(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133107
(43)【公開日】2022-09-13
(54)【発明の名称】ランドセル
(51)【国際特許分類】
A45F 3/04 20060101AFI20220906BHJP
A45C 7/00 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
A45F3/04 400S
A45C7/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021031985
(22)【出願日】2021-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】393000733
【氏名又は名称】フミオ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129104
【弁理士】
【氏名又は名称】舩曵 崇章
(72)【発明者】
【氏名】竹田 健太
(72)【発明者】
【氏名】大友 隆
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA24
3B045CE07
3B045LA10
3B045LB02
(57)【要約】
【課題】副収納部などをカスタマイズしやすく、また、副収納部が破損などした場合であっても修理等しやすいランドセルを提供する。
【解決手段】主収納部1と、この主収納部1の前方に位置する副収納部2と、を備えたランドセルであって、前記副収納部2は、前記主収納部1に対して着脱自在に取り付けられているランドセル9とした。このとき、副収納部2は、着脱用ファスナー4によって、主収納部1に対して着脱自在に取り付けられている、ランドセル9とすることができる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主収納部と、
この主収納部の前方に位置する副収納部と、を備えたランドセルであって、
前記副収納部は、
前記主収納部に対して着脱自在に取り付けられているランドセル。
【請求項2】
副収納部は、
着脱用ファスナーによって、主収納部に対して着脱自在に取り付けられている、
請求項1に記載のランドセル。
【請求項3】
副収納部の概ね全周から後方に向けて延びる、上マチ、左右の側マチおよび下マチからなるマチ部を有しており、
副収納部は、
前記マチ部の全周に亘る一本の着脱用ファスナーによって、主収納部に対して着脱自在に取り付けられている、
請求項1または請求項2に記載のランドセル。
【請求項4】
着脱用ファスナーの両端が、
左右いずれかの側マチに位置するように取り付けられている、
請求項3に記載のランドセル。
【請求項5】
副収納部の幅が、主収納部の幅と概ね等しい、
請求項1~4のいずれか1項に記載のランドセル。
【請求項6】
副収納部は、
前方に向かって開口した副収納部本体と、
この副収納部本体の前方開口を覆うように、この副収納部本体の下部から上方に向かって延びる前蓋と、
この前蓋を前記副収納部本体に開閉自在に継ぎ合わせる開閉用ファスナーと、
を備え、
前記開閉用ファスナーを開けた状態において、前蓋が前方に傾斜自在に構成されている、
請求項1~5のいずれか1項に記載のランドセル。
【請求項7】
開閉用ファスナーが、副収納部の下端部に達している、
請求項6に記載のランドセル。
【請求項8】
副収納部の内部には、
副収納部本体と前蓋とを連結する左右の張出部材と、
この左右の張出部材に架設された仕切部材と、を有する、
請求項6または請求項7に記載のランドセル。
【請求項9】
仕切部材は、
上方に向けて開口自在な袋状である、
請求項8に記載のランドセル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランドセルに関する。詳しくは、ランドセル本体の前方に副収納部を備えたランドセルに関する。
【背景技術】
【0002】
ランドセルは、一般的に、上方が開口した主収納部を有するランドセル本体と、主収納部の上方開口を概ね覆う蓋部と、ランドセル本体に取り付けた左右の肩ベルトを備えている。ランドセル本体、蓋部および左右の肩ベルトには、通常、皮革または合成皮革などが用いられている。
【0003】
また、多くのランドセルは、主収納部の前方に副収納部を備えている。副収納部としては、例えば、ファスナーによって開閉するポケットなどがある。
【0004】
このような、副収納部を有するランドセルは、例えば下記特許文献1に記載されている。
【0005】
特許文献1には、「ランドセル本体の前板に前段ポケット(副収納部に相当)を設けたランドセルにおいて、前記前段ポケットが、前記前板に全長を縫着した周壁板と、この周壁板の両側下部と前板に縫着したポケット板とで形成され、前記周壁板は、上壁部とその両端から下向きに連なる両側の側壁部を有し、前記両側の側壁部の下端部でポケット板を縫合する側縁が、前板と縫合する側縁に向けて下方へ幅が狭まる円弧縁に形成され、前記ポケット板は、前記周壁板で囲まれた部分に適合する大きさを有し、下部両側縁を前記周壁板の側壁部に形成した円弧縁に縫合し、その下縁を前記前板に縫着することで下部に円弧形状の形付けが施され、前記周壁板とポケット板間の上端部とそれに連なる両側縁の縫着していない部分が開口となり、この開口をスライドファスナーで開閉自在としたことを特徴とするランドセル。」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010‐131057号公報(請求項1、
図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ランドセルは、通常、小学校就学期間の6年間という長期にわたって使用される。その間に、使い勝手を変えたり、デザインを変えたりしたいといった、いわゆるカスタマイズの要請があった。また、副収納部が破損などした場合にはメーカーや専門業者などで修理する必要があり、特にユーザーサイドからすると、手間がかかり面倒であった。
【0008】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたものであって、副収納部などをカスタマイズしやすく、また、副収納部が破損などした場合であっても修理等しやすいランドセルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、主収納部と、この主収納部の前方に位置する副収納部と、を備えたランドセルであって、前記副収納部は、前記主収納部に対して着脱自在に取り付けられているランドセルとした。
【0010】
このランドセルは、副収納部が主収納部に対して着脱自在に取り付けられていることで副収納部などの交換が可能となる。そのため、異なるデザインや色彩の副収納部などに交換することが容易となりカスタマイズしやすい。また、副収納部が破損などした場合であっても修理等しやすい。
【0011】
副収納部は、着脱用ファスナーによって、主収納部に対して着脱自在に取り付けられている、ランドセルとすることができる。
【0012】
このランドセルは、副収納部などを交換しやすくなる。そのため、よりカスタマイズしやすくなるととともに、副収納部が破損などした場合であってもより修理等しやすくなる。例えば、交換用の副収納部などを一般向けに販売すれば、これを入手することで自宅でのカスタマイズや修理も容易となる。
【0013】
副収納部の概ね全周から後方に向けて延びる、上マチ、左右の側マチおよび下マチからなるマチ部を有しており、副収納部は、前記マチ部の全周に亘る一本の着脱用ファスナーによって、主収納部に対して着脱自在に取り付けられている、ランドセルとすることもできる。
【0014】
このランドセルは、副収納部が主収納部に対して一本の着脱用ファスナーによって取り付けられているため、より一層、副収納部などを交換しやすくなる。
また、副収納部が主収納部に対して、マチ部の全周に亘る一本の着脱用ファスナーよって取り付けられているため、副収納部と主収納部の間を収納空間として利用することができる。
【0015】
このとき、着脱用ファスナーの両端が、左右いずれかの側マチに位置するように取り付けられている、ランドセルとすることが好ましい。
【0016】
このランドセルは、副収納部と主収納部の間を収納空間として利用しやすくなる。着脱用ファスナーの両端が、左右いずれかの側マチの概ね中央部(若しくは概ね中央部から下側)に位置するように取り付けられていることがより好ましい。
【0017】
副収納部の幅が、主収納部の幅と概ね等しい、ランドセルとすることもできる。
【0018】
このランドセルは、横幅の大きな副収納部となり、副収納部に多くの物を収納することができる。
【0019】
副収納部は、前方に向かって開口した副収納部本体と、この副収納部本体の前方開口を覆うように、この副収納部本体の下部から上方に向かって延びる前蓋と、この前蓋を前記副収納部本体に開閉自在に継ぎ合わせる開閉用ファスナーと、を備え、前記開閉用ファスナーを開けた状態において、前蓋が前方に傾斜自在に構成されている、ランドセルとすることもできる。
【0020】
このランドセルは、前蓋が前方に傾斜自在に構成されているため、副収納部に物を収納しやすくなる。
【0021】
このとき、開閉用ファスナーが、副収納部の下端部に達している、ランドセルとすることが好ましい。
【0022】
このランドセルは、前蓋を前方に傾斜させやすく、より一層、副収納部に物を収納しやすい。
【0023】
このとき、副収納部の内部には、副収納部本体と前蓋とを連結する左右の張出部材と、この左右の張出部材に架設された仕切部材と、を有する、ランドセルとすることが好ましい。
【0024】
このランドセルは、張出部材によって第一蓋の傾斜の程度(張出寸法)を規制することができる。また、仕切部材によって教科書などの収納物を整理して収納することができるとともに、中に入れた収納物を、より一層、取り出しやすくなる。
【0025】
このとき、仕切部材は、上方に向けて開口自在な袋状である、ランドセルとすることもできる。
【0026】
このランドセルは、仕切部材に比較的小さなものを収納することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明により、副収納部などをカスタマイズしやすく、また、副収納部が破損などした場合であっても修理等しやすいランドセルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】第一実施形態のランドセルの斜視図(写真)である。
【
図2】
図1のランドセルにおいて着脱用ファスナーを開く様子を例示する左側面図(写真)である。
【
図3】
図1のランドセルにおいてマチ部が上方に向けて開口するように開閉用ファスナーを開けた状態を例示する斜視図(写真)である。
【
図4】
図1のランドセルにおいて開閉用ファスナーを完全に開けて副収納部を取り外した状態を例示する斜視図(写真)である。
【
図5】
図4における取り外した副収納部を例示する背面図(写真)である。
【
図6】
図1のランドセルにおいて副収納部の開閉用ファスナーを開けて前蓋を傾斜させた状態を例示する斜視図(写真)である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図を用いてランドセルを例示説明する。ランドセルは、主収納部と副収納部を備えており、副収納部は、主収納部に対して着脱自在に取り付けられている。
なお、各図において例示するランドセルは左右の肩ベルトを省略表示してある。また、説明の都合上、主収納部などが視認しやすいように、蓋部を大きく開けて装着者側に垂下させた状態を表示してある。
以下、実施形態を挙げて例示説明するが、本発明およびその構成要素は、以下の説明に限定されるものではない。本実施形態では、副収納部が、着脱用ファスナーによって、主収納部に対して着脱自在に取り付けられている。
【0030】
1.主収納部
主収納部1は、ランドセル本体に設けた収納部であり、上方に向けて開口した箱形の収納スペースである。主収納部1には、教科書や筆箱などの物品が収納される。
【0031】
本実施形態では、主収納部1の高さ寸法は概ね29cmであり、幅寸法は概ね24cmである。最近では、A4クリアファイルが入るような大きさ(高さ×幅)の主収納部1とすることが多い。
【0032】
2.副収納部
副収納部2は主収納部1の前方に設けてある。「前方」とは、ランドセル装着者の背中が向く方向(ランドセルの正面側)をいう。
そして、副収納部2は、後述するように、主収納部1に対して着脱自在に取り付けられている。
【0033】
本実施形態において、副収納部2の幅寸法は主収納部1の幅寸法と概ね等しい。そして、本実施形態における副収納部2は、副収納部本体21と、前蓋24と、開閉用ファスナー25と、を備えている。
【0034】
また、本実施形態では、副収納部2の上部左右(前蓋24の上部左右)が、正面視においてなだらかな曲線状となっている。
【0035】
副収納部本体21は、
図6に例示するように、前方に向かって開口している。詳細には、副収納部本体21は、副収納部底面22と、副収納部底面22の外周部から前方に向かって延びる副収納部マチ23からなり、前方に向かって開口している。
【0036】
前蓋24は、副収納部本体21の前方開口を覆うように、副収納部本体21の下部から上方に向かって延設してある。なお、本実施形態において、前蓋24の前面には小物収納ポケット29(
図3参照)が設けてある。
開閉用ファスナー25は、前蓋24を副収納部本体21に開閉自在に継ぎ合わせるものである。開閉用ファスナー25は、副収納部2の下端部に達している。
このように構成された副収納部2は、開閉用ファスナー25を開けた状態において、前蓋24が前方に傾斜自在となっている。
【0037】
さらに、本実施形態においては、副収納部2の内部に、左右の張出部材26と、仕切部材27と、を有する。以下、左右の張出部材26と仕切部材27を例示説明する。
【0038】
[張出部材]
左右の張出部材26は、副収納部本体21と前蓋24とを連結する。左右の張出部材26は、副収納部2の内部に存在する。
【0039】
本実施形態では、左右の張出部材26は、副収納部2の内部で、副収納部本体21の内側左右それぞれと前蓋24の内側左右それぞれとを連結している。そして、左右の張出部材26の長さは、開閉用ファスナー25を開けた状態において、前蓋24がその下縁部を支点にして前方に概ね45~80度傾斜した状態になるような長さとしてある。左右の張出部材26の材質は、張り出した前蓋24を支える程度の強度があれば特に制限されない。例えば、張出部材26として合成繊維からなる生地を用いることができる。張出部材26は、可撓性を有する材料で構成されることが好ましい。
【0040】
[仕切部材]
仕切部材27は、左右の張出部材26に架設されるように設けられる。本実施形態では、仕切部材27は、上方に向けて開口自在な袋状であり、内部に物品を収納することができるように、上端縁にファスナーを設けてある。仕切部材27は、袋状でなく、例えば、任意の布地であってもよい。本実施形態において、仕切部材27は、副収納部2の内部を前後に区画している。
【0041】
そして、副収納部2は、後述するように、主収納部1に対して着脱自在に取り付けられている。本実施形態では、副収納部2が、着脱用ファスナー4によって、主収納部1に対して着脱自在に取り付けられている。
【0042】
3.着脱用ファスナー
本実施形態では、主収納部1に対して副収納部2を着脱自在に取り付けるために着脱用ファスナー4を用いてある。
【0043】
具体的には、本実施形態では、副収納部2の概ね全周から後方に向けて延びるマチ部3を設け、このマチ部3の全周に亘る一本の着脱用ファスナー4によって主収納部1に対して副収納部2を着脱自在に取り付けてある。まず、マチ部3について例示説明する。
【0044】
[マチ部]
マチ部3は、副収納部2の概ね全周から後方に向けて延びている。本実施形態では、マチ部3は、副収納部2の外周付近の概ね全周から、主収納部1側である後方に向けて延びている。すなわち、マチ部3は、上マチ31、左右の側マチ32および下マチ33からなる。本実施形態では、マチ部3の先端縁は、主収納部1の前面壁部に縫着されている。すなわち、本実施形態では、マチ部3は、主収納部1と副収納部2の間に設けてある。
【0045】
[着脱用ファスナー]
本実施形態において、着脱用ファスナー4は一本であり、マチ部3の全周に亘って設けてある。着脱用ファスナー4としては、いわゆるスライドファスナーを用いてある。詳細には、上止41側にスライダー42が位置して左右のエレメント43(務歯)が噛み合った状態(ファスナーが閉じた状態)から、上止41側とは反対側の箱45側までスライダー42を移動させることで、左右のエレメント43の噛み合せを完全に解くことができる、いわゆる開製品と称されるスライドファスナーを用いてある。
【0046】
本実施形態において、着脱用ファスナー4の両端は、
図2に例示するように、側マチ32に位置している。詳しくは、左側の側マチ32の上下方向略中央部に、着脱用ファスナー4の両端が位置している。
より詳細には、着脱用ファスナー4の箱45側が側マチ32の下方から延びて側マチ32の上下方向略中央部に位置するとともに、着脱用ファスナー4の上止41側が側マチ32の上方から延びて側マチ32の上下方向略中央部に位置するように、マチ部3の全周に亘って一本の着脱用ファスナー4を設けてある。
【0047】
本実施形態では、着脱用ファスナー4の上止41と箱45とが、側マチ32の上下方向略中央部において上下に隣接しているが、これに限定されず、例えば、着脱用ファスナー4の両端が側マチ32において重なるようにしてもよい。例えば、着脱用ファスナー4の両端が側マチ32の上下方向略中央部において重なるようにすることができる。より具体的には、側マチ32において、着脱用ファスナー4の箱45部分を覆うように上止41部分が重なっていてもよい。
【0048】
本実施形態では、このような着脱用ファスナー4によって、主収納部1に対して副収納部2を着脱自在に取り付けてある。また、主収納部1と副収納部2の間に物品を収納することも可能である。なお、着脱用ファスナー4は、マチ部3の一部を構成しているともいえる。
【0049】
4.主収納部から副収納部を取り外す手順
以下、着脱用ファスナー4を完全に開けて、主収納部1から副収納部2を取り外す手順を例示説明する。
図2(a)に例示するように、上止41側にスライダー42が位置して着脱用ファスナー4が閉じた状態から、
図2(b)に例示するように、スライダー42を側マチ32の上方に向けてスライドさせ、さらに上マチ31、反対側の側マチ32および下マチ33を経て、側マチ32に位置する箱45側までスライダー42を移動させる。こうすることによって、着脱用ファスナー4が完全に開いた状態となり、
図4に例示するように、主収納部1から副収納部2を取り外すことができるようになる。
取り外した副収納部2を再び取り付けたり、異なるデザインや色調の副収納部2あるいは新品の副収納部2と交換したりする際には、上記手順とは逆の手順で行うことができる。
【0050】
5.主収納部と副収納部の間に物品を収納する手順
本実施形態のランドセルは、着脱用ファスナー4の一部を開けて、主収納部1と副収納部2の間に物品を収納することが可能である。以下、手順を例示説明する。
まず、上止41側にスライダー42が位置して着脱用ファスナー4が閉じた状態から、スライダー42を側マチ32の上方に向けてスライドさせ、さらに上マチ31を経て、反対側の側マチ32側までスライダー42を移動させる。こうすると、
図3に例示するように、主収納部1と副収納部2の間のマチ部3が上方に向かって開口するため、この開口から物品を収納することができる。収納後は、スラーダー42を上止41側まで戻して開口を閉じることができるのである。
【0051】
以上、特定の実施形態を参照して本発明を例示説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。
【0052】
例えば、上記実施形態では、副収納部2は一つだけのものを例示したがこれに限定されない。例えば、副収納部2の前に第二の副収納部を設けてもよい。
【0053】
また、主収納部1と、主収納部1の前方に隣接し上方のみが開口した縦長状の副収納部と、この副収納部の前方に隣接した第二の副収納部を有するランドセルにも、本発明を適用することができる。この場合、上方のみが開口した縦長状の副収納部を主収納部1に対して着脱自在に取り付けることができる。また、第二の副収納部が主収納部1に対して着脱自在となるように、例えば、上方のみが開口した縦長状の副収納部自体に着脱用ファスナーを設けてもよい。具体的には、上方のみが開口した縦長状の副収納部のマチ部(左右の側マチと下マチ)の全周に亘る一本の着脱用ファスナー4を設けてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、着脱用ファスナーによって、副収納部を主収納部に対して着脱自在に取り付けたが、これに限定されない。例えば、面ファスナーによって、副収納部を主収納部に対して着脱自在に取り付けてもよい。具体的には、副収納部の背面(後面)と主収納部の前面壁部とにループ側面ファスナーとフック側面ファスナーを割り振って設けることができる(マチ部を設けなくてもよい)。またこのとき、副収納部の背面の概ね全面が主収納部に係止(着脱自在に取り付け)されるように、副収納部の背面の概ね全面に面ファスナー(ループ側の面ファスナーまたはフック側の面ファスナー)を取り付けることが好ましい。
【符号の説明】
【0055】
9 ランドセル
1 主収納部
2 副収納部
21 副収納部本体
22 副収納部底面
23 副収納部マチ
24 前蓋
25 開閉用ファスナー
26 張出部材
27 仕切部材
29 小物収納ポケット
3 マチ部
31 上マチ
32 側マチ
33 下マチ
4 着脱用ファスナー
41 上止
42 スライダー
43 エレメント
44 テープ
45 箱
5 蓋部(ランドセル)