(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022129965
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】全天候型バッティング練習機
(51)【国際特許分類】
A63B 69/00 20060101AFI20220830BHJP
【FI】
A63B69/00 505F
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021028867
(22)【出願日】2021-02-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】505248864
【氏名又は名称】株式会社オーゾネ
(74)【代理人】
【識別番号】110000615
【氏名又は名称】弁理士法人Vesta国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大曽根 観次
(72)【発明者】
【氏名】大曽根 勝子
(72)【発明者】
【氏名】大曽根 忠典
(57)【要約】
【課題】バッティング練習機を廉価に全天候型とすること。
【解決手段】4隅以上に接合したキャスター1,2,3,4と、ボール通過防止フレームを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24及びボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面26と、前記対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24に隣接し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面30を有する1枚のボール衝突面(31,32,33)と、前記1枚のボール衝突面23に対向する位置に形成した1枚の開放面21と、天井ボール通過防止フレーム面26の上面に敷設した、それを広げて、バッティング練習者Bに雨水がかかりにくくした。これによって、雨水は最上部にある合成樹脂シートによって雨が遮断される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する水平フレームの両端部と、上方に延びる垂直フレームの下端部とを固着する前記水平フレーム及び前記垂直フレームを、互いに直角とするように独立して4隅以上に接合したキャスターと、
ボール通過防止フレームを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面及び前メタルラス網またはパンチングメタル記ボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面と、
前記対向する2枚のボール通過防止フレーム面に隣接し、その間に、ボール網受面を有する1枚のボール衝突面と、
前記1枚のボール衝突面に対向する位置に形成した1枚の開放面と、
前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、バッティング練習者に雨水がかかりにくくし、雨水は最上部にある合成樹脂シートによって雨が遮断される雨滴防止具と
を具備することを特徴とする全天候型バッティング練習機。
【請求項2】
前記全天候型バッティング練習機の前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、バッティング練習者に雨水が降りかかりにくくなる雨滴防止具は、1枚のボール衝突面に複数枚の合成樹脂シートを配設し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面を穿設することを特徴とする請求項1に記載の全天候型バッティング練習機。
【請求項3】
前記バッティング練習者に雨水が降りかかりにくくなる前記全天候型バッティング練習機の雨滴防止具は、1枚のボール衝突面に複数枚の合成樹脂シートを配設し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を穿設することを特徴とする請求項1に記載の全天候型バッティング練習機。
【請求項4】
前記全天候型バッティング練習機の雨滴防止具は、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの何れかを下層に敷き、その上層に合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの何れかを敷設したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の全天候型バッティング練習機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨降りのバッティング練習等で練習者Bに雨水がかからないようにした全天候型バッティング練習機に関するもので、バッティング練習者Bに合成樹脂ネットが雨水を通し、バッティング練習者Bのユニフォームの首筋付近から背中、そして、雨水が肌着に侵入するという現実があった。
【背景技術】
【0002】
全天候型バッティング練習機の従来例としては、例えば、特許文献1(特開2013-81732号公報)に記載の、強い跳ね返りを防止するバッティグゲージの発明がある。この発明は、軟式野球,硬式野球、ソフトボールの打撃練習に使用されるバッティグゲージに関するもので、その側面枠或いは側面枠と天井面枠の間口の構成部材を省き、それぞれに対角線にX字状に所要強度を有する構成部材を設けたものである。
【0003】
即ち、特許文献2(実開昭60-63374号公報)は、バッティング練習機に関するもので、適宜長さの弾性稈端の一方に野球用ボールを、他方には適量の重錘を取付け、前記弾性稈の略中央部と支持脚上方とを支持軸によって緩く支持し、弾性稈を垂直状態にポールを上方、重錘を下方にして常時保持するようにしたバッティング練習機を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-81732号公報
【特許文献2】実開昭60-63374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のバッティング練習機は、軟式野球、硬式野球、ソフトボールの打撃練習に使用されるバッティグゲージで側面枠或いは側面枠と天井面枠の間口の構成部材を省き、反発係数を変化させるものである。また、特許文献2は弾性稈としてポールの上方、重錘を下方として常時保持するバッティングネットが開示されている。
しかし、バッティング練習に使用する簡易練習機及びバッティング練習機は、雨降りには使用されず、水浸しになっていた。特に、梅雨時には、全天候型バッティング練習機には使用されないのが一般的であった。
【0006】
そこで、本発明は従来の上記問題点を解消すべく、雨降りであっても、バッティング練習者は雨水によってユニフォームを汚したり、雨水や汗で濡れたりすることがない全天候型バッティング練習機の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明の全天候型バッティング練習機は、隣接する水平フレームの両端部と、上方に延びる垂直フレームの下端部とを固着する前記水平フレーム及び前記垂直フレームを、互いに直角とするように独立して4隅以上の位置に接合配置したキャスターと、
ボール通過防止フレーム面を張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面及び前記ボール通過防止フレーム面を張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面と、前記対向する2枚のボール通過防止フレーム面に隣接し、その間に、ボール網受面を有する1枚のボール衝突面と、前記1枚のボール衝突面に対向する位置に形成した1枚の開放面と、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面は、バッティング練習者に雨水がかかり、雨水は最上部の傘の機能の如く、傘の中は雨水が付かないから、合成樹脂シートによって雨が遮断される雨滴防止具である。
【0008】
ここで、前記キャスターは、隣接する下側の前記水平フレームの両端部の独立した4隅以上に接合される。前記水平フレームの両端部の独立した4隅のキャスターは、4台のキャスター、4台以上のキャスターとすることができる。
また、天井ボール通過防止フレーム面としての合成樹脂の網を張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面と、ボール通過防止面に対向する2枚の垂直のボール通過防止フレーム面の2枚は、天井ボール通過防止フレーム面としての合成樹脂ネットを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面である。
