IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中興保全股▲分▼有限公司の特許一覧

特開2022-132014非内線通話タイプリモート通話通知装置
<>
  • 特開-非内線通話タイプリモート通話通知装置 図1
  • 特開-非内線通話タイプリモート通話通知装置 図2
  • 特開-非内線通話タイプリモート通話通知装置 図3
  • 特開-非内線通話タイプリモート通話通知装置 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022132014
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】非内線通話タイプリモート通話通知装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/715 20210101AFI20220831BHJP
   G08B 25/08 20060101ALI20220831BHJP
【FI】
H04M1/715
G08B25/08 B
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095178
(22)【出願日】2021-06-07
(31)【優先権主張番号】110107166
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】509285218
【氏名又は名称】中興保全科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】張俊元
(72)【発明者】
【氏名】王江煌
(72)【発明者】
【氏名】林家弘
(72)【発明者】
【氏名】高世璋
(72)【発明者】
【氏名】卓宏明
(72)【発明者】
【氏名】李宗武
【テーマコード(参考)】
5C087
5K127
【Fターム(参考)】
5C087AA32
5C087AA38
5C087AA40
5C087AA44
5C087BB12
5C087BB64
5C087CC04
5C087DD04
5C087DD35
5C087EE08
5C087FF02
5C087FF23
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG67
5C087GG70
5C087GG83
5K127AA05
5K127BA01
5K127BB27
5K127BB34
5K127CA26
5K127CB11
5K127CB34
5K127DA02
5K127HA02
5K127HA03
5K127JA27
5K127MA37
5K127NA12
(57)【要約】
【課題】受話器外れ等が起きても消防署の消防電話機と電話回線を繋ぐことができる非内線通話タイプリモート通話通知装置を提供する。
【解決手段】通知ホストと、複数のリモートスタート装置と、可変音源線端子インピーダンスユニットを備え、通知ホストは、通知ホスト処理モジュールと、電話検出インターフェースと、電話モジュールと、変調復調モジュールと、音声モジュールと、通知ホスト音源モジュールと、通知ホストネットワークモジュールとを備え、複数のリモートスタート装置は、それぞれ、スタート装置処理モジュールと、マイクと、フック検出モジュールを備えたマイクユニットと、スタート装置音源モジュールと、スピーカーモジュールと、リモートスタート装置ネットワークモジュールとを備え、スタート装置音源モジュールは、通知音源を変換して、他のリモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールに送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消防電話機に接続された非内線通話タイプリモート通話通知装置であって、
前記非内線通話タイプリモート通話通知装置は、通知ホストと、複数のリモートスタート装置と、可変音源線端子インピーダンスユニットを備え、
前記通知ホストは、
通知ホスト処理モジュールと、
前記通知ホスト処理モジュールに接続されると共に、ローカル線電流と電話の呼び出し音を検出する電話検出インターフェースと、通話を行う通話モジュールを具備した電話モジュールと、
前記通知ホスト処理モジュールと前記電話モジュールに接続されると共に、電話をかけて、信号音と、前記信号音の送信を検出する変調復調モジュールと、
前記通知ホスト処理モジュールと前記電話モジュールに接続されると共に、蓄積音声を送信する音声モジュールと、
前記通知ホスト処理モジュールに接続されると共に、通知音源を生成する通知ホスト音源モジュールと、
前記通知ホスト処理モジュールに接続された通知ホストネットワークモジュールとを備え、
前記複数のリモートスタート装置は、それぞれ、
スタート装置処理モジュールと、
前記スタート装置処理モジュールに接続されると共に、前記消防電話機と通話を行うためのマイクと、前記マイクが掛けられたか否かを検出するフック検出モジュールを備えたマイクユニットと、
前記スタート装置処理モジュールと接続されるスタート装置音源モジュールと、
前記スタート装置音源モジュールと接続されることにより、前記通知音源を鳴らすスピーカーモジュールと、
前記スタート装置処理モジュールと接続されると共に、前記通知ホストネットワークモジュールと接続されることにより、前記通知ホストネットワークモジュールと情報交換する通信を行うリモートスタート装置ネットワークモジュールとを備え、
前記スタート装置音源モジュールは、前記通知ホスト音源モジュールと、その他の前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールに接続され、且つ前記通知音源を変換して、その他の前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールに送信するものであり、
