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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022131428
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】ウエハ検出システム
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20220831BHJP
   G01B 11/00 20060101ALI20220831BHJP
【FI】
H01L21/68 A
G01B11/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021030375
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】000106760
【氏名又は名称】CKD株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(74)【代理人】
【識別番号】100125575
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 洋
(72)【発明者】
【氏名】二村 伊久雄
(72)【発明者】
【氏名】上岡 洋介
(72)【発明者】
【氏名】森山 晃裕
【テーマコード(参考)】
2F065
5F131
【Fターム(参考)】
2F065AA04
2F065AA37
2F065BB15
2F065CC19
2F065DD02
2F065FF02
2F065FF04
2F065FF41
2F065GG07
2F065HH02
2F065HH12
2F065HH14
2F065JJ03
2F065JJ08
2F065MM06
2F065MM16
2F065PP22
2F065QQ03
2F065QQ24
2F065QQ25
2F065QQ28
2F065QQ31
2F065UU06
5F131CA37
5F131CA69
5F131DA32
5F131GA14
5F131GA63
5F131GB29
5F131KA14
5F131KA16
5F131KA43
5F131KA61
5F131KA63
5F131KA72
5F131KB05
5F131KB12
5F131KB32
5F131KB33
5F131KB45
5F131KB52
(57)【要約】
【課題】搬送ロボット等による特別な動作を必要とせず、且つウエハ収容容器内のウエハの収容状態を安定して検出する。
【解決手段】蓋(21)が閉じられるウエハ収容容器(20)に収容されたウエハの収容状態を、開閉機構(30)により蓋を所定方向に移動させる際に検出するウエハ検出システム(10)であって、開閉機構により蓋を所定方向に移動させる際に蓋と共に所定方向に移動する所定部材(31)に取り付けられ、ウエハの側面における第1位置を照明する第1照明部と、所定部材に取り付けられ、第1位置が照明されるウエハの側面における第1位置とは異なる第2位置を照明する第2照明部と、所定部材に取り付けられ、ウエハにおける第1位置及び第2位置を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する撮影部(40)と、撮影部により取得された撮影画像に基づいて、ウエハの収容状態を検出する検出部(60)と、を備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚のウエハを所定方向に所定間隔で収容して蓋が閉じられるウエハ収容容器に収容されたウエハの収容状態を、開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる際に検出するウエハ検出システムであって、
前記開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる際に前記蓋と共に前記所定方向に移動する所定部材に取り付けられ、前記ウエハの側面における第1位置を照明する第1照明部と、
前記所定部材に取り付けられ、前記第1位置が照明される前記ウエハの側面における前記第1位置とは異なる第2位置を照明する第2照明部と、
前記所定部材に取り付けられ、前記第1位置及び前記第2位置が照明される前記ウエハにおける前記第1位置及び前記第2位置を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する撮影部と、
前記撮影部により取得された前記撮影画像に基づいて、前記ウエハの収容状態を検出する検出部と、
を備える、ウエハ検出システム。
【請求項2】
前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て、前記撮影部の光軸は前記ウエハの中心からずれている、請求項1に記載のウエハ検出システム。
【請求項3】
前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て、
前記撮影部の光軸は前記ウエハの中心に対して第1方向にずれており、
前記撮影部の光軸よりも前記第1方向に前記第1照明部が配置され、前記撮影部の光軸よりも前記第1方向と反対の第2方向に前記第2照明部が配置され、
