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  • 特開-マスク収納体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022012998
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】マスク収納体
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/62 20060101AFI20220111BHJP
   A41D 13/11 20060101ALI20220111BHJP
   B65D 83/08 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
B65D75/62 B
A41D13/11 Z
B65D83/08 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020115234
(22)【出願日】2020-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】517187658
【氏名又は名称】株式会社ミンラック
(74)【代理人】
【識別番号】100077573
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 勇
(74)【代理人】
【識別番号】100180943
【弁理士】
【氏名又は名称】河嶋 慶太
(72)【発明者】
【氏名】山田秀一
【テーマコード(参考)】
3E014
3E067
【Fターム(参考)】
3E014MC06
3E067AA12
3E067AB83
3E067AC03
3E067AC11
3E067BA12A
3E067BB01A
3E067BB15A
3E067BB16A
3E067CA24
3E067EA04
3E067EA06
3E067EB03
3E067EE02
3E067EE40
3E067EE59
3E067FA01
3E067FB07
3E067FC01
3E067GD07
(57)【要約】
【課題】衛生的に多数のマスクを収納することができるマスク収納体を提供することを目的とする。
【解決手段】プラスチックシートからなる包装体2に複数のマスク3を重ねて収納するマスク収納体1において、マスクの頂縁部4及び底縁部5をそれぞれ上及び下、又は頂縁部4及び底縁部5をそれぞれ下及び上にして自立可能に構成した。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックシートからなる包装体に複数のマスクを重ねて収納するマスク収納体において、マスクの頂縁部及び底縁部をそれぞれ上及び下、又は頂縁部及び底縁部をそれぞれ下及び上にして自立可能としたことを特徴とするマスク収納体。
【請求項2】
前記包装体の長手方向における両端部に接着処理されたシール部の直線方向と、マスクの頂縁部及び底縁部の直線方向が直角であることを特徴とする請求項1に記載のマスク収納体。
【請求項3】
前記マスクが一枚毎に個別包装体に収納されていることを特徴とする請求項1~2のいずれかに記載のマスク収納体。
【請求項4】
前記包装体の長手方向に沿ってミシン目を設けたことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のマスク収納体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚の使い捨てマスク等を収納してなるマスク収納体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のマスク収納体としては、紙製の箱を用いたものがある。紙製の箱は、展開してある型紙を組み立てて箱を作成し、その中に直接マスクを詰めたり、ビニールシートや紙に包んだマスクを詰めたりしているものがある。
【0003】
その他に、単数か複数の重なっているマスクを、封筒のように形成した包装袋の一端側にあるフラップ付きの開口部から包装袋内に挿入し、そして、フラップを、その上面についている粘着テープを剥離してから、包装袋における本体部の上面に折り畳んで、前記フラップの上面上に塗布されている感圧接着剤層によって再封可能に貼り付けてなるマスク収納体が知られている。(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2011-162264
