IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社馬場家具の特許一覧

<>
  • 特開-ペット用昇降具 図1
  • 特開-ペット用昇降具 図2
  • 特開-ペット用昇降具 図3
  • 特開-ペット用昇降具 図4
  • 特開-ペット用昇降具 図5
  • 特開-ペット用昇降具 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022131488
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】ペット用昇降具
(51)【国際特許分類】
   A01K 1/035 20060101AFI20220831BHJP
【FI】
A01K1/035 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021030456
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】597021886
【氏名又は名称】株式会社馬場家具
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】寺岡 洋
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101FB01
2B101FC01
(57)【要約】
【課題】 不使用時には家具類の上に置くことができ、使用時は家具類の上から引き出してペットが自由に昇降できるようにしたペット用昇降具を提供する。
【解決手段】
家具類の上に設置できるベースと、ペットが昇降できる昇降台を備えたものである。ベースの内部には昇降台を収納できる広さの収納空間があり、その収納空間内に昇降台を押し込み、引き出し自在である。収納空間内にベース係止部があり、昇降台に昇降台係止部がある。昇降台は収納空間内から引き出して下り傾斜にすることができ、下り傾斜にすると昇降台係止部がベース係止部に係止して引き出しが規制される。引き出した昇降台を収納空間内に押し込むと前記両係止部の係止が外れて、昇降台が収納空間内に押し込まれるようにしてある。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具類の上に設置できるベースと、ペットが昇降できる昇降台を備え、
ベースの内部に昇降台を収納できる広さの収納空間があり、その収納空間内に昇降台を押し込み引き出し自在であり、
収納空間内にベース係止部があり、昇降台に昇降台係止部があり、
昇降台は収納空間内から引き出して下り傾斜にすることができ、下り傾斜にすると前記昇降台係止部がベース係止部と係止して引き出しが規制され、引き出した昇降台を収納空間内に押し込むと前記両係止部の係止が外れて、昇降台が収納空間内に押し込まれるようにした、
ことを特徴とするペット用昇降具。
【請求項2】
請求項1記載のペット用昇降具において、
ベースの上にペット用ベッドを備えた、
ことを特徴とするペット用昇降具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のペット用昇降具において、
昇降台の上面が、平面状、又は階段状、又は滑り止めを備えた平面状、又は平面部と階段の双方を備えたものである、
ことを特徴とするペット用昇降具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペット、特に、室内で飼育する小さな犬や猫などのペット(小型ペット)が、室内のソファ、椅子、ベッドなどの家具類に床から昇ったり家具類から床に降りたりする(昇降する)ために使用されるペット用昇降具に関する。
【背景技術】
【0002】
室内で飼育されている小型ペットは、背が低く(足が短く)歩幅が狭いため家具類に昇降するのが大変であり、小型ペットが段差の少ない箇所を見つけて遠回りして昇降したり、飼い主が小型ペットを抱いて昇降させたりすることもある。近年は、室内の家具類の近くに配置して、小型ペットが自由に昇降できるようにした小型の階段や滑り台等(昇降具)が開発されている(特許文献1~3)。
【0003】
特許文献1~3の昇降具を家具類の近くの床に設置すれば、小型ペットでも自由に昇降可能となるが、床に設置したままでは歩行の邪魔になり、来客時には室内が乱雑に見えて体裁が悪い。これら邪魔や体裁の悪さを解消するためには、小型ペットが昇降するタイミングを見計らって設置したり取り外したりすればよいが、それは面倒である。また、タイミングを失することもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3162741号公報
【特許文献2】実用新案登録第3197487号公報
