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特開2022-132019コメントアート管理システム、コメントアート管理方法、コメントアート管理プログラム、およびコンピュータ読取可能な記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022132019
(43)【公開日】2022-09-07
(54)【発明の名称】コメントアート管理システム、コメントアート管理方法、コメントアート管理プログラム、およびコンピュータ読取可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/235 20110101AFI20220831BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20220831BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20220831BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220831BHJP
【FI】
H04N21/235
H04N21/258
H04N21/431
G06F13/00 550A
G06F13/00 560A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110073
(22)【出願日】2021-07-01
(62)【分割の表示】P 2021029855の分割
【原出願日】2021-02-26
(71)【出願人】
【識別番号】598138327
【氏名又は名称】株式会社ドワンゴ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100144440
【弁理士】
【氏名又は名称】保坂 一之
(72)【発明者】
【氏名】林 絵美子
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA12
5B084AB07
5B084AB11
5B084BA03
5B084BB01
5B084BB14
5B084CB06
5B084CB14
5B084CB24
5B084CF12
5B084DB02
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC13
5C164MA06S
5C164SB08P
5C164SC11P
5C164UB88P
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】コメントアートの利用を容易にする。
【解決手段】一実施形態に係るコメントアート管理システムは、対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるコメントアート管理システムである。コメントアート管理システムは、対象コメントアートを特定するための特定情報を対象者端末から受信する受信部(通信部)と、それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、特定情報に基づいて、複数の登録コメントアートの中から対象コメントアートを特定する特定部と、特定された対象コメントアートを、複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるコメントアート管理システムであって、
前記対象コメントアートを特定するための特定情報を前記対象者端末から受信する受信部と、
それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、前記特定情報に基づいて、前記複数の登録コメントアートの中から前記対象コメントアートを特定する特定部と、
特定された前記対象コメントアートを、前記複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させる表示制御部と、
を備えるコメントアート管理システム。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記受信部が前記登録コメントアートの表示要求を受信した場合に、前記複数の登録コメントアートのうち少なくとも一つを前記対象者端末上に選択可能な態様で表示させ、
前記特定部は、前記対象者端末上で選択された前記登録コメントアートを前記対象コメントアートとして特定する、
請求項1に記載のコメントアート管理システム。
【請求項3】
前記受信部が複数行の文字列からなる投稿コメントアートを投稿者端末から受信した場合に、該投稿コメントアートを前記登録コメントアートとして前記データベースに登録する登録部を更に備える
請求項1または2に記載のコメントアート管理システム。
【請求項4】
前記受信部は、前記投稿コメントアートをテキストデータとして受信し、
前記登録部は、受信された前記投稿コメントアートを画像データに変換し、該画像データを前記登録コメントアートとして前記データベースに登録する、
請求項3に記載のコメントアート管理システム。
【請求項5】
前記複数の視聴者端末は、前記対象者端末および1以上の他視聴者端末を含み、
前記受信部は、複数行の文字列から構成される競合コメントアートの表示要求を前記他視聴者端末から受信し、
前記表示制御部は、前記表示要求に基づく前記競合コメントアートの表示と前記対象コメントアートの表示とが競合する場合には、前記対象者端末上に前記対象コメントアートを表示させ、前記1以上の他視聴者端末上に前記対象コメントアートを表示させない、
請求項1~4のいずれか一項に記載のコメントアート管理システム。
【請求項6】
前記メインコンテンツは、配信者端末から配信されるコンテンツであり、
前記表示制御部は、前記対象者端末を使用する対象者のユーザ情報および前記配信者端末を使用する配信者のユーザ情報の少なくとも一方に基づいて、前記対象コメントアートの表示態様を調整する、
請求項1~5のいずれか一項に記載のコメントアート管理システム。
【請求項7】
対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるプロセッサを備えるコメントアート管理システムによって実行されるコメントアート管理方法であって、
前記対象コメントアートを特定するための特定情報を前記対象者端末から受信するステップと、
それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、前記特定情報に基づいて、前記複数の登録コメントアートの中から前記対象コメントアートを特定するステップと、
特定された前記対象コメントアートを、前記複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させるステップと、
を含むコメントアート管理方法。
【請求項8】
対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるコメントアート管理システムとしてコンピュータを機能させるコメントアート管理プログラムであって、
前記対象コメントアートを特定するための特定情報を前記対象者端末から受信するステップと、
それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、前記特定情報に基づいて、前記複数の登録コメントアートの中から前記対象コメントアートを特定するステップと、
特定された前記対象コメントアートを、前記複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させるステップと、
を前記コンピュータに実行させるコメントアート管理プログラム。
【請求項9】
対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるコメントアート管理システムとしてコンピュータを機能させるコメントアート管理プログラムを記録するコンピュータ読取可能な記録媒体であって、
前記コメントアート管理プログラムが、
前記対象コメントアートを特定するための特定情報を前記対象者端末から受信するステップと、
それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、前記特定情報に基づいて、前記複数の登録コメントアートの中から前記対象コメントアートを特定するステップと、
特定された前記対象コメントアートを、前記複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させるステップと、
を前記コンピュータに実行させる、
コンピュータ読取可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の一側面はコメントアート管理システム、コメントアート管理方法、コメントアート管理プログラム、およびコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツにコメントを表示する仕組みが知られている。例えば特許文献1には、コメントを動画とともに表示するコメント配信システムが記載されている。このコメント配信システムにおいて、端末装置は、コメント情報をコメント配信サーバから受信し、再生される動画を表示するとともに、該コメント情報のうち、再生する動画の動画再生時間に対応するコメント付与時間が対応づけられたコメントをコメント情報から読み出し、読み出したコメントを動画とともに表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-208223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コメントの一態様ともいえるコメントアートの利用を容易にする手法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係るコメントアート管理システムは、対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるコメントアート管理システムである。コメントアート管理システムは、対象コメントアートを特定するための特定情報を対象者端末から受信する受信部と、それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、特定情報に基づいて、複数の登録コメントアートの中から対象コメントアートを特定する特定部と、特定された対象コメントアートを、複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させる表示制御部と、を備える。
【0006】
このような側面においては、予めデータベースに登録されている複数の登録コメントアートの中から対象コメントアートが特定されてその対象コメントアートが表示される。この仕組みによって、メインコンテンツが表示されている際に対象コメントアートを作成する必要がなくなるので、コメントアートの利用(例えばコメントアートの表示)が容易となる。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一側面によれば、コメントアートの利用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係るコメントアート管理システムの適用の一例を示す図である。
図2】実施形態に係るコメントアート管理システムに関連するハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】実施形態に係るコメントアート管理システムに関連する機能構成の一例を示す図である。
図4】実施形態に係るコメントアート管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図5】視聴者端末上に表示される画面の一例を示す図である。
図6】実施形態に係るコメントアート管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係るコメントアート管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図8】実施形態に係るコメントアート管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図9】視聴者端末上に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
[システムの概要]
実施形態に係るコメントアート管理システムは、コメントアートを管理するコンピュータシステムである。例えば、コメントアート管理システムは、複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するようにコメントアートを表示させる。メインコンテンツは、コンピュータまたはコンピュータシステムによって提供され、人が認識可能な情報である。メインコンテンツを示す電子データのことをコンテンツデータという。メインコンテンツの表現形式は限定されず、メインコンテンツは画像(例えば、写真、映像)によって表現されてもよい。メインコンテンツは様々な態様の情報伝達またはコミュニケーションのために用いることができ、エンターテインメント、ニュース、教育、医療、ゲーム、チャット、商取引、講演、セミナー、研修などの様々な場面または目的で利用され得る。
【0011】
コメントアート管理システムは、コンテンツデータを視聴者端末に送信することで、メインコンテンツを視聴者に提供する。視聴者は、コメントアート管理システムによって情報を得ようとする人であり、メインコンテンツの利用者である。一例では、メインコンテンツは配信者から提供される。配信者は、コメントアート管理システムによって情報を提供しようとする人であり、メインコンテンツの発信者である。
【0012】
メインコンテンツの提供手法は限定されない。例えば、コメントアート管理システムは、ライブコンテンツを配信してもよい。この場合、コメントアート管理システムは、配信者端末から提供されるリアルタイムの映像を処理することでコンテンツデータを生成し、そのコンテンツデータを視聴者端末に向けてリアルタイムに送信する。これはインターネット生放送の一態様である。あるいは、コメントアート管理システムは、過去に撮影および生成された映像を配信してもよい。
【0013】
コメントアートとは、少なくとも一行の文字列から構成される図案である。典型的には、コメントアートは複数行の文字列から構成される。コメントアートを示す電子データのことをコメントアートデータという。コメントアートは、メインコンテンツ上に表示されるコメントの一態様である。コメントアートに用いられる文字は、アスキー(ASCII)コード、ユニコード(Unicode)またはJISコードによって記述される文字であってもよい。コメントアートに用いられる文字は、記号、数字、英字、漢字、平仮名またはカタカナであってもよい。文字の色は限定されず、各文字は異なる色を有していてもよい。コメントアートを構成する少なくとも一行の文字列は、全体として一つのイラストまたは図形を表してもよい。文字列の行数は複数であればよく、限定されない。各文字列の文字数は一つまたは複数であってもよく、文字列ごとに文字数が異なっていてもよい。コメントアートは、例えばメインコンテンツの装飾として視聴者端末上に表示される。コメントアート管理システムは、ある視聴者端末から提供されたコメントアートを他の視聴者端末にも表示させ得る。したがって、視聴者は、自らが提供したコメントアートだけでなく、他の視聴者が提供したコメントアートをメインコンテンツとともに閲覧することができる。
【0014】
コメントアート管理システムは、メインコンテンツと重畳するようにコメントアートを表示させる。本開示において、「メインコンテンツと重畳するようにコメントアートを表示させる」との表現またはこれに対応する表現は、メインコンテンツの一部または全部と重なるようにコメントアートを表示させることをいう。
【0015】
コメントアート管理システムは、視聴者からの要求に基づいてコメントアートを表示させる。本開示では、コメントアートの表示を要求する視聴者を対象者といい、対象者が表示を希望するコメントアートを対象コメントアートという。対象コメントアートを示すコメントアートデータを対象コメントアートデータという。
【0016】
