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  • 特開-組立式屋台 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013085
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】組立式屋台
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/12 20060101AFI20220111BHJP
   E04B 1/344 20060101ALI20220111BHJP
   E04H 15/48 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
E04H1/12 304
E04B1/344 E
E04H15/48
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020115397
(22)【出願日】2020-07-03
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】520243813
【氏名又は名称】井上 理輝
(74)【代理人】
【識別番号】110001597
【氏名又は名称】特許業務法人アローレインターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】井上 理輝
【テーマコード(参考)】
2E141
【Fターム(参考)】
2E141AA01
2E141BB01
2E141CC06
2E141DD02
2E141DD12
2E141DD13
2E141DD25
2E141DD26
2E141DD27
2E141EE04
2E141EE22
2E141EE37
2E141FF05
(57)【要約】
【課題】 持ち運びに便利で、組み立てが容易な組立式屋台を提供する。
【解決手段】 間隔をあけて対向配置された一対の支持体10,10の間に一対の屋根部材20,20が着脱可能に配置される組立式屋台1であって、支持体10は、上端側に設けられた回動部13を介して左右に回動自在に結合された一対の支柱11,11と、回動部13の左右両側に設けられた嵌合部16,16とを備え、屋根部材20は、両端部に互いに同方向に突出する一対の被嵌合部23,23を備えており、被嵌合部23を嵌合部16に嵌合させることにより、一対の屋根部材20,20が、一対の支持体10,10の左右両側に張り出すように支持される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔をあけて対向配置された一対の支持体の間に一対の屋根部材が着脱可能に配置される組立式屋台であって、
前記支持体は、上端側に設けられた回動部を介して左右に回動自在に結合された一対の支柱と、前記回動部の左右両側に設けられた嵌合部とを備え、
前記屋根部材は、両端部に互いに同方向に突出する被嵌合部を備えており、
前記被嵌合部を前記嵌合部に嵌合させることにより、一対の前記屋根部材が一対の前記支持体の左右両側に張り出すように支持される組立式屋台。
【請求項2】
前記支持体は、基端側が一方の前記支柱に回動自在に取り付けられて、先端側が他方の前記支柱に係合することにより、一対の前記支柱の回動角度を固定する固定部材を備える請求項1に記載の組立式屋台。
【請求項3】
一対の前記支持体の間に配置されて、両端部が前記支柱に着脱可能に取り付けられる棒状の連結部材を更に備え、
前記連結部材は、一対の前記支持体の左右両側においてそれぞれ上下に複数配置され、
上下の前記連結部材の間に棚板が挿入される請求項1または2に記載の組立式屋台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立式屋台に関する。
【背景技術】
【0002】
屋内や屋外のイベント等で手軽に使用することができる組立式屋台が従来から知られている。例えば、特許文献1に開示された組立式屋台は、台板上に腰板を介して天板が支持され、4つの支柱を、天板の四隅に形成された嵌合穴を介して、台板の四隅に形成された嵌合穴にそれぞれ差し込んだ後、支柱の上端部に屋根板を着脱可能に嵌合支持することにより、構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3019680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の組立式屋台は、4つの支柱を支持するために、台板、腰板および天板が必要になるため、持ち運びが不便なだけでなく、天板を組み立てた後に、各支柱の下端部を、天板の嵌合穴を介して台板の嵌合穴に嵌合させる必要があるため、組立作業が煩雑になるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、持ち運びに便利で、組み立てが容易な組立式屋台の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の前記目的は、間隔をあけて対向配置された一対の支持体の間に一対の屋根部材が着脱可能に配置される組立式屋台であって、前記支持体は、上端側に設けられた回動部を介して左右に回動自在に結合された一対の支柱と、前記回動部の左右両側に設けられた嵌合部とを備え、前記屋根部材は、両端部に互いに同方向に突出する被嵌合部を備えており、前記被嵌合部を前記嵌合部に嵌合させることにより、一対の前記屋根部材が一対の前記支持体の左右両側に張り出すように支持される組立式屋台により達成される。
【0007】
この組立式屋台において、前記支持体は、基端側が一方の前記支柱に回動自在に取り付けられて、先端側が他方の前記支柱に係合することにより、一対の前記支柱の回動角度を固定する固定部材を備えることが好ましい。
【0008】
また、一対の前記支持体の間に配置されて、両端部が前記支柱に着脱可能に取り付けられる棒状の連結部材を更に備えることが好ましい。前記連結部材は、一対の前記支持体の左右両側においてそれぞれ上下に複数配置され、上下の前記連結部材の間に棚板が挿入される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、持ち運びに便利で、組み立てが容易な組立式屋台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る組立式屋台の分解斜視図である。
