(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022131946
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】単板等級選別堆積・仕組み方法及び装置
(51)【国際特許分類】
B27D 1/00 20060101AFI20220831BHJP
【FI】
B27D1/00 E
B27D1/00 B
B27D1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021031204
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】521085928
【氏名又は名称】島根合板株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000162869
【氏名又は名称】橋本電機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162396
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 泰之
(74)【代理人】
【識別番号】100122954
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷部 善太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100194803
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 理弘
(72)【発明者】
【氏名】荒木 裕二
(72)【発明者】
【氏名】新実 一成
(72)【発明者】
【氏名】三浦 弘充
(72)【発明者】
【氏名】船瀬 正裕
(72)【発明者】
【氏名】松田 和久
【テーマコード(参考)】
2B200
【Fターム(参考)】
2B200AA07
2B200BA04
2B200DA04
2B200EB02
2B200EB04
2B200EB07
2B200EC02
2B200EC18
2B200EC26
2B200EC30
(57)【要約】
【課題】乾燥前の定寸カットされた単板と端尺にカットされた単板を混載して乾燥工程に搬入されて、搬出された乾燥単板を、種別に選別するとともに仕組みを連続して行う方法及び装置を開発すること。
【解決手段】乾燥処理した単板を、次の工程を備えた連続処理する単板選別堆積・仕組み方法であって、選別工程の次に堆積工程あるいは仕組み工程を選択的に行うことを特徴とする単板選別堆積・仕組み方法。
単板を種別に選別する選別工程、
選別された単板を種別ごとに堆積する堆積工程、
選別された単板を仕組んで堆積する仕組み工程
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥処理した単板を、次の工程を備えた連続処理する単板選別堆積・仕組み方法であって、選別工程の次に堆積工程あるいは仕組み工程を選択的に行うことを特徴とする単板選別堆積・仕組み方法。
単板を種別に選別する選別工程、
選別された単板を種別ごとに堆積する堆積工程、
選別された単板を仕組んで堆積する仕組み工程
【請求項2】
仕組み工程は、仕組単板ごとにズラして堆積するズラシ積をすることを特徴とする請求項1記載の単板選別堆積・仕組み方法。
【請求項3】
仕組み工程は、表板又は裏板を反転して仕組みをすることを特徴とした請求項1又は2記載の単板選別堆積・仕組み方法。
【請求項4】
制御は、選別工程又は仕組み工程を優先して行うことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の単板選別堆積・仕組み方法。
【請求項5】
乾燥処理された単板を送る搬送装置、選別装置、選別された単板を種別に堆積する単板堆積装置、単板の仕組みと堆積を行う仕組堆積装置、を備えたことを特徴とする単板選別堆積・仕組装置。
【請求項6】
選別装置は、少なくとも、表板、裏板に選別する機能を備えており、
単板堆積装置は、少なくとも、表板堆積装置と裏板堆積装置を備えており、
仕組堆積装置は、少なくとも表板と裏板の組み合わせに仕組むこと、
を特徴とする請求項5記載の単板選別堆積・仕組装置。
【請求項7】
仕組堆積装置は、堆積する単板を左右又は/及び前後にずらして堆積するズラシ積機構を設けたことを特徴とする請求項5又は6に記載の単板選別堆積・仕組装置。
【請求項8】
仕組堆積装置は、ズラシ機構を有する中持ち装置を備えていることを特徴とする請求項7記載の単板選別・仕組装置。
【請求項9】
