(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022012995
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】飲料容器用カバー
(51)【国際特許分類】
B65D 25/20 20060101AFI20220111BHJP
【FI】
B65D25/20 A
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020115211
(22)【出願日】2020-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】512317157
【氏名又は名称】澤田 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】澤田 真司
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA10
3E062AB02
3E062JA04
3E062JB01
3E062JC03
3E062JD04
(57)【要約】
【課題】飲料容器との密着度を上げて保温性、保冷性を良くし、手の保持安定性を向上させる飲料容器用カバーを提供する。
【解決手段】表面が平坦状であり、巻回可能な柔軟性を有する本体部と、該本体が円環状を形成するように、当該本体部の一片及び他片を連結する連結部とを備えた飲料容器用カバーであって、前記連結部は伸縮性を有し、前記本体部の素材とは異なるとともに、当該本体部よりも伸縮性が高いことを特徴としている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面が平坦状であり、巻回可能な柔軟性を有する本体部と、
前記本体部が円環状を形成するように、前記本体部の一片及び他片を連結する連結部と、を備えた飲料容器用カバーであって、
前記連結部は伸縮性を有し、前記本体部の素材とは異なるとともに、前記本体部よりも伸縮性が高いことを特徴とする飲料容器用カバー。
【請求項2】
前記連結部は、複数設けられており、前記連結部はそれぞれ一定の間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器用カバー。
【請求項3】
前記連結部は、前記本体部の上辺側と下辺側のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の飲料容器用カバー。
【請求項4】
前記連結部は、その端面と前記本体部の端面とが向き合うように連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の飲料容器用カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保温、保冷が可能な飲料容器用カバーに関し、特に、大きさの異なる飲料容器に対応可能な飲料容器用カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンビニエンスストアや、ファーストフード店、カフェ等で、様々な飲食物のテイクアウト需要が非常に増えている。飲食物の中でも、飲料品に関しては、手軽に持ち運ぶことができ、また、店外でも周囲を意識せずに利用しやすい。また、飲料品は、その鮮度からすると、缶やペットボトルに収容されたものよりも、店内で作ったものが好ましいと考える人も増えている。
【0003】
一般に、テイクアウトする飲料品は、プラスチックや紙等の材質からなり、使い捨てが可能なカップに収容された状態で提供される。例えば、全国各地で数多く開催され増加傾向の様々なイベントや、スポーツの試合等の会場では、投げ込み等の危険を防止する観点から、飲料缶の持ち込みが禁止されており、使い捨てカップが用いられている。このような背景から、使い捨てカップの需要は益々増加していくと考えられる。
【0004】
使い捨てカップに収容される飲料品は、夏場では暑いので冷たい状態のもの、冬場では寒いので温かい状態のものが提供されるが、外気温や容器を持つ人の体温等の関係もあって短時間で外気温に沿った温度に変化しやすい。飲料品を飲む人達にとっては、冷たい状態あるいは温かい状態をできるだけ長く維持しないと、美味しく飲むことができない。このため、飲料品を収容する容器は、飲料品の温度をできるだけ維持させる工夫が必要だが、使い捨てであるため、カップの最低限の耐久性とコストのみを考えて、設計、製造されていることが多いので、容器内の飲料の温度を維持することは難しい。そこで、特開2007-8557号公報等に記載されている、保温、保冷の効果がある飲料容器カバーが提案されている。
【0005】