一例として、コメントアート管理システムは、予め用意されている複数のコメントアートの中から対象者が選択した対象コメントアートを表示させる。この場合、まずコメントアート管理システムは、予めデータベースに記憶されている複数のコメントアートデータの中から一つまたは複数のコメントアートデータを抽出し、抽出したコメントアートデータが示すコメントアートを対象者端末上に選択可能な態様で表示させる。対象者は、対象者端末上に表示されたコメントアートの中から、表示を希望するコメントアート(対象コメントアート)を選択する。コメントアート管理システムは、選択された対象コメントアートをメインコンテンツと重畳するように表示させる。ここで、予めデータベースに記憶されているコメントアートデータを登録コメントアートデータという。登録コメントアートデータが示すコメントアートを登録コメントアートという。
【0017】
コメントアート管理システムは、コメントアート管理システムのユーザから提供されるコメントアートを、登録コメントアートとしてデータベースに登録してもよい。ここで、「コメントアートをデータベースに登録する」との表現またはこれに対応する表現は、登録対象であるコメントアートのコメントアートデータをデータベースに記憶することをいう。例えば、コメントアート管理システムは、あるユーザが端末上で作成したコメントアートのコメントアートデータを該端末から取得し、取得したコメントアートデータを登録コメントアートデータとして記憶する。登録されるコメントアートをコメントアート管理システムに提供することを「コメントアートを投稿する」という。コメントアートを投稿するユーザを投稿者といい、投稿されるコメントアートを投稿コメントアートという。投稿コメントアートを示すコメントアートデータを投稿コメントアートデータという。投稿者は、視聴者または配信者と同一人物であってもよいし、異なる人物であってもよい。
【0018】
[システムの構成]
図1は、実施形態に係るコメントアート管理システム1の適用の一例を示す図である。一例では、コメントアート管理システム1は少なくともサーバ10を備え、視聴者端末20、配信者端末30、投稿者端末40およびデータベース50のうちの少なくとも一つを更に備え得る。サーバ10は、コンテンツデータおよびコメントアートデータを視聴者端末20に提供するコンピュータである。サーバ10は、通信ネットワークNを介して視聴者端末20、配信者端末30、投稿者端末40およびデータベース50と接続する。通信ネットワークNの構成は限定されない。例えば、通信ネットワークNは、インターネットを含んで構成されてもよいし、イントラネットを含んで構成されてもよい。
【0019】
視聴者端末20は、視聴者が使用するコンピュータである。一例では、視聴者端末20は、コメントアート管理システム1にアクセスしてコンテンツデータを受信および表示する機能を有する。視聴者端末20の種類および構成は限定されず、例えば、高機能携帯電話機(スマートフォン)、タブレット端末、ウェアラブル端末(例えば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートグラスなど)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、携帯電話機などの携帯端末でもよい。あるいは、視聴者端末20はデスクトップ型パーソナルコンピュータなどの据置型端末でもよい。視聴者端末20の数は限定されず、一つまたは複数であってもよい。本実施形態では、コメントアート管理システム1は二つの視聴者端末20を備える。一方の視聴者端末20は対象者が使用する対象者端末20Aであり、他方の視聴者端末20は対象者以外の視聴者が使用する他視聴者端末20Bである。
【0020】
配信者端末30は、配信者が使用するコンピュータである。一例では、配信者端末30は、映像を撮影または生成する機能と、コメントアート管理システム1にアクセスしてその映像を示す電子データ(映像データ)を送信する機能とを有する。配信者端末30の種類および構成は限定されず、例えば、配信者端末30は映像を撮影、収録、および送信する機能を有する撮影システムであってもよい。あるいは、配信者端末30は高機能携帯電話機(スマートフォン)、タブレット端末、ウェアラブル端末(例えば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートグラスなど)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、携帯電話機などの携帯端末でもよい。あるいは、配信者端末30はデスクトップ型パーソナルコンピュータなどの据置型端末でもよい。
【0021】
投稿者端末40は、投稿者が使用するコンピュータである。一例では、投稿者端末40は、投稿者から投稿コメントアートの入力を受け付ける機能と、コメントアート管理システム1にアクセスして投稿コメントアートデータを送信する機能とを有する。投稿者端末40の種類および構成は限定されず、例えば、高機能携帯電話機(スマートフォン)、タブレット端末、ウェアラブル端末(例えば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートグラスなど)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、携帯電話機などの携帯端末でもよい。あるいは、投稿者端末40はデスクトップ型パーソナルコンピュータなどの据置型端末でもよい。
【0022】
データベース50は、コメントアート管理システム1によって用いられるデータを記憶する非一時的な記憶装置である。本実施形態では、データベース50は、ユーザ情報、登録コメントアートデータおよびコンテンツデータを記憶する。ユーザ情報とは、コメントアート管理システム1のユーザ(例えば、視聴者、配信者または投稿者)に関する情報である。ユーザ情報は、ユーザの識別子(ユーザID)、ユーザが視聴したメインコンテンツの識別子(コンテンツID)、メインコンテンツの視聴回数、課金額、ランク、年齢または性別を含んでもよい。課金額とは、ユーザがコメントアート管理システム1を利用する際に支払った金銭の額である。ランクは、課金額に応じて決定されるユーザの属性であってもよい。
【0023】
登録コメントアートデータは、登録コメントアートの識別子(コメントアートID)、投稿者のユーザIDまたはコメントアートのタグを含んでもよい。コメントアートのタグとは、コメントアートに関する情報を示す目印であり、コメントアートの内容または属性を示すものであってもよい。コメントアートの内容または属性は、コメントアートが表すイラストまたは図形の名称、またはコメントアートのタイトルであってもよい。例えば、トラックを表すコメントアートには「自動車」のタグが付されてもよいし、りんごを表すコメントアートには「食べ物」のタグが付されてもよい。コメントアート管理システム1は、タグを利用して、複数のコメントアートの中から特定の内容または属性のコメントアートを抽出してもよい。タグは、投稿者によって付与されてもよい。
【0024】
コンテンツデータは、メインコンテンツのコンテンツID、配信者のユーザIDまたはメインコンテンツのタグを含んでもよい。メインコンテンツのタグとは、メインコンテンツに関する情報を示す目印であり、メインコンテンツの内容または属性を示すものであってもよい。メインコンテンツの内容または属性は、メインコンテンツに含まれる物もしくは人の名称、またはメインコンテンツのタイトルであってもよい。例えば、走行中の車から撮影した映像であるメインコンテンツには、「運転映像」のタグが付されてもよいし、食事風景を撮影した映像であるメインコンテンツには「食事映像」のタグが付されてもよい。コメントアート管理システム1は、タグを利用して、複数のメインコンテンツの中から特定の内容または属性のメインコンテンツを抽出してもよい。タグは、配信者によって付与されてもよい。
【0025】
データベース50は単一のデータベースとして構築されてもよいし、複数のデータベースの集合であってもよい。データベース50の設置場所は限定されない。例えば、データベース50は、コメントアート管理システム1とは別のコンピュータシステム内に設けられてもよい。
【0026】
図2は、コメントアート管理システム1に関連するハードウェア構成の一例を示す図である。図2は、サーバ10として機能するサーバコンピュータ100と、視聴者端末20、配信者端末30または投稿者端末40として機能する端末コンピュータ200とを示す。
【0027】
