【
図1A】中腸内胚葉細胞の分化方法を示す。
図1Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(FOXA2、forkhead box A2;CDX2、caudal type homeobox 2;KLF5、クルッペル様転写因子5;SOX9、SRY(性決定領域Y)-box 9;PDX1、pancreatic and duodenal homeobox 1;LO、低発現かつ低タンパク質量)を含む、分化方法の概要である。S2D2と記される中性pH(7.35±0.04)と比べて、細胞をステージ3の間に、BLAR培地(「BLAR酸性培地」と互換的に使用される)中で、BLAR培地中の重炭酸ナトリウム濃度を低下させてわずかに酸性条件にしたものに曝した(pH;S3D1、6.98±0.05;S3D2、7.02±0.04;S3D5、7.18±0.03)(
図1B)。
図1Cは、S3D5単層(左)及びヒト結腸腺癌上皮細胞株(「Caco-2」)(右)(分化の特徴の基準として使用した)の代表的な位相差画像を示す。S3D5における均一な形態が一貫して観察された。Nucleocounter(登録商標)NC-100(Chemometec(Alleroed,Denmark)、カタログ番号900-004)を用いて細胞数を確認すると、1つのhESCが、4.56±2.60個のS3D5中腸内胚葉細胞に分化したことを示す(
図1D)。
【
図1B】中腸内胚葉細胞の分化方法を示す。
図1Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(FOXA2、forkhead box A2;CDX2、caudal type homeobox 2;KLF5、クルッペル様転写因子5;SOX9、SRY(性決定領域Y)-box 9;PDX1、pancreatic and duodenal homeobox 1;LO、低発現かつ低タンパク質量)を含む、分化方法の概要である。S2D2と記される中性pH(7.35±0.04)と比べて、細胞をステージ3の間に、BLAR培地(「BLAR酸性培地」と互換的に使用される)中で、BLAR培地中の重炭酸ナトリウム濃度を低下させてわずかに酸性条件にしたものに曝した(pH;S3D1、6.98±0.05;S3D2、7.02±0.04;S3D5、7.18±0.03)(
図1B)。
図1Cは、S3D5単層(左)及びヒト結腸腺癌上皮細胞株(「Caco-2」)(右)(分化の特徴の基準として使用した)の代表的な位相差画像を示す。S3D5における均一な形態が一貫して観察された。Nucleocounter(登録商標)NC-100(Chemometec(Alleroed,Denmark)、カタログ番号900-004)を用いて細胞数を確認すると、1つのhESCが、4.56±2.60個のS3D5中腸内胚葉細胞に分化したことを示す(
図1D)。
【
図1C】中腸内胚葉細胞の分化方法を示す。
図1Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(FOXA2、forkhead box A2;CDX2、caudal type homeobox 2;KLF5、クルッペル様転写因子5;SOX9、SRY(性決定領域Y)-box 9;PDX1、pancreatic and duodenal homeobox 1;LO、低発現かつ低タンパク質量)を含む、分化方法の概要である。S2D2と記される中性pH(7.35±0.04)と比べて、細胞をステージ3の間に、BLAR培地(「BLAR酸性培地」と互換的に使用される)中で、BLAR培地中の重炭酸ナトリウム濃度を低下させてわずかに酸性条件にしたものに曝した(pH;S3D1、6.98±0.05;S3D2、7.02±0.04;S3D5、7.18±0.03)(
図1B)。
図1Cは、S3D5単層(左)及びヒト結腸腺癌上皮細胞株(「Caco-2」)(右)(分化の特徴の基準として使用した)の代表的な位相差画像を示す。S3D5における均一な形態が一貫して観察された。Nucleocounter(登録商標)NC-100(Chemometec(Alleroed,Denmark)、カタログ番号900-004)を用いて細胞数を確認すると、1つのhESCが、4.56±2.60個のS3D5中腸内胚葉細胞に分化したことを示す(
図1D)。
【
図1D】中腸内胚葉細胞の分化方法を示す。
図1Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(FOXA2、forkhead box A2;CDX2、caudal type homeobox 2;KLF5、クルッペル様転写因子5;SOX9、SRY(性決定領域Y)-box 9;PDX1、pancreatic and duodenal homeobox 1;LO、低発現かつ低タンパク質量)を含む、分化方法の概要である。S2D2と記される中性pH(7.35±0.04)と比べて、細胞をステージ3の間に、BLAR培地(「BLAR酸性培地」と互換的に使用される)中で、BLAR培地中の重炭酸ナトリウム濃度を低下させてわずかに酸性条件にしたものに曝した(pH;S3D1、6.98±0.05;S3D2、7.02±0.04;S3D5、7.18±0.03)(
図1B)。
図1Cは、S3D5単層(左)及びヒト結腸腺癌上皮細胞株(「Caco-2」)(右)(分化の特徴の基準として使用した)の代表的な位相差画像を示す。S3D5における均一な形態が一貫して観察された。Nucleocounter(登録商標)NC-100(Chemometec(Alleroed,Denmark)、カタログ番号900-004)を用いて細胞数を確認すると、1つのhESCが、4.56±2.60個のS3D5中腸内胚葉細胞に分化したことを示す(