乾燥処理された単板を送る搬送装置、選別装置、選別された単板を種別に堆積する単板堆積装置、単板の仕組みと堆積を行う仕組堆積装置と、各装置を制御する制御装置、を備えた単板選別堆積・仕組装置であって、
乾燥処理された単板を搬送し、搬送される単板を検知する検出センサーを備えた搬入用搬送装置と、
検知された単板を種別に選別する選別センサーを備えた選別装置と、
選別センサーによって選別された単板を種別ごとに堆積する単板堆積装置と、
選別センサーによって選別された単板を仕組んで堆積する仕組堆積装置と、
を備え、
制御装置は、検知された単板に選別装置で得られた種別情報を追加し、当該単板を、種別ごとの単板堆積装置あるいは仕組堆積装置へ送って、それぞれの箇所で堆積する処理を行うことを特徴とする単板選別堆積・仕組装置。
【請求項10】
制御装置は、種別情報が付与された単板を、種別ごとに堆積処理を行う種別堆積処理優先機能、あるいは、単板の仕組み処理を行う仕組優先機能を備えていることを特徴とする請求項9記載の単板選別堆積・仕組装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合板の製造の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
合板は、原木丸太から単板を切削して、乾燥して、単板を糊付けして積層して、プレスして製造される。
合板では、表板、裏板、心板、添え心板などの種別に分けられた単板が使用される。例えば、表板は欠点の少ないきれいな表面の板、添え心板は節や色があってもよく表板よりも厚みがある板などである。また、合板は繊維方向を直交させて積層するのが原則であるので、繊維方向は表裏など奇数層が合板の長手方向、添え心板などの偶数層が合板の直交方向となる。
3プライ合板では、表裏単板の間に接着剤を塗布して心板を挟んで圧着して製造する。
図1に5プライ合板の構成例を示す。
繊維方向が長手方向と一致する表板11、心板13、裏板15の3種類の単板を仕組んだ仕組単板16が(a)に示されている。この仕組単板16の間に接着剤が塗布された添え心板12、14を挿入した状態が(b)に示されている。それを熱プレスして5プライ合板に形成した状態が(c)に示されている。
これらの合板に使用する単板は、原木丸太からは剥出された薄板を、所定の寸法(定寸)にカットされ、所定寸法に満たない(端尺)単板は、数枚をつなぎ合わせて所定寸法に形成されて、乾燥して使用される。また、穴や腐れのある薄板は、排除するか、欠点部分を削除して、使用に供される。このように、合板の製造に供される単板は、原木から得られた素単板を選別加工されたものである。これらの、選別や加工は単工程処理、あるいは、部分的に連続的に処理する方法や装置が開発されている。
【0003】
特許文献1(特開平8-57817号公報)には、原木から削出された生単板を連続して搬送し、搬送ライン中において端尺単板はこれをライン中で積算定尺単板に集成すると共に、他の長尺単板乃至は連続単板からの一枚定尺単板を含むそれらの総てを、交互に繰返される収納動作と排出動作とによって順次二枚重ねに集結した後に一つの堆積装置により集約的に高速堆積処理をする生単板の連続処理装置が開示されている。
特許文献2(特開昭62-59003号公報)には、罫引ナイフによる切削単板の中央部の罫引の切込みが消える罫引端末付近を自動的に検知して、この付近から先行切削単板と後続切削単板を自動的に分断し仕分するようにするための、次のa、b、cの3工程からなる直結単板処理工程に於ける罫引端末付近の自動処理方法であって、
a)ベニヤレースの中央部に配設された罫引ナイフの引上げ動作に連動して切削単板の罫引端末付近に塗料を自動的に塗布する第1工程、
b)前記第1工程により切削単板の罫引端末付近に塗布された塗料を検知して該罫引端末付近より前記切削単板を先行切削単板と後続切削単板とに自動的に分断する第2工程、
C)前記第2工程により分断された先行切削単板はこれを心板処理ラインへ、またその後続切削単板はこれを原板処理ラインへ夫々自動的に仕分する第3工程。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-57817号公報
【特許文献2】特開昭62-59003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、乾燥前の定寸カットされた単板と端尺にカットされた単板を混載して乾燥工程に搬入されて、搬出された乾燥単板を、種別に選別するとともに仕組みを連続して行う方法及び装置を開発することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、乾燥単板を選別、種別単板堆積、仕組単板堆積を連続的に処理できる単板を処理する発明である。本発明の要旨は次のとおりである。