一例として、サーバコンピュータ100はハードウェア構成要素として、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、および通信部104を備える。プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置であり、例えばCPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)である。主記憶部102は、実行されようとするプログラム、演算結果などを記憶する装置であり、例えばROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)により構成される。補助記憶部103は、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶することが可能な装置であり、例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部103は、サーバコンピュータ100をサーバ10として機能させるためのサーバプログラムP1と各種のデータとを記憶する。通信部104は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置であり、例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。
【0028】
本実施形態では、コメントアート管理プログラムはサーバプログラムP1として実装される。サーバ10の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上にサーバプログラムP1を読み込ませてプロセッサ101にそのプログラムを実行させることで実現される。サーバプログラムP1は、サーバ10の各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はサーバプログラムP1に従って通信部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。このような処理によりサーバ10の各機能要素が実現される。
【0029】
サーバ10は、一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークNを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで、論理的に一つのサーバ10が構成される。
【0030】
一例として、端末コンピュータ200はハードウェア構成要素として、プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203、通信部204、入力インタフェース205、出力インタフェース206、および撮像部207を備える。プロセッサ201は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置であり、例えばCPUまたはGPUである。主記憶部202は、実行されようとするプログラム、演算結果などを記憶する装置であり、例えばROMまたはRAMにより構成される。補助記憶部203は、一般に主記憶部202よりも大量のデータを記憶することが可能な装置であり、例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部203は、端末コンピュータ200を視聴者端末20、配信者端末30または投稿者端末40として機能させるためのクライアントプログラムP2と各種のデータとを記憶する。通信部204は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置であり、例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。入力インタフェース205は、ユーザの操作または動作に基づいてデータを受け付ける装置であり、例えば、キーボード、操作ボタン、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイクロフォン、センサ、およびカメラのうちの少なくとも一つによって構成される。出力インタフェース206は、端末コンピュータ200で処理されたデータを出力する装置であり、例えば、モニタ、タッチパネル、HMDなどの表示装置を含んで構成される。撮像部207は、現実世界を写した画像(映像または写真)を撮影する装置であり、例えばカメラである。撮像部207は入力インタフェース205としても機能し得る。
【0031】
視聴者端末20、配信者端末30または投稿者端末40の各機能要素は、対応するクライアントプログラムP2をプロセッサ201または主記憶部202に読み込ませてプロセッサ201にそのプログラムを実行させることで実現される。クライアントプログラムP2は、視聴者端末20、配信者端末30または投稿者端末40の各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ201はクライアントプログラムP2に従って通信部204、入力インタフェース205、出力インタフェース206、または撮像部207を動作させ、主記憶部202または補助記憶部203におけるデータの読み出しおよび書き込みを行う。この処理により視聴者端末20、配信者端末30または投稿者端末40の各機能要素が実現される。
【0032】
サーバプログラムP1およびクライアントプログラムP2の少なくとも一つは、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に非一時的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、これらのプログラムの少なくとも一つは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークNを介して提供されてもよい。これらのプログラムは別々に提供されてもよいし、一緒に提供されてもよい。
【0033】
図3は、コメントアート管理システム1に関連する機能構成の一例を示す図である。一例では、視聴者端末20および投稿者端末40は同様の機能要素を備える。したがって、一つの端末が視聴者端末20および投稿者端末40の少なくとも一方の機能を発揮してよい。そのため、図3では両端末を一つの端末として図示している。視聴者端末20および投稿者端末40は異なる端末であってもよい。
【0034】
サーバ10は、登録部11、抽出部12、特定部13および通信部14を備える。登録部11は、投稿コメントアートをデータベース50に登録する機能要素である。抽出部12は、対象者端末20Aからの要求に基づいて対象コメントアートの候補を登録コメントアートの中から抽出する機能要素である。特定部13は、対象者端末20Aからの特定情報に基づいて対象コメントアートを特定する機能要素である。通信部14は、視聴者端末20、投稿者端末40およびデータベース50との間において、各種データの送受信を行う機能要素である。すなわち、通信部14は送信部および受信部として機能する。
【0035】
視聴者端末20および投稿者端末40は、投稿受付部21、要求受付部22、選択受付部23、表示制御部24および通信部25をそれぞれ備える。投稿受付部21は、投稿者から投稿コメントアートの入力を受け付ける機能要素である。要求受付部22は、投稿者から各種要求を受け付ける機能要素である。選択受付部23は、対象者から対象コメントアートの選択を受け付ける機能要素である。表示制御部24は、コンテンツデータおよびコメントアートデータを処理して、メインコンテンツおよびコメントアートを視聴者端末上に表示する機能要素である。通信部25は、サーバ10との間において各種データの送受信を行う機能要素である。すなわち、通信部25は送信部および受信部として機能する。
【0036】
[システムの動作]
コメントアート管理システム1の動作を説明するとともに、本実施形態に係るコメントアート管理方法について説明する。まず、図4を参照して、コメントアート管理システム1による処理の全体像を説明する。図4は、コメントアート管理システム1の動作を処理フローS1として示すフローチャートである。コメントアート管理システム1による処理は、投稿コメントアートを登録コメントアートとして登録する登録処理(ステップS11)と、対象者が選択した対象コメントアートを特定する特定処理(ステップS12)と、対象コメントアートを表示する表示処理(ステップS13)に大別される。