前記撮影部から前記第1照明部までの距離は、前記撮影部から前記第2照明部までの距離よりも長い、請求項1又は2に記載のウエハ検出システム。
【請求項4】
前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て、前記撮影部の光軸は前記蓋の最も大きい面に垂直な直線に交差している、請求項1~3のいずれか1項に記載のウエハ検出システム。
【請求項5】
前記撮影部は、前記所定方向において複数の前記第1位置及び複数の前記第2位置を含む所定範囲を撮影し、
前記第1照明部は、前記所定範囲に含まれる複数の前記第1位置を照明し、
前記第2照明部は、前記所定範囲に含まれる複数の前記第2位置を照明する、請求項1~4のいずれか1項に記載のウエハ検出システム。
【請求項6】
前記検出部は、前記撮影部により取得された前記撮影画像において、前記ウエハの収容状態が正常である場合における前記ウエハの前記第1位置を含む第1領域の画像と、前記ウエハの収容状態が正常である場合における前記ウエハの前記第2位置を含む第2領域の画像とに基づいて、前記ウエハの収容状態を検出する、請求項1~5のいずれか1項に記載のウエハ検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエハ収容容器内に収容されたウエハの収容状態を検出するウエハ検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のウエハを上下方向に積んで収容するウエハ収容容器と、ウエハ収容容器内のウエハに対して光を照射する照明装置と、ウエハからの反射光が入射される撮影装置と、を備えるウエハ検出システムがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5881007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載のシステムでは、照明装置は、ウエハ処理装置のロードポートの左右両側に取付部材を介してそれぞれ取り付けられている。一方、撮影装置は、ウエハを掴んで前後及び上下に移動させる搬送ロボットのハンドに取り付けられている。そして、搬送ロボットにより撮影装置を下降させながら、撮影装置によりウエハを撮影している。
【0005】
このため、特許文献1に記載のシステムでは、ウエハの収容状態を検出するために、搬送ロボットにより撮影装置を下降させる特別な動作が必要になる。さらに、照明装置がウエハに光を照射する角度及び範囲と、撮影装置がウエハを撮影する角度及び範囲との関係が、撮影装置が下降する際に変化する。したがって、ウエハ収容容器内のウエハの位置によってウエハから撮影装置へ入射する反射光の強度にばらつきが生じ、ウエハの収容状態を安定して検出することができないおそれがある。なお、1つの照明装置により、ウエハの側面全体を照射する場合は、ウエハ内の位置によって撮影装置へ入射する反射光の強度にばらつきが生じ、ウエハの収容状態を安定して検出することができないおそれがある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、搬送ロボット等による特別な動作を必要とせず、且つウエハ収容容器内のウエハの収容状態を安定して検出することができるウエハ検出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための第1の手段は、
複数枚のウエハを所定方向に所定間隔で収容して蓋が閉じられるウエハ収容容器に収容されたウエハの収容状態を、開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる際に検出するウエハ検出システムであって、
前記開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる際に前記蓋と共に前記所定方向に移動する所定部材に取り付けられ、前記ウエハの側面における第1位置を照明する第1照明部と、
前記所定部材に取り付けられ、前記第1位置が照明される前記ウエハの側面における前記第1位置とは異なる第2位置を照明する第2照明部と、
前記所定部材に取り付けられ、前記第1位置及び前記第2位置が照明される前記ウエハにおける前記第1位置及び前記第2位置を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する撮影部と、
前記撮影部により取得された前記撮影画像に基づいて、前記ウエハの収容状態を検出する検出部と、
を備える。
【0008】
上記構成によれば、ウエハ検出システムは、複数枚のウエハを所定方向に所定間隔で収容して蓋が閉じられるウエハ収容容器に収容されたウエハの収容状態を、開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる際に検出する。
【0009】
