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特開2022-130338支援システムおよびコインランドリー支援システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022130338
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】支援システムおよびコインランドリー支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220830BHJP
   D06F 95/00 20060101ALI20220830BHJP
   D06F 34/05 20200101ALI20220830BHJP
【FI】
G06Q50/10
D06F95/00
D06F34/05
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022026614
(22)【出願日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】P 2021028757
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】511265305
【氏名又は名称】有限会社ウィンダム
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】110003362
【氏名又は名称】弁理士法人i.PARTNERS特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手塚 伸光
(72)【発明者】
【氏名】内藤 考三
(72)【発明者】
【氏名】中島 奈々子
【テーマコード(参考)】
3B167
5L049
【Fターム(参考)】
3B167AC21
3B167AD02
3B167AE04
3B167AE05
3B167BA48
3B167BA69
3B167BA92
3B167LA08
3B167MA03
3B167MA12
3B167MA13
3B167MA18
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】サービスセンターへの通話無料で接続を容易に行うことが出来る支援システムおよびコインランドリー支援システムを提供する。
【解決手段】実施形態の支援システムは、ネットワークに接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なサポート表示装置と、前記ネットワークに接続され、前記サポート表示装置を利用する前記利用者に対して支援を行うサービスセンター端末と、を有する。前記支援システムの前記サポート表示装置は、前記利用者の選択操作に応じた画像の一つを見ている途中で、その画像の一部に表示されるコールボタンがタッチされた時、通信アプリケーションを起動して前記サービスセンター端末に無料通話で自動接続して、前記サポート表示装置と前記サービスセンター端末との間で無料通話を可能とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なサポート表示装置と、
前記ネットワークに接続され、前記サポート表示装置を利用する前記利用者に対して支援を行うサービスセンター端末と、
を有する支援システムであって、
前記サポート表示装置は、前記利用者の選択操作に応じた画像の一つを見ている途中で、その画像の一部に表示されるコールボタンがタッチされた時、通信アプリケーションを起動して前記サービスセンター端末に通話無料で自動接続して、前記サポート表示装置と前記サービスセンター端末との間で無料通話を可能とすることを特徴とする支援システム。
【請求項2】
ネットワークに接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なサポート表示装置と、
前記利用者が保有し、支援アプリケーションによって前記支援を受けることが可能な携帯機器と、
を有する支援システムであって、
前記携帯機器は、前記サポート表示装置の画面に表示される前記利用者の選択操作に応じた画像の一部に表示される識別コードを読取った時、前記支援アプリケーションを自動起動して前記ネットワークに接続されるサービスセンター端末に通話無料で自動接続して、前記サポート表示装置と前記携帯機器との間で無料通話を可能とすることを特徴とする支援システム。
【請求項3】
ネットワークに接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なタブレットと、
前記ネットワークに接続され、前記タブレットを利用する前記利用者に対して支援を行うサービスセンター端末と、
を有する支援システムであって、
前記タブレットは、前記利用者の選択操作に応じた画像の一つを見ている途中で、その画像の一部に表示されるコールボタンがタッチされた時、通信アプリケーションを起動して前記サービスセンター端末に通話無料で自動接続して、前記タブレットと前記サービスセンター端末との間で無料通話を可能とすることを特徴とする支援システム。
【請求項4】
ネットワークに接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なタブレットと、
前記利用者が保有し、支援アプリケーションによって前記支援を受けることが可能な携帯機器と、
を有する支援システムであって、
前記携帯機器は、前記タブレットの画面に表示される前記利用者の選択操作に応じた画像の一部に表示される識別コードを読取った時、前記支援アプリケーションを自動起動して前記ネットワークに接続されるサービスセンター端末に通話無料で自動接続して、前記タブレットと前記携帯機器との間で無料通話を可能とすることを特徴とする支援システム。
【請求項5】
ネットワークに接続され、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための複数の画像を表示することが可能なコインランドリーに設けられるサポート表示装置と、
前記ネットワークに接続され、前記サポート表示装置を利用する利用者に対して支援を行うサービスセンター端末と、
を有するコインランドリー支援システムであって、
前記サポート表示装置は、前記利用者の選択操作に応じた前記画像の一つを見ている途中で、その画像の一部に表示されるコールボタンがタッチされた時、通信アプリケーションを起動して前記サービスセンター端末に通話無料で自動接続して、前記サポート表示装置と前記サービスセンター端末との間で無料通話を可能とすることを特徴とするコインランドリー支援システム。
【請求項6】
ネットワークに接続され、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための複数の画像を表示することが可能なコインランドリーに設けられるサポート表示装置と、
前記利用者が保有し、支援アプリケーションによって前記支援を受けることが可能な携帯機器と、
を有するコインランドリー支援システムであって、
前記携帯機器は、前記サポート表示装置の画面に表示される前記利用者の選択操作に応じた画像の一部に表示される識別コードを読取った時、前記支援アプリケーションを自動起動して前記ネットワークに接続されるサービスセンター端末に通話無料で自動接続して、前記サポート表示装置と前記携帯機器との間で無料通話を可能とすることを特徴とするコインランドリー支援システム。
【請求項7】
コインランドリーに設けられ、タッチモニターと、無料通信アプリケーションとを少なくとも有し、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための洗い方情報を提供する洗濯ナビ端末と、
前記洗濯ナビ端末とネットワーク接続され、前記洗濯ナビ端末を利用する利用者に対して支援を行うサービスセンター端末と、
を有し、
前記洗濯ナビ端末は、
前記利用者の操作に応じて前記タッチモニターに前記洗い方情報を表示し、
前記洗い方情報の画面中に表示される特定アイコンがタッチされた時、前記無料通信アプリケーションを起動して前記サービスセンター端末に自動接続して、前記洗濯ナビ端末と前記サービスセンター端末との間で無料通話を可能とするコインランドリー支援システム。
【請求項8】
前記コインランドリーに設けられる備え付けカメラによって撮影された画像が前記サービスセンター端末に送信されると共に、当該画像が前記洗濯ナビ端末と前記サービスセンター端末とで共有する請求項7に記載のコインランドリー支援システム。
【請求項9】
利用者に対して支援を行うサービスセンター端末と、
コインランドリーに設けられ、前記サービスセンター端末との接続を行う識別コードと、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための一部の洗い方情報と、が記載される洗濯レシピカードと、
前記利用者が保有し、前記サービスセンター端末とネットワーク接続可能な携帯機器と、
を有し、
前記携帯機器によって前記洗濯レシピカードの前記識別コードを読み取り、
前記識別コードの読み取りに応じて前記携帯機器に表示される洗い方情報の画面中の特定アイコンがタッチされた時、前記携帯機器に登録された無料通信アプリケーションを起動して前記サービスセンター端末に自動接続して、前記携帯機器と前記サービスセンター端末との間で無料通話を可能とするコインランドリー支援システム。
【請求項10】
前記無料通信アプリケーションは、前記特定アイコンがタッチされた時の初期操作において前記携帯機器に事前登録される請求項9に記載のコインランドリー支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、支援システムおよびコインランドリー支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者が操作に困った時や、対処方法が分からない場合、サービスセンターやコールセンターや支援センター等(以下、それらを総称してサービスセンターと表現する)へ問い合わせを行い、サービスセンターから問い合わせに対する支援サービス(アドバイス)を受けることができる支援システムがいろんな分野で構築されている。
【0003】
このような支援システムでは、利用者とサービスセンター側のオペレータとのやり取りにおいて、困っていることを特定することに多くの時間を要している。即ち、オペレータは、利用者がサービスセンターに接続(コール)する前にどのような操作を行ったかを一つ一つ確認して、漸くコールした原因を突きとめて、その問合せの対処方法をアドバイスする行為を行っている。従って、オペレータからアドバイスを受ける時間より、原因を突きとめる時間に多くの時間を費やすため、利用者に疲労感を与えていた。
【0004】
