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特開2022-131050プリンタ、印字システム、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022131050
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】プリンタ、印字システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/36 20060101AFI20220831BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220831BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20220831BHJP
【FI】
B41J3/36 Z
B41J29/38
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021029779
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】グローバル・アイピー東京特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】小島 理孝
(72)【発明者】
【氏名】若松 和仁
【テーマコード(参考)】
2C055
2C061
【Fターム(参考)】
2C055CC00
2C055CC01
2C055CC03
2C055CC05
2C061AP01
2C061AQ04
2C061AS06
2C061AS08
2C061CQ04
2C061CQ23
2C061CQ34
2C061HJ07
2C061HK11
2C061HK19
2C061HK23
2C061HN08
2C061HN15
(57)【要約】
【課題】充放電可能なバッテリを備えたプリンタにおいて、発行可能な印字媒体の枚数に関する情報をユーザに通知可能とする。
【解決手段】本発明のある態様は、印字媒体を発行するプリンタであって、プリンタに電源を供給する充電可能なバッテリと、印字媒体に情報を印字する印字部と、表示部と、制御部とを備える。制御部は、印字媒体を1枚発行する度に低下するバッテリの充電残量をA、現在の充電残量をB、充電残量の下限値をCとしたときに、基準時点から現在までの充電残量の低下量と、基準時点から現在までの印字枚数の合計値と、に基づいてAを算出し、(B-C)/Aを演算することにより、印字媒体の発行可能枚数を算出し、発行可能枚数を表示部に表示させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印字媒体を発行するプリンタであって、
前記プリンタに電源を供給する充電可能なバッテリと、
前記印字媒体に情報を印字する印字部と、
表示部と、
前記印字媒体を1枚発行する度に低下する前記バッテリの充電残量をA、現在の充電残量をB、充電残量の下限値をCとしたときに、基準時点から現在までの充電残量の低下量と、前記基準時点から現在までの印字枚数の合計値と、に基づいて前記Aを算出し、(B-C)/Aを演算することにより、前記印字媒体の発行可能枚数を算出し、前記発行可能枚数を前記表示部に表示させる制御部と、
を備えた、プリンタ。
【請求項2】
前記印字媒体を収容する収容部を開放又は閉鎖するカバーをさらに備え、
前記制御部は、前記カバーが開放された場合には、現在時刻を前記基準時点とする、
請求項1に記載されたプリンタ。
【請求項3】
前記制御部は、前記印字部による印字が行われない期間内において前記バッテリの充電残量の低下量が第1の所定値より大きい場合、前記バッテリの充電残量による前記印字媒体の発行可能枚数を前記表示部に表示させる、
請求項1又は2に記載されたプリンタ。
【請求項4】
前記制御部は、前記バッテリの充電残量が所定量低下する度に前記印字媒体の発行可能枚数を算出するとともに、所定の操作入力が行われた場合に直近に算出された前記発行可能枚数を前記表示部に表示させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載されたプリンタ。
【請求項5】
前記制御部は、前記バッテリの充電率が所定値低下する毎に前記発行可能枚数を前記表示部に表示させる、
請求項1又は2に記載されたプリンタ。
【請求項6】
前記制御部は、前記カバーが開放された場合に現在時刻を前記基準時点とするか否かについての設定を、所定の操作入力に基づいて決定する、
請求項2に記載されたプリンタ。
【請求項7】
前記制御部は、前記印字部による印字が行われない期間内において前記バッテリの充電残量の低下率が第2の所定値より大きい場合、前記発行可能枚数を前記表示部に表示させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載されたプリンタ。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載されたプリンタと、サーバと、を含む印字システムであって、
