IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中国電力株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-灯器管理装置 図1
  • 特開-灯器管理装置 図2
  • 特開-灯器管理装置 図3
  • 特開-灯器管理装置 図4A
  • 特開-灯器管理装置 図4B
  • 特開-灯器管理装置 図4C
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022129987
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】灯器管理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220830BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021028900
(22)【出願日】2021-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】笠谷 真輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】低光度赤色航空障害灯で用いるLED式灯器が定格寿命を経過した場合に、当該LED式灯器の再利用を可能とする灯器管理装置を提供する。
【解決手段】鉄塔に設置される低光度赤色障害灯として用いるLED式灯器の灯器管理装置1であって、記憶部11は、鉄塔へのLED式灯器の設置日時、及び設置された鉄塔の高度に係る情報を記憶している。使用時間算出部121は、設置日時に基づいて、LED式灯器の使用開始からの使用時間を算出する。光度取得部122は、LED式灯器の光度を取得する。判断部124は、高度が第1所定高度以上である場合に、光度及び使用時間に基づいて、LED式灯器を、第1所定高度よりも第2所定高度の鉄塔で再利用するか否かを判断する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄塔に設置される低光度赤色障害灯で用いるLED式灯器の灯器管理装置であって、
前記鉄塔への前記LED式灯器の設置日時、及び設置された前記鉄塔の高度に係る情報を記憶する記憶部と、
前記設置日時に基づいて、前記LED式灯器の使用開始からの使用時間を算出する使用時間算出部と、
前記LED式灯器の光度を取得する光度取得部と、
前記高度が第1所定高度以上である場合に、前記光度及び前記使用時間に基づいて、前記LED式灯器を、前記第1所定高度よりも低い第2所定高度の鉄塔で再利用するか否かを判断する再利用判断部と、
を備える灯器管理装置。
【請求項2】
前記光度に基づいて、前記LED式灯器の外装を取り替える必要性を判断する外装取替判断部を更に備える、請求項1に記載の灯器管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、灯器管理装置に関する。とりわけ本発明は、鉄塔に設置される低光度赤色航空障害灯で用いるLED式灯器の灯器管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
低光度赤色航空障害灯(以下、「航空障害灯」と略称することがある)として用いる灯器の光源として、従来ネオン管によって発光する灯器が使用されてきたが、LED式灯器に計画的に取り換えられているのが現状である。LED式灯器の寿命はネオン管式の灯器に比較して長く、LED式灯器の管制器には、LED式灯器の定格寿命(例えば、2.5万時間又は3万時間)を経過すると、電源を強制的に停止する機構が備わっている。このため、航空障害灯として用いられるLED式灯器は、定格寿命に達する前に、別のLED式灯器に取り換えられている。
【0003】
灯器の交換に関し、例えば特許文献1は、使用済み照明を、他の照明に交換することを促す交換促進情報を出力する交換促進情報出力手段と、使用済み照明を、他の照明に交換することを依頼する交換依頼情報を取得する交換依頼情報取得手段と、交換依頼情報を取得した場合、再利用する照明の情報を管理する再利用ファイルに、使用済み照明の情報を追記する追記手段と、を備える照明情報処理装置に係る技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-010502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記のLED式灯器は光度が32cdの仕様で製造されており、LED式灯器の定格寿命は、この32cdを基準として、使用に伴って照度が低下する度合いに基づいて定められていた。しかし、航空法施行規則上、高さが90m未満の鉄塔においては、10cd以上の灯器を用いていさえすればよい。すなわち、高さが90m未満の鉄塔において用いられるLED式灯器は、仮に、航空法施行規則で求められる10cd以上の光度で発光することが可能であったとしても、32cdを基準とする定格寿命に達する前に交換されていた。
【0006】
本発明は、低光度赤色航空障害灯で用いるLED式灯器が定格寿命を経過した場合に、当該LED式灯器の再利用を可能とする灯器管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
【0008】
(1) 鉄塔に設置される低光度赤色障害灯で用いるLED式灯器の灯器管理装置であって、前記鉄塔への前記LED式灯器の設置日時、及び設置された前記鉄塔の高度に係る情報を記憶する記憶部と、前記設置日時に基づいて、前記LED式灯器の使用開始からの使用時間を算出する使用時間算出部と、前記LED式灯器の光度を取得する光度取得部と、前記高度が第1所定高度である場合に、前記照度及び前記使用時間に基づいて、前記LED式灯器を、前記第1所定高度よりも低い第2所定高度の鉄塔で再利用するか否かを判断する再利用判断部と、を備える灯器管理装置。
【0009】
(1)によれば、低光度赤色航空障害灯で用いるLED式灯器が定格寿命を経過した場合に、当該LED式灯器の再利用が可能となる。
【0010】
(2) (1)に記載の灯器管理装置は、前記照度に基づいて、前記LED式灯器の外装を取り替える必要性を判断する外装取替判断部を更に備えることが好ましい。
【0011】
(2)によれば、LED灯器の外装を取り替えることにより、LED式灯器の照度を高めた上で、当該LED式灯器を再利用することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、低光度赤色航空障害灯で用いるLED式灯器が定格寿命を経過した場合に、当該LED式灯器の再利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る灯器管理装置の機能ブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る灯器管理装置の動作を示すフローチャートである。
図3】本発明の実施形態に係る灯器管理装置の動作を示すフローチャートである。
図4A】航空障害灯の一例を示す図である。
図4B】航空障害灯におけるLED式灯器の点灯事例を示す図である。
図4C】航空障害灯におけるLED式灯器の点灯事例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図1図3を参照することにより説明する。
【0015】
〔1 実施形態の構成〕
図1は、本実施形態に係る灯器管理装置1の機能ブロック図である。図1に示すように、灯器管理装置1は、記憶部11と、制御部12と、表示部13と、操作部14とを備える。
【0016】
記憶部11は、低光度赤色航空障害灯として用いるLED式灯器の、鉄塔への設置日時、及び設置された鉄塔の高度に係る情報を、当該LED式灯器のIDと紐づけた形で記憶する。
【0017】
ここで、鉄塔への設置日時は、LED式灯器が、少なくとも最初に鉄塔に設置された設置日時を含むが、これに加え、後述のようにLED式灯器が第1の鉄塔に設置された後、当該第1の鉄塔よりも高度の低い第2の鉄塔で再利用される際、第2の鉄塔への設置日時を更に含んでもよい。
【0018】
また、鉄塔の高度に係る情報は、鉄塔の高度自体を含むが、これに加え、鉄塔の高度による区分を含んでもよい。とりわけ、鉄塔の種別として、高度が60m以上90m未満の第1種と、高度が90m以上105m未満の第2種と、高度が105m以上150m未満の第3種の3種類に分類されるが、これらの種別のうちどの種に属するかに係る情報を更に含んでもよい。
【0019】
また、LED式灯器のIDは、当該LED式灯器に添付や貼付されたICタグやQRコード(登録商標)によって管理されてもよい。
【0020】
制御部12は、灯器管理装置1の全体を制御する部分であり、各種プログラムを、ROM、RAM、フラッシュメモリ又はハードディスク(HDD)等の記憶領域から適宜読み出して実行することにより、本実施形態における各種機能を実現している。制御部12は、CPUであってよい。制御部12は、使用時間算出部121、光度取得部122、外装取替判断部123、再利用判断部124を備える。
【0021】
使用時間算出部121は、鉄塔へのLED式灯器の設置日時に基づいて、当該LED式灯器を最初に鉄塔に設置してから現時点までの使用時間を算出する。なお、第1の鉄塔で用いられていたLED式灯器を、第2の鉄塔で再利用する場合、使用時間算出部121は、第1の鉄塔への設置日時に基づいて、LED式灯器を最初に設置して以降の使用時間を算出するが、これには限定されず、これに加えて第2の鉄塔での再利用を開始してからの使用時間を算出してもよい。
【0022】
光度取得部122は、現時点でのLED式灯器の光度を取得する。より詳細には、光度取得部122は、灯器管理装置1の使用者が後述の操作部14を操作することにより入力される光度を取得する。
【0023】
なお、この光度の算出方法であるが、上記の使用者が、鉄塔から外されたLED式灯器を、配光回転台に固定治具を使用して固定し、当該LED式灯器から、当該LED式灯器の発光部幅の20倍以上の距離に設置した照度計により、水平配光の照度を測定する。その上で、照度(lx)に測定距離(m)の2乗を乗じることにより、光度(cd)を算出する。この算出された光度を、灯器管理装置1の使用者が、当該灯器管理装置1に入力する。
【0024】
