(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022130843
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】車両用外装部品
(51)【国際特許分類】
B60R 13/04 20060101AFI20220831BHJP
【FI】
B60R13/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021029477
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】504136889
【氏名又は名称】株式会社ファルテック
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 久典
(72)【発明者】
【氏名】小川 真耶奈
(72)【発明者】
【氏名】落合 巧
【テーマコード(参考)】
3D023
【Fターム(参考)】
3D023AA01
3D023AB03
3D023AC16
3D023AD02
3D023AD26
(57)【要約】
【課題】車体パネルに対して位置決めを行う車両用外装部品において、別体として形成された位置決めピンの装着作業を不要可能とする。
【解決手段】バックドアパネルに対して固定されるバックドアフィニッシャであって、位置決め部2dが、意匠壁と一体的に接続された台部2d1と、台部2d1と一体的に接続されると共に台部2d1からバックドアパネルに向けて突出され、バックドアパネルに設けられたグロメットに挿入される挿入突部2d2とを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体パネルに対して固定される車両用外装部品であって、
外壁面の少なくとも一部に意匠面を有する意匠壁と、
前記意匠壁と一体的に前記意匠壁の内壁面に形成された位置決め部とを有し、
前記位置決め部は、
前記意匠壁と一体的に接続された台部と、
前記台部と一体的に接続されると共に前記台部から前記車体パネルに向けて突出され、前記車体パネルに設けられた被挿入部に挿入される挿入突部と
を有する
ことを特徴とする車両用外装部品。
【請求項2】
前記位置決め部は、前記台部の前記挿入突部が接続される設置面に立設されると共に前記挿入突部に接続されたリブを有することを特徴とする請求項1記載の車両用外装部品。
【請求項3】
前記位置決め部は、4つの前記リブを有し、
前記挿入突部の軸芯に沿った方向から見て、4つの前記リブが前記軸芯を中心とする周方向に等間隔で配列されている
ことを特徴とする請求項2記載の車両用外装部品。
【請求項4】
前記挿入突部の周面と前記台部の前記設置面とを接続するフィレット部を有することを特徴とする請求項2または3記載の車両用外装部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用外装部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に車両に対しては、様々な外装部品が設置されている。例えば、特許文献1においては、バックドアに対してバックドアフィニッシャが車両用外装部品として取り付けられた車両が開示されている。このようなバックドアフィニッシャは、バックドアパネルに対して着脱可能に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のバックドアフィニッシャ等の車両用外装部品は、バックドアパネル等の車体パネルに対してボルト等で締結する前に、車体パネルに対して位置決めする位置決めピンが一体的に設けられていない。このため、車体パネルに対して位置決めを要する場合には、車両用外装部品と別体として形成された位置決めピンを車両用外装部品に対して装着している。このような位置決めピンを車体パネルに設けられたグロメット等に挿入することで、車両用外装部品が車体パネルに対して位置決めされる。その後、位置決めされた車両用外装部品を車体パネルに締結することで車両用外装部品が車体パネルに対して固定される。
【0005】
ところが、上述のように、位置決めピンが車両用外装部品と別体として形成されていると、位置決めピンの車両用外装部品への装着作業が必要となる。このような装着作業は、作業者によって行う必要があり、作業者の作業負担を増加させる。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、車体パネルに対して位置決めを行う車両用外装部品において、別体として形成された位置決めピンの装着作業を不要可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0008】
本発明の第1の態様は、車体パネルに対して固定される車両用外装部品であって、外壁面の少なくとも一部に意匠面を有する意匠壁と、上記意匠壁と一体的に上記意匠壁の内壁面に形成された位置決め部とを有し、上記位置決め部が、上記意匠壁と一体的に接続された台部と、上記台部と一体的に接続されると共に上記台部から上記車体パネルに向けて突出され、上記車体パネルに設けられた被挿入部に挿入される挿入突部とを有するという構成を採用する。