前記印字媒体には、複数種類の印字媒体のうちいずれかの種類を識別する識別情報を記憶する無線タグが取り付けられ、
前記プリンタはさらに、
前記無線タグの識別情報を読み取るタグ読取部と、
前記サーバと通信を行う通信部と、を備え、
前記サーバは、複数種類の印字媒体の各々に対して前記Aを記憶する記憶部を備え、
前記プリンタの制御部は、前記タグ読取部によって読み取られた識別情報に対応する種類の印字媒体に対する前記Aを前記サーバから取得する、
印字システム。
【請求項9】
充電可能なバッテリにより動作して印字媒体を発行するプリンタにおいて、コンピュータに所定の方法を実行させるプログラムであって、
前記方法は、
前記印字媒体を1枚発行する度に低下する前記バッテリの充電残量をA、現在の充電残量をB、充電残量の下限値をCとしたときに、基準時点から現在までの充電残量の低下量と、前記基準時点から現在までの印字枚数の合計値と、に基づいて前記Aを算出し、(B-C)/Aを演算することにより、前記印字媒体の発行可能枚数を算出し、
前記発行可能枚数を前記表示部に表示させること、を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、印字システム、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、リチウムイオン電池等の充放電可能なバッテリ(二次電池ともいう。)が比較的小型のプリンタに使用されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-58292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
充放電可能なバッテリを備えたプリンタをユーザが携帯して外出先で使用する場合、プリンタによりラベル等の印字媒体を発行すればするほどバッテリの電力を消費する。そのため、ユーザは、バッテリの充電残量が低くなり過ぎて、印字媒体の印字品質に支障を来たす、あるいは印字媒体を発行できない等の不具合が生ずることを外出先で心配する場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、充放電可能なバッテリを備えたプリンタにおいて、発行可能な印字媒体の枚数に関する情報をユーザに通知可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、印字媒体を発行するプリンタであって、
前記プリンタに電源を供給する充電可能なバッテリと、
前記印字媒体に情報を印字する印字部と、
表示部と、
前記印字媒体を1枚発行する度に低下する前記バッテリの充電残量をA、現在の充電残量をB、充電残量の下限値をCとしたときに、基準時点から現在までの充電残量の低下量と、前記基準時点から現在までの印字枚数の合計値と、に基づいて前記Aを算出し、(B-C)/Aを演算することにより、前記印字媒体の発行可能枚数を算出し、前記発行可能枚数を前記表示部に表示させる制御部と、
を備えた、プリンタである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のある態様によれば、充放電可能なバッテリを備えたプリンタにおいて、発行可能な印字媒体の枚数に関する情報をユーザに通知可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1Aは一実施形態のプリンタのプリンタカバー閉鎖時の斜視図であり、図1Bは一実施形態のプリンタのプリンタカバー開放時の斜視図である。
図2】一実施形態のプリンタの概略的な断面を示す図である。
図3】一実施形態のプリンタの内部構成を示すブロック図である。
図4】一実施形態のプリンタの発行可能枚数算出処理を示すフローチャートである。
図5】一実施形態のプリンタの発行可能枚数の算出タイミングの一例を示す図である。
図6】一実施形態のプリンタの表示処理を示すフローチャートである。
図7】一実施形態のプリンタの発行可能枚数の表示画像例を示す図である。
図8】一実施形態のプリンタの非印字期間の表示処理を示すフローチャートである。
図9】一実施形態のプリンタの発行可能枚数の表示タイミングの一例を示す図である。
図10】一実施形態のプリンタの発行可能枚数の表示画像例を示す図である。
図11】一実施形態の印字システムの概略構成を示すブロック図である。
図12】タグIDを基にラベルデータベースを参照する方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、充電可能なバッテリを備えたプリンタにおいて当該バッテリの充電残量による印字媒体の発行可能枚数を表示させるプリンタについて説明する。
