(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022130216
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】在庫活用支援装置、在庫活用支援方法、および在庫活用支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20220830BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021029271
(22)【出願日】2021-02-25
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永岡 健治
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC52
(57)【要約】 (修正有)
【課題】在庫の効率的な活用の実現を図る在庫活用支援装置、在庫活用支援方法及び在庫活用支援プログラムを提供する。
【解決手段】販売管理装置100において、受注情報を基に、受注商品の在庫数量が受注数量以上である倉庫を確認する第1確認部102c、受注情報内の得意先に紐付く倉庫を特定し、受注商品と特定した倉庫に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認する第2確認部102d、在庫数量が受注数量以上である倉庫を確認できなかった場合に、商品マスタを参照して受注商品に紐付く仕入先を特定し、特定した仕入先を含む発注指示情報を生成する第1生成部102e、在庫数量が受注数量以上であると確認した場合に確認が取れた倉庫を商品の出荷元として含む出荷指示情報を生成する第2生成部102f及び確認できた倉庫を商品の移動元として含む移動指示情報を生成する第3生成部102gを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える在庫活用支援装置であって、
受注商品、受注数量、および得意先を特定するための得意先特定情報を含む受注情報と、
商品、在庫数量、および保管場所を含む在庫情報と、
商品および仕入先を含む商品マスタと、
得意先特定情報および商品の出荷元となる保管場所を、直接的または間接的に紐付ける1つまたは複数の紐付マスタと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記受注情報を基に、前記在庫情報を参照して、受注商品の在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認する第1確認手段と、
前記1つまたは複数の紐付マスタを参照して、前記受注情報内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定し、前記在庫情報を参照して、受注商品と当該特定した保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認する第2確認手段と、
前記第1確認手段が、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できなかった場合は、前記商品マスタを参照して受注商品に紐付く仕入先を特定し、当該特定した仕入先を含み且つ前記受注情報に紐付く発注指示情報を生成する第1生成手段と、
前記第2確認手段が、在庫数量が受注数量以上であると確認した場合は、前記第2確認手段において当該確認が取れた保管場所を商品の出荷元として含み且つ前記受注情報に紐付く出荷指示情報を生成する第2生成手段と、
前記第1確認手段が、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、前記第2確認手段が、在庫数量が受注数量以上であると確認できなかった場合は、当該確認できた保管場所を商品の移動元として含み且つ前記受注情報に紐付く移動指示情報を生成する第3生成手段と、
を備えること、
を特徴とする在庫活用支援装置。
【請求項2】
前記1つまたは複数の紐付けマスタは、得意先特定情報に対し、優先順位の意味付けが与えられた互いに異なる複数の保管場所を紐付けることが可能なものであり、
前記第2確認手段は、保管場所を複数特定した場合は、優先順位の高い保管場所から順に、受注商品と保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認し、
前記第3生成手段は、前記第1確認手段が、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、前記第2確認手段が、在庫数量が受注数量以上であると一切確認できなかった場合は、前記移動指示情報を生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の在庫活用支援装置。
【請求項3】
前記互いに異なる複数の保管場所は、優先順位の高い保管場所である得意先の近隣店舗と優先順位の低い保管場所である倉庫であり、
前記第2確認手段は、近隣店舗、倉庫の順に前記確認を行うこと、
を特徴とする請求項2に記載の在庫活用支援装置。
【請求項4】
前記1つまたは複数の紐付けマスタは、得意先特定情報および得意先が属するエリアを含む得意先エリア設定マスタと、得意先が属するエリアおよび商品の出荷元となる保管場所を含むエリア別出荷元設定マスタであり、
商品の出荷元となる保管場所および当該保管場所が属するエリアを含む保管場所マスタと、商品の出荷元となる保管場所が属するエリアおよび得意先が属するエリアをリードタイムと紐付けるリードタイムマスタと、にさらにアクセス可能であり、
前記第1確認手段および前記第2確認手段において、確認の対象となる在庫数量は、リードタイムを考慮した、出荷可能な在庫数量であること、
を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の在庫活用支援装置。
