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特開2022-131992オンライン面接及び集積された評価シートを用いた、求職者へ適切なフィードバックを行う面接を基本とした、面接価値を向上させる面接。
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  • 特開-オンライン面接及び集積された評価シートを用いた、求職者へ適切なフィードバックを行う面接を基本とした、面接価値を向上させる面接。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022131992
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】オンライン面接及び集積された評価シートを用いた、求職者へ適切なフィードバックを行う面接を基本とした、面接価値を向上させる面接。
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220831BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021068689
(22)【出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】521159344
【氏名又は名称】緒方 博志
(72)【発明者】
【氏名】緒方 博志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】求職者へ安心した面接のサービスを提供する事で、世界で働きたいと思える環境を創るオンラインで行う面接方法を提供する。
【解決手段】オンライン面接を委託元企業から委託され、その結果を評価シートという形に表し委託元企業へ提供するオンライン面接システムであって、面接の合否はその評価シートを用いて委託元企業が判断を行い、評価シートの精度を高め、求職者の情報を把握する為に、面接における評価シートを集積及び解析データ化し、他企業及び委託元企業へ情報を発信し、実現する為に、面接開始時や、応募の際に個人を特定できない範囲で情報を公開する事を求職者から承認を頂き、また、そのデータを元に、面接を受ける求職者に対してその場でそのデータを用いてフィードバックを行う手段を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
面接の為に求職者が面接に応募する企業ではない企業、または個人、またはそれに属する者のHP及びメディアから応募したい企業への面接スケジュール登録を行う行為。
【請求項2】
求職者の面接を行い、それを定量的に判断する為に複数の企業や複数の店舗の面接評価シートを用いて定性評価を行った物を集計し、分析する事で求職者の応募動機を計る材料、及び共有する行為。
【請求項3】
前記請求項2に記載の面接評価シートを用いて、面接時に求職者へ適切なフィードバックを行う行為。
【請求項4】
前記請求項2に記載の面接評価シートを共有する行為。
【請求項5】
前記請求項1及び前記請求項2もしくはどちらか一方を用いて、面接を請け負う行為。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインで行う面接方法で、実施者は面接の業務委託者及び面接の代行者でありながらも合格判断は行わず、面接を行いながらもしくは、面接後に記入する評価シートをビッグデータ化させ、委託元企業やその他契約企業へ発信する事に関する。
さらに、被面接者に関しては、適切なフィードバックを行う事に関する。
【背景技術】
【0002】
面接業務に関しては、自社で行う場合例えば、飲食店や、小売店舗では店長(その他面接者)が出勤しており、且つ繁忙時間ではない時間に、業務の傍らに求職者の面接が行われる。その為、求職者と求人者のスケジュールを合わせる事は容易ではない。その上、急な顧客対応等により求職者はないがしろにされる事も往々にしてある。
面接業務に関しては、一般に店長(その他面接者)が採用する基準を持っており、その基準は、企業はもとより店長(面接官)によっても違い、可視化されにくい事から標準化とはなっていない。店長(面接官)の熟練度やコミュニケーションの不得手によっても面接の体験が悪い。面接は店長(面接官)があくまでも採用する為に行うものであり、求職者と同等の立場ではない。本来そこに賃金が発生していない事から、同等の対価を渡すべきである。
さらに面接代行業は存在するが、非常に高価である。通常は厚労省の定める委託募集に関わる許可及び認可が必要となる。