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の紙製の箱を用いたマスク収納体においては、箱の中に直接マスクを詰めた場合は、箱の紙の表面の汚れや雑菌がマスクに付着してしまい、不衛生なものであった。また、紙の箱は一度荷重がかかって潰れたり、破れてしまうと修復ができず、見た目が悪いものになっていた。さらに、ビニールシートや紙に包んだマスクを箱に詰めた場合は、作業工程が増えて効率の悪いものとなっていた。
【0006】
従来の封筒形状の包装袋を用いたマスク収納体においては、数枚のマスクを収納するのが限界であり、数十枚単位のマスクを収納することは困難なものとなっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、(1)プラスチックシートからなる包装体に複数のマスクを重ねて収納するマスク収納体において、マスクの頂縁部及び底縁部をそれぞれ上及び下、又は頂縁部及び底縁部をそれぞれ下及び上にして自立可能としたことを特徴とするマスク収納体、(2)前記包装体の長手方向における両端部に接着処理されたシール部の直線方向と、マスクの頂縁部及び底縁部の直線方向が直角であることを特徴とする上記(1)に記載のマスク収納体、(3)前記マスクが一枚毎に個別包装体に収納されていることを特徴とする上記(1)~(2)のいずれかに記載のマスク収納体、(4)前記包装体の長手方向に沿ってミシン目を設けたことを特徴とする請求項上記(1)~(3)のいずれかに記載のマスク収納体である。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成された本発明のマスク収納体によれば、マスクの頂縁部及び底縁部をそれぞれ上及び下、又は頂縁部及び底縁部をそれぞれ下及び上にして自立可能に収納したので、多数のマスクを衛生的に梱包することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明に係るマスク収納体の一実施の形態を示した斜視図である。
図2図1のマスク収納体における包装体の一端部を示した斜視図である。
図3】(a)は、マスクが個別包装体に収納されている状態を示した斜視図である。(b)は、個別包装体の展開図である。
図4】本発明に係るマスク収納体の他の実施の形態を示した斜視図である。
図5図4のマスク収納体における包装体の一端部を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、プラスチックシートからなる包装体に複数のマスクを重ねて収納するマスク収納体であって、マスクの頂縁部及び底縁部をそれぞれ上及び下、又は頂縁部及び底縁部をそれぞれ下及び上にして自立可能となるように構成されている。また、前記包装体の長手方向における両端部に接着処理されたシール部の直線方向と、マスクの頂縁部及び底縁部の直線方向を直角にすることができる。さらに、前記マスクを一枚毎に個別包装体に収納することができる。さらにまた、前記包装体の長手方向に沿ってミシン目を設けることができる。
【0011】
次に、本発明マスク収納体を図面に基づいて説明する。本発明は記載した実施例に限定されるものではない。図1は、本発明に係るマスク収納体の一実施の形態を示した斜視図である。本発明マスク収納体1は、プラスチックシートからなる包装体2に複数のマスク3を重ねて収納している。そして、マスク3の頂縁部4及び底縁部5をそれぞれ上及び下、又は頂縁部及び底縁部をそれぞれ下及び上にして、マスク収納体1が自立可能となるように構成している。
【0012】
包装体2を構成するプラスチックシートのプラスチックとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、アクリル等が挙げられる。加工の容易さ、経済性の点で、ポリプロピレン、ポリエチレンが好ましい。特に、ポリプロピレンが好ましい。プラスチックシートで作成されたマスク収納体は荷重がかかって潰れても、破れることはなく、元の形に修復することができる。
【0013】
収納するマスク3は、プリーツ型マスク、平型マスク、立体型マスク等が挙げられる。特に、プリーツ型マスクは、収納時は長方形状で薄くできるので、複数枚重ねて揃えることが容易であり、マスク収納体に多数収納できるため好ましい。
【0014】
本発明に係るマスク収納体1の中に、複数のマスク3を重ねて収納する。複数のマスク3は、各々頂縁部4及び底縁部5を揃えて重ねている。複数のマスク3は、その頂縁部4及び底縁部5をそれぞれ上及び下、又は頂縁部4及び底縁部5をそれぞれ下及び上になるように包装体1に収納されている。複数のマスク3を収納することにより、マスク収納体1の厚みが生じてマスク収納体1が自立することが可能となる。収納するマスク3の枚数について、少なくとも5枚以上でマスク収納体1は自立可能であるが、50~60枚が好ましい。マスク3の収納枚数を50~60枚とすると、マスク収納体1の正面、背面、平面、底面の面積が略同じになる。すなわち、マスク収納体1の短手方向の断面図が略正方形となる。その結果、マスク収納体1が安定して転倒する可能性がなくなるため、店頭等に陳列する際に、上に積み重ねても崩れる虞がない。また、マスク収納体1の正面、背面、平面、底面は印刷が容易なプラスチックシートからなり、広範囲にわたり意匠や商品説明等を印刷することができる。