図1D)。
【
図2A】骨形成タンパク質-4(BMP4)を利用する、転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2及びFOXA2の両方を含む、単層の中腸内胚葉細胞を発生させる分化方法を示す。
図2A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様に、90.0±5.85パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。逆に、胚体内胚葉(DE-S1D3)細胞は、CDX2及びFOXA2が共存していなかった(2.3±1.2)。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図2B)、FOXA2が維持された(
図2C)ことが示される。
図2Dは、FOXA2陽性の原始腸内胚葉ステージであるS2D2(
図2D-i)の樹立後に、S3D2(
図2D-ii)の間に徐々に増加し、S3D5(
図2D-iii)において、Caco-2細胞(
図2D-iv)に見られるのと同様のレベルに達するように、CDX2タンパク質レベルが誘導され、CDX2/FOXA2タンパク質が共存することを示す。CDX2タンパク質は下列に示され、FOXA2タンパク質は上列に示される。各画像は、定量分析が可能になるように同一のパラメータを用いて撮影された。タンパク質発現をFACSによって評価し、遺伝子発現をqPCRによって評価した。
【
図2B】骨形成タンパク質-4(BMP4)を利用する、転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2及びFOXA2の両方を含む、単層の中腸内胚葉細胞を発生させる分化方法を示す。
図2A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様に、90.0±5.85パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。逆に、胚体内胚葉(DE-S1D3)細胞は、CDX2及びFOXA2が共存していなかった(2.3±1.2)。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図2B)、FOXA2が維持された(
図2C)ことが示される。
図2Dは、FOXA2陽性の原始腸内胚葉ステージであるS2D2(
図2D-i)の樹立後に、S3D2(
図2D-ii)の間に徐々に増加し、S3D5(
図2D-iii)において、Caco-2細胞(
図2D-iv)に見られるのと同様のレベルに達するように、CDX2タンパク質レベルが誘導され、CDX2/FOXA2タンパク質が共存することを示す。CDX2タンパク質は下列に示され、FOXA2タンパク質は上列に示される。各画像は、定量分析が可能になるように同一のパラメータを用いて撮影された。タンパク質発現をFACSによって評価し、遺伝子発現をqPCRによって評価した。
【
図2C】骨形成タンパク質-4(BMP4)を利用する、転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2及びFOXA2の両方を含む、単層の中腸内胚葉細胞を発生させる分化方法を示す。
図2A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様に、90.0±5.85パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。逆に、胚体内胚葉(DE-S1D3)細胞は、CDX2及びFOXA2が共存していなかった(2.3±1.2)。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図2B)、FOXA2が維持された(
図2C)ことが示される。
図2Dは、FOXA2陽性の原始腸内胚葉ステージであるS2D2(
図2D-i)の樹立後に、S3D2(
図2D-ii)の間に徐々に増加し、S3D5(
図2D-iii)において、Caco-2細胞(
図2D-iv)に見られるのと同様のレベルに達するように、CDX2タンパク質レベルが誘導され、CDX2/FOXA2タンパク質が共存することを示す。CDX2タンパク質は下列に示され、FOXA2タンパク質は上列に示される。各画像は、定量分析が可能になるように同一のパラメータを用いて撮影された。タンパク質発現をFACSによって評価し、遺伝子発現をqPCRによって評価した。
【
図2D】骨形成タンパク質-4(BMP4)を利用する、転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2及びFOXA2の両方を含む、単層の中腸内胚葉細胞を発生させる分化方法を示す。
図2A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様に、90.0±5.85パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。逆に、胚体内胚葉(DE-S1D3)細胞は、CDX2及びFOXA2が共存していなかった(2.3±1.2)。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図2B)、FOXA2が維持された(
図2C)ことが示される。
図2Dは、FOXA2陽性の原始腸内胚葉ステージであるS2D2(
図2D-i)の樹立後に、S3D2(
図2D-ii)の間に徐々に増加し、S3D5(
図2D-iii)において、Caco-2細胞(
