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特開2022-130166前パネルと後パネルとからなるパネルセット、及び連結パネル
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  • 特開-前パネルと後パネルとからなるパネルセット、及び連結パネル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022130166
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】前パネルと後パネルとからなるパネルセット、及び連結パネル
(51)【国際特許分類】
   A47G 1/14 20060101AFI20220830BHJP
【FI】
A47G1/14 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021029183
(22)【出願日】2021-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】521012980
【氏名又は名称】株式会社 Hit
(74)【代理人】
【識別番号】100105614
【弁理士】
【氏名又は名称】児島 敦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 達夫
【テーマコード(参考)】
3B111
【Fターム(参考)】
3B111BE01
3B111BE03
3B111CA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】精度の高い嵌合を行うことができる前パネルと後パネルとからなるパネルセットを提供する。
【解決手段】前パネルと後パネルとを前後に合わせて形成するパネルセットにおいて、前パネルは、後面に後向き合わせ面を有する前フレーム10を備え、後パネルは、前面に前向き合わせ面を有する後フレームを備え、後向き合わせ面と前向き合わせ面とのうちの一方に凹部13が形成され、他方に凸部が形成され、凹部13は、上下左右に延びる4本の直線状の溝部と、溝部に形成された幅狭の嵌合凹部14bとを有し、凸部は、嵌合凹部14bに対応する位置に形成された嵌合凸部を有し、嵌合凹部14bに嵌合凸部を嵌合することにより、後向き合わせ面と前向き合わせ面とを合わせて、前パネルと後パネルとを係合する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前パネルと後パネルとを前後に合わせて形成するパネルセットにおいて、
前記前パネルは、後面に後向き合わせ面を有する前フレームを備え、
前記後パネルは、前面に前向き合わせ面を有する後フレームを備え、
前記後向き合わせ面と前記前向き合わせ面とのうちの一方に凹部が形成され、他方に凸部が形成され、
前記凹部は、上下左右に延びる4本の直線状の溝部と、前記溝部に形成された幅狭の嵌合凹部とを有し、
前記凸部は、前記嵌合凹部に対応する位置に形成された嵌合凸部を有し、
前記嵌合凹部に前記嵌合凸部を嵌合することにより、前記後向き合わせ面と前記前向き合わせ面とを合わせて、前記前パネルと前記後パネルとを係合する、
ことを特徴とするパネルセット。
【請求項2】
前記嵌合凹部は、直線状の前記溝部の複数個所に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のパネルセット。
【請求項3】
前記後向き合わせ面の内側及び前記前向き合わせ面の内側に、前後方向の透孔を有するとともに前記透孔の外周に掲示物を挟み込む挟持部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のパネルセット。
【請求項4】
前側に前記前パネルを、また後側に前記後パネルを連結する連結パネルにおいて、
前面に前向き合わせ面を有し、後面に後向き合わせ面を有するフレームを備え、
前記前向き合わせ面と前記後向き合わせ面とのうちの一方に請求項1記載の前記嵌合凸部と同様の嵌合凸部を有する凸部が形成され、他方に請求項1記載の前記溝部と前記嵌合凹部を有する前記凹部と同様の凹部が形成された、
ことを特徴とする連結パネル。
【請求項5】
前記嵌合凹部は、直線状の前記溝部の複数個所に形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の連結パネル。
【請求項6】
前記前向き合わせ面の内側及び前記後向き合わせ面の内側に、前後方向の透孔を有するとともに前記透孔の外周に、前記前パネルとの間及び前記後パネルとの間に掲示物を挟み込む挟持部を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の連結パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前パネルと後パネルとからなるパネルセット、及び連結パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に写真立てが提案されている。
【0003】