【0037】
ステップS11では、登録部11が投稿コメントアートを登録コメントアートとしてデータベース50に登録する。換言すると、登録部11は、投稿コメントアートデータを登録コメントアートデータとしてデータベース50に記憶する。投稿コメントアートデータの取得方法は限定されない。例えば、まず投稿受付部21が投稿者から投稿コメントアートの入力を受け付ける。投稿者は、投稿者端末40の入力インタフェース205を用いて投稿コメントアートの入力を行ってもよい。投稿受付部21は、入力された投稿コメントアートを示す投稿コメントアートデータを通信部25に出力する。通信部25は、投稿コメントアートデータを通信部14に送信する。登録部11は、通信部14が受信した投稿コメントアートデータを取得する。
【0038】
登録部11は、登録コメントアートのコメントアートID、投稿者のユーザIDおよび登録コメントアートのタグを登録コメントアートデータに含めてデータベース50に記憶してもよい。登録部11は、投稿者によって付与された投稿コメントアートのタグを、そのまま登録コメントアートのタグとして利用してもよいし、異なるタグを新たに付与してもよい。
【0039】
ステップS12では、特定部13が対象コメントアートを特定する。本実施形態では、コメントアート管理システム1は、データベース50に登録されている複数の登録コメントアートの中から一つまたは複数の登録コメントアートを抽出し、対象者端末20A上に選択可能な態様で表示する。対象者は、表示された登録コメントアートの中から表示を希望するコメントアート(対象コメントアート)を選択する。つまり、対象者端末20A上に選択可能な態様で表示される登録コメントアートは、対象コメントアートの候補である。特定部13は、候補の中から対象者によって選択された対象コメントアートを特定する。ステップS12の処理は、この特定処理に相当する。
【0040】
特定部13は、特定情報に基づいて対象コメントアートを特定する。特定情報とは、対象コメントアートを特定するための情報である。特定情報は、例えば、対象コメントアートのコメントアートIDであってもよい。特定部13による特定後、対象コメントアートを示す対象コメントアートデータが通信部14から通信部25に送信される。
【0041】
ステップS13では、表示制御部24が対象コメントアートを表示させる。表示制御部24は、通信部25から取得した対象コメントアートデータを処理して、対象コメントアートをメインコンテンツと重畳するように表示装置に表示させる。
【0042】
上述した特定処理(ステップS12)は、登録処理(ステップS11)が終了した後にある程度の時間間隔(例えば、数時間または数日)をあけて実行されてもよい。すなわち、特定処理は、登録処理に連続して実行されなくてもよい。表示処理(ステップS13)は、特定処理が終了した後に連続して実行されるのが通常であるが、必ずしも特定処理後に連続して実行されなくてもよい。
【0043】
図5を参照して、対象コメントアートの表示態様について説明する。「対象コメントアートの表示態様」とは、対象コメントアートの視覚効果に関する手法(すなわち、対象コメントアートの見せ方に関する手法)をいう。図5は、視聴者端末20上に表示される画面の一例を示す図である。この例では、表示制御部24は、車内から見える風景(道路など)の映像をメインコンテンツ311として視聴者端末20上に表示し、その表示を画面301,302,303の順に変化させる。
【0044】
まず、表示制御部24は、コンテンツデータを処理して、メインコンテンツ311を表示させる。このときの表示が画面301に対応する。
【0045】
その後、表示制御部24は、対象コメントアートデータを処理して、対象コメントアートをメインコンテンツと重畳するように表示させる。このときの表示が画面302に対応する。画面302は、メインコンテンツ311の右側領域と重畳するように表示された対象コメントアート312を含む。対象コメントアート312は、トラックを表している。対象コメントアート312は、5行の文字列によって構成されている。各文字列の文字数は異なっている。
【0046】
一例では、表示制御部24は、対象コメントアート312をメインコンテンツ311に対して所定方向に移動するように表示させる。この場合、対象コメントアート312は、視聴者によってメインコンテンツ311上を所定方向に流れるように視認される。例えば、表示制御部24は、対象コメントアート312をメインコンテンツ311の右側から左側に向かって移動するように表示させる。この時の表示が画面303に対応する。画面303では、メインコンテンツ311の左側領域と重畳するように対象コメントアート312が表示されている。対象コメントアート312の移動速度は、対象コメントアート312の大きさに応じて調整されてもよい。例えば、表示制御部24は、対象コメントアートがメインコンテンツ311に対して大きいほど、対象コメントアート312を早く移動するように表示させてもよい。対象コメントアート312の表示態様は限定されない。例えば、コメントアート管理システム1は、対象コメントアート312を停止、点滅または回転するように表示させてもよい。コメントアート管理システム1は、複数の対象コメントアート312を画面上に同時に表示させてもよい。
【0047】
図5の例に示すように、表示制御部24は、対象コメントアート312を囲む矩形領域内にメインコンテンツ311を表示させなくてもよい。その矩形領域は、例えば、対象コメントアート312の外接矩形でもよい。図3ではその矩形領域を二点鎖線で示す。この二点鎖線は、説明のために示す仮想線であり実際の画面には表示されない。このように表示制御部24は、対象コメントアート312を囲む所定領域内にメインコンテンツ311を表示させなくてもよい。メインコンテンツ311の表示態様は限定されない。表示制御部24は、対象コメントアート312を囲む所定領域内にもメインコンテンツ311を表示させてもよい。この場合に表示制御部24は、対象コメントアート312を構成している各文字を通してメインコンテンツ311が視認できるように、各文字を透過させてもよい。表示制御部24は、それぞれが対象コメントアートを含む複数のレイヤーを重ねて表示させてもよい。このとき、表示制御部24は、各レイヤーの表示タイミングをずらすなどして調整することにより、対象コメントアートをアニメーションのように表示させてもよい。あるいは、表示制御部24は、異なる対象コメントアートを重ねることなく連続して表示(コマ送り表示)させることにより、対象コメントアートをアニメーションのように表示させてもよい。
【0048】
図6を参照して、コメントアート管理システム1が行う投稿コメントアートの登録処理の詳細について説明する。図6は、登録処理(ステップS11)の詳細を示すフローチャートである。
【0049】
ステップS111では、登録部11が投稿コメントアートを取得する。具体的には、登録部11は投稿者端末40からの投稿コメントアートデータを取得する。一例では、投稿受付部21が投稿コメントアートデータを生成する。例えば、投稿受付部21は、入力インタフェース205を介して投稿コメントアートの入力を受け付け、その投稿コメントアートを構成する複数の文字についてのテキストデータを投稿コメントアートデータとして取得する。テキストデータとは、文字コードで記述される複数の文字の並びからなるデータであり、後述する画像データとは異なる。投稿受付部21は、投稿コメントアートデータを通信部25に出力する。通信部14は、通信部25から投稿コメントアートデータを受信し、その投稿コメントアートデータを登録部11に出力する。投稿コメントアートデータは、投稿者のユーザIDまたは投稿コメントアートのタグを含んでいてもよい。
【0050】
ステップS112では、登録部11が投稿コメントアートを画像データに変換する。具体的には、登録部11はテキストデータとして取得した投稿コメントアートデータを画像データに変換する。画像データとは、複数の画素の集合からなるデータである。各画素の情報は、例えば16進数で表現されてもよい。登録部11は、投稿コメントアートを構成する複数の文字の順序、位置、サイズおよび間隔を維持したまま投稿コメントアートデータを画像データへと変換する。すなわち、登録部11は投稿コメントアートの見た目が維持されるようにその変換を実行する。
