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特開2022-132687売買管理装置、売買システム、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022132687
(43)【公開日】2022-09-09
(54)【発明の名称】売買管理装置、売買システム、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220902BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022112815
(22)【出願日】2022-07-14
(62)【分割の表示】P 2020048778の分割
【原出願日】2020-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】520097124
【氏名又は名称】アンコレ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】手嶋 美江子
(57)【要約】
【課題】商品の動画が表示される商品売買システムなどを提供する。
【解決手段】本発明の売買管理装置は、売却する商品の出品を受け付ける出品受付手段と、出品受付手段が受け付けた商品を示す画像を取得する取得手段と、取得手段が受け付けた画像に動画が含まれていることを検知する検知手段と、出品受付手段が受け付けた複数の商品を端末の表示領域に並べて表示する表示手段と、検知手段によって動画が検知された商品を、動画が検知されない商品よりも、端末の表示領域において優先的に表示する優先手段とを有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
売却する商品の出品を受け付ける出品受付手段と、
前記出品受付手段が受け付けた商品を示す画像を取得する取得手段と、
前記取得手段が受け付けた画像に動画が含まれていることを検知する検知手段と、
前記出品受付手段が受け付けた複数の商品を端末の表示領域に並べて表示する表示手段と、
前記検知手段によって前記動画が検知された前記商品を、当該動画が検知されない当該商品よりも、前記端末の前記表示領域において優先的に表示する優先手段と、
前記商品と関連する予め定めた競技会における前記出品者の順位に応じて、前記検知手段によって前記動画が検知された前記商品を、当該動画が検知されない当該商品よりも、前記端末の前記表示領域において優先的に表示する順位優先手段と、
を有する売買管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、売買管理装置、売買システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の商品情報動画を保持する管理サーバと、これにインターネットで連結し、かつ複数の商品掲載サイトとインターネットで連結している動画広告配信アプリケーションと、これにインターネットで連結したユーザ端末を備え、管理サーバから動画広告配信アプリケーションを通じてユーザ端末に商品紹介動画が表示され、ユーザが動画の商品の画像部分に、タッチするか、又はポインタを合わせてマウスをクリックする操作により商品指定が行われ、商品掲載サイトの一つからユーザ端末に当該商品の商品情報が送信され当該商品の売買が行われることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-21231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、インターネットなどのネットワークを介して、ユーザ同士での商品の売買を可能とするフリーマーケットなどが知られている。このようなフリーマーケットにおいては、出品された商品の説明ととともに、その商品の画像が表示されることがある。ここで、例えばラジコンやドローンなど動作する商品については、商品の画像が静止画のみであると、購入者となるユーザがその商品を把握することが困難となることがあった。
【0005】
そこで、本発明では、商品の動画が表示される商品売買システムなどを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、売却する商品の出品を受け付ける出品受付手段と、前記出品受付手段が受け付けた商品を示す画像を取得する取得手段と、前記取得手段が受け付けた画像に動画が含まれていることを検知する検知手段と、前記出品受付手段が受け付けた複数の商品を端末の表示領域に並べて表示する表示手段と、前記検知手段によって前記動画が検知された前記商品を、当該動画が検知されない当該商品よりも、前記端末の前記表示領域において優先的に表示する優先手段とを有する売買管理装置である。
ここで、前記優先手段は、前記検知手段によって前記動画が検知された前記商品を、当該動画が検知されない当該商品よりも、前記端末の前記表示領域における左側および/または上側に表示するとよい。
また、前記商品を出品する出品者とネットワークを介して関連がある他者の数を示す情報を取得する関連取得手段と、前記関連取得手段が取得する前記数を示す情報に応じて、前記出品者が出品する前記商品の前記端末の前記表示領域における位置を変化させる位置変化手段とを有するとよい。
また、前記表示手段は、前記端末の前記表示領域に前記複数の商品を並べて表示する複数商品画像と、当該商品画像において当該複数の商品のいずれかを選択すると当該選択された商品の詳細を示す詳細商品画像とを表示し、前記取得手段が前記選択された商品の前記動画および静止画を受け付けた場合に、前記複数商品画像においては当該動画が表示され、前記詳細商品画像においては当該動画および当該静止画が表示されるとよい。