このものは、背板と透明表面板との間に、写真を挟み込み、前後左右の4箇所に設けられた固定ビスによって固定するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-131648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術によると、固定ビスによる背板と透明表面板との固定は、特に精度が高い必要はない。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、精度の高い嵌合を行うことができる前パネルと後パネルとからなるパネルセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る本発明は、前パネルと後パネルとを前後に合わせて形成するパネルセットにおいて、前記前パネルは、後面に後向き合わせ面を有する前フレームを備え、前記後パネルは、前面に前向き合わせ面を有する後フレームを備え、前記後向き合わせ面と前記前向き合わせ面とのうちの一方に凹部が形成され、他方に凸部が形成され、前記凹部は、上下左右に延びる4本の直線状の溝部と、前記溝部に形成された幅狭の嵌合凹部とを有し、前記凸部は、前記嵌合凹部に対応する位置に形成された嵌合凸部を有し、前記嵌合凹部に前記嵌合凸部を嵌合することにより、前記後向き合わせ面と前記前向き合わせ面とを合わせて、前記前パネルと前記後パネルとを係合する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る本発明は、請求項1に記載のパネルセットにおいて、前記嵌合凹部は、直線状の前記溝部の複数個所に形成されている、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る本発明は、請求項1又は2に記載のパネルセットにおいて、前記前向き合わせ面の内側及び前記後向き合わせ面の内側に、前後方向の透孔を有するとともに前記透孔の周囲に掲示物を挟み込む挟持部を有する、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る本発明は、前側に前記前パネルを、また後側に前記後パネルを連結する連結パネルにおいて、前面に前向き合わせ面を有し、後面に後向き合わせ面を有するフレームを備え、前記後向き合わせ面と前記前向き合わせ面とのうちの一方に請求項1記載の前記溝部と前記嵌合凹部とを有する前記凹部が形成され、他方に請求項1記載の前記嵌合凸部を有する前記凸部が形成された、ことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る本発明は、請求項4に記載の連結パネルにおいて、前記嵌合凹部は、直線状の前記溝部の複数個所に形成されている、ことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る本発明は、請求項4又は5に記載の連結パネルにおいて、前記前向き合わせ面の内側及び前記後向き合わせ面の内側に、前後方向の透孔を有するとともに前記透孔の周囲に掲示物を挟み込む挟持部を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によると、前パネルと後パネルとを前後に合わせて形成するパネルセットにおいて、前パネルは、後面に後向き合わせ面を有する前フレームを備え、後パネルは、前面に前向き合わせ面を有する後フレームを備え、後向き合わせ面と前向き合わせ面とのうちの一方に凹部が形成され、他方に凸部が形成され、凹部は、上下左右に延びる4本の直線状の溝部と、溝部に形成された幅狭の嵌合凹部とを有し、凸部は、嵌合凹部に対応する位置に形成された嵌合凸部を有し、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合することにより、後向き合わせ面と前向き合わせ面とを合わせて、前パネルと後パネルとを係合する、ことを特徴とする。
【0014】
これにより、パネルセットは、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合する際、嵌合凹部側は、嵌合凹部のみが開くのではなく、溝部全体が開くので、嵌合凸部の嵌合が比較的容易である。そして、嵌合後は、嵌合凹部は、嵌合凸部をしっかりと保持して、嵌合精度を確保することができる。
【0015】
請求項2の発明によると、請求項1に記載のパネルセットにおいて、嵌合凹部は、直線状の溝部の複数個所に形成されている、ことを特徴とする。
【0016】
これにより、パネルセットは、嵌合凹部が直線状の溝部の複数個所に形成されているので、請求項1の作用、効果を十分に受ける。
【0017】
請求項3の発明によると、請求項1又は2に記載のパネルセットにおいて、前向き合わせ面の内側及び後向き合わせ面の内側に、前後方向の透孔を有するとともに透孔の周囲に掲示物を挟み込む挟持部を有する、ことを特徴とする。
【0018】
これにより、パネルセットは、掲示物の背面から光を入れて、透過光により掲示物を観賞するのに適している。
【0019】
請求項4の発明によると、前側に前パネルを、また後側に後パネルを連結する連結パネルにおいて、前面に前向き合わせ面を有し、後面に後向き合わせ面を有するフレームを備え、後向き合わせ面と前向き合わせ面とのうちの一方に請求項1記載の溝部と嵌合凹部とを有する凹部が形成され、他方に請求項1記載の嵌合凸部を有する凸部が形成された、ことを特徴とする。
【0020】
これにより、連結パネルは、請求項1のパネルセットとほぼ同様の作用、効果をなす。
【0021】