【0009】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、上記位置決め部が、上記台部の上記挿入突部が接続される設置面に立設されると共に上記挿入突部に接続されたリブを有するという構成を採用する。
【0010】
本発明の第3の態様は、上記第2の態様において、上記位置決め部が、4つの上記リブを有し、上記挿入突部の軸芯に沿った方向から見て、4つの上記リブが上記軸芯を中心とする周方向に等間隔で配列されているという構成を採用する。
【0011】
本発明の第4の態様は、上記第2または第3の態様において、上記挿入突部の周面と上記台部の上記設置面とを接続するフィレット部を有するという構成を採用する。
【発明の効果】
【0012】
本発明においては、台部と挿入突部とを有する位置決め部が意匠壁の内壁面に一体的に形成されている。このため、位置決め部の挿入突部を車体パネルに設けられたグロメット等に挿入することによって、車両用外装部品を車体パネルに対して位置決めすることが可能となる。したがって、本発明によれば、車体パネルに対して位置決めを行う車両用外装部品において、別体として形成された位置決めピンの装着作業を不要にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態におけるバックドアフィニッシャを備える車両を後方から見た模式図である。
【
図2】本発明の一実施形態におけるバックドアフィニッシャを背面側から見た模式的な斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態におけるバックドアフィニッシャが備える位置決め部の拡大斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態におけるバックドアフィニッシャが備える位置決め部の模式的な拡大断面図である。
【
図6】本発明の一実施形態におけるバックドアフィニッシャが備える位置決め部の製造工程を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明に係る車両用外装部品の一実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、本発明の車両用外装部品を、車両のバックドアに設けられたバックドアフィニッシャに適用する例について説明する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
【0015】
図1は、本実施形態のバックドアフィニッシャ1(車両用外装部品)を備える車両100を後方から見た模式図である。この図に示すように、本実施形態のバックドアフィニッシャ1は、車両の後部に配置された外装部品である。車両100の後部には、開閉可能なバックドアパネル101(車体パネル)が設けられており、本実施形態のバックドアフィニッシャ1は、バックドアパネル101に固定されている。
【0016】
図2は、本実施形態のバックドアフィニッシャ1を背面側から見た模式的な斜視図である。また、
図3は、
図2のA-A断面図である。これらの図に示すように、本実施形態のバックドアフィニッシャ1は、フィニッシャ本体部2と、ラバー部材3とを備えている。
【0017】
フィニッシャ本体部2は、樹脂の射出成形によって一体的に形成されており、
図2及び
図3に示すように、意匠壁2aと、上部縁壁2bと、下部縁壁2cと、位置決め部2dと、取付部2eとを有している。なお、以下の説明においては、意匠壁2a、上部縁壁2b及び下部縁壁2cに囲まれた空間をフィニッシャ本体部2の内側とする。
【0018】
意匠壁2aは、外壁面2a1が外部から視認可能な意匠面とされた部位であり、上端部2a2及び下端部2a3を除いた部位において外壁面2a1が車両100の後方に向けた姿勢で固定される。意匠壁2aは、車両100の車幅方向に延伸した長尺状に形成されている。また、意匠壁2aの上端部2a2及び下端部2a3は、バックドアパネル101の方向に向けて屈曲されている。この意匠壁2aの内壁面2a4には、
図2に示すように、単一の位置決め部2dと、複数の取付部2eとが設けられている。
【0019】
上部縁壁2bは、意匠壁2aの上端部2a2からバックドアパネル101の方向(すなわち車両100の前方)に向けて突出された部位である。本実施形態において上部縁壁2bは、水平方向に突出されており、突出方向(車両100の前後方向)と交差する方向である車幅方向(意匠壁2aの延伸する方向)に沿って延伸されている。
【0020】
下部縁壁2cは、意匠壁2aの下端部2a3からバックドアパネル101の方向(すなわち車両100の前方)に向けて突出された部位である。本実施形態において下部縁壁2cは、水平方向に突出されており、突出方向(車両100の前後方向)と交差する方向である車幅方向(意匠壁2aの延伸する方向)に沿って延伸されている。
【0021】
図2に示すように、位置決め部2dは、意匠壁2aの内壁面2a4に設けられており、バックドアパネル101に向けて突出した後述する挿入突部2d2を有している。この位置決め部2dは、本実施形態のバックドアフィニッシャ1をバックドアパネル101に取り付ける場合に、バックドアパネル101に対するバックドアフィニッシャ1の位置を合わせるための部位である。不図示のボルトによってバックドアフィニッシャ1をバックドアパネル101に締結する前に、
