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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022131798
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】ホルダ
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20220831BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20220831BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20220831BHJP
【FI】
H04M1/11 C
B60N3/00 Z
B60R11/02 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021030932
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】391019681
【氏名又は名称】株式会社コムテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 徹
(72)【発明者】
【氏名】木戸 慶吉郎
(72)【発明者】
【氏名】安江 透
【テーマコード(参考)】
3B088
3D020
5K023
【Fターム(参考)】
3B088CA06
3D020BA07
3D020BB01
3D020BC01
3D020BD02
3D020BD14
3D020BE01
3D020BE03
5K023AA07
5K023BB11
5K023DD06
5K023KK04
5K023PP02
5K023PP12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ホルダの自動開閉に起因するユーザの不満を抑制する。
【解決手段】車両に搭載され電子機器を把持するホルダ1は、載置部11と、把持部15と、制御部とを備える。載置部には、対象物5が載置される。把持部は、開いた状態では、載置部に載置された対象物を把持せず、閉じた状態では、対象物を把持することによって、対象物を載置部に保持する。把持部の開閉状態を制御する制御部は、自動開閉に関する複数の制御モードのうちの、指定された一つの制御モードで動作して、車両の運転開始時及び運転終了時のそれぞれでは、把持部が指定された一つの制御モードに対応する開閉状態となるように、把持部の開閉状態を制御する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されるホルダであって、
対象物が載置される載置部と、
開いた状態では、前記載置部に載置された前記対象物を把持せず、閉じた状態では、前記対象物を把持することによって、前記対象物を前記載置部に保持するように構成される把持部と、
前記把持部の開閉状態を制御するように構成される制御部と、
を備えるホルダであって、
前記制御部は、自動開閉に関する複数の制御モードのうちの、指定された一つの制御モードで動作して、前記車両の運転開始時及び運転終了時のそれぞれでは、前記把持部が前記指定された一つの制御モードに対応する開閉状態となるように、前記把持部の開閉状態を制御するホルダ。
【請求項2】
前記ホルダは、ユーザからの操作を受付可能な操作部を備え、
前記制御部は更に、
前記操作部を通じて前記把持部を開くように指示する操作がなされたときに、前記把持部を開くように制御し、
前記操作部を通じて前記把持部を閉じるように指示する操作がなされたときに、又は、前記載置部に前記対象物を載置する動作を、検知器を用いて検知したときに、前記把持部を閉じるように制御する請求項1記載のホルダ。
【請求項3】
前記制御部は、前記操作部を通じた前記複数の制御モードのうちの一つの制御モードを指定する操作に基づき、前記指定された一つの制御モードで動作する請求項2記載のホルダ。
【請求項4】
前記制御部は、前記操作部を通じた自動開閉機能のオン/オフ操作に従って、前記自動開閉機能をオン/オフし、前記自動開閉機能がオフであるときには、前記運転開始時及び運転終了時の前記把持部の開閉状態を制御せず、前記自動開閉機能がオンであるときに、前記複数の制御モードのうちの前記指定された一つの制御モードで動作して、前記運転開始時及び運転終了時の前記把持部の開閉状態を制御する請求項2又は請求項3記載のホルダ。
【請求項5】
前記複数の制御モードは、
前記運転開始時及び前記運転終了時に前記把持部が開いた状態となるように、前記運転開始時及び前記運転終了時の前記把持部の開閉状態を制御する第一の制御モード、
前記運転開始時に前記把持部が開いた状態となり、前記運転終了時にはそれまでの開閉状態を維持するように、前記運転開始時及び前記運転終了時の前記把持部の開閉状態を制御する第二の制御モード、及び
前記運転開始時に前記把持部が閉じた状態となり、前記運転終了時に前記把持部が開いた状態となるように、前記運転開始時及び前記運転終了時の前記把持部の開閉状態を制御する第三の制御モード