そして、前記水平フレームは10~30mmの位置の下段位置が4個、2m以上の上段位置が4個、前記垂直フレームは4個となっているが、本発明を実施する場合には前記水平フレーム及び前記ボール網受面を有する1枚のボール衝突面は、下段位置が4個、上段位置が4個を1/2の長さで切断するものであればよい。
【0009】
1枚のボール衝突面は、前記両側2枚のボール通過防止面に隣接し、適当な高さの位置で、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を穿設するものである。特に、1枚のボール衝突面は、ボールの接触圧によって、高速球が急激に減速する。
更に、ボール通過防止フレーム面が張られていない前記開放面は、1枚のボール衝突面に対向する位置に形成したボール通過防止フレーム面を有しない面である。
【0010】
加えて、バッティング練習者に雨水がかかりにくくする雨滴防止具は、前記1枚の天井ボール通過防止面の下側に敷設した雨水がかかりにくいように上部に合成樹脂シートを配設したものである。
なお、合成樹脂発泡剤は、例えば、ポリエチレン製の合成樹脂で、世間で俗に『ブルーシート(色彩は問わないものとして流通)』等と呼ばれるものである。この合成樹脂発泡剤としては、テント地を使用することもできる。また、使用は合成樹脂発泡剤に限定さるものではなく、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの一種類であればよい。
【0011】
請求項2の前記全天候型バッティング練習機において、ボール通過防止フレーム面とは1面からなる天井ボール通過防止フレーム面、2面からなるボール通過防止フレーム面、1面からなるボール衝突面からなる。
但し、低い位置の水平フレーム5,6,7,8と、垂直フレーム9,10,11,12と、高い位置の水平フレーム13,14,15,16のフレームに限り、特定の長さのものを使用する。
【0012】
請求項3の全天候型バッティング練習機において、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面に敷設し、バッティング練習者に雨水が降りかかりにくくする雨滴防止具は、1枚のボール衝突面に複数枚の合成樹脂シートを配設し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を穿設するものである。
【0013】
全天候型バッティング練習機において、雨滴防止具は、所定の合成樹脂シートからなる四角板シート、ボール通過防止フレーム面に取付けたシートからなる。
したがって、雨滴防止具は、所定の四角板シートとして使用され、連続的に雨水を外部に流すものであるから、雨水が空気の流れとして全天候型バッティング練習機内部に侵入することもない。
【0014】
特に、1本以上のキャスターを杭打ち、その杭に前記全天候型バッティング練習機を固定しておけば、前記全天候型バッティング練習機が転倒しても、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの平板が風によって飛んだり、風に乗ったりして遠くに移動することがない。
なお、合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等の層の順序を変更して、また、変更すことなく、テント地を使用してもよい。
そして、1枚のボール衝突面は、前記両側2枚のボール通過防止フレーム面に隣接し、適当な高さの位置で、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を穿設するものである。特に、1枚のボール衝突面は、ボールの接触圧によって、高速球が急速に減速する。
更に、ボール通過防止フレーム面が貼られていない前記開放面は、1枚のボール衝突面に対向する位置に形成したボール通過防止フレーム面を有しない面である。
【0015】
加えて、バッティング練習者に発泡合成樹脂としてポリエチレン製の合成樹脂剤、ウレタンシート、発泡スチロールシート等の発泡合成樹脂を反応させてもよい。勿論、発泡合成樹脂以外の合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等も使用できる。
特に、発泡スチロールは特定の型に成形すれば、廉価で水路が形成できる。ここにあって、雨滴防止具は、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の下側に敷設した雨水がかかりにくいように上部に合成樹脂シートを配設したものである。発泡合成樹脂シートとして合成樹脂シート、ウレタンシート、発泡スチロール等、特に、発泡スチロールは特定の形状に成形すれば、軽量で、廉価に水路が形成できる。
【0016】
発泡合成樹脂剤を入れても、特に、発泡スチロールは特定の型に成形すれば、廉価で水路が形成できる。合成樹脂シートの選択では、発泡ウレタン等では反発の弾性を考慮するのが望ましい。
なお、合成樹脂シートは、ポリエチレン製の合成樹脂シートで、世間で俗にブルーシート(色彩は問わない)等と呼称されているものである。
【0017】
請求項2の全天候型バッティング練習機においては、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、前記両側2枚のボール通過防止フレーム面に雨水を集め、バッティング練習者に雨水がかかりにくい雨滴防止具は、中央に屋根棟の梁を設ければ、下端は2枚のボール通過防止フレーム面に取り付けたものであり、雨水のながれを分散して1枚の天井ボール通過防止フレーム面の周囲から集中して落下でき、比較的に雨水が集中するものにも使用できる。
また、天井ボール通過防止フレーム面をメタルラスで形成し、その上にシートを敷設したものでは、その上面にシートを敷くことにより、雨水の重みにより幾種類かの水溜りができることがない。結果、荷重の分散により、特定位置の雨水がこぼれることがない。
【0018】
請求項3の全天候型バッティング練習機においては、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、雨水がバッティング練習者に水滴が付着し、首筋あたりから入ろうとした雨水は、雨滴防止具の1枚のボール衝突面に複数枚の合成樹脂シートを配設した切欠端部に流れるから、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を有するものであり、一旦、ボール網受面の受穴を通過したボールは、跳ね返ってバッティング練習者Bに当たることがない。
【0019】
また、全天候型バッティング練習機においては、雨滴防止具は所定の合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等からなる四角板シートとし、それをボール通過防止フレーム面の両側に取付けたシートである。
ここで使用する合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等からなる四角板シートは、三角でも長方形でも、円形でもよいが、できれば、上、下の面で固定する取付け手段の配設が好ましい。
【0020】
したがって、雨滴防止具は所定の合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等の四角板シートとするから、連続的に雨水を外部に流し、それをボール通過防止フレーム面の両側で取付けたものであっても、雨水が空気の流れとして全天候型バッティング練習機に侵入することもない。
合成樹脂の四角板シートは、2層以上を積層してもよい。この時には、合成樹脂の四角板シートに芯材をインサート成形し、表面から雨水が水滴を流れ、雨水が低下し安く設定している。
【0021】
全天候型バッティング練習機の雨滴防止具は、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの何れかを下層に敷き、その上層に合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの何れかを敷設したものである。
したがって、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの四角板シートが、自重によって浮き上がり難くなるから、風によって飛んだり、風に乗ったりすることがない。特に、1本以上のキャスターを杭に固定しておけば、前記全天候型バッティング練習機が転倒しても、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの平板が風によって飛んだり、風に乗ったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は本発明の実施例の全天候型バッティング練習機の斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の実施例の全天候型バッティング練習機に使用する雨滴防止具を変更した事例の説明図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例の全天候型バッティング練習機に使用するキャスターの斜視図で、(a)は水平方向に回動する様子を、(b)はキャスターにストッパーを設けた事例の参考図である。