1.乾燥処理した単板を、次の工程を備えた連続処理する単板選別堆積・仕組み方法であって、選別工程の次に堆積工程あるいは仕組み工程を選択的に行うことを特徴とする単板選別堆積・仕組み方法。この工程処理は制御装置を用いて制御される。
単板を種別に選別する選別工程、
選別された単板を種別ごとに堆積する堆積工程、
選別された単板を仕組んで堆積する仕組み工程
2.仕組み工程は、仕組単板ごとにズラして堆積するズラシ積をすることを特徴とする1.記載の単板選別堆積・仕組み方法。
3.仕組み工程は、表板又は裏板を反転して仕組みをすることを特徴とした1.又は2.記載の単板選別堆積・仕組み方法。
仕組み工程では、中持ち装置にもズラシ積み機構を設けて、仕組み単板のズラシ積みを中断せずに連続して行うことができる。
また、仕組み工程では、一定間隔で合定板を挿入して堆積することができる。
4.制御は、選別工程又は仕組み工程を優先して行うことを特徴とする1.~3.のいずれかに記載の単板選別堆積・仕組み方法。
5.乾燥処理された単板を送る搬送装置、選別装置、選別された単板を種別に堆積する単板堆積装置、単板の仕組みと堆積を行う仕組堆積装置、を備えたことを特徴とする単板選別堆積・仕組装置。
6.選別装置は、少なくとも、表板、裏板に選別する機能を備えており、
単板堆積装置は、少なくとも、表板堆積装置と裏板堆積装置を備えており、
仕組堆積装置は、少なくとも表板と裏板の組み合わせに仕組むこと、
を特徴とする5.記載の単板選別堆積・仕組装置。
7.仕組堆積装置は、堆積する単板を左右又は/及び前後にずらして堆積するズラシ積機構を設けたことを特徴とする5.又は6.に記載の単板選別堆積・仕組装置。
8.仕組堆積装置は、ズラシ機構を有する中持ち装置を備えていることを特徴とする7.記載の単板選別・仕組装置。
9.乾燥処理された単板を送る搬送装置、選別装置、選別された単板を種別に堆積する単板堆積装置、単板の仕組みと堆積を行う仕組堆積装置と、各装置を制御する制御装置、を備えた単板選別堆積・仕組装置であって、
乾燥処理された単板を搬送し、搬送される単板を検知する検出センサーを備えた搬入用搬送装置と、
検知された単板を種別に選別する選別センサーを備えた選別装置と、
選別センサーによって選別された単板を種別ごとに堆積する単板堆積装置と、
選別センサーによって選別された単板を仕組んで堆積する仕組堆積装置と、
を備え、
制御装置は、検知された単板に選別装置で得られた種別情報を追加し、当該単板を、種別ごとの単板堆積装置あるいは仕組堆積装置へ送って、それぞれの箇所で堆積する処理を行うことを特徴とする単板選別堆積・仕組装置。
10.制御装置は、種別情報が付与された単板を、種別ごとに堆積処理を行う種別堆積処理優先機能、あるいは、単板の仕組み処理を行う仕組優先機能を備えていることを特徴とする9.記載の単板選別堆積・仕組装置。
【発明の効果】
【0007】
1.本発明は、ドライヤでの乾燥後に、搬送されてくる乾燥された単板を対象に、単板の品質による選別と級別堆積及び仕組みを連続的に処理する方法及び装置である。連続処理するので省力化ができる。人手による仕組作業の軽減、再作業による単板の破損等の防止効果がある。特に、単板の選別から種別ごとの堆積及び仕組みまで連続して行うことができ、さらにズラシ積みまで連続してできるので、省力化、効率化が向上する。中持ち装置にズラシ積み機構を設けたので、仕組み工程のズラシ積みも中断することなく連続して行うことができる。
2.乾燥工程からは、定寸と短い端尺の単板が混載されて搬送されてくる。また、乾燥が不十分な単板や、割れなどの欠点が発生した単板なども混じっている。これらの単板を、判別して、高含水率単板、要補修単板、級別単板(表板、裏板、心板)に選別し、それぞれの種別の単板に堆積することと、級別単板を仕組むことを連続的に行う方法と装置を開発した。
3.また、本発明では、仕組み処理又は級別単板堆積処理のどちらか優先処理を行うことができる。仕組み処理を優先した場合、同じ種類の単板が連続したときには余剰となった単板を級別単板に堆積することとなる。後工程の接着などの都合で仕組み処理を中断する必要があるなどの場合は、級別単板堆積処理を優先することができる。あるいは、原木の品質によっては、ある級別に偏った単板になる場合があり、大半が同じ種類の単板になるようなときには、級別単板堆積処理優先が適している。
4.本発明で仕組まれる仕組み単板は、ズラシ積みを行っているので次の接着工程などで仕組み単板ごとに取り出す作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】仕組単板構成を示す図である。(a)繊維方向同方向単板仕組単板、(b)合板仕組単板、(c)合板。
【
図2】単板選別堆積・仕組装置概略図を示す図である。