図2D-iv)に見られるのと同様のレベルに達するように、CDX2タンパク質レベルが誘導され、CDX2/FOXA2タンパク質が共存することを示す。CDX2タンパク質は下列に示され、FOXA2タンパク質は上列に示される。各画像は、定量分析が可能になるように同一のパラメータを用いて撮影された。タンパク質発現をFACSによって評価し、遺伝子発現をqPCRによって評価した。
【
図3A】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3B】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3C】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3D】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3E】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3F】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3G】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3H】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3I】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3J】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3K】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3L】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3M】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3N】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3O】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3P】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図3Q】継続的な中腸内胚葉誘導を構成する追加の転写因子(TF)の転写レベル及びタンパク質レベルであるS3D5による誘導を示し、正しく中腸内胚葉が達成された。CDX2及びFOXA2の共発現に加えて、S3D5細胞は、SOX9、PDX1、KLF5、HOXC5(ホメオボックスC5)の共発現も示すが、SOX2(SRY-box2)、ALB(アルブミン)、PTF1A(膵臓特異的転写因子1a)、及びLGR5(ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役型受容体5)は発現していない。全てのTFのタンパク質の存在が、別々の単一チャネル画像に示される。
図3A(下)は、S3D5において、98.7±0.25パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図3B)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、免疫蛍光(IF)分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図3C)。69.4±14.2パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図3D-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(例えば、米国特許出願公開第2014/0242693号)(
図3E)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図3F)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の1.45±0.15がSOX2及びCDX2の共存を示し(
図3G-下;
図3I)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図3H)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図3J)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図3K)。ALB遺伝子の発現(
図3L)及びタンパク質の存在(
図3M)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図3N)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図3O)。
図3Pは、マウスの妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図3Qは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図3P)。遺伝子発現はqPCRによって評価した。
【
図4A】分化しているS3D5細胞の増殖プロファイルの特徴である。
図4Aは、CDX2タンパク質陽性細胞のほとんどの細胞周期が活性化されている(KI67タンパク質との共発現によって示される)Caco-2細胞(左)及び、経時的に減少したステージ3中のH1-hESC由来細胞の増殖指標(S3D2-中;S3D5-右)を示す。CDX2(上列)及びKI67(下列)のタンパク質レベルは、単一チャネル画像として示される。FACSによって評価された、総S3D5細胞中のKI67タンパク質陽性細胞の割合(総細胞は、>90%がCDX2陽性)は、S1D3(97.3±1.3)及びCaco-2細胞(99.2±0.2)とは対称的に、16.8±3.12であった(
