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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022129712
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20220830BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20220830BHJP
【FI】
G06F13/00 650B
G06Q50/00 300
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021028495
(22)【出願日】2021-02-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】山田 健太
【テーマコード(参考)】
5B084
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA02
5B084AA16
5B084AB11
5B084BB01
5B084DC05
5B084DC06
5B084EA02
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】メッセージの送受信を適切に制御する情報処理装置及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれのグループIDと、ゲストユーザのゲストユーザIDとに対して、受信したメッセージの配信先を示す配信先情報を関連付ける配信設定部132と、複数のユーザ端末の少なくともいずれかから、ユーザのメッセージとユーザが属するグループのグループIDとを受信するとともに、ゲスト端末からゲストユーザのメッセージとゲストユーザIDとを受信するメッセージ受信部133と、受信したメッセージの配信先を、メッセージと共に受信したグループID又はゲストユーザIDに対して関連付けられている配信先情報に基づいて特定する配信先特定部134と、メッセージ受信部が受信したメッセージを、メッセージに対して特定した配信先に配信するメッセージ配信部135と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、前記複数のユーザとは異なるゲストユーザであることを識別するためのゲストユーザ識別情報とに対して、受信したメッセージの配信先を示す配信先情報を関連付ける配信設定部と、
前記複数のユーザそれぞれが使用する複数のユーザ端末の少なくともいずれかから、前記ユーザのメッセージと前記ユーザが属するグループを示すグループ識別情報とを受信するとともに、前記ゲストユーザが使用するゲスト端末から前記ゲストユーザのメッセージと前記ゲストユーザ識別情報とを受信するメッセージ受信部と、
前記メッセージ受信部が受信したメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信した前記グループ識別情報又は前記ゲストユーザ識別情報に対して関連付けられている配信先情報に基づいて特定する配信先特定部と、
前記メッセージ受信部が受信したメッセージを、当該メッセージに対して前記配信先特定部が特定した配信先に配信するメッセージ配信部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記配信設定部は、前記複数のグループ及び前記ゲストユーザを管理する管理者から、前記グループ識別情報又は前記ゲストユーザ識別情報に対応する前記配信先を示す情報を受け付け、受け付けた配信先を示す情報に基づいて、前記グループ識別情報と、前記ゲストユーザ識別情報とに対して、前記配信先情報を関連付ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配信設定部は、前記複数のグループ及び前記ゲストユーザを管理する管理者を識別するための管理者識別情報に対して、前記配信先情報を関連付け、
前記メッセージ受信部は、前記管理者が使用する管理者端末から、前記管理者のメッセージと前記管理者識別情報とを受信し、
前記配信先特定部は、前記メッセージ受信部が受信した前記管理者のメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信した前記管理者識別情報に関連付けられている前記配信先情報に基づいて特定する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記配信設定部は、前記管理者識別情報に、前記ゲスト端末及び全ての前記グループを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記複数のグループの少なくともいずれかは、前記ゲストユーザが参加するグループであるゲストグループに属することが可能であり、
前記配信設定部は、前記管理者識別情報に、前記ゲストグループに所属中のグループを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記配信設定部は、前記管理者識別情報に、前記複数のグループ又はユーザのうち、所定の条件を満たす一以上のグループ又はユーザを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記配信設定部は、前記ゲストユーザ識別情報に、前記管理者端末及び全ての前記グループを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記複数のグループの少なくともいずれかは、前記ゲストユーザが参加するグループであるゲストグループに属することが可能であり、
前記配信設定部は、前記ゲストユーザ識別情報に、前記管理者端末及び前記ゲストグループに所属中のグループを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記配信設定部は、前記ゲストユーザ識別情報に、前記管理者と、前記管理者又は前記ゲストユーザからの指定を受け付けたグループを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記複数のグループの少なくともいずれかは、前記ゲストユーザが参加するグループであるゲストグループに属することが可能であり、