前記可変音源線端子インピーダンスユニットは、前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールの何れか一つと接続されることにより前記マイクの通話音量が調整される、ことを特徴とする、
非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項2】
前記通知ホストは、前記通知ホスト処理モジュールに接続されたデジタル電圧レギュレータを更に備え、前記デジタル電圧レギュレータは複数人で通話するときの拡大倍率を制御することを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項3】
前記デジタル電圧レギュレータは複数のインピーダンス値パラメータを含み、前記消防電話機と通話する前記リモートスタート装置の数量に基づいて、対応する前記インピーダンス値パラメータを自動的に切り換えることにより、通話音量を制御することを特徴とする請求項2に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項4】
前記スタート装置音源モジュールは、一つの入力に対して一つの出力となるようなケーブル配線を採用し、前記デジタル電圧レギュレータは複数の前記リモートスタート装置の通話順序に基づいてインピーダンスを調整することにより通話音量を制御することを特徴とする請求項2に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項5】
各前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールは、並列方式によって前記通知ホスト音源モジュールに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項6】
前記可変音源線端子インピーダンスユニットは検出モジュールを備え、複数の前記リモートスタート装置の数量を検出することにより、前記可変音源線端子インピーダンスユニットは検出の結果に基づいてインピーダンスを調整することを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項7】
前記可変音源線端子インピーダンスユニットはスイッチモジュールを備え、前記スイッチモジュールは複数のインピーダンスの間を切り換えることを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項8】
前記スタート装置音源モジュールは音源に対し電圧と電流を相互に変換し他の前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールに出力することを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項9】
前記通知ホスト音源モジュールは前記蓄積音声を前記スタート装置音源モジュールに送信すると共に、前記スピーカーモジュールは前記蓄積音声の音を鳴らすことを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項10】
前記通知ホスト音源モジュールは前記変調復調モジュールの周波数トーンを前記スタート装置音源モジュールに送信すると共に、前記スピーカーモジュールは前記周波数トーンで音を鳴らすことを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項11】
前記通知ホストネットワークモジュールは各前記リモートスタート装置ネットワークモジュールの接続状態を検出し、前記リモートスタート装置ネットワークモジュールが前記通知ホストネットワークモジュールに接続されていないとき、前記リモートスタート装置はアラートを発出することを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項12】
前記フック検出モジュールは前記マイクが掛けられていないと検出したとき、前記マイクが掛けられていない旨の信号を出力し、前記リモートスタート装置ネットワークモジュールを経て前記通知ホストに送信することを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項13】
前記通知ホストはオフ信号を前記マイクが掛けられてない前記リモートスタート装置に送信し、前記リモートスタート装置は前記オフ信号に基づいて前記マイクの使用を停止させることを特徴とする請求項12に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項14】
前記マイクの使用が停止された後に、前記フック検出モジュールは前記マイクが掛けられたことを検出した場合には、前記マイクを改めて使用可能とすることを特徴とする請求項13に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【請求項15】
前記通知ホストは再起動信号を複数の前記リモートスタート装置のいずれか一つに送信し、前記リモートスタート装置は前記再起動信号に基づいて再起動されることを特徴とする請求項1に記載の非内線通話タイプリモート通話通知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非内線通話タイプリモート通話通知装置に関し、特に、受話器外れ等が起きても消防署の消防電話機と電話回線を繋ぐことができる非内線通話タイプリモート通話通知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年使用されている通知装置(電話機)は、内線通話タイプの技術が用いられている場合が多い。このような通知装置は親機と1又は複数の子機とを別の場所に置くことができる等便利な点も多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、この技術には複数の欠点がみられる。たとえば、いずれかの内線のマイクの回線が切断されていない場合(要するに、親機の受話器を電話機本体の所定の場所に置き忘れている場合(受話器外れ)や子機の通話中止ボタンを押し忘れている場合等)、電話をかけたい通知ホスト側は内線の回線を重複して使用できないため、消防署に電話をかけることができない。