この飲料容器カバーは、熱反射機能素材と断熱機能素材からなる軽装な二層の資材を用いた飲料容器カバーによって、表裏の装着面の変更により1種類でコールド飲料品、ホット飲料品に使用できる。また、飲料容器は、いずれか一片の端部近傍もしくは、相対する片の各々の端部近傍に固定手段を加え、もう一片の端部をフリーサイズで結合させる形状に構成している。飲料容器の大きさや形状は様々であるが、このような構成とすることにより、結合の調節またはカップ、容器の装着位置の変更により大きさの異なるカップ、容器に1サイズでフリーサイズに対応を可能としている。具体的には、この飲料容器カバーでは、中段部のいずれか一片の端部近傍、あるいは各々片の端部近傍に、シートの表裏どちらでも固定できる該面粘着テープを添付して互いの端部をフリーサイズで結合させて、各容器との装着度をより高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、この飲料容器カバーでは、中段部の結合部分でのみ容器と密着させており、上段及び下段の各片は密着されておらず、全体として容器との密着度は低く、これにより容器との隙間が生じやすくなり、保温、保冷が十分でない。
【0008】
また、この飲料容器カバーは、中段部と、上段部及び下段部のそれぞれに切り目があるものの、所定長さの横長シートにおいて、該横長シートの長手方向の両端から途中迄切り込みを2本いれ三段部としたものであって、形状的には面一となっている。このため、この飲料容器カバーと手との摩擦力、及び手の握力のみで保持されているので、保持安定性が高いとは言えない。
【0009】
本発明の目的は、飲料容器との密着度を上げて保温性、保冷性を良くし、手の保持安定性を向上させる飲料容器用カバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の飲料容器用カバーは、表面が平坦状であり、巻回可能な柔軟性を有する本体部と、前記本体部が円環状を形成するように、前記本体部の一片及び他片を連結する連結部とを備え、前記連結部は伸縮性を有し、前記本体部の素材とは異なるとともに、前記本体部よりも伸縮性が高い。
【0011】
この構成によると、前記本体部が形成する円環状の空間よりも直径の大きな飲料容器であっても、前記連結部の伸長によって円環状の空間に挿入されることが可能であり、挿入された飲料容器を前記本体部に密接した状態で保持することが可能となる。
これによって、飲料容器の保冷、保温効果を向上させることが可能となる。
【0012】
また、前記飲料容器用カバーにおいて、複数の前記連結部を一定の間隔をおいて設けることも可能である。
【0013】
この構成によると、複数の前記連結部で一定の間隔が設けられることで、当該一定の間隔で形成される飲料容器の露出部分を介して、当該飲料容器を直接に手で保持することができるので、当該飲料容器が円環状の空間から飛び出してしまうことを抑止し得る。
【0014】
さらに、前記飲料容器用カバーにおいて、複数の前記連結部を、前記本体部の上辺側と下辺側のそれぞれに設けることも可能である。
【0015】
この構成によると、前記本体部の上辺側及び下辺側にそれぞれ前記連結部を設けることで、それぞれの前記連結部で連結された前記本体部が形成する円環状の空間を維持するための剛性強度を高めることができる。これによって、飲料容器を上方から円環状の空間に挿入し押し込むことのみで、飲料容器を前記本体部に密着させて、強固な保持状態を形成することが可能となる。飲料容器の形状が、上方の直径寸法が大きく、下方の直径寸法が小さい正面視テーパ形状となっている場合、この飲料容器を前記飲料容器用カバーに、しっかりと挿入できずにしっかりと嵌め込むことができなかったとしても、複数の前記連結部の間の空間部分に、前記飲料容器用カバーを持つ手の指の腹が、飲料容器の外表面の一部に触れることになる。これにより、飲料容器を挿入した前記飲料容器用カバーを不意に強く握ってしまった場合でも、飲料容器が前記飲料容器用カバーから上方に飛び出してしまうことを抑制されることが可能となる。
【0016】
また、円環状の空間に挿入された飲料容器は、その下方部分が下辺側の前記連結部によって強く保持され、その上方部分も上辺側の前記連結部で強く保持されるので、上下の2カ所によって安定した保持状態を維持し得る。
さらに、前記本体部の上辺側及び下辺側にそれぞれ前記連結部を設けるとしたが、上辺及び下辺にそれぞれ平行となるように、あるいは上辺及び下辺にそれぞれ接するように前記連結部を設けても良い。
【0017】
加えて、前記飲料容器用カバーにおいて、前記連結部を、その端面と前記本体部の端面とが向き合うように連結することも可能である。
【0018】
この構成によると、前記連結部の端面と前記本体部の端面とが向き合うように取り付けられているので、前記本体部及び前記連結部で形成される飲料容器を挿入するための空間において、飲料容器の外周面と前記連結部との間に生じる隙間を小さくすることが可能であるので、飲料容器の保温性、保冷性を向上させやすくなる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、飲料容器との密着度を上げて保温性、保冷性を良くし、手の保持安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本実施形態にかかる飲料容器Aを挿入した状態の飲料容器用カバー1を示す斜視図である。
【
図2】本実施形態にかかる飲料容器用カバー1を展開した状態を示す展開部である。
【
図3】本実施形態にかかる飲料容器用カバー1を示す上面図である。
【
図4】本実施形態にかかる飲料容器用カバー1を示す正面図である。
