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特開2022-130373熱光起電力電気的パワー発生器ネットワーク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022130373
(43)【公開日】2022-09-06
(54)【発明の名称】熱光起電力電気的パワー発生器ネットワーク
(51)【国際特許分類】
   H05H 1/24 20060101AFI20220830BHJP
   H02S 10/30 20140101ALI20220830BHJP
【FI】
H05H1/24
H02S10/30
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022085261
(22)【出願日】2022-05-25
(62)【分割の表示】P 2018562548の分割
【原出願日】2017-05-30
(31)【優先権主張番号】62/343,092
(32)【優先日】2016-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】516148405
【氏名又は名称】ブリリアント ライト パワー インコーポレーティド
(74)【代理人】
【識別番号】100111707
【弁理士】
【氏名又は名称】相川 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】ミルズ, ランデル, エル.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】パワーの発生のためのシステム、装置、及び方法に関し、遠隔モニタリング、遠隔制御、遠隔通信のための通信システムに関する。
【解決手段】情報の送信のためのポータル及び電気的及び熱的パワーの少なくとも1つを供給する通信ネットワークの要素及びプラズマ-電気パワー源の溶融金属燃料は、(i)ハイドリノを形成するため原子水素の触媒の反応セルと、(ii)化学燃料混合物と、(iii)燃料噴射システムと、(iv)電気的パワー源及び燃料を閉じ込める1セットの電極と、(v)生成物回収システムと、(vi)HO蒸気の源と、(vii)セルの高パワー光出力を電気に変換することができるパワー・コンバーターと、及び(viii)情報の送信が可能でかつ遠隔通信が可能な装置と、ここで、装置は、通信ネットワークを形成するためコントロールされ且つ組織化される複数のパワー・システムの複数の通信エレメントの通信エレメントを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パワー発生装置と、
少なくとも1つのパワー消費装置と、
パワー発生装置及び少なくとも1つのパワー消費装置に接続される配電網と、を含む分散情報ネットワークにおいて、
パワー発生装置は、配電網に電力を供給し、及び
パワー発生装置は、配電網を使用して、ネットワーク・データ・トラフィックをルーティングする、分散情報ネットワーク。
【請求項2】
電気的パワーを発生させるためのSunCell(登録商標)と、
SunCell(登録商標)内に含まれるコントローラーと、
SunCell(登録商標)内に含まれ、及び、データ送信のためのコントローラーに接続される、電力線搬送トランシーバーと、
SunCell(登録商標)及び電力線搬送トランシーバーに接続される、配電接続と、を含むパワー発生装置において、
電気的パワー及びデータは、配電接続を通して同時に送信される、パワー発生装置。
【請求項3】
請求項2に記載のパワー発生装置であって、SunCell(登録商標)は、
大気圧未満の、大気圧の、又は大気圧を超える圧力を維持することができる少なくとも1つの槽と、
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、
c)少なくとも1つの原子水素又は原子水素の源、及び、
d)溶融金属、
を含む反応物と、
溶融金属リザーバー及び電磁ポンプを含む、少なくとも1つの溶融金属噴射システムと、
少なくとも1つの追加の反応物噴射システムと、ここで、追加の反応物は、
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、及び
c)原子水素又は原子水素の源の少なくとも1つ、 を含み;
電気的パワーを含む少なくとも1つの反応物点火システムと、ここで、電気的パワーの源は、パワー・コンバーターからの電気的パワーを受け取り;
溶融金属を回収するためのシステムと; 及び
電気的パワー及び/又は熱的パワーへの光及び熱出力の少なくとも1つの出力システム又はパワー・コンバーターの少なくとも1つと; を含む、パワー発生装置。
【請求項4】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムは、
a)溶融金属を閉じ込める電極の少なくとも1つのセット、及び、
b)プラズマを形成するために反応物を反応させるようにするのに十分な高電流の電気的エネルギーのショート・バーストをデリバリするための電気的パワーの源、を含む、パワー発生装置。
【請求項5】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムは、ベクトルのクロス積の電流要素を供給するため電流源及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含む電磁ポンプを含んでよい、パワー発生装置。
【請求項6】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、溶融金属リザーバーは、誘導結合ヒータを含んでよい、パワー発生装置。
【請求項7】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムは、開回路を形成するため分離される少なくとも1セットの電極を含み、その開回路は、点火を達成するため高電流が流れるようにさせるため溶融金属の噴射によって閉じられる、パワー発生装置。
【請求項8】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムの回路は、1 Hzから10,000 Hzの範囲内の点火頻度を引き起こすため金属噴射により閉じられてよく、溶融金属は、銀、銀-銅合金、及び銅の少なくとも1つを含み、そして、追加反応物はHO蒸気及び水素ガスの少なくとも1つを含んでよい、パワー発生装置。
【請求項9】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、追加の反応物噴射システムは、コンピュータ、HO及びH圧力センサ、及び、フロー・コントローラーの少なくとも1つを含み、ここで、そのコントローラは、マス・フロー・コントローラー、ポンプ、注射器ポンプ、及び、高精度電気的にコントロール可能なバルブの群からの少なくとも1つ又はそれ以上を含み、そのバルブは、ニードル弁、プロポーショナル電子バルブ、及びステッパ―・モーター・バルブからの少なくとも1つを含み、そのバルブは、HO及びH圧の少なくとも1つを所望の値に維持するために圧力センサー及びコンピューターによってコントロールされる、パワー発生装置。
【請求項10】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、反応物の生成物を回収するシステムは、重力下で溶融物に流れを供給するこができる壁を含む槽、電極電磁ポンプ、及びその槽と連通するリザーバーの少なくとも1つを含み、そして、更に、リザーバー内で溶融金属の金属蒸気が凝縮するようにするため槽の別の部分よりも低い温度でリザーバーを維持するための冷却システムを含み、ここで、回収システムは、ベクトルのクロス積の点火電流要素及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含む電極電磁ポンプを含んでよい、パワー発生装置。
【請求項11】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、少なくとも1つの槽は、内部反応セル、黒体放射体を含むトップ・カバー、及び、大気圧未満の、大気圧の、又は大気圧より上の圧力を維持することができる外側チャンバーを含み、
黒体放射体を含むトップ・カバーは、1000 Kから3700 Kの範囲内の温度で維持され、
黒体放射体を含むトップ・カバー及び内部反応セルの少なくとも1つは、高放射率を有する耐熱金属を含む、パワー発生装置。
【請求項12】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、セルによって放射される光は、可視光及び近赤外光を含む主に黒体放射であり、光起電力セルは、ペロブスカイト、結晶シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム(GaAs)、アンチモン化ガリウム(GaSb)、ヒ化インジウム・ガリウム(InGaAs)、アンチモン化インジウム・ガリウム・ヒ化物(InGaAsSb)、アンチモン化リン化インジウム・ヒ化物(InPAsSb)、InGaP/InGaAs/Ge; InAlGaP/AlGaAs/GaInNAsSb/Ge; GaInP/GaAsP/SiGe; GaInP/GaAsP/Si; GaInP/GaAsP/Ge; GaInP/GaAsP/Si/SiGe; GaInP/GaAs/InGaAs; GaInP/GaAs/GaInNAs; GaInP/GaAs/InGaAs/InGaAs; GaInP/Ga(In)As/InGaAs; GaInP-GaAs-ウェーハ-InGaAs; GaInP-Ga(In)As-Ge; 及び GaInP-GaInAs-Ge,から選択される少なくとも1つの化合物を含む集光セルである、パワー発生装置。