図4B)。
【
図4B】分化しているS3D5細胞の増殖プロファイルの特徴である。
図4Aは、CDX2タンパク質陽性細胞のほとんどの細胞周期が活性化されている(KI67タンパク質との共発現によって示される)Caco-2細胞(左)及び、経時的に減少したステージ3中のH1-hESC由来細胞の増殖指標(S3D2-中;S3D5-右)を示す。CDX2(上列)及びKI67(下列)のタンパク質レベルは、単一チャネル画像として示される。FACSによって評価された、総S3D5細胞中のKI67タンパク質陽性細胞の割合(総細胞は、>90%がCDX2陽性)は、S1D3(97.3±1.3)及びCaco-2細胞(99.2±0.2)とは対称的に、16.8±3.12であった(
図4B)。
【
図5A】CDX2及びFOXA2タンパク質が共存している中腸内胚葉細胞の単層を達成するための、ステージ3中のBMP4の代替としてのBMP2の使用を示す。
図5Aは、各ステージで添加された培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸内胚葉細胞の分化のステージ特異的マーカー(FOXA2、CDX2、KLF5、SOX9、及びPDX1
LO)を含む、分化方法の概要である。S2D2と記される中性pH(7.35±0.04)と比べて、細胞をステージ3全体の間に、BLAR培地中で、BLAR培地中の重炭酸ナトリウム濃度を低下させてわずかに酸性条件にしたものに曝した(pH;S3D1、6.92;S3D2、7.01;S3D5、7.22)(
図5B)。
図5Cは、S3D5単層(左)及びCaco-2細胞(右)の代表的な位相差画像を示し、S3D5における均一な形態が観察された。
【
図5B】CDX2及びFOXA2タンパク質が共存している中腸内胚葉細胞の単層を達成するための、ステージ3中のBMP4の代替としてのBMP2の使用を示す。
図5Aは、各ステージで添加された培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸内胚葉細胞の分化のステージ特異的マーカー(FOXA2、CDX2、KLF5、SOX9、及びPDX1
LO)を含む、分化方法の概要である。S2D2と記される中性pH(7.35±0.04)と比べて、細胞をステージ3全体の間に、BLAR培地中で、BLAR培地中の重炭酸ナトリウム濃度を低下させてわずかに酸性条件にしたものに曝した(pH;S3D1、6.92;S3D2、7.01;S3D5、7.22)(
図5B)。
図5Cは、S3D5単層(左)及びCaco-2細胞(右)の代表的な位相差画像を示し、S3D5における均一な形態が観察された。
【
図5C】CDX2及びFOXA2タンパク質が共存している中腸内胚葉細胞の単層を達成するための、ステージ3中のBMP4の代替としてのBMP2の使用を示す。
図5Aは、各ステージで添加された培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸内胚葉細胞の分化のステージ特異的マーカー(FOXA2、CDX2、KLF5、SOX9、及びPDX1
LO)を含む、分化方法の概要である。S2D2と記される中性pH(7.35±0.04)と比べて、細胞をステージ3全体の間に、BLAR培地中で、BLAR培地中の重炭酸ナトリウム濃度を低下させてわずかに酸性条件にしたものに曝した(pH;S3D1、6.92;S3D2、7.01;S3D5、7.22)(
図5B)。
図5Cは、S3D5単層(左)及びCaco-2細胞(右)の代表的な位相差画像を示し、S3D5における均一な形態が観察された。
【
図6A】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6B】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6C】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6D】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6E】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6F】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6G】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6H】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6I】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6J】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6K】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6L】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6M】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6N】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6O】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6P】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6Q】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6R】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6S】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6T】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図6U】転写レベル及びタンパク質レベルでCDX2、FOXA2、KLF5、SOX9、PDX1