【請求項5】
得意先特定情報は、得意先の名称または住所に相当するものであり、
前記得意先エリア設定マスタは、得意先の名称および得意先が属するエリアを含む名称別エリア設定マスタと、得意先の住所および得意先が属するエリアを含む住所別エリア設定マスタであり、
前記第2確認手段は、前記受注情報内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定する際、得意先特定情報が名称であれば名称別エリア設定マスタを参照し、得意先特定情報が住所であれば住所別エリア設定マスタを参照すること、
を特徴とする請求項4に記載の在庫活用支援装置。
【請求項6】
受注商品、受注数量、および得意先を特定するための得意先特定情報を含む受注情報と、商品、在庫数量、および保管場所を含む在庫情報と、商品および仕入先を含む商品マスタと、得意先特定情報および商品の出荷元となる保管場所を、直接的または間接的に紐付ける1つまたは複数の紐付マスタと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置で実行される在庫活用支援方法であって、
前記制御部で実行される、
前記受注情報を基に、前記在庫情報を参照して、受注商品の在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認する第1確認ステップと、
前記1つまたは複数の紐付マスタを参照して、前記受注情報内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定し、前記在庫情報を参照して、受注商品と当該特定した保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認する第2確認ステップと、
前記第1確認ステップが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できなかった場合は、前記商品マスタを参照して受注商品に紐付く仕入先を特定し、当該特定した仕入先を含み且つ前記受注情報に紐付く発注指示情報を生成する第1生成ステップと、
前記第2確認ステップが、在庫数量が受注数量以上であると確認した場合は、前記第2確認ステップにおいて当該確認が取れた保管場所を商品の出荷元として含み且つ前記受注情報に紐付く出荷指示情報を生成する第2生成ステップと、
前記第1確認ステップが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、前記第2確認ステップが、在庫数量が受注数量以上であると確認できなかった場合は、当該確認できた保管場所を商品の移動元として含み且つ前記受注情報に紐付く移動指示情報を生成する第3生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする在庫活用支援方法。
【請求項7】
受注商品、受注数量、および得意先を特定するための得意先特定情報を含む受注情報と、商品、在庫数量、および保管場所を含む在庫情報と、商品および仕入先を含む商品マスタと、得意先特定情報および商品の出荷元となる保管場所を、直接的または間接的に紐付ける1つまたは複数の紐付マスタと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置に実行させるための在庫活用支援プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、
前記受注情報を基に、前記在庫情報を参照して、受注商品の在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認する第1確認ステップと、
前記1つまたは複数の紐付マスタを参照して、前記受注情報内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定し、前記在庫情報を参照して、受注商品と当該特定した保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認する第2確認ステップと、
前記第1確認ステップが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できなかった場合は、前記商品マスタを参照して受注商品に紐付く仕入先を特定し、当該特定した仕入先を含み且つ前記受注情報に紐付く発注指示情報を生成する第1生成ステップと、
前記第2確認ステップが、在庫数量が受注数量以上であると確認した場合は、前記第2確認ステップにおいて当該確認が取れた保管場所を商品の出荷元として含み且つ前記受注情報に紐付く出荷指示情報を生成する第2生成ステップと、
前記第1確認ステップが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、前記第2確認ステップが、在庫数量が受注数量以上であると確認できなかった場合は、当該確認できた保管場所を商品の移動元として含み且つ前記受注情報に紐付く移動指示情報を生成する第3生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする在庫活用支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在庫活用支援装置、在庫活用支援方法、および在庫活用支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
食品を取り扱う小売業界では、各拠点(例えば倉庫、店舗など)にて在庫管理をしている。
【0003】