【請求項13】
請求項3に記載のパワー発生装置であって、セルによって放射される光は、主に紫外線であり、光起電力セルは、第III族窒化物、GaN、AlN、GaAlN、及びInGaNから選択される少なくとも1つの化合物を含む集光セルである、パワー発生装置。
【請求項14】
請求項2に記載のパワー発生装置であって、SunCell(登録商標)は、
大気圧未満の、大気圧の、大気圧を超える圧力を維持できる少なくとも1つの槽と;
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、
c)少なくとも1つの原子水素又は原子水素の源、及び、
d)溶融金属、
を含む反応物と;
溶融金属リザーバー及び電磁ポンプを含む、少なくとも1つの溶融金属噴射システムと;
少なくとも1つの追加の反応物噴射システムと、ここで、追加の反応物は、
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、及び
c)少なくとも1つの原子水素又は原子水素の源、
を含み;
その反応物が発光プラズマ及び発熱プラズマの少なくとも1つを形成するようにさせる電気的パワーの源を含む、少なくとも1つの反応物点火システムと、ここで、電気的パワーの源は、パワー・コンバーターからの電気的パワーを受け取り;
溶融金属を回収するためのシステムと;
電気的パワー及び/又は熱的パワーへの光及び熱出力の少なくとも1つの出力システム又はパワー・コンバーターの少なくとも1つと; を含み、
その溶融金属点火システムは、
a)溶融金属を閉じ込める電極の少なくとも1つのセット、及び、
b)プラズマを形成するように反応物をして反応させるに十分な高電流の電気的エネルギーのショート・バーストをデリバリするための電気的パワーの源、を含み;
電極は、耐熱金属を含み、
プラズマを形成するように反応物をして反応させるのに十分な高電流の電気的エネルギーのショート・バーストをデリバリするための電気的パワーの源は、少なくとも1つのスーパー・キャパシタを含み;
その溶融金属噴射システムは、ベクトルのクロス積の電流要素を供給するため電流源及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含む電磁ポンプを含み;
溶融金属リザーバーは、誘導結合ヒーターを含み;
その溶融金属点火システムは、開回路を形成するため分離された少なくとも1セットの電極を含み、ここで、この開回路は、点火を達成するため高電流をして流れさせるように溶融金属の噴射により閉じられ;
その溶融金属点火システム電流は、500 Aから50,000 Aの範囲内であり;
その溶融金属点火システムは、1 Hzから10,000 Hzの範囲内の点火頻度になるように回路が閉じられ;
溶融金属は、銀、銀-銅合金、及び銅の少なくとも1つを含み;
追加反応物は、HO蒸気及び水素ガスの少なくとも1つを含み;
追加の反応物噴射システムは、コンピュータ、HO及びH圧力センサ、及び、フロー・コントローラーの少なくとも1つを含み、ここで、そのコントローラーは、マス・フロー・コントローラー、ポンプ、注射器ポンプ、及び、高精度電気的にコントロール可能なバルブの群の少なくとも1つ又はそれ以上を含み、そのバルブは、ニードル弁、プロポーショナル電子バルブ、及びステッパ―・モーター・バルブの少なくとも1つを含み、そのバルブは、HO及びH圧の少なくとも1つを所望の値に維持するため圧力センサ及びコンピューターによってコントロールされ;
追加の反応物噴射システムは、0.1 Torrから1 Torrの範囲内にHO蒸気を維持し;
反応物の生成物を回収するシステムは、重力下で溶融物に流れを供給することができる壁を含む槽と、電極電磁ポンプと、及びその槽と連通するリザーバーの少なくとも1つを含み、そして、更に、そのリザーバー内で溶融金属の金属蒸気が凝縮するようにさせるためその槽の別の部分よりも低い温度でそのリザーバーを維持するための冷却システムを更に含み;
電極電磁ポンプを含む回収システムは、ベクトルのクロス積の点火電流要素及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含み;
大気圧より低い圧力、大気圧での圧力、又は、大気圧より高い圧力を維持することができる槽と、黒体放射体を含むトップ・カバーと、及び、大気圧より低い圧力、大気圧での圧力、又は、大気圧より高い圧力を維持することができる外側チャンバーと、を含み;
黒体放射体を含むトップ・カバーは、1000 Kから3700 Kの範囲内の温度で維持され;
黒体放射体を含むトップ・カバー及び内部反応セルの少なくとも1つは、高放射率を有する耐熱金属を含み;
黒体放射体は、更に、黒体温度センサ及びコントローラーを含み;
反応パワー出力の、少なくとも1つのパワー・コンバーターは、熱光起電力コンバーター及び光起電力コンバーターの群の少なくとも1つを含み;
セルによって放射される光は、可視光及び近赤外光を含む主に黒体放射であり、光起電力セルは、結晶シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム(GaAs)、アンチモン化ガリウム(GaSb)、ヒ化インジウム・ガリウム(InGaAs)、アンチモン化インジウム・ガリウム・ヒ化物(InGaAsSb)、及びアンチモン化リン化インジウム・ヒ化物(InPAsSb) から選択される少なくとも1つの化合物と、第III族/第IV族半導体と、InGaP/InGaAs/Geと; InAlGaP/AlGaAs/GaInNAsSb/Geと; GaInP/GaAsP/SiGeと; GaInP/GaAsP/Siと; GaInP/GaAsP/Geと; GaInP/GaAsP/Si/SiGeと; GaInP/GaAs/InGaAsと; GaInP/GaAs/GaInNAsと; GaInP/GaAs/InGaAs/InGaAsと; GaInP/Ga(In)As/InGaAsと; GaInP-GaAs-ウェーハ-InGaAsと; GaInP-Ga(In)As-Geと; 及び GaInP-GaInAs-Geと,を含む集光セルであり、及び
その装置は、真空ポンプ及び少なくとも1つの冷却機を含む、パワー発生装置。
【請求項15】
分散情報ネットワークを作動させる方法であって、
パワー発生コア及びデータ送信モジュールを含むパワー発生器を供給するステップと;
電力送信網へパワー発生器を接続するステップと;
パワー発生器から電力送信網へパワーをデリバリするステップと;
データ送信モジュールを使用して送電網に接続されるリモート・デバイスからのデータを受け取るステップと;
パワー発生器を使用したリモート・デバイス間のデータ・トラフィックをルーティングするステップと; を含む方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、パワー(電力)発生(power generation)の分野に関し、特に、パワー(電力)の発生のためのシステム、装置、及び方法に関し、そして、パワー発生器(発電機)(power generators)との及びパワー発生器間の遠隔モニタリング、遠隔制御(リモートコントロール)、及び遠隔通信(リモート通信)の少なくとも1つ、のための通信システムに関するが、ここで、各発生システムは、通信装置を含み、そして、遠隔通信が可能な装置は、通信ネットワークを形成するように組織化されるかもしれない。ネットワークは、各発生器間で信号を送受信することができる少なくとも2つの通信装置を含んでよく、そのネットワークは、複数の発生システム通信装置(generation system communication devices)間で通信するためのシステムを含んでよい。そのネットワークは、メッシュネットワーク(mesh network)、完全接続ネットワーク(fully connected network)、アドホックネットワーク(ad-hoc network)、モバイルアドホックネットワーク(mobile ad hoc network)(MANETs)、最短経路ブリッジング(shortest path bridging)のようなセルフヒーリングアルゴリズム(self healing algorithms)、無線メッシュネットワーク(wireless mesh network)の少なくとも1つを含んでもよい。1つの実施例において、メッシュネットワークは、フラッディング又はルーティング技術(a flooding or a routing technique)のいずれかを使用してメッセージを中継することができる。1つの実施例において、制御されないフラッディング及び制御されたフラッディングのようなフラッディング技術は、ルーティング・アルゴリズムを含むが、ここで、各着信パケット(incoming packet)は、到着したもの又は送信したものを除いて各外向きリンク(outgoing link)を通して送信される。
【0002】
