(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022131838
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】丁合包装システム
(51)【国際特許分類】
B65H 31/34 20060101AFI20220831BHJP
B65H 39/042 20060101ALI20220831BHJP
B65H 29/62 20060101ALI20220831BHJP
B65H 33/04 20060101ALI20220831BHJP
B65B 25/14 20060101ALN20220831BHJP
【FI】
B65H31/34
B65H39/042
B65H29/62
B65H33/04
B65B25/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021031003
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】000109727
【氏名又は名称】株式会社デュプロ
(72)【発明者】
【氏名】中村 良之
(72)【発明者】
【氏名】干潟 誠司
【テーマコード(参考)】
3E028
3F050
3F053
3F054
3F107
【Fターム(参考)】
3E028AB01
3E028BB01
3E028BB04
3E028DA10
3E028EA01
3E028EA10
3E028GA09
3F050AA02
3F050AA04
3F050AA09
3F050BC02
3F050BD03
3F050BE03
3F050BE11
3F050CC03
3F050CC04
3F050LA16
3F050LB01
3F053EA10
3F053EC02
3F053ED19
3F053LA13
3F053LB01
3F054AA01
3F054AB01
3F054AC09
3F054BH05
3F054BH07
3F054BH08
3F054BH13
3F054BH14
3F054BJ04
3F054BJ05
3F054DA08
3F107AA01
3F107AB01
3F107AC08
3F107BA01
3F107CA05
3F107DA15
(57)【要約】
【課題】シートに対してシート束が縦・横方向に大きくなることを抑制し、シート束が包装手段に入らない不具合やシート束の包装状態の品質や大きさにバラつきが生じる不具合を抑制できる丁合包装システムを提供する。
【解決手段】複数枚のシートを重ねてシート束を作成する丁合手段1と、丁合手段1で作成したシート束を包装材で包装する包装手段3と、を備えた丁合包装システム500において、丁合手段1と包装手段3との間に、シート束を形成するシート同士の縁の位置を揃える揃え手段2を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚のシートを重ねてシート束を作成する丁合手段と、
前記丁合手段で作成した前記シート束を包装材で包装する包装手段と、を備えた丁合包装システムにおいて、
前記丁合手段と前記包装手段との間に、前記シート束を形成する前記シート同士の縁の位置を揃える揃え手段を備えることを特徴とする丁合包装システム。
【請求項2】
請求項1の丁合包装システムにおいて、
前記丁合手段は、前記シートを供給するシート供給部を高さ方向に複数段備え、複数段の前記シート供給部のそれぞれから供給された前記シート同士を重ねて前記シート束を形成することを特徴とする丁合包装システム。
【請求項3】
請求項1または2の丁合包装システムにおいて、
前記包装手段は、前記揃え手段の揃え物排出部から前記シート束を受け入れる被包装物受入部を備え、
前記包装手段は、前記揃え物排出部に対して前記被包装物受入部が対向する位置から対向しない位置に移動可能であることを特徴とする丁合包装システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の丁合包装システムにおいて、
上記揃え手段は、前記シート束に対して揃え処理を行う揃え部と、
前記揃え処理を行った前記シート束を前記揃え部から前記包装手段に向かう方向に押し出す押し出し手段と、
前記押し出し手段によって前記揃え部から押し出されてきた前記シート束を挟持し、前記包装手段に向かう方向に搬送する挟持搬送手段を備えることを特徴とする丁合包装システム。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の丁合包装システムにおいて、
上記丁合手段における丁合搬送路の下流側端部から前記包装手段までの間に、前記シート束を前記包装手段とは異なる搬送先に搬送経路を切り替える搬送路切替手段を備えることを特徴とする丁合包装システム。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の丁合包装システムにおいて、
前記丁合手段は、複数枚のシートを重ねたものを一枚または複数枚のシートを折ったもので挟むことで前記シート束を形成することを特徴とする丁合包装システム。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の丁合包装システムにおいて、
水平面に平行な方向について、前記丁合手段から前記揃え手段に向かう前記シート束の移動方向に対して、前記揃え手段から前記包装手段に向かう前記シート束の移動方向が、直交することを特徴とする丁合包装システム。
【請求項8】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の丁合包装システムにおいて、
水平面に平行な方向について、前記丁合手段、前記揃え手段及び前記包装手段を直線状に配置することを特徴とする丁合包装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、丁合包装システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数種類の広告等のシート材を丁合しシート束を作成する丁合装置が知られている。また、丁合装置で作成されたシート束を包装フィルム等の包装材で包装する包装装置も知られている。
特許文献1には、丁合装置と包装装置とを備え、丁合装置で作成したシート束を包装装置に搬送し、包装フィルムで包装する丁合包装システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-173774号公報