請求項5の発明によると、請求項4に記載の連結パネルにおいて、嵌合凹部は、直線状の溝部の複数個所に形成されている、ことを特徴とする。
【0022】
これにより、連結パネルは、請求項2のパネルセットとほぼ同様
の作用、効果をなす。
【0023】
請求項6の発明によると、請求項4又は5に記載の連結パネルにおいて、前向き合わせ面の内側及び後向き合わせ面の内側に、前後方向の透孔を有するとともに透孔の周囲に掲示物を挟み込む挟持部を有する、ことを特徴とする。
【0024】
これにより、連結パネルは、請求項3のパネルセットとほぼ同様の作用、効果をなす。
【0025】
また、前パネルと前パネルの間に連結される連結パネルの枚数は不問であり、種々の楽しみ方を提供することが可能である。
【0026】
たとえば、階層的な構造、設計等において、それらを形成する一つ一つの構成を透過性を有する掲示物ごとに印刷をし、それぞれの掲示物をパネルとパネルとの間に狭持し、これら掲示物の背面から光を入れれば、階層的な構造、設計等を立体的に鑑賞することができる。また、容易に組み合わせを変更できるためバリエーションにとんだ構造、設計等を鑑賞することが可能になる(例えば、前パネルと1枚目の連結パネルとの間に作家のsignのみ描かれた透過性を有する掲示物を、1枚目の連結パネルと2枚目の結パネルとの間に人物が描かれた透過性を有する掲示物を、2枚目の連結パネルと3枚目の連結パネルとの間に花瓶が描かれた透過性を有する掲示物を、3枚目の連結パネルと後パネルとの間に家の壁が描かれた透過性を有する掲示物を挟持し、背面から光をあてて鑑賞をすると、これらがすべて合わさった図柄を立体的に鑑賞することができる。)。また、複数の掲示物の組み合わせが正しいか間違いかなど、クイズのようなゲーム性を持たせることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1図4は、実施形態1を説明する図であり、図1は、前パネル1の正面側斜め上方から見た斜視図である。
図2図2(A)~(F)は、この順に、前パネル1の正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、(A)中のX-X線矢視図である。
図3図3は、後パネル2の正面側斜め上方から見た斜視図である。
図4図4(A)~(F)は、この順に、後パネル2の正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、(A)中のY-Y線矢視図である。
図5図5図6は、実施形態2を説明する図であり、図5は、連結パネル3の正面側斜め上方から見た斜視図である。
図6図6(A)~(F)は、この順に、連結パネル3の正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、(A)中のZ-Z線矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を適用した実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同一又は類似の構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<実施形態1>
【0029】
図1図4を参照して本発明を適用した実施形態1に係るパネルセットSについて説明する。
【0030】
ここで、図1は、前パネル1の正面側斜め上方から見た斜視図である。また、図2(A)~(F)は、この順に、前パネル1の正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、(A)中のX-X線矢視図である。また、図3は、後パネル2の正面側斜め上方から見た斜視図である。また、図4(A)~(F)は、この順に、後パネル2の正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、(A)中のY-Y線矢視図である。
【0031】
パネルセットSは、図1図2に示す前パネル1と図3図4に示す後パネル2とを前後に合わせて形成する。
【0032】
前パネル1は、図1図2に示すように、前フレーム10を備えている。本実施形態では、前フレーム10は、外形が、縦長の長方形状をしているが、これに限定されるものではない。例えば、横長の長方形状、正方形状、4角形以外の角形、円形、楕円形等であってもよい。
【0033】
前フレーム10は、前面に前向き面11が形成され、後面に後向き合わせ面12が形成されている。
このうち前向き面11は、平面状に形成されている。
【0034】
一方、後向き合わせ面12には、凹部13が形成されている。凹部13は、上下左右方向に延びる4本の直線状の溝部14aとこれら溝部14aに形成された幅狭の嵌合凹部14bを有している。本実施形態では、嵌合凹部14bは、各溝部14aごとに、複数設けているが、これは単数であってもよい。
【0035】
後向き合わせ面12の内側に、前後方向の透孔15を有するとともに透孔15の外周に掲示物を挟み込む挟持部16を有する、
【0036】
後パネル2は、図3図4に示すように、後フレーム20を備えている。本実施形態では、後フレーム20は、外形が、縦長の長方形状をしているが、これに限定されるものではない。例えば、横長の長方形状、正方形状、4角形以外の角形、円形、楕円形等であってもよい。
【0037】
後フレーム20は、前面に前向き合わせ面21が形成され、後面に後向き面22が形成されている。
【0038】
