(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022130341
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】シートモジュール及び運搬装置
(51)【国際特許分類】
B62B 9/12 20060101AFI20220830BHJP
【FI】
B62B9/12 Z
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022026647
(22)【出願日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】202110211555.0
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】鐘 知仁
【テーマコード(参考)】
3D051
【Fターム(参考)】
3D051AA02
3D051AA08
3D051AA18
3D051AA23
3D051BA03
3D051BB06
3D051CA06
3D051CG04
3D051CG07
(57)【要約】
【課題】簡素な構造を有しより安価でかつ軽量なシートモジュール、及びシートモジュールを具備する運搬装置を提供する。
【解決手段】運搬装置は、フレームと、シートモジュールと、を含む。シートモジュールは、シート本体と、カーフレストと、操作部材と、を含む。シート本体は、フレームと枢動可能に接続され、シート本体は、第1係合部分を有する。カーフレストは、シート本体と枢動可能に接続される。操作部材は、押圧部分と、弾性部分と、枢動部分と、第2係合部分と、を有する。操作部材は、枢動部分によってカーフレストと枢動可能に接続される。弾性部分は、カーフレストに当接する。第2係合部分は、カーフレストが所定の位置に保たれるように、第1係合部分と係合する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1係合部分を有するシート本体と、
前記シート本体と枢動可能に接続されるカーフレストと、
押圧部分と、弾性部分と、枢動部分と、第2係合部分と、を有する操作部材であって、前記操作部材が、前記枢動部分によって前記カーフレストと枢動可能に接続され、前記弾性部分が、前記カーフレストに当接する、操作部材と、
を備えるシートモジュールであって、
前記第2係合部分は、前記カーフレストが所定の位置に保たれるように、前記第1係合部分と係合し、
前記押圧部分が押圧されるとき、前記カーフレストが前記シート本体に対して回動して前記カーフレストの角度を調節することが可能なように、前記弾性部分が加圧されて弾性的に変形し、前記第2係合部分が前記第1係合部分から係合解除し、
前記押圧部分が解放されるとき、前記弾性部分は、前記操作部材を復帰させる、シートモジュール。
【請求項2】
前記弾性部分は、前記操作部材上に一体的に形成された弾性板である、請求項1に記載のシートモジュール。
【請求項3】
前記第1係合部分は、前記シート本体の前側部の下方縁部から突出する、請求項1に記載のシートモジュール。
【請求項4】
前記カーフレストが前記シート本体に対して回動するとき、前記第2係合部分は、前記シート本体の前記前側部の前記下方縁部に当接する、請求項3に記載のシートモジュール。
【請求項5】
前記シート本体の前記前側部の前記下方縁部は、円弧状である、請求項3に記載のシートモジュール。
【請求項6】
前記カーフレストが前記所定の位置に保たれるとき、前記カーフレストは、前記シート本体と水平である、請求項1に記載のシートモジュール。
【請求項7】
前記カーフレストの中間部分は、枢動穴を有し、前記枢動部分は、前記操作部材が前記カーフレストと枢動可能に接続されるように、前記枢動穴内に配置される、請求項1に記載のシートモジュール。
【請求項8】
前記弾性部分と前記枢動部分とは、前記押圧部分と前記第2係合部分との間に位置付けられる、請求項1に記載のシートモジュール。
【請求項9】
前記弾性部分は、前記枢動部分の近傍にある、請求項1に記載のシートモジュール。
【請求項10】
フレームと、
シート本体と、カーフレストと、操作部材と、を備えるシートモジュールであって、前記シート本体が、前記フレームと枢動可能に接続され、前記シート本体が、第1係合部分を有し、前記カーフレストが、前記シート本体と枢動可能に接続され、前記操作部材が、押圧部分と、弾性部分と、枢動部分と、第2係合部分と、を有し、前記操作部材が、前記枢動部分によって前記カーフレストと枢動可能に接続され、前記弾性部分が、前記カーフレストに当接する、シートモジュールと、
を備える運搬装置であって、
前記第2係合部分は、前記カーフレストが所定の位置に保たれるように、前記第1係合部分と係合し、