【
図5】本実施形態において、カップA1が挿入された状態の飲料容器用カバー1を説明するための説明図である。
【
図6】本実施形態において、カップA1を飲料容器用カバー1に挿入する際の説明を行う説明図であり、
図6(a)はカップA1を挿入していない状態の飲料容器用カバー1を示す図であり、
図6(b)はカップA1を挿入した状態の飲料容器用カバー1を示す図であり、
図6(c)はカップA1を手でさらに奥深く挿入した状態の飲料容器用カバー1を示す図である。
【
図7】本発明の飲料容器用カバーの変形例を説明するための説明図であり、連結部13bの下辺を本体部12の下辺よりも高い位置となるよう連結した状態を説明する説明図である。
【
図8】本発明の飲料容器用カバーの変形例を説明するための説明図であり、連結部23aの上辺を本体部22の上辺よりも低い位置となるよう連結した状態を説明する説明図である。
【
図9】本発明の飲料容器用カバーの変形例を説明するための説明図であり、1つの連結部33で本体部32を連結している状態を説明する説明図である。
【
図10】本発明の飲料容器用カバーの変形例を説明するための説明図であり、3つの連結部43a、43b、43cで本体部42を連結している状態を説明する説明図である。
【
図11】本発明の飲料容器用カバーの変形例を説明するための説明図であり、2つの窓部54a、54bを有する連結部53で本体部52を連結している状態を説明する説明図である。
【
図12】本発明の飲料容器用カバーの変形例を説明するための説明図であり、正面視Xの字形状の連結部63で本体部62を連結している状態を説明する説明図である。
【
図13】本発明の飲料容器用カバーの変形例を説明するための説明図であり、連結部73a、73bの各左右端面と、本体部72の左端部72a、右端部72bとが向き合うように連結している状態を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0022】
図1は、本実施形態にかかる飲料容器Aを挿入した状態の飲料容器用カバー1を示す斜視図である。飲料容器Aは、紙やプラスチック等からなる使い捨てのカップA1であり、カップA1はコーヒー、紅茶、ジュース等の飲料品を収容しており、飲料品が零れないように上部をキャップA2で覆っている。カップA1は、正面視逆八の字形状を有しており、底面にむかって直径寸法が小さくなるようにテーパ形状となっている。
【0023】
飲料容器用カバー1は、カップA1の周面を外方から包むように形成された本体部2と、本体部2がカップA1の外周面を包むことが可能となる円環状を形成するように、本体部2の一片2a及び他片2bを連結する連結部3とを備える。
【0024】
本体部2は、湾曲状に変形可能であり、巻回可能な柔軟性を有しており、また、表面が圧縮性に富んでおり、カップA1の外周面を包むための空間として円環状を形成し、この円環状の空間に、カップA1を挿入させている。本実施形態では、本体部2として、クロロプレンの重合によって得られる合成ゴムであるクロロプレンゴムを用いているが、これに限定されるものではなく、軟質ウレタン、発砲プラスチック、ポリエチレンにアルミ蒸着したシート状のもの等、保温保冷に適した材質のものを用いることが可能である。
【0025】
連結部3には、コールゴム、織ゴムあるいは編ゴムを含む平ゴム等の伸縮性を有する素材や、ストレッチ素材が用いられている。本体部2の素材とは異なるとともに、本体部2よりも伸縮性が高い。伸縮性のある素材としては、上述したように、伸縮性と弾性に富んだ運動性能の高い素材の総称であるストレッチ素材、パワーストレッチ素材が用いられる。ストレッチ素材では、例えば、ジーンズやジャージ等によく用いられる素材を用いることが可能である。具体的には、例えば、ストレッチ・コットン、ジャージー・ストレッチ、ポリウレタン、ポリエステル、ウールが挙げられる。
【0026】
また、連結部3は、本体部2の外表面に取り付けられた状態で連結されている。さらに、連結部3は、本体部2の一片2a及び他片2bにおける上辺側に設けられた第1の連結部3aと、下辺側に設けられた第2の連結部3bとを有する。本実施形態では、第1の連結部3a及び第2の連結部3bは、本体部2の一片2a及び他片2bにそれぞれ縫い付けられることで取り付けられている。
【0027】
このように、本体部2の上辺側に第1の連結部3a及び下辺側に第2の連結部3bを設けることで、第1の連結部3a及び第2の連結部3bで連結された本体部2が形成する円環状の空間を維持するための剛性強度を高めることができる。
【0028】
ここで、本体部2と連結部3との取付方法について、上記実施形態のように、一体的となるように取り付けられた構造に限定されない。例えば、本体部2の一片のみを連結部3と一体的に取り付けて連結部3の固定端部とする一方、本体部2の他片と連結部3の自由端部とを、鉤状とパイル状の表面を持つ2枚一組からなり、重ね合わせて留めるテープによって着脱自在に取り付けることも可能である。このようなテープによって本体部2と連結部3とを取り付けることによって、様々な形状や大きさの飲料容器が挿入される場合でも、本体部2と連結部3によって形成される円環状の空間を、柔軟に変化して対応させ、飲料容器の外周面と本体部2の内周面とを、程よく密着させることが可能となる。また、本体部2と連結部3とを、上記テープのほかに、ボタンやフック等の係止手段によって取り付けることも可能であり、係止手段を複数設けることで、飲料容器の外表面が本体部2の内周面に最も密着する箇所の係止手段で取り付けることも可能となる。