【特許文献2】特開2018-150179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者らが、鋭意検討を重ねた結果、丁合手段で丁合したシート束をそのまま包装手段で包装しようとすると、シート束が包装手段に入らなかったり、包装できても包装後のシート束の包装状態の品質や大きさにバラつきが生じたりするおそれがあることを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、複数枚のシートを重ねてシート束を作成する丁合手段と、前記シート束を包装材で包装する包装手段と、前記丁合手段から前記包装手段まで前記シート束を搬送する搬送手段と、を備えた丁合包装システムにおいて、前記丁合手段と前記包装手段との間に、前記シート束を形成する前記シート同士の縁を揃える揃え手段を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、揃え手段によってシート同士の縁の位置を揃えた状態のシート束を包装手段で包装することができる。揃え手段によって縁の位置を揃えることで、シート束の縦・横方向の大きさがシートに比べて大きくなることを抑制できる。これにより、シート束が縦・横方向に大きくなることに起因して生じる、シート束が包装手段に入らない不具合やシート束の包装状態の品質や大きさにバラつきが生じる不具合を抑制でき、丁合装置と包装装置とを備えた丁合包装システムの実用化を図ることが可能となる、という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図6】丁合セットが収容された揃え装置を三方向から見た概略説明図。
【
図7】丁合セットを包装装置に向けて搬送する揃え装置の概略説明図。
【
図10】包装装置を移動させた状態の丁合包装システムの平面図。
【
図15】丁合包装システムの第二の実施形態の平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0009】
以下、本発明に係る丁合包装システムの一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る丁合包装システム500を模式的に示した斜視図であり、
図2は、
図1に示す丁合包装システム500を模式的に示した平面図である。
図3は、丁合包装システム500を
図1及び
図2中の矢印「α」方向から見た、丁合包装システム500の正面図である。
【0011】
図1~
図3に示す丁合包装システム500は、丁合装置1と、揃え装置2と、包装装置3とを備える。丁合装置1は、複数枚のチラシ紙等のシートを丁合してシート束を作成し、揃え装置2に受け渡す。揃え装置2は、丁合装置1で作成されたシート束を形成するシート同士の縁の位置を揃えて、シート束の幅(図中X軸方向の長さ)とシート幅の長さ(図中Y軸方向の長さ)とが所定の範囲内ように収まるように揃え処理を行い、揃えたシート束を包装装置3に受け渡す。包装装置3は、揃え装置2から受け渡されたシート束を樹脂フィルムで包装して包装物を作成し、包装物トレイ4に排出する。
以下、丁合装置1、揃え装置2及び包装装置3のそれぞれについて説明する。
【0012】
図4は、丁合装置1と揃え装置2とを右側方から見た概略図である。
図5は丁合装置1で作成される丁合セットSを示す外観図である。
図5に示すように、丁合セットSは、複数枚の用紙S1の束を一枚の折られた用紙(挟み用紙S2)の内側に挟んだ形態である。
【0013】
丁合装置1には、
図4に示す左側に十個の給紙機構(給紙装置)102(102a~102j)が、右側にも十個の給紙機構(給紙装置)102(102k~102t)が各々上下方向に積み重ねるように並べて配置されている。左側の給紙機構102(102a~102j)と、右側の給紙機構102(102k~102t)は同一構造のものが逆向きに取り付けられているため、
図4では向きが逆になっている。左側の給紙機構102(102a~102j)の一番下に位置する第一給紙機構102aのさらに下方には、挟み用紙給紙機構103が配置されている。
【0014】
給紙機構102の給紙トレイ104に積載された用紙束の最上位の一枚が、分離給送機構105によって用紙束から分離して、横搬送路106へ送り出される。丁合装置1の中央には上下方向に縦搬送路107が設けられ、各々の給紙機構102から丁合装置1の中央部に向けて延びる横搬送路106はすべて縦搬送路107に合流するようになっている。各々の給紙機構102は、送り出した用紙S1が縦搬送路107で合流したときに、互いの先端が揃うようなタイミングで用紙S1を送り出す。各々の給紙機構102から一枚ずつ送り出されてきた用紙S1は、縦搬送路107を上方から下方に向かって移動しながら互いに重ねられていく。
【0015】
挟み用紙給紙機構103の挟み用紙トレイ103aに積載された複数の挟み用紙S2を束ねた用紙束の最上位の一枚は、挟み用紙分離給送機構103bによって用紙束から分離して挟み用紙搬送路8を図示右方へ搬送され、挟み用紙ストッパ9に先端が当接する。挟み用紙搬送路8の上方には縦搬送路107の下端が面しており、挟み用紙ストッパ9に当接した挟み用紙S2は縦搬送路107の下端をふさぐように停止する。その後、折りナイフ10が駆動して、挟み用紙ストッパ9に当接して停止している挟み用紙S2を折りローラ対11に巻き込んで二つ折りするとともに、その二つ折りの内側に、縦搬送路107を下降してきた用紙束が入って丁合セットSが作成される。丁合セットSはさらに、排紙搬送路12を経由して排紙口13から装置外へ排出され、揃え装置2のスタック部210に収容される。
【0016】
丁合装置1では、複数の給紙機構102の全部または一部から給紙された用紙S1を縦搬送路107内で重ねて、用紙束を形成し、挟み用紙S2で挟んで丁合セットSを形成する。
【0017】
排紙搬送路12の途中には上方に分岐して、振分け搬送路15が設けられ、その下流側に振分けトレイ16が設けられている。振分け搬送路15の上流側端部には、振分け切替板150が設けられている。振分け切替板150は、排紙搬送路12から送られてきた丁合セットSを振分け搬送路15へ導く振分け位置(実線で示す位置)と、排紙搬送路12から退避した退避位置(破線で示す位置)との間を不図示の駆動機構により移動可能となっている。
【0018】
横搬送路106には、それぞれ給紙エラー検知部108が設けられている。給紙エラー検知部108は、重送検知センサと、用紙搬送検知センサとが設けられている。重送検知センサは、本来は各々の給紙機構102から一枚ずつ給紙されるところ、二枚以上給紙された場合に、これを検知して、重送エラー信号を発生させる。用紙搬送検知センサは、横搬送路106を通過する用紙を検知する光学センサである。用紙搬送検知センサよりも上流側に配置された用紙有無検知センサで用紙が検知されたにもかかわらず、給紙動作を行っていても、所定時間内に用紙搬送検知センサの検知位置を用紙が通過しなかった場合、空送りエラー信号を発生させる。また、用紙搬送検知センサが用紙の給紙方向前端を検知したまま後端を検知しない場合や、後端を検知するまでに時間がかかりすぎる場合には、紙詰まりエラー信号を発生させる。
【0019】
重送エラー、空送りエラーまたは紙詰まりエラー等の給紙エラーが発生した場合は、振分け切替板150を振分け位置に移動させ、給紙エラーを含む丁合セットSを振分けトレイ16に送り込む。これにより、給紙エラーが生じても、装置は停止させず、後続の丁合動作を継続させることができる。給紙エラーが生じた場合に限らず、包装装置3によって包装しない丁合セットSを振分けトレイ16に排出するようにしてもよい。
【0020】
丁合装置1や、丁合装置1が備える給紙機構102としては、公知のものを使用することができ、例えば、特許文献1や特許文献2に記載のものを用いることができるが、これらに限るものではない。
【0021】
図6は、スタック部210に丁合セットSが収容された状態の揃え装置2を三方向から見た概略説明図である。
図6(a)は、
図4と同じ方向の側面側から見た揃え装置2の概略図、
図6(b)は、上方からみた揃え装置2の平面図、
図6(c)は、正面側から見た揃え装置2の概略図である。
