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特開2022-129421情報処理装置、情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022129421
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20220830BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20220830BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20220830BHJP
【FI】
B65G1/137 E
G09G5/00 550C
G09G5/00 510B
G09G5/38 A
G09G5/38 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021028072
(22)【出願日】2021-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129067
【弁理士】
【氏名又は名称】町田 能章
(74)【代理人】
【識別番号】100183162
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 義文
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】小森 博樹
【テーマコード(参考)】
3F522
5C182
【Fターム(参考)】
3F522BB14
3F522BB22
3F522EE13
3F522FF02
3F522FF03
3F522GG03
3F522GG32
3F522GG33
3F522GG44
3F522HH02
3F522HH16
3F522HH33
3F522HH37
3F522LL57
5C182AA04
5C182AA14
5C182AB35
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC39
5C182BA14
5C182BA44
5C182BA68
5C182CB41
5C182CB42
(57)【要約】
【課題】荷物の仕分け作業の効率を向上させる。
【解決手段】本発明の支援システム100は、処理装置8と、カメラ2と、プロジェクタを備える。処理装置8は、荷物20が載置される棚1をカメラ2が撮影した画像から荷物20の格納位置および格納領域を判定する判定部81と、荷物20から取得した住所と、格納位置と、格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、荷物20の住所を20荷物ごとに表示する領域画像30を、プロジェクタ6が棚1に投影する投影制御部83とを備え、荷物20ごとに、領域画像30の幅を格納領域の幅に応じた幅とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物が載置される棚を撮影した第1画像から前記荷物の格納位置および格納領域を判定する判定部と、
前記荷物から取得した住所と、前記格納位置と、前記格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、前記荷物の住所を前記荷物ごとに表示する第2画像を前記棚に投影する投影制御部とを備え、
前記荷物ごとに、前記第2画像の幅を前記格納領域の幅に応じた幅とする情報処理装置。
【請求項2】
前記荷物は、第1荷物と第2荷物を含み、
前記第1荷物に前記第2荷物を重ねる場合において、前記第2荷物の載置幅が前記第1荷物の載置幅よりも大きいとき、前記投影制御部は、前記第1荷物に対する前記第2画像の幅を、前記第2荷物に対する前記第2画像の幅に更新する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記荷物は、第3荷物と第4荷物を含み、
前記第3荷物と前記第4荷物の間隔が所定値以下であるとき、前記投影制御部は、前記第3荷物に対する前記第2画像と前記第4荷物に対する前記第2画像を統合する請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記棚の空間を区切る一対の仕切り板を用意して部分空間を形成し、
前記判定部は、前記部分空間に載置された前記荷物の格納領域を、前記部分空間に対応する格納領域とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記棚の前面に前記荷物の寸法を測定可能なラベルを用意し、
前記判定部は、前記荷物の格納時に、前記荷物による前記のラベルの隠れ具合を撮影した前記第1画像から前記荷物の前記格納領域を判定する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記棚の前面に前記荷物の寸法を測定可能なラベルを用意し、