【0029】
第1の連結部3aは本体部2の上辺に平行となるように設けられており、また、本体部2の上辺に接するように設けられている。このような構成とすることによって、飲料容器用カバー1における上部の剛性強度をより向上させる。また、本体部2の上辺と連続する上面2c、及び連結部3(第1の連結部3a)の上辺と連続する上面3cが面一になることで、挿入するカップA1と接触したときに変形しにくく、これによって、本体部2と連結部3(第1の連結部3a)とが剥がれにくく取付状態を維持しやすい。これらの効果から、飲料容器用カバー1は、カップA1との密着状態を維持しやすく、保温保冷効果も維持しやすくなる。
【0030】
一方、第2の連結部3bは本体部2の下辺に平行となるように設けられており、また、本体部2の下辺に接するように設けられている。
【0031】
この構成によって、本体部2の下部における剛性強度が維持されるとともに、上方から付加される外力に対して変形しにくい。また、本体部2の下辺に連続する下面(図示せず)と第2の連結部3bの下面(図示せず)とが面一となるので、例えば、飲料容器用カバー1を机等に置いたときに、安定性がよく、後述するが、カップA1を飲料容器用カバー1に挿入するときに下方に大きな押圧力がかかるところ、本体部2の下部の形状を維持しやすく、カップA1をより深く挿入しやすくなるので、内表面が圧縮変形される本体部2との密着度を高めることが可能となり、保温保冷性を高めることが可能となる。
【0032】
また、第1の連結部3a、第2の連結部3bは、本体部2の同じ外表面に取り付けられた状態で連結されており、第1の連結部3a、第2の連結部3bの伸長変形によって本体部2を、その圧縮変形によって外方からカップA1に押し付けさせ、本体部2の内表面にカップA1をより密着させることができるので、保温・保冷状態をよりいっそう維持することが可能となる。
【0033】
さらに、飲料容器用カバー1は、第1の連結部3aと第2の連結部3bを一定の間隔をあけて設けている。この一定の間隔においては、カップA1の外周面が視認できる窓部4が形成されている。
【0034】
この構成によって、窓部4は、カップA1を直接に手で保持することが可能なスペースとすることも可能であるので、カップA1が円環状の空間から飛び出してしまうことを抑止し得る。また、カップA1の外周面に記載されている、飲料内容や飲料メーカー名等を窓部4を介して視認させることが可能となり宣伝効果も得られやすい。
【0035】
図2は、本実施形態にかかる飲料容器用カバー1を展開した状態を示す展開図である。
図2に示すように、展開された本体部2は円錐台形状を有している。本体部2の一片2a(
図2の右側部)には、第1の連結部3aが本体部2の上辺に沿って縫い付けられることで取り付けられている一方、第2の連結部3bが本体部2の下辺に沿って縫い付けられることで取り付けられている。第1の連結部3a及び第2の連結部3bは、先述したように、それぞれ本体部2の他片2bに取り付けられることで、
図1に示すように側面視逆八の字形状となるように立体化される。側面視逆八の字形状とは、上方に向かって直径寸法が大きくなるように側面視テーパ形状となっている状態を示す。このような側面視形状は、カップA1の側面視形状と倣うような形状となっている。このため、後述するが、カップA1を、本体部2及び第1の連結部3a、第2の連結部3bに囲まれるように形成された円環状の空間に挿入しやすく、さらに深く挿入するに従って、第1の連結部3a、第2の連結部3bが伸長し、カップA1の外周面と圧縮変形する本体部2の内周面とをより密着させることが可能となっている。
【0036】
図2に示す第1の連結部3aの下辺と、第2の連結部3bの上辺は、ほぼ直線状に平行であるので、
図1における窓部4が正面視ほぼ長方形状となるように形成されている。これによって、例えば、窓部4の高さ方向の幅寸法が、飲料容器用カバー1を手で持つときに指が入り込む程度の寸法になっていれば、指が第1の連結部3aと第2の連結部3bとの間における窓部4に嵌まり込みやすく、飲料容器用カバー1に対する手の保持状態を安定化させるとともに、先述したように、指が窓部4を介してカップA1の外周面に直接触れることで、飲料容器用カバー1からカップA1が飛び出してしまうことを抑止することも可能となる。
【0037】
図3は、本実施形態にかかる飲料容器用カバー1を示す上面図である。また、
図4は、本実施形態にかかる飲料容器用カバー1を示す正面図である。
図5は、本実施形態において、カップA1が挿入された状態の飲料容器用カバー1を説明するための説明図である。
【0038】