【
図4】
図4は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機のボール衝突面、受穴を図示する説明図である。
【
図5】
図5は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の雨滴防止具の取付け例を図示する説明図である。
【
図6】
図6は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の3層の雨滴防止具の取付けを説明する図である。
【
図7】
図7は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の2層の雨滴防止具の取付け事例を示す説明図である。
【
図8】
図8は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の雨滴防止具の空気層を設けた事例を示す説明図である。
【
図9】
図9は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の雨滴防止具を設けた事例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、
図1乃至
図9を参照しながら説明する。なお、
図1乃至
図9は本発明の実施の形態である。なお、本実施の形態において、同一の記号及び同一の符号は、同一または相当する部分及び機能を意味するものであるから、ここでは重複する説明を省略する。
【0024】
まず、キャスター1,2,3,4は、
図3(a)に示すように、それらの延長線上で固定された四角形または略四角形を形成した水平フレーム5,6,7,8で固着されている。キャスター1,2,3,4は樹脂輪2aのセンターが、水平フレーム5,6,7,8のセンターよりもずれているから、地面に近い水平フレーム5,6,7,8を押したり、引いたりすることにより、樹脂輪2aが車輪の進行方向から180度ずれた位置となって水平フレーム5,6,7,8に追随する。
【0025】
即ち、キャスター1,2,3,4は、隣接する水平フレーム5,6,7,8の両端部と、上方に延びる垂直フレーム9,10,11,12の下端部とを固着する水平フレーム5,6,7,8及び垂直フレーム9,10,11,12を、互いに直角、略直角として独立して4隅以上に本体側2cに接合している。
ここで、キャスター1,2,3,4が4個以上、水平フレーム5,6,7,8及び垂直フレーム9,10,11,12が4個以上とは、本発明の全天候型バッティング練習機を組付ける所定の長さ等を搬送時のトラックの荷台長に合わせる場合、その間の荷積みの大きさから算出したものである。勿論、設置する許可を受ける土地の面積によっても変化する。
【0026】
図1、
図2、
図4、
図5~
図9は、ボール通過防止のフレームで、ポリエチレン製の多目的ネット(俗に言う「グリーンネット」)である。本実施例のボール通過防止の寸法は網目寸法であり、この網目は30~50mmで、網目の長さ20m、切断幅は4mとしている。
【0027】
ボール通過防止フレーム面を合成繊維糸で張ったボール通過防止フレーム面22,24の対向面に設定せられる。ボール通過防止とは、緑色合成樹脂の網でオールプラスチック(ポリエチレン)製の角目ネットである。発明者らはボールの流体速度が速いことから、緑色を採用した。ボール通過防止フレームを張った1枚のボール衝突面23は、ボール通過防止フレーム面22,24と同一である。ボール通過防止フレーム面22,24は、緑色合成樹脂の網のオールプラスチック(ポリエチレン)製角目ネットが作用してボール通過防止機能を呈している。
【0028】
まず、キャスター2について説明すると、水平フレーム5,8及び垂直フレーム12で囲まれた網面を、一重~三重まで重ねたボール網受面30(31,32,33)を穿設した1枚のボール衝突面23を形成する。1枚のボール衝突面23は2本のボール通過防止フレーム面22,24に挟まれている。
【0029】
即ち、2枚のボール通過防止フレーム面22,24に挟まれた1枚のボール衝突面23は、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26による2枚のボール通過防止フレーム面22,24とからなり、1枚のボール衝突面23、対向する2枚のボール通過防止フレーム22,24、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26によるボール通過防止フレーム面(22,23,24,26)による4面を形成している。
【0030】
また、ボール網受面30は、一重31のもの、2重32または3重33のものまで重積されることにより、ボール通過防止フレーム面によるボール網受面30(31,32,33)を一重乃至三重まで重ねたボール網受面30は、ボール網受面30(31,32,33)が、速度を高くしたボールの動体速度を低下するから、バッティング練習者Bに高速で当たる可能性がなくなり安全である。
【0031】
例えば、発泡スチロールは特定の型に成形すれば、廉価に水路が形成できる。ここにおいて、雨滴防止具80は、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26の上側に敷設した雨水がかかりにくいように合成樹脂シートを配設したものである。発泡合成樹脂シートとしてポリエチレン製の合成樹脂シート、ウレタンシート、発泡スチロール等の発泡合成樹脂を入れても、特に、発泡スチロールは特定の型に成形すれば、廉価で水路が形成できる。
【0032】
発泡合成樹脂として合成樹脂シート、ウレタンシート、発泡スチロールシート等の発泡合成樹脂シートを使用し、特に、発泡スチロールを特定の型に成形しても、廉価で特定の形状の水路が形成できる。
なお、本発明においては、合成樹脂シートは、ポリエチレン製の合成樹脂シートで、世間で俗に『ブルーシート』等と呼称されているものである。色はブルーに拘束されないが、緑色、青色が一般的である。茶色、黒色は全天候型バッティング練習機として網で囲まれていても、その威圧感等を感じなくなる。
【0033】
図1の水平フレーム5は、1枚のボール衝突面23に対向する位置に形成した1枚の開放面21側で、下方に形成したものである。水平フレーム5は、練習に支障がある場合には、両側のキャスター2及びキャスター3側で水平フレーム5を外し、垂直フレーム9、垂直フレーム12に繋げる。
通常、垂直フレーム9,10,11,12の長さは、バッティング練習者Bが十分にプレーできる長さに設定されている。
【0034】
図1、
図2に示すように、2m以上の位置の水平フレーム13,14,15,16が形成する1枚の天井ボール通過防止フレームは、最下部が合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーM等からなる平板が、自重によって浮き上がり難くなるもので、風によって飛んだり、風に乗ったりすることがない材料である。
特に、1本以上のキャスターを杭に固定しておけば、前記全天候型バッティング練習機が転倒しても、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの平板が風によって飛んだり、風に乗ったりすることがない。
この全天候型バッティング練習機の雨滴防止具は、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの何れかを下層に敷き、その上層に合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの何れかを敷設したものである。勿論、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMに変えて、テント地或いはブルーシートとしてテント地或いはブルーシートを使用してもよい。
【0035】
合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーM、テント地、ブルーシート等の平板シートのうち、1枚の天井ボール通過防止フレーム面M(26)の上側に敷設し、雨水がかかる最上位置にある。
雨滴防止具80は、1枚または2枚の合成樹脂シートからなり、少なくとも、上面に敷いたシートは、下面側には雨水の流れが、天井ボール通過防止フレーム面26の下面方向にならないようにしている。合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの平板シートが風によって飛んだり、風に乗ったりして遠くに移動することがない。
天井ボール通過防止フレーム面M(26)は、1枚で形成してもよいし、複数枚で形成してもよい。
図1は1枚で形成した事例である。しかし、1枚の天井ボール通過防止フレーム面に当たった時、その反発が小さくなるように、天井ボール通過防止フレーム面を形成するのが望ましい。
【0036】