外装取替判断部123は、光度取得部122によって取得された光度に基づいて、LED式灯器の外装を取り替える必要性を判断する。
【0025】
LED式灯器の外装は、無色透明なプラスチック製であるが、LED式灯器の経年での点灯時間に比例して劣化し、白色化する。外装取替判断部123は、光度取得部122によって取得された光度が所定値未満である場合は、LED式灯器の外装が、許容範囲を超えて劣化しているために取り換える必要があると判断する。
【0026】
なお、この外装は、ねじを用いてLED式灯器に係合してもよく、はめ込み式によりLED式灯器に係合してもよい。
【0027】
再利用判断部124は、LED式灯器が設置された鉄塔が第1所定高度以上である場合に、使用時間算出部121によって算出された使用時間、及び、光度取得部122によって取得された光度に基づいて、当該LED式灯器を、第1所定高度よりも低い第2所定高度の鉄塔で再利用するか否かを判断する。
【0028】
例えば、再利用判断部124は、LED式灯器が設置された鉄塔が、上記の第2種又は第3種の鉄塔である場合に、使用時間算出部121によって算出された使用時間が第1所定時間以上であり、光度取得部122によって取得された光度が所定光度以上である場合に、当該LED式灯器を、上記の第1種の鉄塔で再利用すると判断する。
【0029】
ここで、上記の第1所定時間とは、上記のLED式灯器の定格寿命、例えば2.5万時間又は3万時間であってよい。あるいは、屋内外での加速劣化実験においてLED式灯器の点灯時間と光度との関係を求め、光度が所定値以下、例えば上記の32cd以下となった際の点灯時間を、上記の第1所定時間としてもよい。
【0030】
また、再利用判断部124は、光度取得部122によって取得された光度と所定光度とを比較するが、再利用判断部124による判断の前に、LED式灯器の外装を取り替えた場合には、光度取得部122によって取得された光度に対して、外装を取り替えたことに対応する数値(例えば、数cd)を加算した上で、所定光度と比較してもよい。また、この所定光度は、上記の10cdとしてもよいが、裕度を踏まえた値、例えば裕度を+5cdとした場合には、15cdとしてもよい。
【0031】
表示部13は、使用時間算出部121によって算出されるLED式灯器の使用時間、後述の操作部14によって入力されるLED式灯器の光度、外装取替判断部123によって判断される外装の取り換えの必要性、再利用判断部124によって判断される再利用の有無等の情報を表示する表示装置である。表示部13は、例えば液晶モニタによって実現されてもよい。
【0032】
操作部14は、記憶部11に記憶されるLED式灯器に係る情報や、LED式灯器の現時点での光度等の情報を入力するためのデバイスである。操作部14は、例えばキーボードやマウスによって実現されてもよく、表示部13としての液晶モニタに席奏されるタッチパネルによって実現されてもよい。
【0033】
〔2 実施形態の動作〕
〔2.1 第1の動作〕
図2は、本実施形態に係る灯器管理装置1の第1の動作を示すフローチャートである。以下、図2を参照することにより第1の動作について説明する。
【0034】
ステップS1において、LED式灯器が設置されている鉄塔の高度が第1所定高度以上である場合(S1:YES)には、処理はステップS2に移行する。第1所定光度未満である場合(S1:NO)には、処理はステップS3に移行する。
【0035】
ステップS2において、LED式灯器の使用時間が第1所定時間以上である場合(S2:YES)には、処理はステップS4に移行する。LED式灯器の使用時間が第1所定時間未満である場合(S2:NO)には、処理はステップS2に戻る。
【0036】
ステップS3において、LED式灯器の使用時間が第1所定時間以上である場合(S3:YES)には、処理はステップS4に移行する。LED式灯器の使用時間が第1所定時間未満である場合(S3:NO)には、処理はステップS3に戻る。
【0037】
ステップS4において、光度取得部122が、LED式灯器の光度を取得する。
【0038】
ステップS5において、外装取替判断部123が、光度取得部122によって取得された光度に基づいて、外装の取り替えの必要性を判断する。外装を取り替える必要がある場合(S5:YES)には処理はステップS6に移行する。外装を取り替える必要が無い場合(S6:NO)には処理はステップS7に移行する。
【0039】
ステップS6において、再利用判断部124は、光度取得部122によって取得された光度に、外装の取り替えに対応する所定値を加算する。
【0040】
ステップS7において、光度取得部122によって取得された光度、あるいは、光度取得部122によって取得された光度に対し、外装の取り替えに対応する所定値が加算された光度が、所定光度以上である場合(S7:YES)には、処理はステップS8に移行する。所定光度未満である場合(S8:NO)には、処理はステップS9に移行する。
【0041】
ステップS8において、再利用判断部124は、LED式灯器を再利用すると判断する。その後、必要であればLED式灯器の外装が交換された上で、実際にLED式灯器が第1所定高度未満の鉄塔に設置された後に、処理はステップS3に戻る。
【0042】