飲料容器用カバー1は、本体部2が上面視ほぼ円形状となっており、また、連結部3が本体部2の一片2a及び本体部2の他片2bに取り付けられている。本発明の飲料容器用カバー1では、本体部2の厚み寸法B、本体部2の一片2aと他片2bの間隔寸法C、連結部3と本体部2の一片2aとが重なっている幅寸法D、連結部3と本体部2の他片2bとが重なっている幅寸法Eを、挿入する飲料容器の大きさや形状等によってそれぞれ適宜設定することが可能であり、例えば、幅寸法Eについては、連結部3と本体部2の他片2bとがほぼ重ならないようにほぼ0とすることも可能である。本体部2の一片2aと他片2bの間隔寸法Cを、先述した窓部4を介して手で保持する際の指がカップA1の外周面に触れる程度に小さくすることで、カップA1が露出する面積を小さくし、挿入されたカップA1と本体部2の密着性を高めて保温保冷性を向上し得る。
【0039】
また、連結部3と本体部2の各片2a、2bと重なっている幅寸法D、Eを大きくすることで、飲料容器用カバー1の剛性強度を高めることが可能となり、全体として変形しにくくなるので、挿入されたカップA1の密着性を高めて保温保冷性を向上し得る。
【0040】
本実施形態では、窓部4を介した2つの第1の連結部3a、第2の3bがほぼ直線状に平行であるが、これに限定されず、例えば、少なくとも第1の連結部3aの下面を波線状やギザギザ状とすれば、窓部4に嵌まり込む指が第1の連結部3aの下面により引っ掛かりやすく、飲料容器用カバー1及びカップA1の保持状態をより安定化させることが可能となる。
【0041】
また、窓部4の正面視形状を特徴付けることが可能である。例えば、第1の連結部3aと第2の連結部3bとの幅を、指が入り込まない程度に狭くするとともに、第1の連結部3aの下辺から上方に向かって三角形状の切込みを入れ、対向するように第2の連結部3bの上辺から下方に向かって三角形状の切込みを入れ、正面視ひし形形状とすることで、指先のみを窓部4を介してカップA1の外表面と接触させやすくするとともに、第1の連結部3a、第2の連結部3bの間隔寸法をより狭くすることで、カップA1が外気に触れる面積を小さくして保温保冷性を高めることが可能となる。
【0042】
図6は、本実施形態において、カップA1を飲料容器用カバー1に挿入する際の説明を行う説明図であり、
図6(a)はカップA1を挿入していない状態の飲料容器用カバー1を示す図であり、
図6(b)はカップA1を挿入した状態の飲料容器用カバー1を示す図であり、
図6(c)はカップA1をさらに奥深く挿入する状態の飲料容器用カバー1を示す図である。
【0043】
図6(a)に示すように、カップA1を上方から飲料容器用カバー1の本体部2及び第1の連結部3aで形成された円環状の空間に挿入する。この際に、本体部2の円環状の空間は逆八の字形状、すなわち、上方に向かって直径寸法が大きくなるテーパ形状となっており、カップA1の底面の面積が、飲料容器用カバー1の挿入口の面積、すなわち、本体部2及び第1の連結部3aで形成される空間の入口の面積よりも小さいので、カップA1が挿入しやすい。仮に、カップA1の底面が本体部2及び第1の連結部3aのそれぞれ上面に接触したとしても、これら上面が面一になっているので変形しにくく、カップA1の挿入がスムーズに行い得る。次に、
図6(b)に示すように、カップA1をさらに挿入することで、カップA1の外周面が本体部2の内周面と接触する。そして、
図6(c)に示すように、カップA1を上方向から手で押さえるように深く挿入する。このとき、第1の連結部3a、第2の連結部3bは、弾性変形し伸長することで、カップA1はさらに奥深く挿入されるとともに、圧縮変形するカップA1の外周面と本体部2の内周面とがより密着していくことになる。また、本体部2及び連結部3bのそれぞれ下面が面一であるため、カップA1の下方向への押圧力に対する剛性強度を維持しやすく、安定した状態でカップA1の奥深くへの挿入を可能とする。このように、カップA1は本体部2の素材による表面の圧縮性によって、本体部2の内周面と強く密着することが可能となり、簡単な操作で保温保冷性が高められる。
【0044】
このように、飲料容器用カバー1は、カップA1をスムーズに挿入させるために、安定した姿勢状態で形状が変形しにくいように剛性強度を維持させており、また、カップA1をさらに奥深く挿入させてカップA1の外周面と本体部2の内周面とをより密着させるために、第1の連結部3a、第2の連結部3bを弾性変形で伸長させるとともに、カップA1の外表面に接触する本体部2の内周面を圧縮変形させているので、カップA1を上方から円環状の空間に挿入しさらに奥へ押し込むという一連の非常に簡単な操作を行うのみで、カップA1の保温性、保冷性を高めることが可能となっている。すなわち、カップA1を飲料容器用カバー1に挿入するという1回の簡単で単純な装着操作を行うのみでよく、複数の面倒な操作で飲料容器用カバー1をカップA1に対して密着させる必要もなく、カップA1の保温性、保冷性を高めることが可能となっている。
【0045】
また、本体部2及び第1の連結部3a、第2の連結部3bによって形成された円環状の空間に挿入されたカップA1は、その下方部分が第2の連結部3bによって強く保持され、その上方部分も第1の連結部3aで強く保持されるので、上下の2カ所によって安定した保持状態を維持し得る。
【0046】