【0051】
ステップS113では、登録部11が画像データを登録コメントアートとして登録する。具体的には、登録部11は、画像データを登録コメントアートデータとしてデータベース50に記憶する。登録部11は、投稿コメントアートの態様に応じて画像データを所定のデータサイズに圧縮した後に、その画像データをデータベース50に記憶してもよい。
【0052】
コメントアート管理システム1による登録処理は上述した内容に限定されない。例えば、対象コメントアートを取得する処理(ステップS111)では、登録部11は投稿者端末40から画像データを取得してもよい。この場合、登録部11は、取得した画像データから投稿コメントアートを生成する。例えば、登録部11は取得した画像データが示す画像を複数のブロックに分割し、各ブロックに含まれる画像を類似する文字へと置き換えることにより投稿コメントアートを生成してもよい。
【0053】
投稿コメントアートを画像データへと変換する処理(ステップS12)は、省略されてもよい。この場合、登録部11は、投稿コメントアートデータをテキストデータのままデータベース50に記憶する。
【0054】
登録部11は、登録コメントアートを、投稿者を含むコメントアート管理システム1のユーザが改変できない態様で登録してもよいし、所定のユーザ(例えば、投稿者のみ)が改変できる態様で登録してもよい。登録部11は、改変の可否および改変可能なユーザの範囲を投稿者からの指示(投稿者端末40からの指示データ)に基づいて決定してもよい。
【0055】
投稿コメントアートデータがインターネット上に存在する場合、投稿受付部21は投稿コメントアートデータが存在する場所のURLの入力を受け付けてもよい。登録部11はそのURL、またはURLにアクセスして得られる投稿コメントアートデータを、登録コメントアートデータとして登録してもよい。
【0056】
図7を参照して、コメントアート管理システム1が行う対象コメントアートの特定処理の詳細について説明する。図7は、特定処理(ステップS12)の詳細を示すフローチャートである。一例として、コメントアート管理システム1が、対象コメントアートの候補を対象者端末20A上に選択可能に表示させ、対象者によって選択された対象コメントアートを視聴者端末20上に表示させる場合を説明する。
【0057】
ステップS121では、通信部14が通信部25から対象コメントアートの候補の表示要求を受信する。以下、対象コメントアートの候補の表示要求を、候補表示要求という。候補表示要求は、対象者端末20A上に対象コメントアートの候補を表示させるための信号である。候補表示要求は、要求受付部22によって生成されてもよい。要求受付部22は、例えば、入力インタフェース205を介して対象者から所定の処理を受け付けた場合に候補表示要求を生成してもよい。所定の処理は、対象者端末20A上に表示された「コメントアートの候補を表示」というアイコンを対象者が選択することであってもよい。
【0058】
ステップS122では、抽出部12が対象コメントアートの候補となる登録コメントアートを、データベース50に登録された複数の登録コメントアートの中から抽出する。抽出部12は、一つまたは複数の登録コメントアートを抽出してもよい。抽出部12は、メインコンテンツの内容に応じて登録コメントアートを抽出してもよい。この場合、抽出部12は、メインコンテンツに付与されているタグに基づいて、そのメインコンテンツの内容を推定してもよい。例えば、メインコンテンツのタグが「運転映像」である場合には、抽出部12は「自動車」のタグが付与された登録コメントアートを抽出してもよい。抽出部12は、メインコンテンツに含まれる音声および文章を解析し、そのメインコンテンツの内容を推定してもよい。
【0059】
抽出部12による抽出の手法は限定されない。例えば、抽出部12は、メインコンテンツ上に既に表示された他のコメントアートの内容に基づいて、登録コメントアートを抽出してもよい。具体的には、抽出部12は、既に表示された他のコメントアートと類似する内容の登録コメントアートを抽出してもよい。抽出部12は、対象者が過去に対象コメントアートとして選択した登録コメントアートを抽出してもよい。抽出部12は、対象者のユーザ情報(例えば、年齢または性別)に基づいて登録コメントアートを抽出してもよい。
【0060】
ステップS123では、表示制御部24が、抽出された登録コメントアートを選択可能な態様で対象者端末20A上に表示させる。例えば、表示制御部24は、抽出された登録コメントアートを一覧表示させる。登録コメントアートデータが投稿者のユーザIDおよび登録コメントアートのタグを含んでいる場合には、表示制御部24はこれらの情報を併せて表示させてもよい。対象者は、表示された登録コメントアートの中から、表示を希望する登録コメントアート(対象コメントアート)を選択する。
【0061】
表示制御部24は、抽出された登録コメントアートの少なくとも一部を、条件付きで選択可能な態様で表示させてもよい。例えば、表示制御部24は、一部の登録コメントアートを、その登録コメントアートの投稿者の許諾がない限り選択できない態様で表示してもよい。
【0062】
ステップS124では、通信部14が通信部25から特定情報を受信する。特定情報は、選択受付部23によって生成される。選択受付部23は、対象者から選択された対象コメントアートのコメントアートIDを特定情報としてもよい。選択受付部23は、対象コメントアートの選択を受け付けた場合に特定情報を生成する。対象コメントアートの選択は、マウスなどの入力インタフェース205を用いて対象コメントアートを選択することであってもよい。
【0063】
ステップS125では、特定部13が特定情報に基づいて対象コメントアートを特定する。特定情報がコメントアートIDを含む場合、特定部13はそのコメントアートIDを有する登録コメントアートを対象コメントアートとして特定する。
【0064】
コメントアート管理システム1による特定処理は上述した内容に限定されない。上述した特定処理では対象者が対象コメントアートの選択を行うが、コメントアート管理システム1の特定部13が対象コメントアートの選択処理を行ってもよい。この場合、特定部13は、メインコンテンツの内容に応じて対象コメントアートを選択してもよい。例えば、表示されているメインコンテンツのタグが「食事映像」である場合には、特定部13は「食べ物」のタグが付与された登録コメントアートのうち一つを対象コメントアートとして選択してもよい。特定部13が対象コメントアートの選択処理を行う場合には、その選択処理が対象コメントアートの特定処理(ステップS125)を兼ねるので、選択処理が終了することにより特定処理も終了する。この場合、特定情報は、コメントアート管理システム1に対象コメントアートの選択処理を開始させるための信号(選択要求)であってもよい。選択要求は、要求受付部22によって生成されてもよい。要求受付部22は、例えば、入力インタフェース205を介して対象者から所定の処理を受け付けた場合に選択要求を生成してもよい。所定の処理は、対象者端末20A上に表示された「コメントアートを自動選択」というアイコンを対象者が選択することであってもよい。
【0065】
図8を参照して、コメントアート管理システム1が行う対象コメントアートの表示処理の詳細について説明する。図8は、表示処理(ステップS13)の詳細を示すフローチャートである。
【0066】
ステップS131では、通信部14が通信部25から対象コメントアートの表示要求を受信する。対象コメントアートの表示要求とは、視聴者端末20上に対象コメントアートを表示させるための信号である。対象コメントアートの表示要求は、要求受付部22によって生成されてもよい。要求受付部22は、例えば、入力インタフェース205を介して対象者から所定の処理を受け付けた場合に対象コメントアートの表示要求を生成してもよい。所定の処理は、対象者端末20A上に表示された「コメントアートを表示」というアイコンを対象者が選択することであってもよい。
【0067】