図6に示すように、揃え装置2のスタック部210は、側方揃え爪201、底板202、正面突き当て板203、後方揃え板204及び下流側突き当て板205に囲まれた空間である。
また、
図6(b)及び
図6(c)に示すように、揃え装置2は、下流側突き当て板205に対して、丁合セットSの移動方向下流側に揃え物排出ローラ対206を備える。
【0022】
下流側突き当て板205は、スタック部210内の丁合セットSが突き当たる突き当て位置(
図6(c)中の実線で示す位置)と、スタック部210内の丁合セットSが下流側の包装装置3する際の移動経路から退避した退避位置(
図6(c)中の破線で示す位置)との間を不図示の駆動機構により移動可能となっている。そして、スタック部210内に丁合セットSが到達していない状態では、下流側突き当て板205は、突き当て位置(
図6(c)中の実線で示す位置)で待機する。
【0023】
丁合装置1の排紙口13から装置外へ排出された丁合セットSは、
図6(a)中の矢印「A」で示すように、側方揃え爪201の上方を通過して、スタック部210に到達する。
スタック部210に丁合セットSが到達すると、後方揃え板204が
図6(a)及び
図6(b)中の矢印「B」で示すようにX軸に沿った方向に往復運動し、側方揃え爪201が
図6(b)及び
図6(c)中の矢印「C」で示すようにY軸に沿った方向に往復運動する。
【0024】
後方揃え板204の往復運動によって後方揃え板204に押された丁合セットSが正面突き当て板203に突き当たり、丁合セットSを形成する用紙S1同士の幅方向(図中X軸方向)両端の縁の位置を揃えることができる。また、後方揃え板204の往復運動によって、丁合セットSの幅(図中X軸方向の長さ)が、往復運動の際に後方揃え板204が正面突き当て板203に最も近づいた位置での後方揃え板204から正面突き当て板203までの距離の範囲に収まるように、丁合セットSを揃えることができる。
【0025】
側方揃え爪201の往復運動によって側方揃え爪201に押された丁合セットSが突き当て位置にある下流側突き当て板205に突き当たり、丁合セットSを形成する用紙S1同士の長さ方向(図中Y軸方向)両端の縁の位置を揃えることができる。また、側方揃え爪201の往復運動によって、丁合セットSの長さ(図中Y軸方向の長さ)が、往復運動の際に側方揃え爪201が下流側突き当て板205に最も近づいた位置での側方揃え爪201から下流側突き当て板205までの距離の範囲に収まるように、丁合セットSを揃えることができる。
【0026】
側方揃え爪201及び後方揃え板204を、所定回数また所定時間、往復運動させて、丁合セットSに対する揃え処理が終わると、揃え装置2は、丁合セットSを包装装置3に向けて搬送する。
図7は、揃え処理を終えた丁合セットSを包装装置3に向けて搬送する揃え装置2を正面側から見た概略図である。
【0027】
側方揃え爪201及び後方揃え板204の往復運動を停止させて、揃え処理が終わると、揃え装置2は、下流側突き当て板205を、突き当て位置(
図6(c)中の実線で示す位置)から退避位置(
図6(c)中の破線で示す位置、
図7中の実線で示す位置)へと移動させる。次に、不図示の駆動源を駆動して、揃え物排出ローラ対206を
図7中の矢印で示す方向に回転させ、側方揃え爪201を
図7中の矢印「D」で示す方向に移動させる。このときの、側方揃え爪201は、揃え処理の往復移動の際に、下流側突き当て板205に最も近づいた位置よりもさらに包装装置3側(
図7中の左側)に移動する。
【0028】
この移動により、側方揃え爪201が丁合セットSの縁を包装装置3に向けて押圧し、押圧された丁合セットSは退避位置に移動した下流側突き当て板205の上方を通過して、揃え物排出ローラ対206のニップに挟持される位置まで移動する。揃え物排出ローラ対206のニップに挟持された丁合セットSは、回転する揃え物排出ローラ対206によって
図7中の矢印「E」で示す方向に搬送され、包装装置3に向けて搬送される。
上述した構成の揃え装置2により、丁合装置1で作成された丁合セットSは、スタック部210で一旦停止し、側方揃え爪201及び後方揃え板204の往復運動によって前後左右の縁の位置が所定の範囲となるように揃えられ、包装装置3に向けて搬送される。
【0029】
図8は、包装装置3の斜視図であり、
図9は、包装装置3を正面側(
図7と同じ方向側)から見た概略構成図である。
揃え装置2から搬送されてきた丁合セットSは、挿入口32から装置内に挿入される。挿入口32には、挿入する丁合セットSの下面と幅方向の両サイドをガイドするガイド板32aが設けられ、揃え装置2の揃え物排出ローラ対206によって搬送される丁合セットSを装置内に案内する構造である。詳細は後述するが包装装置3を単独で用いる場合は、作業者が丁合セットS等の被包装物を挿入口32に挿入する際には、ガイド板32aによって作業者が手で挿入し易い構造となっている。
【0030】
挿入された丁合セットSは、その上側の上フィルムロールR1と、下側の下フィルムロールR2から引き出された各々のフィルムに、上面側と下面側とを挟まれた状態で装置内を
図8中の矢印「F」方向に搬送されるとともに、丁合セットSの周囲のフィルムが熱溶着されて包装され、排出口43から排出されて包装物トレイ4に順次積載される。
【0031】
包装装置3の上面の正面側に、操作パネル45が設けられている。操作パネル45は包装装置3を操作するためのユーザの各種入力を受付ける入力部として機能し、かつ包装装置3内の各種情報を表示する表示部として機能する。包装装置3の挿入口32側の面の正面側の端部には、包装装置3に電源を投入する電源スイッチ46が設けられている。
【0032】
図9では、挿入口32が包装装置3の右側形成されている。挿入口32は通常シャッター33で塞がれている。シャッター33は支点33aを中心に回動可能であり、不図示の付勢手段により
図9中の反時計方向に付勢されているため、シャッター33の下端はその下方に設けられた前後端溶着受台34に圧接した状態となっている(付勢手段を設けず、自重により圧接するようにしてもよい)。このシャッター33は丁合セットSが挿入されるとき、丁合セットSの先端によって
図9中の時計方向に回転し、前後端溶着受台34との間に隙間ができる。丁合セットSはその隙間に入って
図9中の左方向にさらに挿入される。
【0033】
前後端溶着受台34の上方には溶着切断ヒータ35が配置されている。溶着切断ヒータ35は不図示の駆動機構により、
図9に示す待機位置と、下端が前後端溶着受台34に到達した溶着位置との間を移動可能に構成されている。溶着切断ヒータ35は熱伝導率が良好で軽量のアルミニウムあるいはアルミニウム合金で形成され、下端形状が鋭角に形成されている。溶着切断ヒータ35には不図示のラバーヒータが焼き付け固着されており、このラバーヒータに通電することにより溶着切断ヒータ35を加熱することができる。また、溶着切断ヒータ35の温度を計測するためのサーミスタが取り付けられている。
【0034】
図9に示すように、溶着切断ヒータ35の上方には上フィルムロールR1が、下方には下フィルムロールR2が配置されている。以下、上フィルムロールR1について説明するが、下フィルムロールR2の構成とその支持構造も上フィルムロールR1と同一である。
【0035】