前記判定部は、作業員が指定した前記荷物の取り出し時に、前記作業員の手による前記のラベルの隠れ具合を撮影した前記第1画像から、前記荷物の取り出し位置の正否を判定する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記投影制御部は、前記棚に取り付けたプロジェクタを用いて、前記第2画像を前記棚に投影する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記投影制御部は、作業員が身に着けるARグラスのレンズに、前記第2画像を投影する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が、
荷物が載置される棚を撮影した第1画像から前記荷物の格納位置および格納領域を判定するステップと、
前記荷物から取得した住所と、前記格納位置と、前記格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、前記荷物の住所を前記荷物ごとに表示する第2画像を前記棚に投影するステップを実行し、
前記荷物ごとに、前記第2画像の幅を前記格納領域の幅に応じた幅とする情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置と、カメラと、投影装置を備え、
前記情報処理装置が、
荷物が載置される棚を前記カメラが撮影した第1画像から前記荷物の格納位置および格納領域を判定する判定部と、
前記荷物から取得した住所と、前記格納位置と、前記格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、前記荷物の住所を前記荷物ごとに表示する第2画像を、前記投影装置が前記棚に投影する投影制御部とを備え、
前記荷物ごとに、前記第2画像の幅を前記格納領域の幅に応じた幅とする情報処理システム。
【請求項11】
情報処理装置のコンピュータを、
荷物が載置される棚を撮影した第1画像から前記荷物の格納位置および格納領域を判定する判定部、
前記荷物から取得した住所と、前記格納位置と、前記格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、前記荷物の住所を前記荷物ごとに表示する第2画像を前記棚に投影する投影制御部、として機能させ、
前記荷物ごとに、前記第2画像の幅を前記格納領域の幅に応じた幅とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、郵便物等の荷物の配達を支援する技術開発が進んでいる。郵便配達業務で取り扱う郵便物には様々な種類、大きさの荷物がある。これらの荷物の中には、機械で住所欄が読み取れない荷物や、大きさが規格外の荷物があり、このような荷物は、手動で仕分ける必要がある。また、大きさが規格外の荷物については、仕分け用に用意された棚の枠内には収まらない場合がある。その結果、業務の作業効率の向上には限界があった。
【0003】
特許文献1には、荷物を入れるために用意された箱に付けたマーカーをカメラで読み取ることでマーカーの大きさ、格納位置を判定し、棚に格納された箱の位置を特定することや、箱に対応した住所等の情報をプロジェクターによって棚へ投影する仕組みについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-132375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の構成では予めマーカーを付けた箱をシステムに登録し、箱に格納された荷物を取り出すことを想定している。そのため、事前にマーカーを付けた箱を用意する必要がある。このことから郵便物の仕分け作業のような形や大きさが多種多様な荷物をリアルタイムで棚へ格納することが困難である。また、用意した箱に格納しなければならない場合は箱の大きさによって格納領域が固定されてしまうため、格納する物の大きさに制限があるといった問題点がある。
【0006】
上記事情に鑑みて、本発明は、荷物の仕分け作業の効率を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明は、荷物が載置される棚を撮影した第1画像から前記荷物の格納位置および格納領域を判定する判定部と、前記荷物から取得した住所と、前記格納位置と、前記格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、前記荷物の住所を前記荷物ごとに表示する第2画像を前記棚に投影する投影制御部とを備え、前記荷物ごとに、前記第2画像の幅を前記格納領域の幅に応じた幅とする情報処理装置である。
【0008】
また、本発明は、情報処理装置が、荷物が載置される棚を撮影した第1画像から前記荷物の格納位置および格納領域を判定するステップと、前記荷物から取得した住所と、前記格納位置と、前記格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、前記荷物の住所を前記荷物ごとに表示する第2画像を前記棚に投影するステップを実行し、前記荷物ごとに、前記第2画像の幅を前記格納領域の幅に応じた幅とする情報処理方法である。
【0009】
