(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022130908
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】載置構造及び載置方法
(51)【国際特許分類】
F16M 13/02 20060101AFI20220831BHJP
B60R 7/08 20060101ALI20220831BHJP
F16M 13/00 20060101ALI20220831BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20220831BHJP
G03B 17/56 20210101ALI20220831BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20220831BHJP
H04N 5/222 20060101ALI20220831BHJP
【FI】
F16M13/02 U
B60R7/08
F16M13/00 N
F16M13/02 T
F16M13/00 P
F16M13/00 S
G06F1/16 313B
G03B17/56 A
G03B15/00 V
H04N5/222 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021029558
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】520147991
【氏名又は名称】永玉榮 正光
(74)【代理人】
【識別番号】100174805
【弁理士】
【氏名又は名称】亀山 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】永玉榮 正光
【テーマコード(参考)】
2H105
3D022
5C122
【Fターム(参考)】
2H105AA28
2H105EE05
3D022CA11
3D022CA21
3D022CC04
3D022CD09
5C122DA14
5C122EA55
5C122GD01
5C122GD12
5C122GE04
5C122GE07
5C122GE11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】製造コストが安価な載置構造及び載置方法を提供する。
【解決手段】載置構造2は、ステアリングホイールHに装着可能で、スマートフォンPを載置するための載置機構20と、載置機構20をステアリングホイールHを収容可能な袋部10に対し支持する支持機構30と、を備える。袋部10はステアリングホイールHに装着され、載置機構20は、スマートフォンPを載置する底板部と、底板部の前端から起立する正面起立板部22と、底板部の後端から起立する背面起立板部23と、を備える。支持機構30は、袋部10に形成された有底のポケット31と、挿入可能な寸法の挿入板32と、挿入板32及び背面起立板部23を連結する回動軸と、を備える。背面起立板部23は、挿入板32に対し、回動軸の周りに回動自在となる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホイール軸に対して回動自在なステアリングホイールに装着可能な載置構造であって、
前記ステアリングホイールを収容可能な袋部と、
物体を載置するための載置機構と、
前記載置機構を前記袋部に対し支持する支持機構と、を備え、
前記袋部は、
前記ステアリングホイールの正面側に位置する正面部と、
前記ステアリングホイールの背面側に位置する背面部と、を備え、
前記背面部には背面開口が形成され、
前記背面開口は、
前前記ステアリングホイールの寸法よりも大きな拡大状態と、
前前記ステアリングホイールの寸法よりも小さな縮小状態と、の間で切り替え自在となっており、
前記支持機構は、前記正面部に設けられていることを特徴とする載置構造。
【請求項2】
前記支持機構は、前記正面部に形成された正面開口部を備えることを特徴とする請求項1記載の載置構造。
【請求項3】
前記支持機構は、
前記正面開口部に対し係合可能な係合部を備えることを特徴とする請求項1または2記載の載置構造。
【請求項4】
前記載置機構は、前記係合部に対し、回動自在に設けられることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項記載の載置構造。
【請求項5】
前記背面部には弾性部材が設けられ、
前記背面開口は、前記弾性部材により、前記縮小状態となるように付勢されていることを特徴とする載置構造。
【請求項6】
請求項1ないし5のうちいずれか載置構造を前記ステアリングホイールに装着し、
前記載置機構に対し前記物体を載置すること
を特徴とする載置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、載置構造及び載置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末などを載置可能な載置構造として、ステアリングホイールに装着可能なタブレット型携帯情報端末用スタンドが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の載置構造では、製造コストが高くなってしまう。また、未使用時において、折り畳みなどが難しいため、収容スペースも大きくなってしまう。
【0005】
本発明は、斯かる実情に鑑み、製造コストが安価な載置構造及び載置方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ホイール軸に対して回動自在なステアリングホイールに装着可能な載置構造であって、 前記ステアリングホイールを収容可能な袋部と、物体を載置するための載置機構と、前記載置機構を前記袋部に対し支持する支持機構と、を備え、前記袋部は、前記ステアリングホイールの正面側に位置する正面部と、前記ステアリングホイールの背面側に位置する背面部と、を備え、前記背面部には背面開口が形成され、前記背面開口は、前前記ステアリングホイールの寸法よりも大きな拡大状態と、前前記ステアリングホイールの寸法よりも小さな縮小状態と、の間で切り替え自在となっており、前記支持機構は、前記正面部に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の載置方法は、上記の載置構造を前記ステアリングホイールに装着し、前記載置機構に対し前記物体を載置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、製造コストが安価な載置構造及び載置方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】(A)は、載置機構の概要を示す正面図である。(B)は、載置機構の概要を示す側面図である。
【
図4】ステアリングホイールに装着された袋部の概要を示す斜視図である。
【
図5】載置構造の袋部(変形例)の概要を示す側面図である。