前記配信設定部は、前記ゲストグループに属していないグループのグループ識別情報に、前記管理者端末、及び当該グループを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記複数のグループの少なくともいずれかは、前記ゲストユーザが参加するグループであるゲストグループに属することが可能であり、
前記配信設定部は、前記ゲストグループに属するグループのグループ識別情報に、前記管理者端末、前記ゲスト端末、及び当該グループを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3から10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記複数のグループの少なくともいずれかは、前記ゲストユーザが参加するグループであるゲストグループに属することが可能であり、
前記配信設定部は、前記ゲストグループに属するグループのグループ識別情報に、前記管理者端末、前記ゲスト端末、及び全てのグループを配信先とする前記配信先情報を関連付ける、
請求項3から10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記配信設定部は、前記複数のユーザのうち、所定の条件を満たす一以上のユーザを識別するユーザ識別情報に、前記管理者端末を配信先とする前記配信先情報を関連付け、
前記メッセージ受信部は、前記複数のユーザの少なくともいずれかから、前記ユーザのメッセージと、前記ユーザが属するグループを示すグループ識別情報と、前記ユーザの前記ユーザ識別情報とを受信し、
前記配信先特定部は、前記メッセージ受信部が前記ユーザから受信した前記ユーザ識別情報に前記配信先情報が関連付けられている場合には、当該配信先情報に基づいて当該ユーザから受信したメッセージの配信先を特定する、
請求項3から12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記メッセージはテキスト情報であり、
前記複数のユーザ端末の少なくともいずれかから、前記ユーザ端末が撮影した映像を示す映像情報及び前記ユーザ端末が取得した音声を示す音声情報の少なくともいずれかを受信するとともに、前記ゲストユーザが使用するゲスト端末から、前記ゲスト端末が撮影した映像を示す映像情報及び前記ゲスト端末が取得した音声を示す音声情報の少なくともいずれかを受信する映像音声受信部と、
前記メッセージ配信部による前記メッセージの配信と独立して、前記複数のユーザ端末の少なくともいずれかから受信した映像情報及び音声情報の少なくともいずれかと、前記ゲスト端末から受信した映像情報及び音声情報の少なくともいずれかとを、前記ユーザ端末と前記ゲスト端末との少なくともいずれかに配信する映像音声配信部と、
をさらに有する、
請求項1から13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータが実行する、
複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、前記複数のユーザとは異なるゲストユーザであることを識別するためのゲストユーザ識別情報とに対して、受信したメッセージの配信先を示す配信先情報を関連付けるステップと、
前記複数のユーザそれぞれが使用する複数のユーザ端末の少なくともいずれかから、前記ユーザのメッセージと前記ユーザが属するグループを示すグループ識別情報とを受信するステップと、
前記ゲストユーザが使用するゲスト端末から前記ゲストユーザのメッセージと前記ゲストユーザ識別情報とを受信するステップと、
受信したメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信した前記グループ識別情報又は前記ゲストユーザ識別情報に対して関連付けられている配信先情報に基づいて特定するステップと、
受信したメッセージを、当該メッセージに対して特定された配信先に配信するステップと、
を有する情報処理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャットを行うユーザのグループを管理する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のユーザが参加するチャットに対して、著名人などの特定のユーザが参加し、複数のユーザと特定のユーザとの間でコミュニケーションを行うシステムが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6442379号公報
【特許文献2】特許6604679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のユーザの端末と特定のユーザの端末との間でメッセージを送受信してコミュニケーションを行う場合、コミュニケーションが円滑に行われるようにメッセージの送受信を制御することがある。しかしながら、従来の技術では、メッセージの送受信の制御手法が定められておらず、コミュニケーションを適切に管理することができないという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、メッセージの送受信を適切に制御することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、前記複数のユーザとは異なるゲストユーザであることを識別するためのゲストユーザ識別情報とに対して、受信したメッセージの配信先を示す配信先情報を関連付ける配信設定部と、前記複数のユーザそれぞれが使用する複数のユーザ端末の少なくともいずれかから、前記ユーザのメッセージと前記ユーザが属するグループを示すグループ識別情報とを受信するとともに、前記ゲストユーザが使用するゲスト端末から前記ゲストユーザのメッセージと前記ゲストユーザ識別情報とを受信するメッセージ受信部と、前記メッセージ受信部が受信したメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信した前記グループ識別情報又は前記ゲストユーザ識別情報に対して関連付けられている配信先情報に基づいて特定する配信先特定部と、前記メッセージ受信部が受信したメッセージを、当該メッセージに対して前記配信先特定部が特定した配信先に配信するメッセージ配信部と、を有する。
