(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022130320
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】化粧用パフおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20220830BHJP
【FI】
A45D34/04 535C
A45D34/04 535Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022020958
(22)【出願日】2022-02-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0025322
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0067764
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522059597
【氏名又は名称】マスカカンパニー
【氏名又は名称原語表記】MASKACOMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】イ ミンアム
(57)【要約】 (修正有)
【課題】使い心地を高めることのできる化粧用パフおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】化粧用パフは、パフ本体10と、パフ本体10の内部に設けられるスポンジ区画膜20と、区画膜の一側部に配置するようにパフ本体10と前記区画膜との間に設けられる第1スポンジ部30、および区画膜の他側部に配置するように区画膜とパフ本体10との間に設けられる第2スポンジ部40とを含み、パフ本体10は、第1スポンジ部と接するように設けられる第1パフ本体部材11および第2スポンジ部と接するように設けられる第2パフ本体部材12を含み、第1パフ本体部材および第2パフ本体部材は、スポンジ材質で設けられることを特徴とする。本発明は、メーキャップの化粧品に必要なパフスポンジを既存の三重の方式から中間膜のある五重に作って既存の三重の短所を補完し、使い心地を高める原理である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パフ本体と;
前記パフ本体の内部に設けられるスポンジ区画膜と;
前記スポンジ区画膜の一側部に配置するように前記パフ本体と前記スポンジ区画膜との間に設けられる第1スポンジ部;および
前記スポンジ区画膜の他側部に配置するように前記スポンジ区画膜と前記パフ本体との間に設けられる第2スポンジ部とを含み、
前記パフ本体は、前記第1スポンジ部と接するように設けられる第1パフ本体部材および前記第2スポンジ部と接するように設けられる第2パフ本体部材を含み、
前記第1パフ本体部材および前記第2パフ本体部材は、スポンジ材質で設けられる
化粧用パフ。
【請求項2】
前記スポンジ区画膜の空隙の大きさは、前記第1スポンジ部および前記第2スポンジ部の空隙より小さく設けられる
請求項1に記載の化粧用パフ。
【請求項3】
前記パフ本体に設けられる帯をさらに含む
請求項1に記載の化粧用パフ。
【請求項4】
スポンジ区画膜を設ける段階と;
前記スポンジ区画膜の一側部に第1スポンジ部を設ける段階と;
前記スポンジ区画膜の他側部に第2スポンジ部を設ける段階;および
両側部に前記第1スポンジ部および前記第2スポンジ部が設けられた前記スポンジ区画膜をパフ本体の内部に配置して、前記パフ本体を密封する段階とを含み、
スポンジ区画膜の空隙の大きさは、前記第1スポンジ部および前記第2スポンジ部の空隙より小さく設けられる
化粧用パフの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧用パフに関する。より詳しくは、メーキャップの化粧品に必要なパフスポンジを既存の三重の方式から中間膜のある五重に作って既存の三重の短所を補完し、使い心地を高めることのできる化粧用パフおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に化粧品は、その種類は様々であるが、女性の外見を飾るのに主に使われるものであって、固形化した化粧品から液状(ゲル状)の化粧品へ発展している。
【0003】
液状(ゲル状)の化粧品は、たいてい容器と、容器の上部を覆う蓋と、容器の内部に備えられて化粧料が含浸する含浸材および含浸材に含浸した化粧料を付けて塗るためのパフとなっていて、含浸材に液状(ゲル状)の化粧料が含浸して、ユーザーに提供され、ユーザーは、パフを用いて含浸材を押して、含浸材に含浸した化粧料がパフに付いて吸収されるようにして、化粧をしている。
【0004】
しかし、従来の化粧用パフは、化粧する時、化粧品を化粧用パフ(puff)に付けて顔に塗る過程で、パフに化粧品の一部が付くようになるところ、化粧が終わった後、化粧品が付いたパフを化粧品のケースにそのまま置いておくため、パフに残留の化粧品が空気と接触して簡単に変質することによって、変質した化粧品がユーザーの顔に塗られ、顔の皮膚においてトラブルや皮膚炎が発生する問題がある。
【0005】
また、パフを用いて化粧をする過程で、ユーザーの顔の皮膚の皮脂や分泌物がパフに吸収されるため、吸収された皮脂や分泌物がパフに付いた化粧品とともにそのまま放置され、パフにカビおよびバイ菌が生息することになり、皮膚トラブルの原因となる問題がある。
【0006】