のうちの一つ以上を含む請求項1~請求項4のいずれか一項記載のホルダ。
【請求項6】
前記複数の制御モードは、前記第一の制御モード、前記第二の制御モード、及び、前記第三の制御モードのうちの二つ以上を含む請求項5記載のホルダ。
【請求項7】
前記複数の制御モードは、前記第一の制御モード、前記第二の制御モード、及び、前記第三の制御モードを含む請求項5又は請求項6記載のホルダ。
【請求項8】
前記複数の制御モードは、前記第一の制御モードを含み、
前記第一の制御モードは、前記運転終了時に、前記把持部を一定期間開いた状態に保持した後、前記把持部を閉じるように、前記把持部を制御する制御モードである請求項5~請求項7のいずれか一項記載のホルダ。
【請求項9】
前記制御部は、前記車両のアクセサリスイッチ又はエンジンスタートスイッチのオン/オフに応じて前記把持部の開閉状態を制御することにより、前記運転開始時及び前記運転終了時の前記把持部の開閉状態を制御する請求項1~請求項8のいずれか一項記載のホルダ。
【請求項10】
前記ホルダは、前記運転開始時に電力供給を開始し前記運転終了時に電力供給を終了する車載電源からの電力供給を受けて動作し、
前記制御部は、前記電力供給の開始及び終了に応じて前記把持部の開閉状態を制御することにより、前記運転開始時及び前記運転終了時の前記把持部の開閉状態を制御する請求項1~請求項8のいずれか一項記載のホルダ。
【請求項11】
前記ホルダは、前記車載電源からの供給電力を貯蔵するキャパシタを備え、
前記制御部は、開いた状態にある前記把持部を、前記キャパシタにおける電力貯蔵量が基準未満まで低下したことを条件に、閉じるように制御する請求項10記載のホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載されるホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンなどの携帯端末を車室内で保持するためのホルダが知られている(例えば特許文献1参照)。例示的なホルダによれば、携帯端末の有無を検知する手段を有し、携帯端末が有ることが検知されたときに、挟持部を駆動して携帯端末を挟持する。
【0003】
車両のエンジンが停止したことを条件に、ユーザによる携帯端末の挟持部からの取り出しに備えて、挟持部による携帯端末の挟持を止めるように動作するホルダも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-100010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、コンビニエンスストアやサービスエリア等に代表される比較的滞在時間の短い場所に立ち寄るときには、携帯端末をホルダから持ち出さないユーザも多い。
【0006】
ユーザが携帯端末をホルダから持ち出す意思がないのにも関わらず、ホルダによる携帯端末の挟持を止めると、携帯端末がホルダにしっかりと保持されていない状態が続くことに起因して、ホルダから携帯端末が落下する可能性が高まる。従って、ユーザの使用態様によっては、挟持部の自動制御がユーザに不満を及ぼす可能性がある。
【0007】
そこで、本開示の一側面によれば、ホルダにおいて対象物を把持するように構成される把持部の自動制御に起因するユーザの不満を抑制可能な新規技術を提供できることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一側面によれば、車両に搭載されるホルダが提供される。ホルダは、載置部と、把持部と、制御部とを備える。載置部には、対象物が載置される。把持部は、開いた状態では、載置部に載置された対象物を把持せず、閉じた状態では、対象物を把持することによって、対象物を載置部に保持するように構成される。
【0009】
制御部は、把持部の開閉状態を制御するように構成される。制御部は、自動開閉に関する複数の制御モードのうちの、指定された一つの制御モードで動作して、車両の運転開始時及び運転終了時のそれぞれでは、把持部が指定された一つの制御モードに対応する開閉状態となるように、把持部の開閉状態を制御する。
【0010】
このホルダによれば、把持部の自動開閉が行われる。しかしながら、制御される把持部の車両の運転開始時及び運転終了時の開閉状態は、指定された制御モードによって異なる。従って、ホルダは、ユーザに応じた制御モードで把持部の自動開閉を行うことができ、自動開閉によるユーザの不満を抑制することができる。
【0011】
本開示の別側面によれば、ホルダは、ユーザからの操作を受付可能な操作部を備えることができる。制御部は、操作部を通じて把持部を開くように指示する操作がなされたときに、把持部を開くように制御する構成にされ得る。
【0012】
制御部は、操作部を通じて把持部を閉じるように指示する操作がなされたときに、又は、載置部に対象物を載置する動作を、検知器を用いて検知したときに、把持部を閉じるように制御する構成にされ得る。このホルダによれば、自動開閉によらず、ユーザの所望に応じて把持部を開閉可能であることから、ユーザの利便性が向上する。
【0013】