また、本発明は、情報処理装置と、カメラと、投影装置を備え、前記情報処理装置が、荷物が載置される棚を前記カメラが撮影した第1画像から前記荷物の格納位置および格納領域を判定する判定部と、前記荷物から取得した住所と、前記格納位置と、前記格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、前記荷物の住所を前記荷物ごとに表示する第2画像を、前記投影装置が前記棚に投影する投影制御部とを備え、前記荷物ごとに、前記第2画像の幅を前記格納領域の幅に応じた幅とする情報処理システムである。
【0010】
また、本発明は、情報処理装置のコンピュータを、荷物が載置される棚を撮影した第1画像から前記荷物の格納位置および格納領域を判定する判定部、前記荷物から取得した住所と、前記格納位置と、前記格納領域を関連付けた荷物情報に基づいて、前記荷物の住所を前記荷物ごとに表示する第2画像を前記棚に投影する投影制御部、として機能させ、前記荷物ごとに、前記第2画像の幅を前記格納領域の幅に応じた幅とするプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、荷物の仕分け作業の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態の支援システムの全体構成図である。
図2】棚の側面図である。
図3】荷物格納時における処理のフローチャートである。
図4】格納判定の説明図である。
図5】(a)が領域画像の投影の説明図であり、(b)が格納領域の更新の説明図である。
図6】格納領域統合の説明図であり、(a)が統合前、(b)が統合後である。
図7】格納領域統合における処理のフローチャートである。
図8】細長い荷物を格納する場合の説明図である。
図9】荷物仕分け時における処理のフローチャートである。
図10】仕分け対象の住所を選択した場合の説明図である。
図11】格納場所判定処理のフローチャートである。
図12】手位置判定がNGである場合の説明図である。
図13】手位置判定がOKである場合の説明図である。
図14】第2実施形態の支援システムの全体構成図である。
図15】ARグラスにより、棚全体の形状を把握する説明図である。
図16】第2実施形態による領域画像の表示の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
各実施形態の支援システムは、荷物の配達準備に使用する仕分け用の棚に対し情報表示をしたり、荷物の格納場所の管理をしたりする。荷物は、例えば、郵便物であるが、これに限定されない。
なお、支援システムは、特許請求の範囲の「情報処理システム」の具体例である。
各実施形態の説明の際、棚の正面を「前」とし、上下左右後の方向は、図に示すとおりである。
【0014】
[第1実施形態]
<構成>
図1に示すように、第1実施形態の支援システム100は、棚1に対して用意されている。支援システム100は、2台のカメラ2と、読取装置3と、タブレット端末4と、プロジェクタ6と、処理装置8を備えている。カメラ2と、読取装置3と、タブレット端末4と、プロジェクタ6と、処理装置8は、有線または無線により通信可能に接続されている。
【0015】
棚1は、荷物20を格納する仕分け用の棚である。図1図2に示すように、棚1は、荷物20が載置される複数枚の板11と、板11を所定の高さに保持する支柱12と、カメラ2が取り付けられるアーム13を備えている。
なお、荷物20は、包装されており、宛先の住所が記載されている(宛先の住所が記載されたラベルが包装体に付されている)。宛先の住所は、例えば、バーコードで記載してもよいし、テキスト形式で記載してもよい。
【0016】
板11の前面には、ラベル5が貼設されている。ラベル5は、棚1に格納される荷物20の寸法および位置を特定する目印である。例えば、ラベル5の模様は、2種類以上の色を1cm(センチメートル)の間隔で交互に配列した模様とすることができるが、これに限定されない。
【0017】
カメラ2は、アーム13の前端部に取り付けられており、レンズは棚1の前面に向けられている。よって、カメラ2は、棚1の前面全体を撮像できる。特に、カメラ2は、板11の前面に貼設されているラベル5を撮影できる。
なお、カメラ2が撮像する画像は、特許請求の範囲の「第1画像」の具体例である。
【0018】
読取装置3は、作業員が使用する装置であり、荷物20に記載されている宛先の住所を読み取る。読取装置3は、例えば、カメラやバーコードリーダとすることができるが、これらに限定されない。
【0019】
タブレット端末4は、作業員が使用する携帯端末であり、作業員が所定の情報を入力したり、作業員に所定の情報を表示したりする。例えば、作業員はタブレット端末4から住所を入力したり、荷物20の格納時の操作や、荷物20の仕分け時の操作をしたりできる。
【0020】
プロジェクタ6は、棚1の前面に所定の画像を投影する。なお、プロジェクタ6は、特許請求の範囲の「投影装置」の具体例である。
ミラー7は、プロジェクタ6の投影場所を調整する光反射体である。