ここで、第1照明部は、前記開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる際に前記蓋と共に前記所定方向に移動する所定部材に取り付けられ、前記ウエハの側面における第1位置を照明する。このため、第1照明部は、前記開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる際に、蓋及び所定部材と共に所定方向に移動しながら前記ウエハの側面における第1位置を照明することができる。また、第2照明部は、前記所定部材に取り付けられ、前記第1位置が照明される前記ウエハの側面における前記第1位置とは異なる第2位置を照明する。このため、第2照明部は、前記開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる際に、蓋、所定部材、及び第1照明部と共に所定方向に移動しながら前記ウエハの側面における第1位置とは異なる第2位置を照明することができる。すなわち、1枚のウエハの側面において第1位置を第1照明部により照明し且つ第2位置を第2照明部により照明しながら、第1照明部及び第2照明部を所定方向に移動させることができる。なお、所定部材は、1つの部材である場合と、一体化されている複数の部材である場合とを含む。
【0010】
撮影部は、前記所定部材に取り付けられ、前記第1位置及び前記第2位置が照明される前記ウエハにおける前記第1位置及び前記第2位置を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する。このため、撮影部は、前記開閉機構により前記蓋を所定方向に移動させる際に、蓋、所定部材、第1照明部、及び第2照明部と共に所定方向に移動しながら、前記ウエハにおける前記第1位置及び前記第2位置を含む範囲を撮影した撮影画像を取得することができる。したがって、搬送ロボット等による特別な動作を必要とせず、開閉機構により前記蓋を前記所定方向に移動させる動作を利用して、所定方向に所定間隔で収容された複数枚のウエハの撮影画像を順次取得することができる。なお、撮影部は、一度に1枚のウエハのみを撮影する場合と、一度に複数枚のウエハを撮影する場合とを含む。
【0011】
さらに、第1照明部、第2照明部、及び撮影部は、いずれも蓋及び所定部材と共に所定方向に移動するため、第1照明部及び第2照明部がウエハに光を照射する角度及び範囲と、撮影部がウエハを撮影する角度及び範囲との関係が、撮影部が所定方向に移動する際に変化しない。しかも、1つの照明装置によりウエハの側面全体を照射する場合にウエハ内の位置によって生じる撮影部へ入射する反射光の強度のばらつきと比較して、第1位置及び第2位置において生じる撮影部へ入射する反射光の強度のばらつきを小さくすることができる。そして、検出部は、前記撮影部により取得された前記撮影画像に基づいて、前記ウエハの収容状態を検出する。したがって、ウエハ収容容器内のウエハの収容状態を安定して検出することができる。また、撮影部は、前記ウエハにおける前記第1位置及び前記第2位置を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する。このため、第1位置を撮影する撮影部と第2位置を撮影する撮影部とをそれぞれ設ける場合と比較して、ウエハ検出システムのコストを低減することができる。
【0012】
第2の手段では、前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て、前記撮影部の光軸は前記ウエハの中心からずれている。このため、前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て前記撮影部の光軸が前記ウエハの中心を通る場合と比較して、ウエハから撮影部までの距離が同一の条件において、ウエハの側面のより広い範囲を撮影部の視野に入れることができる。したがって、視野が狭い撮影部であっても、前記第1位置及び前記第2位置を含む範囲を撮影しやすくなる。
【0013】
前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て、前記撮影部の光軸が前記ウエハの中心からずれている場合に、第1照明部と第2照明部との間に撮影部を配置して第1位置と第2位置との間隔を広くしようとすると、以下の問題が生じる。すなわち、撮影部から第1照明部までの距離と第2照明部までの距離とが同一の条件では、一方の照明部の光軸方向に照射されてウエハで反射する反射光を撮影部へ入射させにくくなる。
【0014】
第3の手段では、前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て、前記撮影部の光軸は前記ウエハの中心に対して第1方向にずれており、前記撮影部の光軸よりも前記第1方向に前記第1照明部が配置され、前記撮影部の光軸よりも前記第1方向と反対の第2方向に前記第2照明部が配置されている。この場合、第1位置と第2位置との間隔を広くしようとすると、撮影部から第1照明部までの距離と第2照明部までの距離とが同一の条件では、第1照明部の光軸方向に照射されてウエハで反射する反射光を撮影部へ入射させにくくなる。この点、前記撮影部から前記第1照明部までの距離は、前記撮影部から前記第2照明部までの距離よりも長い。したがって、第1位置と第2位置との間隔を広くしつつ、第1照明部の光軸方向に照射されてウエハで反射する反射光を撮影部へ入射させやすくなる。したがって、第1位置から撮影部に入射する反射光の強度が小さくなることを抑制することができ、ウエハ収容容器内のウエハの収容状態を安定して検出することができる。
【0015】
