(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022128995
(43)【公開日】2022-09-05
(54)【発明の名称】配列ボックス及び該配列ボックスを用いた端子圧着方法
(51)【国際特許分類】
H01R 43/055 20060101AFI20220829BHJP
H02G 1/14 20060101ALI20220829BHJP
【FI】
H01R43/055
H02G1/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021027505
(22)【出願日】2021-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】517292929
【氏名又は名称】株式会社デルタプラス
(74)【代理人】
【識別番号】100181928
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100075948
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 征彦
(72)【発明者】
【氏名】安保 次雄
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 真康
(72)【発明者】
【氏名】加藤 祐介
(72)【発明者】
【氏名】島沢 勝次
【テーマコード(参考)】
5E063
5G355
【Fターム(参考)】
5E063CA07
5E063CA09
5E063CB12
5E063CC05
5E063XA05
5G355BA01
5G355CA06
(57)【要約】
【課題】配列ボックスを用いて、多数個のばら端子を効率良く電線に圧着する。
【解決手段】配列ボックス10はばら端子を充填するための25段の端子収納室12を有する5列の収納棚11a~11eを並列して連結し、端子収納室12の一方の端部にはばら端子の挿脱を可能とする開口部18を設け、端子収納室12の他方の端部には、ばら端子の通過を不可とし、収納されたばら端子を開口部18側に押し出すための押出部材の挿入を可能とするピン孔部19を設けている。列ごとに異なる形状のばら端子が装填され、縦横計125個のばら端子がマトリックス状に配列される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を装填するためのm(2以上の整数)段の収納室を有する収納棚から成る配列ボックスであって、
前記収納室の一方の端部には、前記部品の挿脱を可能とする開口部を設け、
前記収納室の他方の端部には、前記部品の通過を不可とし、前記収納された部品を前記開口部側に押し出すための押出部材の挿入を可能とする孔部を設けたことを特徴とする配列ボックス。
【請求項2】
n(2以上の整数)列の前記収納棚を連結したことを特徴とする請求項1に記載の配列ボックス。
【請求項3】
同じ列の前記収納棚の収納室には同種類の前記部品を装填することを特徴とする請求項1又は2に記載の配列ボックス。
【請求項4】
前記部品は接続端と圧着端とを有する端子であり、前記接続端を先にして前記開口部から前記収納室に装填されることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の配列ボックス。
【請求項5】
接続端と圧着端とを有する端子を装填するためのm(2以上の整数)段の収納室を有する収納棚を、n(2以上の整数)列に連結した配列ボックスの前記各収納室に、前記端子を個々に装填する端子配列工程と、
前記配列ボックスから同一段ごとにn個の前記端子を取り出し、搬送パレット上に整列する端子整列工程と、
前記搬送パレット上に整列した前記n個の端子を前記搬送パレットと共に間欠的に送り込み、端子圧着機構によって前記端子の圧着端により電線の導体を順次に加締めて接続する端子圧着工程と、
を備えたことを特徴とする配列ボックスを用いた端子圧着方法。
【請求項6】
前記端子配列工程の同じ列の前記収納棚の収納室には、同種類の前記端子を装填することを特徴とする請求項5に記載の配列ボックスを用いた端子圧着方法。
【請求項7】
前記端子配列工程の前記収納室に装填する前記端子は、前記収納室の一方の端部の開口部から前記接続端を先にして装填されることを特徴とする請求項5又は6に記載の配列ボックスを用いた端子圧着方法。
【請求項8】
前記端子整列工程の前記配列ボックスに装填された前記端子は、前記収納室の他方の端部のピン孔部から押し込む押出機構により、同段の前記n個の端子を前記開口部を経て前記搬送パレット上の所定位置に押し出されることを特徴とする請求項7に記載の配列ボックスを用いた端子圧着方法。
【請求項9】