このうち、前向き合わせ面21には、嵌合凸部24bが形成されている。嵌合凸部24bは、上述の嵌合凹部14bに対応する位置に形成されている。
後向き面22は、平面状に形成されている。
【0039】
本実施形態では、嵌合凸部24bは、各嵌合凹部14bに対応して、複数設けているが、これは単数であってもよい。
【0040】
前向き合わせ面21の内側に、前後方向の透孔25を有するとともに透孔25の外周に掲示物を挟み込む挟持部26を有する。なお、掲示物としては、例えば絵画等が印刷された、透過性を有するアクリル板、ガラス板などが考えられる。狭持部16及び26にちょうど嵌合する厚さ、大きさで、がたつかないものが好ましい。
ここで、実施形態1の作用、効果を纏める。
【0041】
・パネルセットSは、嵌合凹部14bに嵌合凸部24bを嵌合する際、嵌合凹部14b側は、嵌合凹部14bのみが開くのではなく、溝部14a全体が開くので、嵌合凸部24bの嵌合が比較的容易である。そして、嵌合後は、嵌合凹部14bは、嵌合凸部24bをしっかりと保持して、嵌合精度を確保することができる。
【0042】
・パネルセットSは、嵌合凹部14bが直線状の溝部14aの複数個所に形成されているので、請求項1の作用、効果を十分に受ける。
【0043】
・パネルセットは、透孔15,25により、掲示物の背面から光を入れて、透過光により掲示物を観賞するのに適している。
【0044】
なお、上述では、前フレーム10の後向き合わせ面12に凹部13、後フレーム20の前向き合わせ面21に凸部23が設けられていたが、前フレームの後向き合わせ面12に凸部、後フレーム20の前向き合わせ面21に凹部が設けられていてもよい。

<実施形態2>
【0045】
図5図6を参照して本発明を適用した実施形態2に係る連結パネル3について説明する。
【0046】
ここで、図5は、連結パネル3の正面側斜め上方から見た斜視図である。また、図6(A)~(F)は、この順に、連結パネル3の正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、(A)中のZ-Z線矢視図である。
【0047】
連結パネル3は、前側に前述の前パネル1を、また後側に前述の後パネル2を連結するものである。
【0048】
連結パネル3は、前面に前向き合わせ面31を有し、後面に後向き合わせ面32を有するフレーム30を備えている。
【0049】
前向き合わせ面31は、実施形態1の前向き合わせ面21とほぼ同様の構成をしている。すなわち、前向き合わせ面31には、同様の嵌合凸部44bが形成されている。一方、後向き合わせ面32は、実施形態1の後向き合わせ面12とほぼ同様の構成をしている。すなわち、後向き合わせ面32には、実施形態1の後向き合わせ面12同様の凹部33が形成されている。凹部33は、上下左右方向に延びる4本の直線状の溝部34aとこれら溝部34aに形成された幅狭の嵌合凹部34bを有している
【0050】
このため、連結パネル3の前側に前パネル1を、また連結パネル3の後側に後パネル2を連結する際、実施形態1と同様、精度の高い連結を行うことができる。
【0051】
また、前向き合わせ面31及び後向き合わせ面32の内側に、前後方向の透孔45を有するとともに透孔45の外周に掲示物を挟み込む挟持部46を有する。
【0052】
なお、連結パネル3は、前パネルと後パネルとの間に係合される。また、前パネルと後パネルとの間に、複数枚の連結パネルを係合することも可能である。パネルの狭持部16,26,46に挟まれた掲示物は、例えば絵画等が印刷された、アクリル板、ガラス板などが考えられる。狭持部16、26、46にちょうど嵌合する厚さ、大きさで、がたつかないものが好ましいことは前述のとおりである。
【0053】
連結パネルが中間に連結されたパネルセットは、たとえば、階層的な構造、設計等において、それらを形成する一つ一つの構成を透過性を有する掲示物ごとに印刷をし、それぞれの掲示物をパネルとパネルとの間に狭持し、これら掲示物の背面から光を入れれば、階層的な構造、設計等を立体的に鑑賞することができる。また、容易に組み合わせを変更できるためバリエーションにとんだ構造、設計等を鑑賞することが可能になる(例えば、前パネルと1枚目の連結パネルとの間に作家のsignのみ描かれた透過性を有する掲示物を、1枚目の連結パネルと2枚目の結パネルとの間に人物が描かれた透過性を有する掲示物を、2枚目の連結パネルと3枚目の連結パネルとの間に花瓶が描かれた透過性を有する掲示物を、3枚目の連結パネルと後パネルとの間に家の壁が描かれた透過性を有する掲示物を挟持し、背面から光をあてて鑑賞をすると、これらがすべて合わさった図柄を立体的に鑑賞することができる。)。また、複数の掲示物の組み合わせが正しいか間違いかなど、クイズのようなゲーム性を持たせることも可能となる。
【符号の説明】
【0054】
1 前パネル
2 後パネル
3 連結パネル
10 前フレーム
12 前フレームの後向き面
13 凹部
14a 溝部
14b 嵌合凹部
15 透孔
16 挟持部
20 後フレーム
21 後フレームの前向き面
23 凸部
24b 嵌合凸部
25 透孔
26 挟持部
30 フレーム
31 連結パネルの前向き合わせ面
32 連結パネルの後向き合わせ面
33 連結パネルの凹部
34a 連結パネルの溝部
34b 連結パネルの嵌合凹部
43 連結パネルの凸部
44b 連結パネルの嵌合凸部
45 透孔
46 挟持部
S パネルセット
図1
図2
図3
図4
図5
図6