【0007】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、複数のユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報と、前記複数のユーザとは異なるゲストユーザであることを識別するためのゲストユーザ識別情報とに対して、受信したメッセージの配信先を示す配信先情報を関連付けるステップと、前記複数のユーザそれぞれが使用する複数のユーザ端末の少なくともいずれかから、前記ユーザのメッセージと前記ユーザが属するグループを示すグループ識別情報とを受信するステップと、前記ゲストユーザが使用するゲスト端末から前記ゲストユーザのメッセージと前記ゲストユーザ識別情報とを受信するステップと、受信したメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信した前記グループ識別情報又は前記ゲストユーザ識別情報に対して関連付けられている配信先情報に基づいて特定するステップと、受信したメッセージを、当該メッセージに対して特定された配信先に配信するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、メッセージの送受信を適切に制御することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る情報処理装置の概要を説明する図である。
図2】本実施形態に係る情報処理装置の構成を示す図である。
図3】本実施形態に係るグループ情報の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係る入室情報の一例を示す図である。
図5】管理者IDに対応する配信先情報を示す図である。
図6】ゲストユーザIDに対応する配信先情報を示す図である。
図7】ゲストグループに所属しているグループのグループIDに対応する配信先情報を示す図である。
図8】ゲストグループに所属していないグループのグループIDに対応する配信先情報を示す図である。
図9】ゲスト端末及び管理者端末に表示されるメッセージ配信画面の一例を示す図である。
図10】ユーザ端末に表示されるメッセージ配信画面の一例を示す図である。
図11】メッセージ配信画面にグループの選択欄が表示された例を示す図である。
図12】本実施形態に係る情報処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[情報処理装置1の概要]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の概要を説明する図である。情報処理装置1は、複数のユーザによるチャットを制御する装置である。情報処理装置1は、例えばサーバ等のコンピュータであり、基地局や無線LANを介して複数のユーザ端末2と、ゲスト端末3と、管理者端末4とに通信可能に接続されている。ユーザ端末2、ゲスト端末3及び管理者端末4は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等のコンピュータである。
【0011】
ユーザ端末2は、チャットを行うユーザが使用する端末である。ゲスト端末3は、有名人や著名人等の特定のユーザであるゲストユーザが使用する端末である。本実施形態ではゲストユーザは、一人である例を説明するが、これに限らず、ゲストユーザは複数存在していてもよい。管理者端末4は、ユーザがチャットを行うための複数のグループを管理する管理者が使用する端末である。本実施形態では、複数のユーザによるチャットはテキスト情報であるメッセージにより行われるものとする。
【0012】
情報処理装置1は、ユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれを識別するためのグループ識別情報としてのグループIDと、当該グループIDに対応するグループに属するユーザを識別するためのユーザ識別情報としてのユーザIDとを関連付けて記憶する。図1に示す例では、グループAに属する複数のユーザ端末2と、グループBに属する複数のユーザ端末2とが存在している。情報処理装置1は、グループAを示すグループIDと、グループAに属する複数のユーザIDとを関連付けて記憶しているとともに、グループBを示すグループIDと、グループBに属する複数のユーザIDとを関連付けて記憶している。なお、本実施形態では、一つのグループIDに一つのユーザIDのみが関連付けられており、グループに属するユーザの人数が一人であってもよいものとする。
【0013】
また、情報処理装置1は、グループIDと、ゲストユーザを識別するゲストユーザ識別情報としてのゲストユーザIDとに対して、受信したメッセージの配信先を示す配信先情報を関連付けた配信先設定情報を記憶する。
【0014】
情報処理装置1は、複数のユーザ端末2のそれぞれから、ユーザのメッセージと、ユーザが属するグループを示すグループIDとを受信する。情報処理装置1は、ゲスト端末3から、ゲストユーザのメッセージと、ゲストユーザIDとを受信する。情報処理装置1は、受信したメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信したグループID又はゲストユーザIDに関連付けられている配信先情報に基づいて特定する。そして、情報処理装置1は、受信したメッセージを、当該メッセージに対して特定した配信先に配信する。
【0015】
図1に示す例において、例えば、情報処理装置1は、配信先設定情報に基づいてゲストユーザのメッセージを全てのグループそれぞれに属するユーザ端末2に配信するとともに、ユーザのメッセージを、当該ユーザが属するグループに属する他のユーザのユーザ端末2に配信する。情報処理装置1は、配信先設定情報に基づいてメッセージを送信することで、メッセージの送受信を適切に制御することができる。
続いて、情報処理装置1の構成について説明する。
【0016】
[情報処理装置1の構成例]
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す図である。情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。制御部13は、受付部131と、配信設定部132と、メッセージ受信部133と、配信先特定部134と、メッセージ配信部135とを有する。