前記端子整列工程の前記搬送パレット上に整列した前記n個の端子は、前記圧着端を前記搬送パレットからはみ出して配置されることを特徴とする請求項8に記載の配列ボックスを用いた端子圧着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば多数のばら端子を収納し、容易に電線の導線に圧着接続することが可能な配列ボックス及び該配列ボックスを用いた端子圧着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電線に接続端子を取り付けるには種々の方法があるが、接続端子に圧着片を設け、この圧着接続端子により電線の導体を加締めることが多く行われている。
【0003】
一般に、圧着接続端子は製造時に連結片により連鎖状に連結して製作しておき、圧着時においても圧着接続端子を個々に送り込みながら電線に対して圧着接続をするのが通常である。この方式によれば、圧着接続端子を順次に圧着工程に送り込むことができるので、圧着作業の自動化が可能となる。
【0004】
一方、圧着接続端子が形状、材質の関係で連鎖状とされずに、個々に1個ずつばらばらに製造されている所謂ばら端子の場合には、自動化が難しく圧着作業等が難渋する。特に、複数種のばら端子を同時に扱って、セットとして組み立てる場合には、誤作業が生じ易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には、例えば自動車エンジンのセンサに用いるため、カートリッジを用いて、複数種のばら端子を整列、搬送して、複数本のリード線にそれぞれ接続することが開示されている。
【0007】
この特許文献1によれば、従来の手作業による処理よりも能率的ではあるが、それでもなお大量のばら端子を効率良く処理するには十分ではない。
【0008】
本発明の目的は、上述の課題を解消し、例えばばらの圧着接続端子を電線に圧着するに際して、効率良く運搬、及び電線に圧着等の作業を行うことが可能な配列ボックス及び該配列ボックスを用いた端子圧着方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る配列ボックスは、部品を装填するためのm(2以上の整数)段の収納室を有する収納棚から成る配列ボックスであって、前記収納室の一方の端部には、前記部品の挿脱を可能とする開口部を設け、前記収納室の他方の端部には、前記部品の通過を不可とし、前記収納された部品を前記開口部側に押し出すための押出部材の挿入を可能とする孔部を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る配列ボックスを用いた端子圧着方法は、接続端と圧着端とを有する端子を装填するためのm(2以上の整数)段の収納室を有する収納棚を、n(2以上の整数)列に連結した配列ボックスの前記各収納室に、前記端子を個々に装填する端子配列工程と、前記配列ボックスから同一段ごとにn個の前記端子を取り出し、搬送パレット上に整列する端子整列工程と、前記搬送パレット上に整列した前記n個の端子を前記搬送パレットと共に間欠的に送り込み、端子圧着機構によって前記端子の圧着端により電線の導体を順次に加締めて接続する端子圧着工程と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る配列ボックス及び該配列ボックスを用いた端子圧着方法は、例えば同一のばら端子を多数、装填可能であり、これらのばら端子を装填した配列ボックスを用いて、効率良く運搬、及び電線に圧着等の作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図7】端子収納室からばら端子を搬送パレット上に押し出す説明図である。
【
図8】搬送パレット上にばら端子を載置した状態の平面図である。
【
図9】端子圧着機構により端子に電線を圧着接続する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を図示の実施例を基に詳細に説明する。
実施例の配列ボックスを用いた端子圧着方法は主に3つの工程から成っている。即ち、複数個の収納棚を連結した配列ボックスに、多数個のばら端子を装填する端子配列工程A、配列ボックスの同一段の複数個のばら端子を抽出して搬送パレット上に整列する端子整列工程B、搬送パレット上のばら端子に順次に電線を圧着接続する端子圧着工程Cである。
【0014】
本実施例は接続端子として、例えば5種類の大きさ、形状が異なるばら端子Ta、Tb、Tc、Td、Teを使用して、これらの端子Ta~Teをそれぞれ対応する電線に接続し、センサ等に使用しリード線とする5本の端子付電線Wを製作する。
【0015】
図1(a)は使用するばら端子Taの斜視図、(b)は平面図であり、ばら端子Taは例えば雌型の接続端Txと圧着端Tyとから成り、接続端Txは例えばセンサからの信号入出端とされ、圧着端TyはU字状の圧着片とされている。なお、端子Ta~Teの接続端Txの大きさ、形状は互いに異なるが、圧着端Tyの形状は同一であり、端子圧着工程Cでは同じ端子圧着機構が使用可能とされている。
【0016】
本実施例においては、(1)端子配列工程A、(2)端子整列工程B、(3)端子圧着工程Cを経て、
図2に示すように、電線Wの絶縁部Waを剥離して露出させた導線Wbに、ばら端子Taの圧着端Tyを圧着接続した端子付電線が得られる。
【0017】
(1)端子配列工程A