図1図2に示すように、例えば、プロジェクタ6は、棚1の最上段に、かつ、棚1の前方に配置されている。ミラー7は、プロジェクタ6の略上方に配置されている。プロジェクタ6がミラー7に所定の画像を投影すると、ミラー7の反射によって、所定の画像は、棚1の前面のうち、板11の前面に投影される。所定の画像は、板11の前面の領域のうち、板11の前面に貼設されているラベル5の領域を除いた残りの領域に投影されていてもよい。また、所定の画像は、画像自体の視認性が良好であれば、ラベル5に重複するように投影されていてもよい。
なお、ミラー7を用いることなく、プロジェクタ6が、棚1の前面に所定の画像を直接投影してもよい。
【0021】
処理装置8は、カメラ2やプロジェクタ6を制御するとともに、タブレット端末4の情報表示を制御する。
【0022】
タブレット端末4と、処理装置8は、CPU(Central Processing unit)と、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段(記億部、記憶装置)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラムを実行することにより、各種機能が実現される。
【0023】
処理装置8は、判定部81と、算出部82と、投影制御部83と、通知部84を備えている。また、処理装置8は、荷物情報DB85を記憶している。
【0024】
判定部81は、カメラ2が撮影した画像に基づいて、作業員が棚1に荷物20を格納したり、棚1から荷物20を取り出したりするときの各種判定をする。
【0025】
算出部82は、カメラ2が撮影した画像にあるラベル5に基づいて、棚1に格納される荷物20の格納領域を算出する。格納領域は、板11に載置される荷物の占有領域である。例えば、算出部82は、格納領域の寸法を荷物20の幅寸法(載置幅)と同じにできる。また、算出部82は、複数の荷物20に対して1つの格納領域を算出できる。また、算出部82は、棚1に格納済みの荷物20の格納領域も算出できる。また、ラベル5に用いられる色の間隔をより小さくすることで、算出部82による、格納された荷物20に対する格納領域の算出精度を向上できる。
【0026】
投影制御部83は、プロジェクタ6の投影を制御し、棚1の前面に投影する画像を生成したり、表示したりする。
【0027】
通知部84は、作業員に対して所定の通知をする。通知部84は、例えば、作業員による荷物20の格納や取り出しの誤りを注意喚起する通知をする。また、通知部84は、例えば、作業領域に配置した報知手段(図示せず)により通知をしたり、タブレット端末4を介して通知をしたりできる。
【0028】
荷物情報DB85は、棚1に格納されている荷物20に関する情報を荷物情報として登録するデータベースである。荷物情報は、例えば、荷物20に記載された宛先の住所(以下、「荷物住所」と呼ぶ場合がある)、棚1に格納されている荷物20の格納位置、棚1に格納されている荷物20の格納領域を含むことができるが、これらに限定されない。格納位置は、例えば、何段目の板11のどの位置に載置されているかを示すことができる。
また、荷物情報DB85は、荷物情報を荷物20ごとに登録することができる。
投影制御部83は、棚1の前面に投影する画像に荷物情報の宛先の住所を含めることができる。棚1の前面に投影される住所を「棚住所」と呼ぶ場合がある。
【0029】
<処理>
次に、処理装置8の処理について説明する。
【0030】
(荷物格納時)
作業員が荷物20を棚1に格納する場合について説明する。
【0031】
図3に示すように、処理装置8は、格納しようとする荷物20の荷物住所を取得する(ステップA1)。具体的には、作業員が、読取装置3を用いて、荷物20に記載の住所を撮影する、または、荷物20に記載のバーコードを読み取ることで、読取装置3が荷物住所を読み出し、処理装置8に送信する。また、作業員が、住所一覧を表示するタブレット端末4を用いて、所望の住所を選択し、選択した住所を荷物住所としてタブレット端末4が処理装置8に送信する。作業員は、荷物20を棚1の所望の位置に格納しようとする。所望の位置は、空いている位置でもよいし、(重ね置きのため)すでに他の荷物20が格納されている位置でもよい。カメラ2は、格納される荷物20を撮影している。
【0032】
次に、処理装置8は、作業員による荷物格納のリアルタイム画像をカメラ2から取得する(ステップA2)。図4に示すように、作業員が荷物20を格納する際、ラベル5の一部が荷物20に隠れる。カメラ2は、部分的に隠れたラベル5を撮影できる。処理装置8は、部分的に隠れたラベル5の画像をカメラ2から取得できる。
【0033】
次に、処理装置8の判定部81は、格納判定処理をする(ステップA3)。具体的には、判定部81は、部分的に隠れたラベル5の画像から、荷物20の格納位置を特定する。また、算出部82は、部分的に隠れたラベル5の画像から荷物20の幅寸法を算出できる。よって、判定部81は、荷物20に対して、算出された幅寸法と同じ寸法を持つ格納領域を特定する。
【0034】