【
図7】表裏仕組単板のズラシ積みの例を示す図である。
【
図8】3プライ仕組単板のズラシ積みの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願発明は、ドライヤでの乾燥後に、搬送されてくる乾燥された単板を対象に、単板の品質による選別と級別堆積及び仕組みを連続的に処理する方法及び装置である。連続処理するので省力化ができる。
ロータリーレースなどを用いて丸太から単板が削出され、使用できない部分を削除して、定寸などにカットした生単板を乾燥工程にかける。乾燥工程のドライヤから搬出された単板には、乾燥収縮や割れなどが新たに発生することがあり、合板に組み合わせることができる単板を選別する必要がある。3プライや5プライなど積層される合板には、表板、裏板、心板などがあり、単板をこれらに適する品質に選別する。接着剤をつけた中間板と積層する前に表板と裏板などを組み合わせて仕組単板を作成する。
本発明は、この乾燥後の単板を選別して種別に堆積あるいは仕組単板を連続して行う方法及び装置を提供するものである。
【0010】
すなわち、本発明は、乾燥処理した単板を、搬送しながら検知して、検知した単板を選別し、選別した単板を種別に堆積あるいは仕組みを、制御装置で制御して連続的に行う。
構成機器として、搬送装置、検出センサー、選別センサー、種別の堆積装置、仕組装置をそなえ、これらの機器類を制御する制御装置を備える。
本発明では、仕組み堆積あるいは種別単板堆積のどちらかを優先して行うように制御することができる。
【0011】
選別は、補修が必要な補修単板、乾燥が不十分な高含水率単板、心用の単板、合板の表にできる表板、合板の裏にできる裏板である。
仕組みでは、合板に使用できる表裏板あるいは表裏と心に組み合わせた仕組単板とする。仕組みにおいては、丸太の外側の面が合板の表裏面になるように、表板あるいは裏板を反転する操作を行うことが適している。
さらに仕組み工程では、仕組単板ごとにズラシして堆積するズラシ積を行うことによって、次工程での取り扱いを容易にすることができる。ずらす位置は、前後あるいは左右あるいは前後左右にできる。
【0012】
図1に合板を構成する単板について説明する。
図1(a)は、繊維方向が同一方向に組み合わされた3枚の仕組単板16を示している。
この仕組単板16は、合板の表になる表板11と心になる心板13と裏になる裏板15とに組み合わされている。表板は、節などがないきれいな板が適用され、次に、きれいな品質の板が裏板、強度的には問題ないが節などがある板が心板に適用される。これらの板に適する品質の単板が選別されて準備されることとなる。表板の単板が合板の長手方向に現れるのが一般的であるので、この3枚の単板の繊維方向は長手方向となっている。
図1(b)は、5プライ合板にする場合に仕組まれる単板の組み合わせを示した合板仕組単板の例である。合板は、単板の繊維方向を直交させて積層されるのが一般である。図示の例では、(a)で示した仕組単板16の3枚の単板の中間に繊維方向が直交している添え心板12、14が介在した5枚構成となっている。添え心板12、14には、接着剤を表裏に塗布した状態で重ねあわされることが多い。
図1(c)は、(b)に示した5プライの単板を熱圧着して形成された5プライ合板17が示されている。
本発明の単板仕組みは、繊維方向が同一方向の単板を表裏の2枚あるいは、表裏心の3枚に組み合わされた仕組単板を構成する。
【0013】
図2に単板選別堆積・仕組装置の概略を示す。
単板選別堆積・仕組装置100は、乾燥処理された単板を送る搬送装置2、単板検出センサー23、単板等級選別装置24、制御装置3、単板堆積装置4、仕組堆積装置5を備えている。
搬送装置2に載って移動してきた乾燥された単板vは、単板検出センサー23で検知され、検知された単板vは単板等級選別装置24で計測されたデータに基づいて、制御装置3で種別が判断される。単板vは次の単板堆積装置4あるいは仕組堆積装置5へ送られ、制御装置3の指令に基づいて、該当する箇所で堆積、あるいは仕組まれて堆積される。
乾燥装置から搬出された単板vは、連続的に各装置によって処理され所定の堆積装置に堆積される。各装置について、以下に説明する。
【0014】
<構成装置>
単板等級選別装置24は、画像センサーなどを用いて、単板vの画像データを制御装置3へ送信する。
搬送装置2は、単板等級選別装置搬入側搬送コンベヤ21と単板等級選別装置搬出側搬送コンベヤ22を備えている。
単板検出センサー23が単板等級選別装置搬入側搬送コンベヤ21上に配置されていて、搬送されてくる単板vの先端を検知して、検知シグナルを制御装置3へ送る。制御装置3では、単板に管理コードを付与して、単板ごとの処理符号とする。
【0015】