更に、消防署から折り返しの電話があった場合であっても、ホスト側の電話機(通知ホスト)が使用中・通話中であることを消防署に通知させるだけであり、消防署が通知ホストに電話をしても、消防署では通知ホストが通話中である旨を知ることができるだけで、消防署から通知ホストに対して早急に通知しなければならない情報を伝えることができない。
このため、通知ホスト側は、内線の混線(受話器外れ等)により電話をかけ続けて消防署に連絡し続けようとする一方、消防署側では呼び出し音が鳴り続けることとなり、双方にとって問題となる。
加えて、このような状況下では、通知ホスト側が通話中に電話を切りたい場合であっても、別のフロアにいるような場合には、受話器外れや子機の通話中止ボタンの押し忘れを気が付かない場合が多いので、受話器が外れているローカル線のマイクの回線を切ること(つまり受話器外れに気が付かない)ができない。
さらに、子機の数を増やした場合、子機の数を増やした分だけ増幅器のパワーを強くする必要があるため、設置コストが増加する。更に、内線電話といえども、外部の電話回線と電気的に接続されているため、落雷等の不測の事態が生じると瞬間的に高電圧がかかり、大電流が流れる場合があり、機器が損傷したり破損したりする危険性も存在する。
本発明はこのような問題に鑑みて、受話器外れ等が生じた場合でも、消防署の消防電話機と電話回線を繋ぐことができる非内線通話タイプリモート通話通知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はこのような問題に鑑みて、以下の構成を備える。即ち、消防電話機に接続された非内線通話タイプリモート通話通知装置であって、前記非内線通話タイプリモート通話通知装置は、通知ホストと、複数のリモートスタート装置と、可変音源線端子インピーダンスユニットを備え、前記通知ホストは、通知ホスト処理モジュールと、前記通知ホスト処理モジュールに接続されると共に、ローカル線電流と電話の呼び出し音を検出する電話検出インターフェースと、通話を行う通話モジュールを具備した電話モジュールと、前記通知ホスト処理モジュールと前記電話モジュールに接続されると共に、電話をかけて、信号音と、前記信号音の送信を検出する変調復調モジュールと、前記通知ホスト処理モジュールと前記電話モジュールに接続されると共に、蓄積音声を送信する音声モジュールと、前記通知ホスト処理モジュールに接続されると共に、通知音源を生成する通知ホスト音源モジュールと、前記通知ホスト処理モジュールに接続された通知ホストネットワークモジュールとを備え、前記複数のリモートスタート装置は、それぞれ、スタート装置処理モジュールと、前記スタート装置処理モジュールに接続されると共に、前記消防電話機と通話を行うためのマイクと、前記マイクが掛けられたか否かを検出するフック検出モジュールを備えたマイクユニットと、前記スタート装置処理モジュールと接続されるスタート装置音源モジュールと、前記スタート装置音源モジュールと接続されることにより、前記通知音源を鳴らすスピーカーモジュールと、前記スタート装置処理モジュールと接続されると共に、前記通知ホストネットワークモジュールと接続されることにより、前記通知ホストネットワークモジュールと情報交換する通信を行うリモートスタート装置ネットワークモジュールとを備え、前記スタート装置音源モジュールは、前記通知ホスト音源モジュールと、その他の前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールに接続され、且つ前記通知音源を変換して、前記その他の前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールに送信するものであり、前記可変音源線端子インピーダンスユニットは、前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールの何れか一つと接続されることにより前記マイクの通話音量が調整される。また、前記通知ホストは、前記通知ホスト処理モジュールに接続されたデジタル電圧レギュレータを更に備え、前記デジタル電圧レギュレータは複数人で通話するときの拡大倍率を制御する。
また、前記デジタル電圧レギュレータは複数のインピーダンス値パラメータを含み、前記消防電話機と通話する前記リモートスタート装置の数量に基づいて、対応する前記インピーダンス値パラメータを自動的に切り換えることにより、通話音量を制御する。
また、前記スタート装置音源モジュールは、一つの入力に対して一つの出力となるようなケーブル配線を採用し、前記デジタル電圧レギュレータは複数の前記リモートスタート装置の通話順序に基づいてインピーダンスを調整することにより通話音量を制御する。
また、各前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールは、並列方式によって前記通知ホスト音源モジュールに接続されている。
また、前記可変音源線端子インピーダンスユニットは検出モジュールを備え、複数の前記リモートスタート装置の数量を検出することにより、前記可変音源線端子インピーダンスユニットは検出の結果に基づいてインピーダンスを調整する。
また、前記可変音源線端子インピーダンスユニットはスイッチモジュールを備え、前記スイッチモジュールは複数のインピーダンスの間を切り換える。
また、前記スタート装置音源モジュールは音源に対し電圧と電流を相互に変換し他の前記リモートスタート装置の前記スタート装置音源モジュールに出力する。