次に、判定部81は、特定した格納位置が登録済みであるか否か判定する(ステップA4)。具体的には、判定部81は、荷物情報DB85を参照して、特定した格納位置と同じ位置となる他の荷物20が存在するか判定する。登録済みでない場合(ステップA4でNo)、特定した格納位置は元々空いており、判定部81は、格納対象の荷物20に対して新規の格納領域を作成する(ステップA5)。このとき、作成された格納領域の寸法は、算出部82が算出した寸法であり、格納対象の荷物20の幅寸法と同じとすることができる。
【0035】
次に、判定部81は、格納対象の荷物20についての荷物情報を荷物情報DB85に登録する(ステップA6)。荷物情報には、荷物20の宛先の住所と、荷物20の格納位置と、荷物20の格納領域が含まれる。
【0036】
次に、処理装置8の投影制御部83は、棚住所を含む領域画像を生成する(ステップA7)。具体的には、投影制御部83は、棚1の前面に投影する領域画像を生成し、ステップA6で登録した荷物情報に含まれる宛先の住所を生成した領域画像に含める。
なお、領域画像は、特許請求の範囲の「第2画像」の具体例である。
【0037】
次に、投影制御部83は、プロジェクタ6による投影表示処理を実行する(ステップA8)。具体的には、投影制御部83はプロジェクタ6を制御し、棚1の前面のうち、格納対象の荷物20の荷物情報に含まれる格納領域に領域画像を表示する。図5(a)に示すように、領域画像30は、棚1の板11の前面のうち、荷物20の格納領域(荷物20の幅寸法と同じ寸法)に表示される。これにより、図3の処理が終了する。
【0038】
一方、特定した格納位置が登録済みでない場合(ステップA4でYes)、特定した格納位置に他の荷物20が載置されており、荷物の重ね置きがなされようとしている。ここで、判定部81は、格納対象の荷物20の荷物住所と、載置済みの他の荷物20の棚住所が一致するか否かを判定する(ステップA9)。載置済みの他の荷物20の棚住所は、荷物情報DB85に格納されている当該他の荷物の荷物情報に含まれる住所であり、プロジェクタ6によって載置済みの他の荷物20の格納領域に表示される住所である。
【0039】
一致しない場合(ステップA9でNo)、通知部84は、エラー処理をする(ステップA10)。具体的には、通知部84は、ステップA4で判定した、特定した格納位置に格納対象の荷物20の載置を禁止する注意喚起を通知する。その後、作業員が棚1の別の位置に荷物20を格納すると、ステップA2に戻り、図3の処理を継続する。
【0040】
一方、一致する場合(ステップA9でYes)、判定部81は、格納対象の荷物20が、載置済みの他の荷物20の格納領域より大きいか否か判定する(ステップA11)。載置済みの他の荷物20の格納領域は、荷物情報DB85に登録されている当該他の荷物の荷物情報から取得される。格納対象の荷物20が大きい場合(ステップA11でYes)、判定部81は、格納対象の荷物20、および、載置済みの他の荷物20に対し、格納領域を更新する(ステップA12)。具体的には、載置済みの他の荷物20の格納領域を拡大し、格納対象の荷物20の幅寸法と同じにする。
【0041】
図5(b)に示すように、載置済みの荷物20に対し、より大きな格納対象の荷物20を重ね置きする場合(下から2段目の板11と下から3段目の板11参照)、載置済みの荷物20の格納領域の寸法を拡大し、格納対象の荷物20の格納領域と同じにし、拡大した格納領域に対応する領域画像30が投影される。
なお、重ね置きされる荷物20はそれぞれ、特許請求の範囲の「第1荷物」、「第2荷物」の具体例である。
その後、ステップA6に戻り、判定部81は、格納対象の荷物20についての荷物情報を荷物情報DB85に登録するとともに、載置済みの他の荷物20について、拡大した格納領域を含む荷物情報を荷物情報DB85に登録する。その後、図3の処理を継続する。
【0042】
一方、格納対象の荷物20が大きくない場合(ステップA11でNo)、判定部81は、載置済みの他の荷物20に対して何も処理せず、ステップA6に戻り、格納対象の荷物20についての荷物情報を荷物情報DB85に登録する。その後、図3の処理を継続する。
【0043】
図5(b)に示すように、載置済みの荷物20に対し、より小さな格納対象の荷物20を重ね置きする場合(最下段の板11参照)、載置済みの荷物20の格納領域の寸法を拡大することなく、元の格納領域に対応する領域画像30が投影される。
図3の処理は、格納しようとする荷物20ごとに実行される。
【0044】
(格納領域統合)
処理装置8は、同じ住所を持つ複数の荷物20の格納領域が隣り合う場合、各々の格納領域を1つに統合できる。
図6(a)に示すように、棚1の最下段の板11に載置されている2つの荷物20の各々について格納領域が設定されており、当該格納領域に領域画像30が投影されている。ここで、2つの荷物20の間隔が十分に小さい場合、処理装置は、2つの格納領域を1つに統合する。その結果、図6(b)に示すように、最下段の2つの荷物20,20に対し、1つの格納領域が設定され、当該格納領域に1つの領域画像30が投影されるようになる。
【0045】
一方、棚1の下から1段目の板11に載置されている2つの荷物20については、間隔が十分に大きいため、格納領域の統合はされない。