制御装置3では、単板vの品質を判断して、分類して、該当する次工程の処理を決定する。
図2の例では、割れ、水分量、変色、節などに応じて、補修が必要な補修単板41a、十分に乾燥されていない高含水率単板41b、心板単板41c、表板に使用できる表板単板41d、裏板に使用できる裏板単板41eに分類される。
制御装置3は類別に分類された単板に次工程の処理行う指示をする。
補修単板41aと高含水率単板41bは、再処理が必要なのでそれぞれ補修単板堆積装置25と高含水率単板堆積装置26で堆積される。仕組処理を優先して行う場合は、心板単板41c、表板単板41d、裏板単板41eは仕組堆積装置5へ送られる。仕組単板の組み合わせを行わない場合は、それぞれ心板単板堆積装置27、表板単板堆積装置28、裏板単板堆積装置29に堆積される。また、単板の堆積を優先する場合は、該当する種類のところに堆積される。
【0016】
単板堆積装置4は、制御装置3によって該当する堆積箇所まで搬送装置(搬送装置2、後述する吸着搬送コンベヤ37)で送られた単板を搬送装置の下方に設置されている堆積テーブルリフターに堆積する。
例えば、補修単板41aを補修単板堆積装置25、高含水率単板41bを高含水率単板堆積装置26、心板単板41cを心板単板堆積装置27、表板単板41dを表板単板単板堆積装置28、裏板単板41eを裏板単板堆積装置29に堆積する。
各堆積装置には、単板堆積制御盤、吸引用のファンを備えたチャンバーが設けられている。
仕組堆積装置5にはズラシ堆積機構18を採用することもできる。
図3に堆積装置の例を示す。
単板堆積装置4は、等級選別装置を経て搬送コンベヤから送られてくる単板vをチャンバー30内に配置した吸着搬送コンベヤ37が受け取って、堆積テーブルリフター39上で停止させる。停止した単板vを打落しバー34を下降させて、堆積テーブルリフター上に落して、堆積テーブルリフター39に堆積単板41の積山を形成する。中持ち装置38は、堆積テーブルリフター39を入れ替える際に、単板を一時仮受けして、連続処理を継続する。
一連の制御は、単板堆積制御盤31によって、制御される。単板堆積制御盤31は、吸着搬送コンベヤ37の先端側に設けられた単板検知センサー32で、搬送されてくる単板を検知した信号に基づいて、吸着搬送コンベヤ駆動装置36を制動して、堆積テーブルリフター39の上方で単板vを停止させ、打落しバー昇降装置35を作動させて打落しバー34を下降させて、単板vを吸着搬送コンベヤ37から分離して、落下させる。堆積テーブルリフター39は、昇降機構を備えており、単板を受け取る高さが一定になるように、堆積量に応じて降下する。
搬送する単板をどの種別の堆積装置で堆積させるかは、制御装置3が各単板堆積装置の単板堆積制御盤31に指示する。単板は該当する単板堆積装置まで、前にある吸着搬送コンベヤ37で送られてくる。
【0017】
中持ち装置38は、単板が満載になって堆積された単板を搬出する際に、堆積テーブルリフターの上方で、搬送装置から分離されて落下する単板を一時的に仮受けする機能を果たしている。単板堆積装置は、中持ち装置を備えている。本発明では、さらに、仕組堆積装置5において、中持ち装置をズラシ積みの機構としても活用している。
図4に中持装置の例を示す。
落下する単板を中持ちバー38a、38bで一時受け止め、中持ちバー38a、38bを左右に開いて、堆積単板41を堆積テーブルリフター上に積み上げる機構である。
図4(a)は、既存の堆積単板41mの上方で、新たに落下する新規な堆積単板41nを中持ちバー38a、38bが一旦受け止めている状態を示している。
図4(b)は中持ちバー38a、38bが左右に開いて既存の堆積単板の上に積み重ねを行った状態を示している。
【0018】
本装置の仕組堆積装置5は、
図1に示すように繊維方向が同方向の単板を組み合わせて堆積する装置である。例えば、表板と裏板を重ねて堆積する。円柱形の丸太をかつら剥きにした薄い板を平らにした単板には、樹木の外側になる面にひび割れが少ないので、樹木の外側の面が合板の表面に現れるように組み合わせるのが一般的である。そのために、表板あるいは裏板を反転して積み重ねるための反転装置を備えることとなる。なお、接着剤を塗布した添心板などと組み合わせる場合は、表裏板のセットと添心板を順にサンドイッチ状態に積層すると、3プライあるいは5プライなどの合板に組み合わせができる。
【0019】
図5に、反転装置を備えた仕組堆積装置5の例を示す。
仕組堆積装置5は、前装置の単板堆積装置4を経由した単板を仕組堆積装置に送る接続コンベヤ42と、前述した堆積装置と同様の構成をとる単板堆積装置4、単板を反転させる反転装置51を備えている。
反転装置の仕組みはいくつかあるが、図示の例では、反転コンベヤ46を用いた例を示している。図示の反転装置51は、接続コンベヤ上から裏板15を反転コンベヤ46へ送る揺動型のディバイダー43とそれに続く傾斜コンベヤ44、オーバーヘッドコンベヤ45を経て反転コンベヤ46を備えている。ディバイダー43を接続コンベヤ42の内側に挿入して単板vの搬送方向を傾斜コンベヤ44側に誘導する、単板は、オーバーヘッドコンベヤ45、反転コンベヤ46を経て、裏返されて、単板堆積装置4に誘導される。単板堆積装置4の吸着搬送コンベヤ37は、逆方向に駆動して、堆積位置で停止する。
接続コンベヤ42によって送られてくる単板vにおいて、表板11はそのまま搬送されて単板堆積装置4において堆積され、仕組み堆積テーブルリフター40上に仕組単板41fの積み山が形成される。また、心板単板を組み合わせる場合は、中間に心板単板13を搬入して堆積する。
表単板と裏単板が順になって積み重なった、仕組単板41fからは、2枚セットで取り出すことによって、仕組単板16(
図1)として取り扱うことができる。また、心板単板13(
図1)がある場合は、3枚セットで取り出すことで仕組単板16(
図1)とすることができる。
【0020】
図6に他の反転装置52の例を示す。反転装置52は、接続コンベヤ42の中間の上方に単板vを持ち上げて、単板の後端から接続コンベヤ42上に戻すことによって、単板を反転させる方法である。接続コンベヤ42の中間に揺動する搬入ディバイダー47と正逆転する正転・逆転コンベヤ49を設ける。正転・逆転コンベヤ49から戻された単板を接続コンベヤ42に案内する揺動型の排出ディバイダー48を設ける。
単板vを反転する場合は、搬入ディバイダー47を上方に傾斜させて正転・逆転コンベヤ49側へ単板を案内する。正転・逆転コンベヤ49は、対向するコンベヤを組み合わせた挟み込み型のコンベヤで構成され、正転させて案内された単板vを一旦保持して、逆転して保持した単板vを後端から接続コンベヤ42上に戻す。逆転して排出された単板vは、上方に傾斜している排出ディバイダー48で単板vを裏返して受けて、堆積装置へ送る。なお、正転・逆転コンベヤ49に送らない単板は、搬入ディバイダー47、排出ディバイダー48を接続コンベヤ42の搬送面から出ないように制動する。
【0021】
図7、8に仕組単板の堆積方法について説明する。仕組単板16は、そのまま堆積する方法と仕組単板16のセットごとにズラして積み上げる方法がある。ズラし方は、幅方向(卦引き直交方向ズラシ)、長手方向(卦引き方向ズラシ)、幅・長手方向ズラシ(卦引き直交方向及び卦引き方向ズラシ)の3タイプがある。
図7に表板11と裏板15の2枚に組み合わせた仕組単板16の積み上げ方法を示す。(a)がズラシ無し、(b)が幅方向(卦引き直交方向ズラシ)、(c)が長手方向(卦引き方向ズラシ)、(d)が幅・長手方向ズラシ(卦引き直交方向及び卦引き方向ズラシ)に該当する。この表裏2枚の仕組単板16は、3プライあるいは4プライ合板となる。
図8に表板11、心板13と裏板15の3枚に組み合わせた仕組単板16の積み上げ方法を示す。図示の例は、表裏板は動かさずに心板13をずらして、3枚組を示すようにしている。3枚セットでずらすこともできる。(a)がズラシ無し、(b)が幅方向(卦引き直交方向ズラシ)、(c)が長手方向(卦引き方向ズラシ)、(d)が幅・長手方向ズラシ(卦引き直交方向及び卦引き方向ズラシ)に該当する。この3枚仕組単板16は5プライ合板となる。
なお、単板は、卦引きナイフで繊維方向の長さを一定に切断されているので、「卦引き方向」と称されている。また、矢印「Flow」は、搬送方向を示している。単板は、繊維方向には撓まないが、繊維と直交方向には腰がないので、2本で構成された搬送コンベヤでは、単板を繊維方向と直交方向に支持して搬送し、この搬送方向を示す。
【0022】
ズラし積みする装置の例を
図9~11に示す。
図9に示すズラシ積み装置例1は、コンベヤを卦引き方向に一定長正転、逆転動作してズラシ積を行う例である。(a)は平面図、(b)は側面図を示している。仕組堆積テーブルリフター40の上に卦引き方向にズラシ分だけ移動するシフター64を設けている。シフター64は板状であって、搬送ロール63が上面に設けられており、この搬送ロール63を搬送兼ズラシ積みモーター68で正逆転して移動させる。搬送ロール63は、単板の積み山を搬出する際に用いられる。シフター64には、ズラシ長分左右に離して設けたズラシ積停止センサー64a、64bが設けられており、このズラシ積停止センサー64a、64bが移動量を検知して搬送モーターを制御する。なお、搬送方向のズラシを行う場合は、上部にある吸着搬送コンベヤ37の停止位置を調整することでできる。
なお、図示の例では、仕組単板16は、定板61を介して積層される例を示している。定板61は、一定の積層量毎に下定板61c、中定板61b、上側のおさえる定板が用いられる。中定板61bは、複数用いることができる。