図3に示すように、位置決め部2dの挿入突部2d2をバックドアパネル101に取り付けられたグロメットG(被挿入部)に差し込むことで、バックドアパネル101に対するバックドアフィニッシャ1の位置が定まる。
【0022】
図4は、位置決め部2dの拡大斜視図である。また、
図5は、位置決め部2dの模式的な拡大断面図であり、
図4のB-B断面図である。これらの図に示すように、位置決め部2dは、台部2d1と、挿入突部2d2と、リブ2d3と、フィレット部2d4とを有している。
【0023】
台部2d1は、例えば
図2に示すように、意匠壁2aの内壁面2a4から内壁面2a4の法線方向に突出して設けられている。この台部2d1は、意匠壁2aの内壁面2a4と一体化されており、境界面がなく意匠壁2aの内壁面2a4と接続されている。また、台部2d1の先端面2d5は、平坦状とされており、挿入突部2d2、リブ2d3及びフィレット部2d4の設置面として用いられる。なお、例えば
図4及び
図5に示すように、台部2d1は、内部に空間が設けられた中空形状であり、かつ、側部に開口が設けられた形状に形成されている。
【0024】
挿入突部2d2は、台部2d1と一体的に接続されており、台部2d1の先端面2d5からバックドアパネル101に向けて突出して設けられている。この挿入突部2d2は、台部2d1と接続された根本部2d6と、先端側に向かうに連れて縮径される先端部2d7と、根本部2d6と先端部2d7との間に介挿される中間部2d8とを有している。これらの根本部2d6、先端部2d7及び中間部2d8は、挿入突部2d2の軸芯Lを中心として同心状に配列されている。中間部2d8は、根本部2d6よりも小径とされており、また先端部2d7の中間部2d8側の部位よりも小径とされている。
【0025】
リブ2d3は、台部2d1の先端面2d5に立設されると共に挿入突部2d2に接続されている。本実施形態においては、リブ2d3は、例えば
図4に示すように、4つ設けられている。各々のリブ2d3の先端面2d5からの突出寸法は全て同一である。なお、これらのリブ2d3の先端面2d5からの突出方向における先端面は、バックドアパネル101に設けられたグロメットGの当接面として用いられる。
【0026】
各々のリブ2d3は、直線状に延伸されており、延伸方向における一端部が挿入突部2d2の根本部2d6の周面と接続されている。
図5に示すように、根本部2d6の周面とリブ2d3の先端面とが直角となるように、リブ2d3は挿入突部2d2と接続されている。
【0027】
また、
図4に示すように、4つのリブ2d3は、挿入突部2d2の軸芯Lに沿った方向から見て、軸芯Lを中心とする周方向に等間隔で配列されている。つまり、4つのリブ2d3は、軸芯Lを中心とする周方向に90°間隔で配列されている。このように4つのリブ2d3が配列されることによって、
図4に示すように、+(プラス)状の形状に配置されている。
【0028】
フィレット部2d4は、挿入突部2d2の周面と台部2d1の先端面2d5とを湾曲面にて接続する部位であり、挿入突部2d2と台部2d1との一体的に設けられている。フィレット部2d4は、軸芯Lを中心とする周方向にて、リブ2d3とリブ2d3との間に各々設けられている。つまり、本実施形態においては、リブ2d3の形成位置を除いて、挿入突部2d2の周面と台部2d1の先端面2d5とを接続するように設けられている。これらのフィレット部2d4は、挿入突部2d2に対して軸芯Lが傾く方向に外力が作用した場合に、挿入突部2d2と台部2d1との間に作用する応力が局所的に集中しないように分散させる。
【0029】
図2に戻り、取付部2eは、不図示のボルトやクリップによってバックドアパネル101と固定される部位である。
図2に示すように、取付部2eは、意匠壁2aの内壁面2a4に複数設けられている。これらの取付部2eは、バックドアフィニッシャ1の延伸方向(意匠壁2aの延伸方向であって車幅方向)に配列されている。
【0030】
ラバー部材3は、上部縁壁2bと下部縁壁2cとに接着シートを介して貼付された緩衝部材である。ラバー部材3は、フィニッシャ本体部2とバックドアパネル101との間に介挿され、フィニッシャ本体部2とバックドアパネル101とが接触することを防止する。このようなラバー部材3は、軟質の樹脂によって形成されており、上部縁壁2bと下部縁壁2cとの各々に対して複数取り付けられている。
【0031】
このような本実施形態のバックドアフィニッシャ1をバックドアパネル101に取り付ける場合には、例えば、いずれかの取付部2eに取り付けられたクリップをバックドアパネル101にスライド可能に係止した状態で、位置決め部2dの挿入突部2d2をバックドアパネル101に設けられたグロメットGに挿入する。
【0032】
このようにグロメットGに挿入突部2d2が挿入されることによって、バックドアパネル101に対して本実施形態のバックドアフィニッシャ1が位置決めされる。その後、クリップが設けられていない取付部2eをバックドアパネル101に対して不図示のボルト等で締結する。これによって本実施形態のバックドアフィニッシャ1がバックドアパネル101に対して固定される。
【0033】