格納領域統合により、棚1に格納される荷物20群の荷物情報を簡素化できる。
なお、格納領域統合の対象の荷物20はそれぞれ、特許請求の範囲の「第3荷物」、「第4荷物」の具体例である。
【0046】
新しい格納対象の荷物20を棚1に格納するときの格納領域統合の処理について説明する。処理装置8は、格納対象の荷物20の登録された荷物情報を参照して(図3のステップA6参照)、格納対象の荷物20の格納位置を把握している。
【0047】
図7に示すように、処理装置8の判定部81は、荷物情報DB85を参照し、格納対象の荷物20の格納領域と隣り合う格納領域を確認する(ステップB1)。「隣り合う格納領域」は、格納対象の荷物20が載置される板11に載置されている同じ段の荷物20の格納領域をいう。なお、ステップB1の確認は、棚1の段ごとに可能である。
【0048】
次に、処理装置8の判定部81は、格納対象の荷物20の住所(荷物住所)と、隣り合う格納領域を持つ他の荷物20の住所(棚住所)が同じか否か判定する(ステップB2)。同じでない場合(ステップB2でNo)、格納領域統合はなされず、処理装置8の投影制御部83は、格納対象の荷物20について、ステップA8(図3)に倣い、新規の領域画像の投影表示処理をする(ステップB3)。その後、図7の処理が終了する。
【0049】
一方、住所が同じである場合(ステップB2でYes)、判定部81は、格納対象の荷物の格納領域と、隣り合う格納領域との間隔が所定値(十分に小さい値)以下であるか否か判定する(ステップB4)。所定値以下でない場合(ステップB4でNo)、ステップB3に進み、新規の領域画像の投影表示処理がなされる。
【0050】
一方、所定値以下である場合(ステップB4でYes)、判定部81は、格納対象の荷物20の格納領域と、隣り合う格納領域を統合する(ステップB5)。なお、統合した格納領域に対して、格納対象の荷物20の荷物情報と、隣り合う格納領域を持つ他の荷物20の荷物情報が更新される。
【0051】
次に、投影制御部83は、統合した格納領域に対し、1つの領域画像30の投影表示処理をする(ステップB6)。その後、図7の処理が終了する。
【0052】
(不安定な荷物を格納する場合)
例えば、荷物20が細長い形状をしているため、棚1の板11への載置が不安定である場合、当該荷物20の格納領域が確定されず、荷物情報の信頼性が損なわれる問題がある。この場合、図8に示すように、棚1に取り付け可能な一対の仕切り板40,40を用意するとよい。
【0053】
仕切り板40,40は、棚1の1段の空間を部分的に区切ることができる。仕切り板40,40の間の部分空間に荷物20を格納することで、当該荷物20を仕切り板40,40に立て掛けることができ、棚1の板11への載置が安定する。また、仕切り板40,40の前面には、マーク41,41が付されている。処理装置8は、カメラ2が撮影した画像においてマーク41,41を捉えることで、仕切り板40,40の位置を把握できる。図8に示すように、仕切り板40,40を棚1に取り付けたときにマーク41,41がラベル5に重なるようにすることが好ましい。これにより、マーク41,41による荷物20に対する判定と、ラベル5による荷物20に対する判定との整合をとり易くできる。
【0054】
処理装置8の判定部81は、仕切り板40,40の位置を把握できるので、仕切り板40,40間の格納領域を認識できる。よって、判定部81は、仕切り板40,40間に載置された荷物20の格納領域を、仕切り板40,40間の格納領域とすることができる。当該荷物20の荷物情報に含まれる格納領域は、仕切り板40,40間の格納領域とすることができる。仕切り板40,40間の荷物20が安定に載置されるため、荷物20の格納領域を確定でき、荷物情報の信頼性を確保できる。
【0055】
なお、仕切り板40,40は、移動可能であり、仕切り板40,40間の格納領域は、適宜変更できる。
また、図8に示すように、同じ住所の荷物20であれば複数並べて仕切り板40,40間の格納領域に載置することができる。
【0056】
(荷物仕分け時)
作業員が仕分け作業により棚1から荷物20を取り出す場合について説明する。
【0057】
図9に示すように、処理装置8は、仕分け対象の住所を取得する(ステップC1)。具体的には、作業員が、住所一覧を表示するタブレット端末4を用いて、所望の住所を選択し、選択した住所をタブレット端末4が処理装置8に送信する。
【0058】
処理装置8の投影制御部83は、取得した住所の強調投影表示処理をする(ステップC2)。具体的には、投影制御部83は、棚1に格納済みの荷物20のうち、棚住所がステップC1で取得した住所と同じになる荷物20の格納領域の棚1の前面に、取得した住所をプロジェクタ6に点灯表示させる。この点灯表示は、作業員に分かりやすくなるように適宜強調表示してもよい。
【0059】
例えば、図10に示すように、作業員がタブレット端末4から「〇△1丁目」を選択したとする。この場合、プロジェクタ6は、棚住所が「〇△1丁目」である荷物20の格納領域に「〇△1丁目」という記載をした領域画像30を点灯表示できる。