前述の技術構成は、本発明の理解を助けるための背景技術であって、本発明の属する技術分野で広く知られた従来技術を意味するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録実用新案公報第20-0488330号(株式会社LG生活健康)2019年1月8日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明が解決しようとする技術的課題は、メーキャップの化粧品に必要なパフスポンジを既存の三重の方式から中間膜のある五重に作って既存の三重の短所を補完し、使い心地を高めることのできる化粧用パフおよびその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面によると、パフ本体と;前記パフ本体の内部に設けられるスポンジ区画膜と;前記区画膜の一側部に配置するように前記パフ本体と前記区画膜との間に設けられる第1スポンジ部;および前記区画膜の他側部に配置するように前記区画膜と前記パフ本体との間に設けられる第2スポンジ部とを含み、前記パフ本体は、前記第1スポンジ部と接するように設けられる第1パフ本体部材および前記第2スポンジ部と接するように設けられる第2パフ本体部材を含み、前記第1パフ本体部材および前記第2パフ本体部材は、スポンジ材質で設けられる化粧用パフが提供されることができる。
【0010】
前記スポンジ区画膜の空隙の大きさは、前記第1スポンジ部および前記第2スポンジ部の空隙より小さく設けることができる。
【0011】
前記パフ本体に設けられる帯をさらに含むことができる。
【0012】
また、本発明の他側面によると、スポンジ区画膜を設ける段階と;前記スポンジ区画膜の一側部に第1スポンジ部を設ける段階と;前記スポンジ区画膜の他側部に第2スポンジ部を設ける段階;および両側部に前記第1スポンジ部および前記第2スポンジ部が設けられた前記スポンジ区画膜をパフ本体の内部に配置して、前記パフ本体を密封する段階とを含み、スポンジ区画膜の空隙の大きさは、前記第1スポンジ部および前記第2スポンジ部の空隙より小さく設けられる化粧用パフの製造方法が提供されることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施例等は、既存の三重のパフに中間膜をおいて五重にして、化粧液を残さずによく排出させ、使い心地を高めるとともに、パフスポンジの使用寿命を延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施例による化粧用パフを概略的に図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明と本発明の動作上のメリットおよび本発明の実施によって達成する目的を十分に理解するためには、本発明の好ましい実施例を例示する添付図面および添付図面に記載の内容を参照する。
【0016】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明することによって、本発明を詳しく説明する。各々の図面に提示した同一の参照符号は、同一の部材を示す。
【0017】
図1は、本発明の一実施例による化粧用パフを概略的に図示した図面であり、
図2は、
図1の断面図であり、
図3は、本実施例の作動図である。
【0018】
これら図面に図示のように、本実施例による化粧用パフ(1)は、パフ本体(10)と、パフ本体(10)の内部に設けられるスポンジ区画膜(20)と、区画膜の一側部に配置するようにパフ本体(10)と区画膜との間に設けられる第1スポンジ部(30)と、区画膜の他側部に配置するように区画膜とパフ本体(10)との間に設けられる第2スポンジ部(40)とを備える。
【0019】
本実施例でパフ本体(10)は、第1スポンジ部(30)と接するように設けられる第1パフ本体部材(11)および第2スポンジ部(40)と接するように設けられる第2パフ本体部材(12)を含むことができる。
【0020】
本実施例で第1パフ本体部材(11)および第2パフ本体部材(12)は、スポンジ材質で設けられることができる。
【0021】
本実施例でスポンジ区画膜(20)の空隙の大きさは、第1スポンジ部(30)および第2スポンジ部(40)の空隙より小さく設けることができる。その結果、第1パフ本体部材(11)に帯(13)が設けられ、第2パフ本体部材(12)を介してユーザーの顔に化粧品を塗る場合、スポンジ区画膜(20)は、遮断幕の作用をすることができる。
【0022】
また、本実施例は、第2スポンジ部(40)に設けられる空隙の大きさを最大にすることができて、その次に第1スポンジ部(30)に設けられる空隙の大きさを大きくすることができて、スポンジ区画膜(20)に設けられる空隙の大きさを最小サイズで設けることができる。
【0023】
この場合、第1スポンジ部(30)に接触するユーザーの手のひらに適切なクッション感を与えることができて、スポンジ区画膜(20)を介して化粧品が第2スポンジ部(40)から第1スポンジ部(30)へ吸収されることを最小化することができる。
【0024】
本実施例でパフ本体(10)は、第1パフ本体部材(11)および第2パフ本体部材(12)のうち、少なくとも一つに設けられる帯(13)をさらに含むことができる。
【0025】
スポンジ区画膜(20)は、第1スポンジ部(30)と第2スポンジ部(40)とを全体的に区画することができる。
【0026】
本実施例による化粧用パフの製造方法は、スポンジ区画膜(20)を設ける段階と、スポンジ区画膜(20)の一側部に第1スポンジ部(30)を設ける段階と、スポンジ区画膜(20)の他側部に第2スポンジ部(40)を設ける段階と、両側部に第1スポンジ部(30)および第2スポンジ部(40)が設けられたスポンジ区画膜(20)をパフ本体(10)の内部に配置して、パフ本体(10)を密封する段階とを含む。
【0027】
本実施例でスポンジ区画膜(20)の空隙の大きさは、第1スポンジ部(30)および第2スポンジ部(40)の空隙より小さく設けることができる。また、前述のように、第2スポンジ部(40)、第1スポンジ部(30)、スポンジ区画膜(20)の順に空隙の大きさを設けることができる。
【0028】
以上のように本実施例は、既存の三重のパフに中間膜をおいて五重にして、化粧液を残さずによく排出させ、使い心地を高めるとともに、パフスポンジの使用寿命を延長することができる。
【0029】
このように、本発明は、記載の実施例に限定されることではなく、本発明の事象及び範囲を外さないでさまざまな修正及び変形ができることは、この技術分野で通常の知識を有する者には明確である。従って、そういった修正例、または、変形例は、本発明の特許請求の範囲に属するというべきである。
【符号の説明】
【0030】
1:化粧用パフ
10:パフ本体
11:第1パフ本体部材
12:第2パフ本体部材
13:帯
20:スポンジ区画膜
30:第1スポンジ部
40:第2スポンジ部