ウエハ収容容器において蓋の最も大きい面と対向する対向部は、収容容器内を視認しやすくするために、透明な部材で形成されていることが多い。このため、前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て、前記撮影部の光軸が前記蓋の最も大きい面に垂直な直線と平行になっていると、対向部から収容容器内へ入射した外乱光が撮影部の視野に直接入りやすくなる。
【0016】
この点、第4の手段では、前記ウエハの最も大きい面に垂直な方向から見て、前記撮影部の光軸は前記蓋の最も大きい面に垂直な直線に交差している。したがって、対向部から収容容器内へ入射した外乱光が撮影部の視野に直接入ることを抑制することができ、ウエハ収容容器内のウエハの収容状態を安定して検出することができる。
【0017】
第5の手段では、前記撮影部は、前記所定方向において複数の前記第1位置及び複数の前記第2位置を含む所定範囲を撮影し、前記第1照明部は、前記所定範囲に含まれる複数の前記第1位置を照明し、前記第2照明部は、前記所定範囲に含まれる複数の前記第2位置を照明する。
【0018】
上記構成によれば、前記撮影部は、前記所定方向において複数の前記第1位置及び複数の前記第2位置を含む所定範囲を撮影する。このため、撮影部は、一度に複数枚のウエハを撮影した撮影画像を取得することができる。そして、検出部は、前記撮影部により取得された前記撮影画像に基づいて、一度に複数枚の前記ウエハの収容状態を検出することができる。
【0019】
ここで、前記第1照明部は、前記所定範囲に含まれる複数の前記第1位置を照明し、前記第2照明部は、前記所定範囲に含まれる複数の前記第2位置を照明する。このため、撮影部により所定範囲を撮影する際に、前記所定範囲に含まれる複数の前記第1位置及び前記第2位置の状態を明確に撮影することができる。さらに、第1照明部、第2照明部、及び撮影部は、いずれも蓋及び所定部材と共に所定方向に移動するため、第1照明部及び第2照明部が複数枚のウエハに光を照射する角度及び範囲と、撮影部が複数枚のウエハを撮影する角度及び範囲との関係が、撮影部が所定方向に移動する際に変化しない。したがって、ウエハ収容容器内の複数枚のウエハの収容状態を安定して検出することができる。
【0020】
第6の手段では、前記検出部は、前記撮影部により取得された前記撮影画像において、前記ウエハの収容状態が正常である場合における前記ウエハの前記第1位置を含む第1領域の画像と、前記ウエハの収容状態が正常である場合における前記ウエハの前記第2位置を含む第2領域の画像とに基づいて、前記ウエハの収容状態を検出する。こうした構成によれば、撮影画像全体ではなく、第1領域の画像と第2領域の画像とに基づいてウエハの収容状態を検出するため、外乱光による影響を抑制することができる。したがって、ウエハ収容容器内のウエハの収容状態を安定して検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】ウエハ検出システムの側面図。
図2】ウエハ、カメラ、及びライトの配置を示す平面図。
図3】撮影範囲及び照明範囲を示す模式図。
図4図3の撮影範囲を拡大して示す模式図。
図5】撮影範囲においてウエハの収容状態を示す模式図。
図6】撮影画像を示す模式図。
図7】2値化した画像を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、半導体処理装置にウエハを導入する際にウエハ収容容器に収容されたウエハの収容状態を検出するウエハ検出システムに具現化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
図1に示すように、半導体処理装置(処理装置)において、区画壁11の左側(一方側)が予備室になっており、区画壁11の右側(他方側)が処理室になっている。処理室のクリーン度は予備室のクリーン度よりも高い。区画壁11に対して予備室側には、載置台12が設けられている。載置台12の上にFOUP(Front Opening Unified Pod)20が載置されている。
【0024】
FOUP20(ウエハ収容容器)は、周知の多段式ウエハ収容容器であり、複数枚のウエハWを下方向(所定方向)に等間隔(所定間隔)で収容する。FOUP20内のクリーン度は予備室のクリーン度よりも高い。複数枚のウエハWは、FOUP20内に、ウエハWの最も面積が大きい面である主面Wmが互いに平行になり、且つ複数枚のウエハWの中心が同一直線上に並ぶように(同心状に)配置されている。FOUP20は、直方体状に形成されており、前面に蓋21を備えている。FOUP20において、蓋21の最も大きい面である主面21aと対向する対向部20aは、FOUP20内を視認しやすくするために、透明な(光透過性の)部材で形成されている。なお、FOUP20において対向部20a以外の側壁は、不透明な部材で形成されていたり、不透明な部分を含んでいたりする。
【0025】
区画壁11には、FOUP20の蓋21に対向する位置に開口11aが形成されている。開口11aは、開閉機構30の蓋保持部31により閉じられている。すなわち、蓋保持部31により、予備室と処理室とが遮断されている。なお、区画壁11、載置台12、開閉機構30等によりロードポートが構成されている。
【0026】