また、作業員は、タブレット端末4から複数の住所を選択でき、プロジェクタ6は、棚1の前面に、選択された複数の住所を点灯表示できる。この後、作業員は点灯表示した住所の荷物20の取り出しをする。
【0060】
次に、処理装置8は、作業員による荷物取り出しのリアルタイム画像をカメラ2から取得する(ステップC3)。作業員が点灯表示があった荷物20を取り出す際、カメラ2は、当該荷物20の格納領域に入った作業員の手を撮影できる。また、カメラ2は、手によって部分的に隠れたラベル5を撮影できる。
【0061】
次に、処理装置8の判定部81は、取り出し位置判定処理をする(ステップC4)。具体的には、具体的には、判定部81は、手で部分的に隠れたラベル5の画像から、荷物20の取り出し位置が合っているか否かを判定する。
【0062】
取り出し位置が合っていない場合(ステップC5でNo)、処理装置8の通知部84は、エラー処理をする(ステップC6)。具体的には、通知部84は、作業員が取り出す荷物20を間違えている旨の注意喚起を通知する。その後、作業員が棚1に格納されている別の荷物20を取り出そうとすると、ステップC2に戻り、図9の処理を継続する。
【0063】
一方、取り出し位置が合っている場合(ステップC5でYes)、作業員が適切に該当の荷物20を取り出したことになる。ここで、処理装置8は、荷物情報DB85から、取り出された荷物20の荷物情報を削除する(ステップC7)。カメラ2は、荷物20取り出し後における棚1の空の状態を撮影できる。処理装置8の判定部81は、撮影された画像から荷物20の取り出し完了を判定し、荷物情報を削除する。
取り出し対象の荷物20が複数ある場合、ステップC2~ステップC7を繰り返す。
【0064】
該当の荷物20(住所の点灯表示された荷物20)のすべてを作業員が取り出した後、処理装置8は、作業員からの仕分け終了操作を取得する(ステップC8)。具体的には、作業員がタブレット端末4から仕分け終了のボタンを選択すると、処理装置8が仕分け終了の信号を取得し、図9の処理を終了する。
【0065】
(格納場所判定)
作業員が荷物20の格納や取り出しをする際、処理装置8は、棚1の特定の空間を格納場所とし、当該格納場所に対する作業員の手の出し入れを判定することができる。
【0066】
図11に示すように、処理装置8は、例えば作業員によって指定された格納場所を取得する(ステップD1)。具体的には、タブレット端末4が表示する棚1の全体画像に対して、表示中の棚1の所望の箇所を作業員がタッチすることで格納場所を指定できる。指定された格納場所は、処理装置8に送信される。この後、作業員は、実際の棚1の所望の格納場所に手を入れる。
【0067】
次に、処理装置8は、作業員による手の差し込みのリアルタイム画像をカメラ2から取得する(ステップD2)。カメラ2は、差し込まれた手と、手によって部分的に隠れたラベル5を撮影できる。
【0068】
次に、処理装置8の判定部81は、手位置判定処理をする(ステップD3)。具体的には、具体的には、判定部81は、手で部分的に隠れたラベル5の画像から、手の差し込み位置が、指定された格納場所と一致するか否かを判定する。
【0069】
指定された格納場所と一致しない場合(ステップD4でNo)、処理装置8の通知部84は、エラー処理をする(ステップD5)。具体的には、通知部84は、作業員が手の差し込み位置を間違えている旨の注意喚起(例えば、「格納場所が間違っています」というアナウンス)を通知する。その後、作業員が棚1の別の箇所に手を差し込もうとすると、ステップD2に戻り、図11の処理を継続する。
【0070】
例えば、図12に示すように、指定された格納場所にある住所A(領域画像30で表示されている棚住所)の荷物20を作業員が取り出す場合、図12(a)のように、住所B(領域画像30で表示されている棚住所)の隣の荷物20に手を近づけたり、図12(b)のように、指定された格納場所から大きく離れた場所に手を近づけたりする。この場合、指定された格納場所と一致しないとなり、通知部84はエラー処理をする。
【0071】
一方、指定された格納場所と一致する場合(ステップD4でYes)、作業員が指定の格納場所に荷物20を格納したり、指定の格納場所から荷物20を取り出したりしたことになる。
【0072】
例えば、図13に示すように、指定された格納場所にある住所A(領域画像30で表示されている棚住所)の荷物20を作業員が取り出す場合、図12(a)のように、住所Aの荷物20に手を近づけたり、図12(b)のように、指定された格納場所から僅かに離れた場所に手を近づけたりする。この場合、指定された格納場所と一致したとなる。
【0073】
その後、処理装置8は、対象の荷物20の荷物情報を荷物情報DB85にて更新する(ステップD6)。具体的には、荷物20を格納した場合、対象の荷物20について、荷物住所と、格納領域と、算出部82が算出した荷物の幅寸法を関連付けて登録する。また、荷物20を取り出した場合、対象の荷物20の荷物情報を荷物情報DBから削除する。以上で、図11の処理を終了する。
【0074】
第1実施形態によれば、処理装置8が荷物20の格納位置および住所を関連付けた画像表示を作業員に表示できる。よって、仕分けの際、荷物20の取り出しを支援でき、荷物の仕分け作業の効率を向上させることができる。