また、コールのため、例えば、利用者が所有する携帯機器(例えば、スマートフォン)からサービスセンターのフリーダイヤル番号に電話を掛ける手間をかけていた。例えば、コインランドリーの大型洗濯乾燥機および布団乾燥機を用いて布団を洗濯・乾燥する場合、初めての人や不慣れな人が衣類と同じ要領で洗濯・乾燥を行うと、型崩れを起こして布団を壊してしまうことがしばしば発生している。このため、コインランドリーでは、洗濯アドバイザーを常駐させて、不慣れな人に対して布団のランドリー作業をアドバイスするなどの対応を行っている。出願人は、この洗濯アドバイザーに代えて、セルフで布団を初めて洗う方でも安心して洗って戴けるように案内サポートできるセルフ洗いのサポート表示装置(レセプメーションとも称する)を開発した。そのサポート表示装置では、複数の案内ステージ毎の動画を含む案内画像を提供しており、各ステージにおいて画面に表示される案内画像を見ても、利用者がどのように対処して良いか分からなくなった場合はサービスセンター(コールセンター)に電話を掛けて問合せを行う仕組みとしている。従って、利用者は作業の途中で、所有するスマートフォンからサービスセンターのフリーダイヤル番号等に電話を掛けなければならず余計な手間をかけることになる。また、間違い電話を起こすこともある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-42009号公報
【特許文献2】特許第6001590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明が解決しようとする課題は、上記した従来の問題点を解決するものであり、サービスセンターへの通話無料で接続を容易に行うことが出来る支援システムおよびコインランドリー支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の支援システムは、ネットワークに接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なサポート表示装置と、前記ネットワークに接続され、前記サポート表示装置を利用する前記利用者に対して支援を行うサービスセンター端末と、を有する。前記支援システムの前記サポート表示装置は、前記利用者の選択操作に応じた画像の一つを見ている途中で、その画像の一部に表示されるコールボタンがタッチされた時、通信アプリケーションを起動して前記サービスセンター端末に通話無料で自動接続して、前記サポート表示装置と前記サービスセンター端末との間で無料通話を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る支援システム(例えば、コインランドリー支援システム)の構成を示す図である。
図2】第1実施形態および第2実施形態に係るサポート表示装置の外観構成を示す図である。
図3】第1実施形態および第2実施形態に係るサポート表示装置の制御装置の構成を示すブロック図である。
図4】第1実施形態および第2実施形態に係るサポート表示装置のタッチモニターに「布団セルフ洗いのやり方」画面の一例を示す図である。
図5】サポート表示装置のタッチモニターに表示される布団の種類に応じたQRコード(登録商標)選択画面と、選択された一つの個別QRコード画面と、素材別のセルフ作業の案内動画の一例を示す図。
図6】第1実施形態に係る支援システムの支援サポート手順を示すフローチャートである。
図7】第1実施形態に係るサポート表示装置に表示される[Call]ボタンをタッチした時にCPUによって取得される情報の一例を示す図である。
図8】サポート表示装置とサービスセンター端末における、互いの画面イメージを示す図である。
図9】第2実施形態に係る支援システム(例えば、コインランドリー支援システム)の構成を示す図である。
図10】第2実施形態に係る携帯機器に支援アプリケーションをインストールする手順を示す図である。
図11】第2実施形態に係る支援システムの支援サポート手順を示すフローチャートである。
図12図1および図10のサポート表示装置に代えて、タブレットを用いる第3実施形態を示す図である。
図13】第3実施形態に係る支援システムのタブレットを第2実施形態として用いる場合の図10に対応する構成を示す図である。
図14】第3実施形態に係る支援システムのタブレットに表示される顔画像と共有画像の変化の遷移を示す図である。
図15】支援システムが利用可能な他の実施形態の一例を示す図である。
図16】第4実施形態に係るコインランドリー支援システムのコインランドリー店舗のレイアウトを示す図である。
図17】第4実施形態に係るコインランドリー支援システムのハードウェアの構成例を図である。
図18】第4実施形態における布団等の大物セルフ洗いを行うときの作業手順を示すフローチャートである。
図19】(a)は第4実施形態に係る洗濯ナビ端末のトップ画面の一例を示し、(b)は「洗濯ナビ」アイコンをタッチした時に遷移する「洗濯ナビ」画面を示す図である。
図20】第5実施形態に係るコインランドリー支援システムに用いられる適用される洗濯レシピと洗濯レシピラックの一例を示す図である。
図21】第5実施形態におけるコインランドリー支援システムを示す図である。
図22】第5実施形態における布団等の大物セルフ洗いを行うときの作業手順を示すフローチャートである。
図23】(a)は洗濯レシピカードの識別コードを携帯機器で読み取った時に表示される「敷布団」の洗い方の最初の画面の一例、(b)は「お問合せ」画面の一例を示す図である。
図24】第5実施形態における携帯機器とサービスセンター端末との間の交信状況の画面の一例を示す図である。
図25】第5実施形態における携帯機器に表示されるサポートセンターの電話番号の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態に係る支援システムおよびコインランドリー支援システムについて、図1乃至図24を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る支援システムの構成を示す図である。第1実施形態の支援システムでは、サポート表示装置を用いてサービスセンター端末への自動接続を可能とし、接続(コール)前に利用者が覗いている画像等をサービスセンター端末に自動送信するものである。即ち、サポート表示装置に動画を含む画像を案内表示している途中で、利用者からの操作で画面上のコールボタンがタッチされると内蔵されている通信アプリケーションが起動し、そのタッチ時の画像等(利用者が覗いている画像等)をサービスセンター側の端末に表示してサポート案内(支援)を開始する仕組みである。
【0010】
図1は、支援システム10の一例としてコインランドリー支援システムを示したものである。
利用者が、例えば布団を洗濯・乾燥するためにコインランドリー30を訪れると、特に布団の洗濯・乾燥を初めてセルフで行う初心者(又はセルフ洗いをした経験はあるが操作を忘れた人)は、どう対処して良いか分からない。そんな利用者のためにサポート表示装置300が設けられている。
【0011】
図1において、支援システム10は、ネットワーク20にコインランドリー30に設置されるサポート表示装置300と、サービスセンター40内に設けられるサービスセンター端末400と、サーバ500が接続される。サービスセンター40には、外部カメラ450が設けられるが、カメラを内蔵するサービスセンター端末400を用いても良い。ネットワーク20は、LAN又はWAN又はインターネット等の既存のネットワークで有線又は無線を用いて構成して良い。図1では、コインランドリー30のサポート表示装置300とサービスセンター40のサービスセンター端末400は1対1の構成として図示しているが、N対1又はN対Nで構成しても良い。つまり、1つ以上のサポート表示装置300を有するコインランドリー30は居住者の多い地域毎に設けられ、またサービスセンター端末400は所属するオペレータ数に応じて設けられる。
【0012】
サポート表示装置300は、利用者がコインランドリー30内に設置される大型洗濯機や布団乾燥機を用いて、例えば、布団を洗濯・乾燥する際にどのように作業するかを動画や静止画等の画像で案内する装置である。サポート表示装置300は、表示部(タッチモニター)に表示される後述する[Call]ボタンをタッチすると、内蔵する通信アプリケーションが起動してサービスセンター端末400に自動接続する。サービスセンター端末400は、コインランドリー30内に設置される洗濯乾燥機、洗濯機、乾燥機等の各種ランドリー装置の操作案内、および布団を含む被洗濯物の洗濯・乾燥をアドバイスするオペレータ(熟練の洗濯アドバイザー)が操作する端末である。サーバ500は、各種DB内に各種のデータを格納する。例えば、布団の素材別の洗い方動画、サポート表示装置300内で選択的に再生されるセルフ洗いの各ステージの動画、布団巻き方の画像等が格納されている。
【0013】
サービスセンター端末400による操作機能を更に述べると、少なくとも以下の項目を少なくとも備えている。
(1)サポート表示装置300のカメラおよび店舗内のカメラをリモート制御して、利用者の状況(顔表情や作業状態等)及び布団の素材等を確認する。
(2)再生したい動画を含む画像を選択してサポート表示装置300に表示する。
(3)通信アプリケーションでサポート表示装置300との間で同じ画像を共有する。
(4)サポート表示装置300と共有する動画を一時停止、巻き戻し、早送り等をリモート操作して、動画を見ながらサポートする。例えば、利用者の困り具合(内容)に応じて、その利用者に合った画像(動画又は静止画)を選択してサポート表示装置300と共有すると共に、その画像をリモート操作して利用者に分かり易く説明。
(5)サービスセンター40内に設けた外部カメラ450によって、オペレータが実践する作業の様子(例えば、布団セルフ洗い作業)を撮影し、その撮影した動画又は静止画をリアルタイムにサポート表示装置300のタッチモニター310に表示する。
(6)顧客管理他。
【0014】
従って、サービスセンター40側はサポート方法をテレビ電話機能による口頭説明だけではなく、通話を行いながら同時に利用者とサービスセンター40側との間で動画を含む画像を共有することが出来る。これにより、利用者は共有する画像を見ながら、より細かなサポートを受けることが出来る。また、サービスセンター40側がサポートを行いながら、リモートで共有している動画を一時停止、巻き戻し、早送りを説明に応じて操作する機能を有しているので、動画を見ながら細かくサポートすることが出来る。更に、サポート表示装置300において、カメラに映し出された利用者の布団をサービスセンター40側がキャプチャーし、その画像を利用者とサービスセンター40側との間で共有する機能を有しているので、共有した画像にペイント(ポイントを手書きで表現)しながらサポートを行うことができる。
【0015】
次に、図2を参照してサポート表示装置300について説明する。サポート表示装置300は、タッチモニター310と、布団等の被洗濯物を載置するバスケット(載置台)320とを有している。タッチモニター310には、画面のタッチ操作入力に従って、布団の洗い方を含む店舗内のランドリー装置の利用方法が案内表示される。サポート表示装置300には、バスケット(載置台)320上の布団等を撮影するカメラ312、音声会話するためのマイク314およびスピーカー316が設けられる。マイク314とスピーカー316は、サービスセンター40側のオペレータと音声会話する時に使用する。カメラ312は、例えば音声会話中に洗濯・乾燥したい布団がどのような素材であるかをオペレータに確認してもらう時に、布団等を撮影してオペレータに提供する時に使用する。サポート表示装置300の筐体の正面上部に設けられたカメラ322は、利用者の表情等を映し出してサービスセンター40側のオペレータに提供する。さらに、タッチモニター310の下側に設けられたバスケット320の上面には、バッテリー式の秤(重量計)318が設けられている。
【0016】
図3は、サポート表示装置300の制御装置330の構成を示すブロック図である。
図3において、制御装置330は、CPU340、データメモリ350、プログラムメモリ360、タイマー370、通信部380、I/Oインターフェース390、およびディスクストレージ(ファイル装置)395を有している。CPU340は、サポート表示装置300の全体の制御を司るプロセッサである。データメモリ350は、タッチモニター310に表示される各種のメニュー画面、動画や静止画等の画像、および作業中のデータを記憶するメモリである。ベースとなる素材別のセルフ作業の案内動画を含む各種動画や静止画等の画像は、ディスクストレージ(ファイル装置)395に格納されており、不図示のストレージインターフェースを介してCPU340によってデータメモリ350に読み出される。プログラムメモリ360は、CPU340によって実行される各種プログラムが記憶される。タイマー370は時間を計測するもので、タイマー370の信号を受けて、CPU340は予め定めた時間内に利用者からの操作入力が無い場合は、タイムオーバーとして処理する。通信部380は、図1のネットワーク20に接続されるサーバ500、サービスセンター端末400、スマートフォン(図9を参照)との間でデータ通信するために、それぞれの接続環境に応じた通信手段を有している。I/Oインターフェース390は、図2に示すタッチモニター310、カメラ312,322、マイク314、スピーカー316、および秤(重量計)318とCPU340との間のデータ送受信を司る。
【0017】
図3に示すように、プログラムメモリ360には、CPU340によって実行される「布団セルフ洗い」案内アプリケーション(複数のプログラムモジュールから構成されている)360aが格納される。また、サービスセンター端末400に無料通話で自動接続する通信アプリケーション360bが格納される。通信アプリケーション360bは、既存のZOOM(登録商標)通信アプリケーション、又はTEAMS(登録商標)通信アプリケーション、又はSKYPE(登録商標)通信アプリケーション等を用いて構築しても良いし、それらと同様の独自アプリケーションでも良い。独自アプリケーションでも、少なくとも通話料無料での自動接続機能、相互通話機能、並びに画像を共有する機能を有している。通話料無料である通信アプリケーション360bを用いて支援システム10を構築しているので、運営費を安くすることが出来る。
【0018】
図4は、CPU340が「布団セルフ洗い」案内アプリケーション360aを実行し、サポート表示装置300のタッチモニター310に「布団セルフ洗いのやり方」画面を示している図を示す。図4に示すように、「布団セルフ洗いのやり方」について、例えば、以下に示す7つの選択項目(メニュー)に応じてステージA0乃至A6が予め用意されている。
ステージA0:「初めてお布団を洗う方はこちら」
ステージA1:「洗えるお布団?洗えないお布団? 素材を確認しましょう」
ステージA2:「洗えないお布団でも安心! オススメ!乾燥方法」
ステージA3:「お布団の種類は?キルティング加工あり?なし? 見分け方のコツ!」
ステージA4:「お布団の素材って? 敷布団の方はこちら」
ステージA5:「お布団の素材って? 掛布団の方はこちら」
ステージA6:「素材別の洗い方動画 QRコード(登録商標)を読み取り動画再生!」
【0019】
図4において、利用者が「布団セルフ洗いのやり方」画面600のステージA0「初めての方」ボタンをタッチした場合、CPU340は「初めての方動画表示プログラム」を実行して、タッチモニター310にステージA1乃至A6に対応する全動画の画面を通しで流す。つまり、初めての方には、布団をどのようにして洗濯・乾燥するのか分からないので、全ての動画を流すこと(再生する)で利用者に分かるようにしている。
【0020】
図4において、利用者が「布団セルフ洗いのやり方」画面600のステージA1乃至A6のいずれかをタッチした場合、CPU340は「項目別の動画表示プログラム」を実行して、選択されたステージ(A1乃至A6のいずれか1つ)の案内画像(動画又は静止画)をタッチモニター310に表示する。例えば、図4の左側の画面600から、利用者がステージA1をタッチ選択した場合、CPU340はタッチモニター310に布団の素材を確認する作業を案内する動画の画面A1を表示する。
【0021】
利用者がステージA2をタッチ選択した場合、CPU340は、タッチモニター310に洗えない布団に対する乾燥方法を案内する動画の画面A2を表示する。洗うことができない布団であっても布団乾燥を案内して、布団乾燥を行うだけでも湿気の除去と殺菌効果があることを理解してもらう。
【0022】
図4の右側には、利用者によってステージA2が選択された場合の画面A2を例示している。画面A2では、「QRコード一覧」ボタンA10、「前の動画」ボタンA11、「次の動画」ボタンA12、「メニュー画面」ボタンA13が設けられる。左側の「素材別ORコード」ボタンA7、および「QRコード一覧」ボタンA10は、布団の素材別QRコード一覧を表示するときに使用する。画面A2で「前の動画」ボタンA11がタッチされた場合は、タッチモニター310に画面A1が表示され、「次の動画」ボタンA12がタッチされた場合は、画面A3が表示される。「メニュー画面」ボタンA13がタッチされた場合は、メニュー画面の「布団セルフ洗いのやり方」画面600に戻る。
【0023】
利用者がステージA3をタッチ選択した場合、CPU340は、タッチモニター310に布団の種類およびキルティング加工の有無の見分け方のコツを案内する動画の画面A3を表示する。
【0024】
利用者がステージA4をタッチ選択した場合、CPU340は、タッチモニター310に敷布団の素材を確認する作業を案内する動画の画面A4を表示する。
【0025】
利用者がステージA5をタッチ選択した場合、CPU340は、タッチモニター310に掛布団の素材を確認する作業を案内する動画の画面A5を表示する。
【0026】
利用者がステージA6をタッチ選択した場合、CPU340は、タッチモニター310に素材別の洗い方動画のQRコードの読み取りを案内する動画の画面を表示する。CPU340は、動画の画面A6における動画の再生が終了すると自動的に「QRコード選択画面」を表示する。
【0027】
図5は、図4の「QRコード一覧」ボタンA10をタッチした時にタッチモニター310に表示される布団の種類に応じたQRコード選択画面700と、選択された一つの個別QRコード画面710と、スマートフォン720によるQRコードの読み取りに応じて表示される素材別のセルフ作業の案内動画730の一例を示している。図5においても、画面700および画面710には、[Call]ボタン700a、710aが設けられている。それぞれの案内画像を見ている時に不明点があれば、同様に[Call]ボタン700a又は710aをタッチすることでサービスセンター端末400と自動接続される。
【0028】
図4および図5の案内画像(動画又は静止画)を見ることによって、利用者はコインランドリー30に持参した布団の素材を知ることができ、その分かった布団素材に応じた洗濯・乾燥を行うことが出来る。その結果、セルフ洗いでも、布団を壊すことなく綺麗に洗濯・乾燥することが出来る。
【0029】
上記したサポート表示装置300の利用において、画面に表示される案内画像を見ても良く分からい場合、或いは見た案内画像と同じように作業を進めようとしたが上手くできない場合等、サービスセンター40に呼び掛けてサポートを受けたい思ったときに、本支援システムが有効となる。以下、第1実施形態のおけるサポート手順を説明する。
【0030】
図6は、第1実施形態の支援システムにおける支援サポート手順を示すフローチャートである。
図6において、コインランドリー30を訪れた利用時は、サポート表示装置300のタッチモニター310のトップ画像からスタートして(S100)、セルフ洗い案内メニュー(ステージA0~A6)から希望する画像を選択する(S110)。セルフ洗い案内メニュー(ステージA0~A6)に対応する画像がディスクストレージ395に格納されていれば、CPU340は直ちに選択した所望の画像(ステージA0~A6の一つ)をタッチモニター310に表示する(S120)。もしも、セルフ洗い案内メニュー(ステージA0~A6)に対応する画像がディスクストレージ395に格納されていなければ、CPU340はサーバ500に読み出し要求を行って、タッチモニター310に表示する(S130)。
【0031】
そして、サポート表示装置300の画面に表示される案内画像を見ても良く分からい場合、或いは見た案内画像と同じように作業を進めようとしたが上手くできない場合等、利用者が困った状況に陥った時、画面上に表示される案内画像の[Call](コール)ボタンをタッチする(S140)。なお、サービスセンター40側では、無人運転のコインランドリー30内を常時監視カメラによって内部をモニタリングして、安全確保および盗難防止を図ることが出来る。
【0032】
例えば、図4の画面600および画面A2には、[Call]ボタン650が設けられており、当該画面中においてサービスコールを受けたい時には、[Call]ボタン650をタッチするだけの操作でサービスセンター端末400と自動接続される。即ち、CPU340は、[Call]ボタン650のタッチに応答して無料通話の通信アプリケーション360bを起動して、ネットワーク20を介してサービスセンター端末400と自動接続を行う。また、自動接続時にサポート表示装置300のカメラ322を起動して、利用者の承認の基に、サービスセンター40のオペレータと対話した環境での会話が出来る状態とする。
【0033】
[Call]ボタン650をタッチ操作して無料通話の通信アプリケーション360bによる自動接続時に、CPU340はサポート表示装置300を識別する識別情報(例えば、店舗情報又は機器番号)およびタッチした時刻の画面からの取得情報をサービスセンター端末400に送信する(S150)。従って、サービスセンター端末400は、店舗識別情報によりどの店舗のサポート表示装置300から発信であるかを認識すると共に、当該サポート表示装置300との間の通信を確立することができる。
【0034】