開閉機構30は、半導体処理装置においてFOUP20の蓋21を開閉する周知の機構であり、蓋保持部31により蓋21を保持させるとともに、蓋保持部31を前後方向及び上下方向へ移動させる。開閉機構30は、蓋保持部31により蓋21を保持させた状態で蓋保持部31を前方(図1において右方向)へ移動させた後、下方へ移動させる。これにより、FOUP20から蓋21が取り外され、FOUP20内が処理室に開放される。すなわち、蓋保持部31(所定部材)は、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる際に蓋21と共に下方向に移動する。そして、処理室内に配置された搬送ロボット等により、FOUP20内のウエハWを処理室に取り出し可能となる。なお、FOUP20の蓋21を閉じる場合は、開閉機構30は上記と逆の動作を実行する。
【0027】
蓋保持部31の上端部(所定方向と反対方向の端部)には、カメラ40、及びライト51,52(図2参照)が取り付けられている。図2は、ウエハW、カメラ40、及びライト51,52の配置を示す平面図である。
【0028】
カメラ40(撮影部)は、例えばCCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等の2次元イメージセンサである。ウエハWの主面Wmに垂直な方向(上下方向)から見て、カメラ40の光軸C1はウエハWの中心Oからずれている。詳しくは、ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見て、カメラ40の光軸C1はウエハWの中心Oに対して第1方向A1にずれている。
【0029】
なお、ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見て、カメラ40の光軸C1が蓋21の主面21aに垂直な直線C2と平行になっていると、対向部20a(図1参照)からFOUP20内へ入射した外乱光がカメラ40の視野に直接入りやすくなる。
【0030】
この点、ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見て、カメラ40の光軸C1は蓋21の主面21aに垂直な直線C2に交差している。したがって、対向部20aからFOUP20内へ入射した外乱光がカメラ40の視野に直接入ることを抑制することができる。
【0031】
ライト51,52は、例えばLEDライト等の照明装置である。ライト51(第1照明部)は、ウエハWの側面における第1位置P1を照明する。ライト52(第2照明部)は、ウエハWの側面における第1位置P1とは異なる第2位置P2を照明する。そして、カメラ40は、第1位置P1及び第2位置P2が照明されるウエハWにおける第1位置P1及び第2位置P2を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する。
【0032】
ここで、ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見て、カメラ40の光軸C1がウエハWの中心Oからずれており、カメラ40の光軸C1よりも第1方向A1にライト51が配置され、カメラ40の光軸C1よりも第1方向A1と反対の第2方向A2にライト52が配置されている。この場合、ライト51とライト52との間にカメラ40を配置して第1位置P1と第2位置P2との間隔を広くしようとすると、以下の問題が生じる。すなわち、カメラ40からライト51までの距離とライト52までの距離とが同一の条件では、ライト51の光軸C3方向に照射されてウエハWで反射する反射光をカメラ40へ入射させにくくなる。詳しくは、ライト51の光軸C3方向に照射されてウエハWで反射する反射光が、カメラ40よりも左方向(A1方向)へ向かいやすくなる。
【0033】
この点、カメラ40からライト51までの距離は、カメラ40からライト52までの距離よりも長く設定されている。したがって、第1位置P1と第2位置P2との間隔を広くしつつ、ライト51の光軸C3方向に照射されてウエハWで反射する反射光をカメラ40へ入射させやすくなる。なお、ライト51からの光は、光軸C3を中心として周辺範囲に照射されるが、光軸C3方向に照射される光の強度が最も大きい。ライト52の光軸C4及び光の強度も同様である。
【0034】
以上の構成を備えるウエハ検出システム10は、蓋21が閉じられているFOUP20に収容されたウエハWの収容状態を、開閉機構30によりFOUP20の蓋21を開いて、蓋21を下方向に移動させる際に検出する。
【0035】
詳しくは、ライト51は、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる際に、蓋21及び蓋保持部31と共に下方向に移動しながらウエハWの側面における第1位置P1を照明する。また、ライト52は、第1位置P1が照明されるウエハWの側面における第1位置P1とは異なる第2位置P2を照明する。そして、カメラ40は、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる際に、蓋21、蓋保持部31、ライト51、及びライト52と共に下方向に移動しながら、ウエハWにおける第1位置P1及び第2位置P2を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する。すなわち、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる動作を利用して、下方向に所定間隔で収容された複数枚のウエハWの撮影画像を順次取得する。