【特許文献3】実用新案登録第3154739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、不使用時には家具類の上に置くことができ、使用時には家具類の上から引き出して、小型ペットが自由に昇降できるようにしたペット用昇降具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のペット用昇降具は、家具類の上に設置できるベースと、ペットが昇降できる昇降台を備えたものである。ベースの内部には昇降台を収納できる広さの収納空間があり、その収納空間内に昇降台を押し込み、引き出し自在である。収納空間内にベース係止部があり、昇降台に昇降台係止部がある。昇降台は収納空間内から引き出して下り傾斜にすることができ、下り傾斜にすると昇降台係止部がベース係止部に係止して引き出しが規制される。引き出した昇降台を収納空間内に押し込むと前記両係止部の係止が外れて、昇降台が収納空間内に押し込まれるようにしてある。
【発明の効果】
【0007】
不使用時にはベースを家具類の上に置き、そのベース内に昇降台を収納しておくことができるので、ベースも昇降台も床の上に置く必要がなく、邪魔にならず、室内の体裁も悪くならない。使用時にはベースを家具類の上に置いたままで、昇降台を引き出すだけでペットの昇降に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明のペット用昇降具の使用例であり、(a)はベース内に昇降台を押し込んでペットが乗っている状態の斜視図、(b)は昇降台をベースから引き出してペットが昇っている状態の斜視図。
図2】本発明のペット用昇降具の一例であり、(a)はベース内に昇降台を押し込んだ状態の斜視図、(b)は昇降台をベースから引き出して斜めにした状態の斜視図。
図3】(a)は本発明のペット用昇降具の前面側斜視図、(b)は本発明のペット用昇降具における昇降台の斜視図。
図4】(a)は本発明のペット用昇降具の縦断側面図、(b)は本発明のペット用昇降具における昇降台の側面図。
図5】本発明のペット用昇降具における昇降台を引き出して、係止部同士が係止した状態の一部縦断側面図。
図6】(a)は本発明のペット用昇降具における昇降台が階段状である場合の斜視図、(b)は昇降台の左半分が階段状、右半分が平面状である場合の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のペット用昇降具の実施形態を図1図6を参照して説明する。図1(a)(b)のペット用昇降具は、ソファ、椅子などの家具類1の上に置くベース2と、ベース2内に出し入れ自在な昇降台3と、ペット用ベッド4を備えている。ペット用ベッド4はベース2の上に設置、取り外し自在である。
【0010】
ベース2は上面と前面が開口している箱型であり、樹脂製、木製等であり、形が崩れない剛性がある。ベース2の内部は収納空間5であり、昇降台3を収納できる広さである。収納空間5の出入口の少し奥に棒状のベース係止部6(図3(a))が横向きに配置固定されている。
【0011】
昇降台3はその先方側7に縦板8を設けて側面視L字状としてある。昇降台3の後方側9の横幅方向両側に昇降台係止部10がある。昇降台係止部10は縦板8側に向けてL字状であり、昇降台3を図5のように引き出すとベース係止部6に係止して、昇降台3がそれ以上は前にスライドしないようにしてある。図5のように引き出された昇降台3は縦板8を床Gに設置して前下がり傾斜にすることができる。傾斜角度は、床Gの高さ、昇降台3の長さ、家具類1の高さ等により変わる。
【0012】
昇降台3の上面(小型ペットが昇る面)は平面でもよいが、図2(b)のように平面に滑り止め11を設けたものでも、図6(a)のような階段状でも、図6(b)のように横幅方向半分を平面状、半分を階段状にしたもの等であってもよく、小型ペットが昇り易い構造にすることができる。また、汚れにくく、掃除のし易い構造、材質が望ましい。
【0013】
ペット用ベッド4はペットが安息し易い構造、材質製であり、本体12の上にクッション13をセットしてある。本体12は左右の周壁12aと後方の周壁12bを備え、前面が開口して、正面視、上向きコ字状に形成されている。本体12は家具類の上に設置、取り外し自在である。クッション13は左右の周壁12aと後方の周壁12bの内側に収まる大きさのシート状であり、本体12の上に設置、取り外し自在である。
【0014】
ベース2、ペット用ベッド4はソファのクッション14の間に設置できるサイズとしてあるが、サイズは用途に合わせて設計できる。この実施形態はあくまでも本発明の一例である。前記課題を解決可能であれば、他の形状、サイズ、構造等に設計変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明のペット用昇降具は、犬や猫以外のペット用としても利用可能である。他のペット用とする場合はペットの性格、大きさ、生活スタイル等に合わせて設計変更可能である。
【符号の説明】
【0016】
1 家具類
2 ベース
3 昇降台
4 ペット用ベッド
5 収納空間
6 ベース係止部
7 (昇降台の)先方側
8 縦板
9 (昇降台の)後方側
10 昇降台係止部
11 滑り止め
12 (ペット用ベッドの)本体
12a 左右の周壁
12b 後方の周壁
13 (ペット用ベッドの)クッション
14 (ソファの)クッション
G 床
図1
図2
図3
図4
図5
図6