上フィルムロールR1は上紙管R1aに長尺のフィルム(上フィルムF1)を巻回したものである。上紙管軸36Aは上紙管R1aを内面側から同軸に支持している。上フィルムF1は図示手前側から奥側に向かう方向(以下幅方向という)に幅を有し、上紙管R1aも上フィルムF1と同一の幅を有する。その幅は、揃え装置2から搬送される丁合セットSの幅よりも若干大きく形成されている。
【0036】
上フィルムロールR1の端面に幅方向に隣接して、上フィルムロールR1の端面と平行な板状に形成された上紙管ガイド37Aが立設されている。上紙管ガイド37Aには上端から下方に向かって延びる上ガイドスリット37aAが形成され、この上ガイドスリット37aAに上紙管軸36Aが挿通されている。さらに上フィルムロールR1を下方から支持する上フィルム支持ローラ38Aが設けられている。
【0037】
上紙管ガイド37Aは上フィルムロールR1の幅方向の両サイドに同形状のものが立設している。上紙管軸36Aの支持輪が上紙管R1aの内周面を支持することにより、上紙管軸36Aと上フィルムロールR1とが同軸となるように支持している。上紙管軸36Aは、二枚の上紙管ガイド37Aの間隔よりも幅方向に長く形成され、その両端部が上ガイドスリット37aAに挿通されている。上フィルムロールR1の残量が減少してロール径が小さくなると、上紙管軸36Aの位置が下降する。上フィルム支持ローラ38Aの一端には円筒形状の上支持ローラ制動輪38aAが同軸に固定支持されている。
【0038】
図9に示すように、包装装置3は、上支持ローラ制動輪38aAに対して接離可能なブレーキシューを有する上フィルムブレーキ機構39Aを備える。さらに、上フィルムロールR1の残量を検出するための上フィルム残量検出機構315Aを備える。
【0039】
包装装置3は、下フィルムロールR2においても上フィルムロールR1における上紙管軸36A、上紙管ガイド37A、上フィルム支持ローラ38A、上フィルムブレーキ機構39A及び上フィルム残量検出機構315Aと同様の構成として、下紙管軸36B、下紙管ガイド37B、下フィルム支持ローラ38B、下フィルムブレーキ機構39B及び下フィルム残量検出機構315Bを備える。
【0040】
上フィルムロールR1からは上フィルムF1が引き出され、上第一フィルムガイド331及び上第二フィルムガイド332に掛けられて、その先端が溶着切断ヒータ35の下方に位置している。下フィルムロールR2からは下フィルムF2が引き出され、下フィルムガイド333に掛けられて、その先端が溶着切断ヒータ35の下方に位置している。そして上下二つのフィルム(F1、F2)は先端同士が予め前回の包装処理で溶着され、溶着ラインFxを形成した状態になっている。
【0041】
溶着切断ヒータ35及び前後端溶着受台34の図示左方には、挿入口32から挿入された丁合セットSをフィルム(F1、F2)とともに搬送する上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335を備える。上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335はともに幅方向に二本ずつ配置され、その間隔は、丁合セットSの幅(図中X軸方向の長さ)よりも短く構成されているので、上搬送ベルト334は丁合セットSを上方から、下搬送ベルト335は丁合セットSを下方から挟み、図示左方に搬送できるようになっている(以下、この丁合セットSが搬送される方向を「包装時搬送方向」という)。下搬送ベルト335が掛けられている一方のプーリである下搬送下流側プーリ336には、歯付ベルト、歯付プーリ、ギヤ等で構成された包装装置下ベルト駆動伝達機構337を介して包装装置モータM1から駆動力が付与されている。また、上搬送ベルト334が掛けられている一方のプーリである上搬送下流側プーリ338にも、包装装置上ベルト駆動伝達機構(図示省略)を介して包装装置モータM1から駆動力が付与されている。すなわち包装装置モータM1が回転すると、上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335の両方に駆動力が付与され、無端移動する。
【0042】
上搬送ベルト334の幅方向の両サイド(幅方向の外側)にそれぞれ一個ずつ、計二個のサイド溶着ヒータ341を備える。また、下搬送ベルト335の幅方向の両サイド(幅方向の外側)でサイド溶着ヒータ341のそれぞれと対向する位置に、それぞれ一個ずつ、計二個のサイド溶着受台342を備える。サイド溶着ヒータ341及びサイド溶着受台342は、それぞれ、上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335の搬送方向(包装時搬送方向)に沿って長く形成されている。
【0043】
二つのサイド溶着ヒータ341の各々も溶着切断ヒータ35と同様に、ラバーヒータが焼き付け固定された軽量のアルミニウムあるいはアルミニウム合金で形成され、下端形状が鋭角に形成されている。また、温度を計測するためのサーミスタも取り付けられている。
【0044】
二つのサイド溶着ヒータ341の幅方向の間隔は、丁合セットSの幅よりも長く、且つ、二つのフィルム(F1、F2)の幅よりも短く構成されている。そして二つのサイド溶着ヒータ341はともに、不図示の駆動機構により、下端がサイド溶着受台342に到達するまで下降することができる。このような構成により、丁合セットSの幅方向の両サイドで、フィルム(F1、F2)を溶着できる。
【0045】
サイド溶着ヒータ341及びサイド溶着受台342の
図9中の左方には、包装済みの丁合セットSを排出する排出口43が形成されている。挿入口32から排出口43までの丁合セットSの搬送経路には、丁合セットSの先端または後端を検知できるように、溶着切断ヒータ35の包装時搬送方向の上流側(以下単に「包装時上流側」という)に第一センサD1を備え、溶着切断ヒータ35の包装時搬送方向の下流側(以下単に「包装時下流側」という)に第二センサD2を備える。さらに、排出口43の近傍に第三センサD3を備える。
【0046】
包装装置3では、三個所のセンサ(D1、D2、D3)によって、被包装物である丁合セットSが検知された検知信号に基づいて、溶着切断ヒータ35及びサイド溶着ヒータ341を上下動させるヒータアクチェータと、包装装置モータM1と、二つのブレーキ機構39(39A、39B)とを、所定のタイミングに基づいて駆動制御する。
【0047】
丁合セットSが挿入口32から挿入され、第一センサD1が丁合セットSの先端を検知すると、二つのブレーキ機構39(39A、39B)のブレーキを解除するとともに、包装装置モータM1の駆動を開始する。これにより、挿入された丁合セットSによって溶着ラインFxが押された二つのフィルム(F1、F2)が、それぞれのフィルムロール(R1、R2)から巻き出される。溶着ラインFxを押しながら装置内に進入した丁合セットSは、二つのフィルム(F1、F2)に挟まれた状態で、上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335によって搬送される。この搬送力によって、二つのフィルム(F1、F2)が引っ張られ、それぞれのフィルムロール(R1、R2)からさらに巻き出される。
【0048】
二つのフィルムに挟まれた状態の丁合セットSが、上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335によって