本開示の別側面によれば、制御部は、操作部を通じた複数の制御モードのうちの一つの制御モードを指定する操作に基づき、指定された一つの制御モードで動作するように構成されてもよい。この構成によれば、ユーザにより指定された制御モードで、把持部の開閉状態を制御することができる。
【0014】
本開示の別側面によれば、制御部は、操作部を通じた自動開閉機能のオン/オフ操作に従って、自動開閉機能をオン/オフするように構成されてもよい。制御部は、自動開閉機能がオフであるときには、運転開始時及び運転終了時の把持部の開閉状態を制御せず、自動開閉機能がオンであるときに、複数の制御モードのうちの指定された一つの制御モードで動作して、運転開始時及び運転終了時の把持部の開閉状態を制御するように構成され得る。この構成によれば、ユーザの望まない自動開閉を実行しなくても済む。
【0015】
本開示の別側面によれば、複数の制御モードは、第一の制御モード、第二の制御モード、及び第三の制御モードのうちの一つ以上、二つ以上、又は、全部を含んでもよい。
【0016】
第一の制御モードは、運転開始時及び運転終了時に把持部が開いた状態となるように、運転開始時及び運転終了時の把持部の開閉状態を制御する制御モードであり得る。第二の制御モードは、運転開始時に把持部が開いた状態となり、運転終了時にはそれまでの開閉状態を維持するように、運転開始時及び運転終了時の把持部の開閉状態を制御する制御モードであり得る。
【0017】
第三の制御モードは、運転開始時に把持部が閉じた状態となり、運転終了時に把持部が開いた状態となるように、運転開始時及び運転終了時の把持部の開閉状態を制御する制御モードであり得る。
【0018】
本開示の別側面によれば、第一の制御モードは、運転終了時に、把持部を一定期間開いた状態に保持した後、把持部を閉じるように、把持部を制御する制御モードであってもよい。
【0019】
本開示の別側面によれば、制御部は、車両のアクセサリスイッチ又はエンジンスタートスイッチのオン/オフに応じて把持部の開閉状態を制御することにより、運転開始時及び運転終了時の把持部の開閉状態を制御してもよい。
【0020】
本開示の別側面によれば、ホルダは、運転開始時に電力供給を開始し運転終了時に電力供給を終了する車載電源からの電力供給を受けて動作してもよい。本開示の別側面によれば、制御部は、電力供給の開始及び終了に応じて把持部の開閉状態を制御することにより、運転開始時及び運転終了時の把持部の開閉状態を制御するように構成されてもよい。
【0021】
本開示の別側面によれば、ホルダは、車載電源からの供給電力を貯蔵するキャパシタを備えてもよい。制御部は、開いた状態にある把持部を、キャパシタにおける電力貯蔵量が基準未満まで低下したことを条件に、閉じるように制御してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】電子機器を把持するホルダの構成を表す図である。
図2図2Aは、アームが開いた状態にあるホルダの構成を表す図であり、図2Bは、アームが閉じた状態にあるホルダの構成を表す図である。
図3】ホルダの電気的構成を表すブロック図である。
図4】制御部が実行する制御処理を表すフローチャート(その1)である。
図5】制御部が実行する制御処理を表すフローチャート(その2)である。
図6】制御部が実行する制御処理を表すフローチャート(その3)である。
図7】各制御モードを説明するテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本開示の例示的実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1に示す本実施形態のホルダ1は、携帯型の電子機器5、特にはスマートフォンを保持するためのホルダ1であり、車両に乗車するユーザが携帯する電子機器5を、車室内で保持するために、車両に搭載され、車室内で使用される。
【0024】
ホルダ1は、図2A及び図2Bに示すように、電子機器5の背面と接触して電子機器5の背面を支持する載置部11を有する。電子機器5は、載置部11に載置される。以下では、載置部11における電子機器5の背面を支持するための面のことを、載置面11Aと表現する。ホルダ1が使用されるとき、載置面11Aは、鉛直方向に対して後ろ側に傾斜するように配置され、それにより斜め上を向くように配置される。
【0025】
載置部11は、鉛直方向の下部に、載置面11Aの法線方向に突出した支持構造11Bを更に備える。支持構造11Bは、載置面11Aに載置された電子機器5の下端を、その下方から支持するように構成される。支持構造11Bによる支持によって、電子機器5は、重力により下方に落ちないように、載置面11Aに支持される。
【0026】
ホルダ1は、車両の加減速や振動、ユーザとの接触に起因して電子機器5が載置部11から飛び出して下方に落ちないようにするために、電子機器5を左右両側から把持する把持部15を更に備える。
【0027】