コントロールされたフラッディングの実施例は、シーケンス番号制御フラッディング(sequence number controlled flooding)(SNCF)及びリバース・パス・フラッディング(reverse path flooding)(RPF)を含むもののような、それを信頼できるものにするため、2つのアルゴリズムのうちの少なくとも1つを含んでもよい。SNCFの実施例において、ノードは、それ自身のアドレス及びシーケンス番号を、それが送信される情報パケットに添付してもよいが、ここで、各ノードは、アドレス及びシーケンス番号のメモリを有する。ノードがメモリ内のパケットを受信した場合、直ちに、それをドロップするかもしれない。RPFの実施例において、ノードは、パケットを転送するだけでよく、そして、もしそれが次のノードから受信されれば、それは送信者にそれを返信するかもしれない。フラッディングは、ブリッジングにおいて、使用されるかもしれない。1つの実施例において、ルーティング技術は、ルーティング・アルゴリズムを含むが、ここで、そのメッセージは、その宛先アドレスに到達するように、ノードからノードへホッピングすることによって経路に沿って送信される。
【0003】
基本的なコンピューター・ネットワークは、サーバー、クライアント、伝送媒体(transmission media)、データ、及びネットワークインターフェースを含む。分散型ネットワークはまた、ハブ及び/又はルータを含むことができ得る。分散型ネットワークにおいて、クライアント装置は、データ及び他の情報を共有するために伝送媒体を介して互いに接続し、及び、サーバに接続する。いくつかの例において、伝送媒体は、有線であり得るが、他の例において、伝送媒体は、無線通信であり得る。各クライアント及びサーバーは、それがネットワークに接続することができるネットワーク・インターフェースを有する。ネットワーク・インタフェースは、物理的にネットワークに接続し、クライアント又はサーバとネットワークとの間でデータをやり取りする。
【0004】
幾つかのネットワーク構成において、クライアント及びサーバーは、ローカル・ネットワーク内で動作する。ローカル・ネットワークは、住居、学校、研究室、又はオフィスのビルのような限られたエリア内で装置(devices)を相互接続する。ローカル・ネットワークは、ネットワーク間の伝送媒体接続(例えば、ネットワーク・アクセス・ポイント(network access points))を通して他のローカル・ネットワークと通信することができる。ルータ及び/又はハブは、ローカル・ネットワーク内及びローカル・ネットワーク間で、データをルーティングするために使用され得る。
【0005】
より具体的には、本開示の実施例は、光パワー、プラズマ、及び熱パワーを生成し、光―電気パワー・コンバーター、プラズマ-電気パワー・コンバーター、フォトン-電気パワー・コンバーター、又は熱-電気パワー・コンバーターを介して電気的パワーを生成する、パワー発生装置(power generation devices)及びシステム並びに関連する方法に関し、そして、各パワー・システム(power system)は、更に、通信ネットワークを形成するかもしれない、他の遠隔通信装置に信号を送受信するための通信装置を含む。加えて、本開示の実施例は、光起電力パワー・コンバーターを用いて、光パワー、機械的パワー、電気パワー、及び/又は熱パワーを発生させるために、水又は水ベースの燃料源の点火を使用するシステム、装置、及び方法を記述する。これら及び他の関連する実施例は、本開示において詳細に記述される。
【0006】
パワー発生は、プラズマからのパワーを利用して、多くのフォームを取ることができる。プラズマの成功裏の商業化は、プラズマを効率的に形成することができ、そして、生成されたプラズマのパワーを捕獲することができるパワー発生システムに依存するかもしれない。
【0007】
ある燃料の点火の間にプラズマが形成されるかもしれない。これらの燃料は、水又は水ベースの燃料源を含むことができる。点火の間、電子が剥奪された原子のプラズマ・クラウドが形成され、及び、高い光パワーが開放されるかもしれない。そのプラズマの高い光パワーは、本開示の電気コンバーターによって利用され得る。イオン及び励起状態原子は、再結合し、そして、光パワーを発するために、電子緩和を受けることができる。その光パワーは、光起電力技術で電気に変換され得る。
【0008】
本開示の特定の実施例は、パワー発生システムに関するが、それは、燃料を点火し及びプラズマを生成するために、燃料にパワー(電力)をデリバリする(deliver)ように構成された複数の電極と;その複数の電極に電気エネルギーをデリバリ(配達)するように構成された電気的パワーの源と;及び複数のプラズマ・フォトン(plasma photons)を少なくとも受け取るように配置された少なくとも1つの光起電力パワー・コンバーターと、を含む。
【0009】
1つの実施例において、本開示は、電気的エネルギー及び熱的エネルギーの少なくとも1つを生成し、そして、以下のものを含む情報を送受信するパワー・システムの通信ネットワーク及びパワー・システムに関する。それらは、
大気圧以下、大気圧、又は大気圧以上の圧力を維持することができる少なくとも1つの槽と;
反応物と、ここで、その反応物は、
a)発生期のHOを含む、触媒又は触媒の源の少なくとも1つ、
b)HO又はHOの源の少なくとも1つ、
c)原子水素又は原子水素の源の少なくとも1つ、及び、
d)溶融金属と、を含み;
溶融金属リザーバー及び電磁ポンプを含む、少なくとも1つの溶融金属噴射システムと;
少なくとも1つの追加の反応物噴射システムと、ここで、その追加の反応物は、
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、及び
c)原子水素又は原子水素の源の少なくとも1つ、を含み;
電気的パワーの源を含む少なくとも1つの反応物点火システムと、ここで、電気的パワーの源は、パワー・コンバーターから電気的パワーを受け取り;
溶融金属を回収するシステムと; 及び、
電気的パワー及び/又は熱的パワーへの光及び熱出力の少なくとも1つの出力システム又はパワー・コンバーターの少なくとも1つと; を含む。
【0010】
1つの実施例において、溶融金属点火システムは、
a)その溶融金属を閉じ込めるための電極の少なくとも1つのセットと、及び、
b)プラズマを形成するために反応物をして反応するように惹起するのに十分な、高電流の電気的エネルギーのショート・バースト(short burst)をデリバリするための電気的パワーの源と、を含む。
【0011】
電極は、耐熱金属を含んでよい。
【0012】
1つの実施例において、プラズマを形成するために反応物をして反応するように惹起するのに十分な、高電流の電気的エネルギーのショート・バースト(short burst)をデリバリする電気的パワーの源は、少なくとも1つのスーパー・キャパシタを含む。
【0013】
その溶融金属噴射システムは、ベクトルのクロス積の電流要素を供給するために、磁場及び電流源を供給する少なくとも1つの磁石を含む電磁ポンプを含むかもしれない。
【0014】
溶融金属リザーバーは、誘導結合ヒーターを含むかもしれない。
【0015】
その溶融金属点火システムは、開回路を形成するように分離された少なくとも1セットの電極を含むが、ここで、この開回路は、点火を達成するように高電流をして流れさせるように、溶融金属の噴射により閉じられる。
【0016】
その溶融金属点火システム電流は、500 Aから50,000 Aの範囲内である。
【0017】
溶融金属点火システムの回路は、1 Hzから10,000 Hzの範囲の点火頻度(周波数)を生じさせるために金属注入によって閉じられるかもしれないが、ここで、その溶融金属は、銀、銀-銅合金、及び銅の少なくとも1つを含み、そして、その付加反応物は、HO蒸気及び水素ガスの少なくとも1つを含むかもしれない。
【0018】
1つの実施例において、追加の反応物噴射システムは、コンピューター、HO及びH圧力センサ、及び、フロー・コントローラーの少なくとも1つを含んでよく、ここで、そのコントローラーは、マス・フロー・コントローラー、ポンプ、注射器ポンプ、及び、高精度電気的にコントロール可能なバルブの群から、少なくとも1つ又はそれ以上を含み、そのバルブは、ニードル弁、プロポーショナル電子バルブ、及びステッパー・モーター・バルブからの少なくとも1つを含み、そのバルブは、HO及びH圧の少なくとも1つを所望の値に維持するために圧力センサー及びコンピューターによってコントロールされる。
【0019】
追加の反応物噴射システムは、HO蒸気圧を0.1 Torrから1 Torrの範囲内に維持してもよい。
【0020】
1つの実施例において、反応物の生成物を回収するためのシステムは、重力下で溶融物に流れを提供することができる壁を含む槽、電極電磁ポンプ、及び槽と連通するリザーバーの少なくとも1つを更に備え、そして、そのリザーバー内に溶融金属の金属蒸気が凝縮するように惹起するために、その槽の別の部分よりも更に低い温度で、そのリザーバーを維持するための冷却システムを更に含み、ここで、その回収システムは、磁場及びベクトルのクロス積の点火電流要素を供給する少なくとも1つの磁石を含む電極電磁ポンプを含む。
【0021】
1つの実施例において、パワー・システムは、内部反応セルを含む、大気圧未満の、大気圧の、又は大気圧を超える圧力を維持することができる槽と、黒体放射体を含むトップ・カバーと、及び、大気圧未満、大気圧、又は大気圧を超える圧力を維持することができる外側チャンバと、を含み、
黒体放射体を含むトップ・カバーは、1000 Kから3700 Kの範囲内の温度で維持され、そして