図9の左方へ搬送され、第二センサD2が丁合セットSの後端を検知してから所定時間後に、包装装置モータM1を停止し、その後、二つのブレーキ機構39(39A、39B)のブレーキをONにする。次に、包装装置モータM1を停止することで上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335を停止させ、ヒータアクチェータを駆動させることで溶着切断ヒータ35及びサイド溶着ヒータ341を下降する。溶着切断ヒータ35及びサイド溶着ヒータ341を下降して待機位置から溶着位置に移動し、溶着切断ヒータ35と前後端溶着受台34との間、及び、サイド溶着ヒータ341とサイド溶着受台342との間に、二つのフィルム(F1、F2)を挟み、二つのフィルム(F1、F2)を熱溶着する。
【0049】
その後、サイド溶着ヒータ341を待機位置まで上昇させ、包装装置モータM1の駆動を再開して上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335の無端移動を再開し、上搬送ベルト334及び下搬送ベルト335により、丁合セットSの搬送が再開される。このとき、丁合セットSの上流側では溶着切断ヒータ35が溶着位置にあるため、この溶着位置で二つのフィルム(F1、F2)が切断される。これらの動作により、丁合セットSの後端側と両サイドでフィルム(F1、F2)が溶着され、後端側はその溶着位置で切断された包装物が作成される。丁合セットSの前端側は前回の包装処理の際に予め二つのフィルム(F1、F2)が溶着されて溶着ラインFxを形成しているため、これと合わせて丁合セットSの周囲が溶着密閉された包装物が作成される。
【0050】
包装物が作成された後も、包装装置モータM1は駆動を継続し、包装物を形成する丁合セットSの後端の通過を第三センサD3が検知すると、包装装置モータM1の駆動を停止するとともに、溶着切断ヒータ35を待機位置まで上昇させる。後端が第三センサD3の検知位置を通過した丁合セットSは包装物の状態で排出口43から排出され、包装物トレイ4に積載される。
【0051】
次に、包装装置3を単独で用いる場合について説明する。
図2に示すように、包装装置3は装置回動軸301を備え、装置回動軸301を中心に回動可能となっている。
図10は、包装装置3を単独で用いる状態の丁合包装システム500を模式的に示した平面図であり、
図2に対して、装置回動軸301を中心に包装装置3を時計回り方向に90[°]回転させた状態である。
図10に示す状態とすることで、包装装置3の挿入口32が露出し、作業者が丁合セットS以外の被包装物を手で挿入口32に挿入して、包装処理を行うことができる。
【0052】
図2に示すように、本実施形態の丁合包装システム500は、X-Y平面(水平面)に平行な方向について、丁合装置1から揃え装置2に向かう丁合セットSの移動方向(
図2中の矢印「A」で示すX軸に沿った方向)に対して、揃え装置2から包装装置3に向かう丁合セットSの移動方向(
図2中の矢印「B」で示すY軸に沿った方向等)が、直交する配置となっている。そして、
図10に示すように、包装装置3における丁合装置1側の回転軸である装置回動軸301を中心に回転させることで、揃え装置2の排出部に対して包装装置3の挿入口32が対向する位置から対向しない位置に移動させる構成である。仮に、本実施形態と異なり、
図2に示す状態から包装装置3をY軸に平行に
図2中の左方向にスライドさせることで、挿入口32に挿入可能とする構成を考えると、包装装置3の移動によって丁合包装システム500の設置に必要な領域がY軸方向に長くなる。これに対して、本実施形態のように、包装装置3を丁合装置1側の回転軸で回転させる構成では、移動の前後で、包装丁合システム500全体のX軸方向の長さ及びY軸方向の長さの増減が少なく、包装装置3を移動可能とするために設置に必要な領域が広くなることを防止できる。
【0053】
丁合装置1で丁合された丁合物以外の被包装物を包装装置3で包装処理を可能とする構成としては、
図10に示すように、包装装置3を回転させて挿入口32を露出させる構成に限らず、揃え装置2と包装装置3との間や揃え装置2の上部に、手差し部を配置し、手差し部に載置または挿入された被包装物を包装装置3の挿入口32に搬送して包装処理を行う構成としてもよい。
丁合装置1で丁合された丁合物以外の被包装物を包装装置3で包装処理を可能とする構成としては、丁合装置1の排紙口13以外から揃え装置2に被包装物を受入可能な構成としてもよい。例えば、揃え装置2の上部または側部にカバーを設けず、スタック部210を露出した構成、または、上部また側部に開閉カバーを設け、この開閉カバーを開放することでスタック部210を露出させる構成としてもよい。これらの構成では、露出したスタック部210に対して外部から被包装物を作業者が手で入れることができる。さらに、例えば、被包装物をスタック部210に案内する手差し給紙装置や手差し給紙ガイドを設けてもよい。
このように、丁合装置1の排紙口13以外から揃え装置2に被包装物を受入可能な構成であれば、丁合装置1と包装装置3とを備えた丁合包装システム500であって、丁合装置1で丁合された丁合物以外の被包装物を、揃え装置2で揃えた状態で、包装装置3で包装することが可能となる。
【0054】
<変形例1>
次に、本発明に係る丁合包装システム500に適用可能な揃え装置2の一つ目の変形例(以下、「変形例1」と呼ぶ)について説明する。
図11は、変形例1の揃え装置2の説明図である。
図11(a)は、スタック部210が空の状態(丁合セットSが載置されていない状態)の平面図であり、
図11(b)は、スタック部210に丁合セットSが載置された状態を正面側から見た概略図であり、
図11(c)は、揃え処理を終えた丁合セットSを包装装置3に向けて搬送する状態を正面側から見た概略図である。
【0055】
図6及び
図7に示す実施形態に係る揃え装置2では、側方揃え爪201が丁合セットSの縁を包装装置3に向けて押圧する際、丁合セットSを形成する複数枚の用紙S1の束の縁を押圧するため、用紙S1の束を挟んだ挟み用紙S2に対して用紙S1の束が滑り、挟み用紙S2に搬送力が伝わらず、挟み用紙S2がスタック部210に取り残されるおそれがある。
これに対して、変形例1の揃え装置2は、スタック部210における搬送方向下流側端部近傍(下流側突き当て板205のすぐ上流側の位置)に丁合セット搬送ベルト207を備える。丁合セット搬送ベルト207を備える点以外は、実施形態の揃え装置2と同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0056】
変形例1の揃え装置2では、スタック部210に丁合セットSが到達すると、後方揃え板204が図中の矢印「B」で示すようにX軸に沿った方向に往復運動し、側方揃え爪201が図中の矢印「C」で示すようにY軸に沿った方向に往復運動する。これにより、上述した実施形態と同様に丁合セットSの幅及び長さが所定の範囲に収まるように、丁合セットSを揃えることができる。
丁合セットSに対する揃え処理が終わると、揃え装置2は、下流側突き当て板205を、突き当て位置(
図11(b)で示す位置)から退避位置(
図11(c)で示す位置)へと移動させる。次に、揃え物排出ローラ対206を
図11中の矢印で示す方向に回転させ、側方揃え爪201を
図11中の矢印「D」で示す方向に移動させる。このときの、側方揃え爪201は、揃え処理の往復移動の際に、下流側突き当て板205に最も近づいた位置よりもさらに包装装置3側(