したがって、天井ボール通過防止フレーム面26の下面は、対向する2枚のボール通過防止フレーム22,24、1枚の天井ボール通過防止フレーム面23、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26によるボール通過防止フレーム面(22,23,24,26)による4面を形成している。
よって、天井ボール通過防止フレーム面は、1枚または2枚からなる構成され、
図5に示すように、3枚重ねの天井ボール通過防止フレーム面することもできる。
何れにせよ、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの何れかを有するものであればよい。
【0037】
1枚の天井ボール通過防止フレーム面26の上側に敷設し、雨水がかかり易い雨滴防止具80は、1枚または2枚、3枚のシートからなり、少なくとも、上面に敷いた合成樹脂シートは、下面側の雨水の流れが、天井ボール通過防止フレーム面26の上面に流れないようにしている。
【0038】
図4に示す全天候型バッティング練習機は、ピッチャ-Pとバッティング練習者Bが指定された垂直フレーム9,10,11,12、水平フレーム13,14,15,16からなる箱体の中に、ピッチャ-Pとバッティング練習者Bが所定の位置でプレーできるように全天候型バッティング練習機のサイズを設定させている。
前記1枚のボール衝突面23に対向する位置に、1枚の開放面21が形成されている。
水平フレーム13と,水平フレーム14,水平フレーム15,水平フレーム16で閉じられた空間の下層は、天井ボール通過防止フレーム面26の上側に敷設されている。
【0039】
図4は、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26に対し、ボール通過防止フレーム面Nで下面を形成する。天井ボール通過防止用の上面には、メタルラス網Mまたはパンチングメタルを敷き、最上部は、発泡スチロール等の合成樹脂板Mで、上面には雨水が流れる水路が形成される。
このとき、ボール通過防止フレームで下面を形成し、ボール通過防止フレーム面の上面の合成樹脂板M、例えば、メタルラス網またはパンチングメタルによって強度が保持される。
【0040】
図5は、最下部を形成するボール通過防止フレームで下面を形成する。ボール通過防止フレームの最上部は、例えば、発泡スチロール等の合成樹脂板Mで、上面には雨水が流れる水路が形成されている
このとき、ボール通過防止フレームで下面を形成し、ボール通過防止フレームの上面の合成樹脂板M、例えば、メタルラス網またはパンチングメタルによって強度が保持される。
【0041】
この発明の全天候型バッティング練習機は、隣接する水平フレーム5,6,7,8の両端部と、上方に延びる垂直フレーム9,10,11,12の下端部とを固着する前記水平フレーム5,6,7,8及び前記垂直フレーム5,6,7,8を、互いに直角とするように独立して4隅以上に接合したキャスター1,2,3,4と、ボール通過防止フレームを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24及びボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止.面26と、対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24に隣接し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面30を有する1枚のボール衝突面と、前記1枚のボール衝突面に対向する位置に形成した1枚の開放面25と、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面23に敷設し、1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、バッティング練習者Bに雨水がかかりにくくし、雨水は最上部にある合成樹脂シートによって、傘のごとく雨が遮断される雨滴防止具80とを具備するものである。
【0042】
この発明の全天候型バッティング練習機においては、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26に敷設し、前記両側2枚のボール通過防止フレーム面22,24に雨水を集め、雨水がバッティング練習者Bに降りかかりにくくした雨滴防止具80下端は、それぞれのボール通過防止フレーム面に取付けたものである。
【0043】
この発明の全天候型バッティング練習機においては、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26の上面に、雨水がバッティングBに降りかかりにくい雨滴防止具80としての合成樹脂Mシートを載置したものである。
【0044】
この発明の全天候型バッティング練習機において、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面に敷設し、バッティング練習者Bに雨水が降りかかりにくい雨滴防止具80は、ボール網受面30、1枚のボール衝突面23に複数枚の合成樹脂シートを、一重乃至三重まで重ねたボール網受面30(31,32,33)の穿設した受穴35を有するものである。
【0045】
この発明の全天候型バッティング練習機において、雨滴防止具80は所定の四角板90とし、それを2枚対のボール通過防止フレーム面22,24にスナップボタン等の取付具で取付けたものである。
【0046】
図9において、この発明の全天候型バッティング練習機は、長方板の合成樹脂シート90、例えば、91,92,93,94,95,96は、長方形の発泡合成樹脂からなり、これはバッティング練習者Bの腰以下に雨水が付着しないようにしたものである。対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24と、ボール通過防止フレーム面23で形成する枠を容易に雨滴防止具80に固着される。
【0047】
長方板の合成樹脂シート91,92,93,94,95,96は、
図9に示すように、雄スナップボタン98と、雌スナップボタン98b、ベルト部96によって合成樹脂ネット97を挟むようにしている。
したがって、テンションを掛けることにより、容易に雨滴防止具80に固着されている。
【0048】
図9は合成樹脂シートからなる金属製のメタルラス網またはパンチングメタルの上面に対して2重に、またはフレームを単一とし、メタルラス網またはパンチングメタルに対して、金属の上面に合成樹脂シートを敷設する。これによって、仮に、バッティング練習者Bがフライを打っても、ボールの回転がメタルラス網またはパンチングメタルとの摩擦により、打球が速やかに低下する。
したがって、メタルラス網またはパンチングメタルそのものではなく、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMとして、コーテイング(塗装)してあるものであればよい。
ここで、エラストマーとは、合成樹脂Nと合成ゴムEの中間的な作用を行う物質である。
【0049】
図8は、メタルラス網Mまたはパンチングメタルに対してラチェット機構が働き、かつ、合成樹脂シートの聴力をあげることができる。
特に、
図7及び
図8の左側が高くなり風を合成樹脂シートに導き、風の流れを変化させることができる。
図7及び
図8のフレーム14aとフレーム16aは、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMとして、水平フレームまたは垂直フレームと各辺の並行または直列に形成されている。
【0050】
図5、
図6は合成樹脂塗料からなる金属製のメタルラス網(またはパンチングメタル)の上面に対して2重に、または合成樹脂N、合成ゴムE、を単一とし、メタルラス網またはパンチングメタルに対して、金属の上面に合成樹脂シートを敷設する。これによって、仮に、バッティング練習者Bがフライを打っても、ボールの回転がメタルラス網またはパンチングメタルとの摩擦により、打球が速やかに低下する。
【0051】
キャスター1,2,3,4は、隣接する水平フレーム5,6,7,8の両端部、上方に延びる垂直フレーム9,10,11,12の下端部を固着する前記水平フレーム5,6,7,8及び前記垂直フレーム5,6,7,8を、互いに直角とするように独立して4隅以上に接合するものであるが、互いに直角とするように4隅以上とは、90°を独立して得ることを意味する。
【0052】
ボール通過防止フレームを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24及びボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面26は、不用意に対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24及びボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面26からボールが飛び出さないようにしている。
【0053】