また、前記通知ホスト音源モジュールは前記蓄積音声を前記スタート装置音源モジュールに送信すると共に、前記スピーカーモジュールは前記蓄積音声の音を鳴らす。
また、前記通知ホスト音源モジュールは前記変調復調モジュールの周波数トーンを前記スタート装置音源モジュールに送信すると共に、前記スピーカーモジュールは前記周波数トーンで音を鳴らす。
また、前記通知ホストネットワークモジュールは各前記リモートスタート装置ネットワークモジュールの接続状態を検出し、前記リモートスタート装置ネットワークモジュールが前記通知ホストネットワークモジュールに接続されていないとき、前記リモートスタート装置はアラートを発出する。
また、前記フック検出モジュールは前記マイクが掛けられていないと検出したとき、前記マイクが掛けられていない旨の信号を出力し、前記リモートスタート装置ネットワークモジュールを経て前記通知ホストに送信する。
また、前記通知ホストはオフ信号を前記マイクが掛けられてない前記リモートスタート装置に送信し、前記リモートスタート装置は前記オフ信号に基づいて前記マイクの使用を停止させる。
また、前記マイクの使用が停止された後に、前記フック検出モジュールは前記マイクが掛けられたことを検出した場合には、前記マイクを改めて使用可能とする。
前記通知ホストは再起動信号を複数の前記リモートスタート装置のいずれか一つに送信し、前記リモートスタート装置は前記再起動信号に基づいて再起動される。
【発明の効果】
【0005】
本発明による非内線通話タイプリモート通話通知装置は、ローカルネットワークを介して、リモートスタート装置の通信が断線しているか否か、つまり例えば受話器が外れているかを知ることができ、リモートスタート装置の通信が断線している場合には、エリアネットワークを介してリモートスタート装置を再起動することができる。
また、上述のリモートスタート装置に通信回線の断線が生じてしまっているか、マイクが切れている(受話器が外れてる)等といった異常が発生している場合には、再起動を行い、この場合通知ホストには記録が残るので、障害が発生してしまった場合でもその修復を容易に行える。
更に、本発明は、従来技術における親機の受話器が外れていたり、子機の通話ボタンを切り忘れていると、他の子機や親機が通話できないという問題を解決することができる。また、リモートスタート装置が達成できる子機又は親機が一般的に持っている電話をかける機能や、電話を受信する機能や、消防署と通話する機能等を確保することができる。
更に、本発明のリモートスタート装置は、NCC PSTN認証料金を必要としないので、よりコストを削減して経済的に利用できる場合がある。
また、音源が電話回線に接続されていないため、落雷等の不測の事態が生じた場合でも、外線から高電圧がかかり、大電流が流れて電話機が破損するリスクを低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の非内線通話タイプリモート通話通知装置の機能ブロック図である。
図2】本発明による通知ホストの機能ブロック図である。
図3】本発明によるリモートスタート装置の機能ブロック図である。
図4】可変音源線端子インピーダンスユニットを備えた本発明の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。ここで、図1図4はいずれも本発明の非内線通話タイプリモート通話通知装置の機能ブロック図であるが、図1は非内線通話タイプリモート通話通知装置の全体のブロック図であり、図2は主として本発明の通知ホストの機能ブロック図である。また、図3は主に本発明によるリモートスタート装置の機能ブロック図であり、図4は本発明のうち可変音源線端子インピーダンスユニットの構成を示したブロック図である。
【0008】
本発明の非内線通話タイプリモート通話通知装置は、図1図2に示すように消防電話機80と接続されており、緊急通報に用いることができる。緊急通報の例としては例えば火災が発生した旨の通報や災害救援通報等が挙げられる。本発明の非内線通話タイプリモート通話通知装置は、図1に示すように、通知ホスト10と、複数のリモートスタート装置20と、可変音源線端子インピーダンスユニット50とを備える。
次に、通知ホスト10について図2を参照しながら詳細に説明する。図2に示すように、通知ホスト10は通知ホスト処理モジュール11、電話モジュール12、変調復調モジュール13、音声モジュール14、通知ホスト音源モジュール15、通知ホストネットワークモジュール17によって構成される。なお、通知ホストの構成はこれに限られず他の構成要素によって置き換えられ、又は更なる構成要素が備わっていても差し支えない。
通知ホスト処理モジュールは例えば中央処理装置(CPU)によって構成され、全ての通知フローと各種の切り換えを制御するために用いられる。
電話モジュール12は通知ホスト処理モジュール11と接続されており、更に電話モジュール12は電話検出インターフェース121と通話モジュール122を備える。ここで、電話検出インターフェース121はローカル線(要するに電話線)の電流と電話の呼び出し音を検出する。一方、通話モジュールは電話をかけ、又は電話を受けることによって通話をするのに利用される。
変調復調モジュール(modem)13は図2に示すように、通知ホスト処理モジュール11、及び電話モジュール12と接続されており、電話をかけると共に、信号音を検出し、信号音を出力する。
音声モジュール14は通知ホスト処理モジュール11と電話モジュール12と接続されており、蓄積音声を送信する。なお、蓄積音声は音声モジュール14内の図示しない記憶装置内に記録される。
通知ホスト音源モジュール15は通知ホスト処理モジュール11と接続されており、通知音源を生成する。ここで、通知ホスト音源モジュール15は、一対の音源出力線と一対の音源入力線を備えることが好ましく、ここで音源出力線は音源(からの音)をリモートスタート装置20に出力するのに用いられ、音源入力線はリモートスタート装置から入力される音源(からの音)を受信するのに用いられる。