図7は、[Call]ボタン650をタッチした時にCPU340によって取得される情報の一例を示す図である。図7において、CPU340は[Call]ボタン650がタッチされたか否かを監視する(S200)。[Call]ボタン650がタッチされると(S200のYes)、CPU340はタッチモニター310に表示中の画像が動画か静止画かを判別する(S210)。静止画と判定した場合、CPU340はサポート表示装置300を識別する店舗情報、およびタッチ時の静止画をサービスセンター端末400にして終了する(S220)。
【0035】
S210で動画と判定した場合、CPU340は更にタッチ時の動画から静止画の取込みが可能か否かを判断する(S230)。例えば、タッチモニター310の表示メモリのラインデータをダウンロードする機能を有し、動画からタッチ時の静止画の取込みが可能と判断する場合(S230のYes)、CPU340はサポート表示装置300を識別する店舗情報、および取り込んだ静止画をサービスセンター端末400に送信して終了する(S240)。
【0036】
S230で動画からタッチ時の静止画の取込みができないと判断する場合(S230のNo)、CPU340は再生時刻(タッチ時刻でも可)が記録できるか否かを判定する(S250)。再生時刻(タッチ時刻)が記録できない場合(S250のNo)、CPU340はサポート表示装置300を識別する店舗情報、および再生表示中の動画の識別情報(例えば、動画アドレス)をサービスセンター端末400に送信して終了する(S260)。
【0037】
S250で再生時刻(タッチ時刻)が記録できる場合(S250のYes)、CPU340はタッチ時の再生時刻(分/秒)を記録する。そして、CPU340は、サポート表示装置300を識別する店舗情報、および再生時刻付き動画識別情報「即ち、再生表示中の動画の識別情報(例えば、動画アドレス)および記録した再生時刻(分/秒)」をサービスセンター端末400にして終了する(S270)。
【0038】
図6に戻り、サービスセンター40側では、サポート表示装置300からの接続要求を受信すると、一つのサービスセンター端末400に自動でランダムに振り分けられる。回線が混みあってサービスセンター40に繋がらない場合は、サポート表示装置300のタッチモニター310に「混みあっていますので、しばらく経ってからおかけ直し願います」のメッセージを表示する。
【0039】
サービスセンター端末400では、サポート表示装置300から接続要求を受けると、同時に送信されるタッチした時刻の画面からの取得情報(図7のS220、S240、S260、S270)から、使用者のタッチ時の画像(利用者が覗いている画像)をサービスセンター端末400に表示して、サポート案内(支援)を開始する(S160)。これにより、サービスセンター端末400のオペレータは、入電時に利用者の困っている状況等を知ることができ、利用者は状況説明を細かく説明することなく、サポート又はアドバイスを受けることができる。サービスセンター端末400との接続時に、サポート表示装置300のカメラ322を用いて利用者の顔画像を送ることで(利用者の承認の基)、互いに対面した環境での会話が実施できる。サポート表示装置300のテレビ電話の機能は、音声通話の機能にも切り替え可能とする。
【0040】
図8は、サポート表示装置300とサービスセンター端末400とにおける、互いの画面イメージを示す図である。図8(a)では、相手の顔画像の画面750と、共有する画像の画面760とが同じ大きさで中央に大きく表示されている。一方、自分の顔画像780は下側に小さく表示されている。図8(b)では、共有する画像760が中央に大きく表示され、相手の顔画像750と自分の顔画像780は下側に小さく表示されている。図8(a)又は(b)のような表示スタイルを状況に合わせて使い分けて用いると良い。例えば、サポート表示装置300とサービスセンター端末400との接続時は、図8(a)の表示スタイルとする。この時、共有する画像の画面760には、送信された(又は送信した)取得情報の画像が表示される。これにより、サービスセンター端末400のオペレータは、利用者が覗いていた画面又は画像を接続時に知ることが出来るのでスムーズに支援説明が行える。また、サービスセンター端末400のオペレータからの説明時は、図8(b)の表示スタイルとすることで、オペレータが利用者への説明用にサーバ500から選択取得した画像を画面760に表示する。これにより、利用者の分からない点を親切、且つ丁寧に分かり易く説明することが出来る。
【0041】
この後、サービスセンター端末400のオペレータは、上記したサービスセンター端末400の(1)乃至(6)の機能を駆使して、利用者の困っている状況等を解決するように必要なサポート又はアドバイスを実施する(図6のS170、S180)。
【0042】
例えば、サポート表示装置300の画面とサービスセンター端末40の画面に共有する画面を図8(a)又は(b)のように表示して、サポート又はアドバイスを受ける。
また、サービスセンター端末400は、利用者の問合せに合った画像をサーバ500から選択してサポート表示装置300のタッチモニター310の画面に図8(a)又は(b)のように表示し、サービスセンター端末400とサポート表示装置300とで共有してサポート又はアドバイスを受ける。
また、サービスセンター端末400およびサポート表示装置300から共有する動画を一時停止又は巻き戻し又は早送りを操作して、共有する画像を細かく操作してサポート又はアドバイスを受ける。
更に、サポート表示装置300のカメラ312、322、および店内の監視カメラ(図示せず)によって撮影した画像をサービスセンター端末400によってキャプチャーすることが出来る。
更にまた、サービスセンター40内に設けた外部カメラ450によって、オペレータが実践する作業を撮影した動画又は静止画をリアルタイムにサポート表示装置300のタッチモニター310に表示して、作業を実践して見せることにより、分かり易く細かな指導を行う。
利用者によるサポート表示装置300の操作履歴(画面履歴)を記録して、サービスセンター端末400のオペレータに知らせるようにすれば、利用者の行動を把握することができるので、更にスムーズな支援が行える。
【0043】
利用者は、サポート又はアドバイスにより問合せした内容が解決すればサポート表示装置300の動作を終了させる(図6のS190)。その終了情報を受けてサービスセンター端末400も動作を終了する(図6のS195)。
【0044】
図9は、第2実施形態に係る支援システム(例えば、コインランドリー支援システム)の構成を示す図である。
第2実施形態に係る支援システム100では、図1の第1実施形態に係る支援システム10に携帯機器150が追加された構成である。携帯機器150は、利用者が所有するスマートフォンやタブレット等である。図2図5図8に示した図は、第2実施形態にもそのまま適用される。第2実施形態に係る支援システム100では、携帯機器150が主体的に動作する。このため、支援システム100には、同システムを運用する支援アプリケーションが用意される。
【0045】
次に、支援システム100の運用する支援アプリケーションは、少なくとも以下に示す機能を有している。
(イ)会員登録、および変更。
(ロ)マイページ内にてポイント管理(自動付与、又は特別付与)。
(ハ)対応履歴保存:過去(数か月前)に行った布団の洗濯・乾燥について、所定期間(例えば、半年)経過時に、その布団の洗濯・乾燥の案内を発信できるようにする。
(ニ)テレビ電話(インターネット通話):店舗内の監視カメラ、又はサポート表示装置300に備えるカメラ312、又は携帯機器150に備えるカメラ(アウトカメラ)を用いて、利用者の様子を確認する。
(ホ)テレビ電話を音声通話にも切り替え可能。
(ヘ)サポート表示装置300に表示される案内画面(動画又は静止画)から、どの店舗でサポートを希望しているかを識別コード(例えば、QRコード)の読取りにより、サービスセンター端末400に伝える。会員登録した携帯機器150からのコールであれば、個人の特定も可能。
(ト)動画再生機能:サービスセンター端末400と通話しながら、サービスセンター端末400が指定した画像(動画又は静止画)を携帯機器150および又はサポート表示装置300のタッチモニター310に動画を再生して、画像を共有する。動画は、少なくともサービスセンター端末400および携帯機器150から再生、一時停止、巻き戻し、早送りの操作が可能。
【0046】
次に、図10を参照して、携帯機器150(以下、スマートフォンと称する)に支援アプリケーションをインストールする手順について説明する。まず、サポート表示装置300のタッチモニター310の画面内、もしくはタッチモニター外(例えば、サポート表示装置300の筐体に貼付表示等)に識別コード(以下、QRコードと称する)800が設けられる。そして、そのQRコード800をスマートフォン150で読み取る(850)。QRコード800には、支援アプリケーションが紐づけされており、支援アプリケーション識別コードである。また図10では、QRコード800をサポート表示装置300の筐体に貼付した例を示しているが、コインランドリー30内の他の箇所(例えば、店内POP)に明示して貼付表示しても良い。
【0047】
スマートフォン150から読み取ったQRコード800をタッチすると、支援アプリケーションがサポート表示装置300からダウンロードして、スマートフォン150の内部メモリ(図示せず)に記憶される(860)。ここでは、サポート表示装置300のディスクストレージ395に支援アプリケーションがインストール済みとして説明したが、ディスクストレージ395に支援アプリケーションがインストールされていなければ、スマートフォン150はサーバ500から支援アプリケーションをダウンロードすることが出来る。支援アプリケーションには、既存のZOOM通信アプリケーション、又はTEAMS通信アプリケーション、又はSKYPE通信アプリケーション等を用いて構築しても良いし、それらと同様の独自アプリケーションでも良い。独自アプリケーションでも、少なくとも通話料無料での自動接続機能、相互通話機能、並びに画像を共有する機能を有している。通話料無料である支援アプリケーションを用いて支援システム100を構築しているので運営費を安くすることが出来る。
【0048】
スマートフォン150の保有者は、支援アプリケーションを実行して、最初に会員登録を実行する。会員登録情報は、暗号化等によりセキュリティ対策が施されてサーバ500に格納される。サーバ500に格納された会員登録情報は、必要に応じてサービスセンター端末400から閲覧することが出来る。また、サーバ500には、会員毎にコインランドリー30の利用実績などが履歴情報として格納される。
【0049】
図11は、第2実施形態の案内サポート手順を示し、スマートフォン150の保有者が支援アプリケーションを実行して、案内サポートを受ける手順を示す図である。