【0017】
通信部11は、携帯電話回線やインターネット回線等の通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等である。記憶部12は、情報処理装置1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部12は、情報処理装置1の制御部13を、受付部131、配信設定部132、メッセージ受信部133、配信先特定部134、及びメッセージ配信部135として機能させるプログラムを記憶する。
【0018】
記憶部12は、ユーザがチャットを行うための複数のグループのそれぞれのグループIDと、当該グループIDに対応するグループに属するユーザIDとを関連付けたグループ情報を記憶する。図3は、本実施形態に係るグループ情報の一例を示す図である。図3に示すように、グループ情報において、グループIDと、グループ名と、ユーザIDとが関連付けられていることが確認できる。グループ情報の内容は、例えば制御部13が管理者端末4から変更指示を受け付けることにより変更可能である。
【0019】
また、記憶部12は、ゲストユーザが属するグループ(ゲストルーム)に入室するグループを特定するための入室情報を記憶する。入室情報は、例えば、グループIDと、グループIDのグループがゲストグループに所属しているか否かを示す入室フラグとを関連付けた情報である。図4は、本実施形態に係る入室情報の一例を示す図である。図4に示すように、グループIDと、入室フラグとが関連付けられていることが確認できる。ここで、入室フラグの値「1」は、当該入室フラグに関連付けられているグループIDのグループがゲストグループに所属していることを示し、入室フラグの値「0」は、当該入室フラグに関連付けられているグループIDのグループがゲストグループに所属していないことを示している。
【0020】
また、記憶部12は、グループIDと、ゲストユーザIDと、管理者を識別するための管理者IDとに対して、受信したメッセージの配信先を特定するための配信先情報を関連付けた設定情報を記憶する。
【0021】
図5から図8は、本実施形態に係る配信先情報を示す図である。図5は、管理者IDに対応する配信先情報を示す図である。図6は、ゲストユーザIDに対応する配信先情報を示す図である。図7は、ゲストグループに所属しているグループのグループIDに対応する配信先情報を示す図である。図8は、ゲストグループに所属していないグループのグループIDに対応する配信先情報を示す図である。
【0022】
図5に示すように、管理者に対応する配信先情報には、複数の配信モードである「全員」、「ゲストユーザ」、「ゲストグループ」、「特定グループ」、「特定ユーザ」が関連付けられている。また、複数の配信先情報のそれぞれにおいて、メッセージの配信先が定められている。配信先には、管理者端末4、ゲスト端末3、ゲストグループに所属中のグループ、一般グループが含まれている。一般グループは、ゲストグループに所属していないグループを示している。図5に示す例では、一般グループとしてグループAとグループBとが存在するものとして説明を進める。
【0023】
図5に示す例において、管理者端末4におけるメッセージの配信モードが「全員」である場合、管理者IDとともに受信した管理者のメッセージは、ゲスト端末3、ゲストグループに所属しているグループのユーザのユーザ端末2、一般グループのユーザのユーザ端末2に配信される。管理者端末4におけるメッセージの配信モードが「ゲストユーザ」である場合、管理者IDとともに受信した管理者のメッセージは、ゲスト端末3のみに配信される。
【0024】
管理者端末4におけるメッセージの配信モードが「ゲストグループ」である場合、管理者IDとともに受信した管理者のメッセージは、ゲスト端末3と、ゲストグループに所属中のグループのユーザのユーザ端末2とに配信される。管理者端末4におけるメッセージの配信モードが「特定グループ」である場合、管理者IDとともに受信した管理者のメッセージは、一般グループのうちの管理者が指定したグループのユーザのユーザ端末2に配信される。管理者端末4におけるメッセージの配信モードが「特定ユーザ」である場合、管理者IDとともに受信した管理者のメッセージは、管理者が指定した一以上のユーザのユーザ端末2に配信される。
【0025】
図6に示すように、ゲストユーザIDに関連付けられている配信先情報では、複数の配信モードである「全員」、「管理者」、「ゲストグループ」、「特定グループ」、「特定ユーザ」のそれぞれに対してメッセージの配信対象が定められている。
【0026】
図6に示す例において、ゲスト端末3におけるメッセージの配信モードが「全員」である場合、ゲストユーザIDとともに受信したゲストユーザのメッセージは、管理者端末4、ゲストグループに所属しているグループのユーザのユーザ端末2、一般グループのユーザのユーザ端末2に配信される。ゲスト端末3におけるメッセージの配信モードが「管理者」である場合、ゲストユーザIDとともに受信したゲストユーザのメッセージは、管理者端末4のみに配信される。
【0027】
ゲスト端末3におけるメッセージの配信モードが「ゲストグループ」である場合、ゲストユーザIDとともに受信したゲストユーザのメッセージは、管理者端末4と、ゲストグループに所属中のグループのユーザのユーザ端末2とに配信される。ゲスト端末3におけるメッセージの配信モードが「特定グループ」である場合、ゲストユーザIDとともに受信したゲストユーザのメッセージは、一般グループのうちのゲストユーザが指定したグループのユーザのユーザ端末2に配信される。ゲスト端末3におけるメッセージの配信モードが「特定ユーザ」である場合、ゲストユーザIDとともに受信したゲストユーザのメッセージは、ゲストユーザが指定した一以上のユーザのユーザ端末2に配信される。
【0028】