なお、特許文献1には、倉庫間で商品を移動して得意先に商品を納品する場合に、入出庫業務を円滑に行うことを可能とする物流管理装置等について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、各拠点から物流倉庫へ出荷された商品について、各拠点は他の拠点の在庫を確認する手段がなく、結果、各拠点にて不足分を仕入先へ発注する運用となっていた。つまり、他拠点に在庫があるにも関わらず、各拠点で仕入先に発注していた。これにより、全社在庫が肥大化し、延いては賞味期限切れによる廃棄ロスの増大に繋がっていた。このように、在庫の効率的な活用という観点で改善の余地が残されていた。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、在庫の効率的な活用の実現を図ることができる在庫活用支援装置、在庫活用支援方法、および在庫活用支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る在庫活用支援装置は、制御部を備える在庫活用支援装置であって、受注商品、受注数量、および得意先を特定するための得意先特定情報を含む受注情報と、商品、在庫数量、および保管場所を含む在庫情報と、商品および仕入先を含む商品マスタと、得意先特定情報および商品の出荷元となる保管場所を、直接的または間接的に紐付ける1つまたは複数の紐付マスタと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記受注情報を基に、前記在庫情報を参照して、受注商品の在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認する第1確認手段と、前記1つまたは複数の紐付マスタを参照して、前記受注情報内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定し、前記在庫情報を参照して、受注商品と当該特定した保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認する第2確認手段と、前記第1確認手段が、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できなかった場合は、前記商品マスタを参照して受注商品に紐付く仕入先を特定し、当該特定した仕入先を含み且つ前記受注情報に紐付く発注指示情報を生成する第1生成手段と、前記第2確認手段が、在庫数量が受注数量以上であると確認した場合は、前記第2確認手段において当該確認が取れた保管場所を商品の出荷元として含み且つ前記受注情報に紐付く出荷指示情報を生成する第2生成手段と、前記第1確認手段が、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、前記第2確認手段が、在庫数量が受注数量以上であると確認できなかった場合は、当該確認できた保管場所を商品の移動元として含み且つ前記受注情報に紐付く移動指示情報を生成する第3生成手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
なお、本発明に係る在庫活用支援装置において、前記1つまたは複数の紐付けマスタは、得意先特定情報に対し、優先順位の意味付けが与えられた互いに異なる複数の保管場所を紐付けることが可能なものでもよく、前記第2確認手段は、保管場所を複数特定した場合は、優先順位の高い保管場所から順に、受注商品と保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認してもよく、前記第3生成手段は、前記第1確認手段が、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、前記第2確認手段が、在庫数量が受注数量以上であると一切確認できなかった場合は、前記移動指示情報を生成してもよい。
【0009】
また、本発明に係る在庫活用支援装置において、前記互いに異なる複数の保管場所は、優先順位の高い保管場所である得意先の近隣店舗と優先順位の低い保管場所である倉庫でもよく、前記第2確認手段は、近隣店舗、倉庫の順に前記確認を行ってもよい。
【0010】
また、本発明に係る在庫活用支援装置において、前記1つまたは複数の紐付けマスタは、得意先特定情報および得意先が属するエリアを含む得意先エリア設定マスタと、得意先が属するエリアおよび商品の出荷元となる保管場所を含むエリア別出荷元設定マスタでもよく、商品の出荷元となる保管場所および当該保管場所が属するエリアを含む保管場所マスタと、商品の出荷元となる保管場所が属するエリアおよび得意先が属するエリアをリードタイムと紐付けるリードタイムマスタと、にさらにアクセス可能でもよく、前記第1確認手段および前記第2確認手段において、確認の対象となる在庫数量は、リードタイムを考慮した、出荷可能な在庫数量でもよい。
【0011】
また、本発明に係る在庫活用支援装置において、得意先特定情報は、得意先の名称または住所に相当するものでもよく、前記得意先エリア設定マスタは、得意先の名称および得意先が属するエリアを含む名称別エリア設定マスタと、得意先の住所および得意先が属するエリアを含む住所別エリア設定マスタでもよく、前記第2確認手段は、前記受注情報内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定する際、得意先特定情報が名称であれば名称別エリア設定マスタを参照し、得意先特定情報が住所であれば住所別エリア設定マスタを参照してもよい。
【0012】