[特許文献1]2016-051457では、アルバイト人材評価システムとして、勤務実態、人間性評価、警告事項の有り無し、などの情報を保存し、アルバイト総合評価結果を算出し、アルバイト総合評価結果を使用し顧客企業が新社員を採用する際に、顧客企業へ就職を希望する者について、ポテンシャル総合評価結果を算出する。しかし、実際には、顧客企業(求人企業)がデータを入力し続け、さらにアルバイト従業員は、自らが評価され続ける仕組みの中でアルバイトをしなくてはならない。その為、メリットは少なく、さらにはアルバイト従業員の勤務実績と就職先の勤務状況を結びつける事が現実的ではない。本発明との相違点は、[特許文献1]2016-051457では、アルバイト従業員が雇用され、働いている情報を収集する事を目的としているが、本発明では、アルバイト従業員及び求職者が働く前の情報を収集している為、明確に対象範囲に相違がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-051457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記した背景技術が有する課題に鑑み成されたものであり、その目的は、求職者へ安心した面接のサービスを提供する事で、世界で働きたいと思える環境を創る事にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、オンライン面接を委託元企業から委託され、その結果を評価シートという形に表し委託元企業へ提供する。面接の合否はその評価シートを用いて委託元企業が判断を行う。評価シートの精度を高める、及び求職者の情報を把握する為に、面接における評価シートを集積及び解析データ化し、他企業及び委託元企業へ情報を発信する。実現する為に、面接開始時や、応募の際に個人を特定できない範囲で情報を公開する事を求職者から承認を頂く。また、そのデータを元に、面接を受ける求職者に対してその場でそのデータを用いてフィードバックを行う事で求職者にとって面接の体験を高める。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、いつでもどこでも誰とでも気軽に面接を行う事が出来、さらに実際に面接を行った上で、蓄積された面接評価シートの集計及び解析データにより、求職者がその企業に何を求め、何を理由に応募に踏み切ったのか、というような応募動機をデータ化する事が出来る。この応募動機データから企業は採用活動及びマーケティング活動が可能となる。さらに、面接を受ける求職者はこれまで面接は判断を下される体験のみ行われていた事が、何が良く、何が悪いのか、フィードバックを受ける事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施例のオンライン面接システム及び応募動機データベースの斜視図である。
この図に示すように、本実施例のオンライン面接及び応募動機データベースは以下の通りのシステムである。
【0009】
A紹介斡旋は行わない。本発明はあくまでも面接を求人企業より委託契約する。ただし特別に斡旋契約を行った企業に関してはこの通りではない。
【0010】
B募集は求人企業が行う。ただし特別に斡旋契約を行った企業に関してはこの通りではない。
【0011】
C応募は応募者が行う。ただし特別に斡旋契約を行った企業に関してはこの通りではない。
【0012】
D評価1は本発明では行わない。
【0013】
E面接シートを作成する。その面接シートを求人企業に提出する。
【0014】
F評価2は求人企業が本発明から提供されたE面接シートを用いて評価を行う。
【0015】
G評価2は求職者の評価を行った結果、採用を(不採用)判断する。
【0016】
H面接応募動機データベースにてE面接シートの内容を蓄積し、ビッグデータ化する。
【0017】
H面接応募動機データベースにて、ビッグデータ化された情報を元に新たな求人企業B、求人企業Cのような求人企業に対して、応募者がどのような企業に対して応募しているのか、応募の決めては何か。というような内容を提供する。また、この情報を元に面接を行う際に適切なフィードバックを行う。
【0018】
求職者との接点は面接を行う時に限定され、且つ募集業務を代行しない。ただし特別に斡旋契約を行った企業に関してはこの通りではない。
その上で、面接を代行し、面接シートを求人企業へ提出を行う。合否の判断は求人企業が行う。
【0019】
面接シートは蓄積され、そこに記載された応募動機は企業の採用活動、マーケティング活動へ繋げられる。
【0020】
蓄積された面接シートを用いて、求職者との面接では求職者へ適切なフィードバックを行う面接がなされる。
【0021】
オンライン面接を基本としているが、オフライン面接に関しても同様である。
【実施例
求人企業Aと本発明で業務委託契約を行う。求職者が求人企業Aに応募する場合。求職者は求人企業Aへ応募の意思を伝え、求職者は本発明から出来るHPもしくはメディアから面接のスケジュール登録を行う。本発明と求職者で面接を評価シートを記入しながら行う。この時、過去に集積された面接応募動機データベースより、この求職者の何が良くて、何が課題なのかを明確に求職者へ伝える。こうする事で、求職者にとっては、面接がスキル向上のチャンスとなる。この結果を元に、今回の面接評価シートを求人企業Aに提供し、この求職者の合否を判断し、求人企業Aは今回の求職者へ合否の連絡を行い、合格の場合は必要な物などの説明を行う。
【産業上の利用可能性】
今回の提案においては、面接を合否の判断を行う場所から、面接を体験する場所に価値変換したものである。上記に関しては、基本的には業務委託契約となる為、職業あっせん業ではない。その為、面接の価値として広がっていく。
【符号の説明】
【0022】
A紹介斡旋
B募集
C応募
D評価1
E面接シート
F評価2
G採用
図1