図7に示すように、ゲストグループに所属しているグループのグループIDに関連付けられている配信先情報では、複数の配信モードである「全員」、「グループ」のそれぞれに対してメッセージの配信対象が定められている。図7に示す例において、ゲストグループに所属しているグループにおけるメッセージの配信モードが「全員」である場合、当該グループに属するユーザ端末2からグループIDとともに受信したユーザのメッセージは、管理者端末4、ゲスト端末3、ゲストグループに所属しているグループの他のユーザのユーザ端末2、一般グループのユーザのユーザ端末2に配信される。ゲストグループに所属しているグループにおけるメッセージの配信モードが「グループ」である場合、当該ユーザ端末2からグループIDとともに受信したユーザのメッセージは、管理者端末4、ゲスト端末3、ゲストグループに所属しているグループの他のユーザのユーザ端末2に配信される。
【0029】
図8に示すように、一般グループに所属しているグループのグループIDに関連付けられている配信先情報では、複数の配信モードである「全員」、「グループ」のそれぞれに対してメッセージの配信対象が定められている。図8に示す例において、一般グループにおけるメッセージの配信モードが「全員」である場合、当該グループに属するユーザ端末2からグループIDとともに受信したユーザのメッセージは、管理者端末4、ゲスト端末3、ゲストグループに所属しているグループのユーザ端末2、一般グループの他のユーザのユーザ端末2に配信される。一般グループにおけるメッセージの配信モードが「グループ」である場合、当該グループに属するユーザ端末2からグループIDとともに受信したユーザのメッセージは、管理者端末4、当該グループに所属している他のユーザのユーザ端末2に配信される。
【0030】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されている各種プログラムを実行することにより、情報処理装置1に係る機能を制御する。制御部13は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、受付部131、配信設定部132、メッセージ受信部133、配信先特定部134、及びメッセージ配信部135として機能する。
【0031】
[ゲストグループに所属させるグループの選択]
受付部131は、特定のユーザとしてのゲストユーザが属するゲストグループに所属させるグループの選択を受け付ける。例えば、受付部131は、管理者端末4から、ゲストグループに所属させるグループのグループIDを受け付けることにより、ゲストグループに所属させるグループの選択を受け付ける。受付部131は、記憶部12に記憶されている入室情報において、受け付けたグループIDに関連付けられている入室フラグを「1」に設定し、受け付けたグループIDと異なる他の全てのグループIDに関連付けられている入室フラグを「0」に設定する。
【0032】
なお、受付部131は、管理者端末4からゲストグループに所属させるグループのグループIDを受け付けることにより、ゲストグループに所属させるグループの選択を受け付けたが、これに限らない。受付部131は、ゲスト端末3からゲストグループに所属させるグループの選択を受け付けてもよい。また、制御部13が、例えば、各グループに属するユーザの盛り上がり度合いを示すスコアを算出する算出部、及び算出部が算出したスコア及びゲストユーザがグループに参加し始めてからの経過時間の少なくともいずれかに基づいてゲストグループに所属させるグループを決定する決定部として機能してもよい。そして、受付部131は、決定部から、ゲストグループに所属させるグループのグループIDを受け付けることにより、ゲストユーザが属するグループの選択を受け付けてもよい。
【0033】
[メッセージの配信先の設定]
配信設定部132は、グループIDと、ゲストユーザIDと、管理者IDとに対して、受信したメッセージの配信先を示す配信先情報を関連付ける。配信設定部132は、ゲスト端末3又は管理者端末4から、グループID又はゲストユーザIDに対応する配信先を示す情報である送信モードを受け付け、受け付けた送信モードに基づいて、グループIDと、ゲストユーザIDと、管理者IDとに対して配信先情報を関連付ける。
【0034】
配信設定部132は、ゲスト端末3及び管理者端末4に、送信モードを選択可能なメッセージ送信画面を表示させ、送信モードの選択を受け付ける。図9は、ゲスト端末3及び管理者端末4に表示されるメッセージ配信画面の一例を示す図である。図9に示すメッセージ配信画面では、「全ユーザチャット」、「管理用チャット」、「ゲストグループチャット」、「全ユーザお知らせ」、「個別グループお知らせ」、「個別ユーザお知らせ」の6つのタブが表示されている。ゲスト端末3又は管理者端末4において、これらのタブのいずれかが選択されると、配信設定部132は、選択されたタブに対応する配信モードに関連付けられている配信先情報を特定する。そして、配信設定部132は、グループID、ゲストユーザID又は管理者IDに、特定した配信先情報を関連付ける。
【0035】
また、図9に示すメッセージ配信画面では、メッセージが、メッセージの発言者を識別可能に表示される。例えば、ゲスト端末3にメッセージ配信画面が表示されている場合において、画面の右側に表示される吹き出しに対応するメッセージは、ゲストユーザのメッセージを示し、管理者端末4にメッセージ配信画面が表示されている場合において、画面の右側に表示される吹き出しに対応するメッセージは、管理者のメッセージを示している。また、画面の左側に表示される吹き出しに関連付けて、当該吹き出しに対応するメッセージの発言者を示すアイコンが示される。また、メッセージ配信画面では、メッセージの送信形式を変更してメッセージを送信することができる。例えば、単なるテキスト情報だけではなく、ユーザ端末2のユーザから投票を受け付ける形式でメッセージを送信することができる。
【0036】
図10は、ユーザ端末2に表示されるメッセージ配信画面の一例を示す図である。図10に示すように、ユーザ端末2に表示されるメッセージ配信画面には、図9に示すメッセージ配信画面に示すようにタブが表示されず、ゲスト端末3又は管理者端末4における設定により、メッセージの配信先が設定される。図10においても、メッセージの発言者を識別可能にメッセージが表示される。例えば、図10に示すメッセージ配信画面において、画面の右側に表示される吹き出しに対応するメッセージは、ユーザのメッセージを示している。また、図10に示すメッセージ配信画面の左側には、ゲストユーザ、管理者、又は他のユーザのメッセージが表示される。
続いて、受信したメッセージの配信先の設定の詳細を説明する。