図3は配列ボックス10の斜視図であり、(a)は前面から見た状態、(b)は背面から見た状態を示している。合成樹脂から成る配列ボックス10には、収納棚11a~11eは縦方向に例えば5列に等間隔で配列されている。各収納棚11a~11eは縦方向に25段の端子収納室12が設けられ、端子収納室12は列ごとに異なる種類の端子Tを装填するために、端子収納室12は列ごとに装填すべき端子Tに適合した形状とされている。
【0018】
5列の収納棚11a~11eは5種類の端子Tを収納可能とされ、それぞれ左右に連結板13を備え、収納棚11a~11e同士は、連結板13に挿通したボルト14により背面板15に連結されている。また、収納棚11a~11eの上下部は枠部16、17により固定されている。
【0019】
配列ボックス10の収納棚11a~11eの列数、端子収納室12の段数は任意であるが、或る程度の数が大きいほど効率が良く、端子収納室12の段数は2以上の整数であるm個、収納棚11a~11eの列数は2以上の整数であるn列とすると、本実施例ではm=25、n=5としている。従って、1個の配列ボックス10の端子収納室12の数は、m×n=125個とされている。なお、収納棚11の列数は、用途によっては1列のみであってもよい。
【0020】
配列ボックス10は例えば高さ180mm、幅90mm、奥行27mmの大きさとされ、端子収納室12は各収納棚11a~11eにおいて、縦方向に7mmの段間隔で設けられている。
【0021】
図4は端子収納室12の断面図を示し、各端子収納室12の片端は端子Tを出し入れするための開口部18とされ、他端はほぼ閉塞され、この他端からは端子Tの挿脱は不可とされ、後述する端子整列工程Bにおいて押出手段として押出ピンが挿入されるピン孔部19が設けられている。なお、配列ボックス10の背面の背面板15に覆われたピン孔部19については、背面板15を貫通して設けられている。また、端子Tを端子収納室12に装填した場合に、端子Tが不時に抜け出ないように、端子Tは端子収納室12の内壁に軽く接触するようにされている。
【0022】
図5は配列ボックス10に組み込まれた収納棚11a~11eに、対応する端子Ta~Teを装填する場合の説明図である。ばら端子Ta~Teはそれぞれ対応するパーツフィーダ20a~20eのストッカ21に集積されており、パーツフィーダ20a~20eの振動によってばら端子Ta~Teは1個ずつ、送出口22から送出される。
【0023】
配列ボックス10の端子収納室12内にばら端子Tをパーツフィーダ20a~20eから装填するには、幾つかの方法が考えられるが、
図5は1つの例を示している。配列ボックス10はコンベア23により1番目のパーツフィーダ20aの送出口22に運搬される。先ず、収納棚11aをパーツフィーダ20aの送出口22に近接すると、パーツフィーダ20aは端子Taを送出口22から1個ずつ送り出し、ロボットアームにより収納棚11aの25段の各端子収納室12内に、ばら端子Taの接続端Txを先にして圧着端Tyまでを、開口部18から押し込む。
【0024】
この端子Tの装填は、コンベア23を一時停止し、配列ボックス10を動かさずに、送出口22から送出される端子Tをロボットアームにより1個ずつ装填すればよいが、収納棚11aの対応する端子収納室12を昇降してパーツフィーダ20aの送出口22の前に移動して装填してもよい。
【0025】
収納棚11aの全ての段の端子収納室12に、計25個のばら端子Taが装填されると、配列ボックス10は2番目のパーツフィーダ20bに移動する。このパーツフィーダ20bにより、ばら端子Tbが収納棚11bに同様に装填されると、配列ボックス10は3番目のパーツフィーダ20cに移動するようにして、収納棚11a~11eに計125個の端子Ta~Teがマトリックス状に配列されて端子配列工程Aが終了する。
【0026】
また、1番目のパーツフィーダ20aにより収納棚11aへの端子Taの装填が終わると、配列ボックス10は2番目のパーツフィーダ20bに移動するが、1番目のパーツフィーダ20aには次の配列ボックス10が搬送され、その収納棚11aへの端子Taの装填を始める。このようにして、全てのパーツフィーダ20a~20eは休止することなく、配列ボックス10への端子Tの装填を続ける。
【0027】
なお、1個の収納棚11には同じ形状のばら端子Tを装填し、収納棚11ごとに収納する端子Tの大きさ、形状が異なっているが、一部の収納棚11同士には同じ端子Tを装填することもある。
【0028】
また、ばら端子Tの供給にはパーツフィーダ20a~20eを用いているが、パーツフィーダ20a~20eを使用せずに、連鎖状に連結された端子を用いて、連鎖を切離しながら対応する収納棚11a~11eに端子Tを装填することもできる。
【0029】
ばら端子Ta~Teをそれぞれ装填した配列ボックス10は集積箱24に蓄積され、集積箱24が満杯となると、集積箱24は次工程に搬送される。なお、集積箱24は運搬可能であるので、端子配列工程Aと、後述する次工程の端子整列工程B及び端子圧着工程Cとは、別の工場等で行うこともできる。
【0030】
このように配列ボックス10では、次工程などにおいて端子の種類ごとに、異なる作業をする場合などにおいて、必要な端子が必要な個所に配列されているので、作業に混乱が生ずることがない。
【0031】
なお実施例では、端子配列工程Aではばら端子Tを配列ボックス10に装填したが、端子T以外の例えば電線に挿着して端子に付設するゴム製の防水栓などを、配列ボックス10と同様の配列ボックス内に配列して、電線への挿着工程に適用できる。
【0032】
例えば、後述する端子圧着工程の前に、配列ボックス内に防水栓を装填しておき、この防水栓を電線に挿着する工程を設けてもよい。そして、防水栓を挿着した電線を端子圧着工程において使用することもできる。
【0033】
(2)端子整列工程B
端子整列工程Bでは、集積箱24により運搬されてきた配列ボックス10を取り出し、配列ボックス10の各収納棚11a~11eから、同段の端子収納室12に収納され、互いに大きさ、形状が異なる5個のばら端子Ta~Teを搬送パレット30上に整列する。
【0034】
図6(a)は搬送パレット30の平面図、(b)は正面図である。搬送パレット30は板体状とされ、5個の端子Ta~Teを載置できるように、搬送パレット30の短手方向に向けて、端子Ta~Teの接続端Txを載置するための凹部から成る5個の載置部31a~31eが、接続端Txの大きさ、形状に合わせて形成され、次工程での圧着順に並列して設けられている。なお、32は押圧ピン33に対する案内溝である。
【0035】
図7に示すように、配列ボックス10の背面から、5個の収納棚11a~11eの同段の端子収納室12のピン孔部19に、5本の押圧ピン33を同時に押し込み、5個の端子Ta~Teを開口部18を介して、図示しない支持部に支持bされた搬送パレット30上に押し出して、接続端Txを載置部31a~31eに対応して整列する。搬送パレット30は多数個使用され、1個の配列ボックス10に対しては、25段の端子Ta~Teに相当する25個が必要となる。
【0036】
この場合に、配列ボックス10は押圧ピン33の高さ位置に合致するように、収納棚11a~11eの段間隔で間欠的に相対的に昇降し、押圧ピン33と同じ高さ位置の収納棚11a~11eの端子収納室12から、押圧ピン33により端子Ta~Teを押し出して搬送パレット30上に送り込む。
【0037】
図8に示すように、搬送パレット30上の載置部31a~31eにばら端子Tの接続端Txが載置され、圧着端Tyは搬送パレット30の短手方向にはみ出して配置される。整列された5個の端子Ta~Teは、搬送パレット30に従って順次に次の端子圧着工程Cに移送される。
【0038】
この端子整列工程Bにおいて空になった配列ボックス10は、元の端子配列工程Aに戻される。
【0039】
(3)端子圧着工程C
図9に示すように、端子圧着工程Cでは、送られてくる搬送パレット30上の5個のばら端子Ta~Teのそれぞれに、端子圧着機構40によって特定の電線Wを圧着する。搬送パレット30は搬送手段41により端子圧着機構40に送られ、端子圧着機構40の圧着動作と同期して、端子Ta~Teと共に端子圧着機構40に間欠的に送り込まれる。なお、圧着前にセンサにより、予め搬送パレット30上に必要な端子Ta~Teが揃っているかを検知することが好ましい。
【0040】
端子圧着機構40では、搬送パレット30からはみ出して配置され、U字状に拡開している圧着端Ty上に、ロボットアーム又は手作業で対応する電線Wの導線Wbを載置する。端子圧着機構40は公知であり、圧着端Tyを上下から加締めて圧着するプレス上型とプレス下型とから成り、プレス下型の上に圧着端Tyを載置し、プレス上型を相対的に下降して導線Wbを圧着端Tyにより周囲から加締めることにより、電線Wごとに端子Ta~Teを接続する。
【0041】
なお、各電線Wの絶縁部Waは好ましくは異なる色に着色されており、対応すべき端子Ta~Teにはそれぞれ特定の色の電線Wを接続する。このために、圧着作業が容易になり、更には色センサを用いて絶縁部Waの色を識別し、端子Ta~Teには対応する色の電線Wが確実に接続されることが確認できる。
【0042】
このようにして、搬送パレット30ごとに、ばら端子Ta~Teがそれぞれ圧着された5本1組の端子付電線が得られる。そして、使用済みの搬送パレット30は回収され、元の端子整列工程Bに返送される。
【0043】
端子配列工程A、端子整列工程Bは、端子圧着工程Cにおける端子Tの時間間隔に対応して、端子Tを処理できるようにされており、各工程において無駄な時間を費やすことがなく、効率良く運搬、及び電線に圧着等の作業を行うことができる。
【0044】
端子圧着工程Cの次に、必要に応じて、5本の端子付電線を組付けるハーネス組立工程、更にはハーネス工程で得られた電線群の配線ミス等を検査する検査工程による作業が行われる。
【符号の説明】
【0045】
10 配列ボックス
11 収納棚
12 端子収納室
18 開口部
19 ピン孔部
20 パーツフィーダ
22 送出口
30 搬送パレット
31 載置部
33 押圧ピン
40 端子圧着機構
T ばら端子
Tx 接続端
Ty 圧着端
W 電線
Wb 導線