対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24に隣接し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面30を有する1枚のボール衝突面23と、前記1枚のボール衝突面23に対向する位置に形成した1枚の開放面21は、1枚のボール衝突面23の中にボール網受面30を有している。このとき、ボール網受面30として、1重、2重、3重、4重・・・を有するボール衝突面23を有する。
ここで、ボール網受面30は何重にも重ね合わせることができるが、ボール拾いの効率からして1重、2重、3重が効率的である。
【0054】
1枚の天井ボール通過防止フレーム面26に敷設し、バッティング練習者Bに雨水がかかりにくいボール通過防止フレーム面22,24を低く位置づけした雨滴防止具80は、屋根棟55を高く、2枚のボール通過防止フレーム面22,24を低くしたものであるから、使用中にスナップボタンや組み紐が外れても、修繕が可能である。
【0055】
なお、
図6及び
図7の(a)、(b)は、紐で縛る組み立て方法を示しているが、この図示した紐で縛る組み立て方法のみではなく、溶接または紐で縛る方法、接着剤で接合する方法、組み立て方法の何れかを選択すればよい。
【符号の説明】
【0056】
1,2,3,4 キャスター
5,6,7,8 水平フレーム(低い)
9,10,11,12 垂直フレーム
13,14,15,16 水平フレーム(高い)
21 開放面
22,24 ボール通過防止フレーム面
23 ボール衝突面
26 天井ボール通過防止フレーム面
30 ボール網受面
31 一重のボール通過防止フレーム
32 二重のボール通過防止フレーム
33 三重のボール通過防止フレーム
35 受穴
91,92,93,94,95,96 四角板シート
N 合成樹脂
E 合成ゴム
M エラストマー
【手続補正書】
【提出日】2021-10-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する水平フレームの両端部と、上方に延びる垂直フレームの下端部とを固着する前記水平フレーム及び前記垂直フレームを、互いに直角とするように独立して4隅以上に接合したキャスターと、
前記水平フレーム及び前記垂直フレームからなる4辺のフレームで囲まれ、その間にボール通過防止合成樹脂ネットを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面及び前記水平フレーム及び前記垂直フレームからなる4辺のフレームで囲まれ、その間にメタルラス網またはパンチングメタルで形成したボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面と、
前記対向する2枚のボール通過防止フレーム面に隣接し、その間に、前記水平フレーム及び前記垂直フレームからなる4辺のフレームで囲まれ、一重乃至三重まで重ねた受穴が設けられたボール網受面を有する1枚のボール衝突面と、
前記水平フレーム及び前記垂直フレームからなる4辺のフレームで囲まれ前記1枚のボール衝突面に対向する位置に形成した1枚の開放面と、
前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、バッティング練習者に雨水がかかりにくくし、雨水は最上部にある合成樹脂シートによって雨が遮断される雨滴防止具と
を具備することを特徴とする全天候型バッティング練習機。
【請求項2】
前記全天候型バッティング練習機の前記雨滴防止具は、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの何れかを下層に敷き、その上層に合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの何れかを敷設したことを特徴とする請求項1に記載の全天候型バッティング練習機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨降りのバッティング練習等で練習者Bに雨水がかからないようにした全天候型バッティング練習機に関するもので、バッティング練習者Bに合成樹脂ネットが雨水を通し、バッティング練習者Bのユニフォームの首筋付近から背中、そして、雨水が肌着に侵入するという現実があった。
【背景技術】
【0002】
全天候型バッティング練習機の従来例としては、例えば、特許文献1(特開2013-81732号公報)に記載の、強い跳ね返りを防止するバッティグゲージの発明がある。この発明は、軟式野球,硬式野球、ソフトボールの打撃練習に使用されるバッティグゲージに関するもので、その側面枠或いは側面枠と天井面枠の間口の構成部材を省き、それぞれに対角線にX字状に所要強度を有する構成部材を設けたものである。
【0003】
即ち、特許文献2(実開昭60-63374号公報)は、バッティング練習機に関するもので、適宜長さの弾性稈端の一方に野球用ボールを、他方には適量の重錘を取付け、前記弾性稈の略中央部と支持脚上方とを支持軸によって緩く支持し、弾性稈を垂直状態にポールを上方、重錘を下方にして常時保持するようにしたバッティング練習機を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-81732号公報
【特許文献2】実開昭60-63374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のバッティング練習機は、軟式野球、硬式野球、ソフトボールの打撃練習に使用されるバッティグゲージで側面枠或いは側面枠と天井面枠の間口の構成部材を省き、反発係数を変化させるものである。また、特許文献2は弾性稈としてポールの上方、重錘を下方として常時保持するバッティングネットが開示されている。
しかし、バッティング練習に使用する簡易練習機及びバッティング練習機は、雨降りには使用されず、水浸しになっていた。特に、梅雨時には、全天候型バッティング練習機には使用されないのが一般的であった。
【0006】
そこで、本発明は従来の上記問題点を解消すべく、雨降りであっても、バッティング練習者は雨水によってユニフォームを汚したり、雨水や汗で濡れたりすることがない全天候型バッティング練習機の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明の全天候型バッティング練習機は、隣接する水平フレームの両端部と、上方に延びる垂直フレームの下端部とを固着する前記水平フレーム及び前記垂直フレームを、互いに直角とするように独立して4隅以上の位置に接合配置したキャスターと、
ボール通過防止フレーム面を張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面及び前記ボール通過防止フレーム面を張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面と、前記対向する2枚のボール通過防止フレーム面に隣接し、その間に、ボール網受面を有する1枚のボール衝突面と、前記1枚のボール衝突面に対向する位置に形成した1枚の開放面と、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面は、バッティング練習者に雨水がかかり、雨水は最上部の傘の機能の如く、傘の中は雨水が付かないから、合成樹脂シートによって雨が遮断される雨滴防止具である。
【0008】
ここで、前記キャスターは、隣接する下側の前記水平フレームの両端部の独立した4隅以上に接合される。前記水平フレームの両端部の独立した4隅のキャスターは、4台のキャスター、4台以上のキャスターとすることができる。
また、天井ボール通過防止フレーム面としての合成樹脂の網を張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面と、ボール通過防止面に対向する2枚の垂直のボール通過防止フレーム面の2枚は、天井ボール通過防止フレーム面としての合成樹脂ネットを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面である。
そして、前記水平フレームは10~30mmの位置の下段位置が4個、2m以上の上段位置が4個、前記垂直フレームは4個となっているが、本発明を実施する場合には前記水平フレーム及び前記ボール網受面を有する1枚のボール衝突面は、下段位置が4個、上段位置が4個を1/2の長さで切断するものであればよい。
【0009】
1枚のボール衝突面は、前記両側2枚のボール通過防止面に隣接し、適当な高さの位置で、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を穿設するものである。特に、1枚のボール衝突面は、ボールの接触圧によって、高速球が急激に減速する。
更に、ボール通過防止フレーム面が張られていない前記開放面は、1枚のボール衝突面に対向する位置に形成したボール通過防止フレーム面を有しない面である。
【0010】
加えて、バッティング練習者に雨水がかかりにくくする雨滴防止具は、前記1枚の天井ボール通過防止面の下側に敷設した雨水がかかりにくいように上部に合成樹脂シートを配設したものである。