本開示において、「充電残量」とは、バッテリの残容量を意味し、充電率(SOC:State of Charge)として表すこともできる。なお、SOCは「残容量(Ah)/満充電容量(Ah)×100」で表される。SOCを推定する方法として、電流積算法を用いる方法や、バッテリ電圧(閉回路電圧;CCV)からバッテリ電圧の開回路電圧(OCV)を推定し、OCVとSOCのマップデータを参照する方法等が知られている。
【0010】
一般にバッテリ電圧とSOCの関係は1対1の関係にあることから、本開示において「充電残量」は、バッテリ電圧と等価である。すなわち、バッテリのSOCに代えてバッテリ電圧を適用しても、プリンタが表示する発行可能枚数を算出することができる。
具体的には、一実施形態の発行可能枚数算出方法では、印字媒体を1枚発行する度に低下するバッテリのSOC(「A」)が取得され、現在のバッテリのSOCの余裕分(現在のSOC(「B」)-SOC下限値(「C」))をAで除算する((B-C)/Aを演算する)ことで、印字媒体の発行可能枚数が算出される。
別の実施形態の発行可能枚数算出方法では、印字媒体を1枚発行する度に低下するバッテリ電圧(「A」)が取得され、現在のバッテリ電圧の余裕分(現在のバッテリ電圧(「B」)-電圧下限値(「C」))をAで除算する((B-C)/Aを演算する)。この場合も同様にして、印字媒体の発行可能枚数を算出することができる。
【0011】
本発明の一実施形態に係るプリンタ1を図1A図1B及び図2に示す。プリンタ1は、片面に感熱発色層を有するラベルに印字するサーマルプリンタである。
なお、図1A図1B及び図2の各図では、上(UP)、下(DN)、左(LH)、右(RH)、前(FR)、後(RR)の方向を定義しているが、この方向の定義は、専ら図面の説明の便宜のためであり、本発明のプリンタの使用時の姿勢を限定する意図はない。
この方向の定義では、「プリンタ前後方向」とは、プリンタ1の前後の方向を意味する。「プリンタ幅方向」とは、プリンタ1の左右の方向、あるいは横方向を意味する。
【0012】
図1A及び図1Bは、それぞれ実施形態のプリンタ1の斜視図である。図1Aは、プリンタカバー25が閉鎖状態の場合を示し、図1Bは、プリンタカバー25が開放状態の場合を示している。図1Bは、ロール紙Rがセットされた状態を示している。
【0013】
図1Aに示すように、プリンタ1は、本体ケース2とプリンタカバー25によって内部の機能部品が保護されている。プリンタ1の上面には、ラベルを排出する発行口20が設けられている。
なお、プリンタ1は、発行口20側を上に向けた状態(横置き)で使用することも可能であるが、プリンタ1の底面に設けられたベルトフック(図示せず)をユーザのベルトに引っかけたり、ショルダーベルト(図示せず)を装着してユーザの肩に掛けたりすることにより発行口20側を横に向けた状態(縦保持)で使用することも可能である。
【0014】
本体ケース2において発行口20よりも前方には、表示パネル17aが設けられている。表示パネル17aは、ユーザによる操作入力を受け付けるタッチパネル入力機構を備えてもよい。表示パネル17aは、プリンタ1の内部の回路基板に接続されており、回路基板から供給される表示信号に基づいて、例えばプリンタ1の動作状態やプリンタ1の操作に関するユーザインタフェースを示す画像を出力する。
【0015】
プリンタカバー25は、プリンタ1の内部を開放する開放位置と、プリンタ1の内部を閉鎖する閉鎖位置と、の間で揺動可能に構成される。
本体ケース2に設けられたカバー開放用レバー25bを操作すると、図1Bに示すように、プリンタカバー25が開放状態となる。プリンタカバー25が開放状態になることで、ロール紙収容室9が露出する。ロール紙収容室9は、ロール紙Rを収容する空間である。
【0016】
図1B及び図2に示すように、ロール紙Rは、帯状の連続紙Pがロール状に巻回されたものである。連続紙Pは、帯状の台紙PMと、台紙PM上に予め決められた間隔毎に仮着された複数枚のラベルPLとを有している。台紙PMのラベル貼付面には、ラベルPLを容易に剥離することが可能なようにシリコーン等のような剥離剤で被覆されている。
ラベルPLの表側は情報が印字される印字面であり、予め決められた温度領域に達すると特定の色に発色する感熱発色層が形成されている。印字面の裏側は粘着剤によって被覆された粘着面であり、当該粘着面が台紙PMのラベル貼付面に貼り付けられることでラベルPLが台紙PMに仮着されている。
別の実施形態では、連続紙Pは台紙なしラベルであってもよい。
【0017】
図1Bに示すように、ロール紙収容室9には、一対のロール紙ガイド6aが設置されている。一対のロール紙ガイド6aは、ロール紙Rの両側面に接触した状態でロール紙Rを回転自在の状態で支持してロール紙Rから引き出される連続紙の搬送をガイドする部材であり、ロール紙Rの幅に応じて位置を変えられるようにロール紙Rの幅方向に沿って移動可能であることが好ましい。
【0018】