【0023】
図10に示すズラシ積み装置例2は、堆積リフターを卦引き方向に一定長さ往復移動してズラシ積を行う例である。(a)は平面図、(b)は側面図を示している。移動レール67の上に移動車輪66を下面に設けた仕組堆積テーブルリフター40を載せ、仕組堆積テーブルリフター40の左右に移動シリンダ65を設けている。
移動シリンダ65をズラシ長分伸縮させることによって、仕組堆積テーブルリフター40を移動して、上部に堆積する単板をずらすことができる機構である。
なお、搬送方向のズラシを行う場合は、上部にある吸着搬送コンベヤ37の停止位置を調整することでできる。搬送モーター62は、搬送ロール63を駆動する。
なお、定板61の機能は、前述した
図9と同様である。
【0024】
図11は、中持ち装置を卦引き方向に一定長さ往復移動してズラシ積を行う例である。(a)は平面図、(b)は側面図を示している。
本装置は、打落しバー34の下に単板を中間で受け止める中持ち装置38を設け、この中持ち装置38をズラシ分左右移動させる機構を設けたものである。中持ち装置38は、堆積テーブルリフター39あるいは仕組堆積テーブルリフター40から山積みされている単板を搬出するときなどに一時的に単板を受け止める装置である。
中持ち装置の基本構成は、一時的に単板を仮受する2本の中持ちバー38a、38bが打落しバー34(吸着搬送コンベヤ37)の下に設けてある。2本の中持ちバー38a、38bを左右に開くことによって、仮受した単板は仕組み堆積テーブルリフター等に積載される。
図11に示すズラシ積みを行う中持ち装置は、仕組単板を堆積する堆積テーブルリフターの上に配置されて、一時的に仮受けする機能を果たす。
【0025】
吸着搬送コンベヤ37が下面に配置されている打落しバー34を備えたチャンバー30が、仕組み堆積テーブルリフターの上方に配置されている。吸着搬送コンベヤ37が3列のコンベヤを備えているので、各コンベヤに接するようにチャンバー30の下面に凹凸が形成され、凹部に打ち落とし機構が設けられている。打ち落とし機構は、打落しバー昇降装置35とその先端側に取り付けられている打落しバー34で構成されている。
【0026】
中持ち装置38は、チャンバー30の外側に設けた左右の支柱75、支柱75と該支柱間に渡された中持ち装置昇降駆動シャフト76に中持ち装置昇降フレーム72が中持ち装置昇降チェーン73で吊り持ちされている。支柱75の上部に設けられた中持ち装置昇降駆動モータ71で、中持ち装置昇降駆動シャフト76を回転させて、中持ち装置昇降チェーン73を操作して単板の堆積に応じて降下させて、単板を受ける高さを調整する。
中持ち装置昇降フレーム72を案内として中持ちバー38a、38bの杆体がかけ渡されている。中持ちバー38a、38bのそれぞれの一方の基端部が中持ち開閉シリンダ74a、74bに接続している。中持ち開閉シリンダ74a、74bのピストンを伸縮させることによって中持ちバー38a、38bを開閉する機構が中持ち開閉装置である。
【0027】
ズラシ積機構は、中持ち装置昇降フレーム72を左右に設けた移動シリンダ65を搬送兼ズラシ積みモーター68で駆動して伸縮させる構造である。中持ち装置昇降フレーム72はチェーンで吊られているので、移動シリンダ65の伸縮に応じて左右に動くことができる。
【実施例0028】
単板選別堆積・仕組装置の実施例1を
図12に示す。
実施例1は、基本構成は
図2に記載された装置と同様である。
【0029】
実施例1の単板選別堆積・仕組装置101は、乾燥処理された単板を送る単板等級選別装置搬入側搬送コンベヤ21、単板検出センサー23、単板等級選別装置24、制御装置3、単板堆積装置4、仕組堆積装置5を備えている。
搬送装置2に載って移動してきた乾燥された単板vは、単板検出センサー23で検知され、検知された単板vは単板等級検出装置24で計測されたデータに基づいて、制御装置3で種別が判断される。単板vは次の単板堆積装置4あるいは仕組堆積装置5へ送られ、制御装置3の指令に基づいて、該当する箇所で堆積、あるいは仕組まれて堆積される。
単板vは、補修単板41a、高含水率単板41b、心板単板41c、表板単板41d、裏板単板41eに選別されて、それぞれの堆積装置へ送られて、堆積される。
単板堆積装置4は、選別された単板の種類に応じた、補修単板堆積装置25、高含水率単板堆積装置26、心板単板堆積装置27、表板単板堆積装置28、裏板単板堆積装置29を備えている。
実施例1の仕組堆積装置5は、基本構造は堆積装置と共通しており、表裏単板の2枚組の仕組み単板を順次堆積する装置である。
【0030】
制御装置、検出センサー、等級選別装置、制御装置の機能については、前述したとおりである。なお、検出装置は次のとおりである。