通知ホストネットワークモジュール17は、通知ホスト処理モジュール11と接続されており、リモートスタート装置20と情報交換する通信を行う。
ここで、通知ホスト10は更に出力インターフェース(図示せず)を更に備えても差し支えなく、この出力インターフェースは例えば複数の操作ボタンや、LEDランプ、ディスプレイ等を利用して操作や表示、更には入力された情報と出力する情報を表示するためのものである。
【0009】
続いて、図3を参照してリモートスタート装置20の構成を説明する。ここで、リモートスタート装置20は、図3に示すように、スタート装置処理モジュール21、マイクユニット22、スタート装置音源モジュール25、スピーカーモジュール26、リモートスタート装置ネットワークモジュール27から構成されるが、その他の構成要素によって実現しても差し支えなく、図3に記載した例に限られるものではない。
スタート装置処理モジュール21は好ましくは中央処理装置によって構成されるものであり、全ての通知フローと各種の切り換えを制御するために用いられる。
マイクユニット22はスタート装置処理モジュール21と接続されている。また、マイクユニット22はマイク221(要するに、例えば受話器)とフック検出モジュール222とを備える。マイク221は消防電話機80と通話を行うために用いられ、フック検出モジュール222はマイク221が所定の場所の掛けられたか否かを検出するために用いられる。つまり、フック検出モジュール222は所謂「受話器はずれ」が起きていないか検出するものである。
スタート装置音源モジュール25は、スタート装置処理モジュール21と接続されている他、通知ホスト10の通知ホスト音源モジュール15と、他のリモートスタート装置20のスタート装置音源モジュール25とも接続されており、通知音源を変換して他のリモートスタート装置20のスタート装置音源モジュール25に送信する。
ここで、スタート装置音源モジュール25は第1の一対の音源出力線と第2の一対の音源出力線を備えることが好ましく、第1の一対の音源出力線は通知ホスト10からの音源を変換して、その他の異なるリモートスタート装置20の音源入力線に対して出力するのに用いられる。
一方、第2の一対の音源出力線はその他の異なるリモートスタート装置20の第2の一対の音源出力線と並列に接続され、通知ホスト10の音源入力線に並列に接続されている。
このため、音源線は個別の入力と出力があるため、通知ホスト10の音源出力を、複数のリモートスタート装置20に出力することは、一個対複数個であることを意味し、このため直列接続となる。ただし、これは、複数のリモートスタート装置20は、通知ホスト10に対して複数個対1個であることを意味し、よって、この場合は並列接続となる。なお、これらの説明は例示に過ぎず、他の構成を以って実現しても差し支えない。
スピーカーモジュール26はスタート装置音源モジュール25と接続されており、通知音源(の音)をアナウンスする(鳴らす)ため、若しくはその他の音源(の音)を鳴らすために用いられ、これにより音量を上げて再生する効果が得られる。
【0010】
図3に示したリモートスタート装置ネットワークモジュール27はスタート装置処理モジュール21と接続されており、図2に示した通知ホストネットワークモジュール17と接続されることにより、通知ホストネットワークモジュール17と情報交換する通信を行う。これにより、通知ホストネットワークモジュール17はリモートスタート装置20の各リモートスタート装置ネットワークモジュール27の接続状態を検出する。
また、いずれかのリモートスタート装置20のマイク221が通話中であるか或いは受話器はずれである場合には、当該リモートスタート装置20のリモートスタート装置ネットワークモジュール27はこの状態を通知ホストネットワークモジュール17に通知することが可能であり、通知ホスト10に当該リモートスタート装置のマイク221が通話中であり又は受話器はずれであることを通知することができる。なお、この通知を表示する方法としては図示しない内蔵する或いは外付けのモニターにアラートを表示し、又はアラートを鳴らしても良いが、これらの方法には限られない。
可変音源線端子インピーダンスユニット50は複数のリモートスタート装置20の何れか一つのスタート装置音源モジュール25と接続されることにより、マイクの通話音量を調整する。これにより、可変音源線端子インピーダンスユニット50は複数のリモートスタート装置20のいずれか一つの第1の一対の音源出力線と接続することができ、その音源端子のインピーダンスは、リモートスタート装置20の数量に基づいて通話音量を必要に応じて上げ下げするよう調整する。
消防署の消防電話機80は通知ホスト10に応答するように通知ホスト10に電話をかけ、リモートスタート装置20と通話する。
本実施形態において、通知ホスト10はデジタル電圧レギュレータ18を更に備えることができる。図示しないデジタル電圧レギュレータ18は図2の通知ホスト処理モジュール11と接続され、複数人で通話するときの拡大倍率を制御する。複数のリモートスタート装置20が外線に接続されて’複数人にて通話が行われているとき、デジタル電圧レギュレータ18によって拡大倍率が制御されることによって音量を調整する効果が得られ、更に通話の品質を向上させることができる。
本実施形態において、デジタル電圧レギュレータ18は複数のインピーダンス値パラメータを有し、消防電話機90と通話するリモートスタート装置20の数量に基づいて自動的に対応するインピーダンス値パラメータに切り換えることにより、通話音量を制御する目的を達成することができ、通信品質が向上する。
このため、デジタル電圧レギュレータ18によって設定されたインピーダンス値パラメータのグループの数量は、通知ホスト10に接続されたリモートスタート装置20の数量以上となる。例えば、通知ホスト10が3個のリモートスタート装置20と接続されている場合にはデジタル電圧レギュレータ18が設定するインピーダンス値パラメータのグループの数量は3又は4以上であることが望ましく、もしインピーダンス値パラメータのグループの数量がリモートスタート装置20の数量より多い場合には、将来的にリモートスタート装置20の数量を更に増やすことができることを意味する。