LO及びHOXC5をそれぞれ含む、単層の正常な中腸内胚葉細胞の発生を示す。IF画像については、全てのTFタンパク質レベルを単一チャネル画像として示す。
図6A(下)は、Caco-2細胞で見られる割合(86.0±6.67)と同様又はそれより多く、94パーセントのS3D5細胞に、CDX2及びにFOXA2タンパク質の両方が共存していたことを示す。遺伝子発現解析により、ステージ3の間に、CDX2が誘導され(
図6B)、FOXA2が維持された(
図6C)ことが示される。
図6Dは、S3D5において誘導される、CDX2タンパク質レベルとCDX2/FOXA2タンパク質の完全な共存が、Caco-2細胞(
図2D-iv)と同様のレベルに達していることを示す。
図6E(下)は、S3D5において、99.8パーセントの細胞にCDX2及びSOX9の両方が共存していたことを示す。Caco-2細胞(
図6F)で見られるレベルまでのSOX9遺伝子発現の強い誘導、及び、IF分析によって評価されるタンパク質の存在が観察された(
図6G)。45.5パーセントの細胞が、CDX2及びPDX1の両方に共陽性であった(
図6H-下)。PDX1遺伝子発現は、膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6I)と比較して低いレベルで誘導され、IF分析では、低レベル~存在しないタンパク質が反映された(
図6J)。前方内胚葉TFであるSOX2は、S3D5細胞において観察されず、S3D5細胞の0.8パーセントがSOX2及びCDX2の共存を示し(
図6K-下;
図6M)、遺伝子発現は、hESC及びCaco-2細胞(
図6L)に見られるレベルより低かった。中腸/後腸内胚葉の正常な発達に必須であるKLF5の遺伝子発現は、S3D5で上方制御されていた(
図6N)。S3D5において、CDX2陽性細胞内でKLF5タンパク質の共存が観察された(
図6O)。ALB遺伝子の発現(
図6P)及びタンパク質の存在(
図6Q)は、S3D5細胞で観察されなかった。膵臓に偏ったS4D3細胞(
図6R)とは異なり、S3D5細胞では、膵臓系列に割り当てられるTFであるPTF1Aの遺伝子発現は誘導されなかった。胚性中腸内胚葉中に存在するホメオボックス遺伝子であるHOXC5が、S3D5細胞内で誘導された(
図6S)。
図6Tは、妊娠中期に見られ始める胚性腸管内胚葉マーカーであるLGR5が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す。
図6Uは、後腸内胚葉のマーカーであるHOXA13が、S3D5細胞で誘導されなかったことを示す(
図6U)。
【
図7】分化しているS3D5細胞の増殖プロファイルの特徴である。CDX2タンパク質陽性細胞のほとんどの細胞周期が活性化されている(KI67タンパク質との共発現によって示される)Caco-2細胞(左)と比較して、ステージ3中のH1-hESC由来細胞の増殖指標が減少した(S3D5-右)。CDX2(上列)及びKI67(下列)のタンパク質レベルは、単一チャネル画像として示される。FACSによって評価された、総S3D5細胞中のKI67タンパク質陽性細胞の割合(総細胞は、>90%がCDX2陽性)は、S1D3(97.3±1.3)及びCaco-2細胞(99.2±0.2)とは対称的に、14.1パーセントであった。
【
図8A】CDX2
+細胞の不均一集団の誘導を示す。
図8Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸/後腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(HAND1)を含む、分化方法の概要である。
図8Bは、H1-hESC細胞(上列、左)、500ng/mLのFGF4及び3μMのChiron99021で2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、中)、500ng/mLのFGF4及び500ng/mLのWNT3Aで2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、右)、RA/BMP4でコンディショニングしたS3D5単層(下列、左)、及び、RA/BMP2でコンディショニングしたS3D5単層(下列、右)の、位相差画像を示す。2日間のコンディショニング後の遺伝子発現の誘導が、CDX2については低レベルで示され(
図8C)、内胚葉マーカーであるFOXA2については維持され(
図8D)、中胚葉/間葉マーカーであるHAND1については誘導される(
図8F)。KLF5は誘導されなかった(
図8E)。
【
図8B】CDX2
+細胞の不均一集団の誘導を示す。
図8Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸/後腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(HAND1)を含む、分化方法の概要である。