把持部15は、載置面11Aの左右に離れて配置された一対のアーム15A,15Bを備える。アーム15A,15Bが電子機器5の横幅よりも左右に離れるように移動することにより、把持部15は、図2Aに示すように、電子機器5を受け入れ可能な、開いた状態に変化する。把持部15が開いた状態では、アーム15A,15Bと干渉せずに、電子機器5を載置部11に載置可能な空間がアーム15A,15Bの間に形成される。
【0028】
把持部15は、アーム15A,15Bが左右に互いに近づくように移動することにより、閉じた状態に変化する。把持部15が閉じた状態では、図1及び図2Bに示すように、アーム15A,15Bが、アーム15A,15Bの間に位置する電子機器5を左右から押すように把持する。これにより、電子機器5は、載置部11から簡単には外れないように保持される。
【0029】
図2Bにおける破線は、仮に載置部11に電子機器5が載置されているときの電子機器5の例示的な外形を表す。このように把持部15は、開いた状態では、載置部11に載置された電子機器5を左右から把持せず、閉じた状態では、電子機器5を左右から把持することによって、対象物としての電子機器5を載置部11に保持するように構成される。
【0030】
この把持部15は、電気的に駆動されて開閉する。図3に示すようにホルダ1は、把持部15の開閉を制御するための制御部21と、駆動回路23と、モータ25と、センサ27と、操作部29とを備える。
【0031】
制御部21は、プロセッサ211と、メモリ215とを備える。メモリ215は、揮発性メモリに加えて、例えばフラッシュメモリ等の電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリを備える。不揮発性メモリには、コンピュータプログラム及び設定データ等の長期記憶が必要なデータが格納される。
【0032】
プロセッサ211は、メモリ215が記憶するコンピュータプログラムに従う処理を実行することにより、把持部15の開閉を制御する。以下において、制御部21が実行する処理は、プロセッサ211がコンピュータプログラムに従って実行する処理であると理解されてよい。
【0033】
駆動回路23は、制御部21からの駆動指令に従って、モータ25を駆動する。モータ25は、把持部15と図示しないギヤを通じて機械的に連結されており、回転により、アーム15A,15Bを左右に移動させる。これにより、把持部15は、開閉する。
【0034】
把持部15は、例えばモータ25が正回転するとき、モータ25からの力の作用を受けて、アーム15A,15Bを互いに近づけるように左右に移動させ、これにより閉じた状態に変化する。
【0035】
把持部15は、例えばモータ25が逆回転するときに、モータ25からの力の作用を受けて、アーム15A,15Bを互いに遠ざけるように左右に移動させ、これにより開いた状態に変化する。
【0036】
把持部15が閉じているときにアーム15A,15Bに挟まれた電子機器5に作用する左右からの押す力は、把持部15が備える図示しない弾性ばね、及び/又は、モータ25から作用する力によって実現され得る。
【0037】
センサ27は、図2A及び図2Bに示すように、載置面11Aに隣接して配置されて、電子機器5が載置部11に載置されたことを検知する検知器として使用される。センサ27は、例えば機械式スイッチ又は光学式センサを用いて構成される。
【0038】
例えばセンサ27は、電子機器5が載置部11に載置されると、電子機器5の背面に押下されて、オン信号を出力するように配置された機械式スイッチであり得る。この場合、センサ27は、電子機器5が載置部11に載置されてないときには、電子機器5に押下されないことにより、オフ信号を出力するように構成され得る。センサ27は、電子機器5の背面によって覆われたことを検知する光学式センサで構成されてもよい。
【0039】
センサ27からのオン/オフ信号は、制御部21に入力され、制御部21が電子機器5の載置部11への載置を検知するために利用される。
【0040】
操作部29は、ホルダ1の左右側面に設けられた二つのスイッチ29A,29Bを備える。操作部29は、スイッチ29A,29Bを通じて、ユーザからの把持部15を開くように指示する操作、及び、ホルダ1の制御モードを切り替えるように指示する操作を受け付けるように構成される。
【0041】
スイッチ29A,29Bのそれぞれは、押下されているときには、オン信号を制御部21に入力し、押下されていないときには、オフ信号を制御部21に入力するように構成される。
【0042】
制御部21は、スイッチ29A,29Bのうちの両方ではない一方からオン信号が入力されるときに、ユーザから把持部15を開くように指示する操作がなされたと判断する。制御部21は、スイッチ29A,29Bの同時押しにより、スイッチ29A,29Bの両方からオン信号が入力されるときには、ユーザから制御モードを切り替えるように指示する操作がなされたと判断する。
【0043】
このように構成される電動式のホルダ1は、車載電源として、常時電源ではなく、アクセサリ(ACC)電源に接続されて使用される。従って、ホルダ1は、車両の運転開始時に、車両乗員によりアクセサリスイッチがオンにされて、又は、エンジンスタートスイッチが押下されて、ACC電源からの電力供給が開始されると、電気的に起動する。
【0044】