本実施形態において、スタート装置音源モジュール25は内部コードに基づいて一つの入力に対して一つの出力を有するケーブル配線を採用し、デジタル電圧レギュレータ18はリモートスタート装置20の通話順序に基づいてインピーダンスが調整されることによって通話音量を制御する。
換言すると、いずれかのコードを有するリモートスタート装置20が最初に電話を受信すると、デジタル電圧レギュレータ18は自動的に対応するインピーダンスに切り換えて適当な通話音量に制御して消防電話機と通話する。
つまり、リモートスタート装置20の音源配線は内部コードに基づいて一つの入力に対して一つの出力となるように配線されているので、通常は後ろになればなる程、リモートスタート装置20の音が小さくなり、とりわけ最後の一つのリモートスタート装置20に限っては、この実施形態における「とあるリモートスタート装置」(つまり、最後の一つに相当するリモートスタート装置20)のコードに対応したリモートスタート装置20が電話に出ると、デジタル電圧レギュレータ18は自動的に対応するインピーダンスに切り換えることにより適当な通話音量に制御して、消防署と通話できるようにする。
続いて、消防署の消防電話機80と通話を行うとき、複数の電話機対1個の電話機で通話することができ、通知ホスト10に設けられたデジタル電圧レギュレータ18は、リモートスタート装置20の音源配線は内部コードに基づいて一つの入力に対して一つの出力となるように配線されているので、幾つかの数量(2台だったり3台だったりする)のリモートスタート装置20に基づいて消防署の消防電話機80と同時に通話することができ、予め設定されたパラメータ値の制御インピーダンスに基づいて、対応するインピーダンスに調整するように切り換えることによって適当な通話音量に制御して消防署の消防電話機80と通話を行うことができる。
本実施形態において、各リモートスタート装置20のスタート装置音源モジュール25は並列接続方式で通知ホスト10の通知ホストモジュール15に接続される。
【0011】
図4に示すように、本実施形態においては、可変音源線端子インピーダンスユニット50は検出モジュール51を備え、この検出モジュール15はリモートスタート装置20の数量を検出する。可変音源線端子インピーダンスユニット50は検出結果に基づいてインピーダンスを自動的に調整する。
図4に示すように、本実施形態では、可変音源線端子インピーダンスユニット50は更にスイッチモジュール52を備え、このスイッチモジュール52は複数のインピーダンスの間を切り換え(要するに、複数種類準備されたインピーダンス値のいずれかを選択する)、スイッチモジュール52は異なるインピーダンスに切り換えることができる。
本実施形態において、スタート装置音源モジュール25は音源に対して電圧と電流を相互に変換することにより、他のリモートスタート装置20のスタート装置音源モジュール25に出力することができる。
本実施形態において、通知ホスト音源モジュール15は蓄積音声をリモートスタート装置20のスタート装置音源モジュール25に送信する。スタート装置音源モジュール25は、スタート装置音源モジュール25によってスピーカーモジュール26を駆動して蓄積音声を鳴らす。
本実施形態において、通知ホスト音源モジュール15は変調復調モジュール(modem)13における複数種類の周波数トーン(周波数がそれぞれ異なり、各種の異なる高さの音を鳴らせるもの。)をリモートスタート装置20のスタート装置音源モジュール25に送信し、スタート装置音源モジュール25によってスピーカー26を起動して当該周波数トーンの音を鳴らす。ここで、周波数トーンの音の例としては信号音が挙げられ、消防署から電話が来たときに鳴る音に似せた呼び出し音が挙げられる。
本実施形態において、通知ホスト10の通知ホストネットワークモジュール17は各リモートスタート装置20のリモートスタート装置ネットワークモジュール27の接続状態を検出することができ、リモートスタート装置20のリモートスタート装置ネットワークモジュール27が、通知ホスト10の通知ホストネットワークモジュール17と接続されていないとき、リモートスタート装置20はアラートを発出する。
ここで、例えばリモートスタート装置20は、表示画面(図示せず)や警告灯(図示せず)を備えていてもよい。通知ホスト10の通知ホストネットワークモジュール17は、エリアネットワークを検出することにより、各リモートスタート装置20のリモートスタート装置ネットワークモジュール27が接続されているかどうかを知ることができる。そして、もし断線している場合には、自己検出機能を実現するために、リモートスタート装置20の表示画面又は警告灯を介して警告を発することができる。
また、リモートスタート装置20はリモートスタート装置ネットワークモジュール27の接続状態に基づいて、表示画面または警告灯に直接警告を発することもできる。
本実施形態では、リモートスタート装置20のフック検出モジュール222は、マイク(受話器)221が掛けられてないこと(所謂受話器外れ)を検出すると、マイク221が掛けられていない旨の信号を生成することができ、リモートスタート装置ネットワークモジュール27を介して通知ホスト10の通知ホストネットワークモジュール17に送信し、通知ホスト10に対してリモートスタート装置20のマイク221が掛けられてないことを知らせることができる。
本実施形態では、ホスト10が、リモートスタート装置20のマイク221が掛けられていないことを知ると、通知ホスト10は、オフ信号を生成し、それをマイク221が掛けられていないリモートスタート装置20に送信することができ、リモートスタート装置20は、オフ信号に基づいてマイク221を停止させる(つまり、受話器外れとなっている受話器221の機能を無効化する)。