また、本発明に係る在庫活用支援方法は、受注商品、受注数量、および得意先を特定するための得意先特定情報を含む受注情報と、商品、在庫数量、および保管場所を含む在庫情報と、商品および仕入先を含む商品マスタと、得意先特定情報および商品の出荷元となる保管場所を、直接的または間接的に紐付ける1つまたは複数の紐付マスタと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置で実行される在庫活用支援方法であって、前記制御部で実行される、前記受注情報を基に、前記在庫情報を参照して、受注商品の在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認する第1確認ステップと、前記1つまたは複数の紐付マスタを参照して、前記受注情報内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定し、前記在庫情報を参照して、受注商品と当該特定した保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認する第2確認ステップと、前記第1確認ステップが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できなかった場合は、前記商品マスタを参照して受注商品に紐付く仕入先を特定し、当該特定した仕入先を含み且つ前記受注情報に紐付く発注指示情報を生成する第1生成ステップと、前記第2確認ステップが、在庫数量が受注数量以上であると確認した場合は、前記第2確認ステップにおいて当該確認が取れた保管場所を商品の出荷元として含み且つ前記受注情報に紐付く出荷指示情報を生成する第2生成ステップと、前記第1確認ステップが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、前記第2確認ステップが、在庫数量が受注数量以上であると確認できなかった場合は、当該確認できた保管場所を商品の移動元として含み且つ前記受注情報に紐付く移動指示情報を生成する第3生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る在庫活用支援プログラムは、受注商品、受注数量、および得意先を特定するための得意先特定情報を含む受注情報と、商品、在庫数量、および保管場所を含む在庫情報と、商品および仕入先を含む商品マスタと、得意先特定情報および商品の出荷元となる保管場所を、直接的または間接的に紐付ける1つまたは複数の紐付マスタと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置に実行させるための在庫活用支援プログラムであって、前記制御部に実行させるための、前記受注情報を基に、前記在庫情報を参照して、受注商品の在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認する第1確認ステップと、前記1つまたは複数の紐付マスタを参照して、前記受注情報内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定し、前記在庫情報を参照して、受注商品と当該特定した保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認する第2確認ステップと、前記第1確認ステップが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できなかった場合は、前記商品マスタを参照して受注商品に紐付く仕入先を特定し、当該特定した仕入先を含み且つ前記受注情報に紐付く発注指示情報を生成する第1生成ステップと、前記第2確認ステップが、在庫数量が受注数量以上であると確認した場合は、前記第2確認ステップにおいて当該確認が取れた保管場所を商品の出荷元として含み且つ前記受注情報に紐付く出荷指示情報を生成する第2生成ステップと、前記第1確認ステップが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、前記第2確認ステップが、在庫数量が受注数量以上であると確認できなかった場合は、当該確認できた保管場所を商品の移動元として含み且つ前記受注情報に紐付く移動指示情報を生成する第3生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、在庫の効率的な活用の実現を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、販売管理装置100の構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、販売管理装置100を用いて行われる業務と販売管理装置100が行う情報処理の流れの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、通常受注(EC(Electric Commerce:電子商取引)受注以外)を想定して設定された得意先マスタ106aとエリア別出荷元設定マスタ106cの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、通常受注(EC受注以外)における受注処理の流れの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、通常受注(EC受注以外)における受注処理の流れの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、EC受注を想定して設定された住所別出荷エリア設定マスタ106bとエリア別出荷元設定マスタ106cの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、EC受注における受注処理の流れの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、EC受注における受注処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る在庫活用支援装置、在庫活用支援方法、および在庫活用支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0017】
[1.構成]
本実施形態に係る販売管理装置100(本発明に係る在庫活用支援装置を含む)の構成の一例について、
図1等を参照して説明する。
図1は、販売管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0018】
販売管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、販売管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0019】