【0036】
本実施形態では、ライト51,52は下方向に並ぶ所定枚(複数枚)のウエハWを同時に(まとめて)照明し、カメラ40は下方向に並ぶ所定枚のウエハWの第1位置P1及び第2位置P2を同時に(まとめて)撮影する。その後、撮影していない所定枚(複数枚)のウエハWがカメラ40の撮影範囲に入る度に、同様の処理を実行する。
【0037】
図3はカメラ40による撮影範囲S及びライト51,52による照明範囲L1,L2を示す模式図であり、図4図3の撮影範囲Sを拡大して示す模式図である。なお、図3は、蓋保持部31、カメラ40、及びライト51,52が下方向へ移動する途中における撮影範囲Sを示している。
【0038】
カメラ40は、下方向において複数の第1位置P11,P12,P13及び複数の第2位置P21,P22,P23を含む撮影範囲S(所定範囲)を撮影する。撮影範囲Sの中心は、水平方向(左右方向)においてウエハWの中心から右方向にずれている。
【0039】
ライト51,52は、左右幅(横幅)よりも上下幅(縦幅)が広い照明範囲L1,L2をそれぞれ照明する。照明範囲L1,L2の上下幅は、撮影範囲Sの上下幅よりも広い。すなわち、ライト51は、撮影範囲Sに含まれる複数の第1位置P11,P12,P13を照明する。ライト52は、撮影範囲Sに含まれる複数の第2位置P21,P22,P23を照明する。
【0040】
画像処理部60(図1参照)は、CPU、ROM、RAM、及び入出力インターフェース等により構成される周知の画像処理装置である。画像処理部60(検出部)は、カメラ40により取得された撮影画像に基づいて、ウエハWの収容状態を検出する。
【0041】
詳しくは、画像処理部60は、カメラ40より取得された撮影画像に対して、ウエハWの収容状態が正常である場合におけるウエハWの第1位置P11,P12,P13をそれぞれ含む検出領域R11,R12,R13を設定する。検出領域R11,R12,R13(第1領域)は、それぞれ第1位置P11,P12,P13及びその周辺を含むように設定される。検出領域R11,R12,R13は、2枚のウエハWが重なって収容されていたり、ウエハWの左右両端が1段異なる状態で支持されてウエハWが傾いたり、ウエハWが前方に若干飛び出したりした場合でも、ライト51により照明された第1位置P11,P12,P13がそれぞれ検出領域R11,R12,R13に含まれる大きさに設定されている。同様に、画像処理部60は、カメラ40より取得された撮影画像に対して、ウエハWの収容状態が正常である場合におけるウエハWの第2位置P21,P22,P23をそれぞれ含む検出領域R21,R22,R23(第2領域)を設定する。
【0042】
そして、画像処理部60は、カメラ40より取得された撮影画像において、検出領域R11,R12,R13及び検出領域R21,R22,R23の画像に基づいて、ウエハWの収容状態を検出する。
【0043】
図5は、撮影範囲においてウエハW1~W4の収容状態を示す模式図である。同図は、ウエハW1が正常に収容されており、ウエハW1とウエハW2とが重なって収容されており、ウエハW4が傾いて収容されている例を示している。
【0044】
図6は、カメラ40により取得された撮影画像を示す模式図である。ウエハW1~W4の側面において、ライト51により照明された第1位置P11,P12,P13の輝度が高くなっている。同様に、ウエハW1~W4の側面において、ライト52により照明された第2位置P21,P22,P23の輝度が高くなっている。第1位置P11,P12,P13は、それぞれ検出領域R11~R13に含まれている。第2位置P21,P22,P23は、それぞれ検出領域R21~R23に含まれている。
【0045】
図7は、2値化した画像を示す模式図である。画像処理部60は、撮影画像のうち検出領域R11~R13及び検出領域R21~R23について、輝度が閾値よりも高い部分の値を1とし、輝度が閾値以下である部分の値を0とする2値化処理を実行する。また、画像処理部60は、撮影画像のうち検出領域R11~R13及び検出領域R21~R23以外の部分について値を0にする。すなわち、画像処理部60は、カメラ40により取得された撮影画像において、ウエハWの収容状態が正常である場合におけるウエハWの第1位置P11,P12,P13を含む検出領域R11,R12,R13の画像と、ウエハWの収容状態が正常である場合におけるウエハWの第2位置P21,P22,P23を含む検出領域R21,R22,R23の画像とに基づいて、ウエハWの収容状態を検出する。
【0046】
そして、画像処理部60は、値が1である部分の位置、上下幅、傾き等に基づいて、ウエハWの収容状態を検出する。例えば、撮影範囲Sの上段では、値が1である部分の位置及び上下幅が正常値の範囲であるため、ウエハW1の収容状態が正常であると検出する。撮影範囲Sの中段では、値が1である部分の上下幅yが正常値の範囲を超えているため、ウエハW2,W3が重なって収容されていると検出する。撮影範囲Sの下段では、値が1である部分の傾き又は値が1である部分同士を結ぶ直線S1の傾きが正常値の範囲を超えているため、ウエハW4が傾いて収容されていると検出する。