図11において、コインランドリー30を訪れた利用時は、サポート表示装置300のタッチモニター310のトップ画像からスタートして(S300)、セルフ洗い案内メニュー(ステージA0~A6)から希望する画像を選択する(S310)。セルフ洗い案内メニュー(ステージA0~A6)に対応する画像がディスクストレージ395に格納されていれば、CPU340は直ちに選択した所望の画像(ステージA0~A6の一つ)をタッチモニター310に表示する(S320)。もしも、セルフ洗い案内メニュー(ステージA0~A6)に対応する画像がディスクストレージ395に格納されていなければ、CPU340はサーバ500に読み出し要求を行って、タッチモニター310に表示する(S330)。
【0050】
この時、サポート表示装置300のタッチモニター310に表示される案内画像の全てには、図10に示すように「サービスセンターに接続」のメッセージと共にQRコード810が同時に表示されている。QRコード810には、サポート表示装置300の識別情報である店舗情報と、表示中画像が識別可能な識別情報が記録されている。画像の識別情報とは、例えば、表示中の画像が静止画であれば、当該静止画が記録される。表示中の画像が動画であれば、その動画の一部の静止画(例えば、スタート時の静止画や、特徴的作業内容の静止画等)が記録される。動画の一部の静止画に代えて、当該動画の識別情報(例えば、動画のアドレス)が記録されても良い。要するに、サービスセンター40のオペレータに、利用者の困っている段階の画像が提供できれば良い。
【0051】
そして、サポート表示装置300の画面に表示される案内画像を見ても良く分からい場合、或いは見た案内画像と同じように作業を進めようとしたが上手くできない場合等、利用者が困った状況に陥った時、画面上に表示されるQRコード810をスマートフォン150で読み取る。すると、スマートフォン150は、QRコード810の読み取りに応答して支援アプリケーションを自動起動し(S340)、その起動した支援アプリケーションによってネットワーク20を介してサービスセンター端末400と通話無料で自動接続される。同時に、スマートフォン150は、読み取ったQRコード810に記録されるサポート表示装置300の識別情報である店舗情報と、表示中画像の識別情報をサービスセンター端末400に送信する(S350)。支援アプリケーションは、同時にスマートフォン150のアウトカメラを起動しても良い。従って、サービスセンター端末400は、サポート表示装置300の識別情報により、どの店舗から発信であるかを認識すると共に、当該サポート表示装置300との間でも通信を確立することができる。
【0052】
サービスセンター40側では、スマートフォン150からの接続要求を受信すると、第1実施形態と同様に、一つのサービスセンター端末400に自動でランダムに振り分けられる。回線が混みあってサービスセンター40に繋がらない場合は、スマートフォン150に対して「ご迷惑をお掛けしますが回線が混みあっています」のメッセージを折り返し応答すると共に、「待つ」「折り返し希望」「切電する」をスマートフォン150にボタン表示して利用者に選択を促す。「折り返し希望」の場合は、接続可能となった段階で着信履歴からサービスセンター40より発信される。
【0053】
サービスセンター端末400では、スマートフォン150から接続要求を受けると、受信したQRコード810に含まれる画像の識別情報画像(利用者が覗いている画像)をサービスセンター端末400に表示又は復元して、サポート案内(支援)を開始する(S360)。これにより、サービスセンター端末400のオペレータは、入電時に利用者の困っている状況等を素早く知ることができ、利用者は状況説明を細かく説明することなく、サポート又はアドバイスを受けることができる。サービスセンター端末400との接続時に、スマートフォン150のアウトカメラ、又はサポート表示装置300のカメラ322を用いて利用者の顔画像を送ることで(利用者の承認の基)、互いに対面した環境での会話が実施できる。
【0054】
この後、サービスセンター端末400のオペレータは、上記したサービスセンター端末400の(1)乃至(6)の機能を駆使して、利用者の困っている状況等を解決するように必要なサポート又はアドバイスを実施する(図11のS370、S380)。
例えば、スマートフォン150の画面とサービスセンター端末400の画面に共有する画面を図8(b)のように表示して、サポート又はアドバイスを受ける。この時、サポート表示装置300のタッチモニター310にも共有する画像を図8(a)又は(b)のように表示しても良い。これにより、タッチモニター310の大きな画面で説明を受けるとより分かり易い。
また、サービスセンター端末400は、利用者の問合せに合った画像をサーバ500から選択してスマートフォン150に図8(b)のように表示し、サービスセンター端末400とスマートフォン150とで共有してサポート又はアドバイスを受ける。
また、サービスセンター端末400およびスマートフォン150から共有する動画を一時停止又は巻き戻し又は早送りを操作して、共有する画像を細かく操作してサポート又はアドバイスを受ける。
【0055】
更に、サポート表示装置300のカメラ312、322、スマートフォン150のアウトカメラ、および店内の監視カメラ(図示せず)によって撮影した画像をサービスセンター端末400によってキャプチャーすることが出来る。
更にまた、サービスセンター40内に設けた外部カメラ450によって、オペレータが実践する作業を撮影した動画又は静止画をリアルタイムにサポート表示装置300のタッチモニター310に表示して、作業を実践して見せることにより、分かり易く細かな指導を行う。
利用者によるサポート表示装置300の操作履歴(画面履歴)を記録して、サービスセンター端末400のオペレータに知らせるようにすれば、利用者の行動を把握することができるので、更にスムーズな支援が行える。
【0056】
利用者は、サポート又はアドバイスにより問合せした内容が解決すればスマートフォン150の動作を終了させる(図11のS390)。その終了情報を受けてサポート表示装置300およびサービスセンター端末400も動作を終了する(図11のS395)。
【0057】
図12図14は、図1および図10のサポート表示装置300に代えて、タブレット900を用いるとする第3実施形態を示す図である。即ち、タブレット900は、図300に示す制御装置330と同等の回路を内蔵しており、且つ、図12(a)に示すようにタッチモニター905、カメラ910、マイク915、スピーカー920等の部品も備えている。そのタブレット900に上述したサポート表示装置300の機能を組み込むことにより、サポート表示装置300と同等のものが簡単に構築することができる。タブレット900では、タッチモニター905に表示されるサポート画像を見るだけでなく、その物を手に取って操作、例えばカメラ910を用いて利用者の顔画像や表示対象物(例えば、コインランドリーでは被洗濯物(布団の商品タグ等))を撮影することになるので、利用者が手荒く扱っても大丈夫なように補強部材925によって振動や衝撃に強い構造となっている。また、図示しないタブレット900の設置台や、盗難防止対策用のチェーン等が取り付けられる。図12図14では、タブレット900を別置きとして図示しているが、図2および図10に示すサポート表示装置300のタッチモニター310の位置にタブレット900を埋め込んで構成するようにしても良い。
【0058】
図12(b)において、タブレット900を上述した第1実施形態として用いる場合、タッチモニター905の画面には、図4図5に示したサポート画像が表示されると共に、その画像上に[Call]ボタン930が表示される。そして、同様にサポート画像上の[Call]ボタン930をタッチすることにより、サービスセンター端末400に通話料無料で自動接続が実行されると共に、利用者が覗いていたサポート画像からの取得情報がサービスセンター端末400に送信される。図12におけるタブレット900に関する動作は、図6に示した第1実施形態と同じであるので、これ以上の重複した説明は省略する。
【0059】
図13は、タブレット900を上述した第2実施形態として用いる場合のタッチモニター905の画面例を示している。図13では、タブレット900を第2実施形態として用いる場合の図10に対応する構成を示している。そして、図13(a)に示すように、タッチモニター905の画面に表示される支援アプリケーションをダウンロードするQRコード940をスマートフォン150で読み取ることで、スマートフォン150に支援アプリケーションをインストールすることが出来る。また図13(b)に示すように、タッチモニター905に表示されるサポート画像中のサービスセンターに接続するためのQRコード950をスマートフォン150で読み取ることで、サービスセンター端末400に通話料無料で自動接続が実行されると共に、利用者が覗いていたサポート画像からの取得情報がサービスセンター端末400に送信される。図13におけるタブレット900に関する動作は、図11に示した第2実施形態と同じであるので、これ以上の重複した説明は省略する。
【0060】
図14は、タブレット900に表示される顔画像と共有画像の変化の遷移を示す図である。図14(a)では、相手の顔画像960と自分の顔画像962と共有する画像964とがタッチモニター905に同時表示されている。図14(a)の状態で、自分又は相手が表示状態(カメラ上に/印の有無で明示)のカメラアイコン966をタッチすると、図14(b)に示す画面に遷移する。また図14(a)の状態で、自分および相手の両者が表示状態のカメラアイコン966をタッチすると、図14(c)に示す画面に遷移する。図14(b)の状態で、自分又は相手の表示状態中のカメラアイコン966をタッチすると図14(c)に示す画面に遷移する。これらの逆動作もカメラアイコン966をタッチすることで遷移する。このようにカメラアイコン966のタッチ操作に応答して、顔画像の表示/非表示の切り替えが実施できる。特に利用者は、自分の顔画像を表示するか否かを任意に選択することが出来る。
【0061】
ここまでは、コインランドリーに応用した支援システムについて説明したが、本発明の支援システムは他の分野にも応用することができる。
図15(a)は、〇△市観光案内(サポート)表示装置に応用した支援システム例を示している。〇△市観光案内表示装置980では、「2時間観光コース」「半日観光コース」「見学コースの交通手段」「お勧めの飲食店」「おみやげ」「宿泊先(旅館/ホテル」等の案内メニューを用意して、観光者に利用頂くようにする。この観光案内表示装置980は、主要な駅、観光センター、市役所等に設置すると良い。そして、〇△市観光案内表示装置980を利用した観光客が、選択したメニューの表示画面中を見ている途中でサービスセンター40にコールした時には、同様にその画面中からの取得情報がサービスセンター端末400に送信することで、サービスセンター40のオペレータは素早く何を聞きたいか予想ができ、スムーズな案内サポート(支援)を実施することが出来る。
【0062】