【
図6】(A)は、載置機構(変形例)の概要を示す正面図である。(B)は、載置機構(変形例)の概要を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1~2に示すように、載置構造2は、ステアリングホイールHに装着可能なものであり、ステアリングホイールHを収容可能な袋部10と、スマートフォンP(物体)を載置するための載置機構20と、載置機構20を袋部10に対し支持する支持機構30と、を備える。
【0011】
ステアリングホイールHは、車両に取り付けられたホイール軸Sに対して回動自在となっている。ステアリングホイールHの回動操作によって車両の操舵が可能となる。
【0012】
袋部10は、ステアリングホイールHに対して装着されるものであり、装着状態においてステアリングホイールHの正面側に位置する袋正面部11と、装着状態においてステアリングホイールHの背面側に位置する袋背面部12と、を備える。袋部10は、布や、不織布等の材料から形成されることが好ましい。
【0013】
袋背面部12は、背面開口12Xが形成された背面開口部12Aを中央部分に備える。背面開口12Xは、ホイール軸Sが挿入可能な大きさとなっている。また、背面開口部12Aには、弾性を有する紐12D(弾性部材)が設けられる。紐12Dは背面開口部12Aに沿って環状に配されることが好ましい。このため、背面開口12Xは、ステアリングホイールHよりも大きな拡大状態と、ステアリングホイールHよりも小さな縮小状態と、との間で切り替え自在となっている。
【0014】
図3~4に示すように、載置機構20は、スマートフォンPを載置する底板部21と、底板部21の前端から起立する正面起立板部22と、底板部21の後端から起立する背面起立板部23と、を備える。背面起立板部23の上端は、正面起立板部22の上端よりも高い。
【0015】
載置機構30は、有底のポケット31と、挿入板32と、回動軸33と、を備える。ポケット31は、袋正面部11の中央部に開口する。挿入板32は、ポケット31に対し挿入可能な寸法となっている。回動軸33は、挿入板32及び背面起立板部23を連結する。背面起立板部23は、挿入板32に対し、回動軸33の周りに回動自在となる。回動軸33は、挿入板32がポケット31に挿入された際、水平となることが好ましい。
【0016】
次に、載置構造2の使い方について説明する。
【0017】
袋部10の背面開口12Xを手で広げステアリングホイールHを収容した後、背面開口12Xから手を離すと、紐12Dの弾性によって背面開口部12Aは縮む(
図2)。このとき、背面開口12Xは、ステアリングホイールHの寸法よりも小さいため、袋部10は、ステアリングホイールHから外れにくくなる。
【0018】
図4に示すように、袋正面部11のポケット31に対し挿入板32を挿入すると、載置機構20は、ポケット31から露出した状態で支持される(
図1)。載置機構20の底板部21にスマートフォンPを載置すると、スマートフォンPは背面起立板部23によって立て掛けられる。このとき、正面起立板部22は、スマートフォンPが前方に移動することを防止する。そして、載置機構20に載置されたスマートフォンPを起動すると、手放しで、動画などを鑑賞することができる。さらに、載置機構20は、回動軸33周りに回動自在となる。このため、スマートフォンPの向きを調節することができる。
【0019】
底板部21の左右には、正面起立板部22や背面起立板部23のような突出物がない。このため、載置機構にスマートフォンPを載置した状態でステアリングホイールHの操舵を行おうとすると、横に滑るまたは倒れることとなる。このため、スマートフォンPによる動画鑑賞等をしながら、ステアリングホイールHの操舵を行うことを防ぐことができる。
【0020】
また、袋部10は、ステアリングホイールH全体を収容するものであればよいため、装着するステアリングホイールの形状に影響を受けずに、使用することができる。また、製造コストも安価になる。
【0021】
使用後は、載置機構20をポケット31から挿入板32を外し、ステアリングホイールHから袋部10を取り外せばよい。袋部10は、未使用時に折り畳みも可能であるため、収容スペースも小さく済む。さらに、洗濯も可能となるため清潔である。
【0022】
さらに、袋部10は、ステアリングホイールH全体を収容するため、ステアリングホイールHに設けられているボタン等をも覆うことができる。したがって、スマートフォンPによる動画鑑賞等をしながら、ステアリングホイールHに設けられているボタン等操作を行うことも防ぐことができる。
【0023】
なお、本発明の趣旨の範囲内において、底板部21には、滑り止めシート26が設けられていてもよい。これにより、載置されたスマートフォンPが、載置機構から脱落しにくくなる。
【0024】
あらゆる大きさや形状のステアリングホイールHに対応すべく、袋部10の寸法をステアリングホイールHに対して大きめに設定しておいてもよい。例えば、
図5に示すように、ステアリングホイールHに装着した際、袋部10の余った部分は、シャフトS側に引っ張ればよい。このために、ステアリングホイールHに対し装着された袋部10のうち、ステアリングホイールHと背面開口部12Aとの間の部分10Bにおいて、シャフトSに対し付勢する環状の付勢部材42を設けてもよい。付勢部材42により、部分12Bをホイール軸Sに対して、締め付けを行うことができる。よって、あらゆる大きさや形状のステアリングホイールHにおいて装着することができる。
【0025】
上記実施形態では、挿着板32と背面起立板部23とを回動軸33を介して連結したが本発明はこれに限られない。背面起立板部23の下側に、挿着板32を連結してもよい。
【0026】
上記実施形態では、ポケット31を袋正面部11の中央部に設定したが、本発明はこれに限られず、袋正面部11の所望の位置に設定すればよい。
【0027】
上記実施形態では、ポケット31を採用したが、本発明はこれに限られない。例えば、底なしのスリットを形成した場合には、ポケット31の開口部に対して上側から係合可能な構造を挿着板32または載置機構20に設けてもよい。
【0028】
なお、底板部21に底板切り欠き21Xを形成するとともに、正面起立板部22に正面切り欠き22Xを形成してもよい(
図6)。底板切り欠き21X及び正面切り欠き22Xを形成することにより、充電ケーブルや通信ケーブル等のケーブルCを接続した状態のスマートフォンPを載置機構20に載置することができる。
【0029】
上記実施形態では、布や不織布から形成された袋部を用いたが、本発明はこれに限らえず、網からなる袋部であってもよい。
【0030】
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0031】
2 載置構造
10 袋部
11 袋正面部
12 袋背面部
20 載置機構
21 底板部
22 正面起立板部
23 背面起立板部
30 支持機構
30 載置機構
31 ポケット
32 挿入板
33 回動軸