【0047】
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
【0048】
・ライト51は、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる際に蓋21と共に下方向に移動する蓋保持部31に取り付けられ、ウエハWの側面における第1位置P1を照明する。このため、ライト51は、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる際に、蓋21及び蓋保持部31と共に下方向に移動しながらウエハWの側面における第1位置P1を照明することができる。また、ライト52は、蓋保持部31に取り付けられ、第1位置P1が照明されるウエハWの側面における第1位置P1とは異なる第2位置P2を照明する。このため、ライト52は、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる際に、蓋21、蓋保持部31、及びライト51と共に下方向に移動しながらウエハWの側面における第1位置P1とは異なる第2位置P2を照明することができる。すなわち、1枚のウエハWの側面において第1位置P1をライト51により照明し且つ第2位置P2をライト52により照明しながら、ライト51及びライト52を下方向に移動させることができる。
【0049】
・カメラ40は、蓋保持部31に取り付けられ、第1位置P1及び第2位置P2が照明されるウエハWにおける第1位置P1及び第2位置P2を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する。このため、カメラ40は、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる際に、蓋21、蓋保持部31、ライト51、及びライト52と共に下方向に移動しながら、ウエハWにおける第1位置P1及び第2位置P2を含む範囲を撮影した撮影画像を取得することができる。したがって、搬送ロボット等による特別な動作を必要とせず、開閉機構30により蓋21を下方向に移動させる動作を利用して、下方向に所定間隔で収容された複数枚のウエハWの撮影画像を順次取得することができる。
【0050】
・ライト51、ライト52、及びカメラ40は、いずれも蓋21及び蓋保持部31と共に下方向に移動するため、ライト51及びライト52がウエハWに光を照射する角度及び範囲と、カメラ40がウエハWを撮影する角度及び範囲との関係が、カメラ40が下方向に移動する際に変化しない。しかも、1つの照明装置によりウエハWの側面全体を照射する場合にウエハW内の位置によって生じるカメラ40へ入射する反射光の強度のばらつきと比較して、第1位置P1及び第2位置P2において生じるカメラ40へ入射する反射光の強度のばらつきを小さくすることができる。そして、画像処理部60は、カメラ40により取得された撮影画像に基づいて、ウエハWの収容状態を検出する。したがって、FOUP20内のウエハWの収容状態を安定して検出することができる。
【0051】
・カメラ40は、ウエハWにおける第1位置P1及び第2位置P2を含む範囲を撮影した撮影画像を取得する。このため、第1位置P1を撮影するカメラと第2位置P2を撮影するカメラとをそれぞれ設ける場合と比較して、ウエハW検出システムのコストを低減することができる。
【0052】
・ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見て、カメラ40の光軸C1はウエハWの中心Oからずれている。このため、ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見てカメラ40の光軸C1がウエハWの中心Oを通る場合と比較して、ウエハWからカメラ40までの距離が同一の条件において、ウエハWの側面のより広い範囲をカメラ40の視野に入れることができる。したがって、視野が狭いカメラ40であっても、第1位置P1及び第2位置P2を含む範囲を撮影しやすくなる。
【0053】
・カメラ40からライト51までの距離は、カメラ40からライト52までの距離よりも長い。したがって、第1位置P1と第2位置P2との間隔を広くしつつ、ライト51の光軸C3方向に照射されてウエハWで反射する反射光をカメラ40へ入射させやすくなる。したがって、第1位置P1からカメラ40に入射する反射光の強度が小さくなることを抑制することができ、FOUP20内のウエハWの収容状態を安定して検出することができる。
【0054】
・ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見て、カメラ40の光軸C1は蓋21の主面21aに垂直な直線C2に交差している。したがって、対向部20aからFOUP20内へ入射した外乱光がカメラ40の視野に直接入ることを抑制することができ、FOUP20内のウエハWの収容状態を安定して検出することができる。
【0055】
・カメラ40は、下方向において複数の第1位置P11,P12,P13及び複数の第2位置P21,P22,P23を含む撮影範囲Sを撮影する。このため、カメラ40は、一度に複数枚のウエハW1~W4を撮影した撮影画像を取得することができる。そして、画像処理部60は、カメラ40により取得された撮影画像に基づいて、一度に複数枚のウエハW1~W4の収容状態を検出することができる。