また、前記商品の売買を行う手数料を算出する手数料算出手段と、前記検知手段によって前記動画が検知された前記商品の前記手数料を、当該動画が検知されない当該商品の当該手数料よりも減額する動画減額手段とを有するとよい。
また、前記商品を出品する出品者とネットワークを介して関連がある他者の数を示す情報を取得する関連取得手段と、前記関連取得手段が取得する前記数を示す情報に応じて、前記検知手段によって前記動画が検知された前記商品の前記手数料を減額する関連減額手段とを有するとよい。
また、前記商品と関連する予め定めた競技会における前記出品者の順位に応じて、前記端末の前記表示領域において優先的に表示する順位優先手段を有するとよい。
【0007】
他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、売却する商品の出品を受け付ける出品受付手段と、前記出品受付手段が受け付けた商品を示す画像を取得する取得手段と、前記取得手段が受け付けた画像に含まれる動画および静止画の種別を検知する種別検知手段と、前記出品受付手段が受け付けた複数の商品を端末の表示領域に並べて表示する表示手段と、前記種別検知手段によって前記動画が検知された前記商品を、当該動画が検知されない当該商品よりも、前記端末の前記表示領域における左側および/または上側に表示する位置決定手段と、前記商品の売買を行う手数料を算出する手数料算出手段と、前記種別検知手段によって前記動画および前記静止画が検知された第1商品、当該種別検知手段によって当該動画のみが検知された第2商品、および当該種別検知手段によって当該静止画のみが検知された第3商品の各々の前記手数料を、当該第1商品、当該第2商品、および当該第3商品の並びで前であるほど減額する減額手段とを有する売買管理装置である。
さらに他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、商品の売買を行うユーザが操作する端末と、前記端末とネットワークを介して接続された売買管理装置とを有し、前記売買管理装置は、商品の出品を受け付ける出品受付手段と、前記出品受付手段が受け付けた商品を示す画像を取得する取得手段と、前記取得手段が受け付けた画像に動画が含まれていることを検知する検知手段と、前記出品受付手段が受け付けた複数の商品を前記端末の表示領域に並べて表示する表示手段と、前記検知手段によって前記動画が検知された前記商品を、当該動画が検知されない当該商品よりも、前記端末の前記表示領域において優先的に表示する優先手段とを有する売買システムである。
さらに他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、売却する商品の出品を受け付けるステップと、前記受け付けた商品を示す画像を取得するステップと、前記受け付けた画像に動画が含まれていることを検知するステップと、前記受け付けた複数の商品を端末の表示領域に並べて表示するステップと、前記動画が検知された前記商品を、当該動画が検知されない当該商品よりも、前記端末の前記表示領域において優先的に表示するステップとをコンピュータに実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、商品の動画が表示される商品売買システムなどが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態が適用される商品売買システムの全体構成例を示した図である。
図2】管理装置の構成例を説明するための図である。
図3】商品選択画像を説明するための図である。
図4】商品紹介画像を説明するための図である。
図5】商品購入画像を説明するための図である。
図6】出品受付画像を説明するための図である。
図7】管理装置の動作を示すフローチャートである。
図8】管理装置の表示位置決定処理動作を示すフローチャートである。
図9】商品売買システムの手数料決定処理動作を示すフローチャートである。
図10】管理装置のハードウェア構成例を示した図である。
図11】端末のハードウェア構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<商品売買システム1>
図1は、本実施の形態が適用される商品売買システム1の全体構成例を示した図である。
商品売買システム1は、管理装置10と、端末30、40、50とを有する。管理装置10および端末30、40、50は、ネットワーク90を介して互いに接続されている。
【0011】
商品売買システム1においては、端末30、40、50を操作するユーザA、ユーザB、ユーザCの各々同士による商品の売買が行われる。以下の説明においては、ユーザAが商品の出品をし、ユーザBがその商品を購入するものとする。すなわち、ユーザAが出品者であり、ユーザBが購入者である。
【0012】
管理装置10は、コンピュータ装置によって構成される。この管理装置10は、商品売買システム1におけるサーバとして機能する。本実施の形態の管理装置10は、端末30、40、50などを操作するユーザに対して、商品選択画像501(後述する図3参照)などを表示する機能を備えている。
【0013】
端末30、40、50の各々は、スマートフォン、ノート型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、あるいはタブレット型コンピュータなどのコンピュータ装置によって構成される。この端末30、40、50は、商品売買システム1におけるクライアントとして機能する。
【0014】
ここで、端末30、40、50の各々は、商品売買システム1のユーザによって操作される。図示の例においては、端末30、40、50の3つが示されているが、その数は特に限定されない。また、端末30、40、50以外の端末も接続可能である。なお、以下の説明において端末30、40、50の各々を区別しないときには、端末30などということがある。
【0015】
ネットワーク90は、装置間のデータ交換に用いられる通信ネットワークである。図示のネットワーク90は、インターネットにより構成されるが、特に限定されるものではない。ネットワーク90は、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)であってもよい。また、ネットワーク90の通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用してもよい。
【0016】
<管理装置10>
図2は、管理装置10の構成例を説明するための図である。
次に、図1および図2を参照しながら管理装置10の構成例について説明をする。
管理装置10は、ユーザ登録部110と、出品受付部130と、画像表示部150と、決済部170とを有する。
【0017】
ユーザ登録部110は、商品売買システム1のユーザ(例えばユーザA、B、C)についての情報を受け付け記憶する。このユーザ登録部110は、ユーザ情報受付部111と、SNS情報取得部115と、特別ユーザ検知部117とを有する。
【0018】
ユーザ情報受付部111は、端末30などから、例えば、新たに登録をするユーザ(以下、新規ユーザと呼ぶことがある)の登録名であるユーザ名、住所、生年月日など、ユーザに関する情報を受け付ける。
【0019】
SNS情報取得部115は、新規ユーザが、ソーシャルネットワークサービス(SNS)などにおける他のユーザに与える影響力を検知する。ここで、SNS情報取得部115は、ソーシャルメディアなど所定のネットワーク上で提供されるサービスにおける、新規ユーザの他のユーザに対する影響力を数値化することで評価を行う。具体的に説明をすると、SNS情報取得部115は、例えばInstagram(登録商標)、TWITTER(登録商標)、FACEBOOK(登録商標)、You Tube(登録商標)などで、新規ユーザをフォローしている他のユーザの数(フォロワー数またはリンク数)によって、評価を行う。また、SNS情報取得部115は、所定のネットワーク上のサービスにおいて、新規ユーザに対する他のユーザによる評価(例えば、「いいね」等)に基づいて評価を行う。
【0020】
特別ユーザ検知部117は、新規ユーザが、所謂インフルエンサーなど、予め定めた条件を満たす特別なユーザであるかを検知する。図示の例における予め定めた条件とは、SNS情報取得部115が検知する影響力の数値である。特別ユーザ検知部117は、上記のように新規ユーザをフォローしている他のユーザの数や他のユーザによる評価を示す数値が、予め定めた閾値を超える新規ユーザを、特別ユーザとして検知する。
【0021】
出品受付部130は、出品者であるユーザの端末30から出品手続きを受け付ける。図示の例においては、出品受付部130は、端末30などから出品する商品(以下、出品商品と呼ぶことがある)に関する画像を受け付ける。
【0022】
なお、ここでの画像とは、動画および静止画を含む。また、動画は、時間の経過とともに変化する画像である。さらに説明をすると、動画は、複数の静止画(画像データ)および各々の静止画の再生時刻(撮像時刻に対応する)を含むデータである。動画が再生される際には、再生時刻の順に静止画が連続的に再生される。付言すると、動画を構成する静止画は、フレームとも称される。
【0023】
図示の出品受付部130は、動画受付部131と、静止画受付部133と、商品情報受付部135とを有する。
【0024】
動画受付部131は、端末30などから出品する商品(以下、出品商品と呼ぶことがある)に関する動画を受け付ける。動画受付部131が受け付ける動画は、出品商品が動作しているものや、出品商品を説明する複数のスライド画像が順に切り替わるものなどである。ここで、出品商品が動作している動画としては、例えばドローンが飛行している動画や、ラジコンが走行している動画などがある。また、出品商品を説明する複数のスライド画像としては、例えばプラモデルの特徴を説明するプレゼンテーション資料などがある。なお、動画受付部131が動画として受け付けるものは、購入者の端末40などに動画を表示するための情報であればよい。すなわち、動画受付部131は、動画ファイルや、動画共有サイトにおけるURLなどを受け付けてもよい。
【0025】
静止画受付部133は、端末30から出品商品に関する静止画を受け付ける。ここで、静止画としては、プラモデルの全体写真や、ドローンの一部分を拡大した写真などがある。また、静止画受付部133が静止画として受け付けるものは、購入者の端末40に静止画を表示するための情報であればよい。すなわち、静止画受付部133は、静止画ファイルや、静止画を表示するウェブサイトのURLなどを受け付けてもよい。
【0026】
商品情報受付部135は、端末30から出品商品に関する情報を受け付ける。ここで、出品商品に関する情報とは、商品の名称、商品の価格、商品の発送法、商品の状態の説明などが含まれる。
【0027】
画像表示部150は、出品受付部130が受け付けた出品商品を紹介する画像などを、購入者であるユーザの端末40などに表示する。この画像表示部150は、表示位置決定部151と、表示切替部153とを有する。
【0028】
表示位置決定部151は、商品選択画像501(後述)に表示される紹介画像の表示態様を決定する。さらに説明をすると、表示位置決定部151は、商品選択画像501における紹介画像の表示位置を決定する。
【0029】
ここで、紹介画像は、対象とする出品商品を紹介する画像(後述する商品画像543参照)である。紹介画像は、画像であれば動画でも静止画でもよく、表示位置決定部151によって、出品者が操作する端末30から受け付けた出品商品の画像、すなわち動画あるいは静止画から選択されて決定される。図示の例においては、紹介画像として、1つの画像が選択される。ここで、端末30から受け付けた画像に動画が含まれる場合は、1つの動画を紹介画像とする。また、端末30から受け付けた画像に動画が含まれない場合は、1つの静止画を紹介画像とする。付言すると、図示の例においては、静止画は商品を出品するために必須であり、動画は必須ではない。また、表示位置決定部151は、画像のファイル形式など、周知の技術により、動画および静止画の種別を判断する。
【0030】
また、詳細は後述するが、本実施の形態においては、紹介画像が動画であるなど予め定めた条件を満たす場合に、満たさない場合と比較して、購入者であるユーザの注目を受けやすい場所に表示位置が決定される。さらに説明をすると、図示の例においては、静止画である場合よりも動画である場合のほうが、出品者により有利な表示態様で紹介画像が表示される。
【0031】
表示切替部153は、新たな出品商品を受け付けた場合に、商品選択画像501(後述)を更新する。ここで、表示切替部153は、表示位置決定部151が決定した表示位置に基づいて、商品選択画像501(後述)を切り替える。
【0032】
決済部170は、出品商品の売買における決済を実行する。この決済部170は、手数料決定部171と、決済実行部173とを有する。
【0033】
手数料決定部171は、商品を売買する手数料である売買手数料の決定を行う。この手数料は、商品売買システム1の管理者に支払われる金額である。ここで、売買手数料は、商品価格の5%など予め定めた算出方法により決定される。この売買手数料は、出品者の属性に応じて減額されることがある。すなわち、出品者が他のユーザに対する影響力が高い場合など予め定めた条件を満たす場合に、手数料が減額される(詳細は後述)。
【0034】
決済実行部173は、出品商品の売買にともなう決済を行う。このとき、出品者に支払われる金額は、出品商品の価格から手数料決定部171が決定した手数料などを減額した額である。
【0035】
<商品選択画像501>
図3は、商品選択画像501を説明するための図である。
次に、図3を参照しながら商品選択画像501について説明をする。
まず、商品選択画像501は、出品受付部130が受け付けた出品商品情報などに基づいて、出品商品の紹介画像を並べて表示する画面である。この商品選択画像501は、画像表示部150によって購入者のユーザが操作する端末40などの表示領域(例えば液晶画面)に表示される。
【0036】
商品選択画像501は、複数の領域(エリア)に区分けされており、各領域に表示される画像(情報)が互いに異なる。図示の商品選択画像501は、検索領域511と、カテゴリ表示領域521と、商品表示領域531とを有する。
【0037】
検索領域511は、ユーザによる出品商品の検索指示を受け付ける。図示の検索領域511は、商品名などの入力を受け付けることで、複数の出品商品の中から指定された出品商品の検索を行う。
【0038】
カテゴリ表示領域521は、ユーザによる出品商品の属性、すなわちカテゴリの選択を受け付ける。図示のカテゴリ表示領域521においては、「ドローン」、「ラジコン」などのカテゴリアイコン523が複数表示される。カテゴリアイコン523のいずれかが選択されることで、そのアイコンが示すカテゴリに属する出品商品が表示される。
【0039】
商品表示領域531は、出品商品を表示する領域である。図示の商品表示領域531は、ドローン表示領域532、ラジコン表示領域534、およびプラモデル表示領域536の複数の領域に区分けされている。ドローン表示領域532は、ドローンカテゴリ画像533とともに、ドローンに関連する出品商品の紹介画像が並べて表示される。ラジコン表示領域534は、ラジコン表示画像535とともに、ラジコンの商品画像が並べて表示される。プラモデル表示領域536は、プラモデル表示画像537とともに、プラモデルの商品画像が並べて表示される。
【0040】
ここで、ドローン表示領域532について詳細に説明をする。ドローン表示領域532においては、各々出品商品を紹介する複数の領域(第1商品表示領域541、第2商品表示領域551、第3商品表示領域561、第4商品表示領域571、および第5商品表示領域581)が含まれる。
【0041】
第1商品表示領域541乃至第5商品表示領域581は、異なる出品商品に課する画像を表示する。これらの第1商品表示領域541乃至第5商品表示領域581は、互いに共通する様式で表示される。例えば、第1商品表示領域541は、出品商品であるドローンを示す商品画像543と、出品商品の価格を示す商品価格545とを含む。そして、第1商品表示領域541乃至第5商品表示領域581のいずれかがユーザによって選択されると、商品紹介画像601(後述する図4参照)が表示されるなどして、選択された出品商品の詳細な情報が表示される。
【0042】
ここで、第1商品表示領域541の商品画像543は、動画である。同様に、第2商品表示領域551および第3商品表示領域561は、動画である。また、第1商品表示領域541乃至第3商品表示領域561の動画は、再生している状態、すなわち時間の経過にともない変化する態様で表示される。一方で、第4商品表示領域571および第5商品表示領域581は、静止画であり、動画ではない。
【0043】
さらに説明をすると、第1商品表示領域541においては、図中左右方向に並べて第1商品表示領域541乃至第5商品表示領域581が表示される。ここで、一般的に、液晶画面などにおいて左右方向に出品商品を並べて表示する場合、ユーザは左側から順に確認していく傾向がある。そこで、図示の例においては、動画が含まれる第1商品表示領域541乃至第3商品表示領域561が、第4商品表示領域571および第5商品表示領域581よりも左側に表示される。すなわち、第1商品表示領域541乃至第3商品表示領域561の表示位置が、第4商品表示領域571および第5商品表示領域581よりも出品者に有利な位置(有利な表示態様)に表示される。さらに言い替えると、第1商品表示領域541乃至第3商品表示領域561について、商品選択画像501における上位表示がなされる。
【0044】
ここで、ラジコンやドローンなど、動きがある出品商品については、商品選択画像501において、静止画よりも動画が表示されることによって商品がより理解しやすくなることがある。そこで、本実施の形態においては、動画を受け付けた出品商品を優先して、より有利な表示態様とする。すなわち、本実施の形態においては、動画を受け付けた商品を、購入者となるユーザが着目しやすい態様で表示する。なお、ユーザに着目されやすい態様とすることは、出品商品が購入される可能性を高めるため、出品者が動画を送信することの動機付けとなる。
【0045】
なお、商品選択画像501において、動画が表示される出品商品の数が増加すると、複数の出品商品から購入する出品商品を選ぶ購入者(ユーザ)の利便性が向上する。そこで、本実施の形態においては、出品者から動画を受け付けた場合においては、静止画のみを受け付けた場合よりも、手数料を減額して出品者に利益が得られるようにする(詳細は後述)。
【0046】
<商品紹介画像601>
図4は、商品紹介画像601を説明するための図である。
次に、図4を参照しながら商品紹介画像601について説明をする。
まず、商品紹介画像601は、出品商品の詳細な情報を表示する画像である。図示の商品紹介画像601は、出品商品の名称である商品名611と、出品商品の画像である商品画像613と、出品商品についての説明である商品説明615と、出品商品の価格である商品価格617と、出品商品を購入する指示を受け付ける購入アイコン619と、出品商品についての出品者からのコメントであるコメント621と、他の商品を出品する指示を受け付ける出品アイコン623とを有する。
【0047】
ここで、商品画像613は動画である。さらに説明をすると、商品紹介画像601において、商品画像613の動画は再生している状態で表示される。この動画を再生した状態で表示することにより、ドローンの動作の把握が容易となり、結果として購入者が出品商品をより理解しやすくなる。
【0048】
また、商品紹介画像601においては、他の商品の出品指示を受け付ける出品アイコン623を表示する。この出品アイコン623により、例えば商品紹介画像601を閲覧するユーザが自身も商品を出品したいと考えた場合において、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、購入アイコン619がユーザによって選択されると、商品購入画像701(後述する図5参照)が表示され、出品商品を購入する手続きが進む。
【0049】
<商品購入画像701>
図5は、商品購入画像701を説明するための図である。
次に、図5を参照しながら商品購入画像701について説明をする。
【0050】
まず、商品購入画像701は、出品商品の購入手続きを行うための画像である。図示の商品購入画像701は、購入確認画像711と、商品画像713と、商品名715と、価格717と、支払金額719と、購入決定アイコン721と、配送先指定画像723とを有する。
【0051】
ここで、支払金額719が示す支払金額は、出品商品の価格に送料などを加算した合計金額である。
また、購入決定アイコン721がユーザによって選択されると、管理装置10の手数料決定部171によって売買手数料が決定され、決済実行部173によって決済が実行される。
【0052】
<出品受付画像801>
図6は、出品受付画像801を説明するための図である。
次に、図6を参照しながら出品受付画像801について説明をする。
【0053】
まず、出品受付画像801は、例えば出品アイコン623(図4参照)が選択されることにより表示される。出品受付画像801は、出品者から商品の出品を受け付けるための画像である。図示の出品受付画像801は、画像受付タイトル811と、静止画受付領域813と、動画受付説明画像815と、形式指定画像817と、動画受付領域819と、商品名受付領域821とを有する。
【0054】
画像受付タイトル811は、出品商品の静止画(出品画像)が必須であることを示す画像を含む。なお、端末40などにおいて、出品商品が、必ず静止画あるいは動画を用いて説明されることで、購入者が出品商品をより正確に把握することができる。
【0055】
静止画受付領域813は、出品者から出品商品の静止画を受け付ける領域である。すなわち、静止画受付領域813は、端末40などから静止画のファイルを送信(アップロード)するための領域である。図示の例においては、5つの静止画受付領域813が表示されている。すなわち、出品商品の静止画を5枚、アップロードすることが可能である。
【0056】
動画受付説明画像815は、出品商品の動画を受け付け可能であることを示す画像を含む。ここで、一般的に、動画は、静止画と比較してデータ容量が大きくなる。また、動画の再生時間が長くなると、動画のデータ容量は増加する。そこで、動画のデータは、予め定めた再生時間(図示の例では30秒)あるいは長さ(図示の例では100M以下)であることを条件に受け付けられる。
【0057】
形式指定画像817は、動画の送信形式の指定を受け付ける画像を含む。図示の例においては、動画ファイルを送信する形式と、動画共有サイトのURLを入力する形式とが選択可能である。なお、動画共有サイトのURLを入力することで、出品者が動画ファイルを送信する操作が簡略化される。また、図示の例においては、動画ファイルを送信する形式が選択されている。
【0058】
動画受付領域819は、出品者から出品商品の動画を受け付ける領域である。すなわち、動画受付領域819は、端末40などから動画のファイルをアップロードするための領域である。なお、静止画受付領域813が5つ表示されるのに対して、動画受付領域819は1つである。このように静止画と比較して、動画の受付可能な数を抑制することで、出品商品のための記憶容量が抑制できる。
【0059】
商品名受付領域821は、出品者から出品商品の名称を受け付ける領域である。商品名受付領域821は、出品商品の名称が必須であることを示す画像を含む。
【0060】
なお、静止画受付領域813で受け付けた静止画、および動画受付領域819で受け付けた動画のうち、動画が含まれる場合には、商品選択画像501の商品画像543(図3参照)としては、動画が選択される。また、動画が含まれない場合には、商品選択画像501の商品画像543としては、静止画の1つが選択される。また、商品紹介画像601(図4参照)においては、静止画受付領域813および動画受付領域819で受け付けた静止画および動画が全て表示される。
【0061】
<管理装置10の動作>
図7は、管理装置10の動作を示すフローチャートである。
次に、図4図5、および図7を参照しながら、管理装置10の動作について説明をする。ここで、管理装置10の動作は、ユーザが端末30などを操作することで、管理装置10にアクセスすることにより開始される。
【0062】
図7に示すように、ユーザが端末30などを操作すし、出品アイコン623(図4参照)が選択されることにより、管理装置10の出品受付部130が出品指示を受け付けたか否かを判断する(S701)。出品受付部130が出品指示を受け付けた場合(S701でYES)、表示位置決定部151が表示位置を決定する(S702、詳細は後述)。そして、表示切替部153が表示切替処理を行う(S703)。
【0063】
また、ユーザが端末40などを操作することで、購入決定アイコン721(図5参照)が選択されることにより、決済部170が購入指示を受け付けたか否かを判断する(S704)。決済部170が購入指示を受け付けた場合(S704でYES)、手数料決定部171が手数料を決定する(S705、詳細は後述)。そして、決済実行部173が決済処理を実行する(S706)。
【0064】
<表示位置決定処理動作>
図8は、管理装置10の表示位置決定処理動作を示すフローチャートである。
次に、図8を参照しながら、管理装置10の表示位置決定処理動作について説明をする。ここで、表示位置決定処理動作は、上記図7のS702に対応する処理である。
【0065】
図8に示すように、表示位置決定部151は、出品者から受け付けた出品商品の画像に動画があるか否かを判断する(S801)。動画がある場合(S801でYES)、表示位置決定部151は、特別ユーザ検知部113の検知結果に基づいて出品者が特別ユーザであるか否かを判断する(S802)。出品者が特別ユーザである場合(S802でYES)、表示位置決定部151は対象商品を第1表示群の属性とする(S803)。また、出品者が特別ユーザでない場合(S802でNO)、表示位置決定部151は対象商品を第2表示群の属性とする(S803)
【0066】
一方で、出品者から受け付けた出品商品の画像に動画がない場合(S801でNO)、表示位置決定部151は、出品者が特別ユーザであるか否かを判断する(S805)。出品者が特別ユーザである場合(S805でYES)、対象商品を第3表示群の属性とする(S806)。出品者が特別ユーザでない場合(S805でNO)、対象商品を第4表示群の属性とする(S807)。
【0067】
ここで、第1表示群、第2表示群、第3表示群、第4表示群は、この順番のうち前であるほど優先順位が高く設定される。すなわち、優先順位が高いほどユーザから注目されやすい位置に表示される。例えば、図3に示すように、液晶画面などにおいて左右方向に出品商品を並べて表示する場合、第1表示群、第2表示群、第3表示群、第4表示群は、この順番で左側から配置される。
【0068】
<手数料決定処理動作>
図9は、商品売買システム1の手数料決定処理動作を示すフローチャートである。
次に、図9を参照しながら、商品売買システム1の手数料決定処理動作について説明をする。ここで、表示位置決定処理動作は、上記図7のS705に対応する処理である。また、手数料決定処理動作は、ユーザが端末30などを操作することで、購入決定アイコン721(図5参照)が選択されることにより開始される。
【0069】
図8に示すように、手数料決定部171は、出品者から受け付けた出品商品の画像に動画があるか否かを判断する(S901)。動画がある場合(S901でYES)、手数料決定部171は、出品者から受け付けた出品商品の画像に静止画があるか否かを判断する(S902)。静止画がある場合(S902でYES)、手数料決定部171は手数料を第1料金設定とする(S903)。また、静止画がない場合(S902でNO)、手数料決定部171は手数料を第2料金設定とする(S904)。一方で、出品者から受け付けた出品商品の画像に動画がない場合(S901でNO)、手数料決定部171は手数料を第3料金設定とする(S905)。
【0070】
ここで、第1料金設定、第2料金設定、第3料金設定は、この順番で前であるほど手数料が低額に設定される。付言すると、手数料が低額であるほど、対象商品の出品者が得る利益が大きく、出品者にとって有利となる。
【0071】
<管理装置10のハードウェア構成>
図10は、管理装置10のハードウェア構成例を示した図である。
図10に示すように、管理装置10は、CPU101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、HDD(Hard Disk Drive)104と、通信I/F105とを備える。
【0072】
CPU101は、ROM103等に記憶された各種プログラムをRAM102にロードして実行することにより、管理装置10の上記各機能を実現する。
RAM102は、CPU101の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM103は、CPU101が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD104は、ユーザの情報等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
通信I/F105は、ネットワーク90(図1参照)を介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0073】
ここで、CPU101によって実行されるプログラムは、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、管理装置10へ提供しうる。また、CPU101によって実行されるプログラムは、管理装置10を介して端末30などへダウンロードしてもよい。例えば、管理装置10の上記各機能を実現するプログラムを、アプリとして管理装置10へダウンロードしてもよい。
【0074】
<端末30のハードウェア構成>
図11は、端末30のハードウェア構成例を示した図である。
図11に示すように、端末30は、CPU301と、RAM302と、ROM303と、記憶部304と、操作パネル305と、スピーカ306と、マイク307と、カメラ308と、GPSセンサ309と、通信I/F312とを備える。
【0075】
CPU301は、ROM303等に記憶された各種プログラムをRAM302にロードして実行することにより、端末30の上記各機能を実現する。
RAM302は、CPU301の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM303は、CPU301が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
記憶部304は、各種アプリのプログラム、および当該プログラムによって使用される各種データ等を記憶する例えばフラッシュメモリである。
操作パネル305は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネル式の液晶画面である。
【0076】
スピーカ306は、通話先から受信された受話音声を含む種々の音声を出力する。
マイク307は、ユーザの発話音声を含む種々の音声を取得する。
カメラ308は、レンズと、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子(画像センサ)とを含み、被写体を撮影する。
【0077】
GPSセンサ309は、GPS(Global Positioning System)信号を取得し、端末30の位置情報を取得する。
通信I/F312は、ネットワーク90(図1参照)などを介して他の通信機器との間でデータを送受信する。
【0078】
ここで、CPU301によって実行されるプログラムは、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、端末30などへ提供し得る。また、CPU301によって実行されるプログラムは、ネットワーク90を介して端末30などへダウンロードしてもよい。例えば、端末30などの上記各機能を実現するプログラムを、アプリとして端末30へダウンロードしてもよい。
【0079】
<変形例>
上記の説明においては、図3に示す商品選択画像501において、左右方向に並べて第1商品表示領域541乃至第5商品表示領域581のうち、出品者に有利な位置として左側に表示することを説明したが、これに限定されない。例えば、上下方向に商品画像を並べる場合に、上側から下側に向かう順に表示するなどしてもよい。また、上下左右に商品画像を並べる場合に、左上側から右下側に向かう順に表示してもよい。また、出品者に有利な表示態様であれば、商品画像の位置関係に限定されない。例えば、出品商品のうち、動画の紹介画像のみを商品選択画像501に表示する態様でもよい。また、出品商品のうち、動画の紹介画像のみに、閲覧者が注目しやすい図形や色彩などを表示する態様でもよい。また、動画の紹介画像を、静止画の紹介画像よりも寸法を大きく表示する態様でもよい。
【0080】
また、商品売買システム1を用いたユーザ同士の売買としては、フリーマーケットに限らず、例えば、オークション、掲示板など、ネットワークを介して、出品された商品を落札または購入する態様でもよい。また、EC(electronic commerce)サイトにおける商品の売買において、商品売買システム1を用いてもよい。
【0081】
上記の説明においては、商品の例として、ドローン、ラジコン、プラモデルなどを説明したがこれに限定されない。例えば、自動二輪車、自動車などの車両の売買に商品売買システム1を用いてもよい。また、着物などの衣類や装飾品などの売買に商品売買システム1を用いてもよい。例えば、着物の紹介画像を動画とすることで、商品である着物の特徴をより把握しやすくなる。また、演劇、歌唱、あるいは演奏などの公演チケットの売買に商品売買システム1を用いてもよい。例えば、演劇の一部分を撮影した動画を紹介画像とすることで、購入者は演劇の内容をより把握しやすくなる。
【0082】
また、図3に示す商品選択画像501の説明においては、第1商品表示領域541乃至第3商品表示領域561の動画は再生している状態で表示されることを説明したが、これに限定されない。例えば、第1商品表示領域541乃至第3商品表示領域561の各動画における1フレーム目の画像を静止画として表示する構成であってもよい。このことにより、各商品についての紹介画像を表示するための記憶容量を低減することができる。
【0083】
また、上記図9に示す手数料決定処理動作の説明においては、動画の有無で手数料が決定されることを説明したが、これに限定されない。例えば、動画の有無に加えて、あるいは動画の有無に替えて、出品者が特別ユーザであるか否かに応じて、手数料を決定してもよい。すなわち、出品者がインフルエンサーなどの特別ユーザである場合、手数料を低減するようにしてもよい。
【0084】
また、キャンペーン期間として、予め定めた期間(例えば3か月)手数料を減額することがある。このキャンペーン期間における手数料を、動画の有無に応じて変更してもよい。例えば、動画と静止画の両方を受け付けた場合には5%、動画のみの場合には7.5%、静止画のみの場合には10%などとしてもよい。なお、手数料の割合は任意に定めることができ、各場合の手数料は例えば2.5%や0%であってもよい。また、手数料の設定は、複数段で設定されれば、2段階、あるいは3段階以上であってもよい。
【0085】
また、他のウェブサービスやアプリケーションなどを利用する際の登録アカウントを利用して、ユーザ登録部110が新規ユーザの登録を行ってもよい。一般的に、他のウェブサービスなどを利用するために、ユーザはそのサービスなどにおけるユーザアカウントの登録(ログイン認証)をする。このとき、ユーザ名、パスワード等のユーザアカウントを登録して、ユーザ認証を行うと、ウェブサービスなどの利用が開始される。そこで、この他のウェブサービスのユーザ名で、商品売買システム1においてもユーザ登録をすることを新規ユーザに促してもよい。ユーザ名を共通化させることで、新規ユーザと他のウェブサービスにおいて関連する他のユーザ(フォロワーなど)が、商品売買システム1を利用する契機となり得る。
【0086】
また、上記の説明においては、インフルエンサーなどを出品者に有利な表示態様とすることを説明したが、ネットワーク上での出品者の評価のみに限定されるものではない。例えば、コンテストなどの競技会の入賞者など予め定めた条件を満たすユーザに対しては、出品者に有利な表示態様とする態様や、手数料が減額する対応であってもよい。
【0087】
例えば、予め定めたテーマでプラモデルのコンテストを行い、その結果に応じて手数料を変化させてもよい。このコンテストは、予め定めた期間における、他のユーザからの高評価を示す「いいね!」などの得票によって、このコンテスト参加者の順位を決定する。例えば、コンテストの投票期間(評価期間)は1か月、評価集計期間は2週間であり、年間8回開催される。そして、評価を集計した結果、優勝者を含めた上位入賞者を決定する。この上位入賞者が出品する商品については、手数料を減額してもよい。
【0088】
具体的には、通常の手数料は、動画と静止画の両方を受け付けた場合には5%、動画のみの場合には7.5%、静止画のみの場合には10%であるところを、優勝者であれば1か月間、一律5%下げ、動画と静止画の両方を受け付けた場合には0%、動画のみの場合には2.5%、静止画のみの場合には5%としてもよい。この手数料は、順位に応じて変化し、例えば2位ならば、一律2.5%下げるなどしてもよい。また、手数料の減額幅は順位に応じて変化し、動画と静止画の両方を受け付けた場合、動画のみの場合、静止画のみの場合のうち、一部の場合はそのままで、他の場合を下げるなどしてもよい。
【0089】
また、コンテスト期間が終わると、コンテストに出品されていた商品は、プラモデル、ドローン、ラジコン、レイルなどカテゴリごとに分けられ、コンテスト入賞品として表示されたうえで出品商品となり販売されてもよい。このコンテスト入賞品を表示する際に、出品者に有利な表示態様としてもよい。例えば、コンテスト入賞品を、出品者に有利な位置に表示してもよい。さらに説明をすると、コンテスト入賞品を、動画を受け付けた出品商品よりも、出品者に有利な位置(例えば商品選択画像501における左上側)に表示する態様であってもよい。また、例えば「コンテスト入賞者!」の文字列を含む画像など、コンテストの入賞者であること示す画像を、例えば商品選択画像501や商品紹介画像601などに表示してもよい。
【0090】
ここで、コンテスト実施においては、クラウドファンディングで資金集めをしてもよい。そして、資金の額に応じて、手数料を減額してもよい。例えば、通常の手数料は、動画と静止画の両方を受け付けた場合には5%、動画のみの場合には7.5%、静止画のみの場合には10%であるところを、20万円以上の出資をしたユーザであれば1年間、一律5%下げ、動画と静止画の両方を受け付けた場合には0%、動画のみの場合には2.5%、静止画のみの場合には5%としてもよい。この手数料は、出資額に応じて変化し、例えば10万円以上20万円未満ならば、一律2.5%下げるなどしてもよい。また、出資額に応じて変化し、動画と静止画の両方を受け付けた場合、動画のみの場合、静止画のみの場合のうち、一部の場合はそのままで、他の場合を下げるなどしてもよい。
【0091】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【0092】
管理装置10は、売買管理装置の一例である。出品受付部130は、出品受付手段および取得手段の一例である。表示位置決定部151は、検知手段および種別検知手段の一例である。画像表示部150は、表示手段の一例である。表示切替部153は、優先手段、位置変化手段、および順位優先手段の一例である。SNS情報取得部115は、関連取得手段の一例である。商品選択画像501は、複数商品画像の一例である。商品紹介画像601は、詳細商品画像の一例である。手数料決定部171は、手数料算出手段、動画減額手段、関連減額手段、および減額手段の一例である。
【符号の説明】
【0093】
1…商品売買システム、10…管理装置、130…出品受付部、131…動画受付部、133…静止画受付部、151…表示位置決定部、153…表示切替部、501…商品選択画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11