販売管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。販売管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0020】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、販売管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、販売管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0021】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114(本発明の出力部に相当)が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0022】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0023】
記憶部106は、得意先マスタ106a、住所別出荷エリア設定マスタ106b、エリア別出荷元設定マスタ106c、リードタイムマスタ106d、倉庫マスタ106e、商品マスタ106f、在庫情報106g(以下、在庫情報テーブル106gと記載する場合がある。)、および受注情報106h(以下、受注情報テーブル106hと記載する場合がある。)などを格納する。
【0024】
ここで、得意先マスタ106aは、本発明の名称別エリア設定マスタに相当する。住所別出荷エリア設定マスタ106bは、本発明の住所別エリア設定マスタに相当する。エリア別出荷元設定マスタ106cは、本発明のエリア別出荷元設定マスタに相当する。なお、得意先マスタ106aと住所別出荷エリア設定マスタ106bは、概念的に、本発明の得意先エリア設定マスタに含まれるものである。また、また、得意先マスタ106aと住所別出荷エリア設定マスタ106bとエリア別出荷元設定マスタ106cは、概念的に、本発明の「得意先特定情報および商品の出荷元となる保管場所を、直接的または間接的に紐付ける1つまたは複数の紐付けマスタ」に含まれるものである。
【0025】
リードタイムマスタ106dは、本発明のリードタイムマスタに相当する。倉庫マスタ106eは、本発明の保管場所マスタに相当する。商品マスタ106fは、本発明の商品マスタに相当する。
【0026】
在庫情報テーブル106gは、本発明の在庫情報に相当する。受注情報テーブル106hは、本発明の受注情報に相当し、本発明の発注指示情報、出荷指示情報、および移動指示情報を格納可能なものである。
【0027】
上述した各マスタおよび各テーブルの具体例は、
図3~8を参照されたい。
【0028】
図1に戻り、制御部102は、販売管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0029】
制御部102は、機能概念的に、受注入力部102a、EC受注取込部102b、第1確認部102c、第2確認部102d、第1生成部102e、第2生成部102f、および第3生成部102gなどを備える。制御部102は、受注入力やEC受注取込を行う情報処理手段以外にも、
図2に示すように、例えば発注書発行、出荷処理、および入荷処理を行う情報処理手段をさらに備えてもよい。
【0030】
受注入力部102aは、受注情報を例えばオペレータに入力させ、入力された受注情報を受注情報テーブル106hに格納する情報処理手段である。受注入力部102aが行う情報処理の具体例については、
図4を参照されたい。業務フローにおける受注入力部102aの位置付けについては、
図2を参照されたい。
【0031】
EC受注取込部102bは、ECサイトからの受注情報を取り込み、取り込んだ受注情報を受注情報テーブル106hに格納する情報処理手段である。EC受注取込部102bが行う情報処理の具体例については、
図7を参照されたい。業務フローにおけるEC受注取込部102bの位置付けについては、
図2を参照されたい。
【0032】
第1確認部102cは、受注情報テーブル106hを基に、在庫情報テーブル106gを参照して、受注商品の在庫数量が受注数量以上である保管場所(具体的には倉庫または店舗)を確認する情報処理手段である。第1確認部102cにおいて、確認の対象となる在庫数量は、リードタイムを考慮した、出荷可能な在庫数量でもよい。第1確認部102cは、例えば受注入力部102aが受注情報を受注情報テーブル106hに格納したことを契機として、確認の処理を実行してもよい(
図2,4,5参照)。第1確認部102cは、例えばEC受注取込部102bが受注情報を受注情報テーブル106hに格納したことを契機として、確認の処理を実行してもよい(
図2,7,8参照)。
【0033】
第2確認部102dは、1つまたは複数の紐付マスタ(具体的には、得意先マスタ106aとエリア別出荷元設定マスタ106c、または、住所別出荷エリア設定マスタ106bとエリア別出荷元設定マスタ106c)を参照して、受注情報テーブル106h内の得意先特定情報(具体的には得意先の名称または住所)に紐付く保管場所(具体的には出荷元店舗および/または出荷元倉庫)を特定し、在庫情報テーブル106gを参照して、受注商品と当該特定した保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認する情報処理手段である。第2確認部102dは、保管場所を複数特定した場合(具体的には店舗と倉庫を特定した場合)は、優先順位の高い保管場所(具体的には店舗)から順に、受注商品と保管場所に紐付く在庫数量が受注数量以上であるか確認してもよい。第2確認部102dは、近隣店舗、倉庫の順に確認を行ってもよい。第2確認部102dにおいて、当該確認の対象となる在庫数量は、リードタイムを考慮した、出荷可能な在庫数量でもよい。第2確認部102dは、受注情報テーブル106h内の得意先特定情報に紐付く保管場所を特定する際、得意先特定情報が名称であれば得意先マスタ106aを参照し、得意先特定情報が住所であれば住所別出荷エリア設定マスタ106bを参照してもよい。