図11中の左側)に移動する。このとき、矢印「D」方向に移動する側方揃え爪201が丁合セットSの縁部に接触するタイミングに合わせて、丁合セット搬送ベルト207の駆動を開始し、ベルト上面が
図11(c)中の矢印「G」方向に移動するように無端移動させる。
【0057】
これらの移動により、側方揃え爪201によって丁合セットSの用紙S1の束の縁を包装装置3に向けて押圧されるとともに、丁合セット搬送ベルト207によって丁合セットSの挟み用紙S2が包装装置3に向かう搬送力が付与される。その後、揃え物排出ローラ対206のニップに挟持された丁合セットSは、回転する揃え物排出ローラ対206によって
図11(c)中の矢印「E」で示す方向に搬送され、包装装置3に向けて搬送される。
変形例1では、丁合セット搬送ベルト207によって挟み用紙S2に対して包装装置3に向かう搬送力を付与しているため、丁合セットSを形成する挟み用紙S2がスタック部210に取り残されることを防止できる。
【0058】
<変形例2>
次に、本発明に係る丁合包装システム500に適用可能な揃え装置2の二つ目の変形例(以下、「変形例2」と呼ぶ)について説明する。
図12は、変形例2の揃え装置2の説明図である。
図12(a)は、スタック部210に丁合セットSが載置された状態を正面側から見た概略図であり、
図12(a)は、揃え処理を終えた丁合セットSを包装装置3に向けて搬送する状態を正面側から見た概略図である。
【0059】
図12に示すように、変形例2の揃え装置2は、上述した実施形態の下流側突き当て板205の代わりに、下流側突き当てレジストローラ対208を備える。他の点は共通するため、説明を省略する。
変形例2の揃え装置2のスタック部210に丁合セットSが到達すると、実施形態と同様に、後方揃え板204と側方揃え爪201と往復運動する。後方揃え板204の往復運動によって、往復運動の際に後方揃え板204が正面突き当て板203に最も近づいた位置での後方揃え板204から正面突き当て板203までの距離の範囲に収まるように、丁合セットSを揃えることができる。
【0060】
図12(a)に示すように、揃え処理の際には、下流側突き当てレジストローラ対208は回転しておらず、二つのローラでレジストニップを形成する。側方揃え爪201の往復運動によって側方揃え爪201に押された丁合セットSが下流側突き当てレジストローラ対208に突き当たり、丁合セットSを形成する用紙S1同士の長さ方向(図中Y軸方向)両端の縁の位置を揃えることができる。また、側方揃え爪201の往復運動によって、丁合セットSの長さ(図中Y軸方向の長さ)が、往復運動の際に側方揃え爪201が下流側突き当てレジストローラ対208に最も近づいた位置での側方揃え爪201から下流側突き当てレジストローラ対208のレジストニップまでの距離の範囲に収まるように、丁合セットSを揃えることができる。
【0061】
側方揃え爪201及び後方揃え板204を所定回数また所定時間、往復運動させて、丁合セットSに対する揃え処理が終わると、揃え装置2は、丁合セットSを包装装置3に向けて搬送する。
側方揃え爪201及び後方揃え板204の往復運動を停止させて、揃え処理が終わると、揃え装置2は、下流側突き当てレジストローラ対208と揃え物排出ローラ対206とを
図12(b)中の矢印で示す方向に回転させ、側方揃え爪201を
図7中の矢印「D」で示す方向に移動させる。この移動により、側方揃え爪201が丁合セットSの縁を包装装置3に向けて押圧し、押圧された丁合セットSは、回転する下流側突き当てレジストローラ対208に挟持・搬送され、さらに、揃え物排出ローラ対206に挟持・搬送されて
図12(b)中の矢印「E」で示す方向に搬送され、包装装置3に向けて搬送される。
【0062】
<変形例3>
次に、本発明に係る丁合包装システム500に適用可能な揃え装置2の三つ目の変形例(以下、「変形例3」と呼ぶ)について説明する。
図13は、変形例3の揃え装置2の斜視説明図であり、
図14は、変形例3の揃え装置2を正面側から見た概略図である。
【0063】
図13及び
図14に示す揃え装置2で、上述した実施形態と同一の符号を付した部材は、同様の機能を有する。
変形例3の揃え装置2は、スタック部210の上方にX軸方向に延在するように、三本のスタックガイド棒240を備える。スタックガイド棒240は、不図示の丁合物受入口から受け入れた丁合セットSをスタック部210に案内するように、丁合物受入口の上方の壁面から正面突き当て板203の壁面まで延在する。
【0064】
上述した実施形態の揃え装置2では、側方揃え爪201が揃え処理済みの丁合セットSをスタック部210から揃え物排出ローラ対206のニップに挟持される位置まで押し出す押し出し部材としての機能を備えている。これに対して、変形例3の揃え装置2では、側方揃え爪201とは別に押し出し部材としての押し出し爪220を備える。
押し出し爪220は底板202よりも下方に位置する押し出しベルト221に固定されており、押し出しベルト221の上部張架面に位置するときに、押し出し爪220は底板202の開口部からスタック部210内に突き出る状態となる。
【0065】
上述した実施形態の揃え装置2の揃え物排出ローラ対206の代わりに、変形例3の揃え装置2は、第一揃え物排出ローラ対231と第二揃え物排出ローラ対232とを備える。
図13では、第一揃え物排出ローラ対231及び第二揃え物排出ローラ対232の図示を省略し、これらのローラ対の下部ローラを搬送経路上に突き出すために底板202に設けられた開口部である第一ローラ開口部231aと第二ローラ開口部232aとを図示している。
【0066】
変形例3の揃え装置2では、丁合装置1の排紙口13から装置外へ排出された丁合セットSを、不図示の丁合物受入口から受入れ、スタックガイド棒240によってスタック部210に案内する。
丁合セットSがスタック部210に到達すると、後方揃え板204が
図13中の矢印「B」で示すようにX軸に沿った方向に往復運動し、側方揃え爪201が
図13及び
図14中の矢印「C」で示すようにY軸に沿った方向に往復運動する(
図14中の実線で示す範囲と破線で示す範囲で往復する)。
【0067】
後方揃え板204の往復運動によって後方揃え板204に押された丁合セットSが正面突き当て板203に突き当たり、丁合セットSを形成する用紙S1同士の幅方向(図中X軸方向)両端の縁の位置を揃えることができる。また、後方揃え板204の往復運動によって、丁合セットSの幅(図中X軸方向の長さ)が、往復運動の際に後方揃え板204が正面突き当て板203に最も近づいた位置での後方揃え板204から正面突き当て板203までの距離の範囲に収まるように、丁合セットSを揃えることができる。
【0068】
側方揃え爪201の往復運動によって側方揃え爪201に押された丁合セットSが突き当て位置にある下流側突き当て板205に突き当たり、丁合セットSを形成する用紙S1同士の長さ方向(図中Y軸方向)両端の縁の位置を揃えることができる。また、側方揃え爪201の往復運動によって、丁合セットSの長さ(図中Y軸方向の長さ)が、往復運動の際に側方揃え爪201が下流側突き当て板205に最も近づいた位置での側方揃え爪201から下流側突き当て板205までの距離の範囲に収まるように、丁合セットSを揃えることができる。
揃え処理の際には、押し出し爪220は、側方揃え爪201よりも上流側または底板202よりも下方に位置する。