ホルダ1は、車両の運転終了時に、車両乗員によりアクセサリスイッチがオフにされて、又は、エンジン停止のためにエンジンスタートスイッチが再押下されて、ACC電源からの電力供給が遮断されると、電気的に停止する。
【0045】
但し、ホルダ1は、ACC電源からの電力供給が遮断されても、しばらくの間、電気的に動作可能であるように、キャパシタ30を更に備える。キャパシタ30には、ACC電源からの電力供給を受けているときに、当該供給された電力が貯蔵される。
【0046】
制御部21は、ACC電源及びキャパシタ30に接続され、ACC電源からの電力供給が開始されると起動し、ACC電源からの電力供給が遮断されると、それまでの間にキャパシタ30に貯蔵された電力を用いて、しばらくの間、例えば約20分の間動作する。制御部21は、電力消費によりキャパシタ30からの供給電圧が基準未満まで低下すると、停止するように動作する。
【0047】
続いて、ACC電源からの電力供給が開始されることにより起動した制御部21が、起動直後から実行を開始する制御処理の詳細を、図4図5、及び図6を用いて説明する。以下に説明する制御処理に含まれるS110~S170の処理は、ACC電源からの電力供給が開始された直後の処理、すなわち運転開始時の処理に対応し、S210~S270の処理は、運転中の処理に対応する。
【0048】
ここでいう運転開始は、ACC電源からの電力供給が開始されることにより車両の各部が始動したことを意味し、車両の走行を意味しない。制御処理に含まれるS310~S340の処理は、ACC電源からの電力供給が遮断された直後の処理、すなわち運転終了時の処理に対応し、S410~S480の処理は、その後の停車中又は駐車中の処理に対応する。
【0049】
制御部21は、制御処理を開始すると、まず、現在の制御モードを判別する(S110)。制御モードの設定値は、設定データとして、メモリ215が備える不揮発性メモリに記憶されている。制御部21は、メモリ215から制御モードの設定値を読み出して、現在設定されている制御モードを判別することができる(S110)。
【0050】
制御モードは、車両の運転開始時及び運転終了時、換言すれば、ACC電源からホルダ1への電力供給開始時及び遮断時における把持部15の自動開閉に関する制御モードである。
【0051】
本実施形態によれば、ホルダ1には、マニュアルモード、ウェルカムモード、フルオートモード、及び逆フルオートモードを含む4つの制御モードが用意され、制御部21は、これら制御モードのうちの設定された一つの制御モードで把持部15の開閉を制御する。
【0052】
デフォルトの制御モードは、例えばマニュアルモードであり得る。マニュアルモードは、自動開閉しないモードであり、制御モードをマニュアルモードに設定することは、自動開閉機能をオフに設定することに対応する。
【0053】
制御モードを、マニュアルモード以外の制御モード、具体的には、ウェルカムモード、フルオートモード、逆フルオートモードのいずれかに設定することは、自動開閉機能をオンに設定することに対応する。図7のテーブルに示すように、各制御モードでは、互いに異なる開閉動作が実行される。
【0054】
テーブルに示される「ACCオン」は、運転開始時のACC電源からホルダ1への電力供給開始イベントの発生を意味し、「ACCオフ」は、運転終了時の電力遮断イベントの発生を意味する。「電圧低下」は、キャパシタ30からの供給電圧が基準未満まで低下するイベントの発生を意味する。各制御モードでの自動開閉動作の詳細については、制御処理の詳細と共に以下に説明する。
【0055】
制御部21は、S110で判別した現在の制御モードがマニュアルモードであるとき(S120でYes)、S130~S170の処理をスキップして、S210に移行する。これにより、マニュアルモードでは、運転開始直後における把持部15の自動開閉動作は実行されない。
【0056】
制御部21は、S110で判別した現在の制御モードがウェルカムモードであるときには(S130でYes)、把持部15が開いた状態となるように、駆動回路23を通じてモータ25を駆動する(S160)。その後、制御部21は、把持部15を開いた状態に保持したまま、S210に移行する。
【0057】
制御部21は、S110で判別した現在の制御モードがフルオートモードであるときには(S140でYes)、ウェルカムモードと同様に、把持部15が開いた状態となるようにモータ25を駆動する(S160)。
【0058】
その後、制御部21は、把持部15を開いた状態に保持したまま、S210に移行する。これにより、ウェルカムモード及びフルオートモードでは、制御部21は、運転開始時に把持部15が開いた状態になるように、把持部15の開閉を制御する。但し、ウェルカムモード及びフルオートモードでは、センサ27からの入力信号に基づいて、運転開始時に既に載置部11に電子機器5が載置されていると判断されるときには、把持部15を開かず、把持部15が閉じた状態を保持するように、制御部21は動作してもよい。
【0059】
制御部21は、S110で判別した現在の制御モードが逆フルオートモードであるときには(S150でYes)、把持部15が閉じた状態となるように、駆動回路23を通じてモータ25を駆動する(S170)。これにより、逆フルオートモードでは、制御部21は、運転開始時に把持部15が閉じた状態になるように把持部15の開閉を制御する。