【0034】
第1生成部102eは、第1確認部102cが、在庫数量が受注数量以上である保管場所(具体的には倉庫または店舗)を確認できなかった場合は、商品マスタ106fを参照して受注商品に紐付く仕入先を特定し、当該特定した仕入先を含み且つ受注情報テーブル106hに紐付く発注指示情報を生成する。具体的には、第1生成部102eは、特定した仕入先を受注情報テーブル106hに格納することで発注指示情報を生成する。
【0035】
第2生成部102fは、第2確認部102dが、在庫数量が受注数量以上であると確認した場合は、第2確認部102dにおいて当該確認が取れた保管場所(具体的には店舗または倉庫)を商品の出荷元として含み且つ受注情報テーブル106hに紐付く出荷指示情報を生成する。具体的には、第2生成部102fは、確認が取れた保管場所を商品の出荷元として受注情報テーブル106hに格納することで出荷指示情報を生成する。
【0036】
第3生成部102gは、第1確認部102cが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、第2確認部102dが、在庫数量が受注数量以上であると確認できなかった場合は、当該確認できた保管場所を商品の移動元として含み且つ受注情報テーブル106hに紐付く移動指示情報を生成する。具体的には、第3生成部102gは、確認できた保管場所を商品の移動元として受注情報テーブル106hに格納することで移動指示情報を生成する。第3生成部102gは、第1確認部102cが、在庫数量が受注数量以上である保管場所を確認できて、且つ、第2確認部102dが、在庫数量が受注数量以上であると一切確認できなかった場合は、移動指示情報を生成してもよい。
【0037】
[2.処理の具体例]
ここでは、販売管理装置100で実行される処理の具体例を、
図3~8を参照して説明する。
【0038】
[2-1.通常受注(EC受注以外)の場合(
図3~5参照)]
通常受注の場合、主に、得意先マスタ106aとエリア別出荷元設定マスタ106cの事前登録を行っておく(
図3参照)。
【0039】
受注入力部102aが受注情報を受注情報テーブル106hに格納すると、それを契機として、第1確認部102c、第2確認部102d、第1生成部102e、第2生成部102f、および第3生成部102gが適宜動作し処理を実行する。処理の詳細については、
図4,5を参照されたい。
【0040】
なお、
図4,5に示す、出荷元倉庫が「1:関東倉庫」となっている受注レコード(1)は、第2確認部102dが、得意先「10101:品川フード」に紐付く出荷元倉庫「1:関東倉庫」を特定し、「1:関東倉庫」の在庫数量が受注数量以上であると確認し、第2生成部102fが「1:関東倉庫」を出荷元倉庫として受注情報テーブル106hに格納した結果(倉出し出荷)に相当する。
【0041】
また、
図4,5に示す、移動元倉庫が「2:関西倉庫」となっている受注レコード(2)は、第1確認部102cが在庫数量が受注数量以上である出荷元倉庫「2:関西倉庫」を確認し、第2確認部102dが、得意先「10101:品川フード」に紐付く出荷元倉庫「1:関東倉庫」を特定したが「1:関東倉庫」の在庫数量が受注数量以上であると確認できず、第3生成部102gが「2:関西倉庫」を移動元倉庫として受注情報テーブル106hに格納した結果(移動出荷)に相当する。
【0042】
また、
図5に示す、仕入先が「205:SMALL食品」となっている受注レコード(3)は、第1確認部102cが在庫数量が受注数量以上である出荷元倉庫を確認できず、第1生成部102eが、受注商品「311230:マイルドハニー蜂蜜1kg」に紐付く仕入先「205:SMALL食品」を特定し、「205:SMALL食品」を仕入先として受注情報テーブル106hに格納した結果(受発注出荷)に相当する。
【0043】
[2-2.EC受注の場合(
図6~8参照)]
EC受注の場合、主に、住所別出荷エリア設定マスタ106bとエリア別出荷元設定マスタ106cの事前登録を行っておく(
図6参照)。
【0044】
そして、EC受注取込部102bが受注情報を受注情報テーブル106hに格納すると、それを契機として、第1確認部102c、第2確認部102d、第1生成部102e、第2生成部102f、および第3生成部102gが適宜動作し処理を実行する。処理の詳細については、
図7,8を参照されたい。
【0045】
なお、
図7,8に示す、出荷元倉庫が「0101:東京駅店」となっている受注レコード(4)は、第2確認部102dが、住所「神奈川県横浜市」に紐付く出荷元店舗「0101:東京駅店」と出荷元倉庫「1:関東倉庫」を特定し、「0101:東京駅店」の在庫数量が受注数量以上であると確認し、第2生成部102fが「0101:東京駅店」を出荷元倉庫として受注情報テーブル106hに格納した結果(店舗出荷)に相当する。
【0046】
また、
図7,8に示す、出荷元倉庫が「2:関西倉庫」となっている受注レコード(5)は、第2確認部102dが、住所「大阪府大阪市」に紐付く出荷元店舗「1022:心斎橋店」と出荷元倉庫「2:関西倉庫」を特定し、「1022:心斎橋店」の在庫数量が受注数量以上でなかったが「2:関西倉庫」の在庫数量が受注数量以上であると確認し、第2生成部102fが「2:関西倉庫」を出荷元倉庫として受注情報テーブル106hに格納した結果(倉出し出荷)に相当する。
【0047】
また、
図8に示す、移動元倉庫が「1:関東倉庫」となっている受注レコード(6)は、第1確認部102cが在庫数量が受注数量以上である出荷元倉庫「1:関東倉庫」を確認し、第2確認部102dが、住所「福岡県福岡市」に紐付く出荷元店舗「1035:博多店」と出荷元倉庫「2:関西倉庫」を特定したが、特定した店舗・倉庫の在庫数量が受注数量以上であると一切確認できず、第3生成部102gが「1:関東倉庫」を移動元倉庫として受注情報テーブル106hに格納した結果(移動出荷)に相当する。