また、荷物20の大きさによって格納領域を決めるため、荷物20の大きさや量に依存しない仕分け作業を実現できる。
また、荷物20の重ね置きに伴い格納領域を更新できるので、同じ住所の荷物20の管理の効率を向上できる。
また、並んだ荷物20の格納領域を統合することで、同じ住所の荷物20の管理の効率を向上できる。
また、仕切り板40を用意することで、棚1への載置に不安定な形状の荷物20の格納を確実にでき、荷物20の管理の効率を向上できる。
また、ラベル5を用いることで、棚1への荷物20の格納判定を確実にできる。特に、空いている好きな場所に格納できるため、棚1の領域を有効活用でき、省スペース化を実現できる。
また、ラベル5を用いることで、棚1からの荷物20の取り出し判定を確実にできる。
また、プロジェクタ6などの投影装置を用いることで、荷物20の格納位置および住所を関連付けた画像表示を作業員に分かりやすく表示できる。
【0075】
[第2実施形態]
第2実施形態の説明の際、第1実施形態との相違点について主に説明し、重複する説明は省略する。
第2実施形態の支援システム200では、投影装置として、プロジェクタ6およびミラー7に代えてAR(Augmented Reality)グラス9を用いている。また、棚1の前面に複数のコード51が貼設されている。
【0076】
ARグラス9は、作業員が使用するウェアラブル端末であり、ARグラス9を身に着けた作業員に所定の情報を表示できる。カメラ2と、読取装置3と、タブレット端末4と、処理装置8と、ARグラス9(ARグラス9が備える演算装置(図示せず))は、有線または無線により通信可能に接続されている。ARグラス9は、カメラ91と、プリズム92と、レンズ93を備えている。
【0077】
カメラ91は、ARグラス9の部分に取り付けられている。カメラ91は、作業員の視界と同等の前景を撮像できる。
プリズム92は、レンズ93に所定の画像を表示するための導光手段である。
レンズ93は、ARグラス9の演算装置が出力する情報が、プリズム92を介して投影される表示媒体である。表示する情報は、第1実施形態のプロジェクタ6が投影した画像と同等である。
【0078】
コード51は、棚1の支柱12の前面、かつ、ラベル5の各々の左右両隣に貼設されている。コード51は、例えば、QRコード(登録商標)とすることができるが、これに限定されない。コード51の各々は、棚1上の貼設位置を記述した情報を含む。
処理装置8は、ARグラス9およびカメラ91を制御できる。ただし、ARグラス9が十分な演算機能および制御機能を備えていた場合、処理装置8による当該制御を不要としてよい。
【0079】
図15に示すように、カメラ91は、コード51を撮影し、コード51の情報を読み込むことで、棚1の形状全体を把握できる。よって、ARグラス9は、カメラ91が撮影した画像を解析することで、棚1の各位置や各領域を把握できる。
また、処理装置8が荷物情報DB85に登録されている荷物情報をARグラス9に送信できる。その結果、図16に示すように、作業員が棚1を見た場合、第1実施形態と同様にして、ARグラス9は、棚1が映し出されているレンズ93に棚住所および格納領域を示す領域画像30を、棚1に格納されている荷物20ごとに投影できる。
プロジェクタ6による投影をARグラス9による投影に置き換えることで、第1実施形態で説明した各種処理は、第2実施形態においても実行可能である。
【0080】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、ARグラス9を用いることで、プロジェクタ6が不要となり、棚1にプロジェクタ6およびミラー7を設置する作業が不要となり、支援システム100の規模を小型化できる。
また、ARグラス9のカメラ91を用いることで格納領域の把握の精度を向上できる。また、読取装置3による荷物20の住所の読み取りを、カメラ91が代わりに行うこともできる。
【0081】
<変形例>
(a)棚1に格納されている荷物20ごとの領域画像30の幅は、荷物20の格納領域の幅と同じにする必要は無く、格納領域の幅よりも大きくてもよいし小さくてもよい。つまり、領域画像30の幅は、荷物20の格納領域の幅に応じた幅でよい。
(b)ラベル5を用いる代わりに、処理装置8に、撮影した画像中の物体の寸法を測定するアプリケーションを導入してもよい。かかるアプリケーションにより、画像中の荷物20の幅寸法を測定でき、格納領域を特定できる。
(c)ソフトウェアで実現可能な手段をハードウェアで実現することができ、ハードウェアで実現可能な手段をソフトウェアで実現することができる。
【符号の説明】
【0082】
100,200 支援システム
1 棚
2 カメラ
3 読取装置
4 タブレット端末4
5 ラベル
51 コード
6 プロジェクタ
7 ミラー
8 処理装置
81 判定部
82 算出部
83 投影制御部
84 通知部
85 荷物情報DB
9 ARグラス
91 カメラ
92 プリズム
93 レンズ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16