図1Bに示すように、プリンタカバー25の先端には、プラテンローラ10が正逆方向に回動自在の状態で軸支されている。プラテンローラ10は、ロール紙Rから引き出される連続紙Pを搬送する搬送手段であり、連続紙Pの幅方向に沿って延在した状態で形成されている。このプラテンローラ10のプラテン軸の一端には、ギア10bが連結されている。このギア10bは、プリンタカバー25が閉鎖位置のときに本体ケース2内に配置されるギア(図示せず)と係合してローラ駆動用のステッピングモータ(図示せず)等に機械的に接続されるようになっている。
【0019】
サーマルヘッド15は、例えば、文字、記号、図形またはコード等の情報を、連続紙P上のラベルに印字する印字手段である。サーマルヘッド15は、連続紙Pの幅方向に沿って配列される複数の発熱素子(発熱抵抗体)を備え、回路基板から送信される信号に基づいて複数の発熱素子を選択的に通電することで印字を行う。
図2に示すように、サーマルヘッド15は、プリンタカバー25が閉鎖状態のときにはプラテンローラ10に対向するように配置され、プラテンローラ10とともに連続紙Pを挟持する。コイルばね29は、サーマルヘッド15をプラテンローラ10に向けて付勢する付勢手段であり、サーマルヘッド15とプラテンローラ10の間に印字に適切なニップ圧を生成する。
【0020】
図2に示すように、プリンタ1の底部近傍には、充放電可能なバッテリBTが収容されている。プリンタ1では、バッテリBTが図示しない充電器を介して商用電源から充電可能に構成されている。バッテリBTの端子は、回路基板19に接続されている。
回路基板19は、プリンタ1の各部を動作させ、制御する回路素子が実装されている。回路基板19は、プリンタ1の各部を動作させるための電源電圧を生成し、サーマルヘッド15、表示パネル17a等に供給する。
【0021】
次に、図3を参照して、プリンタ1の内部構成について説明する。図3は、プリンタ1の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、プリンタ1は、例えば、制御部11、ストレージ12、駆動回路13、プラテンローラ10に機械的に連結されたモータ14、サーマルヘッド15、通信インタフェース(I/F)16、表示部17、バッテリ管理部18、及び、バッテリBTを含む。なお、バッテリ管理部18は、バッテリBTと一体構成としてもよい。
【0022】
制御部11は、マイクロコンピュータ及びメモリ(RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory))を含み、プリンタ1の動作を制御する。例えば、マイクロコンピュータは、プリンタ1の起動時にファームウェア等のプログラムを実行することで、搬送制御及び印字制御を含む各種の制御を実行する。
【0023】
ストレージ12は、例えばSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。ストレージ12には、例えば通信インタフェース16を介してホストコンピュータから取得した印字用のファイルを格納する。ストレージ12は、各ラベルに情報を印字するときの印字フォーマットの情報を格納してもよい。
【0024】
駆動回路13は、制御部11からの搬送要求に応じて、プラテンローラ10の回転を制御するモータ14を駆動する回路である。モータ14は、例えばステッピングモータである。搬送要求には、例えば、搬送方向(順方向あるいは逆方向)及び搬送量(例えばステップ数)の情報が含まれる。
【0025】
制御部11は、印字データのラインごとのデータであるラインデータに基づいて、サーマルヘッド15に含まれる複数の発熱素子の各々に選択的に電流を流す回路を含む。電流により発熱した発熱素子がプラテンローラ10によって搬送された連続紙CP上のラベルPLに押し当てられると、発熱素子に押し当てられた連続紙の部分が発色することで連続紙CP上のラベルPLに情報が印字される。制御部11及びサーマルヘッド15は、印字部の一例である。
【0026】
表示部17は、表示パネル17a(図1A及び図1B参照)と、表示データを基に表示パネル17aを駆動する駆動回路とを含む。表示パネル17aは、例えばLCDや有機EL等である。
一実施形態では、表示パネル17aには、タッチパネル方式の入力装置が実装されている。
【0027】
バッテリ管理部18は、例えば、電圧センサ及び電流センサと、これらのセンサの検出信号を処理してバッテリBTのSOCを算出及び記録する制御回路とを含む。電圧センサは、バッテリBTの閉回路電圧(つまりバッテリ電圧)を検出する。電流センサは、バッテリBTの一端に接続されたライン上に設けられており、バッテリBTを流れる電流の量を検出する。
バッテリ管理部18は、制御部11からの指示に応じて、あるいは所定のタイミングで、バッテリBTのSOCを制御部11に送る。
なお、SOCはバッテリBTの温度に対する依存性があるため、バッテリ管理部18は、温度センサをさらに有し、温度センサの検出値に基づいてSOCをより精度良く算出することもできる。
【0028】
バッテリBTは、ユーザがプリンタ1のバッテリBTの両端子を充電器BCに接続させることによって充電可能となる。充電器BCは、例えば商用電源(100Vの交流電源等)に接続され、当該商用電源によってバッテリBTを充電する。
【0029】
制御部11においてファームウェアを実行することによって実現される機能は、少なくとも以下の(i),(ii)の機能を含む。
(i)バッテリBTのSOC及びバッテリ電圧をバッテリ管理部18から取得すること
(ii)所定の条件を満たしたときにラベルの発行可能枚数を算出し、発行可能枚数を表示部17に表示させること
【0030】
次に、上記(ii)におけるラベルの発行可能枚数の算出処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。なお、図4及び後に参照する図6図8のフローチャートは、制御部11において、マイクロコンピュータがプログラムを実行することで行われる処理である。
【0031】
ラベルの発行可能枚数算出処理の算出タイミングは限定しないが、例えば、バッテリBTのSOCが所定量低下する度に行われる。図4では、制御部11が、バッテリ管理部18が算出するSOCを逐次取得する場合が想定される。
制御部11は、バッテリ管理部18から逐次取得するSOCが前回発行可能枚数を算出した時点のSOCから所定量低下したか否かモニタしており、所定量低下した場合(ステップS2:YES)、ステップS4以降の処理を実行する。
【0032】
一実施形態では、制御部11は、プリンタ1の起動直後にバッテリ管理部18からSOCを取得し、取得したSOCを基準としてSOCが所定量低下する度に、ステップS4以降の処理を実行する。図5には、時間の経過に応じたプリンタ1の起動時刻からのSOCの変化の一例を示す。図5に示す例では、起動時刻t0からSOCが所定のΔSOCだけ低下する時刻t1,t2,t3,t4,…において、ステップS4以降の処理が実行される。
【0033】
制御部11は、先ず、ラベルを1枚発行するときの(つまり、ラベル1枚当たりの)充電残量低下量(A)を算出する(ステップS4)。ラベル1枚当たりの充電残量低下量(A)は、バッテリ電圧の低下量であってもよいしSOCの低下量であってもよい。
ラベル1枚当たりの充電残量低下量は、プリンタ1を起動させてから現在までに低下した充電残量を、プリンタ1を起動させてから現在までに発行したラベル枚数で除算した値である。
【0034】
次いで、制御部11は、ステップS4で得られたラベル1枚当たりの充電残量低下量(A)と、現在の充電残量(B)と、充電残量の下限値(C)とに基づいて、ラベルの発行可能枚数を算出する(ステップS6)。
充電残量の下限値(C)は、適宜設定可能であるが、例えば、プリンタ1の正常な動作ができない程にバッテリBTが低電圧である場合のバッテリBTの充電容量である。充電残量の下限値(C)は、予め制御部11において記録されている。ステップS6では、ラベルの発行可能枚数は、(B-C)/Aを演算することによって算出される。
制御部11は、算出した発行可能枚数の値を前回値に対して上書き保存する(ステップS8)。
【0035】
図5を再度参照すると、この例では、プリンタ1の起動後、時刻ta~tbの間、及び、時刻tc~tdの間に印字動作が行われた場合が示される。図5において、時刻t1~t4の各時刻に算出される発行可能枚数の例を表1に示す。この例では、ラベル1枚当たりの充電残量低下量(A)として、バッテリBTの1枚当たりの消費電圧が算出されている。この例では、充電残量の下限値(C)としてのバッテリ電圧下限値を13Vとした。
【0036】
【表1】
【0037】
なお、上記発行可能枚数の演算式((B-C)/A)では、起動時刻からの合計印字枚数が0枚のときに発行可能枚数が算定不能となるため、発行可能枚数を「0枚」としている。例えば、表1において時刻t1のときの発行可能枚数は「0枚」である。
【0038】
バッテリBTが充電中の場合やプリンタ1が印字動作中の場合には、バッテリ電圧の変動があるため、発行可能枚数算出処理を実行しないことが好ましい。
【0039】
図6に、プリンタ1において、一実施形態の発行可能枚数の表示処理を示す。この実施形態では、図4の発行可能枚数算出処理によって算出された発行可能枚数を直ちに表示するのではなく、プリンタ1のユーザによる所定の操作入力に応じて表示する。
すなわち、制御部11は、プリンタ1のユーザによる所定の操作入力を受け付けると(ステップS10:YES)、その時点での最新のラベルの発行可能枚数を制御部11内のメモリから読み出し(ステップS12)、表示部17に表示させる(ステップS14)。要するに、制御部11は、所定の操作入力が行われた場合に直近に算出されたラベルの発行可能枚数を表示部17に表示させる。そのため、バッテリBTのSOCが所定量低下して発行可能枚数が更新される度に表示されるという煩雑な表示処理が回避される。ユーザは、発行可能枚数が心配である場合に自発的に操作を行って現在の発行可能枚数を認識することができる。
【0040】
なお、図6は、ユーザによる所定の操作入力があったことを発行可能枚数の表示のための条件にする意図ではない。発行可能枚数が更新される度に、ユーザによる操作入力の有無如何に関わらず、発行可能枚数を表示してもよい。
すなわち、制御部11は、バッテリBTのSOCが所定値低下する毎に発行可能枚数を表示してもよい。それによって、ユーザは定期的に発行可能枚数を認識することができる。
なお、別の実施形態では、バッテリ電圧が所定値低下する毎に発行可能枚数を表示してもよい。その場合、図4のステップS2では、バッテリ電圧が所定値低下したか否かが判断される。
【0041】
ステップS10における所定の操作入力の方法は限定しないが、例えば、プリンタ1の所定のボタン操作入力やメニュー画面からの階層的な選択操作入力である。図7にメニュー画面からの階層的な選択操作入力によって発行可能枚数が表示される例を示す。
【0042】
図7において、画面G1は、オンライン動作のプリンタ1におけるホーム画面の例である。この例では、ユーザは先ず、ボタンb1を操作することでプリンタ1をオフライン状態にする。オフライン状態にすると、プリンタ1には、設定ボタンb2を含むホーム画面が表示される(画面G2)。次いで、設定ボタンb2を操作すると、プリンタ1の設定に関する複数の選択肢が表示される(画面G3)。画面G3の複数の選択肢の中から所定の選択肢(「Estimated Printable」)を選択すると、画面G4に示すように、発行可能枚数(「35枚」)が表示される。
なお、画面G4を表示させた状態のままでは、発行可能枚数の情報は更新されない。画面G4から別の画面に遷移させ、再度所定の選択肢(「Estimated Printable」)を選択すると、その時点での最新の発行可能枚数の情報が表示される。しかし、その限りではなく、画面G4を表示させた状態のままで操作が行われない場合であっても、所定時間毎に、表示される発行可能枚数の情報を更新するようにしてもよい。
起動時刻からの合計印字枚数が0枚であるために発行可能枚数が算定不能である場合には、画面G4では、例えば「0枚」又は「算定不能」と表示される。
【0043】
図4及び図5を参照して説明した実施形態では、プリンタ1の起動時刻を発行可能枚数の算出のための基準時点とし、ラベル1枚当たりの充電残量低下量は、プリンタ1の起動時刻から現在までに低下した充電残量を、プリンタ1の起動時刻から現在までに発行したラベル枚数で除算して算出したが、その限りではない。プリンタ1を起動した後に、発行可能枚数の算出のための基準時点を変更してもよい。
図4及び図5を参照して説明した実施形態では、発行可能枚数の算出タイミングをSOCが所定のΔSOCだけ低下する毎としたが、その限りではない。別の実施形態では、発行可能枚数の算出タイミングは、所定時間が経過する毎、1枚のラベルを発行する毎、あるいは、所定印字枚数のラベルを発行する毎としてもよい。
【0044】
一実施形態では、制御部11は、プリンタカバー25が開放された場合には、現在時刻を発行可能枚数の算出のための基準時点とする。すなわち、プリンタカバー25が開放される場合、ロール紙収容室9のロール紙Rが交換される場合が考えられる。ロール紙Rが交換されると、ラベル種が変更され、それに伴って1枚のラベルを発行するときの搬送量が変わることや、印字内容のレイアウト(例えば、印字率)が大きく変わることが生じうる。そうすると、ラベルを1枚発行した場合の充電残量の低下量が影響を受ける。
【0045】
そこで、プリンタカバー25が開放された場合には、それまでに発行したラベル枚数、及び、それまでの充電残量低下量を、ラベル1枚当たりの充電残量低下量の算出に用いず、プリンタカバー25が開放された時刻を発行可能枚数の算出のための基準時点とする。つまり、新たな基準時点以降の合計印字枚数や充電残量低下量を用いて発行可能枚数を算出する。それによって、プリンタカバー25が開放された後のラベル1枚当たりの充電残量低下量の算出精度が向上する。結果として、プリンタカバー25が開放された後の発行可能枚数の算出精度が向上する。
なお、プリンタカバー25の開放は、例えば光学センサを配置することによって検出することができる。
【0046】
一実施形態では、制御部11は、所定の操作入力が行われたことを条件として、プリンタカバー25が開放された場合に現在時刻を発行可能枚数の算出のための基準時点とする。
プリンタカバー25が開放された場合であっても、ラベル種が変更されず、印字内容のレイアウトが大きく変わらないこともある。その場合、ラベルを1枚発行した場合の充電残量の低下量がプリンタカバー25の開放前後で影響を受けないため、発行可能枚数の算出のための基準時点を変更する必要がない。また、ラベル種を変更するか否か、また、印字内容のレイアウトを変更するか否かはユーザが認識している。
そこで、発行可能枚数の算出のための基準時点を更新するか否かについては、ユーザ操作に基づいて決定してもよい。言い換えると、ユーザ操作に基づいて、発行可能枚数の算出のための基準時点の変更に対する有効/無効の設定ができるようにしてもよい。
【0047】
一実施形態では、非印字期間(印字が行われない期間)に大きくバッテリBTの充電残量が低下したときに、発行可能枚数を表示してもよい。すなわち、一実施形態では、制御部11は、非印字期間内においてバッテリBTの充電残量の低下量が所定値より大きい場合、その時点でのバッテリBTの充電残量によるラベルの発行可能枚数を表示部17に表示させる。
非印字期間であってもプリンタ1に設けられる機能によっては、電力消費量が大きいことがある。例えば、プリンタ1にヘルプ動画再生機能が設けられている場合、ユーザがヘルプ動画を再生することでプリンタ1の電力が大きく消費される。なお、ヘルプ動画は、例えば、プリンタ1の消耗品の交換方法やプリンタ1の操作方法等、プリンタ1の取り扱い方法をユーザに説明する動画のコンテンツである。
非印字期間における大きな充電残量の低下が発生したときに発行可能枚数を表示することで、ユーザに対して発行可能枚数について注意喚起を促すことができる。
【0048】
図8に、非印字期間の発行可能枚数の表示処理のフローチャートを例示する。
先ず、印字中の場合には(ステップS20:YES)、発行可能枚数の表示を行わないため、制御部11は、フラグを「0」した後(ステップS22)、終了する。なお、フラグは、非印字期間であるか否かを示すデータ(「0」:印字期間、「1」:非印字期間)である。
印字中でない場合には(ステップS20:NO)、制御部11は、フラグが「1」であるか否か判断する(ステップS24)。ここで、ステップS24においてフラグが「1」でない場合(ステップS24:NO)、非印字期間になった直後であることを意味する。すなわち、図8に示すルーチンでは、印字中である間はフラグが「0」にセットされているが(ステップS22:YES)、印字が終了した直後のルーチンでは、印字中ではなく(ステップS20:NO)、かつフラグが「0」である(ステップS24:NO)。その場合、制御部11は、フラグを「1」(非印字期間)にセットするとともに(ステップS26)、バッテリBTの充電残量を記録する(ステップS28)。ステップS28では、非印字期間の開始時刻のバッテリBTの充電残量が記録される。
【0049】
図9に、時間の経過に応じたプリンタ1の起動時刻からのSOCの変化について、図5とは異なる例を示す。図9では、時刻teと時刻tfの間にユーザがヘルプ動画の再生を行った場合が示される。
図9に示す例では、非印字期間が開始される時刻tbにおいて、フラグが「1」にセットされてバッテリBTの充電残量が記録される。
【0050】
いったんフラグが「1」にセットされた後は(つまり、非印字期間の間は)、制御部11は、フラグを「1」にセットしてからの充電残量の低下量が所定値(第1の所定値の一例)以上であるか否か判断する(ステップS30)。充電残量の低下量が所定値以上でない場合には(ステップS30:NO)、制御部11は、発行可能枚数を表示させる条件を満たさないため、終了する。
充電残量の低下量が所定値以上である場合には(ステップS30:YES)、制御部11は、ラベルの発行可能枚数を算出し(ステップS32)、算出した発行可能枚数を表示部17に表示させる(ステップS34)。図9に示す例では、時刻txにおいて、充電残量の低下量が所定値THに達し、表示部17が発行可能枚数を表示する。
【0051】
ステップS34における表示態様の一例を図10に示す。
図10では、画面G10においてユーザがヘルプ動画を再生している画面の例が示される。ヘルプ動画を再生中に、非印字期間における充電残量の低下量が所定値以上になった場合、発行可能枚数を示すウィンドウW1を含む画面G11が表示される。表示時間(つまり、発行可能枚数の表示が継続される時間)は限定しないが、ユーザが認識可能な時間に設定するとよい。
【0052】
図8のフローチャートを再度参照すると、制御部11は、発行可能枚数を表示させた後、フラグを「0」にセットして終了する(ステップS36)。その後に非印字期間が継続する場合には、再度ステップS26でフラグが「1」にセットされる。つまり、非印字期間が継続する場合、ステップS36でフラグを「0」にセットした直後のルーチンでは、印字中ではなく(ステップS20:NO)、かつフラグが「0」であるため(ステップS24:NO)、フラグが再度「1」にセットされる。その結果、新たに充電残量が記録され、フラグを「1」にセットしてからの低下量が所定値以上であるか判断される。すなわち、非印字期間が継続される限り、充電残量が所定値低下する度に発行可能枚数が算出されて表示される。
【0053】
一実施形態では、制御部11は、非印字期間において、バッテリBTの充電残量の低下率が所定値(第2の所定値の一例)より大きい場合、発行可能枚数を表示部17に表示させてもよい。例えば、ヘルプ動画を連続的に再生する等、短時間に比較的大きくバッテリBTの電圧が低下した状況において発行可能枚数を表示させることで、ユーザに対して発行可能枚数について注意喚起を促すことができる。