【0060】
逆フルオートモードで運転開始時に把持部15を閉じる動作は、運転開始前に把持部15が開いた状態で、載置部11に電子機器5が載置され、その後に車両の運転が開始されることを想定した制御モードである。S170での処理後、制御部21は、把持部15を閉じた状態に保持したまま、S210に移行する。
【0061】
S210において、制御部21は、モード切替操作が操作部29を通じてなされたかを判断する。制御部21は、ユーザによりスイッチ29A,29Bが両押しされ、スイッチ29A,29Bの両方からオン信号が入力されたとき、モード切替操作がなされたと判断することができる。
【0062】
モード切替操作がなされたと判断すると(S210でYes)、制御部21は、制御モードを、現在の制御モードから次の制御モードに切り替える(S220)。その後、制御部21は、処理をS210に戻す。
【0063】
制御部21は、モード切替操作がなされる度に、制御モードを、マニュアルモード、ウェルカムモード、フルオートモード、逆フルオートモードの順に切り替え、更には逆フルオートモードからマニュアルモードに切り替えることにより、循環式でこれら4つの制御モードを切り替える。
【0064】
上述の「次の制御モード」は、切替規則に従う現在の制御モードから見た切替先の制御モードである。メモリ215が記憶する制御モードの設定値は、切替により更新される。更新後の設定値は、例えばメモリ215が有する揮発性メモリに一時的に保持され、制御処理の終了時にメモリ215が有する不揮発性メモリに書き込まれる。それによりユーザから指定された最新の制御モードの情報が制御部21のシャットダウンによっても揮発しないようにメモリ215内に保持される。
【0065】
制御部21は、モード切替操作がなされていないとき(S210でNo)、電子機器5が載置部11に載置されたか否かを判断する(S230)。制御部21は、センサ27からの入力信号がオフ信号からオン信号に切り替わったことを条件に、電子機器5が載置部11に載置されたと判断することができる。
【0066】
電子機器5が載置部11に載置されたと判断すると(S230でYes)、制御部21は、把持部15が閉じた状態になるようにモータ25を駆動する(S240)。このモータ駆動により、載置部11に載置された電子機器5は、載置部11から脱落しないように、把持部15により左右から強固に保持される。その後、制御部21は、処理をS210に戻す。
【0067】
制御部21は更に、電子機器5の取り出し操作がなされたか否かを判断する(S250)。制御部21は、ユーザによりスイッチ29A,29Bの一方のみが押下され、それにより、スイッチ29A,29Bのいずれか一方のみからオン信号が入力されたとき、取り出し操作がなされたと判断することができる。
【0068】
取り出し操作がなされたと判断すると(S250でYes)、制御部21は、把持部15が開いた状態になるようにモータ25を駆動する(S260)。その後、処理をS210に戻す。
【0069】
この他、制御部21は、運転終了によりACC電源からの電力供給が遮断されたか否かを判断する(S270)。制御部21は、電力供給が遮断されるまでの間、S210~S270の処理を繰返し実行し、ACC電源からの電力供給が遮断されたと判断すると(S270でYes)、S310に移行する。
【0070】
S310において、制御部21は、運転終了からの経過時間をカウントするためにタイマーをスタートさせる。続いて、制御部21は、現在の制御モードがフルオートモード又は逆フルオートモードであるかを判断する(S320,S330)。
【0071】
現在の制御モードがフルオートモードであると判断した場合(S320でYes)又は現在の制御モードが逆フルオートモードであると判断した場合(S330でYes)、制御部21は、タイマーを参照し、運転終了からの経過時間が所定秒T1経過した時点でモータ25を駆動することにより、把持部15を開いた状態にする(S340)。所定秒T1は、例えば3秒である。制御部21は更に、把持部15が開いてからの経過時間をタイマーにカウントさせるために、タイマーをリセットする。その後、制御部21は、S410に移行する。
【0072】
制御部21は、現在の制御モードがフルオートモード及び逆フルオートモードのいずれでもない場合(S320でNo及びS330でNo)、把持部15の自動開閉を行わずに、把持部15の開閉状態を、運転終了時の状態に保ったまま、S410に移行する。
【0073】
この動作により、制御モードがマニュアルモード及びウェルカムモードである場合には、運転終了時の把持部15の自動開閉が行われず、制御モードがフルオートモード及び逆フルオートモードであるときに限って、運転終了時に把持部15を開く制御が行われる。
【0074】
S410に移行した時点以降、制御部21は、ACC電源からの電力供給が再開されるまで、又は、キャパシタ30に貯蔵された電力がなくなるまで、キャパシタ30からの供給電力を用いて動作する。ACC電源からの電力供給が遮断された時点で、キャパシタ30がフル充電状態にあるとき、キャパシタ30の電力がなくなるまでの時間は、例えば約20分である。