飲料容器は、様々な形状を有しており、例えば、あるファーストフード店では、容器の上辺円周寸法が28.6cmであり下辺円周寸法が18.84cmであるほか、あるコンビニエンスストアでは上辺円周寸法が29.516cmであり下辺円周寸法が16.642cmである一方、別のコンビニエンスストアでは上辺円周寸法が28.26cmであり下辺円周寸法が18.84cmとなっている。飲料容器用カバー1は、これらの円周寸法を連結部3の伸縮及び本体部2の圧縮性によって吸収することが可能となっている。
【0047】
本発明の飲料容器用カバーは、上述した実施形態に限定されるものでなく、以下に示すように様々な変形例があげられる。
【0048】
図7~
図13は、前記飲料容器用カバーの変形例を説明するための説明図である。
【0049】
図7に示す変形例において、飲料容器用カバー11は、本体部12と、2つの連結部13a、13bとを有する。連結部13bは、その下辺が本体部12の下辺よりも高い位置になるように、本体部12の一片12a及び他片12bにそれぞれ取り付けられている。
【0050】
飲料容器は、上述したように円周寸法が様々であるが、それ以外に高さ寸法が異なるものもある。
図7に示す実施形態では、例えば、高さ寸法の小さい飲料容器でも、連結部13aに加えて連結部13bの高さ方向の位置を、上方向にずらした位置とすることで、この連結部13bの部分でも強く保持できる状態とすることが可能となる。
【0051】
図8に示す変形例において、飲料容器用カバー21は、本体部22と、2つの連結部23a、23bとを有する。連結部23aは、その上辺が本体部22の上辺よりも低い位置になるように、本体部22の一片22a及び他片22bにそれぞれ取り付けられており、また、連結部23bは、その下辺が本体部22の下辺よりも高い位置に取り付けられている。
図8に示す実施形態では、例えば、連結部23a及び連結部23bの取り付け位置を、飲料容器用カバーの高さ方向における最上端、最下端ではなく、中ほどに設けることで、飲料容器用カバーの高さ寸法が大きな場合に、高さ寸法の大きい飲料容器や小さい飲料容器の両方に汎用的に2つの連結部23a、23で保持させることが可能となる。
【0052】
図9に示す変形例において、飲料容器用カバー31は、本体部32と、連結部33とを有する。連結部33は、中央に略長方形状の貫通穴34が形成されており、この貫通穴34を介して飲料容器の外表面が露出する。
図9に示す実施形態では、連結部33が1つであって一体化されており、挿入される飲料容器の外表面を覆う面積を大きくすることが可能であるとともに、連結部33が一体ものであるが故に伸長性を高めて、挿入される飲料容器への密着性を高め、保温保冷性を向上させることが可能となる。
【0053】
図10に示す変形例において、飲料容器用カバー41は、本体部42と、3つの連結部43a、43b、43cとを有する。連結部43a、43b、43cは、それぞれ本体部42の一片42a及び他片42bにそれぞれ取り付けられている。連結部43aと連結部43bとの間、連結部43bと連結部43cとの間には、飲料容器の外周面が露出する窓部44a、44bがそれぞれ形成されている。
図10に示す実施形態では、2つの窓部44a、44bが形成されているので、飲料容器用カバー41を手で持つ際に、指を2つの窓部44a、44bを介して飲料容器に触れさせることが可能となり、飲料容器をより強固に保持でき、飲料容器用カバー41から飛び出てしまうのをさらに抑止することが可能となる。
【0054】
図11に示す変形例において、飲料容器用カバー51は、本体部52と、連結部53とを有する。連結部53は、
図9に示す実施形態と同じく、連結部53が1つであって一体化されているので、伸長性を高めて挿入される飲料容器への密着性を高め、保温保冷性を向上させることが可能となる。また、
図10に示す実施形態と同様に、2つの窓部54a、54bが形成されているので、飲料容器用カバー51を手で持つ際に、指を2つの窓部54a、54bを介して飲料容器に触れさせることが可能となり、飲料容器をより強固に保持でき、飲料容器用カバー51から飛び出てしまうのをさらに抑止することが可能となる。
【0055】
図12に示す変形例において、飲料容器用カバー61は、本体部62と、連結部63とを有する。連結部63は、一体ものであって、正面視Xの字形状となっている。この形状では、本体部62の一片62aにおける上部62a1と他片62bにおける下部62b1との間の連結状態を向上させ、また、本体部62の一片62aにおける下部62a2と他片62bにおける上部62b2との間の連結状態を向上させている。すなわち、連結部63が、本体部62を2つの斜め方向に強く連結することが可能となり、挿入される飲料容器をより密着させることで、保温性、保冷性を向上させることが可能となる。なお、斜め方向の連結力を上げるために、連結部63の中央上部及び中央下部に、湾曲形状の切込み63a、63bを設けている。また、連結部63の中央部には縦長のほぼ長方形状からなる窓部64を有している。このように、前記飲料容器用カバーの窓部は、横長の長方形状に限定されるものでなく、縦長の長方形状でもよく、円形状、楕円形状、星形状等様々な形状を適用可能であり、美観に優れたものとすることが可能である。
【0056】