黒体放射体を含むトップ・カバー及び内部反応セルの少なくとも1つは、高い放射率を持つ耐熱金属を含む。
【0022】
パワー・システムは、熱光起電力コンバーター、光起電力コンバーター、光電子コンバーター、プラズマダイナミック・コンバーター、熱電子コンバーター、熱電コンバーター、スターリングエンジン、ブレイトンサイクルエンジン、ランキンサイクルエンジン、及び熱エンジンの群からの少なくとも1つを含む反応パワー出力の少なくとも1つのパワー・コンバーター、及び、ヒーターを含んでよい。
【0023】
1つの実施例において、セルによって放射される光は、可視光及び近赤外光を含む主に黒体放射であり、光起電力セルは、ペロブスカイト、結晶シリコン、ゲルマニウム、ガリウムヒ素(GaAs)、アンチモン化ガリウム(GaSb)、ヒ化ガリウムインジウム(InGaAs)、アンチモン化インジウムガリウムヒ化物(InGaAsSb)、アンチモン化リン化インジウムヒ化物(InPAsSb)、InGaP/InGaAs/Ge; InAlGaP/AlGaAs/GaInNAsSb/Ge; GaInP/GaAsP/SiGe; GaInP/GaAsP/Si; GaInP/GaAsP/Ge; GaInP/GaAsP/Si/SiGe; GaInP/GaAs/InGaAs; GaInP/GaAs/GaInNAs; GaInP/GaAs/InGaAs/InGaAs; GaInP/Ga(In)As/InGaAs; GaInP-GaAs-ウエーハ-InGaAs; GaInP-Ga(In)As-Ge; 及びGaInP-GaInAs-Ge から選択される少なくとも1つの化合物を含む集光セルである。
【0024】
1つの実施例において、セルによって放射される光は主に紫外線であり、光起電力セルは、III族窒化物、GaN、AlN、GaAlN、及びInGaNから選択される少なくとも1つの化合物を含む集光セルである。
【0025】
そのパワー・システムは、更に、真空ポンプ及び少なくとも1つの冷却機を含むかもしれない。
【0026】
1つの実施例において、パワー・システムは、遠隔通信が可能な装置を更に含み、ここで、その装置は、通信ネットワークを形成するように組織化され、及び制御される複数のパワー・システムの複数の通信エレメントの1つの通信エレメントを更に含むことができるかもしれない。
【0027】
通信装置は、パワー・システムを遠隔的にモニタすること、パワー・システムを遠隔的に制御すること、パワー・システム・パフォーマンス及び動作パラメータのようなデータを遠隔的に送信すること、及び電子メール、ビデオ、オーディオ、及びインターネット通信のような一般的な情報を送受信すること、の少なくとも1つを実施するかもしれない。
【0028】
1つの実施例において、本開示は、電気的エネルギー及び熱的エネルギーの少なくとも1つを生成し、及び、情報を送受信するパワー・システム及びパワー・システムの通信ネットワークに関する。ここで、
大気圧未満、大気圧、又は大気圧より上の圧力を維持することができる少なくとも1つの槽と;
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)HO又はHOの源の少なくとも1つ、
c)原子水素又は原子水素の源の少なくとも1つ、及び、
d)溶融金属、を含む反応物と;
溶融金属リザーバー及び電磁ポンプを含む、少なくとも1つの溶融金属噴射システムと;
少なくとも1つの追加の反応物噴射システムと、ここで、追加の反応物は、
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、及び、
c)原子水素又は原子水素の源の少なくとも1つ、を含み;
反応物に発光プラズマ及び発熱プラズマの少なくとも1つを形成させるようにするために電気的パワーの源を含む少なくとも1つの反応物点火システムと、ここで、電気的パワーの源は、パワー・コンバーターから電気的パワーを受け取り;
溶融金属を回収するシステムと;
電気的パワー及び/又は熱的パワーへの光及び熱出力の少なくとも1つの出力システム又はパワー・コンバーターの少なくとも1つと; を含み、
その溶融金属点火システムは、
a)その溶融金属を閉じ込める電極の少なくとも1つのセット、及び、
b)その反応物をしてプラズマを形成するように反応することを引き起こすのに十分な高電流電気エネルギーのショート・バーストをデリバリする電気的パワーの源、を含み;
その電極は、耐熱金属を含み;
その反応物をしてプラズマを形成するように反応することを引き起こすのに十分な高電流電気エネルギーのショート・バーストをデリバリする電気的パワーの源は、少なくとも1つのスーパー・キャパシタを含み;
その溶融金属噴射システムは、ベクトルのクロス積の電流要素を供給するために、磁場及び電流源を供給する少なくとも1つの磁石を含む電磁ポンプを含み;
その溶融金属リザーバーは、誘導結合ヒーターを含み;
その溶融金属点火システムは、開回路を形成するように分離された少なくとも1セットの電極を含み、ここで、この開回路は、点火を達成するように高電流をして流れさせるように溶融金属の噴射により閉じられ;
その溶融金属点火システム電流は、500 Aから50,000 Aの範囲内であり;
その溶融金属点火システムは、1 Hzから10,000 Hzの範囲内の点火頻度を引き起こすように回路が閉じられ;
溶融金属は、銀、銀-銅合金、及び銅の少なくとも1つを含み;
追加反応物は、HO蒸気及び水素ガスの少なくとも1つを含み;
追加の反応物噴射システムは、コンピュータ、HO及びH圧力センサ、及び、フロー・コントローラーの少なくとも1つを含み、ここで、そのコントローラは、マス・フロー・コントローラ、ポンプ、注射器ポンプ、及び、高精度電気的にコントロール可能なバルブ の群から、少なくとも1つ又はそれ以上を含み、そのバルブは、ニードル弁、プロポーショナル電子バルブ、及びステッパ―・モーター・バルブ の少なくとも1つを含み、ここで、そのバルブは、HO及びH圧の少なくとも1つを所望の値に維持するために圧力センサー及びコンピューターによってコントロールされ;
追加の反応物噴射システムは、0.1 Torrから1 Torrの範囲内にHO蒸気を維持し;
反応物の生成物を回収するシステムは、重力下で溶融物に流れを供給することができる壁を含む槽(容器)、電極電磁ポンプ、及びその槽(容器)と連通するリザーバー、の少なくとも1つを含み、そして、更に、そのリザーバー内で溶融金属の金属蒸気が凝縮するようにさせるためにその槽(容器)の別の部分よりも低い温度でそのリザーバーを維持するための冷却システムを更に含み;
電極電磁ポンプを含む回収システムは、磁場及びベクトルのクロス積の点火電流要素を供給する少なくとも1つの磁石を含み;
大気圧より低い、同じ、又は、より高い圧力を維持することができる槽(容器)は、内部反応セル、黒体放射体を含むトップ・カバー、及び、大気圧より低い、同じ、又は、より高い圧力を維持することができる外側チャンバー、を含み;
黒体放射体を含むトップ・カバーは、1000 Kから3700 Kの範囲内の温度で維持され;
黒体放射体を含むトップ・カバー及び内部反応セルの少なくとも1つは、高放射率を持つ耐熱金属を含み;
黒体放射体は、更に、黒体温度センサー及びコントローラーを含み;
反応パワー出力の少なくとも1つのパワー・コンバーターは、熱光起電力コンバーター及び光起電力コンバーターのグループから少なくとも1つを含み;
セルによって放射される光は、可視光及び近赤外光を含む主に黒体放射であり、光起電力セルは、結晶シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム(GaAs)、アンチモン化ガリウム(GaSb)、ヒ化インジウム・ガリウム(InGaAs)、アンチモン化インジウム・ガリウム・ヒ化物(InGaAsSb)、アンチモン化リン化インジウムヒ化物(InPAsSb)、から選択される少なくとも1つの化合物、第III/V族半導体、InGaP/InGaAs/Ge; InAlGaP/AlGaAs/GaInNAsSb/Ge; GaInP/GaAsP/SiGe; GaInP/GaAsP/Si; GaInP/GaAsP/Ge; GaInP/GaAsP/Si/SiGe; GaInP/GaAs/InGaAs; GaInP/GaAs/GaInNAs; GaInP/GaAs/InGaAs/InGaAs; GaInP/Ga(In)As/InGaAs; GaInP-GaAs-ウェーハ-InGaAs; GaInP-Ga(In)As-Ge; 及び GaInP-GaInAs-Ge、を含む集光セルであり、そして、
そのパワー・システムは、更に、真空ポンプ及び少なくとも1つの冷却機を含むものである。
【0029】
1つの実施例において、パワー・システムは、遠隔通信が可能な装置をさらに含み、その装置は、通信ネットワークを形成するように組織化され及びコントロールされる複数のパワー・システムの複数の通信エレメントの通信エレメントを更に含むかもしれない。
【0030】
通信装置は、パワー・ステムを遠隔的にモニタし、パワー・システムを遠隔的にコントロールし、パワー・システム・パフォーマンス及び動作パラメータのようなデータを遠隔的に送信し、そして電子メール、ビデオ、オーディオ、及びインターネット通信のような一般的な情報を送受信し、の少なくとも1つの工程を実施するかもしれない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
添付する図面は、ここに組み込まれて、この明細書の一部を構成するが、本開示の幾つかの実施例を説明し、そして、本開示の原理を説明するためにこの記述と共に機能する。図面には、以下のものがある。
図1図1は、本開示の実施例によるSunCell(登録商標)パワー(power)の概略図である。
図2図2は、本開示の実施例による分散情報ネットワークにおいて使用されるSunCell(登録商標)パワー発生器の概略図である。
【0032】
原子水素は、「ハイドリノ原子」と呼ばれる分数のリュードベリ・エネルギー状態H(1/p)を形成すると予測され、ここでn=1/2、1/3、1/4、・・・、1/p(p≦137は整数)は、水素励起状態のリュードベリ方程式における、周知のパラメータn=整数を置き換える。結合エネルギーp・13.6 eVを有する安定なハイドリノ状態 H(a/(p=m+1)) へのHの遷移は、m・27.2 eV(mは整数)の非放射の共鳴エネルギーのマッチしたエネルギー受容体への移動によって起こる。発生期のHO分子(固体、液体、又はガス状態において水素結合していない)は、Hあたり204 eVの全エネルギー放出に対応する122.4 eVのエネルギー及び10.1 nmの短波長カットオフを備える連続バンドの発光と共に崩壊する中間体を形成するように、81.6 eV(m=3)を受け取ることにより触媒として機能するかもしれない。結果として得られたH(1/4)は、続いて、反応混合物内における他のHから3712.8 eVを放出するH(1/17)への遷移のための触媒として機能するかもしれず、その結果、何十万ワットのパワーが、その反応内に流される毎秒数百マイクロモルのHから展開するかもしれない。
【0033】
高いハイドリノ反応パワーを生成するために利用される固体燃料触媒誘導ハイドリノ遷移セル(Solid Fuel Catalyst Induced Hydrino Transition Cell)(SF-CIHT;以下「SunCell(登録商標)」)は、プラズマ開始電気パルスを供給する電極内に噴射される溶融銀の高導電性マトリクスを通して、100μsの低電圧、高電流パルスによって、アーク電流プラズマを生成する。点火に続いて、溶融金属は、重力流によって噴射システムに戻る。発生期のHOH触媒及び原子Hのハイドリノ反応物は、約2×10-4 モルH/sに相当する毎分9リットルで流れるアルゴン内に供給された3 %水素ガスからプラズマ内で形成されるが、ここで、1 モル%のBi、1 モル%のLiVO、又は0.5 モル%のLiVOは、そのHOHにOを供給する。図1に示されるSunCell(登録商標)は、4つの基本的なシステムを含む。それらは、(i)約700 gの銀を含有するリザーバー及び100 cmのプラズマ反応チャンバーを含む高温断熱被覆円筒形セル本体と;(ii)ヒーターアンテナが30 kHzの加熱パワー(電力)に加えて水冷を供給するためにセル本体の周りにしっかりと巻かれた直径1/4インチの銅管(チューブ)を含むところ、銀を溶融するための誘導結合ヒーターと;(iii)溶融銀及び飛行中(on-the-fly)の添加された酸化ビスマスを噴射するための電磁ポンプを含み、更に、気体及びプラズマであるそれの過剰分の銀を強制的に戻すための電極電磁ポンプを含む、噴射システムと;及び(iv)輝く発光プラズマを形成するために水素の存在下で、溶融金属及び酸化物が噴射される、一対の電極を横切る低電圧、高電流を生成するスーパーキャパシタベースの点火システムと、である。
【0034】
典型的な実施例において、97 %アルゴン/3 %水素の雰囲気の存在下において、2.5 ml/sで点火電極内に噴射される溶融銀に、1モル%の酸化ビスマス(Bi)、1モル%のバナジン酸リチウム(LiVO)、又は0.5 モル%のバナジン酸リチウムを添加することによって引き起こされるハイドリノ反応により解放されるパワーが測定された。酸化物添加に対応するハイドリノ反応力寄与の追加の前及び後の一時的な反応セル水クーラント温度の勾配における相対的な変化には、内部標準として機能する、一定の初期入力パワーが乗じられた。二重反復試験に対して、酸素源添加に続くハイドリノのパワー寄与を備える全セル出力パワーは、6420 W、9000 W、及び8790 Wの全入力パワーに対応する497、200、及び26の一時的なクーラント温度応答の勾配の比の積によって決定された。熱バースト・パワーは、それぞれ3.2 MW、1.8 MW、及び230,000 Wであった。
【0035】
SunCell(登録商標)は、ネットワークコンポーネントを含むことができ、そして、分散情報ネットワークとして機能することができる。図2は、分散情報ネットワークにおいてSunCell(登録商標)を使用する実施例を示す。この例において、SunCell(登録商標)は、パワー-パワー消費装置を供給するために使用される。例えば、SunCell(登録商標)は、既存の送電網(パワー・グリッド)に接続される装置へ電力(パワー)を供給する既存の送電網に接続され得る。図2に示されるように、3つのSunCell(登録商標)が、電力(パワー)を伝送することができる配線のような、送電線(power transmission lines)を通して、電力(パワー)消費装置に物理的に接続されている。SunCell(登録商標)もまた、互いに接続されている。SunCell(登録商標)間の接続には、専用配線、無線伝送、又は既存の電力網の配線を使用できる。例示の実施例において、SunCell(登録商標)1は、6つの電力(パワー)消費装置であるSunCell(登録商標)2に接続されており、従来のインターネットへの接続を有している。SunCell(登録商標)2はまた、6つの電力(パワー)消費装置、及び、SunCell(登録商標)1及びSunCell(登録商標)3にも接続されている。SunCell(登録商標)3は、7つの電力(パワー)消費装置及びSunCell(登録商標)2に接続されている。実際には、各SunCell(登録商標)には、それに接続される如何なる数の電力(パワー)消費装置を有することができる。各SunCell(登録商標)はまた、如何なる数の他のSunCell(登録商標)に接続され得るが、例えば、並列において、リング構造において、直列において(図2に示すように)、接続されることができ、或いは、他のSunCell(登録商標)に接続されないでいることもできる。
【0036】
いくつかの例において、電力(パワー)消費装置は、データに敏感(データセンシティブ)であり、データを送信及び/又は受信するが(例えば、スマートサーモスタット(smart thermostat)、コンピュータ、スマート電球など)、他の例では、電力(パワー)消費装置はデータを送信せず、単に電力(パワー)を消費する(例えば、従来の電球)。各SunCell(登録商標)及び各データに敏感(データセンシティブ)なデータ電力(パワー)消費装置は、物理アドレス及び/又は論理アドレスを有することができる。アドレスは、データ・ルーティングのための装置を識別するために使用される。
【0037】
1つの実施例において、SunCell(登録商標)パワー発生器は、電圧、電流、及び電力(パワー)のような入力及び出力パラメータのためのもののようなセンサと相互作用するパワー(電力)・コントローラーを含む。センサからの信号は、パワー発生器をコントロールするプロセッサ内に供給されるかもしれない。立ち上がり(ランプアップ)時間、立ち下がり(ランプダウン)時間、点火電圧、点火電流、点火電力(パワー)、点火波形、点火周波数、燃料流量、燃料濃度、動作温度、及び他の動作パラメータの少なくとも1つ、並びに、出力電圧、電流、電力(パワー)、波形、及び周波数は、コントロールされてもよい。1つの実施例において、出力電気は、新基準の電気的パワーを含んでもよい60 Hzとは異なる別の周波数又は60 Hzの周波数のようなAC又はDCのような如何なる所望の波形であってもよい。パワー発生器は、パワー発生器を機能不全にするための能力を更に持つかもしれない遠隔モニタリングを供給するシステム及び埋め込まれたプロセッサを含むかもしれない。
【0038】
1つの実施例において、その発生器は、データのような情報を遠隔で送信及び受信することができる通信装置を含む。その通信装置は、スマートフォン及びパソコンの少なくとも1つの能力の少なくとも幾つかを有するもののようなスマートデバイスであるかもしれない。通信装置は、その発生器をモニタすること及びコントロールすることの少なくとも1つをするために、外部リンクとして機能するかもしれない。スマートデバイスは、ポータルをさらに含むかもしれない。そのポータルは、SunCell(登録商標)発生器への及びからの無線通信を容易にするかもしれない。1つの実施例において、そのポータルは、インターネット・タイプのコンテンツ及び通信コンテンツの少なくとも1つを送信及び受信するための手段として機能するかもしれない。そのスマートデバイスは、スマートフォン、スマートタブレット、及びパーソナルコンピュータの少なくとも1つを含んでもよい。インターネットのようなサービスは、そのポータルを介して供給されてもよい。例示的なインターネットのようなサービスは、GPS、インターネット接続性、ソーシャルメディア、ネットワーキング、電子メール、IPを介した音声又はビデオ、検索エンジン機能、及び当業者に知られている他のインターネットの使用を含む。各SunCell(登録商標)発生器(発電機)のポータルは、相互接続性のネットワークを形成するために他のそのようなポータルに接続されてもよい。ネットワークはオルタラティブな又はパラレルなインターネット(an alterative or a parallel internet)として機能するかもしれない。飛行機やドローンのような航空機内のそれらのような浮遊型(Airborne)SunCells(登録商標)は、受信機-送信タワーの代替品として機能するかもしれない。1つの実施例において、SunCell(登録商標)ポータルからのインターネットのコンテンツのような信号は、DC電気に基づくかもしれない屋内配線を通して送信されるかもしれない。
【0039】
1つの実施例において、車両内に搭載されたもののような携帯型又は移動型であるかもしれないSunCell(登録商標)は、DC電力(パワー)をAC電力(パワー)に変換するためインバーターのようなパワー・コンディショニング装置に接続されるかもしれない。そのパワー・コンディショニング装置は、補助パワー(電力)のような如何なる応用のために使用されてもよい。例示的な補助パワー(電力)の使用は、車両対建物のような車両対静的なパワー、及び、車両対トラックのような車両対車両、車両対列車、及び車両対船舶であるが、ここで、車のようなパワー(電力)を供給する車両は、パワー(電力)を受け取る車両によって運ばれるかもしれない。例示的な運搬車両は、トラック、列車、船、及び飛行機である。1つの実施例において、パワー・コンディショニング装置は、当該技術分野において知られている車の充電ステーションの逆のような逆の車の充電ステーションを含んでもよい。1つの実施例において、車両内のもののようなモバイルSunCell(登録商標)によって供給されるDC電力は、建物のような据置型適用へパワー(電力)を供給するための逆充電ステーションのようなインバーターを含むもののようなパワー・コンディショニング装置に接続されるかもしれない。1つの実施例において、車両は、逆充電ステーションを含むかもしれない。その車両は、据置型又は補助的適用負荷のような外部負荷のために妥当なパワー(電力)を出力するインバータのようなパワー・コンディショニング装置を含むかもしれない。そのパワー・コンディショナからの出力は、外部負荷に接続されたマッチング電源コードによって外部負荷に接続されてもよい。負荷への典型的なコード接続は、建物のビーカー・ボックス(beaker box)へのものである。1つの実施例において、車両内に搭載されているもののようなSunCell(登録商標)は、DC電力(パワー)を必要とするかもしれない建物のような外部負荷にDC電力を出力してもよい。接続は、コードを介してもよい。そのパワー伝達は、建物のような補助的負荷に電力(パワー)を供給し及び電力(パワー)を受け取る受信機及び車両上の送信機を使用して、電磁誘導充電を含んでもよい。パワー・コンディショニング装置及びSunCell(登録商標)の間の接続は、SunCell(登録商標)からパワー・コンディショニング装置への電力の流れをコントロールするための機械式キー及び電子式キーの少なくとも1つを更に含んでもよい。そのコントロールはまた、ポータルを介して有効にされるユニットのモニタリング及びコントロール機能によっても供給されてもよい。各SunCell(登録商標)の通信装置は、対応するSunCell(登録商標)又は少なくとももう1つのSunCell(登録商標)によって電力(パワー)供給されてもよい。SunCells(登録商標)は、通信装置のネットワークに電力(パワー)供給してもよい。所与のSunCell(登録商標)の動作コントロール及びパワー(電力)出力は、個別ポータル及びネットワークの少なくとも1つを通して、コントロールされてもよい。1つの実施例において、所与のSunCell(登録商標)のパワー(電力)出力、SunCell(登録商標)の集合体のパワー(電力)出力、如何なる所与のSunCell(登録商標)のパワー・コンディショニング、及びSunCells(登録商標)の集合体のパワー・コンディショニングの少なくとも1つは、個々のポータル及びネットワークの少なくとも1つを通してコントロールされてもよい。
【0040】
パワー・コンディショニング装置及びSunCell(登録商標)の間の接続は、SunCell(登録商標)からパワー・コンディショニング装置及び負荷への電力流(パワー・フロー)をコントロールするため、機械式キー及び電子式キーの少なくとも1つを更に含んでよい。リモートコントロールはまた、通信装置を含むポータルを介して有効にされるモニタリング及びコントロール能力によって供給されてよい。
【0041】
各SunCell(登録商標)は、コンピューティングシステム及び/又はコントローラー並びに記憶媒体を含むことができる。例示的な構成において、SunCell(登録商標)は、それに接続されている装置及び他のSunCell(登録商標)に接続されている装置の間でデータ・トラフィックをルーティングするルーターとして機能することができる。トラフィックをルーティングするために、SunCell(登録商標)は、データパケットがどこにルーティングされるか特定するための構成表(コンフィギュレーションテーブル(configuration table))を記憶媒体に維持できる。その構成表(コンフィギュレーションテーブル)は、どの接続が特定のグループのアドレス(particular groups of addresses)につながるか、使用される接続の優先順位、及びトラフィックの通常のケース及び特別なケースの両方を処理するためのルールに関する情報が含まれ得る。その構成表(コンフィギュレーションテーブル)は、SunCell(登録商標)が送電網(power grid)に接続されるとき、自動的に生成され得る。例えば、SunCell(登録商標)がその送電網に接続されているとき、グリッドに既に接続されているすべての装置にそれらのアドレス及びそれがどんな種類の装置であるかを送信するため、問い合わせることができる。SunCell(登録商標)は、各SunCell(登録商標)がすべての装置のアドレス及びネットワーク構造を知るように、この情報(例えば、構成表)を他のSunCell(登録商標)に関して送信することができる。
【0042】
装置及びSunCell(登録商標)の間の通信は、標準のインターネットプロトコル(例えば、TCP/IP)、又は、所有権のある伝送プロトコルを使用することができる。幾つかの例では、SunCell(登録商標)は、送電網内に存在する配電線(power distribution lines)を使用してデータに敏感な装置に物理的に接続されている。このように、SunCell(登録商標)は、電力線通信(PLC)を使用して通信することができ、他のデータ伝送媒体は必要ない。或いは、SunCell(登録商標)はデバイスと無線で(ワイヤレス)通信できる。各SunCell(登録商標)は、その通信システムを配電システムに接続するため、電力線通信ネットワークインターフェース(例えば、PLC送信機/受信機)を含むことができる。
【0043】
幾つかの例において、少なくとも1つのSunCell(登録商標)は、従来のインターネットに接続されている。他の例において、SunCell(登録商標)ネットワークは、スタンドアロン(standalone)である。このようにして、SunCell(登録商標)ネットワークは、インターネットの代替として機能したり、並行して機能したりすることができる。

<1>
パワー発生装置と、
少なくとも1つのパワー消費装置と、
パワー発生装置及び少なくとも1つのパワー消費装置に接続される配電網と、を含む分散情報ネットワークにおいて、
パワー発生装置は、配電網に電力を供給し、及び
パワー発生装置は、配電網を使用して、ネットワーク・データ・トラフィックをルーティングする、分散情報ネットワーク。
<2>
電気的パワーを発生させるためのSunCell(登録商標)と、
SunCell(登録商標)内に含まれるコントローラーと、
SunCell(登録商標)内に含まれ、及び、データ送信のためのコントローラーに接続される、電力線搬送トランシーバーと、
SunCell(登録商標)及び電力線搬送トランシーバーに接続される、配電接続と、を含むパワー発生装置において、
電気的パワー及びデータは、配電接続を通して同時に送信される、パワー発生装置。
<3>
上記<2>に記載のパワー発生装置であって、SunCell(登録商標)は、
大気圧未満の、大気圧の、又は大気圧を超える圧力を維持することができる少なくとも1つの槽と、
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、
c)少なくとも1つの原子水素又は原子水素の源、及び、
d)溶融金属、
を含む反応物と、
溶融金属リザーバー及び電磁ポンプを含む、少なくとも1つの溶融金属噴射システムと、
少なくとも1つの追加の反応物噴射システムと、ここで、追加の反応物は、
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、及び
c)原子水素又は原子水素の源の少なくとも1つ、 を含み;
電気的パワーを含む少なくとも1つの反応物点火システムと、ここで、電気的パワーの源は、パワー・コンバーターからの電気的パワーを受け取り;
溶融金属を回収するためのシステムと; 及び
電気的パワー及び/又は熱的パワーへの光及び熱出力の少なくとも1つの出力システム又はパワー・コンバーターの少なくとも1つと; を含む、パワー発生装置。
<4>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムは、
a)溶融金属を閉じ込める電極の少なくとも1つのセット、及び、
b)プラズマを形成するために反応物を反応させるようにするのに十分な高電流の電気的エネルギーのショート・バーストをデリバリするための電気的パワーの源、を含む、パワー発生装置。
<5>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムは、ベクトルのクロス積の電流要素を供給するため電流源及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含む電磁ポンプを含んでよい、パワー発生装置。
<6>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、溶融金属リザーバーは、誘導結合ヒータを含んでよい、パワー発生装置。
<7>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムは、開回路を形成するため分離される少なくとも1セットの電極を含み、その開回路は、点火を達成するため高電流が流れるようにさせるため溶融金属の噴射によって閉じられる、パワー発生装置。
<8>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムの回路は、1 Hzから10,000 Hzの範囲内の点火頻度を引き起こすため金属噴射により閉じられてよく、溶融金属は、銀、銀-銅合金、及び銅の少なくとも1つを含み、そして、追加反応物はHO蒸気及び水素ガスの少なくとも1つを含んでよい、パワー発生装置。
<9>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、追加の反応物噴射システムは、コンピュータ、HO及びH圧力センサ、及び、フロー・コントローラーの少なくとも1つを含み、ここで、そのコントローラは、マス・フロー・コントローラー、ポンプ、注射器ポンプ、及び、高精度電気的にコントロール可能なバルブの群からの少なくとも1つ又はそれ以上を含み、そのバルブは、ニードル弁、プロポーショナル電子バルブ、及びステッパ―・モーター・バルブからの少なくとも1つを含み、そのバルブは、HO及びH圧の少なくとも1つを所望の値に維持するために圧力センサー及びコンピューターによってコントロールされる、パワー発生装置。
<10>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、反応物の生成物を回収するシステムは、重力下で溶融物に流れを供給するこができる壁を含む槽、電極電磁ポンプ、及びその槽と連通するリザーバーの少なくとも1つを含み、そして、更に、リザーバー内で溶融金属の金属蒸気が凝縮するようにするため槽の別の部分よりも低い温度でリザーバーを維持するための冷却システムを含み、ここで、回収システムは、ベクトルのクロス積の点火電流要素及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含む電極電磁ポンプを含んでよい、パワー発生装置。
<11>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、少なくとも1つの槽は、内部反応セル、黒体放射体を含むトップ・カバー、及び、大気圧未満の、大気圧の、又は大気圧より上の圧力を維持することができる外側チャンバーを含み、
黒体放射体を含むトップ・カバーは、1000 Kから3700 Kの範囲内の温度で維持され、
黒体放射体を含むトップ・カバー及び内部反応セルの少なくとも1つは、高放射率を有する耐熱金属を含む、パワー発生装置。
<12>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、セルによって放射される光は、可視光及び近赤外光を含む主に黒体放射であり、光起電力セルは、ペロブスカイト、結晶シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム(GaAs)、アンチモン化ガリウム(GaSb)、ヒ化インジウム・ガリウム(InGaAs)、アンチモン化インジウム・ガリウム・ヒ化物(InGaAsSb)、アンチモン化リン化インジウム・ヒ化物(InPAsSb)、InGaP/InGaAs/Ge; InAlGaP/AlGaAs/GaInNAsSb/Ge; GaInP/GaAsP/SiGe; GaInP/GaAsP/Si; GaInP/GaAsP/Ge; GaInP/GaAsP/Si/SiGe; GaInP/GaAs/InGaAs; GaInP/GaAs/GaInNAs; GaInP/GaAs/InGaAs/InGaAs; GaInP/Ga(In)As/InGaAs; GaInP-GaAs-ウェーハ-InGaAs; GaInP-Ga(In)As-Ge; 及び GaInP-GaInAs-Ge,から選択される少なくとも1つの化合物を含む集光セルである、パワー発生装置。
<13>
上記<3>に記載のパワー発生装置であって、セルによって放射される光は、主に紫外線であり、光起電力セルは、第III族窒化物、GaN、AlN、GaAlN、及びInGaNから選択される少なくとも1つの化合物を含む集光セルである、パワー発生装置。
<14>
上記<2>に記載のパワー発生装置であって、SunCell(登録商標)は、
大気圧未満の、大気圧の、大気圧を超える圧力を維持できる少なくとも1つの槽と;
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、
c)少なくとも1つの原子水素又は原子水素の源、及び、
d)溶融金属、
を含む反応物と;
溶融金属リザーバー及び電磁ポンプを含む、少なくとも1つの溶融金属噴射システムと;
少なくとも1つの追加の反応物噴射システムと、ここで、追加の反応物は、
a)発生期のHOを含む、少なくとも1つの触媒又は触媒の源、
b)少なくとも1つのHO又はHOの源、及び
c)少なくとも1つの原子水素又は原子水素の源、
を含み;
その反応物が発光プラズマ及び発熱プラズマの少なくとも1つを形成するようにさせる電気的パワーの源を含む、少なくとも1つの反応物点火システムと、ここで、電気的パワーの源は、パワー・コンバーターからの電気的パワーを受け取り;
溶融金属を回収するためのシステムと;
電気的パワー及び/又は熱的パワーへの光及び熱出力の少なくとも1つの出力システム又はパワー・コンバーターの少なくとも1つと; を含み、
その溶融金属点火システムは、
a)溶融金属を閉じ込める電極の少なくとも1つのセット、及び、
b)プラズマを形成するように反応物をして反応させるに十分な高電流の電気的エネルギーのショート・バーストをデリバリするための電気的パワーの源、を含み;
電極は、耐熱金属を含み、
プラズマを形成するように反応物をして反応させるのに十分な高電流の電気的エネルギーのショート・バーストをデリバリするための電気的パワーの源は、少なくとも1つのスーパー・キャパシタを含み;
その溶融金属噴射システムは、ベクトルのクロス積の電流要素を供給するため電流源及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含む電磁ポンプを含み;
溶融金属リザーバーは、誘導結合ヒーターを含み;
その溶融金属点火システムは、開回路を形成するため分離された少なくとも1セットの電極を含み、ここで、この開回路は、点火を達成するため高電流をして流れさせるように溶融金属の噴射により閉じられ;
その溶融金属点火システム電流は、500 Aから50,000 Aの範囲内であり;
その溶融金属点火システムは、1 Hzから10,000 Hzの範囲内の点火頻度になるように回路が閉じられ;
溶融金属は、銀、銀-銅合金、及び銅の少なくとも1つを含み;
追加反応物は、HO蒸気及び水素ガスの少なくとも1つを含み;
追加の反応物噴射システムは、コンピュータ、HO及びH圧力センサ、及び、フロー・コントローラーの少なくとも1つを含み、ここで、そのコントローラーは、マス・フロー・コントローラー、ポンプ、注射器ポンプ、及び、高精度電気的にコントロール可能なバルブの群の少なくとも1つ又はそれ以上を含み、そのバルブは、ニードル弁、プロポーショナル電子バルブ、及びステッパ―・モーター・バルブの少なくとも1つを含み、そのバルブは、HO及びH圧の少なくとも1つを所望の値に維持するため圧力センサ及びコンピューターによってコントロールされ;
追加の反応物噴射システムは、0.1 Torrから1 Torrの範囲内にHO蒸気を維持し;
反応物の生成物を回収するシステムは、重力下で溶融物に流れを供給することができる壁を含む槽と、電極電磁ポンプと、及びその槽と連通するリザーバーの少なくとも1つを含み、そして、更に、そのリザーバー内で溶融金属の金属蒸気が凝縮するようにさせるためその槽の別の部分よりも低い温度でそのリザーバーを維持するための冷却システムを更に含み;
電極電磁ポンプを含む回収システムは、ベクトルのクロス積の点火電流要素及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含み;
大気圧より低い圧力、大気圧での圧力、又は、大気圧より高い圧力を維持することができる槽と、黒体放射体を含むトップ・カバーと、及び、大気圧より低い圧力、大気圧での圧力、又は、大気圧より高い圧力を維持することができる外側チャンバーと、を含み;
黒体放射体を含むトップ・カバーは、1000 Kから3700 Kの範囲内の温度で維持され;
黒体放射体を含むトップ・カバー及び内部反応セルの少なくとも1つは、高放射率を有する耐熱金属を含み;
黒体放射体は、更に、黒体温度センサ及びコントローラーを含み;
反応パワー出力の、少なくとも1つのパワー・コンバーターは、熱光起電力コンバーター及び光起電力コンバーターの群の少なくとも1つを含み;
セルによって放射される光は、可視光及び近赤外光を含む主に黒体放射であり、光起電力セルは、結晶シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム(GaAs)、アンチモン化ガリウム(GaSb)、ヒ化インジウム・ガリウム(InGaAs)、アンチモン化インジウム・ガリウム・ヒ化物(InGaAsSb)、及びアンチモン化リン化インジウム・ヒ化物(InPAsSb) から選択される少なくとも1つの化合物と、第III族/第IV族半導体と、InGaP/InGaAs/Geと; InAlGaP/AlGaAs/GaInNAsSb/Geと; GaInP/GaAsP/SiGeと; GaInP/GaAsP/Siと; GaInP/GaAsP/Geと; GaInP/GaAsP/Si/SiGeと; GaInP/GaAs/InGaAsと; GaInP/GaAs/GaInNAsと; GaInP/GaAs/InGaAs/InGaAsと; GaInP/Ga(In)As/InGaAsと; GaInP-GaAs-ウェーハ-InGaAsと; GaInP-Ga(In)As-Geと; 及び GaInP-GaInAs-Geと,を含む集光セルであり、及び
その装置は、真空ポンプ及び少なくとも1つの冷却機を含む、パワー発生装置。
<15>
分散情報ネットワークを作動させる方法であって、
パワー発生コア及びデータ送信モジュールを含むパワー発生器を供給するステップと;
電力送信網へパワー発生器を接続するステップと;
パワー発生器から電力送信網へパワーをデリバリするステップと;
データ送信モジュールを使用して送電網に接続されるリモート・デバイスからのデータを受け取るステップと;
パワー発生器を使用したリモート・デバイス間のデータ・トラフィックをルーティングするステップと; を含む方法。

図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-06-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマを形成し、そのプラズマから電気的パワーを発生することができる燃料を含むシステムと、
前記システムの出力パラメータ、入力パラメータ、及びシステム・パフォーマンスのためのデータを測定するため、センサと相互作用するコントローラーと、
第2のパワー発生装置と通信可能な通信装置と、を含み、その通信は、前記第2のパワー発生装置への前記システム・パフォーマンス又は出力パラメータの送信を含む、パワー発生装置。
【請求項2】
請求項に記載のパワー発生装置であって、前記システムは、
大気圧未満の、大気圧の、又は大気圧を超える圧力を維持することができる少なくとも1つの槽と、
a)発生期のH少なくとも1つの源
b) 又は少なくとも1つのOの源、
c)子水素又は少なくとも1つの原子水素の源、及び、
d)溶融金属、
を含む反応物であって、プラズマを形成する反応物を含む燃料と、
溶融金属リザーバー及び電磁ポンプを含む、少なくとも1つの溶融金属噴射システムと、
溶融金属に追加の反応物を噴射可能な少なくとも1つの追加の反応物噴射システムと、
電流が燃料に印加されるときにプラズマを形成するように反応物が反応することを引き起こすのに十分な電気的パワーの源を含む少なくとも1つの反応物点火システムと、
点火に続き溶融金属を回収するシステムと; 及び
電気的パワー及び/又は熱的パワーへの光及び熱出力の少なくとも1つの出力システム又はパワー・コンバーターの少なくとも1つと; を含む、パワー発生装置。
【請求項3】
請求項に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムは、
a)溶融金属を閉じ込める電極の少なくとも1つのセット、及び、
b)プラズマを形成するために反応物を反応させるようにするのに十分な高電流の電気的エネルギーのショート・バーストをデリバリするための電気的パワーの源、を含む、パワー発生装置。
【請求項4】
請求項に記載のパワー発生装置であって、溶融金属噴射システムは、ベクトルのクロスする電流要素を供給するため電流源及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含む電磁ポンプを含んでよい、パワー発生装置。
【請求項5】
請求項に記載のパワー発生装置であって、溶融金属リザーバーは、誘導結合ヒータを含んでよい、パワー発生装置。
【請求項6】
請求項に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムは、開回路を形成するため分離される少なくとも1セットの電極を含み、その開回路は、点火を達成するため高電流が流れるようにさせるため溶融金属の噴射によって閉じられる、パワー発生装置。
【請求項7】
請求項に記載のパワー発生装置であって、溶融金属点火システムの回路は、1 Hzから10,000 Hzの範囲内の点火頻度を引き起こすため金属噴射により閉じられてよく、溶融金属は、銀、銀-銅合金、及び銅の少なくとも1つを含み、そして、追加反応物はHO蒸気及び水素ガスの少なくとも1つを含む、パワー発生装置。
【請求項8】
請求項に記載のパワー発生装置であって、追加の反応物噴射システムは、コンピュータ、HO及びH圧力センサ、及び、フロー・コントローラーの少なくとも1つを含み、ここで、そのコントローラは、マス・フロー・コントローラー、ポンプ、注射器ポンプ、及び、高精度電気的にコントロール可能なバルブの群からの少なくとも1つ又はそれ以上を含み、そのバルブは、ニードル弁、プロポーショナル電子バルブ、及びステッパ―・モーター・バルブからの少なくとも1つを含み、そのバルブは、HO及びH圧の少なくとも1つを所望の値に維持するために圧力センサー及びコンピューターによってコントロールされる、パワー発生装置。
【請求項9】
請求項に記載のパワー発生装置であって、点火に続き溶融金属を回収するシステムは、その槽と連通するリザーバー、及び、リザーバー内で溶融金属の金属蒸気が凝縮するようにするため槽の別の部分よりも低い温度でリザーバーを維持するための冷却システムを含み、ここで、溶融金属を回収するシステムは、更に、ベクトルのクロスした点火電流要素及び磁場を供給する少なくとも1つの磁石を含む電極電磁ポンプを含、パワー発生装置。
【請求項10】
請求項に記載のパワー発生装置であって、その槽は、内部反応セル、黒体放射体を含むトップ・カバー、及び、大気圧未満の、大気圧の、又は大気圧より上の圧力を維持することができる外側チャンバーを含み、
黒体放射体を含むトップ・カバーは、1000 Kから3700 Kの範囲内の温度で維持され、
黒体放射体を含むトップ・カバー及び内部反応セルの少なくとも1つは、高放射率を有する耐熱金属を含む、パワー発生装置。
【請求項11】
請求項に記載のパワー発生装置であって、点火に続いて放射される光は、可視光及び近赤外光を含む主に黒体放射であり、光起電力セルは、ペロブスカイト、結晶シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム(GaAs)、アンチモン化ガリウム(GaSb)、ヒ化インジウム・ガリウム(InGaAs)、アンチモン化インジウム・ガリウム・ヒ化物(InGaAsSb)、アンチモン化リン化インジウム・ヒ化物(InPAsSb)、InGaP/InGaAs/Ge; InAlGaP/AlGaAs/GaInNAsSb/Ge; GaInP/GaAsP/SiGe; GaInP/GaAsP/Si; GaInP/GaAsP/Ge; GaInP/GaAsP/Si/SiGe; GaInP/GaAs/InGaAs; GaInP/GaAs/GaInNAs; GaInP/GaAs/InGaAs/InGaAs; GaInP/Ga(In)As/InGaAs; GaInP-GaAs-ウェーハ-InGaAs; GaInP-Ga(In)As-Ge; 及び GaInP-GaInAs-Ge,から選択される少なくとも1つの化合物を含む集光セルである、パワー発生装置。
【請求項12】
請求項に記載のパワー発生装置であって、点火に続いて放射される光は、主に紫外線であり、光起電力セルは、第III族窒化物、GaN、AlN、GaAlN、及びInGaNから選択される少なくとも1つの化合物を含む集光セルである、パワー発生装置。
【請求項13】
請求項1に記載のパワー発生装置であって、前記通信装置は、データ送信のためのコントローラーに接続され電力線搬送トランシーバーと、
電力線搬送トランシーバーに接続される、配電接続と、を含み、
電気的パワー及びデータは、配電接続を通して同時に送信される、パワー発生装置。
【請求項14】
請求項1に記載のパワー発生装置であって、パワー発生装置及び第2のパワー発生装置は、複数のパワー発生装置のメッシュネットワーク内のノードである、パワー発生装置。
【請求項15】
請求項14に記載のパワー発生装置であって、メッシュネットワークの前記送信は、フラッディング・アルゴリズムを介して起こる、パワー発生装置。
【請求項16】
請求項14に記載のパワー発生装置であって、データパケットが、メッシュネットワーク内のどこにルーティングされるかを特定するためコンフィギュレーションテーブルを含む記憶媒体を更に含む、パワー発生装置。
【請求項17】
請求項14に記載のパワー発生装置であって、前記メッシュネットワークが、インターネットへの接続を有する、パワー発生装置。