【0037】
[全ユーザチャットに対応する配信設定]
配信設定部132は、管理者IDに、ゲスト端末3及び全てのグループを配信先とする配信先情報を関連付ける。また、配信設定部132は、ゲストユーザIDに、管理者端末4及び全てのグループを配信先とする配信先情報を関連付ける。配信設定部132は、ゲストグループに属するグループのグループID、及び一般グループのグループIDに、管理者端末4、ゲスト端末3、及び全てのグループを配信先とする配信先情報を関連付ける。
【0038】
具体的には、配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3に表示されているメッセージ配信画面において、「全ユーザチャット」タブが選択されると、管理者IDに対して、図5に示す配信モード「全員」に対応する配信先情報を関連付けるとともに、ゲストユーザIDに対して、図6に示す配信モード「全員」に対応する配信先情報を関連付ける。また、配信設定部132は、ゲストグループに所属しているグループのグループIDに対して、図7に示す配信モード「全員」に対応する配信先情報を関連付け、一般グループに所属しているグループのグループIDに対して、図8に示す配信モード「全員」に対応する配信先情報を関連付ける。
【0039】
[管理用チャットに対応する配信設定]
配信設定部132は、管理者IDに、ゲスト端末3のみを配信先とする配信先情報を関連付ける。また、配信設定部132は、ゲストユーザIDに、管理者端末4のみを配信先とする配信先情報を関連付ける。具体的には、配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3に表示されているメッセージ配信画面において、「管理用チャット」タブが選択されると、管理者IDに対して、図5に示す配信モード「ゲストユーザ」に対応する配信先情報を関連付けるとともに、ゲストユーザIDに対して、図6に示す配信モード「管理者」に対応する配信先情報を関連付ける。
【0040】
[ゲストグループチャットに対応する配信設定]
配信設定部132は、管理者IDに、ゲスト端末3とゲストグループに所属中のグループとを配信先とする配信先情報を関連付ける。また、配信設定部132は、ゲストユーザIDに、管理者端末4とゲストグループに所属中のグループとを配信先とする配信先情報を関連付ける。また、配信設定部132は、ゲストグループに所属中のグループのグループIDに、管理者端末4、ゲスト端末3、及び当該グループを配信先とする配信先情報を関連付ける。また、配信設定部132は、一般グループのグループIDに、管理者端末4と当該グループとを配信先とする配信先情報を関連付ける。例えば、配信設定部132は、グループID、ゲストユーザID、管理者IDのそれぞれに対し、配信先情報を関連付けた配信設定情報を記憶部12に一時的に記憶させることにより、グループID、ゲストユーザID、管理者IDのそれぞれと、配信先情報とを関連付ける。
【0041】
具体的には、配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3に表示されているメッセージ配信画面において、「ゲストグループチャット」タブが選択されると、管理者IDに対して、図5に示す配信モード「ゲストグループ」に対応する配信先情報を関連付けるとともに、ゲストユーザIDに対して、図6に示す配信モード「ゲストグループ」に対応する配信先情報を関連付ける。配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3に表示されているメッセージ配信画面において、「ゲストグループチャット」タブが選択されると、ゲストグループに所属中のグループのグループIDに対して、図7に示す配信モード「グループ」に対応する配信先情報を関連付けるとともに、一般グループのグループIDに対して、図8に示す配信モード「グループ」に対応する配信先情報を関連付ける。
【0042】
なお、配信設定部132は、ゲストグループに所属中のグループのグループIDに、管理者端末4、ゲスト端末3、及び当該グループを配信先とする配信先情報を関連付けることとしたが、これに限らない。配信設定部132は、ゲストグループに所属中のグループのグループIDに、管理者端末4、ゲスト端末3、及び全てのグループを配信先とする配信先情報を関連付けるとともに、ゲストユーザIDに、管理者端末4と全てのグループとを配信先とする配信先情報を関連付けてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、ゲストグループにおけるユーザとゲストユーザとのメッセージを全てのグループのユーザが視聴でき、ゲストグループにおけるコミュニケーションを楽しむことができる。
【0043】
[全ユーザお知らせに対応する配信設定]
配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3に表示されているメッセージ配信画面において、「全ユーザお知らせ」タブが選択されると、管理者IDに対して、図5に示す配信モード「全員」に対応する配信先情報を関連付けるとともに、ゲストユーザIDに対して、図6に示す配信モード「全員」に対応する配信先情報を関連付ける。
【0044】
なお、配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3に表示されているメッセージ配信画面において、「全ユーザお知らせ」タブが選択されると、グループIDに、メッセージの配信先を関連付けないようにしてもよい。このようにすることで、ユーザ端末2には、管理者又はゲストユーザのメッセージのみが表示されることとなるので、ユーザは、管理者又はゲストユーザのメッセージに集中することができる。
【0045】
[個別グループお知らせに対応する配信設定]
配信設定部132は、管理者IDに、複数のグループのうち、所定の条件を満たす一以上のグループを配信先とする配信先情報を関連付ける。配信設定部132は、ゲストユーザIDに、複数のグループのうち、管理者端末4と、所定の条件を満たす一以上のグループとを配信先とする配信先情報を関連付ける。所定の条件は、例えば、管理者端末4又はゲスト端末3において、メッセージの配信対象のグループとして指定されること、又はグループに属するユーザ端末2から、当該グループを配信先とするリクエストを受け付け、管理者端末4又はゲスト端末3において、当該グループを配信先とすることを許可したことである。