以上のような本実施形態のバックドアフィニッシャ1は、バックドアパネル101に対して固定される。また、本実施形態のバックドアフィニッシャ1は、外壁面2a1の少なくとも一部に意匠面を有する意匠壁2aと、意匠壁2aと一体的に意匠壁2aの内壁面2a4に形成された位置決め部2dとを有している。さらに、位置決め部2dは、意匠壁2aと一体的に接続された台部2d1と、台部2d1と一体的に接続されると共に台部2d1からバックドアパネル101に向けて突出され、バックドアパネル101に設けられたグロメットGに挿入される挿入突部2d2とを有する。
【0034】
このような本実施形態のバックドアフィニッシャ1においては、台部2d1と挿入突部2d2とを有する位置決め部2dが意匠壁2aの内壁面2a4に一体的に形成されている。このため、位置決め部2dの挿入突部2d2をバックドアパネル101に設けられたグロメットGに挿入することによって、バックドアフィニッシャ1をバックドアパネル101に対して位置決めすることが可能となる。したがって、本発明によれば、バックドアパネル101に対して位置決めを行うバックドアフィニッシャ1において、別体として形成された位置決めピンの装着作業を不要にすることが可能となる。
【0035】
また、本実施形態のバックドアフィニッシャ1において、位置決め部2dは、台部2d1の挿入突部2d2が接続される設置面(先端面2d5)に立設されると共に挿入突部2d2に接続されたリブ2d3を有する。このような本実施形態のバックドアフィニッシャ1によれば、グロメットGがリブ2d3に当接することで規制されるため、グロメットGが挿入突部2d2の設置面に当接することがない。このような本実施形態のバックドアフィニッシャ1では、リブ2d3と挿入突部2d2との接続箇所の形状をグロメットGの形状に合わせることで、グロメットGとバックドアフィニッシャ1とを安定的に面当たりさせることができる。このため、台部2d1と挿入突部2d2との接続箇所の形状をグロメットGの形状に合わせる必要がなくなる。したがって、本実施形態のバックドアフィニッシャ1によれば、挿入突部2d2の軸芯Lを中心とする周方向にて、リブ2d3が設けられた箇所の形状のみをグロメットGの形状に合わせればよく、同周方向においてリブ2d3が設けられていない箇所の形状をグロメットGの形状に合わせる必要がない。よって、本実施形態のバックドアフィニッシャ1によれば、挿入突部2d2の軸芯Lを中心とする周方向の一部分のみをグロメットGの形状に合わせれば良く、フィニッシャ本体部2の形状の自由度を向上させることが可能となる。
【0036】
また、本実施形態のバックドアフィニッシャ1において位置決め部2dは、4つのリブ2d3を有し、挿入突部2d2の軸芯Lに沿った方向から見て、4つのリブ2d3が軸芯Lを中心とする周方向に等間隔で配列されている。上述のように、このような本実施形態のバックドアフィニッシャ1によれば、4つのリブ2d3が軸芯Lを中心とする周方向に90°間隔で配列され、+(プラス)状の形状に配置されている。
図6は、位置決め部2dを射出成形によって形成する場合のスライドコアS1とスライドコアS2とを示す模式図である。例えば、
図6に示すように、2つのスライドコアS1とスライドコアS2とによって、位置決め部2dを形成することが可能となる。これらのスライドコアS1を4つのリブ2d3のうち、直線状に並ぶ2つのリブ2d3に沿って移動させることで、スライドコアS1を位置決め部2dの一部に干渉することなく移動させることが可能となる。
【0037】
また、本実施形態のバックドアフィニッシャ1においては、挿入突部2d2の周面と台部2d1の設置面とを接続するフィレット部2d4を有する。このようなフィレット部2d4は、挿入突部2d2に対して軸芯Lが傾く方向に外力が作用した場合に、挿入突部2d2と台部2d1との間に作用する応力が局所的に集中しないように分散させる。したがって、本実施形態のバックドアフィニッシャ1によれば、バックドアパネル101への取り付け時等に外力によって挿入突部2d2の根本に亀裂が生じることを防止することが可能となる。
【0038】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0039】
例えば、上記実施形態においては、本発明の車両用外装部品がバックドアフィニッシャ1である構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、フロントバンパフィニッシャやドアサイドモールに本発明を適用することも可能である。
【0040】
また、上記実施形態においては、挿入突部2d2がグロメットGに挿入される構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、バックドアパネル101に挿入孔等の被挿入部が直接的に形成され、その被挿入部に挿入突部2d2を挿入するようにしても良い。
【符号の説明】
【0041】
1……バックドアフィニッシャ、2……フィニッシャ本体部、2a……意匠壁、2a1……外壁面、2a4……内壁面、2d……位置決め部、2d1……台部、2d2……挿入突部、2d3……リブ、2d4……フィレット部、2d5……先端面、2d6……根本部、2d7……先端部、2d8……中間部、2e……取付部、100……車両、101……バックドアパネル(車体パネル)、G……グロメット、L……軸芯