【0075】
S410において、制御部21は、ACC電源からの電力供給が再開されたか否かを判断する。ここでは、例えば車両乗員が、短期間の停車又は駐車後に再度アクセサリスイッチをオンするかエンジンスタートスイッチをプッシュして車両の運転を再開するとき、肯定判断される。短期間の停車又は駐車は、例えば、車両乗員が立ち寄り地に短期間だけ滞在する場合等で生じ得る。
【0076】
制御部21は、電力供給が再開されたと判断すると(S410でYes)、処理をS110に戻して、S110以降の処理を再度実行する。これにより運転開始時と同じ把持部15の自動開閉が、運転再開時にも実行される。
【0077】
電力供給が再開されていない場合(S410でNo)、制御部21は、S250での処理と同様に、電子機器5の取り出し操作がなされたか否かを判断する(S415)。取り出し操作がなされたと判断すると(S415でYes)、制御部21は、把持部15が開くようにモータ25を駆動する(S419)。S419において、制御部21は更に、把持部15が開いてからの経過時間をタイマーにカウントさせるために、タイマーをリセットする。その後、処理をS410に戻す。
【0078】
電力供給が再開されておらず、取り出し操作もなされていない場合(S410でNo及びS415でNo)、制御部21は、現在の制御モードがウェルカムモード又はフルオートモードであるかを判断する(S420,S430)。
【0079】
現在の制御モードがウェルカムモードであると判断すると(S420でYes)又は現在の制御モードがフルオートモードであると判断すると(S430でYes)、制御部21は、S440に移行し、タイマーを参照して、所定時間T2が経過しているか否かを判断する。すなわち、制御部21は、タイマーが示す経過時間が所定時間T2を超えているか否かを判断する。
【0080】
所定時間T2は、把持部15が開いてからユーザが電子機器5の取り出すまでの時間を考慮して、設計者により定められる。所定時間T2は、例えば3分であり得る。
【0081】
制御部21は、所定時間T2が経過していると判断すると(S440でYes)、モータ25を駆動することにより、把持部15を閉じ(S450)、S460に移行する。一方、所定時間T2が経過していないと判断すると(S440でNo)、制御部21は、S450の処理をスキップすることにより、把持部15の開閉状態を保持したまま、S460に移行する。
【0082】
S460において、制御部21は、キャパシタ30からの供給電圧が基準未満に低下したか否かを判断する。供給電圧の基準未満への低下は、キャパシタ30における電力貯蔵量が消費により基準未満に低下することにより生じる。
【0083】
供給電圧が基準未満に低下していないと判断すると(S460でNo)、制御部21は、S410に処理を戻す。一方、供給電圧が基準未満に低下したと判断すると(S460でYes)、制御部21は、モータ25を駆動することにより、把持部15を閉じ(S470)、その後、制御処理を終了する。
【0084】
この他、制御部21は、現在の制御モードがウェルカムモード及びフルオートモードのいずれでもない場合には(S420,S430でNo)、S480に移行して、キャパシタ30からの供給電圧が基準未満に低下したか否かを判断する。
【0085】
キャパシタ30からの供給電圧が基準未満まで低下していないと判断すると(S480でNo)、制御部21は、S410に処理を戻す。すなわち、現在の制御モードがウェルカムモード及びフルオートモードのいずれでもない場合、制御部21は、取り出し操作に対応しつつ、ACC電源からの電力供給が再開されるか、キャパシタ30からの供給電圧が基準未満に低下するまで待機する。
【0086】
キャパシタ30からの供給電圧が基準未満に低下すると(S480でYes)、制御部21は、把持部15の開閉状態に変更を加えることなく、制御処理を終了する。
【0087】
従って、逆フルオートモードでは、把持部15が開いた状態で制御処理が終了し、ウェルカムモード及びフルオートモードでは、把持部15が閉じた状態で制御処理が終了し得る。制御処理の終了と共に、制御部21は動作を停止する。即ち、制御部21は、シャットダウンする。
【0088】
以上に説明した本実施形態のホルダ1によれば、制御部21は、把持部15の自動開閉に関する複数の制御モードのうちの、ユーザから操作部29を通じて指定された一つの制御モードで動作して、車両の運転開始時及び運転終了時のそれぞれでは、把持部15が指定された一つの制御モードに対応する開閉状態となるように、把持部15の開閉状態を制御する。
【0089】
特には、複数の制御モードは、運転開始時に把持部15を開くウェルカムモード及びフルオートモード、運転開始時に把持部15を閉じる逆フルオートモードを含む。複数の制御モードは、運転終了時に把持部15を開くフルオートモード及び逆フルオートモード、運転終了時に把持部15を自動開閉しないウェルカムモードを含む。
【0090】