【0048】
また、
図8に示す、仕入先が「210:ZORA醤油」となっている受注レコード(7)は、第1確認部102cが在庫数量が受注数量以上である出荷元倉庫を確認できず、第1生成部102eが、受注商品「512050:ジンジャー醤油500g」に紐付く仕入先「210:ZORA醤油」を特定し、「210:ZORA醤油」を仕入先として受注情報テーブル106hに格納した結果(受発注出荷)に相当する。
【0049】
[3.本実施形態のまとめ]
これまで、食品等を取り扱う小売業界では各拠点にて在庫管理をしているものの一度物流倉庫へ出荷された商品については自拠点倉庫以外の在庫を確認する手段がなく、不足分は仕入先へ発注する運用となっていた。このことから他拠点に在庫があるにも関わらず、各拠点で仕入先に発注していたため在庫が増加、結果として全社在庫の肥大化、延いては賞味期限切れによる廃棄ロスに繋がっていた。また、一般顧客の受注については少量の物量の出荷にも関わらず物流倉庫からの出庫が一般的となっており、近隣店舗に在庫があるにも関わらず遠方の物流倉庫からの出荷を行う運用となっていた。さらに、各拠点在庫においては、本来売り切れる在庫と売れ残る在庫の区別がつかず、仮に各拠点の在庫を表示できたとしても出荷可否の判断ができない。
【0050】
本実施形態では、受注情報登録時に自拠点倉庫在庫・他拠点倉庫在庫を確認のうえ、受注時の在庫状態に応じて自動で倉出、移動指示、仕入先への発注が可能である。具体的には、自拠点倉庫に在庫がある場合は倉出が、自拠点倉庫に在庫がなく他拠点倉庫に在庫がある場合は他拠点からの移動指示が、自拠点・他拠点のどこにも在庫がない場合は仕入先への発注がそれぞれ可能である。
【0051】
これにより、店舗在庫・拠点在庫の有効活用による在庫回転率の向上を図ることができる。また、全社の有効在庫の活用が可能となり、自社在庫資産の圧縮が可能となる。また、各拠点の過剰予想在庫を全社の有効在庫として捉えることで、全社在庫金額を圧縮して経営効率を高めることが可能である。また、他拠点在庫の活用により売れ残りの発生を未然に抑制でき、全社有効在庫の活用だけでなく食品の廃棄ロスにも繋がる。
【0052】
また、本実施形態では、物流倉庫は大量出荷に向いており、店舗は少量出荷で多くの取引先への出荷に向いている点を考慮して、1件単位の物量が少ないECサイトからの一般顧客からの受注に対しては近隣店舗から出荷することができる。つまり、本実施形態では、ECサイトからの受注を優先して店舗へ出荷を割り振ることができる。
【0053】
これにより、物流効率、在庫回転率の向上が期待出来き、さらには商品到着までのリードタイムの短縮でサービスレベルの向上が期待できる。
【0054】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0055】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0056】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0057】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0058】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0059】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0060】
また、販売管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0061】
例えば、販売管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて販売管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0062】
また、このコンピュータプログラムは、販売管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0063】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0064】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0065】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0066】
また、販売管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、販売管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0067】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、流通小売・食品業界など、店舗と物流倉庫を持ち商品を流通させている業界において特に有用である。
【符号の説明】
【0069】
100 販売管理装置(本発明に係る在庫活用支援装置を含む)
102 制御部
102a 受注入力部
102b EC受注取込部
102c 第1確認部
102d 第2確認部
102e 第1生成部
102f 第2生成部
102g 第3生成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 得意先マスタ
106b 住所別出荷エリア設定マスタ
106c エリア別出荷元設定マスタ
106d リードタイムマスタ
106e 倉庫マスタ
106f 商品マスタ
106g 在庫情報
106h 受注情報
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク