(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013110
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】トレッドミル用局所換気装置
(51)【国際特許分類】
B01D 46/10 20060101AFI20220111BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
B01D46/10 A
F24F7/06 B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020115453
(22)【出願日】2020-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】591221134
【氏名又は名称】株式会社日本医化器械製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳
(74)【代理人】
【識別番号】100171941
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 忠行
(72)【発明者】
【氏名】小林 英司
(72)【発明者】
【氏名】飯田 哲司
(72)【発明者】
【氏名】勝俣 良紀
【テーマコード(参考)】
3L058
4D058
【Fターム(参考)】
3L058BA01
3L058BB09
3L058BE08
4D058KA00
4D058KC01
4D058KC32
4D058KC52
4D058SA20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】別途の空調を設けることなく、温度管理された空気を利用者に提供できる、トレッドミル用の局所換気装置を提供する。
【解決手段】本発明のトレッドミル用局所換気装置100は、トレッドミルAの利用者のウイルス感染を防止するためのものである。トレッドミル用局所換気装置100は、トレッドミルAの回転ベルトの前方に設けられ、回転ベルト上の空気を屋内Rへ排気する排気ファンフィルタユニット10と、屋内の空気を吸引して回転ベルト上を走行する利用者の頭上から下方へ向けて給気を行う給気ファン22とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレッドミルを利用する利用者のウイルス感染を防止するトレッドミル用局所換気装置であって、
前記トレッドミルの回転ベルトの前方に設けられ、前記回転ベルト上の空気を屋内へ排気する排気ファンフィルタユニットと、
前記屋内の空気を吸引して前記回転ベルト上を走行する利用者の頭上から下方へ向けて給気を行う給気ファンと
を備えることを特徴とするトレッドミル用局所換気装置。
【請求項2】
前記トレッドミルを周囲から隔離するブースを備え、
前記ブースは、前記回転ベルトの前方、左右の側方、及び上方にそれぞれ設けられる前壁、側壁、及び上壁を有するとともに前記回転ベルトの後方側を開放する開口部を備え、
前記回転ベルトの後端が、前記開口部からブースの外側へ露出するよう設置可能な請求項1に記載のトレッドミル用局所換気装置。
【請求項3】
前記排気ファンフィルタユニットは、上方へ空気を排気するよう構成されている請求項1、又は請求項2に記載のトレッドミル用局所換気装置。
【請求項4】
複数のトレッドミルを個別に収容する複数のブースを備える請求項2に記載のトレッドミル用局所換気装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、屋内の特定の場所を換気する局所換気装置に関し、特に屋内でランニングを行うためのトレッドミルに付設する局所換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、新型コロナウイルスが蔓延する中、各地のフィットネスクラブ等では、施設内の換気や、トレーニングマシンのアルコール消毒等、感染防止対策に追われている。中でもトレッドミルは、ランニング中に激しく呼吸を行うため、とりわけ飛沫感染が懸念され、その対策が望まれている。
【0003】
フィットネスクラブ等における感染防止として、例えば、特許文献1では、高地の低圧環境を平地で実現するための低圧室において、インフルエンザの感染を防止すべく室内の空気をフィルタや殺菌装置を介して強制的に循環するよう構成した低圧室用の除菌・殺菌装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-122053号公開公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の除菌・殺菌装置では、室内から排出した空気をフィルタや殺菌装置を通したのち配管により全て低圧室内へ戻すため、低圧室の周囲の空間は、除菌・殺菌できないという問題や、当該低圧室の設置された空間が空調により温度管理されている場合であっても、別途低圧室内に冷暖房を設ける必要が有る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、トレッドミルが設置された空間の除菌も行うことが可能で、かつトレッドミルが設置された部屋の温度管理された空気をそのまま利用しながら、コロナウイルス等による飛沫感染を効果的に抑制可能なトレッドミル用局所換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するためになされた発明は、トレッドミルを利用する利用者のウイルス感染を防止するトレッドミル用局所換気装置であって、前記トレッドミルの回転ベルトの前方に設けられ、前記回転ベルト上の空気を屋内へ排気する排気ファンフィルタユニットと、前記屋内の空気を吸引して前記回転ベルト上を走行する利用者の頭上から下方へ向けて給気を行う給気ファンとを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明のトレッドミル用局所換気装置は、このようにトレッドミルを利用する利用者の頭上から給気を行い、回転ベルトの前方、即ち利用者の前方から排気を行うようにしたので、利用者の吐息が拡散する前に、排気ファンフィルタユニットで捕獲することができる。
また、排気ファンフィルタにおいて、菌やウイルスをフィルタで除去したのち屋内へ排気するので、屋内の空気からも菌やウイルスを除去することができる。
また、屋内の空気を吸引して給気ファンから給気するようにしたので、一般に温度管理された屋内の空気をそのまま利用でき、別途トレッドミル用に冷暖房用装置を設ける必要がない。
【0008】
本発明のトレッドミル用局所換気装置は、前記トレッドミルを周囲から隔離するブースを備え、前記ブースは、前記回転ベルトの前方、左右の側方、及び上方にそれぞれ設けられる前壁、側壁、及び上壁を有するとともに前記回転ベルトの後方側を開放する開口部を備え、前記回転ベルトの後端が、前記開口からブースの外側へ露出するよう設置可能であることが好ましい。
このように、トレッドミルを覆うブースの後方に開口部を設け、かつ回転ベルトの後端を当該開口部から露出することで、屋内の温度管理された空気をより効果的に利用できる。また、利用者が、煩わしい思いをすることなく、ブースが設置されないのと同様にトレッドミルに乗り降りできる。
【0009】
前記排気ファンフィルタユニットは、上方へ空気を排気するよう構成されていることが好ましい。トレッドミルは、利用者がフィットネスクラブ等の屋外の風景を楽しめるように、前端側を窓の有る壁際に臨ませて設置することが多い。排気ファンフィルタユニットの上方から排気を行うことで、当該トレッドミル用局所換気装置を窓際に設置されたトレッドミルにも付設することができる。
【0010】
本発明は、複数のトレッドミルを個別に収容する複数のブースを備えるトレッドミル用局所換気装置を含む。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明に係るトレッドミル用局所換気装置によれば、利用者のウイルス感染を効果的に防止しながら、別途の空調を設けることなく、温度管理された空気を利用者に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るトレッドミル用局所換気装置の使用状態を示す部分透過側面図である。
【
図2】
図1のトレッドミル用局所換気装置の側面図である。
【
図3】
図1のトレッドミル用局所換気装置の正面図である。
【
図4】
図1のトレッドミル用局所換気装置背面図である。
【
図5】
図1のトレッドミル用局所換気装置の平面図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係るトレッドミル用局所換気装置の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、適宜図面を用いながら本発明の実施形態について詳述する。ただし、本発明は、以下の実施形態に限られるものではない。
【0014】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るトレッドミル用局所換気装置100を示している。トレッドミル用局所換気装置100は、フィットネスクラブ等の屋内に既設のトレッドミルAに付設して、トレッドミルAの利用者と周辺の人とのウイルス感染を防止するために用いられる。
トレッドミル用局所換気装置100は、
図1に示すように、排気ファンフィルタユニット10と、給気ファンフィルタユニット20と、ブース30とを備えている。
【0015】
本実施形態のトレッドミル用局所換気装置100は、以下のような開口部A5を備えるトレッドミルAに好適に用いられる。
即ち、トレッドミルAは、前後一対の回転軸間をエンドレスに回転する回転ベルトA1を有するランニング台A2と、ランニング台A2の前端部の左右から立設される一対の支柱A3,A3と、一対の支柱A3,A3により支持される操作部A4とを備え、ランニング台A2の前端部、一対の支柱A3,A3、及び操作部A4の間に開口部A5が設けられている。トレッドミルAは、前端をフィットネスクラブの屋内Rの壁Wに臨ませて床面Fに載置されている。
【0016】
排気ファンフィルタユニット10は、
図1、
図3に示すように、幅方向(
図3の幅方向)高さ方向(
図1の上下方向)よりも前後方向(
図1の左右方向)の寸法の小さい直方体のケーシング11と、ケーシング11に内設されるHEPAフィルタ12と、排気ファン13とを備えている。
【0017】
HEPAフィルタ12は、ケーシング11の後面11a(
図3参照)の下部に設けられた矩形の吸込み口14の内側に設けられ、吸込み口14から吸引されたブース30内の空気をろ過・除菌するよう構成されている。吸込み口14は、プレフィルタ14aにより閉塞されている。
【0018】
排気ファン13は、ケーシング11の内部において、HEPAフィルタ12の下流側となる上部側に設けられ、HEPAフィルタ12を介してケーシング11内に吸引した空気を、ケーシング11の上面11bの排気口15から屋内Rに排気する。
【0019】
給気ファンフィルタユニット20は、直方体のケーシング21の内部に給気ファン22と、給気HEPAフィルタ23と、プレフィルタ24aにより閉塞される吸引口24とを備え、ブース30の上壁31に載置されている。給気ファンフィルタユニット20は、給気ファン22よりケーシング21の上面の吸引口24からトレッドミル用局所換気装置100が設置された屋内Rの空気を吸引し、これをケーシング21の下面の給気口25に設けられた給気HEPAフィルタ23を介してブース30内部へ下降気流として噴出する。
【0020】
ブース30は、直方体の箱状をなし、4隅の支柱35,35,…に横桟36,36を適宜かけ渡した骨組み間に透明樹脂板もしくはビニールからなる面材37が張設され、下端の4隅に螺子式の高さ調節脚38,38,…が設けられている。
ただし、面材37は、透明でも不透明でもよく、硬質でも軟質でもよいし、樹脂に限らず、金属や木材その他の公知の面状部材を用いることができる。
【0021】
ブース30の上壁31は、
図5に示すように、前後方向の中央に給気用開口部311を備え、その前後が面材37,37により閉塞されている。給気ファンフィルタユニット20は給気用開口部311に嵌合され、給気ファンフィルタユニット20の給気口25から給気用開口部311を介してブース30内へ給気が行われる。
ブース30の前壁32は、上側3分の1ほどが面材37により閉塞され、下側3分の2程を排気用開口部321が占めている。排気用開口部321には、排気ファンフィルタユニット10が、吸込み口14をブース30内側へ向けるようにして嵌合されている。
ブース30の左右の側壁33,33は、全面が面材37により閉塞されている。ブース30の後方は、全面に開口する開口部34を備えている。
【0022】
ブース30は、
図1に示すように、トレッドミルAの回転ベルトA1(ランニング台A2)の後端の一部を開口部34から外側へ吐出させた状態で、トレッドミルAの概ね全体を収容するように設けられている。
このように、ブース30をトレッドミルAの前側の一部のみを収容する大きさとすることで、ブース30の大きさを小さくして、より効果的にブース内の換気を行うことができる。
また、回転ベルトA1の後端の一部を開口部34の外側へ出すことで、トレッドミルAの利用者に、回転ベルトA1の後端の位置を認識させて、利用者が回転ベルトに躓いて転倒することを抑制できる。
【0023】
次に、トレッドミル用局所換気装置100の使用方法、及び作用効果について説明する。
トレッドミル用局所換気装置100を使用する際には、トレッドミルAと前方の壁Wの間に排気ファンフィルタユニット10を挟むように、かつトレッドミルAの後端が開口部34から外へ突出するようにして、トレッドミル用局所換気装置100を設置する。
【0024】
トレッドミル用局所換気装置100に収容されたトレッドミルAを使用する際、利用者は、排気ファンフィルタユニット10、及び給気ファンフィルタユニット20を起動した状態で、後端側から回転ベルトA1へ乗り込み、前方へ歩いて、開口部34からブース30内に入り、操作部A4を操作して、トレッドミルAをスタートさせランニングを開始する。
【0025】
利用者がランニングしている間、
図1に矢印で示すように給気ファンフィルタユニット20が、屋内Rにおけるブース30の上方の空気を吸引口24から取り込み、給気ファン22により給気HEPAフィルタ23を通過させて菌やウイルスを除去しながら、給気用開口部311からブース30内へ空気を吹き出す。こうして吹き出された空気が、常時利用者の頭上から降り注ぎ、利用者が吐き出した飛沫は、この気流により降下して、左右一対の支柱A3,A3の間の開口部A5を介して、吸込み口14から排気ファンフィルタユニット10へ回収される。
ここで、トレッドミル用局所換気装置100は、吸込み口14がトレッドミルAの開口部A5に臨むよう設けられているので、効率よくブース30内の空気を吸引できる。
【0026】
排気ファンフィルタユニット10へ回収された利用者の飛沫を含んだ空気は、HEPAフィルタ12によりウイルスを除去されたのち、排気ファン13により排気口15から屋内Rへ排出される。こうして、排気ファンフィルタユニット10から屋内Rへ排出された正常な空気は、給気ファンフィルタユニット20により吸引されて再びブース30内へ供給される。
ここで、排気ファンフィルタユニット10から給気ファンフィルタユニット20へ戻る空気は、屋内Rを通るので、屋内Rの温度調節を行う空調設備に取り込まれて温度管理がなされるため、ブース30内を別途温度調節する空調設備を必要としない。
また、給気ファンフィルタユニット20で吸引した空気中の菌やウイルスを給気HEPAフィルタ23で除去し、排気ファンフィルタユニット10のHEPAフィルタ12により菌やウイルスを除去した空気が屋内Rへ排出されるので、ブース30内部だけでなく屋内Rの菌やウイルスを低減させることができる。
また、排気ファンフィルタユニット10は、上面11bの排気口15から上方へ空気を排出するよう構成されているので、トレッドミルAとその前方の壁Wの狭い隙間に配置した場合であっても、十分に空気を排出することができる。
【0027】
(第2実施形態)
第2実施形態に係るトレッドミル用局所換気装置200は、ブース230が複数のブース30を備えており、各ブース30に1つずつトレッドミルAを収容するよう構成されている。各ブース30に1組ずつ排気ファンフィルタユニット10と給気ファンフィルタユニット20が設けられている。
【0028】
以上、本発明に係るトレッドミル用局所換気装置は、上記の実施形態に限らず、例えば、ブースは備えなくともよい。給気ファンは、フィルタを備えなくともよい。トレッドミルAは、開口部A5を有さなくとも良い。ブースはトレッドミル全体を収容してもよく、後方に開口部を有さなくともよい。ブースは3つ以上設けてもよく、2つを並列ではなく互いの前壁が対向するように設けてもよい。
【符号の説明】
【0029】
100,200 トレッドミル用局所換気装置
10 排気ファンフィルタユニット
22 給気ファン
30 ブース
31 上壁
32 前壁
33 側壁
34 開口部
A トレッドミル
A1 回転ベルト
R 屋内
【手続補正書】
【提出日】2021-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレッドミルを利用する利用者のウイルス感染を防止するトレッドミル用局所換気装置であって、
トレッドミルを周囲から隔離するブースと、
前記トレッドミルの回転ベルトの前方に設けられ、前記回転ベルト上の空気を屋内へ排気する排気ファンフィルタユニットと、
前記屋内の空気を吸引して前記回転ベルト上を走行する利用者の頭上から下方へ向けて給気を行う給気ファンフィルタユニットと
を備え、
前記ブースは、前記回転ベルトの前方、左右の側方、及び上方にそれぞれ設けられる前壁、側壁、及び上壁を有するとともに前記回転ベルトの後方側を開放する開口部を備え、
前記排気ファンフィルタユニットは、前記前壁に設けられ、
前記給気ファンフィルタユニットは、前記上壁に設けられており、前記排気ファンフィルタユニットから空気が排気される部屋と同じ部屋から空気を吸引することを特徴とするトレッドミル用局所換気装置。
【請求項2】
前記回転ベルトの後端が、前記開口部からブースの外側へ露出するよう設置可能な請求項1に記載のトレッドミル用局所換気装置。
【請求項3】
前記排気ファンフィルタユニットは、上方へ空気を排気するよう構成されている請求項
1、又は請求項2に記載のトレッドミル用局所換気装置。
【請求項4】
複数のトレッドミルを個別に収容する複数のブースを備える請求項1に記載のトレッドミル用局所換気装置。
【請求項5】
前記トレッドミルは、前記回転ベルトの前端部の左右に立設される一対の支柱と、前記一対の支柱により支持される操作部とを備え、前記回転ベルトの前端部、前記一対の支柱、及び操作部の間に設けられる開口部を備え、
前記排気ファンフィルタユニットは、前記開口部の前方に設けられた吸込み口を有し、前記回転ベルト上の空気を前記開口部を通して前記吸込み口から吸引するよう構成されている請求項1に記載のトレッドミル用局所換気装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記の課題を解決するためになされた発明は、トレッドミルを利用する利用者のウイルス感染を防止するトレッドミル用局所換気装置であって、トレッドミルを周囲から隔離するブースと、前記トレッドミルの回転ベルトの前方に設けられ、前記回転ベルト上の空気を屋内へ排気する排気ファンフィルタユニットと、前記屋内の空気を吸引して前記回転ベルト上を走行する利用者の頭上から下方へ向けて給気を行う給気ファンフィルタユニットとを備え、前記ブースは、前記回転ベルトの前方、左右の側方、及び上方にそれぞれ設けられる前壁、側壁、及び上壁を有するとともに前記回転ベルトの後方側を開放する開口部を備え、前記排気ファンフィルタユニットは、前記前壁に設けられ、前記給気ファンフィルタユニットは、前記上壁に設けられており、前記排気ファンフィルタユニットから空気が排気される部屋と同じ部屋から空気を吸引することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明のトレッドミル用局所換気装置は、前記回転ベルトの後端が、前記開口からブースの外側へ露出するよう設置可能であることが好ましい。
このように、トレッドミルを覆うブースの後方に開口部を設け、かつ回転ベルトの後端を当該開口部から露出することで、屋内の温度管理された空気をより効果的に利用できる。また、利用者が、煩わしい思いをすることなく、ブースが設置されないのと同様にトレッドミルに乗り降りできる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明は、複数のトレッドミルを個別に収容する複数のブースを備えるトレッドミル用
局所換気装置を含む。
また、本発明は、前記トレッドミルが、前記回転ベルトの前端部の左右に立設される一対の支柱と、前記一対の支柱により支持される操作部とを備え、前記回転ベルトの前端部、前記一対の支柱、及び操作部の間に設けられる開口部を備え、前記排気ファンフィルタユニットは、前記開口部の前方に設けられた吸込み口を有し、前記回転ベルト上の空気を前記開口部を通して前記吸込み口から吸引するよう構成されているトレッドミル用局所換気装置を含む。