本実施形態において、例えば、リモートスタート装置20がオフ信号に基づいてマイク221の使用が停止される等、マイク221の使用が停止(マイクが無効化)された後、フック検出モジュール222はマイク221が掛けられたこと(即ち、ユーザーが受話器を所定の位置に置いたこと)を検出すると、リモートスタート装置20は停止していたマイク221を再起動させる。
【0012】
本実施形態において、通知ホスト10は再起動信号をリモートスタート装置20に送信し、リモートスタート装置20はこの再起動信号に基づいて再起動する。よって、通知ホスト10が再起動信号をいずれかのリモートスタート装置20に送信するので、通知ホスト10を介して当該再起動されたリモートスタート装置20も、全てのリモートスタート装置20を同一の行程に又は同時に再起動することができる。
このため、無通話通知を行おうとする場合には、通知ホスト10或いはリモートスタート装置20の手動又は通知トリガーに連動させて、通知ホスト10が通知を行う。ここで、通知のフローは以下の通りである。
ステップ1.1:消防署の消防電話機80に電話をかける:通知ホスト10はローカル線を切り換え、変調復調モジュール13によって発信音を検出してから、ダイヤルをかける。
ステップ1.2:この時の消防電話機80の呼び出し音は、通知ホスト10が変調復調モジュール13により、消防署の消防電話機80に呼び出し音が鳴り且つ呼び出し音が停止したことを検出し、消防署が電話を受けたか判断する。
ステップ1.3:通知ホスト10は、変調復調モジュール13が提供する信号音と、音声モジュール14の蓄積音声を、消防署の消防電話機80で鳴らすと共に、音源出力線を介して、リモートスタート装置20の音源入力線に当該信号音と当該蓄積音声を送信して、スピーカーモジュール26が音を鳴らす。
ステップ1.4:通知ホスト10は5秒間停止し、変調復調モジュール13を介して消防署の電話が通話中か否か検出し、通話中の場合に発せられる音に基づいて消防署が電話を切るか否か判断し、もし通話中ではなかったらステップ1.3に戻る。
ステップ1.5:電話を切って消防署からの電話を20秒間待ち、もし電話が無かったらステップ1.1に戻る。
ステップ1.6:リモートスタート装置20の呼び出し音に対しては、通知ホスト10は電話検出インターフェース121によって呼び出し音を検出し、当該呼び出し音を、変調復調モジュール13によって呼び出し音に似せた音(要するに、ユーザーが電話の呼び出し音だと認識し得る着メロ(登録商標)等)を出力し、音源出力線を介して当該呼び出し音に似せた音をリモートスタート装置20の音源入力線に送信して、スピーカーモジュール26によって音を鳴らすことにより、そこの場所にいるユーザーが電話に出られるように注意喚起を行う。そして、呼び出し音が例えば2分間止まらないでなり続けた場合には電話を切り、通知を完了して、ステップ1.8へ進む。
ステップ1.7:呼び出し音が止まると、消防署が電話を切ったとみなし、通知が完了する。
ステップ1.8:通知ホスト10又はリモートスタート装置20のリセットボタンを押して、通知を完了する。
通話通知がある場合、通知ホスト10又はリモートスタート装置20の手動によって又は通知トリガーと連動して、通知ホスト10は通知を行う。通知フローは次のとおりである。
ステップ2.1:消防署の消防電話機80に電話を掛る:通知ホスト10はローカル線を切り換え、変調復調モジュール13を介して発信音を検出してから、電話をかける。
ステップ2.2:このとき、消防電話機80の呼び出し音が鳴り、通知ホスト10は、変調復調モジュール13によって消防署の消防電話80が鳴って且つ呼び出し音が停止したか検出することにより、消防署が電話に出たか否か判断する。
ステップ2.3:通知ホスト10は、変調復調モジュール13が提供した信号音と音声モジュール14の蓄積音声を消防署の消防電話機80で鳴らす。また、これと同時に、音源出力線によって当該信号音と当該蓄積音声をリモートスタート装置20の音源入力線に送信し、スピーカーモジュール26によって音を鳴らす。
リモートスタート装置20のマイク221がユーザーによって引き上げられた場合、ステップ2.8に進んで通話をする。
ステップ2.4:通知ホスト10は5秒間停止して、変調復調モジュール13によって消防署の電話が通話中か否か検出し、通話中であるか否かに基づいて消防署との電話を切るか判断し、リモートスタート装置20のマイク221が握られて持ち上げられた場合には、ステップ2.8移動して通話を行い、話し中で電話に出ない場合にはステップ2.3へ戻る。
ステップ2.5:電話を切り、消防署からの電話が来るのを例えば20秒間待つ。それでも、電話がかかってこない場合には、ステップ2.1に戻る。
ステップ2.6:リモートスタート装置20の呼び出し音に対し、通知ホスト10は電話検出インターフェース121を介して呼び出し音を検出し、この呼び出し音を変調復調モジュール13によって呼び出し音に似せた音を出力し、音源出力線を介して当該呼び出し音に似せた音をリモートスタート装置20の音源入力線に送信し、スピーカーモジュール26によってこの呼び出し音に似せた音を鳴らし、その場にいるユーザーに電話に出るように注意を喚起する。リモートスタート装置20のマイク221が持ち上げられると、通知ホスト10が電話が繋がり、ステップ2.8に進み通話が行われる。一方、呼び出し音が例えば2分間鳴りやまない場合には電話を切って通知を完了して、ステップ2.9へ進む。
ステップ2.7:呼び出し音が鳴りやむと、消防署が電話を切ったとみなし、通知を完了し、ステップ2.9に進む。
ステップ2.8:リモートスタート装置20と消防署との通話は、変調復調モジュール13を介して消防署の電話が通話中であることが検出された場合、又は、全ての正常に通話するリモートスタート装置20のマイク221が切断された場合、ローカル線が切断され、通知が完了する。