ステップS132では、通信部14が競合コメントアートの表示要求を受信したか否かを判定する。競合コメントアートとは、他視聴者端末20Bによって表示を要求されるコメントアートである。競合コメントアートの表示要求とは、視聴者端末20上に競合コメントアートを表示させるための信号である。例えば、通信部14が他視聴者端末20Bから競合コメントアートの表示要求を受信すると、表示制御部24は競合コメントアートを視聴者端末20上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させる。通信部14が競合コメントアートの表示要求を受信した場合、処理はステップS133に移る。通信部14が競合コメントアートの表示要求を受信していない場合、処理はステップS135に移る。
【0068】
ステップS133では、表示制御部24が、対象コメントアートの表示と競合コメントアートの表示とが競合するか否かを判定する。対象コメントアートの表示と競合コメントアートの表示とが競合するとは、表示制御部24が対象コメントアートおよび競合コメントアートを表示させた場合に、対象コメントアートが競合コメントアートの全部または一部と重なることをいう。対象コメントアートの表示と競合コメントアートの表示とが競合する場合、処理はステップS134に移る。対象コメントアートの表示と競合コメントアートの表示とが競合しない場合、処理はステップS135に移る。
【0069】
ステップS134では、表示制御部24が対象コメントアートの表示態様を調整する。この調整は、対象コメントアートの表示が競合コメントアートの表示との競合を回避するか、または該競合の度合いを低減させる処理をいう。表示態様の調整手法は限定されない。表示制御部24は、対象コメントアートの大きさ、表示位置または表示するタイミングを調整してもよい。具体的には、表示制御部24は、対象コメントアートを小さく表示してもよい。表示制御部24は、対象コメントアートの表示位置を競合コメントアートの表示位置から離間させてもよい。表示制御部24は、対象コメントアートを表示するタイミングを、競合コメントアートを表示するタイミングと異ならせるように調整してもよい。
【0070】
表示制御部24は、対象者と配信者との関係に基づいて、対象コメントアートの表示態様を調整してもよい。例えば、表示制御部24は、配信者が配信するメインコンテンツを対象者が何回視聴しているか特定し、視聴回数が少ないほど対象コメントアートを小さく表示してもよい。表示制御部24は、データベース50を参照することにより、視聴回数を特定してもよい。表示制御部24は、対象者の視聴回数と他視聴者の視聴回数とを比較し、視聴回数が少ない者のコメントアートをより小さく表示してもよい。
【0071】
表示制御部24は、対象者の課金額または対象者のランクに基づいて、対象コメントアートの表示態様を調整してもよい。例えば、表示制御部24は、対象者の課金額またはランクを特定し、課金額またはランクが低いほど対象コメントアートを小さく表示してもよい。表示制御部24は、データベース50を参照することにより、課金額またはランクを特定してもよい。表示制御部24は、対象者の課金額またはランクと、他視聴者の課金額またはランクとをそれぞれ比較し、課金額またはランクの低い者のコメントアートをより小さく表示してもよい。
【0072】
対象者端末20Aにおいて、表示制御部24は、該対象者端末20A上に競合コメントアートを表示させずに、対象コメントアートを表示させてもよい。あるいは、他視聴者端末20Bにおいて、表示制御部24は、該他視聴者端末20B上に対象コメントアートを表示させずに、競合コメントアートを表示させてもよい。
【0073】
ステップS135では、表示制御部24が対象コメントアートをメインコンテンツと重畳するように表示させる。ステップS134において対象コメントアートの表示態様の調整処理が行われている場合には、表示制御部24は調整の結果に基づいて対象コメントアートを表示する。例えば、表示制御部24は、対象コメントアートを競合コメントアートよりも小さく表示する。
【0074】
表示制御部24は、対象コメントアートを構成する文字列の行数または各文字列の文字数を変更することにより対象コメントアートの大きさを調整してもよい。表示制御部24は、対象コメントアートが示すイラストまたは図形の形を維持しつつ該対象コメントの大きさを調整するために、対象コメントアートに含まれる空白文字の数を変更してもよいし、対象コメントアートに含まれる文字の一部を他の文字に置換してもよい。
【0075】
コメントアート管理システム1による表示処理は上述した内容に限定されない。上述した表示処理では、対象コメントアートの表示と競合コメントアートの表示とが競合する場合に、表示制御部24は対象コメントアートの表示態様を調整する。しかしながら、対象コメントアートの表示と競合コメントアートの表示とが競合しない場合であっても、表示制御部24は対象コメントアートの表示態様を調整してもよい。表示制御部24は、対象コメントアートの表示態様を調整せずに競合コメントアートの表示態様を調整してもよい。
【0076】
図9を参照して、対象コメントアートおよび競合コメントアートの表示態様について説明する。図9は、視聴者端末20上に表示される画面の一例を示す図である。図9の例では、表示制御部24は、対象コメントアート412および競合コメントアート413をメインコンテンツ411と重畳するように表示させる。このときの表示が画面401に対応する。
【0077】
画面401は、メインコンテンツ411、対象コメントアート412および競合コメントアート413を含む。メインコンテンツ411は、車内から見える風景(道路など)の映像である。対象コメントアート412はトラックを表し、競合コメントアート413は乗用車を表している。
【0078】
表示制御部24は、対象コメントアート412および競合コメントアート413をメインコンテンツ411の右側から左側に向かって移動するように表示させる。この例では、表示制御部24は、対象コメントアート412をメインコンテンツ411の上側領域を通過するように表示させ、競合コメントアート413をメインコンテンツ411の中央領域を通過するように表示させる。また、表示制御部24は、対象コメントアート412を競合コメントアート413よりも小さく表示させる。これらの処理により、対象コメントアート412は競合コメントアート413に重ならないように表示される。
【0079】
図9の例では、表示制御部24は対象コメントアート412の表示態様を調整している。このような調整が行われないと、それぞれのコメントアートが初期設定に従って表示されるので、対象コメントアート412の一部または全部が競合コメントアート413と重なって表示される可能性がある。図9の例では、表示制御部24が対象コメントアート412を、競合コメントアートよりも小さく、かつ競合コメントアート413の表示位置と異なる位置に表示させている。これにより、対象コメントアート412の表示と競合コメントアート413の表示との競合が回避される。
【0080】
[効果]
以上説明したように、本開示の一側面に係るコメントアート管理システムは、対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるコメントアート管理システムである。コメントアート管理システムは、対象コメントアートを特定するための特定情報を対象者端末から受信する受信部(通信部)と、それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、特定情報に基づいて、複数の登録コメントアートの中から対象コメントアートを特定する特定部と、特定された対象コメントアートを、複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させる表示制御部と、を備える。
【0081】
本開示の一側面に係るコメントアート管理方法は、対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるプロセッサを備えるコメントアート管理システムによって実行される。コメントアート管理方法は、対象コメントアートを特定するための特定情報を対象者端末から受信するステップと、それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、特定情報に基づいて、複数の登録コメントアートの中から対象コメントアートを特定するステップと、特定された対象コメントアートを、複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させるステップと、を含む。