【0046】
具体的には、配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3に表示されているメッセージ配信画面において、「個別グループお知らせ」タブが選択されると、メッセージ配信画面にグループの選択欄を表示させる。図11は、メッセージ配信画面にグループの選択欄が表示された例を示す図である。ここで、配信設定部132は、複数のグループの選択を受け付けるようにしてもよい。
【0047】
配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3において、図11に示すグループの選択欄によりグループが選択されると、管理者IDに、選択されたグループを配信先とする配信先情報を関連付ける。また、配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3においてグループが選択されると、ゲストユーザIDに、管理者端末4と、選択されたグループとを配信先とする配信先情報を関連付ける。
【0048】
なお、配信設定部132は、複数のグループ又はユーザのうち、所定の条件を満たすグループのグループIDに対して、管理者端末4を配信先とする配信先情報を関連付けてもよい。このようにすることで、管理者と、所定の条件を満たす一以上のグループとの間でコミュニケーションを取ることができる。
【0049】
[個別ユーザお知らせに対応する配信設定]
配信設定部132は、管理者IDに、複数のユーザのうち、所定の条件を満たす一以上のユーザを配信先とする配信先情報を関連付けてもよい。配信設定部132は、ゲストユーザIDに、複数のユーザのうち、管理者端末4と、所定の条件を満たす一以上のグループとを配信先とする配信先情報を関連付ける。所定の条件は、例えば、管理者端末4又はゲスト端末3において、メッセージの配信対象のユーザとして指定されること、又はユーザ端末2から、当該グループを配信先とするリクエストを受け付け、管理者端末4又はゲスト端末3において、当該ユーザ端末2を配信先とすることを許可したことである。
【0050】
具体的には、配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3に表示されているメッセージ配信画面において、「個別ユーザお知らせ」タブが選択されると、メッセージ配信画面にユーザの選択欄を表示させる。この場合において、配信設定部132は、グループの選択欄を表示させ、グループが選択された後に、ユーザの選択欄から、選択されたグループのユーザを選択可能としてもよい。配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3において、ユーザの選択欄によりグループが選択されると、管理者IDに、選択されたユーザのユーザ端末2を配信先とする配信先情報を関連付ける。また、配信設定部132は、管理者端末4又はゲスト端末3においてグループが選択されると、ゲストユーザIDに、管理者端末4と、選択されたユーザのユーザ端末2とを配信先とする配信先情報を関連付ける。
【0051】
なお、配信設定部132は、複数のグループ又はユーザのうち、所定の条件を満たす一以上のユーザのユーザIDに対して、管理者端末4を配信先とする配信先情報を関連付けてもよい。このようにすることで、管理者と、所定の条件を満たすユーザとの間でコミュニケーションを取ることができる。また、配信設定部132は、複数のグループ又はユーザのうち、所定の条件を満たす一以上のユーザのユーザIDに対して、管理者端末4、ゲスト端末3及び全てのグループを配信先とする配信先情報を関連付けてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、所定の条件を満たすユーザのメッセージを全員に配信し、当該ユーザのメッセージに注目させることができる。
【0052】
[メッセージの受信]
メッセージ受信部133は、複数のユーザ端末2の少なくともいずれかから、ユーザのメッセージと、ユーザIDと、ユーザが属するグループを示すグループIDとを受信する。メッセージ受信部133は、ゲスト端末3から、ゲストユーザのメッセージと、ゲストユーザIDとを受信する。メッセージ受信部133は、管理者端末4から、管理者のメッセージと、管理者IDとを受信する。
【0053】
[配信先の特定及びメッセージの配信]
配信先特定部134は、メッセージ受信部133が受信したメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信したグループID、ゲストユーザID、管理者ID、又はユーザIDに対して関連付けられている配信先情報に基づいて特定する。
【0054】
配信先特定部134は、メッセージ受信部133が、ユーザ端末2から、グループIDと、ユーザIDと、メッセージとを受信すると、ユーザIDに配信先情報が関連付けられているか否かを判定する。配信先特定部134は、ユーザIDに配信先情報が関連付けられている場合、当該配信先情報に基づいて、受信したメッセージの配信先を特定する。
【0055】
配信先特定部134は、ユーザIDに配信先情報が関連付けられていない場合、図4に示す入室情報を参照し、受信したグループIDに対応するグループがゲストグループに所属しているグループであるか否かを判定する。配信先特定部134は、ゲストグループに所属しているグループであると判定すると、ゲストグループに所属しているグループに関連付けられている配信先情報に基づいて、受信したメッセージの配信先を特定する。
【0056】
配信先特定部134は、ゲストグループに所属しているグループではない、すなわち一般グループであると判定すると、一般グループに関連付けられている配信先情報に基づいて、受信したメッセージの配信先を特定する。
【0057】
配信先特定部134は、メッセージ受信部133が、ゲスト端末3から、ゲストユーザIDと、メッセージとを受信すると、ゲストユーザIDに関連付けられている配信先情報に基づいて、受信したメッセージの配信先を特定する。配信先特定部134は、メッセージ受信部133が、管理者端末4から、管理者IDと、メッセージとを受信すると、管理者IDに関連付けられている配信先情報に基づいて、受信したメッセージの配信先を特定する。