前記押圧部分が押圧されるとき、前記カーフレストが前記シート本体に対して回動して前記カーフレストの角度を調節することが可能なように、前記弾性部分が加圧されて弾性的に変形し、前記第2係合部分が前記第1係合部分から係合解除し、
前記押圧部分が解放されるとき、前記弾性部分は、前記操作部材を復帰させる、運搬装置。
【請求項11】
前記弾性部分は、前記操作部材上に一体的に形成された弾性板である、請求項10に記載の運搬装置。
【請求項12】
前記第1係合部分は、前記シート本体の前側部の下方縁部から突出する、請求項10に記載の運搬装置。
【請求項13】
前記カーフレストが前記シート本体に対して回動するとき、前記第2係合部分は、前記シート本体の前記前側部の前記下方縁部に当接する、請求項12に記載の運搬装置。
【請求項14】
前記シート本体の前記前側部の前記下方縁部は、円弧状である、請求項12に記載の運搬装置。
【請求項15】
前記カーフレストが前記所定の位置に保たれるとき、前記カーフレストは、前記シート本体と水平である、請求項10に記載の運搬装置。
【請求項16】
前記カーフレストの中間部分は、枢動穴を有し、前記枢動部分は、前記操作部材が前記カーフレストと枢動可能に接続されるように、前記枢動穴内に配置される、請求項10に記載の運搬装置。
【請求項17】
前記弾性部分と前記枢動部分とは、前記押圧部分と前記第2係合部分との間に位置付けられる、請求項10に記載の運搬装置。
【請求項18】
前記弾性部分は、前記枢動部分の近傍にある、請求項10に記載の運搬装置。
【請求項19】
前記フレームは、ハンドルと、後脚部と、前脚部と、固定部材と、第1シート連結部材と、第2シート連結部材と、を備え、前記前脚部は、前記後脚部と枢動可能に接続され、前記シート本体は、前記前脚部と枢動可能に接続され、前記固定部材は、前記シート本体の後側部に配置されかつ前記ハンドルの端部と接続され、前記第1シート連結部材は、前記シート本体及び前記固定部材と枢動可能に接続され、前記第2シート連結部材は、前記シート本体及び前記後脚部と枢動可能に接続され、
前記ハンドルと前記後脚部と前記前脚部とが、互いに対して折り畳まれるとき、前記固定部材と前記後脚部とは、それぞれ前記第1シート連結部材と前記第2シート連結部材とによって前記シート本体の前記後側部を地面と反対の方向に向かって回動するように動かし、
前記ハンドルと前記後脚部と前記前脚部とが、互いに対して展開されるとき、前記固定部材と前記後脚部とは、それぞれ前記第1シート連結部材と前記第2シート連結部材とによって前記シート本体の前記後側部を地面に向かって位置決めされるように動かす、請求項10に記載の運搬装置。
【請求項20】
前記シート本体が折り畳まれた後、前記シート本体の前側部は、前記シート本体の前記後側部よりも低い、請求項19に記載の運搬装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、シートモジュール及び運搬装置に関し、より具体的には、簡素な構造を有しより安価でかつ軽量なシートモジュール、及びシートモジュールを具備する運搬装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ベビーカーは、買い物に行くとき、親が赤子又は子供を運ぶために使用される道具である。現在、ベビーカーのほとんどはカーフレストを有しており、カーフレストは通常、シートの前端部に配置される。したがって、赤子がベビーカーに乗っているとき、赤子の足はカーフレストによって支持され得、これによって赤子をより快適にする。一般に、カーフレストの角度は、調節構造によって調節され得る。従来の調節構造の操作部材は、リベットによってカーフレストと枢動可能に接続され、操作部材を復帰させるためにばねが使用される。操作部材、リベット及びばねが全て独立した構成要素であるため、従来の調節構造は複雑であり価格が高くかつ重量が重い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
シートモジュールは、シート本体と、カーフレストと、操作部材と、を含む。シート本体は、第1係合部分を有する。カーフレストは、シート本体と枢動可能に接続される。操作部材は、押圧部分と、弾性部分と、枢動部分と、第2係合部分と、を有する。操作部材は、枢動部分によってカーフレストと枢動可能に接続される。弾性部分は、カーフレストに当接する。第2係合部分は、カーフレストが所定の位置に保たれるように、第1係合部分と係合する。押圧部分が押圧されるとき、カーフレストがシート本体に対して回動してカーフレストの角度を調節することが可能なように、弾性部分が加圧されて弾性的に変形し、第2係合部分が第1係合部分から係合解除する。押圧部分が解放されるとき、弾性部分は操作部材を復帰させる。
【0004】
運搬装置は、フレームと、シートモジュールと、を含む。シートモジュールは、シート本体と、カーフレストと、操作部材と、を含む。シート本体は、フレームと枢動可能に接続される。シート本体は、第1係合部分を有する。カーフレストは、シート本体と枢動可能に接続される。操作部材は、押圧部分と、弾性部分と、枢動部分と、第2係合部分と、を有する。操作部材は、枢動部分によってカーフレストと枢動可能に接続される。弾性部分は、カーフレストに当接する。第2係合部分は、カーフレストが所定の位置に保たれるように、第1係合部分と係合する。押圧部分が押圧されるとき、カーフレストがシート本体に対して回動してカーフレストの角度を調節することが可能なように、弾性部分が加圧されて弾性的に変形し、第2係合部分が第1係合部分から係合解除する。押圧部分が解放されるとき、弾性部分は操作部材を復帰させる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本願の実施形態による運搬装置を図示する斜視図である。
【
図2】
図1に示されるシートモジュールを図示する斜視図である。
【
図3】
図2に示されるシートモジュールを図示する断面図である。
【
図4】シート本体と水平であるように調節された、
図2に示されるカーフレストを図示する斜視図である。
【
図5】
図4に示されるシートモジュールを図示する断面図である。
【
図6】
図5に示される操作部材を図示する斜視図である。
【
図7】
図1に示される運搬装置を図示する側面図である。
【
図8】半折り畳み状態にある、
図1に示される運搬装置を図示する斜視図である。
【
図9】
図8に示される運搬装置を図示する側面図である。
【
図10】折り畳まれた、
図1に示される運搬装置を図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1~
図6を参照すると、
図1は、本願の実施形態による運搬装置1を図示する斜視図であり、
図2は、
図1に示されるシートモジュール12を図示する斜視図であり、
図3は、
図2に示されるシートモジュール12を図示する断面図であり、
図4は、シート本体120と水平であるように調節された、
図2に示されるカーフレスト122を図示する斜視図であり、
図5は、
図4に示されるシートモジュール12を図示する断面図であり、
図6は、
図5に示される操作部材124を図示する斜視図である。
【0007】
図1に示されるように、本願の運搬装置1は、フレーム10と、シートモジュール12と、を含む。運搬装置1は、ベビーカー又は運搬のために使用される他の装置であり得る。シートモジュール12は、シートモジュール12がフレーム10と共に折り畳まれ又は展開され得るように、フレーム10と枢動可能に接続される。本実施形態では、フレーム10は、ハンドル100と、後脚部102と、前脚部104と、を含み得る。ハンドル100と後脚部102と前脚部104とが、互いに対して回動して折り畳まれ又は展開され得るように、ハンドル100と後脚部102と前脚部104とは、互いに枢動可能に接続される。本実施形態では、フレーム10は、折り畳み操作部材106をさらに含み得る。折り畳み操作部材106は、ハンドル100上に配置され得る。ユーザは、折り畳み操作部材106を操作して運搬装置1を折り畳み得る。
【0008】
図2~
図5に示されるように、シートモジュール12は、シート本体120と、カーフレスト122と、操作部材124と、を含む。シート本体120は、フレーム10と枢動可能に接続され、シート本体120は、第1係合部分1200を有する。本実施形態では、第1係合部分1200は、シート本体120の前側部の下方縁部1202から突出し得る。カーフレスト122は、シート本体120と枢動可能に接続される。本実施形態では、シート本体120の前側部の両側に枢動可能に接続される2つのカーフレスト122がある。操作部材124は、押圧部分1240と、弾性部分1242と、枢動部分1244と、第2係合部分1246と、を有する。操作部材124は、枢動部分1244によってカーフレスト122と枢動可能に接続される。本実施形態では、枢動部分1244は、(
図6に示されるように)外方に突出する突出部であり得、カーフレスト122の中間部分は、枢動穴1220を有し得る。枢動部分1244は、操作部材124がカーフレスト122と枢動可能に接続されるように、枢動穴1220内に配置され得る。
【0009】
図3、
図5及び
図6に示されるように、本実施形態では、弾性部分1242は、操作部材124上に一体的に形成された弾性板であり得る。操作部材124がカーフレスト122と枢動可能に接続されるとき、弾性部分1242は、カーフレスト122の内側表面に当接する。本実施形態では、弾性部分1242と枢動部分1244とは、押圧部分1240と第2係合部分1246との間に位置付けられ得、弾性部分1242は、枢動部分1244の近傍にあり得る。
【0010】
図5に示されるように、操作部材124の第2係合部分1246は、カーフレスト122が所定の位置に保たれるように、シート本体120の第1係合部分1200と係合する。本実施形態では、カーフレスト122が
図5に示される所定の位置に保たれるとき、カーフレスト122は、シート本体120と水平である。ユーザがカーフレスト122の角度を調節したいとき、ユーザは、操作部材124の押圧部分1240を矢印A1の方向に向かって押圧し得る。操作部材124の押圧部分1240が押圧されるとき、操作部材124は、枢動部分1244の回りを矢印A2の方向に向かって回動する。このとき、カーフレスト122がシート本体120に対して矢印A3の方向に向かって回動してカーフレスト122の角度を調節することが可能なように、弾性部分1242がカーフレスト122の内側表面によって加圧されて弾性的に変形し、第2係合部分1246が第1係合部分1200から係合解除する。例えば、第2係合部分1246が第1係合部分1200から係合解除するとき、ユーザは、カーフレスト122を矢印A3の方向に向かって
図3に示される位置へと回動させ得る。ユーザがカーフレスト122を
図3に示される位置から
図5に示される位置へと調節したいとき、ユーザは、カーフレスト122を矢印A2の方向に向かって直接押し得る。
【0011】
図3及び
図5に示されるように、操作部材124の弾性部分1242は、カーフレスト122の内側表面に当接する。従って、操作部材124の押圧部分1240が
図5に示される矢印A1の方向に向かって押圧されるとき、弾性部分1242は、カーフレスト122の内側表面によって加圧されて弾性的に変形する。操作部材124の押圧部分1240が解放されるとき、弾性部分1242の弾性力は、操作部材124を矢印A3の方向に向かって復帰させる。従って、カーフレスト122がシート本体120に対して回動するとき、弾性部分1242の弾性力は、操作部材124の第2係合部分1246がシート本体120の前側部の下方縁部1202に当接するよう強制する。本実施形態では、シート本体120の前側部の下方縁部1202は、円弧状であり得る。従って、カーフレスト122がシート本体120に対して滑らかに回動し得るように、操作部材124の第2係合部分1246は、シート本体120の前側部の下方縁部1202に沿って滑らかに摺動し得る。さらに、カーフレスト122が
図5に示される位置に位置付けられるとき、弾性部分1242の弾性力は、また、操作部材124の第2係合部分1246とシート本体120の第1係合部分1200との間の安定した係合を保つ。
【0012】
図7~
図11を参照すると、
図7は、
図1に示される運搬装置1を図示する側面図であり、
図8は、半折り畳み状態にある、
図1に示される運搬装置1を図示する斜視図であり、
図9は、
図8に示される運搬装置1を図示する側面図であり、
図10は、折り畳まれた、
図1に示される運搬装置1を図示する斜視図であり、
図11は、
図10に示される運搬装置1を図示する側面図である。本願の運搬装置1の構造は、実質的に対称的であり、本願の技術的特徴は、以下で一方の側の構造によって説明されることに留意されるべきである。
【0013】
図1及び
図7~
図11に示されるように、本実施形態では、ハンドル100は、上方ハンドル1000と、第1下方ハンドル1002と、第2下方ハンドル1004と、を含み得る。上方ハンドル1000と第1下方ハンドル1002と第2下方ハンドル1004とが、互いに対して回動して折り畳まれ又は展開され得るように、第1下方ハンドル1002と第2下方ハンドル1004とは上方ハンドル1000と枢動可能に接続される。折り畳み操作部材106は、上方ハンドル1000上に配置され得る。運搬装置1は、ロック機構108をさらに含み得る。ユーザは、折り畳み操作部材106を操作して運搬装置1を折り畳み得る。ロック機構108は、上方ハンドル1000と第2下方ハンドル1004との間の枢動結合部に配置され得、ロック機構108は、上方ハンドル1000と第2下方ハンドル1004とをロック又はアンロックするために使用される。
【0014】
図1及び
図7~
図11に示されるように、フレーム10は、固定部材110と、第1シート連結部材112と、第2シート連結部材114と、をさらに含み得る。固定部材110は、シート本体120の後側部1206に配置されかつハンドル100の第2下方ハンドル1004の端部と接続される。本実施形態では、後脚部102は、接続部材1020を含み得る。前脚部104とハンドル100の第1下方ハンドル1002とが、後脚部102に対して回動して折り畳まれ又は展開され得るように、前脚部104とハンドル100の第1下方ハンドル1002とは、後脚部102の接続部材1020の両側に枢動可能に接続される。シート本体120は、前脚部104と枢動可能に接続される。第1シート連結部材112の両端部は、シート本体120及び固定部材110と枢動可能に接続される。第2シート連結部材114の両端部は、シート本体120及び後脚部102と枢動可能に接続される。本実施形態では、第1シート連結部材112と第2シート連結部材114とは、鉄板であり得るがこれに限定されない。
【0015】
図1、
図8及び
図10に示されるように、シート本体120は、前側部1204と、後側部1206と、を有する。カーフレスト122がシート本体120に対して回動して角度を調節し得るように、カーフレスト122は、シート本体120の前側部1204と枢動可能に接続される。さらに、運搬装置1は、(
図11に示されるように)背もたれ部14をさらに含み得る。一般に、背もたれ部14は、シート本体120の後側部1206に配置される。従って、シート本体120の後側部1206は、シート本体120と背もたれ部14との間の境界である。
【0016】
図1及び
図7~
図11に示されるように、ハンドル100と後脚部102と前脚部104とは、互いに対して折り畳まれ又は展開されて、シート本体120を折り畳まれ又は展開されるように動かし得る。さらなる説明として、ハンドル100と後脚部102と前脚部104とが、互いに対して折り畳まれるとき、固定部材110と後脚部102とは、それぞれ第1シート連結部材112と第2シート連結部材114とによってシート本体120を折り畳まれ又は展開されるように動かす。
図10及び
図11に示されるように、ハンドル100と後脚部102と前脚部104とが、互いに対して折り畳まれるとき、固定部材110と後脚部102とは、それぞれ第1シート連結部材112と第2シート連結部材114とによってシート本体120の後側部1206を地面と反対の方向に(すなわち矢印A4の方向に)向かって回動するように動かす。従って、シート本体120が折り畳まれた後、シート本体120は、シート本体120の前側部1204がシート本体120の後側部1206よりも低くなるように、矢印A4の方向に下向きに回動する。上で言及されたように、シート本体120の後側部1206は、シート本体120と背もたれ部14との間の境界である。従って、換言すると、シート本体120が折り畳まれた後、シート本体120と背もたれ部14との間の境界は、運搬装置1が折り畳まれた後に背もたれ部14が地面と接触しないように、最頂位置に移動する。従って、背もたれ部14の長さは、実用的な要求に従って増大し得る。
図10及び
図11に示されるように、運搬装置1が折り畳まれた後、シート本体120は、折り畳まれた運搬装置1の高さを低減するように、矢印A4の方向に下向きに回動する。従って、運搬装置1を保管する又は運搬するために有益である。さらに、ハンドル100と後脚部102と前脚部104とが、互いに対して展開されるとき、固定部材110と後脚部102とは、それぞれ第1シート連結部材112と第2シート連結部材114とによってシート本体120の後側部1206を地面に(すなわち矢印A5の方向に)向かって位置決めされるように動かす。
【0017】
上で言及されたように、本願のシートモジュールの操作部材は、操作部材自体の枢動部分によってカーフレストと枢動可能に接続され、操作部材は、操作部材自体の弾性部分によって復帰させられる。従って、本願は、追加のリベット及びばねを導入することを必要としない。枢動部分と弾性部分とは、操作部材上に一体的に形成され得る。構造は、簡素であり価格が安くかつ重量が軽い。本願の運搬装置が折り畳まれるとき、本願は、シート本体の前側部がシート本体の後側部よりも低くなるように、シート本体の後側部を地面と反対の方向に向かって回動するように動かすために、第1シート連結部材と第2シート連結部材とを利用する。一般に、シート本体の後側部は、シート本体と背もたれ部との間の境界である。従って、本願の運搬装置が折り畳まれた後、シート本体と背もたれ部との間の境界は、運搬装置が折り畳まれた後に背もたれ部が地面と接触しないように、最頂位置に移動する。従って、背もたれ部の長さは、実用的な要求に従って増大し得る。さらに、本願の運搬装置が折り畳まれた後、シート本体は、折り畳まれた運搬装置の高さを低減するように、下向きに回動する。従って、運搬装置を保管する又は運搬するために有益である。
【0018】
当業者は、本願の教示を保持しながら、装置および方法の多くの修正および変更が行われ得ることに容易に気付くであろう。従って、上の開示は、添付の特許請求の範囲の境界によってのみ限定されるように解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0019】
1…運搬装置
10…フレーム
100…ハンドル
102…後脚部
104…前脚部
110…固定部材
112…第1シート連結部材
114…第2シート連結部材
12…シートモジュール
120…シート本体
1200…第1係合部分
1202…下方縁部
1204…前側部
1206…後側部
122…カーフレスト
1220…枢動穴
124…操作部材
1240…押圧部分
1242…弾性部分
1244…枢動部分
1246…第2係合部分
【外国語明細書】