搬送途中に単板等級選別装置24が配置されていて、単板vの品質を判別する。単板等級選別装置24は、例えばラインセンサーが用いられる。搬送路の上方に反射光用の照明24bと搬送路の下方に透過光用の照明24cが設けられ、ラインセンサーカメラ24aで撮像して、単板の性状を入手して、品質を判別し、単板の種別を分類する。
種別ごとの堆積装置及び仕組単板を堆積する装置は、基本構造が同じであるので、同じ番号に枝番(a、b・・・)を付して表し、個別の説明を省略する。
各堆積装置は連続して配置されているので、それぞれの吸着搬送コンベヤ37a~37fは、単板を受け継いで搬送することができる。連続的に単板を搬送して、打ち落とし時に一旦停止するが、単板等級選別装置搬入側搬送コンベヤ21、単板等級選別装置搬出側搬送コンベヤ22の搬送長で吸収できる程度である。
【0031】
単板等級選別装置24は、画像センサーなどを用いて、単板vの画像データを制御装置3へ送信する。
搬送装置2は、単板等級選別装置搬入側搬送コンベヤ21と単板等級選別装置搬出側搬送コンベヤ22を備えており、吸着搬送装置など単板vを搬送する一連の機構を総称している。
単板検出センサー23が単板等級選別装置搬入側搬送コンベヤ21上に配置されていて、搬送されてくる単板vの先端を検知して、検知シグナルを制御装置3へ送る。制御装置3では、単板に管理コードを付与して、単板ごとの処理符号とする。
【0032】
制御装置3では、単板vの品質を判断して、分類して、該当する次工程の処理を決定する。
図2の例では、割れ、水分量、変色、節などに応じて、補修が必要な補修単板41a、十分に乾燥されていない高含水率単板41b、心板単板41c、表板に使用できる表板単板41d、裏板に使用できる裏板単板41eに分類される。
制御装置3は類別に分類された単板に次工程の処理行う指示をする。
補修単板41aと高含水率単板41bは、再処理が必要なのでそれぞれ補修単板堆積装置25と高含水率単板堆積装置26で堆積される。仕組処理を優先して行う場合は、心板単板41c、表板単板41d、裏板単板41eは仕組堆積装置5へ送られる。仕組単板の組み合わせに用いられない場合は、それぞれ心板単板堆積装置27、表板単板堆積装置28、裏板単板堆積装置29に堆積される。また、単板の堆積を優先する場合は、該当する種類のところに堆積される。
【0033】
単板堆積装置4は、制御装置3によって該当する堆積箇所まで堆積装置のそれぞれの吸着搬送コンベヤ37)で送られた単板を搬送装置の下方に設置されている堆積テーブルリフターに堆積する。
例えば、補修単板41aを補修単板堆積装置25、高含水率単板41bを高含水率単板堆積装置26、心板単板41cを心板単板堆積装置27、表板単板41dを表板単板堆積装置28、裏板単板41eを裏板単板堆積装置29に堆積する。
各堆積装置には、単板堆積制御盤31、吸引用のファンを備えたチャンバーが設けられている。
仕組堆積装置5にはズラシ堆積機構18を採用することもできる。
図3に堆積装置の例を示す。
単板堆積装置4は、等級選別装置を経て搬送コンベヤから送られてくる単板vを各チャンバー内に配置されている吸着搬送コンベヤ37が受け取って、堆積テーブルリフター39上で停止させる。停止した単板vを打落しバー34を下降させて、堆積テーブルリフター上に落して、堆積テーブルリフター39に堆積単板41の積山を形成する。中持ち装置38は、堆積テーブルリフター39を入れ替える際に、単板を一時仮受けして、連続処理を継続する。
一連の制御は、単板堆積制御盤31によって、制御される。単板堆積制御盤31は、吸着搬送コンベヤ37の先端側に設けられた単板検知センサー32で、搬送されてくる単板を検知した信号に基づいて、吸着搬送コンベヤ駆動装置36を制動して、堆積テーブルリフター39の上方で単板vを停止させ、打落しバー昇降装置35を作動させて打落しバー34を下降させて、単板vを吸着搬送コンベヤ37から分離して、落下させる。堆積テーブルリフター39は、昇降機構を備えており、単板を受け取る高さが一定になるように、堆積量に応じて降下する。
搬送する単板をどの種別の堆積装置で堆積させるかは、制御装置3が各単板堆積装置の単板堆積制御盤31に指示する。単板は該当する単板堆積装置まで、前にある吸着搬送コンベヤ37で送られてくる。
【0034】
実施例1の単板選別堆積・仕組装置101においても、仕組み優先処理あるいは種別単板の堆積優先処理を行うことができる。
本例では、仕組堆積装置5は、反転処理を行わないので、単板堆積装置4の前工程に配置することもでき、あるいは、高含水率単板堆積装置26の前に置くこともできる。仕組み優先処理を行う場合に適している。
ズラシ積みを行う場合は、
図9~11に示した、ズラシ積み装置を採用することができる。