図15(b)は、広い屋外のイベント会場案内(サポート)表示装置に応用した支援システム例を示している。イベント会場案内表示装置990では、「イベントマップ」「チケットの購入」「本日の催し物」「交通手段」「食事のご案内」「休憩場所&トイレのご案内」等の案内メニューを用意して、イベント来訪者に利用頂くようにする。このイベント会場サポート表示装置990は、出入口や広場や主要なイベント会場前等に設置すると良い。そして、イベント会場案内表示装置990を利用したイベント来訪が、選択したメニューの表示画面中を見ている途中でサービスセンター40にコールした時には、同様にその画面中からの取得情報がサービスセンター端末400に送信することで、サービスセンター40のオペレータは素早く何を聞きたいか予想ができ、スムーズな案内サポート(支援)を実施することが出来る。
【0063】
以上の説明したように、第1乃至第3実施形態に係る支援システムは、通話料無料である支援アプリケーションを用いて支援システムを構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、困っている利用者からのコール接続に対しサービスセンター端末400から熟練又は熟知したアドバイザーから適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0064】
図16は、第4実施形態に係るコインランドリー支援システムのコインランドリー店舗のレイアウトを示している。第4実施形態では、コインランドリー店舗に設けられる洗濯ナビ端末に無料通話を採用した実施例を示している。
図16は、コインランドリー店舗を上面から見たレイアウトの一例を示している。例示したコインランドリー店舗1000の全面積は、例えば約40坪である。コインランドリー店舗1000は、利用者の店舗出入口である自動扉1010と、入口(自動扉1010)から入室した直前に設置される洗濯レシピラック1020と、洗濯レシピラック1020から奥に向かって設けられる布団等の大物の被洗濯物を扱うときに使用する大物洗いブース(第1作業テーブル)1030と、大物洗いブース1030と並行して設置される一般洗いブース(第2作業テーブル)1040と、大物洗いブース1030の奥に設置された第1ランドリー装置列1050(洗濯乾燥機列)と、一般洗いブース1040に並行して設置された第2ランドリー装置列(乾燥機列)1060と、が配置又は設置されている。大物洗いブース1030と一般洗いブース1040とに対し、第1ランドリー装置列1050と第2ランドリー装置列1060が利用し易いようにL字形状に配置されている。大物洗いブース1030が入口側に設置されているので、利用者に対してコインランドリー店舗1000で布団類の大物が洗えることがアピールでき、その結果、コインランドリーの利用率を向上させることができる。
【0065】
一般洗いブース1040は、第1ランドリー装置列1050および第2ランドリー装置列1060の近い位置に配置されているので、一般の被洗濯部の洗濯、乾燥作業の作業性が良い形状となっている。一般洗いブース1040は、第2ランドリー装置列1060の長さと同じ程度である。更に、コインランドリー店舗1000には、スタッフルーム1070、スニーカーランドリー1080、利用者の待合場所でもあり休憩場所でもあるテーブル&椅子セット1090a、1090b、1090c、トイレが配置されている。出入口の自動扉1010と対峙する洗濯レシピラック1020と自動扉1010間の距離L1は、例えば120cm~180cm(好ましくは150cm)である。洗濯レシピラック1020は、自動扉1010と第1ランドリー装置列1050との動線上、又は自動扉1010と第2ランドリー装置列1060との動線上に設置される。つまり、入口と第1コインランドリー装置列1050との間、および入口と第2コインランドリー装置列1060との間に、洗濯レシピラック1020が設けられる構造である。したがって、利用者は必ず洗濯レシピラック1020を見て、利用したいランドリー装置に移動するようになっている。コインランドリー店舗1000内には、人が通る通路幅が確保されている。例えば、大物洗いブース1030と第1ランドリー装置列1050との距離L2は、大型洗濯乾燥機の開閉扉を開けた時でも通行の邪魔にならない距離が保たれている。また、引出式布団乾燥機1062が設置される場所は、引出式布団乾燥機1062を引き出せる距離L3が確保されている。第2ランドリー装置列1060と一般洗いブース1040との間も、作業者と通行者が邪魔にならない距離を有している。なお、図16には、ランドリー装置の電気、ガス、水等の配管、並びに複数の柱等は省略している。
【0066】
大物洗いブース1030の側面中央には、実施形態に係る洗濯ナビ端末1032が設けられる。洗濯ナビ端末1032は、布団等の大物の被洗濯物の洗える素材、洗えない素材を示すと共に、洗える素材についてはその洗い方を伝授する端末である。大物洗いブース1030の天井部には、布団等の素材を示したタグを撮影する備え付けカメラ1034が設けられる。また天井部には、明かり用の照明器具が設けられる。一般洗いブース1040は、造作たたみ台1040a、1040bが設けられる。入口側の造作たたみ台1040aは、間仕切りによって例えば6つに仕切られており、洗濯・乾燥を終えた被洗濯物を折り畳む等、利用者によって自由に利用することができる。造作たたみ台1040bは、仕切りの無い大きな作業テーブルであり、利用者によって自由に利用することができる。造作たたみ台1040a、1040bの下には、キャスター付きのランドリー籠1045(図1の破線)が12台配置されている。ランドリー籠1045は、洗濯乾燥前後の被洗濯物を搭載して、ランドリー装置と造作たたみ台1040a、1040bとの間の移動時に使用することができる。なお、大物洗いブース1030の下段スペースに、布団用のキャリア籠を設けても良い。
【0067】
図17は、第4実施形態に係るコインランドリー支援システム2000のハードウェアの構成例を示している。コインランドリー支援システム2000の洗濯ナビ端末1032は、制御装置1320とタッチモニター1325とを有して構成されている。制御装置1320は、装置全体の制御を司るCPU1321と、ROM等に記憶される洗濯ナビゲーションプログラム1322と、無料通話アプリケーション1323、サーバ500やサービスセンター端末400とネットワーク(例えばインターネット)20を介して接続される通信部1324とを有している。タッチモニター1325の周辺には、カメラ1326、マイク1327、スピーカー1328が設けられている。利用者は、タッチモニター1325を用いてサービスセンターのサービスセンター端末400を操作する熟練又は熟知した洗濯アドバイザーであるマイスターと対話できるように構成されている。無料通話アプリケーション1323は、洗濯ナビ端末1032とサービスセンター端末400とがネットワーク接続されるときに起動する無料通話を実現するプログラムである。洗濯ナビゲーションプログラム1322は、CPU1321の制御の下で、内部のディスクメモリ等に格納する洗濯ナビに関する各種のナビゲーション情報等をタッチモニター1325に表示するときに実行される。なお、ナビゲーション情報は、洗濯ナビ端末1032からの要求に基づき、サーバ500から提供するようにしても良い。
またタッチモニター1325に表示される識別コードは、利用者の携帯機器(例えばスマートフォンやタブレット)1400で読み取ることができる。
【0068】
図18は、第4実施形態における布団等の大物セルフ洗いを行うときの作業手順を示すフローチャートである。利用者は、布団等の被洗濯物を持ってコインランドリー店舗1000に入店する(S400)。そして、大物洗いブース1030へと移動し(S410)、その作業台に布団等の被洗濯物を置く(S420)。大物洗い以外の被洗濯物は、一般洗いブース1040に設けられるランドリー籠1045に入れて、洗濯乾燥機に移動して洗濯を開始する。そして、利用者が大物(被洗濯物)のセルフ洗いの洗い方が分かる場合は、図16で示した洗濯乾燥機を用いて洗濯を開始し(S430)、分からない場合はS440に進む。
【0069】
ステップS440では、大物洗いブース1030に設けられる洗濯ナビ端末1032を操作して、大物(被洗濯物)のセルフ洗いの作業内容を確認する。ステップS450で、セルフ洗いの洗い方が分かった場合は(S450のYes)、同様に店舗内の洗濯乾燥機を用いて洗濯を開始する(ステップS460)。セルフ洗いの洗い方が分からない場合は(S450のNo)、ステップS470に進む。ステップS470では、洗濯ナビ端末1032の操作で無料通話アプリケーション1323を起動すると、ネットワーク20を介してサポートセンターへ発信を行う。そして、図17に示すようにサポートセンターのサービスセンター端末400と洗濯ナビ端末1032とがネットワーク20を介して接続されると、利用者は熟練した洗濯アドバイスのマイスターと対話交信して、セルフ洗いの分からない点や困っている点など、聞きたい内容について指導・アドバイスを受けることができる。そして、その指導・アドバイスに従って店舗内の洗濯乾燥機を用いて洗濯を開始する(S480)。ステップS430、S460、S480において、洗濯が開始されると設定時間が終わるまで待機し、洗濯乾燥を完了する(S490)。なお、図16では、洗濯ナビ端末1032を大物洗いブース1030に横側に埋め込まれる形状としたが、例えば大物洗いブース1030の作業台に1つ又は複数の洗濯ナビ端末(タブレット形状)1032を利用者が操作し易い位置に設ける構成であっても良い。
【0070】
図19(a)は、洗濯ナビ端末1032のTOP画面の一例を示している。洗濯ナビ端末1032は、制御装置1320の制御下において以下の動作が実行される。即ち、タッチモニター1325のTOP画面1500には、「お得情報」「洗濯ナビ」「プレゼント」の選択アイコンが表示されている。利用者は、図18のステップS470において、大物のセフル洗いが分からないので、TOP画面1500の「洗濯ナビ」アイコン1510をタッチする。すると、タッチモニター1325の画面は、図19(b)の「洗濯ナビ」画面1520に移行(遷移)する。利用者は、更に「洗濯ナビ」画面1520の特定アイコン(例えば「サービス」アイコン)1530をタッチすると、制御装置1320は無料通話アプリケーション1323を起動する。すると、洗濯ナビ端末1032からサービスセンター端末400に向けて発信され、両間がネットワーク接続される。無料通話アプリケーション1323の起動と同時に、制御装置1320はカメラ1326、マイク1327、スピーカー1328も起動する。これにより、洗濯ナビ端末1032のタッチモニター1325には、例えば図14に示した対話画面が表示される。利用者は、タッチモニター1325に映るサービスセンター端末400からの指示にて洗濯作業を進めることができる。一方、サービスセンター端末400では、洗濯ナビ端末1032のカメラ1326と備え付けカメラ1034にて利用者の状況、被洗濯物の状態、被洗濯物のタグ(洗える素材か否かを判断)等を、カメラの映像を通して確認することができる。これにより、無料通信アプリケーション1323を用いてコインランドリー支援システム2000を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、コインランドリー店舗1000の利用者は、洗濯ナビ端末1032を通じてサービスセンター端末400と無料通話にて対話することができ、大物セルフ洗いの不安を解消することができる。