本発明の飲料容器用カバーでは、本体部と連結部との連結形態は、様々なものを適用可能であり、上記本実施形態のように、本体部と連結部とが重なるように連結させる形態のほか、本体部と連結部とが重ならないように連結させる形態を用いることも可能である。
図13に示す変形例において、飲料容器用カバー71は、本体部72と、連結部73a、73bとを有する。連結部73aは、その左端面と本体部72の左端部72aにおける端面とが向き合うように連結され、その右端面と本体部72の右端部72bにおける端面とが向き合うように連結されている。同様に、連結部73bは、その左端面と本体部72の左端部72aにおける端面とが向き合うように連結され、その右端面と本体部72の右端部72bにおける端面とが向き合うように連結されている。連結部73aと連結部73bとの間には、飲料容器の外周面が露出する窓部74が形成されている。このように連結部73a、73bの端面と本体部72の左右端部72a、72bとがそれぞれ向き合うように取り付けられているので、本体部72及び連結部73a、73bで形成される飲料容器を挿入するための空間において、飲料容器の外周面と連結部73a、73bとの間に生じる隙間を小さくすることが可能であるので、飲料容器の保温性、保冷性を向上させやすくなる。例えば、本体部72の内表面と連結部73a、73bの内表面とがほぼ面一となるようにした場合は、飲料容器の外周面と連結部73a、73bとの間に生じる隙間をさらに小さくし、飲料容器の外周面と連結部73a、73bの内周面とを密着させることも可能となり、飲料容器の保温性、保冷性をさらに向上させることが可能となる。本体部72と連結部73a、73bとは、例えば、各々の端面がほぼ当接した状態で、紐等によって縫い付けることや、金属製あるいは樹脂製の止め具で取り付ける等様々な方法によって取り付けることが可能である。
【0057】
また、飲料容器に66.6度の温水を入れて前記飲料容器用カバーを用いた場合は、10分経過で57.4度、20分経過で51.7度、30分経過で43.7度、40分経過で40.5度、50分経過で37.9度、60分経過で35.7度となり、飲料容器に66.9度の温水を入れて前記飲料容器用カバーを用いない場合は、10分経過で55.8度、20分経過で49.1度、30分経過で40.6度、40分経過で37.1度、50分経過で34.7度、60分経過で32.5度となっている。このように前記飲料容器用カバーを用いた場合には、温水の保温性が向上していることがわかる。
【0058】
一方、前記飲料容器用カバーを用いた場合と、前記飲料容器用カバーを用いない場合とで、温水、冷水の両方で、温度変化が異なる実験結果がある。飲料容器に2.1度の冷水を入れて屋外においた場合、前記飲料容器用カバーを用いた場合は、10分経過で3.8度、20分経過で5.6度、30分経過で7.6度、40分経過で9.6度、50分経過で11.3度、60分経過で12.7度、70分経過で14.1度となり、前記飲料容器用カバーを用いない場合は、10分経過で5.4度、20分経過で8.5度、30分経過で11.6度、40分経過で14.2度、50分経過で16.2度、60分経過で17.8度、70分経過で19.0度となっている。このように前記飲料容器用カバーを用いた場合には、冷水の保冷性が向上していることがわかる。
【0059】
このように、保温性、保冷性に優れた前記飲料容器用カバーを用いることで、保温、保冷効果が低いので長く美味しく飲料品を飲むことが難しいという課題を解消し、これによって、缶やペットボトルといった容器に代わる環境を配慮した容器の需要を増やす、という間接的な効果も奏し得る。
【0060】
前記連結部の高さ方向における幅寸法は、前記本体部の高さ寸法に応じて、適宜選択可能であるが、飲料容器の外表面への前記本体部の密着性を向上させるために、先述したように、手の指が飲料容器を直接に触れる程度のスペースを設けたとしても、できるだけ大きい方が好ましい。
【0061】
前記飲料容器用カバーでは、例えば、冷たい飲料品を収容した飲料容器の外表面に水滴がつく場合に、前記本体部の飲料容器における外表面に接触する内周面を吸水シート構造とすることで、手で持つときの不快感を低減させることが可能となる。
【0062】
前記飲料容器用カバーでは、前記本体部の素材自体がやわらかいので、例えば、強度の高い皮革製のカップスリーブに対して、クッション性に優れており、外部からの衝撃力を吸収しやすく、前記飲料容器用カバーを用いていない場合の紙コップ等の飲料容器と比較して、外部からの衝撃力に対して姿勢を維持し倒れにくく、また、壊れにくい。
【0063】
また、前記飲料容器用カバーは、上方部の直径が大きくて下方部の直径が小さな正面視テーパ形状の飲料容器にも適用可能であり、例えば、容易に割れてしまう可能性のあるガラス等を材料としたコップの割れ防止という観点からも有効である。
【0064】
さらに、前記飲料容器用カバーでは、複数の前記連結部の間に形成される領域、前記連結部の貫通穴により形成される領域、あるいは前記連結部に、保持する手の指が接触することで、飲料品の温度を体感することが可能であり、飲料品を飲むときに、この飲料品がどの程度の温度であるかを事前に把握できるので、熱い飲み物を飲むことでやけどしてしまうのを防止することや、冷たい飲み物を飲むことで急に冷たさを感じて強い刺激を受けてしまうことが無いようにすることが可能となる。