【0069】
側方揃え爪201及び後方揃え板204を、所定回数また所定時間、往復運動させて、丁合セットSに対する揃え処理が終わると、揃え装置2は、丁合セットSを包装装置3に向けて搬送する。
側方揃え爪201及び後方揃え板204の往復運動を停止させて、揃え処理が終わると、揃え装置2は、下流側突き当て板205を、突き当て位置(
図13に示す位置、及び、
図14中の実線で示す位置)から退避位置(
図14(c)中の破線で示す位置)へと移動させる。次に、不図示の駆動源を駆動して、第一揃え物排出ローラ対231及び第二揃え物排出ローラ対232と、押し出しベルト221とを回転させる。押し出しベルト221の回転によって押し出し爪220が丁合セットSの縁を包装装置3に向けて押圧し、押圧された丁合セットSは退避位置に移動した下流側突き当て板205の上方を通過して、第一揃え物排出ローラ対231のニップに挟持される位置まで移動する。揃え物排出ローラ対206のニップに挟持された丁合セットSは、回転する第一揃え物排出ローラ対231及び第二揃え物排出ローラ対232によって
図13及び
図14中の矢印「E」で示す方向に搬送され、包装装置3に向けて搬送される。
【0070】
<第二の実施形態>
次に、本発明に係る丁合包装システム500の第二の実施形態について説明する。
図15は、第二の実施形態の丁合包装システム500を模式的に示した平面図であり、
図15(a)は、丁合装置1で作成した丁合セットSを包装装置3で包装するときの配置であり、
図15(b)及び
図15(c)は、包装装置3を単独で用いる状態の丁合包装システム500を模式的に示した平面図である。
図15(b)は、装置回動軸301を中心に包装装置3を時計回り方向に90[°]回転させた状態の説明図であり、
図15(c)は、装置回動軸301を備えず、包装装置3を搬送方向に平行な方向(X軸方向)で、揃え装置から離れる方向にスライドさせた状態の説明図である。
【0071】
図15に示す第二の実施形態の丁合包装システム500は、丁合装置1、揃え装置2及び包装装置3の配置が異なる点以外は上述した実施形態と同様である。そして、丁合装置1、揃え装置2及び包装装置3のそれぞれの具体的な構成としては、上述した実施形態の丁合包装システム500を構成する各装置と同様のものを用いることができる。
【0072】
第二の実施形態の丁合包装システム500は、水平面であるX-Y平面に平行な方向について、丁合装置1、揃え装置2及び包装装置3をX軸方向に沿って直線状に配置している。このような配置とすることによって、搬送方向に直交する幅方向(
図15中のY軸方向)への大型化を防止し、長尺な設置環境に設置し易いシステムを実現できる。
【0073】
第二の実施形態の丁合包装システム500においても、包装装置3を移動可能とし、包装装置3を単独で用いることが可能な構成としてもよい。包装装置3を移動可能とする構成としては、
図15(b)に示すように、上述した実施形態と同様に装置回動軸301を中心に包装装置3を回転させる構成としてもよい。しかし、包装装置3を回転させると、
図15(a)の状態に比べて、搬送方向に直交する幅方向(Y軸方向)に包装装置3が突き出してしまい、丁合包装システム500の設置に必要なスペースが幅方向に大きくなってしまう。これに対して、
図15(c)に示すように、包装装置3を搬送方向に平行な方向にスライドさせる構成であれば、設置スペースが幅方向に広がることを防止し、長尺な設置環境に設置し易いシステムを実現できる。
包装装置3をスライドさせて挿入口32を開放する構成としては、包装装置3を搬送方向に直交する方向にスライドさせる構成としてもよいが、
図15(c)に示すように、包装装置3を搬送方向に平行な方向にスライドさせる構成の方が、設置スペースが幅方向に広がることを防止できる。
【0074】
上述した実施形態の丁合包装システム500では、丁合装置1で作成された一つのシート束(丁合セットS)に対して、揃え装置2によって揃え処理を行い、包装装置3でフィルムによる包装を行って一つの包装物を作成する。一つの包装物に内包する被包装物としては、一つのシート束に限らない。複数のシート束を内包したり、折紙(挟み用紙S2)によって挟まれたシート束に一枚のシートを重ねたものを内包したりしてもよい。これらの場合、一つのシート束が揃え装置2に排出された状態で、他のシート束や一枚のシートを丁合装置1から供給し、揃え装置2内のシート束に重ねて排出し、揃え装置2で揃え処理を行い、包装装置3に受け渡す。
【0075】
上述した丁合包装システム500では、丁合後、綴じ処理が施されていないシート同士からなるシート束に対して揃え処理を行い、包装処理を行っている。綴じ処理が行われていないシート同士からなるシート束をそのまま包装しようとすると、シート同士の厚み方向に直交する方向(以下、「面方向」という)の位置がばらついて、シートが包装装置3に入らなくなるおそれがある。また、シート同士の面方向の位置のばらつきを考慮して、包装装置3の挿入口を大きくし、面方向に余裕をもった包装処理を行うと、包装したフィルム内でシートが移動可能となり、フィルム内でシートの位置がばらついて、見た目の品質が低下する恐れがある。さらに、包装装置3ないでのシート束の後端の通過を検知して、後端側の溶着を行う構成では、シート束の先端から後端までの距離にバラつきがあると、先端側の溶着位置から後端側の溶着位置までの距離にバラつきが生じ、包装物の大きさにバラつきが生じる恐れがある。
【0076】
これらの問題に対して、本実施形態の丁合包装システム500では、丁合後、綴じ処理が施されていないシート同士からなるシート束に対して揃え処理を行い、包装処理を行っているため、シート同士の縁の位置を揃えた状態のシート束を包装装置3で包装することができる。揃え装置2によって縁の位置を揃えることで、シート束の縦・横方向の大きさがシートに比べて大きくなることを抑制できる。これにより、シート束が縦・横方向に大きくなることに起因して生じる、シート束が包装装置3に入らない不具合やシート束の包装状態の品質や大きさにバラつきが生じる不具合を抑制できる。
【0077】
丁合したシート束を包装する構成としては、丁合後、綴じ処理を施して製本して冊子とした後に包装する構成が考えられる。このように製本した冊子を包装するものであれば、被包装物の大きさがばらつくことはない。これに対して、広告束や、複数の冊子を重ねた冊子束等、互いに綴じ処理等の固定処理を行うことなく、丁合束のまま包装することが求められることがある。この場合、丁合束を形成する紙や冊子の縁の位置にバラつきがあると、丁合束の投影面積が大きくなり、包装装置に入れることができなかったり、包装品質や包装物の大きさにバラつきが生じたりすることがある。このような問題に対して、本発明に係る丁合包装システムであれば、丁合束を揃えて包装装置に受け渡すため、丁合束を包装装置に入れることができない不具合や、包装品質や包装物の大きさにバラつきが生じる不具合の発生を防止できる。
【0078】
包装装置3としては、公知のものを使用することができ、例えば、特開2017-074975号公報に記載のものを用いることができるが、これに限るものではない。
また、上述した包装装置3は、被包装物である丁合セットSを横方向に搬送する間に包装材である樹脂フィルムで包装する横型搬送の構成であるが、本発明に係る丁合システムで用いることができる包装手段は、これに限るものではない。例えば、特開2016-37302号公報に記載の包装装置のように、被包装物を上方から下方に向けて搬送する間に、包装する縦型搬送の構成でもよい。