なお、合成樹脂発泡剤は、例えば、ポリエチレン製の合成樹脂で、世間で俗に『ブルーシート(色彩は問わないものとして流通)』等と呼ばれるものである。この合成樹脂発泡剤としては、テント地を使用することもできる。また、使用は合成樹脂発泡剤に限定さるものではなく、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの一種類であればよい。
【0011】
請求項1の前記全天候型バッティング練習機において、ボール通過防止フレーム面とは1面からなる天井ボール通過防止フレーム面、2面からなるボール通過防止フレーム面、1面からなるボール衝突面からなる。
但し、低い位置の水平フレーム5,6,7,8と、垂直フレーム9,10,11,12と、高い位置の水平フレーム13,14,15,16のフレームに限り、特定の長さのものを使用する。
【0012】
請求項1の全天候型バッティング練習機において、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面に敷設し、バッティング練習者に雨水が降りかかりにくくする雨滴防止具は、1枚のボール衝突面に複数枚の合成樹脂シートを配設し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を穿設するものである。
【0013】
全天候型バッティング練習機において、雨滴防止具は、所定の合成樹脂シートからなる四角板シート、ボール通過防止フレーム面に取付けたシートからなる。
したがって、雨滴防止具は、所定の四角板シートとして使用され、連続的に雨水を外部に流すものであるから、雨水が空気の流れとして全天候型バッティング練習機内部に侵入することもない。
【0014】
特に、1本以上のキャスターを杭打ち、その杭に前記全天候型バッティング練習機を固定しておけば、前記全天候型バッティング練習機が転倒しても、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの平板が風によって飛んだり、風に乗ったりして遠くに移動することがない。
なお、合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等の層の順序を変更して、また、変更すことなく、テント地を使用してもよい。
そして、1枚のボール衝突面は、前記両側2枚のボール通過防止フレーム面に隣接し、適当な高さの位置で、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を穿設するものである。特に、1枚のボール衝突面は、ボールの接触圧によって、高速球が急速に減速する。
更に、ボール通過防止フレーム面が貼られていない前記開放面は、1枚のボール衝突面に対向する位置に形成したボール通過防止フレーム面を有しない面である。
【0015】
加えて、バッティング練習者に発泡合成樹脂としてポリエチレン製の合成樹脂剤、ウレタンシート、発泡スチロールシート等の発泡合成樹脂を反応させてもよい。勿論、発泡合成樹脂以外の合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等も使用できる。
特に、発泡スチロールは特定の型に成形すれば、廉価で水路が形成できる。ここにあって、雨滴防止具は、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の下側に敷設した雨水がかかりにくいように上部に合成樹脂シートを配設したものである。発泡合成樹脂シートとして合成樹脂シート、ウレタンシート、発泡スチロール等、特に、発泡スチロールは特定の形状に成形すれば、軽量で、廉価に水路が形成できる。
【0016】
発泡合成樹脂剤を入れても、特に、発泡スチロールは特定の型に成形すれば、廉価で水路が形成できる。合成樹脂シートの選択では、発泡ウレタン等では反発の弾性を考慮するのが望ましい。
なお、合成樹脂シートは、ポリエチレン製の合成樹脂シートで、世間で俗にブルーシート(色彩は問わない)等と呼称されているものである。
【0017】
請求項1の全天候型バッティング練習機においては、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、前記両側2枚のボール通過防止フレーム面に雨水を集め、バッティング練習者に雨水がかかりにくい雨滴防止具は、中央に屋根棟の梁を設ければ、下端は2枚のボール通過防止フレーム面に取り付けたものであり、雨水のながれを分散して1枚の天井ボール通過防止フレーム面の周囲から集中して落下でき、比較的に雨水が集中するものにも使用できる。
また、天井ボール通過防止フレーム面をメタルラスで形成し、その上にシートを敷設したものでは、その上面にシートを敷くことにより、雨水の重みにより幾種類かの水溜りができることがない。結果、荷重の分散により、特定位置の雨水がこぼれることがない。
【0018】
請求項1の全天候型バッティング練習機においては、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、雨水がバッティング練習者に水滴が付着し、首筋あたりから入ろうとした雨水は、雨滴防止具の1枚のボール衝突面に複数枚の合成樹脂シートを配設した切欠端部に流れるから、一重乃至三重まで重ねたボール網受面の受穴を有するものであり、一旦、ボール網受面の受穴を通過したボールは、跳ね返ってバッティング練習者Bに当たることがない。
【0019】
また、全天候型バッティング練習機においては、雨滴防止具は所定の合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等からなる四角板シートとし、それをボール通過防止フレーム面の両側に取付けたシートである。
ここで使用する合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等からなる四角板シートは、三角でも長方形でも、円形でもよいが、できれば、上、下の面で固定する取付け手段の配設が好ましい。
【0020】
したがって、雨滴防止具は所定の合成樹脂、合成ゴム、エラストマー等の四角板シートとするから、連続的に雨水を外部に流し、それをボール通過防止フレーム面の両側で取付けたものであっても、雨水が空気の流れとして全天候型バッティング練習機に侵入することもない。
合成樹脂の四角板シートは、2層以上を積層してもよい。この時には、合成樹脂の四角板シートに芯材をインサート成形し、表面から雨水が水滴を流れ、雨水が低下し安く設定している。
【0021】
請求項2の全天候型バッティング練習機の雨滴防止具は、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの何れかを下層に敷き、その上層に合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの何れかを敷設したものである。
したがって、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの四角板シートが、自重によって浮き上がり難くなるから、風によって飛んだり、風に乗ったりすることがない。特に、1本以上のキャスターを杭に固定しておけば、前記全天候型バッティング練習機が転倒しても、合成樹脂、合成ゴム、エラストマーの平板が風によって飛んだり、風に乗ったりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は本発明の実施例の全天候型バッティング練習機の斜視図である。
【
図2】
図2は本発明の実施例の全天候型バッティング練習機に使用する雨滴防止具を変更した事例の説明図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例の全天候型バッティング練習機に使用するキャスターの斜視図で、(a)は水平方向に回動する様子を、(b)はキャスターにストッパーを設けた事例の参考図である。
【
図4】
図4は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機のボール衝突面、受穴を図示する説明図である。
【
図5】
図5は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の雨滴防止具の取付け例を図示する説明図である。
【
図6】
図6は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の3層の雨滴防止具の取付けを説明する図である。
【
図7】
図7は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の2層の雨滴防止具の取付け事例を示す説明図である。
【
図8】
図8は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の雨滴防止具の空気層を設けた事例を示す説明図である。
【
図9】
図9は本発明の実施の形態に係る全天候型バッティング練習機の雨滴防止具を設けた事例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、
図1乃至
図9を参照しながら説明する。なお、
図1乃至
図9は本発明の実施の形態である。なお、本実施の形態において、同一の記号及び同一の符号は、同一または相当する部分及び機能を意味するものであるから、ここでは重複する説明を省略する。
【0024】
まず、キャスター1,2,3,4は、
図3(a)に示すように、それらの延長線上で固定された四角形または略四角形を形成した水平フレーム5,6,7,8で固着されている。キャスター1,2,3,4は樹脂輪2aのセンターが、水平フレーム5,6,7,8のセンターよりもずれているから、地面に近い水平フレーム5,6,7,8を押したり、引いたりすることにより、樹脂輪2aが車輪の進行方向から180度ずれた位置となって水平フレーム5,6,7,8に追随する。
【0025】
即ち、キャスター1,2,3,4は、隣接する水平フレーム5,6,7,8の両端部と、上方に延びる垂直フレーム9,10,11,12の下端部とを固着する水平フレーム5,6,7,8及び垂直フレーム9,10,11,12を、互いに直角、略直角として独立して4隅以上に本体側2cに接合している。
ここで、キャスター1,2,3,4が4個以上、水平フレーム5,6,7,8及び垂直フレーム9,10,11,12が4個以上とは、本発明の全天候型バッティング練習機を組付ける所定の長さ等を搬送時のトラックの荷台長に合わせる場合、その間の荷積みの大きさから算出したものである。勿論、設置する許可を受ける土地の面積によっても変化する。
【0026】
図1、
図2、
図4、
図5~
図9は、ボール通過防止のフレームで、ポリエチレン製の多目的ネット(俗に言う「グリーンネット」)である。本実施例のボール通過防止の寸法は網目寸法であり、この網目は30~50mmで、網目の長さ20m、切断幅は4mとしている。
【0027】
ボール通過防止フレーム面を合成繊維糸で張ったボール通過防止フレーム面22,24の対向面に設定せられる。ボール通過防止とは、緑色合成樹脂の網でオールプラスチック(ポリエチレン)製の角目ネットである。発明者らはボールの流体速度が速いことから、緑色を採用した。ボール通過防止フレームを張った1枚のボール衝突面23は、ボール通過防止フレーム面22,24と同一である。ボール通過防止フレーム面22,24は、緑色合成樹脂の網のオールプラスチック(ポリエチレン)製角目ネットが作用してボール通過防止機能を呈している。
【0028】
まず、キャスター2について説明すると、水平フレーム5,8及び垂直フレーム12で囲まれた網面を、一重~三重まで重ねたボール網受面30(31,32,33)を穿設した1枚のボール衝突面23を形成する。1枚のボール衝突面23は2本のボール通過防止フレーム面22,24に挟まれている。
【0029】
即ち、2枚のボール通過防止フレーム面22,24に挟まれた1枚のボール衝突面23は、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26による2枚のボール通過防止フレーム面22,24とからなり、1枚のボール衝突面23、対向する2枚のボール通過防止フレーム22,24、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26によるボール通過防止フレーム面(22,23,24,26)による4面を形成している。
【0030】
また、ボール網受面30は、一重31のもの、2重32または3重33のものまで重積されることにより、ボール通過防止フレーム面によるボール網受面30(31,32,33)を一重乃至三重まで重ねたボール網受面30は、ボール網受面30(31,32,33)が、速度を高くしたボールの動体速度を低下するから、バッティング練習者Bに高速で当たる可能性がなくなり安全である。
【0031】
例えば、発泡スチロールは特定の型に成形すれば、廉価に水路が形成できる。ここにおいて、雨滴防止具80は、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26の上側に敷設した雨水がかかりにくいように合成樹脂シートを配設したものである。発泡合成樹脂シートとしてポリエチレン製の合成樹脂シート、ウレタンシート、発泡スチロール等の発泡合成樹脂を入れても、特に、発泡スチロールは特定の型に成形すれば、廉価で水路が形成できる。
【0032】
発泡合成樹脂として合成樹脂シート、ウレタンシート、発泡スチロールシート等の発泡合成樹脂シートを使用し、特に、発泡スチロールを特定の型に成形しても、廉価で特定の形状の水路が形成できる。
なお、本発明においては、合成樹脂シートは、ポリエチレン製の合成樹脂シートで、世間で俗に『ブルーシート』等と呼称されているものである。色はブルーに拘束されないが、緑色、青色が一般的である。茶色、黒色は全天候型バッティング練習機として網で囲まれていても、その威圧感等を感じなくなる。
【0033】
図1の水平フレーム5は、1枚のボール衝突面23に対向する位置に形成した1枚の開放面21側で、下方に形成したものである。水平フレーム5は、練習に支障がある場合には、両側のキャスター2及びキャスター3側で水平フレーム5を外し、垂直フレーム9、垂直フレーム12に繋げる。
通常、垂直フレーム9,10,11,12の長さは、バッティング練習者Bが十分にプレーできる長さに設定されている。
【0034】
図1、
図2に示すように、2m以上の位置の水平フレーム13,14,15,16が形成する1枚の天井ボール通過防止フレームは、最下部が合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーM等からなる平板が、自重によって浮き上がり難くなるもので、風によって飛んだり、風に乗ったりすることがない材料である。
特に、1本以上のキャスターを杭に固定しておけば、前記全天候型バッティング練習機が転倒しても、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの平板が風によって飛んだり、風に乗ったりすることがない。
この全天候型バッティング練習機の雨滴防止具は、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの何れかを下層に敷き、その上層に合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの何れかを敷設したものである。勿論、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMに変えて、テント地或いはブルーシートとしてテント地或いはブルーシートを使用してもよい。
【0035】
合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーM、テント地、ブルーシート等の平板シートのうち、1枚の天井ボール通過防止フレーム面M(26)の上側に敷設し、雨水がかかる最上位置にある。
雨滴防止具80は、1枚または2枚の合成樹脂シートからなり、少なくとも、上面に敷いたシートは、下面側には雨水の流れが、天井ボール通過防止フレーム面26の下面方向にならないようにしている。合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの平板シートが風によって飛んだり、風に乗ったりして遠くに移動することがない。
天井ボール通過防止フレーム面M(26)は、1枚で形成してもよいし、複数枚で形成してもよい。
図1は1枚で形成した事例である。しかし、1枚の天井ボール通過防止フレーム面に当たった時、その反発が小さくなるように、天井ボール通過防止フレーム面を形成するのが望ましい。
【0036】
したがって、天井ボール通過防止フレーム面26の下面は、対向する2枚のボール通過防止フレーム22,24、1枚の天井ボール通過防止フレーム面23、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26によるボール通過防止フレーム面(22,23,24,26)による4面を形成している。
よって、天井ボール通過防止フレーム面は、1枚または2枚からなる構成され、
図5に示すように、3枚重ねの天井ボール通過防止フレーム面することもできる。
何れにせよ、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMの何れかを有するものであればよい。
【0037】
1枚の天井ボール通過防止フレーム面26の上側に敷設し、雨水がかかり易い雨滴防止具80は、1枚または2枚、3枚のシートからなり、少なくとも、上面に敷いた合成樹脂シートは、下面側の雨水の流れが、天井ボール通過防止フレーム面26の上面に流れないようにしている。
【0038】
図4に示す全天候型バッティング練習機は、ピッチャ-Pとバッティング練習者Bが指定された垂直フレーム9,10,11,12、水平フレーム13,14,15,16からなる箱体の中に、ピッチャ-Pとバッティング練習者Bが所定の位置でプレーできるように全天候型バッティング練習機のサイズを設定させている。
前記1枚のボール衝突面23に対向する位置に、1枚の開放面21が形成されている。
水平フレーム13と,水平フレーム14,水平フレーム15,水平フレーム16で閉じられた空間の下層は、天井ボール通過防止フレーム面26の上側に敷設されている。
【0039】
図4は、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26に対し、ボール通過防止フレーム面Nで下面を形成する。天井ボール通過防止用の上面には、メタルラス網Mまたはパンチングメタルを敷き、最上部は、発泡スチロール等の合成樹脂板Mで、上面には雨水が流れる水路が形成される。
このとき、ボール通過防止フレームで下面を形成し、ボール通過防止フレーム面の上面の合成樹脂板M、例えば、メタルラス網またはパンチングメタルによって強度が保持される。
【0040】
図5は、最下部を形成するボール通過防止フレームで下面を形成する。ボール通過防止フレームの最上部は、例えば、発泡スチロール等の合成樹脂板Mで、上面には雨水が流れる水路が形成されている
このとき、ボール通過防止フレームで下面を形成し、ボール通過防止フレームの上面の合成樹脂板M、例えば、メタルラス網またはパンチングメタルによって強度が保持される。
【0041】
この発明の全天候型バッティング練習機は、隣接する水平フレーム5,6,7,8の両端部と、上方に延びる垂直フレーム9,10,11,12の下端部とを固着する前記水平フレーム5,6,7,8及び前記垂直フレーム5,6,7,8を、互いに直角とするように独立して4隅以上に接合したキャスター1,2,3,4と、ボール通過防止フレームを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24及びボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止.面26と、対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24に隣接し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面30を有する1枚のボール衝突面と、前記1枚のボール衝突面に対向する位置に形成した1枚の開放面25と、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面23に敷設し、1枚の天井ボール通過防止フレーム面の上面に敷設し、バッティング練習者Bに雨水がかかりにくくし、雨水は最上部にある合成樹脂シートによって、傘のごとく雨が遮断される雨滴防止具80とを具備するものである。
【0042】
この発明の全天候型バッティング練習機においては、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26に敷設し、前記両側2枚のボール通過防止フレーム面22,24に雨水を集め、雨水がバッティング練習者Bに降りかかりにくくした雨滴防止具80下端は、それぞれのボール通過防止フレーム面に取付けたものである。
【0043】
この発明の全天候型バッティング練習機においては、1枚の天井ボール通過防止フレーム面26の上面に、雨水がバッティングBに降りかかりにくい雨滴防止具80としての合成樹脂Mシートを載置したものである。
【0044】
この発明の全天候型バッティング練習機において、前記1枚の天井ボール通過防止フレーム面に敷設し、バッティング練習者Bに雨水が降りかかりにくい雨滴防止具80は、ボール網受面30、1枚のボール衝突面23に複数枚の合成樹脂シートを、一重乃至三重まで重ねたボール網受面30(31,32,33)の穿設した受穴35を有するものである。
【0045】
この発明の全天候型バッティング練習機において、雨滴防止具80は所定の四角板90とし、それを2枚対のボール通過防止フレーム面22,24にスナップボタン等の取付具で取付けたものである。
【0046】
図9において、この発明の全天候型バッティング練習機は、長方板の合成樹脂シート90、例えば、91,92,93,94,95,96は、長方形の発泡合成樹脂からなり、これはバッティング練習者Bの腰以下に雨水が付着しないようにしたものである。対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24と、ボール通過防止フレーム面23で形成する枠を容易に雨滴防止具80に固着される。
【0047】
長方板の合成樹脂シート91,92,93,94,95,96は、
図9に示すように、雄スナップボタン98と、雌スナップボタン98b、ベルト部96によって合成樹脂ネット97を挟むようにしている。
したがって、テンションを掛けることにより、容易に雨滴防止具80に固着されている。
【0048】
図9は合成樹脂シートからなる金属製のメタルラス網またはパンチングメタルの上面に対して2重に、またはフレームを単一とし、メタルラス網またはパンチングメタルに対して、金属の上面に合成樹脂シートを敷設する。これによって、仮に、バッティング練習者Bがフライを打っても、ボールの回転がメタルラス網またはパンチングメタルとの摩擦により、打球が速やかに低下する。
したがって、メタルラス網またはパンチングメタルそのものではなく、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMとして、コーテイング(塗装)してあるものであればよい。
ここで、エラストマーとは、合成樹脂Nと合成ゴムEの中間的な作用を行う物質である。
【0049】
図8は、メタルラス網Mまたはパンチングメタルに対してラチェット機構が働き、かつ、合成樹脂シートの聴力をあげることができる。
特に、
図7及び
図8の左側が高くなり風を合成樹脂シートに導き、風の流れを変化させることができる。
図7及び
図8のフレーム14aとフレーム16aは、合成樹脂N、合成ゴムE、エラストマーMとして、水平フレームまたは垂直フレームと各辺の並行または直列に形成されている。
【0050】
図5、
図6は合成樹脂塗料からなる金属製のメタルラス網(またはパンチングメタル)の上面に対して2重に、または合成樹脂N、合成ゴムE、を単一とし、メタルラス網またはパンチングメタルに対して、金属の上面に合成樹脂シートを敷設する。これによって、仮に、バッティング練習者Bがフライを打っても、ボールの回転がメタルラス網またはパンチングメタルとの摩擦により、打球が速やかに低下する。
【0051】
キャスター1,2,3,4は、隣接する水平フレーム5,6,7,8の両端部、上方に延びる垂直フレーム9,10,11,12の下端部を固着する前記水平フレーム5,6,7,8及び前記垂直フレーム5,6,7,8を、互いに直角とするように独立して4隅以上に接合するものであるが、互いに直角とするように4隅以上とは、90°を独立して得ることを意味する。
【0052】
ボール通過防止フレームを張った対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24及びボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面26は、不用意に対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24及びボール通過防止フレームを張った1枚の天井ボール通過防止フレーム面26からボールが飛び出さないようにしている。
【0053】
対向する2枚のボール通過防止フレーム面22,24に隣接し、一重乃至三重まで重ねたボール網受面30を有する1枚のボール衝突面23と、前記1枚のボール衝突面23に対向する位置に形成した1枚の開放面21は、1枚のボール衝突面23の中にボール網受面30を有している。このとき、ボール網受面30として、1重、2重、3重、4重・・・を有するボール衝突面23を有する。
ここで、ボール網受面30は何重にも重ね合わせることができるが、ボール拾いの効率からして1重、2重、3重が効率的である。
【0054】
1枚の天井ボール通過防止フレーム面26に敷設し、バッティング練習者Bに雨水がかかりにくいボール通過防止フレーム面22,24を低く位置づけした雨滴防止具80は、屋根棟55を高く、2枚のボール通過防止フレーム面22,24を低くしたものであるから、使用中にスナップボタンや組み紐が外れても、修繕が可能である。
【0055】
なお、
図6及び
図7の(a)、(b)は、紐で縛る組み立て方法を示しているが、この図示した紐で縛る組み立て方法のみではなく、溶接または紐で縛る方法、接着剤で接合する方法、組み立て方法の何れかを選択すればよい。
【符号の説明】
【0056】
1,2,3,4 キャスター
5,6,7,8 水平フレーム(低い)
9,10,11,12 垂直フレーム
13,14,15,16 水平フレーム(高い)
21 開放面
22,24 ボール通過防止フレーム面
23 ボール衝突面
26 天井ボール通過防止フレーム面
30 ボール網受面
31 一重のボール通過防止フレーム
32 二重のボール通過防止フレーム
33 三重のボール通過防止フレーム
35 受穴
91,92,93,94,95,96 四角板シート
N 合成樹脂
E 合成ゴム
M エラストマー