【0071】
図20は、第5実施形態に係るコインランドリー支援システムに用いられる洗濯レシピと洗濯レシピラックの一例を示している。第5実施形態では、洗濯レシピ1240に記載される洗い方を提供する識別コード1250(例えば、QRコード(登録商標))を携帯機器1400で読取り、その携帯機器1400から無料通話にてサービスセンター端末400と対話するものである。
図20は、図16の洗濯レシピラック1020の形状(正面図、側面)、並びに洗濯レシピの一例を示している。洗濯レシピラック1020は、基台1200と、基台1200の上面と天井の間をアジャスター機構により高さ調整可能な2本の支柱1210と、2本の支柱1210間に設けられる収納ラック部1220と、により構成されている。基台1200と2本の支柱1210とにより、洗濯レシピラック1020は転倒しないようしっかりと固定される。基台1200は、例えば幅120cm、高さ約100cm、奥行き30cmである。
【0072】
洗濯レシピラック1020の収納ラック部1220には、ポストカードの大きさを有する洗濯レシピカード1240を配列する収納枠(ポケット)1230が設けられている。収納枠1230は、洗濯レシピカード1240の全体が見えるように、且つ重なりがないように、太めの針金等で7列×3段(合計21ポケット)形成されている。収納ラック部1220は、基台1200の上に設けられている。即ち、床面から100cm(腰の高さ程度)の高さに位置するので、利用者が歩行する時の目線(視野内)の高さで洗濯レシピカード1260が掲載されている。洗濯レシピカード1240は、図16に示したテーブル&椅子セット1090a、1090b、1090cで待機中又は休憩中の時間を利用して読んで貰うと、いろんな素材が洗濯できることを理解して貰えるようになる。
【0073】
洗濯レシピカード1240は、大物洗いの洗い方レシピカードとして、例えば「敷布団」「掛布団」「毛布」「こたつ布団」「まくら」「ダウンジャケット」「ぬいぐるみ」「長座布団」「クッション」「座布団」「カーテン」「ラグ・カーペット」「リュック」等が用意されている。また、被洗濯物以外のレシピカードとして、例えば「プレミアムコース」「除菌消臭スプレー」「静電気防止シート」「シミ抜き剤」「敷ふとん乾燥機」「圧縮機」「夜間割&深夜割」等が用意されている。被洗濯物の各カードの表面にはレシピ名とイラスト図、裏面には洗濯乾燥の手順、所要時間、料金目安等が記載されている。被洗濯物によっては、注意事項やマイスターからのアドバイス等も記載されている。洗濯レシピカード1240は、季節に応じて配置を変更しても良い。図20では、洗濯レシピカード1240の一例として「敷布団」1240aの表面と裏面の記載例を示している。
【0074】
図21は、第5実施形態におけるコインランドリー支援システム3000の構成例を示している。コインランドリー支援システム3000の携帯機器1400は、図20と同じ利用者が保有するものであり、サービスセンターのサービスセンター端末400とネットワーク20を介して接続される。サービスセンター端末400は、熟練又は熟知した洗濯アドバイザーが操作して、利用者に対して支援を行う端末である。洗濯レシピカード1240aは、図16に示したコインランドリー店舗1000に設けられ、サービスセンター端末400との接続を行う識別コード1250と、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための一部の洗い方情報とが記載されている。そして、携帯機器1400によって洗濯レシピカード1250aの識別コード1250を読み取る。識別コード1250の読み取りによって、携帯機器1400に表示される洗い方情報の画面中の「サポート」アイコン(図23(a)を参照)がタッチされた時、携帯機器1400に予め登録された無料通信アプリケーションを起動してサービスセンター端末400に自動接続すると共に、携帯機器1400とサービスセンター端末400の間で無料通話を可能とする。無料通信アプリケーションを用いてコインランドリー支援システム3000を構築しているので運営費を安くすることが出来る。
【0075】
図22は、第5実施形態における布団等の大物セルフ洗いを行うときの作業手順を示すフローチャートである。図22のステップS400、S410、S420、S430は、図18と同じであるのでその説明は省略する。
一方、大物洗いの洗い方が分からない場合、洗濯レシピカード1240により大物(被洗濯物)のセルフ洗いの作業内容を確認する(S450)。ステップS450で、洗濯レシピカード1240を見て(読んで)、セルフ洗いの洗い方が分かった場合は(S450のYes)、店舗内の洗濯乾燥機を用いて洗濯を開始する(ステップS460)。セルフ洗いの洗い方が分からない場合は(ステップS450のNo)、ステップS475に進む。ステップS475では、例えば敷布団のセフル洗いを行いたい場合、洗濯レシピカード1240aの識別コード(例えば、QRコード)1250を携帯機器1400で読取る。
【0076】
図23(a)は、洗濯レシピカード1240aの識別コード1250を携帯機器1400で読み取った時に、携帯機器1400に表示される「敷布団」の洗い方の最初の画面1600の一例である。利用者が、携帯機器1400に順次表示される「敷布団」の洗い方画像を見ても、洗い方がよく分からい場合は、画面1600の特定アイコン(例えば「サービス」アイコン)1610をタッチする。すると、図23(b)の「大物洗いサポートセンター」画面1620に移行する。
【0077】
図23(b)の「大物洗いサポートセンター」画面1620には、「無料通話アプリ-発信」ボタン1630と、「会員登録しない-発信」ボタン1640が用意されている。利用者が、「無料通話アプリ-発信」ボタン1630をタッチすると、無料通話支援アプリケーションのダウンロード画面に移行する。ダウンロード画面では、最初に会員登録の入力項目(例えば氏名、ユーザID(例えば、メールアドレスや携帯電話番号等)、パスワード)が表示される。その画面に必要な情報を入力して会員登録を実行することにより、携帯機器140に無料通話支援アプリケーションがインストールされる。そして、会員登録が完了した後に「今すぐ起動する」ボタンをタッチすると、無料通話支援アプリケーションが起動して、携帯機器1400とサービスセンター端末400との間でネットワーク接続が行われ、無料通話による洗い方の指導・アドバイスを受けることができる。
【0078】
図24(a)、(b)は、携帯機器1400とサービスセンター端末400との間の交信状況の画面1650の一例を示している。例えば、同(a)の画面1650では、サービスセンター側のサービスセンター端末400を操作する熟練又は熟知した洗濯アドバイザーのマイスターの顔画像1660と利用者の顔画像1670とが表示される。これにより、お互いの顔を見ながら対話を行うことができるので、利用者は安心して支援を受けることが出来る。同(b)の画面1650では、共有する画像1680が大きく表示され、顔画像1660と顔画像1670は小さく表示される。なお、顔画像1660と顔画像1670は省略しても良い。
これにより、利用者は熟練した洗濯アドバイスのマイスターと交信して、セルフ洗いの分からない点や困っている点など、聞きたい内容について指導・アドバイスを受けることができる。そして、その指導・アドバイスに従って店舗内の洗濯乾燥機を用いて洗濯を開始する(S480)。ステップS430、S460、S480において、洗濯が開始されると設定時間が終わるまで待機し、洗濯乾燥を完了する(S490)。
【0079】
一方、図23(b)で「会員登録しない-発信」ボタン1640をタッチした場合は、図25に示す画面1700に遷移する。図25の画面1700では、サポートセンターの電話番号1710が網掛けエリアに表示されるので、その網掛けエリアをタッチすると、大物洗いサポートセンターの電話番号に自動発信される。そして、サポートセンターのマイスターとの電話更新により、同様に指導・アドバイスを受ける。この場合の通話料は、利用者の個人負担となる。
【0080】
このように、第4および第5実施形態でも、無料通信アプリケーションを用いてコインランドリー支援システムを構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、布団等の大物セルフ洗い方が分からない利用者又は困っている利用者からのコール接続に対し、サービスセンター端末400から熟練又は熟知した洗濯アドバイザー(マイスター)から適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0081】
実施形態に係る支援システムは、ネットワーク20に接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なサポート表示装置300と、ネットワーク20に接続され、サポート表示装置300を利用する利用者に対して支援を行うサービスセンター端末400と、を有する支援システム10であって、サポート表示装置300は、利用者の選択操作に応じた画像の一つを見ている途中で、その画像の一部に表示されるコールボタン600、650がタッチされた時、通信アプリケーション360bを起動してサービスセンター端末400に通話無料で自動接続して、サポート表示装置300とサービスセンター端末400との間で無料通話を可能とする構成である。これにより、通話料無料である通信アプリケーション360bを用いて支援システム10を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、困っている利用者からのコール接続に対しサービスセンター端末400から熟練又は熟知したアドバイザーから適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0082】
実施形態に係る支援システムは、ネットワーク20に接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なサポート表示装置300と、利用者が保有し、支援アプリケーションによって支援を受けることが可能な携帯機器150と、を有する支援システム100であって、携帯機器150は、サポート表示装置300の画面に表示される利用者の選択操作に応じた画像の一部に表示される識別コード810を読取った時、支援アプリケーションを自動起動してネットワーク20に接続されるサービスセンター端末400に通話無料で自動接続して、サポート表示装置300と携帯機器150との間で無料通話を可能とする構成である。これにより、通話料無料である支援アプリケーションを用いて支援システム100を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、困っている利用者からのコール接続に対しサービスセンター端末400から熟練又は熟知したアドバイザーから適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0083】