図2図1に示す組立式屋台の要部を畳んだ状態を示す側面図である。
図3図1に示す組立式屋台の要部拡大図である。
図4図1に示す組立式屋台の側面図である。
図5図1に示す組立式屋台の要部平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る組立式屋台の分解斜視図である。図1に示すように、組立式屋台1は、間隔をあけて対向配置された一対の支持体10,10の間に、一対の屋根部材20,20および複数の連結部材40が着脱可能に配置される。
【0012】
図1および図2に示すように、支持体10は、角柱状に形成された一対の支柱11,11と、一対の支柱11,11の上端部同士を互いに連結する連結具12とを備えている。連結具12は、両端が開口する角筒が互いに直交するように固定された2つのL字状部材13,13が、ヒンジからなる回動部14を介して互いに回動自在に連結されている。
【0013】
L字状部材13の一方側には差込部15が形成されており、支柱11の上端部を差込部15に差し込んで、L字状部材13に形成された取付孔を介して支柱11のネジ孔に固定用のネジ17を螺合させることにより、支柱11の上端がL字状部材13から若干突出した状態で、支柱11がL字状部材13に固定される。回動部14の左右両側に位置するL字状部材13の他方側には、屋根部材20を装着するための嵌合部16,16が形成されている。
【0014】
一対の支柱11,11の一方には、固定部材30が設けられている。固定部材30は、棒状の先端にフック状の係止部31を備えており、基端側が一方の支柱11に回動自在に取り付けられている。他方の支柱11には、係止部31が係合する係合突部32が設けられている。
【0015】
図1に示すように、屋根部材20は、平面視コ字状の枠体21が補強部材22によって補強されて構成されており、枠体21の両端部が互いに同方向に突出する被嵌合部23,23とされている。枠体21の両側には、後述する被覆部材60が取り付けられる取付部24,24が形成されている。連結部材40は、棒状に形成されており、両端にボルト部41,41を備えている。支持体10,屋根部材20および連結部材40は、本実施形態では本体部分にラワン材等の木材を使用しているが、材料は特に限定されるものではなく、例えばアルミニウム等の金属パイプを使用してもよい。
【0016】
次に、上記の構成を備える組立式屋台1の組立方法を説明する。まず、組立前の準備として、一対の支持体10,10は、それぞれ一対の支柱11,11を連結具12で予め連結しておく。一対の支柱11,11は、上端側に設けられた回動部14を介して左右に回動自在に結合されるため、保管時や運搬時などにおいては、図2に示すように支柱11,11同士を近接させることにより、支持体10を畳んでコンパクトな状態にすることができる。
【0017】
組立式屋台1の組み立てに際しては、図3に示すように、一対の支柱11,11を互いに回動させて広げることにより、一対の支柱11,11の先端部同士が当接する。この状態で、固定部材30を矢示のように回動させることにより、係止部31が係合突部32に係合する。こうして、固定部材30により一対の支柱11,11の回動角度を固定することができる。
【0018】
ついで、図1に示すように、一対の支持体10,10を、間隔をあけて対向配置し、一対の屋根部材20,20を、一対の支持体10,10に対して左右両側から装着する。屋根部材20の両側に設けられた被嵌合部23,23は、一対の支持体10,10が備える一方の嵌合部16,16にそれぞれ着脱可能に嵌合させることができ、これによって、一対の屋根部材20,20が、一対の支持体10,10の左右両側に張り出すように支持される。本実施形態では、筒状の嵌合部16に、突状の被嵌合部23が嵌合されるように構成されているが、嵌合部16を突状として、被嵌合部23を筒状または凹状に形成してもよい。
【0019】
この後、一対の支持体10,10の間に、複数の連結部材40を取り付ける。支柱11には、連結部材40の取付位置に対応して複数の挿通孔18が形成されており、連結部材40のボルト部41を挿通孔18に挿通して蝶ナット42等を螺合させることにより、連結部材40の端部を支柱11に着脱可能に固定することができる。本実施形態においては、一対の支持体10,10の左右両側において、互いに対向する支柱11,11間に2つの連結部材40が上下に間隔をあけて配置されることにより、合計4つの連結部材40が取り付けられる。
【0020】
このように、本実施形態の組立式屋台1は、一対の支持体10,10を畳むことにより保管や運搬をコンパクトに行うことができ、使用時には、各支持体10,10を広げて迅速容易に組み立てることができる。図4に示すように、支持体10の左右において上下にそれぞれ配置された連結部材40,40の間には、矩形平板状の棚板50を挿入することができる。棚板50の長手方向両側には長孔状の把持部51,51が形成されており、把持部51を把持して矢示のように移動させることにより、棚板50を連結部材40,40の間に保持しつつ、棚板50に載置する物品の量や大きさ等に応じて左右の突出長さを調整することができる。また、上側の連結部材40,40には、上方に開口する筐体60を配置することができ、これによって更に多くの物品を載置することができる。
【0021】
図5に示すように、屋根部材20には、被覆体60を取り付けることができる。被覆体60は、テント生地や布地等からなる矩形状のシート体61の縁部に筒状部62を形成し、筒状部62に取付ロッド63が挿通されて構成されている。取付ロッド63の両端には係合部64,64が設けられており、屋根部材20の枠体21に切欠状に形成された取付部24,24に、係合部64,64を係合させることにより、屋根部材20を被覆体60の一部で覆い、被覆体60の残部を屋根部材20から垂下させることができる。被覆体60は、本発明において必須のものではなく、例えば屋根部材20を構成する枠体21の内部を板材等で覆うことにより、被覆体60を設けない構成であってもよい。
【符号の説明】
【0022】
1 組立式屋台
10 支持体
11 支柱
14 回動部
16 嵌合部
20 屋根部材
23 被嵌合部
30 固定部材
40 連結部材
50 棚板
60 被覆体
図1
図2
図3
図4
図5