本発明に係る丁合包装システムで用いる包装手段としては、上述した実施形態の包装装置3のように、被包装体を二枚のフィルムで挟んで、二枚のフィルムシートを溶着するものに限らない。例えば、特開2008-100710号公報に記載された包装装置のように一枚のフィルムシートを折り合わせて包装するものであってもよい。また、三枚以上の樹脂フィルムを用いて包装する包装装置にも適用可能である。
被包装物を包装する包装材としては、樹脂フィルムに限るものではない。
【0079】
上述した実施形態の丁合包装システム500では、包装装置3は、二つのフィルムシートの溶着ラインFxをシート束で押し込んで、二つのフィルムシートによって丁合セットSを挟み込む構成である。このような構成で、丁合セットSを形成する用紙S1の先端の位置にバラつきが生じていると、先端方向に突き出した一枚の用紙S1のみで溶着ラインFxを押し込もうとする状態となって、溶着ラインFxに最初に接触した用紙S1の先端が折れて、包装物の品質の低下に繋がるおそれがある。これに対して、本実施形態では、揃え装置2で用紙S1同士の先端位置を揃えた丁合セットSによって溶着ラインFxを押し込むため、用紙S1の先端が折れる不具合を防止できる。
【0080】
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
【0081】
〔態様1〕
用紙S1及び挟み用紙S2等の複数枚のシートを重ねて丁合セットS等のシート束を作成する丁合装置1等の丁合手段と、丁合手段で作成したシート束を樹脂フィルム(F1、F2)等の包装材で包装する包装装置3等の包装手段と、を備えた丁合包装システム500等の丁合包装システムにおいて、丁合手段と包装手段との間に、シート束を形成する用紙S1等のシート同士の縁の位置を揃える揃え装置2等の揃え手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、揃え手段によってシート同士の縁の位置を揃え、シート束の縦・横方向の大きさがシートに比べて大きくなることを抑制した状態のシート束を包装手段で包装することができる。これにより、シート束が縦・横方向に大きくなることに起因して生じる、シート束が包装手段に入らない不具合やシート束の包装状態の品質や大きさにバラつきが生じる不具合を抑制できる。
【0082】
〔態様2〕
態様1の丁合包装システムにおいて、丁合手段は、
図4等に示すように、シートを供給する給紙機構102等のシート供給部を高さ方向に複数段(102a~102j、102k~102t)備え、複数段のシート供給部のそれぞれから供給されたシート同士を重ねてシート束を形成することを特徴とするものである。
これによれば、丁合包装システムを構成する丁合手段の水平方向の専有面積が小さくなり、丁合包装システム全体での専有面積も小さくすることができ、丁合包装システムの設置に必要な面積が小さくなり、設置環境の自由度が向上する。
【0083】
〔態様3〕
態様1または2の丁合包装システムにおいて、包装手段は、揃え手段の揃え物排出部(揃え物排出ローラ対206または第二揃え物排出ローラ対232等)からシート束を受け入れる挿入口32等の被包装物受入部を備え、包装手段は、揃え物排出部に対して被包装物受入部が対向する位置(
図2に示す位置)から対向しない位置(
図10に示す位置)に移動可能であることを特徴とするものである。
これによれば、揃え物排出部に対して被包装物受入部が対向しない位置となるように包装手段を移動することで、被包装物受入部が露出し、丁合手段で丁合したシート束以外の被包装物を作業者が手で入れるなど、包装手段の単独使用が可能となる。
【0084】
[態様4]
態様1乃至3の何れかの態様に係る丁合包装システムにおいて、揃え手段は、シート束に対して揃え処理を行うスタック部210等の揃え部と、揃え処理を行ったシート束を揃え部から包装手段に向かう方向に押し出す押し出し手段(側方揃え爪201または押し出し爪220等)と、押し出し手段によって揃え部から押し出されてきたシート束を挟持し、包装手段に向かう方向に搬送する挟持搬送手段(揃え物排出ローラ対206または第一揃え物排出ローラ対231及び第二揃え物排出ローラ対232等)を備えることを特徴とするものである。
これによれば、揃え処理を行ったシート束を揃え部から押し出し手段で押し出しながら挟持搬送部材で挟持・搬送するため、シート束の揃えが崩れることを防止し、揃った状態を維持しながら包装手段に受け渡すことが可能となる。
【0085】
〔態様5〕
態様1乃至4の何れかに係る丁合包装システムにおいて、丁合手段における縦搬送路107等の丁合搬送路の下流側端部から包装手段までの間(排紙搬送路12等)に、シート束を包装手段とは異なる搬送先(振分けトレイ16等)に搬送経路を切り替える振分け切替板150等の搬送路切替手段を備えることを特徴とするものである。
これによれば、丁合内容を確認するために丁合テストしてシート束や丁合時に丁合エラーとなったシート束を、包装処理をしない状態で取得することが可能となる。
【0086】
〔態様6〕
態様1乃至5の何れかに係る丁合包装システムにおいて、丁合手段は、複数枚のシート(用紙S1等)を重ねたものを一枚または複数枚のシート(挟み用紙S2等)を折ったもので挟むことでシート束を形成することを特徴とするものである。
これによれば、複数枚のシートを重ねたのみのシート束よりも、揃えた状態を維持し易くなり、包装物の品質や大きさにバラつきが生じることをさらに抑制することができる。
【0087】
〔態様7〕
態様1乃至6の何れかに係る丁合包装システムにおいて、
図1及び
図2等に示すように、X-Y平面等の水平面に平行な方向について、丁合手段から揃え手段に向かうシート束の移動方向(X軸に沿った方向等)に対して、揃え手段から包装手段に向かうシート束の移動方向(Y軸に沿った方向等)が、直交することを特徴とするものである。
これによれば、丁合手段、揃え手段及び包装手段を直線状に配置するものに比べて、丁合包装システム全体が一方向に長尺となることを防止できる。
【0088】
〔態様8〕
態様1乃至6の何れかに係る丁合包装システムにおいて、X-Y平面等の水平面に平行な方向について、丁合手段、揃え手段及び包装手段を直線状に配置する(
図15(a)に示す状態に配置する等)ことを特徴とするものである。
これによれば、丁合手段、揃え手段及び包装手段を直線状に配置することで、幅方向への大型化を防止し、長尺な設置環境に設置し易くなる。
【符号の説明】
【0089】
1 :丁合装置
2 :揃え装置
3 :包装装置
4 :包装物トレイ
32 :挿入口
34 :前後端溶着受台
35 :溶着切断ヒータ
43 :排出口
102 :給紙機構
103 :挟み用紙給紙機構
150 :振分け切替板
201 :側方揃え爪
203 :正面突き当て板
204 :後方揃え板
205 :下流側突き当て板
206 :揃え物排出ローラ対
210 :スタック部
220 :押し出し爪
231 :第一揃え物排出ローラ対
232 :第二揃え物排出ローラ対
301 :装置回動軸
334 :上搬送ベルト
335 :下搬送ベルト
341 :サイド溶着ヒータ
342 :サイド溶着受台
500 :丁合包装システム
F1 :上フィルム
F2 :下フィルム
S :丁合セット