実施形態に係る支援システムは、ネットワーク20に接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なタブレット900と、ネットワーク20に接続され、タブレット900を利用する利用者に対して支援を行うサービスセンター端末400と、を有する支援システム10であって、タブレット900は、利用者の選択操作に応じた画像の一つを見ている途中で、その画像の一部に表示されるコールボタン930がタッチされた時、通信アプリケーション360aを起動してサービスセンター端末400に通話無料で自動接続して、タブレット900とサービスセンター端末400との間で無料通話を可能とする構成である。これにより、通話料無料である通信アプリケーション360bを用いて支援システム10を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、困っている利用者からのコール接続に対し、サービスセンター端末400から熟練又は熟知したアドバイザーから適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0084】
実施形態に係る支援システムは、ネットワーク20に接続され、利用者に画像を含む複数のサポート情報を画面に表示することが可能なタブレット900と、利用者が保有し、支援アプリケーションによって支援を受けることが可能な携帯機器150と、を有する支援システム100であって、携帯機器150は、タブレット900の画面に表示される利用者の選択操作に応じた画像の一部に表示される識別コードを読取った時、支援アプリケーションを自動起動してネットワーク20に接続されるサービスセンター端末400に通話無料で自動接続して、タブレット900と携帯機器150との間で無料通話を可能とする構成である。これにより、通話料無料である支援アプリケーションを用いて支援システム100を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、困っている利用者からのコール接続に対し、サービスセンター端末400から熟練又は熟知したアドバイザーから適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0085】
実施形態に係るコインランドリー支援システムは、ネットワーク20に接続され、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための複数の画像を表示することが可能なコインランドリー30に設けられるサポート表示装置300と、ネットワーク20に接続され、サポート表示装置300を利用する利用者に対して支援を行うサービスセンター端末400と、を有するコインランドリー支援システム10であって、サポート表示装置300は、利用者の選択操作に応じた画像の一つを見ている途中で、その画像の一部に表示されるコールボタン600、650がタッチされた時、通信アプリケーション360bを起動してサービスセンター端末400に通話無料で自動接続して、サポート表示装置300とサービスセンター端末400との間で無料通話を可能とする構成である。これにより、通話料無料である通信アプリケーション360bを用いてコインランドリー支援システム10を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、布団等の大物セルフ洗い方が分からない利用者又は困っている利用者からのコール接続に対し、サービスセンター端末400から熟練又は熟知した洗濯アドバイザー(洗濯のプロ)から適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0086】
実施形態に係るコインランドリー支援システムは、ネットワーク20に接続され、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための複数の画像を表示することが可能なコインランドリー30に設けられるサポート表示装置300と、利用者が保有し、支援アプリケーションによって支援を受けることが可能な携帯機器150と、を有するコインランドリー支援システム100であって、携帯機器150は、サポート表示装置300の画面に表示される利用者の選択操作に応じた画像の一部に表示される識別コード810を読取った時、支援アプリケーションを自動起動してネットワーク20に接続されるサービスセンター端末400に通話無料で自動接続して、サポート表示装置300と携帯機器150との間で無料通話を可能とする構成である。これにより、通話料無料である支援アプリケーションを用いてコインランドリー支援システム100を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、布団等の大物セルフ洗い方が分からない利用者又は困っている利用者からのコール接続に対し、サービスセンター端末400から熟練又は熟知した洗濯アドバイザー(洗濯のプロ)から適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0087】
実施形態に係るコインランドリー支援システム2000は、コインランドリー1000に設けられ、タッチモニター1325と、無料通信アプリケーション1323とを少なくとも有し、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための洗い方情報を提供する洗濯ナビ端末1032と、洗濯ナビ端末1032とネットワーク接続され、洗濯ナビ端末1032を利用する利用者に対して支援を行うサービスセンター端末400と、を有し、洗濯ナビ端末1032の制御装置1320は、利用者の操作に応じてタッチモニター1325に洗い方情報を表示し、洗い方情報の画面中に表示される特定(「サポート」)アイコン1530がタッチされた時、前記無料通信アプリケーションを起動して前記サービスセンター端末に自動接続して、前記洗濯ナビ端末と前記サービスセンター端末の間で無料通話を可能とする構成である。これにより、無料通信アプリケーション1323を用いてコインランドリー支援システム2000を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、布団等の大物セルフ洗い方が分からない利用者又は困っている利用者からのコール接続に対し、サービスセンター端末400から熟練又は熟知した洗濯アドバイザー(洗濯のプロ)から適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0088】
また、実施形態のコインランドリー支援システム2000は、コインランドリー1000に設けられる備え付けカメラ1034によって撮影された画像がサービスセンター端末400に送信されると共に、当該画像が洗濯ナビ端末1032とサービスセンター端末400とで共有する。これにより、画像を共有しながらセルフ洗いの分からない点や困っている点など、聞きたい内容について指導・アドバイスを受けることが出来る。
【0089】
また、実施形態のコインランドリー支援システム3000は、利用者に対して支援を行うサービスセンター端末と、コインランドリー1000に設けられ、サービスセンター端末との接続を行う識別コード1250と、少なくとも布団の洗濯・乾燥をセルフで実施するための一部の洗い方情報と、が記載される洗濯レシピカード1240と、利用者が保有し、サービスセンター端末とネットワーク接続可能な携帯機器1400と、を有し、携帯機器1400によって洗濯レシピカード1240の識別コード1250を読み取り、識別コード1250の読み取りに応じて携帯機器1400に表示される洗い方情報の画面中の特定(「お問合せ」)アイコン1610がタッチされた時、携帯機器1400に登録された無料通信アプリケーションを起動してサービスセンター端末に自動接続して、携帯機器1400とサービスセンター端末の間で無料通話を可能とする構成である。これにより、無料通信アプリケーションを用いてコインランドリー支援システム3000を構築しているので運営費を安くすることが出来る。また、布団等の大物セルフ洗い方が分からない利用者又は困っている利用者からのコール接続に対し、サービスセンター端末400から熟練又は熟知した洗濯アドバイザー(洗濯のプロ)から適切なアドバイスを受けることが出来る。
【0090】
また、実施形態のコインランドリー支援システム3000の無料通信アプリケーションは、特定(「お問合せ」)アイコン1610がタッチされた時の初期操作において携帯機器1400に事前登録される。これにより、無料通信アプリケーションのインストールが簡単に実施することが出来る。
【0091】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0092】
10、100、2000、3000…支援システム、 20…ネットワーク
30…コインランドリー、 300…サポート表示装置
40…サービスセンター、 400…サービスセンター端末
150、720、1400…携帯機器(スマートフォン)
310…タッチモニター、 312,322…カメラ、 314…マイク
316…スピーカー、 318…秤(重量計)、 320…バスケット(載置台)
330…制御装置、 340…CPU、 350…データメモリ
360…プログラムメモリ、 370…タイマー、 380…通信部
390…I/Oインターフェース、 395…ディスクストレージ
450…サービスセンター側のカメラ、 500…サーバ
650、700a、710a、930…[Call]ボタン
800、810、940、950、1250…識別コード(QRコード)
900…タブレット、 905…タッチモニター、 910…カメラ
915…マイク、 920…スピーカー、 925…補強部材、
960…相手の顔画像、 962…自分の顔画像、
964…共有する画像、 966…カメラアイコン
980…〇△市観光サポート表示装置
990…イベント会場サポート表示装置
1020…洗濯レシピラック、 1240…洗濯レシピ
1032…洗濯ナビ端末、 1320…制御装置1320、 1321…CPU
1322…洗濯ナビゲーションプログラム、
1323…無料通話アプリケーション1323、 1324…通信部1324
1325…タッチモニター1325、 1326…カメラ1326
1327…マイク1327、 1328…スピーカー
図1
図2
図3
図4
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