この場合、制御部11は、現在時刻から過去の所定時間内のバッテリBTの充電残量の低下量をモニタすることで、バッテリBTの充電残量の低下率が所定値より大きいか判断する。
【0054】
上述した実施形態では、プリンタ1がラベル1枚当たりの充電残量低下量(A)を算出してラベルの発行可能枚数を算出した。それに対して、別の実施形態では、ラベル1枚当たりの充電残量低下量(A)をサーバに記憶しておき、プリンタがサーバにアクセスしてラベル1枚当たりの充電残量低下量(A)を取得し、ラベルの発行可能枚数を算出してもよい。この実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。
【0055】
図11は、一実施形態の印字システム100の概略構成を示すブロック図である。
図11に示すように、印字システム100は、プリンタ1Aとサーバ5がネットワークNWを介して通信可能に構成されている。ネットワークNWは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等である。
【0056】
プリンタ1Aは、図3に示したプリンタ1とは、リーダ21を備える点で異なる。図12に示すように、プリンタ1Aにおいて使用されるロール紙Rには、ラベルタグ31が取り付けられる。ラベルタグ31は、RFID(radio frequency identifier)等の無線タグであり、取り付け先のロール紙Rのラベル種を識別するためのタグIDを記憶している。リーダ21(タグ読取部の一例)は、ロール紙Rがプリンタ1Aにセットされた状態において、ロール紙Rに取り付けられているラベルタグ31のタグIDを受信するように構成されている。
【0057】
図11に示すように、サーバ5は、制御部51、ストレージ52、及び、通信インタフェース(通信I/F)53を備える。
制御部51は、マイクロコンピュータ及びメモリ(RAM,ROM)を含み、サーバ5の動作を制御する。マイクロコンピュータは、サーバ5の起動時にROMに記憶されているプログラムを読み出して実行する。
ストレージ52(記憶部の一例)は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。ストレージ52には、図12に例示するラベルデータベースが格納される。図12に示すように、ラベルデータベースは、例えば、1つのレコードに「タグID」、「ラベル種」、「1枚当たりの消費電圧」の各フィールドの値を含む。なお、ラベルデータベースのレコードは、適宜追加可能である。
ユーザによって印字内容のレイアウトが異なり、1枚当たりの消費電圧が異なることが考えられるため、ラベルデータベースは、プリンタ1Aのユーザ毎に設けるとよい。また、ユーザによる1枚当たりの消費電圧の過去の実績値をプリンタ1Aから取得し、ユーザ毎にラベルデータベースを更新してもよい。
通信インタフェース53は、プリンタ1Aとの通信を行うための通信回路を含む。
【0058】
印字システム100では、プリンタ1Aは、所定のタイミングにおいて(例えば、起動直後に)リーダ21が、セットされているロール紙Rに取り付けられたラベルタグ31のタグIDを読み取り、制御部11がタグIDを含む問合せをサーバ5に対して行なう。
問合せを受けたサーバ5は、図12に模式的に示すように、ラベルデータベースを参照して、問合せに含まれるタグIDに対応する1枚当たりの消費電圧の値を読み出して、プリンタ1Aに返す。その後、プリンタ1Aは、起動直後にサーバ5から取得した1枚当たりの消費電圧の値を基にして発行可能枚数を算出する。
このように、プリンタ1Aは、サーバ5からラベル1枚当たりの充電残量低下量(A)を取得するため、ラベル種の異なるロール紙Rの交換が行われた場合であっても継続的に正確な発行可能枚数を算出することが可能となる。
【0059】
以上、本発明のプリンタ、印字システム、及び、プログラムの実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。
【0060】
1,1A…プリンタ
6a…ロール紙ガイド
9…収容室
10…プラテンローラ
10b…ギア
11…制御部
12…ストレージ
13…駆動回路
14…モータ
15…サーマルヘッド
16…通信インタフェース
17…表示部
17a…表示パネル
18…バッテリ管理部
19…回路基板
20…発行口
21…リーダ
25b…カバー開放用ボタン
29…コイルばね
31…ラベルタグ
B…バッテリ
BC…充電器
P…連続紙
R…ロール紙
PL…ラベル
5…サーバ
51…制御部
52…ストレージ
53…通信インタフェース
100…印字システム
NW…ネットワーク
図1
図2
図3
図4
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図6
図7
図8
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図10
図11
図12