ステップS9において、再利用判断部124は、LED式灯器を廃棄すると判断する。その後、全ての処理を終了する。
〔2.2 第2の動作〕
図3は、本実施形態に係る灯器管理装置1の第2の動作を示すフローチャートである。灯器管理装置1は、上記の第1の動作に代えて、第2の動作を実行してもよい。以下、図3を参照することにより第2の動作について説明する。
【0043】
ステップS11において、LED式灯器が設置されている鉄塔の高度が第1所定高度以上である場合(S11:YES)には、処理はステップS12に移行する。第1所定光度未満である場合(S11:NO)には、処理はステップS13に移行する。
【0044】
ステップS12において、LED式灯器の使用時間が第1所定時間以上である場合(S12:YES)には、処理はステップS14に移行する。LED式灯器の使用時間が第1所定時間未満である場合(S12:NO)には、処理はステップS12に戻る。
【0045】
ステップS13において、LED式灯器の使用時間が第1所定時間よりも長い第2所定時間以上である場合(S13:YES)には、処理はステップS19に移行する。LED式灯器の使用時間が第2所定時間未満である場合(S13:NO)には、処理はステップS13に戻る。
【0046】
ここで、「第2所定時間」とは、LED式灯器の光度が、第1所定高度未満の鉄塔で用いることが可能な最小光度を下回ることが見込まれる時間のことである。上記の例を用いると、例えば第2所定時間は、第1種の鉄塔で用いられるLED灯器の光度が10cdを下回ることが見込まれる時間のことである。
【0047】
ステップS14において、光度取得部122が、LED式灯器の光度を取得する。
【0048】
ステップS15において、外装取替判断部123が、光度取得部122によって取得された光度に基づいて、外装の取り替えの必要性を判断する。外装を取り替える必要がある場合(S15:YES)には処理はステップS16に移行する。外装を取り替える必要が無い場合(S16:NO)には処理はステップS17に移行する。
【0049】
ステップS16において、再利用判断部124は、光度取得部122によって取得された光度に、外装の取り替えに対応する所定値を加算する。
【0050】
ステップS17において、光度取得部122によって取得された光度、あるいは、光度取得部122によって取得された光度に対し、外装の取り替えに対応する所定値が加算された光度が、所定光度以上である場合(S17:YES)には、処理はステップS18に移行する。所定光度未満である場合(S18:NO)には、処理はステップS19に移行する。
【0051】
ステップS18において、再利用判断部124は、LED式灯器を再利用すると判断する。その後、必要であればLED式灯器の外装が交換された上で、実際にLED式灯器が第1所定高度未満の鉄塔に設置された後に、処理はステップS13に戻る。
【0052】
ステップS19において、再利用判断部124は、LED式灯器を廃棄すると判断する。その後、全ての処理を終了する。
【0053】
〔3.1 異なる明るさ基準に対応した灯器の使用方法〕
図4Aは、航空障害灯の一例を示す写真である。図4Aに例示する航空障害灯においては、LED式灯器が5球で1セットとなった列が、LED式灯器のソケット方向を中心として放射状に30列並ぶことにより、150球のLED式灯器で1つの航空障害灯を構成している。
【0054】
図4B及び図4Cは、航空障害灯におけるLED式灯器の点灯事例を示す。なお、図4B及び図4Cにおいて、白丸は、点灯しているLED式灯器を示し、黒丸は消灯しているLED式灯器を示す。航空障害灯を32cd基準の航空障害灯をして用いる場合には、図4Bに示すように全てのLED式灯器を点灯させる一方で、10cd基準の航空障害灯として用いる場合は図4Cに示すように半分のLED式灯器を点灯させ、残り半分のLED式灯器を消灯させる。更に、この場合、奇数日と偶数日とで、点灯するLED式灯器を入れ替える。
【0055】
これにより、32cd仕様のLED式灯器を10cd基準の航空障害灯で用いることが可能となると共に、10cd基準の航空障害灯で用いる場合、32cd仕様のLED式灯器の点灯が1日置きとなるため、LED式灯器の使用を開始してから交換が必要となるまでの期間を延ばすことが可能となる。
【0056】
〔3.2 雷ガード付きの灯器〕
本明細書中に記載のLED式灯器において、鉄塔や電線に地絡した雷サージをカードするため、LED式灯器の基盤に雷ガードとしてのバリスタを追加し、耐雷性を高めてもよい。
【0057】
灯器管理装置1による灯器管理方法は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。また、これらのプログラムは、リムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。
【符号の説明】
【0058】
1 灯器管理装置
11 記憶部
12 制御部
13 表示部
14 操作部
121 使用時間算出部
122 光度取得部
123 外装取替判断部
124 再利用判断部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C