メッセージ配信部135は、メッセージ受信部133が受信したメッセージを、当該メッセージに対して配信先特定部134が特定した配信先に配信する。
【0058】
[動作フロー]
図12は、本実施形態に係る情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。なお、本フローチャートの開始時には、メッセージの配信先が図9に示す「全ユーザチャット」タグに対応する配信先に設定されているものとする。
【0059】
まず、受付部131は、管理者端末4から、ゲストグループに所属させるグループのグループIDを受け付けることにより、ゲストグループに所属させるグループの選択を受け付ける(S1)。続いて、受付部131は、記憶部12に記憶されている入室情報に含まれる入室フラグを設定する(S2)。
【0060】
続いて、配信設定部132は、図9に示すメッセージ配信画面において、配信先設定操作を受け付けたか否かを判定する(S3)。配信先設定操作は、図9に示すメッセージ配信画面に含まれる「全ユーザチャット」、「管理用チャット」、「ゲストグループチャット」、「全ユーザお知らせ」、「個別グループお知らせ」、「個別ユーザお知らせ」の6つのタブのいずれかが選択される操作である。配信設定部132は、配信先設定操作を受け付けたと判定すると、S4に処理を移し、グループID、ゲスト端末3、管理者端末4のそれぞれに対してメッセージの配信先を設定する。配信設定部132は、配信先設定操作を受け付けていないと判定すると、S5に処理を移す。
【0061】
S5において、メッセージ受信部133は、ユーザ端末2、ゲスト端末3、管理者端末4のいずれかからメッセージを受信したか否かを判定する。メッセージ受信部133は、メッセージを受信したと判定すると、S6に処理を移し、メッセージを受信していないと判定すると、S8に処理を移す。
【0062】
S6において、配信先特定部134は、メッセージ受信部133が受信したメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信したグループID、ゲストユーザID、管理者ID、又はユーザIDに対して関連付けられている配信先情報に基づいて特定する。
【0063】
S7において、メッセージ配信部135は、メッセージ受信部133が受信したメッセージを、当該メッセージに対して特定された配信先に配信する。
【0064】
S8において、受付部131は、管理者端末4を介してチャットの終了操作を受け付けたか否かを判定する。受付部131は、チャットの終了操作を受け付けたと判定すると、本フローチャートに係る処理を終了し、チャットの終了操作を受け付けていないと判定すると、S3に処理を移す。
【0065】
[変形例]
上述の説明において、情報処理装置1は、配信先特定部134が特定した配信先にテキスト情報であるメッセージを配信したが、これに加えて映像及び音声を配信してもよい。この場合、情報処理装置1の制御部13は、映像音声受信部と、映像音声配信部とを有するものとする。
【0066】
映像音声受信部は、複数のユーザ端末2の少なくともいずれかから、ユーザ端末2が撮影した映像を示す映像情報及びユーザ端末2が取得した音声を示す音声情報の少なくともいずれかを受信するとともに、ゲスト端末3から、ゲスト端末3が撮影した映像を示す映像情報及びゲスト端末3が取得した音声を示す音声情報の少なくともいずれかを受信する。
【0067】
映像音声配信部は、メッセージ配信部135によるメッセージの配信と独立して、複数のユーザ端末2の少なくともいずれかから受信した映像情報及び音声情報の少なくともいずれかと、ゲスト端末3から受信した映像情報及び音声情報の少なくともいずれかとを、ユーザ端末2とゲスト端末3との少なくともいずれかに配信する。例えば、映像音声配信部は、配信先特定部134が特定した配信先とは異なる配信先に対して、映像情報及び音声情報を配信する。
【0068】
映像配信部は、例えば、ゲスト又は管理者が指定した特定のグループに属するユーザとゲストとの間で、当該グループ内のユーザ端末2の少なくともいずれかから受信した映像情報及び音声情報と、ゲスト端末3から受信した映像情報及び音声情報とを配信する。また、映像音声配信部は、管理者が指定した一以上のグループの間で、当該グループ内のユーザ端末2の少なくともいずれかから受信した映像情報及び音声情報を配信する。このようにすることで、情報処理装置1は、図9及び図10に示す画面において、ゲストから全てのユーザ端末2のユーザへのテキストチャットを可能にすると当時に、当該画面に映像を表示させることで、同一のグループに属する複数のユーザの間で映像情報及び音声情報を用いたコミュニケーションを実現することができる。
【0069】
[情報処理装置1による効果]
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、グループIDと、ゲストユーザIDとに対して、受信したメッセージの配信先を示す配信先情報を関連付け、複数のユーザ端末2の少なくともいずれかから、ユーザのメッセージとユーザが属するグループのグループIDとを受信するとともに、ゲスト端末3からゲストユーザのメッセージとゲストユーザIDとを受信する。情報処理装置1は、受信したメッセージの配信先を、当該メッセージとともに受信したグループID又はゲストユーザIDに対して関連付けられている配信先情報に基づいて特定し、特定した配信先に受信したメッセージを配信する。このようにすることで、情報処理装置1は、メッセージの送受信を適切に制御することができる。
【0070】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0071】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【符号の説明】
【0072】
1・・・情報処理装置、11・・・通信部、12・・・記憶部、13・・・制御部、131・・・受付部、132・・・配信設定部、133・・・メッセージ受信部、134・・・配信先特定部、135・・・メッセージ配信部、2・・・ユーザ端末、3・・・ゲスト端末、4・・・管理者端末

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12