【0065】
加えて、前記飲料容器用カバーでは、上述したように、前記本体部として、スポンジ系、ウレタン、GEL、ジェル等を用いることが可能であり、外部からの衝撃力に対して吸収するための衝撃吸収材を用いることが可能であり、例えば、飲料容器の外周面に接する内周面には、飲料容器との密着性が高く保温性、保冷性に優れた素材のものを第1素材として設け、外気と接する外表面にこれら衝撃吸収材を第2素材として設ける、2層構造とすることも可能である。
【0066】
また、前記飲料容器用カバーでは、前記本体部を中間部に空気の層を有する2層として、外部からの衝撃力を吸収する構造とすることも可能である。
【0067】
さらに、前記飲料容器用カバーでは、前記本体部として、表面形状を厚み寸法の大きい部分と厚み寸法の小さい部分を繰り返す波板形状とすることが可能であり、飲料容器と接触して厚み寸法の大きい部分が平坦形状となるように弾性変形することで、飲料容器の外周面とフィットさせ密着させることが可能である。前記本体部を波板形状とする場合、厚み寸法の大きい部分を空気層とし、厚み寸法の小さい部分を伸縮する素材とすることで、前記本体部を全体的に弾性力及び伸縮性に富む構造とすることが可能であり、直径寸法の大きな飲料容器や、正面視テーパ形状の飲料容器に対して、フィットさせ密着させることが可能となり、保温性、保冷性を向上させることが可能となる。
【0068】
このように、前記飲料容器用カバーは、飲料容器の外周面に対してフィットさせ密着させることが可能になるという効果を奏する一方、例えば、飲料容器をテーブル等に置くことなく、飲料品をこぼさずに飲料容器を装着させることが可能である。
【0069】
前記飲料容器用カバーは、各種スポーツ観戦、イベント、映画鑑賞等のときに用いられ、それぞれのチームロゴや、キャラクタを、前記飲料容器用カバーの表面にプリントすることや、飲料容器の外表面に印刷されている文字や図柄等が複数の連結部の間から見えるようにすることも可能であり、各企業の宣伝等に寄与し得、応援グッズ、展示会ノベルティとして定番的なアイテムとすることも可能である。
【0070】
また、前記飲料容器用カバーは、前記本体部に、保持部として手提げ部を設けることで、例えば、バッグのように手で持つことが可能であり、さらに、保持部として手提げ紐を設けることで、首から吊るすようにすることも可能であり、このようにすれば、前記飲料容器用カバーを常に手で持っておく必要もなく、手で持つことによる飲料容器内の飲料品の温度の変化を低減させ、その飲料品の温度を維持させやすくすることが可能となる。
【符号の説明】
【0071】
1、11、21、31、41、51、61 飲料容器用カバー
2、12、22、32、42、52、62 本体部
3、13、23、33、43、53、63 連結部
4、14、24、34、44、54、64 窓部
A カップ
B 本体部2の厚み寸法
C 本体部2の一片2aと他片2bとの間隔寸法
D 本体部2の一片2aと連結部3とが重なる寸法
E 本体部2の一片2bと連結部3とが重なる寸法
【手続補正書】
【提出日】2021-11-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面が平坦状であり、巻回可能な柔軟性を有する本体部と、
前記本体部が円環状を形成するように、前記本体部の一片及び他片を連結する連結部と、を備えた飲料容器用カバーであって、
前記連結部は伸縮性を有し、前記本体部の素材とは異なるとともに、前記本体部よりも伸縮性が高い板状片で構成され、
前記連結部の一端は前記本体部の一片に、前記連結部の他端は前記本体部の他片にそれぞれ重合して取り付けられ、上方に向かって直径寸法が大きくなる側面視テーパ形状の立体形状を有し、
飲料容器を前記立体形状の拡径部より、前記本体部及び前記連結部に囲まれるように形成された円環状の空間に挿入したとき、飲料容器の外周面と、圧縮変形する前記本体部の内周面とを密着し得るように前記連結部が伸長することを特徴とする飲料容器用カバー。
【請求項2】
前記連結部は、複数設けられており、前記連結部はそれぞれ一定の間隔をおいて設けられ、
前記連結部は、前記本体部の上辺側と下辺側のそれぞれに設けられ、
前記本体部に、保持部として手提げ部又は首から吊るすことも可能な手提げ紐を設けていることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器用カバー。
【請求項3】
前記連結部は、前記本体部の一片と前記本体部の他片の間に、前記円環状の空間に挿入された飲料容器の外表面が露出する貫通穴が形成され、
前記本体部に、保持部として手提げ部又は首から吊るすことも可能な手提げ紐を設けていることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器用カバー。
【請求項4】
前記連結部は、その端面と前記本体部の端面とが向き合うように連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の飲料容器用カバー。