【0056】
・ライト51は、撮影範囲Sに含まれる複数の第1位置P11,P12,P13を照明し、ライト52は、撮影範囲Sに含まれる複数の第2位置P21,P22,P23を照明する。このため、カメラ40により撮影範囲Sを撮影する際に、撮影範囲Sに含まれる複数の第1位置P11,P12,P13及び第2位置P21,P22,P23の状態を明確に撮影することができる。さらに、ライト51、ライト52、及びカメラ40は、いずれも蓋21及び蓋保持部31と共に下方向に移動するため、ライト51及びライト52が複数枚のウエハWに光を照射する角度及び範囲と、カメラ40が複数枚のウエハWを撮影する角度及び範囲との関係が、カメラ40が下方向に移動する際に変化しない。したがって、FOUP20内の複数枚のウエハWの収容状態を安定して検出することができる。
【0057】
・画像処理部60は、カメラ40により取得された撮影画像において、ウエハWの収容状態が正常である場合におけるウエハWの第1位置P11,P12,P13を含む検出領域R11,R12,R13の画像と、ウエハWの収容状態が正常である場合におけるウエハWの第2位置P21,P22,P23を含む検出領域R21,R22,R23の画像とに基づいて、ウエハWの収容状態を検出する。こうした構成によれば、撮影画像全体ではなく、検出領域R11,R12,R13の画像と検出領域R21,R22,R23の画像とに基づいてウエハWの収容状態を検出するため、外乱光による影響を抑制することができる。したがって、FOUP20内のウエハWの収容状態を安定して検出することができる。
【0058】
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。上記実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0059】
・撮影画像に対して検出領域R11,R12,R13,R21,R22,R23を設定せず、撮影画像全体を2値化処理し、2値化した画像に基づいてウエハWの収容状態を検出することもできる。
【0060】
・カメラ40の撮影範囲Sを1枚のウエハWの第1位置P1,第2位置P2を含む範囲とし、多段式のFOUP20において1段ずつウエハWの収容状態を検出することもできる。この場合、ライト51,52は、1枚のウエハWの側面における第1位置P1,第2位置P2を、それぞれ照明すればよい。
【0061】
・カメラ40の光軸C1を蓋21の主面21aに垂直な直線C2と平行に設定することもできる。その場合は、FOUP20の対向部20aが、不透明な(光不透過性の)部材で形成されていることが望ましい。
【0062】
・ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見て、カメラ40の光軸C1がウエハWの中心Oを通るように設定することもできる。
【0063】
・カメラ40からライト51までの距離と、カメラ40からライト52までの距離とを同一に設定することもできる。
【0064】
・ウエハWの主面Wmに垂直な方向から見て、カメラ40の光軸C1よりも左側又は右側にライト51及びライト52の双方を配置することもできる。
【0065】
・ライト51,52、及びカメラ40が取り付けられる所定部材は、蓋保持部31に限らず、蓋保持部31に取り付けられた取付部材や、蓋保持部31に接続されたリンク等、蓋保持部31に一体化された他の部材であってもよい。また、蓋保持部31と、蓋保持部31に一体化された他の部材とをまとめて、所定部材と解釈することもできる。要するに、所定部材は、開閉機構30により蓋21を下方向(所定方向)に移動させる際に、蓋21と共に下方向(所定方向)に移動する部材であればよい。なお、ウエハ検出システム10は、FOUP20に上方向(所定方向)に所定間隔で収容されたウエハWの収容状態を、開閉機構30によりFOUP20の蓋21を閉じるために、蓋21を上方向(所定方向)に移動させる際に検出することもできる。
【0066】
・ライト51,52は、LEDライトに限らず、蛍光灯や、ハロゲンランプ、白熱電球等の光照射範囲を反射材やスリットで調節した照明装置であってもよい。
【0067】
・ウエハWの形状は、円板状に限らず、矩形板状、多角形板状等であってもよい。
【0068】
・ウエハWは、処理が実行される前のものでもよいし、処理が実行された後のものでもよい。また、ウエハWは、回路等が形成される前のものでもよいし、回路等が形成された後のものでもよい。
【0069】
・ウエハ検出システム10と同様の検出システムにより、ウエハWに代えて、収容容器に所定方向に所定間隔で収容された複数枚の板状ワークの収容状態を検出することもできる。
【0070】
なお、上記の各変更例を組み合わせて実施することもできる。
【符号の説明】
【0071】
10…ウエハ検出システム、20…FOUP(ウエハ収容容器)、21…蓋、30…開閉機構、31…蓋保持部(所定部材)、40…カメラ(撮影部)、51…ライト(第1照明部)、52…ライト(第2照明部)、60…画像処理部(検出部)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7