ステップ2.9:通知ホスト10又はリモートスタート装置20のリセットボタンを押して、通知を完了する。
リモートスタート装置20が、通知の前にマイク221がまだ切断されていないという通話通知を受けた場合、この時マイク221は使用できなくなる。その通知のフローは以下の通りである。
ステップ3.1:消防署の消防電話機80に電話をかける。通知ホスト10はローカル線を切り換え、変調復調モジュール13を介してダイヤル音を検出してから、ダイヤルをかける。
ステップ3.2:この時、消防電話機80が鳴ると、通知ホスト10は変調復調モジュール13を介して消防署の消防電話機80の呼び出し音が鳴り且つ呼び出し音が停止したことを検出し、消防署が電話に出たことを判断する。
ステップ3.3:通知ホスト10は変調復調モジュール13が提供した信号音と音声モジュール14の蓄積音声を消防署の消防電話機80で鳴らすと共に、音源出力線を介してリモートスタート装置20の音源入力線に当該信号音と当該蓄積音声を送信し、スピーカーモジュール26によってこれらの音を鳴らす。そして、リモートスタート装置20のマイク221が持ち上げられたときは、ステップ3.8に進んで通話を行う。
ステップ3.4:通知ホスト10は5秒間停止し、変調復調モジュール13を使用して消防署の電話が通話中である旨を検出し、通話中であるか否かに基づいて消防署は電話を切るか判断し、リモートスタート装置20のマイク221が持ち上げられた場合には、ステップ3.8に進んで通話を行い、通話中でなければステップ3.3へ戻る。
ステップ3.5:電話を切って消防署からの電話の呼び出しを例えば20秒間待ち、もし電話がかかってこなければステップ3.1に戻る。
ステップ3.6:リモートスタート装置20の呼び出し音に対して、通知ホスト10は電話検出インターフェース121によって呼び出し音を検出し、呼び出し音を変調復調モジュール13を介して呼び出し音に似せた音を送信し、音源出力線を介して当該呼び出し音に似せた音をリモートスタート装置20の音源入力線に送信し、スピーカーモジュール26によってこの呼び出し音に似せた音を鳴らし、その場にいる使用者に電話に出るように注意喚起する。
そして、リモートスタート装置20のマイク221が持ち上げられたときは、通知ホスト10は通話できる状態となり、ステップ3.8に進み通話を行う。呼び出し音が例えば2分間鳴りやまない場合には電話を切り、通知を完了して、ステップ3.9に進む。
ステップ3.7:呼び出し音が鳴りやむと、消防署が電話を切ったものとみなされ、通知が完了し、ステップ3.9に進む。
ステップ3.8:リモートスタート装置20と消防署の通話は、変調復調モジュール13によって消防署が通話中であり又は全ての正常な通話できるリモートスタート装置20のマイク221がいずれも切断されていると検出されたとき(以前に使用が停止されたマイク221は含まれないが、通知で使用が停止されたマイク221は再び切断されたものは、再度使用することができる)、ローカル線を切断して通知を完了する。
ステップ3.9:通知ホスト10又はリモートスタート装置20のリセットボタンを押して、通知を完了する。
以上のように、本発明による非内線通話タイプリモート通話通知装置は、エリアネットワークを介してリモートスタート装置20の通信が断線しているか、受話器はずれになっていないかを知ることができ、若しくはエリアネットワークを介してリモートスタート装置20を再起動することができる。
また、前記リモートスタート装置20に通信断線や受話器外れ、はなはだしきに至っては故障等の不測の事態が発生した場合には再起動すると共に、通知ホスト10に記録を残すので、障害の原因を解明するのに後に役立ち、故障等が発生した場合でも修理の際に役立つ。
また、本発明は従来技術における1個の親機や子機が受話器外れ又は通話ボタンの消し忘れ等を起こしてその他の子機や親機が通話できない問題を有効に解決することができ、リモートスタート装置20は従来技術における親機又は子機の全ての機能を発揮させることができ、例えば、第1の子機が通話中のボタンを切り忘れていた場合であっても、第2の子機や親機からダイヤルをかけて呼び出しをンを鳴らせるので、消防署等と通話することができる。
更に、本発明は、リモートスタート装置20が例えばNCC(国家通訊伝播委員会。中華民国の通信事業を監督する独立行政機関) PSTN(公衆交換電話網)の場合認証料金を必要としないので、コストをより節約できる可能性がある。また、音源が電話回線に接続されていないため、外線に雷が落ちても大電流が音源に流れず、故障の発生率が軽減される。
【0013】
本発明の目的と効果から明らかなように、本発明は進歩性と産業上の利用可能性を有し、従来では実現し得なかった課題を解決でき、特許要件を具備するものである。なお、上記の説明は本発明を実施するための好ましい実施形態の一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を制限するために利用されるべきではない。即ち、本発明の技術的範囲と同等の変更や修正を加えたものであっても、本発明の均等の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0014】
10 通知ホスト
11 通報ホスト処理モジュール
12 電話モジュール
121 電話検出インターフェース
122 通話モジュール
13 変調復調モジュール
14 音声モジュール
15 通知ホスト音源モジュール
17 通知ホストネットワークモジュール
18 デジタル電圧レギュレータ
20 リモートスタート装置
21 スタート装置処理モジュール
22 マイクユニット
221 マイク
222 フック検出モジュール
25 スタート装置音源モジュール
26 スピーカーモジュール
27 リモートスタート装置ネットワークモジュール
50 可変音源線端子インピーダンスユニット
51 検出モジュール
52 スイッチモジュール
80 消防電話機
図1
図2
図3
図4