図8Bは、H1-hESC細胞(上列、左)、500ng/mLのFGF4及び3μMのChiron99021で2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、中)、500ng/mLのFGF4及び500ng/mLのWNT3Aで2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、右)、RA/BMP4でコンディショニングしたS3D5単層(下列、左)、及び、RA/BMP2でコンディショニングしたS3D5単層(下列、右)の、位相差画像を示す。2日間のコンディショニング後の遺伝子発現の誘導が、CDX2については低レベルで示され(
図8C)、内胚葉マーカーであるFOXA2については維持され(
図8D)、中胚葉/間葉マーカーであるHAND1については誘導される(
図8F)。KLF5は誘導されなかった(
図8E)。
【
図8C】CDX2
+細胞の不均一集団の誘導を示す。
図8Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸/後腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(HAND1)を含む、分化方法の概要である。
図8Bは、H1-hESC細胞(上列、左)、500ng/mLのFGF4及び3μMのChiron99021で2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、中)、500ng/mLのFGF4及び500ng/mLのWNT3Aで2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、右)、RA/BMP4でコンディショニングしたS3D5単層(下列、左)、及び、RA/BMP2でコンディショニングしたS3D5単層(下列、右)の、位相差画像を示す。2日間のコンディショニング後の遺伝子発現の誘導が、CDX2については低レベルで示され(
図8C)、内胚葉マーカーであるFOXA2については維持され(
図8D)、中胚葉/間葉マーカーであるHAND1については誘導される(
図8F)。KLF5は誘導されなかった(
図8E)。
【
図8D】CDX2
+細胞の不均一集団の誘導を示す。
図8Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸/後腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(HAND1)を含む、分化方法の概要である。
図8Bは、H1-hESC細胞(上列、左)、500ng/mLのFGF4及び3μMのChiron99021で2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、中)、500ng/mLのFGF4及び500ng/mLのWNT3Aで2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、右)、RA/BMP4でコンディショニングしたS3D5単層(下列、左)、及び、RA/BMP2でコンディショニングしたS3D5単層(下列、右)の、位相差画像を示す。2日間のコンディショニング後の遺伝子発現の誘導が、CDX2については低レベルで示され(
図8C)、内胚葉マーカーであるFOXA2については維持され(
図8D)、中胚葉/間葉マーカーであるHAND1については誘導される(
図8F)。KLF5は誘導されなかった(
図8E)。
【
図8E】CDX2
+細胞の不均一集団の誘導を示す。
図8Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸/後腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(HAND1)を含む、分化方法の概要である。
図8Bは、H1-hESC細胞(上列、左)、500ng/mLのFGF4及び3μMのChiron99021で2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、中)、500ng/mLのFGF4及び500ng/mLのWNT3Aで2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、右)、RA/BMP4でコンディショニングしたS3D5単層(下列、左)、及び、RA/BMP2でコンディショニングしたS3D5単層(下列、右)の、位相差画像を示す。2日間のコンディショニング後の遺伝子発現の誘導が、CDX2については低レベルで示され(
図8C)、内胚葉マーカーであるFOXA2については維持され(
図8D)、中胚葉/間葉マーカーであるHAND1については誘導される(
図8F)。KLF5は誘導されなかった(
図8E)。
【
図8F】CDX2
+細胞の不均一集団の誘導を示す。
図8Aは、各ステージで添加される培地成分、成長因子及び小分子、並びに、中腸/後腸内胚葉細胞の分化の主要なステージ特異的マーカー(HAND1)を含む、分化方法の概要である。
図8Bは、H1-hESC細胞(上列、左)、500ng/mLのFGF4及び3μMのChiron99021で2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、中)、500ng/mLのFGF4及び500ng/mLのWNT3Aで2日間コンディショニングしたステージ1後の細胞(上列、右)、RA/BMP4でコンディショニングしたS3D5単層(下列、左)、及び、RA/BMP2でコンディショニングしたS3D5単層(下列、右)の、位相差画像を示す。2日間のコンディショニング後の遺伝子発現の誘導が、CDX2については低レベルで示され(
図8C)、内胚葉マーカーであるFOXA2については維持され(
図8D)、中胚葉/間葉マーカーであるHAND1については誘導される(
図8F)。KLF5は誘導されなかった(
図8E)。