このように、自動開閉される把持部15の車両の運転開始時及び運転終了時の開閉状態は、制御モード毎に異なる。従って、本実施形態のホルダ1によれば、ユーザの所望に応じたパターンで把持部15を自動開閉可能であり、自動開閉に起因したユーザの不満を抑制することができる。
【0091】
例えば、第一のユーザは、コンビニエンスストアやサービスエリアなどの滞在時間の短い施設に立ち寄るときでも、電子機器5をホルダ1から取り出し、電子機器5を持って車外に出るが、性格の異なる第二のユーザは、滞在時間の短い施設に立ち寄るとき、電子機器5をホルダ1から取り出さずに、電子機器5を車内に置いたまま、車外に出ることが予想される。短い立ち寄りに際して、電子機器5を取り出すかどうかは、ユーザの性格によって異なるが、同一ユーザは、立ち寄りの度に同じ行動をとることが多い。
【0092】
制御モードは、こうしたユーザの使用態様に応じて選択され得る。電子機器5を車内に置いたまま、車外に出る第二のユーザにとっては、駐車時に自動で把持部15が開いた状態となることを通常望んでいない。
【0093】
把持部15が開いた状態で電子機器5が載置部11に置かれたままであると、電子機器5がホルダ1から脱落し電子機器5が損傷する可能性が高まる。このため、第二のユーザには、運転終了時に把持部15が自動で開くことによって不満が生じる可能性がある。上述のウェルカムモードは、第二のユーザの使用において、電子機器5の脱落の可能性を抑制できる点で有利である。
【0094】
逆に、第一のユーザにとっては、駐車時に把持部15が自動で開くと便利である。すなわち、上述のフルオートモード及び逆フルオートモードは、駐車時に第一のユーザが電子機器5をホルダ1から取り出すために、操作部29を操作する必要がない点で、第一のユーザにとって便利である。
【0095】
また、ホルダ1は、車内に乗り込んですぐ電子機器5をホルダ1に置きたい性格のユーザ、車内に乗り込んでエンジンを始動させた後、電子機器5をホルダ1に置く性格のユーザ、把持部15が開いたままの状態が不快である性格のユーザ、アクセサリスイッチのオン/オフに連動した自動開閉を望んでいないユーザなどの様々なユーザによって使用され得る。
【0096】
本実施形態のホルダ1によれば、上述した制御モードの切替によって、それぞれのユーザの所望に応じた適切な把持部15の自動開閉を行うことができるので、ユーザに対する利便性が向上する。
【0097】
本開示が、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができることは言うまでもない。例えば、ホルダ1は、マニュアルモード、ウェルカムモード、フルオートモード、及び逆フルオートモードとは別の制御モードを含む五つ以上の制御モードを有していてもよい。
【0098】
例えば、ホルダ1は、マニュアルモード、ウェルカムモード、フルオートモード、及び逆フルオートモードのうちの一つ以上、二つ以上、又は三つ以上と、別の制御モードと、を含む二つ以上、三つ以上、又は四つ以上の制御モードを有していてもよい。
【0099】
この他、操作部29は、ユーザから把持部15を閉じるように指示する操作を受付可能に構成されてもよい。この場合、制御部21は、閉じるように指示する操作がなされたとき、モータ25を駆動して、把持部15を閉じた状態にすることができる。
【0100】
把持部15は、ユーザの手動により開閉可能に構成されてもよい。あるいは、ユーザの手動により把持部15が開閉されるときに、ユーザからの力の作用を検知して、ユーザの手動による開閉を支援するように、モータ25を駆動してもよい。
【0101】
ホルダ1は、車載電源として、ACC電源ではなく、イグニッション(IG)電源に接続されて使用されてもよい。すなわち、ホルダ1は、運転開始時にIG電源からの電力供給が開始されると、制御部21が起動するように構成されてもよい。制御部21は、運転終了時にIG電源からの電力供給が遮断されると、キャパシタ30からの電力供給を受けて動作し、キャパシタ30からの供給電圧が基準未満まで低下すると、停止するように動作してもよい。制御部21は、IG電源からの電力供給の開始及び終了に応じて把持部15の開閉状態を制御するように構成されてもよい。
【0102】
上記実施形態における1つの構成要素が有する機能は、複数の構成要素に分散して設けられてもよい。複数の構成要素が有する機能は、1つの構成要素に統合されてもよい。上記実施形態の構成の一部は、省略されてもよい。上記実施形態の構成の少なくとも一部は、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換されてもよい。特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0103】
1…ホルダ、5…電子機器、11…載置部、11A…載置面、11B…支持構造、15…把持部、15A…アーム、15B…アーム、21…制御部、23…駆動回路、25…モータ、27…センサ、29…操作部、29A…スイッチ、29B…スイッチ、30…キャパシタ、211…プロセッサ、215…メモリ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7