【0082】
本開示の一側面に係るコメントアート管理プログラムは、対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるコメントアート管理システムとしてコンピュータを機能させる。コメントアート管理プログラムは、対象コメントアートを特定するための特定情報を対象者端末から受信するステップと、それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、特定情報に基づいて、複数の登録コメントアートの中から対象コメントアートを特定するステップと、特定された対象コメントアートを、複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させるステップと、をコンピュータに実行させる。
【0083】
本開示の一側面に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、対象者端末を含む複数の視聴者端末上に、複数行の文字列から構成される対象コメントアートを表示させるコメントアート管理システムとしてコンピュータを機能させるコメントアート管理プログラムを記録する。コメントアート管理プログラムは、対象コメントアートを特定するための特定情報を対象者端末から受信するステップと、それぞれが複数行の文字列から構成される複数の登録コメントアートを記憶するデータベースを参照し、特定情報に基づいて、複数の登録コメントアートの中から対象コメントアートを特定するステップと、特定された対象コメントアートを、複数の視聴者端末上に表示されているメインコンテンツと重畳するように表示させるステップと、をコンピュータに実行させる。
【0084】
このような側面においては、予めデータベースに登録されている複数の登録コメントアートの中から対象コメントアートが特定されてその対象コメントアートが表示される。この仕組みによって、メインコンテンツが表示されている際に対象コメントアートを作成する必要がなくなるので、コメントアートの利用(例えばコメントアートの表示)が容易となる。
【0085】
他の側面に係るコメントアート管理システムでは、表示制御部は、受信部が登録コメントアートの表示要求(候補表示要求)を受信した場合に、複数の登録コメントアートのうち少なくとも一つを対象者端末上に選択可能な態様で表示させてもよい。特定部は、対象者端末上で選択された登録コメントアートを対象コメントアートとして特定してもよい。この場合、対象者端末上に、対象コメントアートの候補となる登録コメントアートが表示される。これにより、対象者は表示を希望するコメントアートを実際に視認して選択することができるので、コメントアートの選択が容易となる。
【0086】
他の側面に係るコメントアート管理システムは、受信部が複数行の文字列からなる投稿コメントアートを投稿者端末から受信した場合に、該投稿コメントアートを登録コメントアートとしてデータベースに登録する登録部を更に備えてもよい。この場合、投稿コメントアートが新たな登録コメントアートとして追加される。これにより、対象コメントアートの候補となり得る登録コメントアートの個数を増やして、様々なコメントアートを提供できるようにデータベースを充実させることができる。
【0087】
他の側面に係るコメントアート管理システムでは、受信部は、投稿コメントアートをテキストデータとして受信してもよい。登録部は、受信された投稿コメントアートを画像データに変換し、該画像データを登録コメントアートとしてデータベースに登録してもよい。コメントアートを示すデータをテキストデータから画像データに変換することにより、コメントアートの表示サイズを変更した場合であっても、そのコメントアートが表すイラストまたは図形の形を容易に維持できる。
【0088】
他の側面に係るコメントアート管理システムでは、複数の視聴者端末は、対象者端末および1以上の他視聴者端末を含んでもよい。受信部は、複数行の文字列から構成される競合コメントアートの表示要求を他視聴者端末から受信してもよい。表示制御部は、表示要求に基づく競合コメントアートの表示と対象コメントアートの表示とが競合する場合には、対象者端末上に対象コメントアートを表示させ、1以上の他視聴者端末上に対象コメントアートを表示させなくてもよい。この場合、競合コメントアートの表示と対象コメントアートの表示との競合が回避または抑制され、各コメントアートの視認性が向上する。
【0089】
他の側面に係るコメントアート管理システムでは、メインコンテンツは、配信者端末から配信されるコンテンツであってもよい。表示制御部は、対象者端末を使用する対象者のユーザ情報および配信者端末を使用する配信者のユーザ情報の少なくとも一方に基づいて、対象コメントアートの表示態様を調整してもよい。この場合、例えば対象者と配信者との関係性に基づいて、対象コメントアートの表示態様を調整し得る。これにより、例えば配信者が配信するメインコンテンの視聴回数が多いユーザのコメントアートを優先的に表示させるといった多様な表示態様の調整手法を採用することが可能となる。
【0090】
[変形例]
以上、本開示の実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0091】
例えば、コメントアート管理システム1において利用可能なポイントを対象者が消費することを条件として、コメントアート管理システム1は対象コメントアートを表示させてもよい。そして、コメントアート管理システム1は、表示された対象コメントアートを投稿した投稿者にポイントを付与してもよい。ポイントは、データベース50にユーザ情報として記憶されてもよい。
【0092】
コメントアート管理システム1は、各登録コメントアートについて、対象コメントアートとして表示された回数を記憶してもよい。この場合、コメントアート管理システム1は、対象コメントアートとして表示された回数の多い登録コメントアート、およびその登録コメントアートの投稿者をランキング形式で表示してもよい。
【0093】
サーバ10が表示制御部を備えてもよい。サーバ10の表示制御部は、上述した表示制御部24の機能の少なくとも一部を有してもよい。例えば、サーバ10の表示制御部は、対象コメントアートの表示態様の調整処理を実行してもよい。
【0094】
上記実施形態では、コメントアート管理システム1がサーバ10を用いて構成されたが、コメントアート管理システム1は、サーバ10を用いないユーザ端末間の直接配信に適用されてもよい。この場合には、サーバ10の各機能要素はいずれかのユーザ端末に実装されてもよく、例えば、配信者端末および視聴者端末のいずれか一方に実装されてもよい。あるいは、サーバ10の個々の機能要素は複数のユーザ端末に分かれて実装されてもよく、例えば配信者端末および視聴者端末に分かれて実装されてもよい。これに関連して、コメントアート管理プログラムはクライアントプログラムとして実現されてもよい。
【0095】
本開示において、「少なくとも一つのプロセッサが、第1の処理を実行し、第2の処理を実行し、…第nの処理を実行する。」との表現、またはこれに対応する表現は、第1の処理から第nの処理までのn個の処理の実行主体(すなわちプロセッサ)が途中で変わる場合を含む概念である。すなわち、この表現は、n個の処理のすべてが同じプロセッサで実行される場合と、n個の処理においてプロセッサが任意の方針で変わる場合との双方を含む概念である。
【0096】
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
【符号の説明】
【0097】
1…コメントアート管理システム、10…サーバ、11…登録部、12…抽出部、13…特定部、14…通信部、20…視聴者端末、20A…対象者端末、20B…他視聴者端末、21…投稿受付部、22…要求受付部、23…選択受付部、24…表示制御部、25…通信部、30…配信者端末、40…投稿者端末、50…データベース、301,302,303,401…画面、311,411…メインコンテンツ、312,412…対象コメントアート、413…競合コメントアート、P1…サーバプログラム、P2…クライアントプログラム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9