【0015】
図1に示すように、包装体2の長手方向における両端部に接着処理されたシール部6の直線方向Aと、マスクの頂縁部4及び底縁部5の直線方向Bが直角となるように構成されている。すなわち、シール部6は、マスク収納体1の左右両側面に位置するため、該マスク収納体1の正面、背面、平面、底面は、プラスチックシートの折り目やシール部のない面一で平滑な面となり広範囲の印刷領域を確保することができる。
【0016】
シール部6について、図2に基づいて説明する。図2は、本発明に係るマスク収納体における包装体2の一端部を示した斜視図である。プラスチックシートで断面四角形状の筒状体を形成する(図2(a))。その筒状体の端部の周縁部a1とb1、b2とc2、c1とd1、d2とa2を各々その内周面同士で接着するとともに、谷折り線10を谷折りしてシール部6を形成する(図2(b))。接着方法は、ヒートシール、接着剤等が挙げられる。包装体2の一端部が平らになるように折り畳んで、マスク収納体1の一側面を形成する。(図2(c))。他の一端部についても同様に形成する。
【0017】
本発明マスク収納体1は、包装体2における一端部のシール部6を形成した後、開放している他の一端部側から複数のマスク3を収納し他の一端部のシール部6を形成してマスク収納体1を構成する。また、包装体2に複数のマスク3を収納した後、包装体の両端部のシール部6を形成してマスク収納体1を構成してもよい。
【0018】
図1のマスク収納体1に収納されているマスク3は、一枚毎に個別包装体7に収納されている。個別包装体7はプラスチックシート、紙等を用いることができる。個別包装体7を構成するプラスチックシートのプラスチックとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、アクリル等が挙げられる。一枚毎に個別包装体7に収納されたマスク3は、衛生的なものであり、また、携帯するのに便利である。図示はしていないが、マスク3は、個別包装体7に収納せずに直接包装体2に収納してもよい。
【0019】
個別包装体7について、図3に基づいて説明する。図3(a)は、マスク3が個別包装体7に収納されている状態をあらわす斜視図である。同図(b)は、個別包装体7の展開図である。1枚のプラスチックシート12の中央部にマスクを載置する。プラスチックシートの谷折り線11を谷折りして折り返すとともに、プラスチックシート12における周縁部のeとf、gとk、hとk、iとl、jとlを各々接着して、マスク3を収納した個別包装体7を構成する。接着方法は、ヒートシール、接着剤等が挙げられる。
【0020】
包装体2の長手方向に沿ってミシン目8を設けることができる。図1の実施例では、マスク収納体1の平面の中央部に、長手方向に沿ってミシン目8が設けられている。さらに、該ミシン目8は、左右両側面の中央部に亘りシール部6まで設けられている。マスク3を使用する際は、ミシン目8を破断して、マスク収納体1が開いた部分からマスク3を取り出すことができる。本実施例では、一のシール部6の中央部から他の一のシール部6の中央部までミシン目8を設けているが、ミシン目の長さは適宜調整できる。
【0021】
次に、本発明マスク収納体の他の実施例について図4に基づいて説明する。図4の実施例は、図1の実施例と比べ、包装体2の長手方向における両端部において接着処理された構成が異なる以外は同じである。包装体2の長手方向における両端部に接着処理されたシール部6の直線方向Aと、マスクの頂縁部4及び底縁部5の直線方向Bは直角となるように構成されている。
【0022】
図4の実施例におけるシール部6について、図5に基づいて説明する。図5は、本発明に係るマスク収納体における包装体2の一端部を示した斜視図である。プラスチックシートで断面四角形状の筒状体を形成する(図5(a))。その筒状体の端部の周縁部a1とc2、b1とb2、a2とc1、d1とd2を各々その内周面同士で接着してシール部6を形成する(図5(b))。接着方法は、ヒートシール、接着剤等が挙げられる。谷折り線9を谷折りして包装体2の一端部を形成する(図5(c))。他の一端部についても同様に形成する。
【符号の説明】
【0023】
1 マスク収納体
2 包装体
3 マスク
4 頂縁部
5 底縁部
6 シール部
7 個別包装体
8 ミシン目
9、10、11 谷折り線
12 プラスチックシート
図1
図2
図3
図4
図5