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特開2022-133206シャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置
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  • 特開-シャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置 図1
  • 特開-シャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置 図2
  • 特開-シャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置 図3
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  • 特開-シャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133206
(43)【公開日】2022-09-13
(54)【発明の名称】シャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置
(51)【国際特許分類】
   A63J 5/02 20060101AFI20220906BHJP
   G09F 19/18 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
A63J5/02
G09F19/18 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021032177
(22)【出願日】2021-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】521088457
【氏名又は名称】株式会社ハナビランド
(74)【代理人】
【識別番号】100134717
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 裕司
(72)【発明者】
【氏名】海老岡 辰也
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 史久
(57)【要約】
【課題】 舞台演出やイベント、家庭で使用されるシャボン玉の浮遊する進行方向を制御し、演出効果を高めるとともに、意図する人や物などにシャボン玉を落下させないなどの措置を講ずることを可能にするシャボン玉を用いた演出方法を提供する。
【解決手段】 本発明のシャボン玉を用いた演出方法の代表的な構成は、複数のシャボン玉生成機1を複数個所に設置し、前記複数のシャボン玉生成機1から複数のシャボン玉Bを生成して演出空間内に放出し、空間を演出する演出方法であって、シャボン玉を生成する気体の温度を調整するステップと、温度調整した気体を用いてシャボン玉を生成して演出空間へ放出するステップと、を有する。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシャボン玉生成機を複数個所に設置し、前記複数のシャボン玉生成機から複数のシャボン玉を生成して演出空間内に放出し、空間を演出する演出方法であって、
シャボン玉を生成する気体の温度を調整するステップと、
温度調整した気体を用いてシャボン玉を生成して演出空間へ放出するステップと、を有するシャボン玉を用いた演出方法。
【請求項2】
温度調整した気体の温度が、演出空間の温度より高い場合には、下から上へシャボン玉を放出し、
温度調整した気体の温度が、演出空間の温度より低い場合には、上から下へシャボン玉を放出する請求項1に記載のシャボン玉を用いた演出方法。
【請求項3】
前記複数のシャボン玉生成機からシャボン玉を放出するタイミングを制御し、前記シャボン玉によって数字や形などを表現する請求項1又は2に記載のシャボン玉を用いた演出方法。
【請求項4】
前記複数のシャボン玉生成機から放出した複数のシャボン玉に、所定の色の光を照射し、カラフルなシャボン玉で空間を演出する請求項1~3のいずれか1項に記載のシャボン玉を用いた演出方法。
【請求項5】
シャボン玉を生成する気体の温度を調整して、放出されるシャボン玉の上昇速度、及び/又は下降速度を調整する、請求項2~4のいずれか1項に記載のシャボン玉を用いた演出方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のシャボン玉を用いた演出方法に用いられるシャボン玉演出装置であって、
シャボン玉を生成する気体の温度を調整する温度調節手段と、
シャボン玉を生成して放出するシャボン玉生成放出手段と、
シャボン玉を放出するタイミングを制御する制御手段と、を有するシャボン玉演出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シャボン玉は遊びや学習活動として親しまれ、誰でも簡単に手に入れ使用される玩具であり、その楽し気な雰囲気や外観の美しさから、イベントの特殊効果としても利用されている。イベントの特殊効果としての利用方法として、特許文献1の請求項12に開示されているように、感性データに基づいて空間の環境を演出する装置において、シャボン玉の発生量と大きさを制御して、空間を演出することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許3702296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、シャボン玉は空気中を浮遊するだけであり、進行方向を制御することができなかった。そのため、シャボン玉によって数字や形などを表すなど、多彩な空間演出が難しかった。
【0005】
また、コンサートなどのイベント会場では浮遊したシャボン玉が観客や電子機器などに落下することも多く、演出上或いは衛生上好まれるものではなかった。
【0006】
また、送風機などを使用し空気の流れによってシャボン玉を進行させることもできたが、シャボン玉自体に進行方向がないため、シャボン玉が放射状に散りやすく、また風によって前記シャボン玉が破裂することが多かった。
【0007】
そこで本発明は、舞台演出やイベント、家庭で使用されるシャボン玉の浮遊する進行方向を制御し、演出効果を高めるとともに、意図する人や物などにシャボン玉を落下させないなどの措置を講ずることを可能にする、シャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のシャボン玉を用いた演出方法の代表的な構成は、複数のシャボン玉生成機を複数個所に設置し、前記複数のシャボン玉生成機から複数のシャボン玉を生成して演出空間内に放出し、空間を演出する演出方法であって、
シャボン玉を生成する気体の温度を調整するステップと、
温度調整した気体を用いてシャボン玉を生成して演出空間へ放出するステップと、を有する。
【0009】
本発明のシャボン玉演出装置の代表的な構成は、シャボン玉を用いた演出方法に用いられるシャボン玉演出装置であって、
シャボン玉を生成する気体の温度を調整する温度調節手段と、
シャボン玉を生成して放出するシャボン玉生成放出手段と、
シャボン玉を放出するタイミングを制御する制御手段と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡易な構造で、製造コストをおさえることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】(a)本発明の実施形態におけるシャボン玉演出装置の構成図である。(b)シャボン玉生成機の正面図である。
図2】複数のシャボン玉生成機を演出空間下部に設置し、演出空間の気温よりも高い温度の気体で生成したシャボン玉を上昇させる演出を示す図である。
図3】複数のシャボン玉生成機を演出空間上部に設置し、演出空間の気温よりも低い温度の気体で生成したシャボン玉を下降させる演出を示す図である。
図4】シャボン玉生成機を演出空間下部に10台設置し、それぞれの生成機から演出空間の気温よりも高い温度の気体で生成したシャボン玉を、意図するタイミングで生成・放出し、上昇する前記シャボン玉によって数字の12を表現した状態を示す図である。
図5】シャボン玉生成機を演出空間下部に10台設置し、それぞれの生成機から演出空間の気温よりも高い温度の気体で生成したシャボン玉を室内上部のファンによって室外に排出させ、演出空間にシャボン玉を落下させないように演出した状態を示す図である。
図6】シャボン玉生成機を演出空間下部に10台設置し、それぞれの生成機から演出空間の気温よりも高い温度の気体で生成したシャボン玉を、虹の形になるようなタイミングで生成・放出し、前記シャボン玉に照明装置を使用し黄、オレンジ、赤、紫、青、水色、緑の7色の光を照射し、虹を表現した状態を示す図である。
図7】シャボン玉生成機を演出空間下部に10台設置し、それぞれの生成機から演出空間の気温よりも高い温度の気体で生成したシャボン玉を継続的に生成し、前記シャボン玉によって一枚の平面を作り、これをスクリーンとして映像を照射した状態を示す図である。
図8】シャボン玉生成機を演出空間下部に10台設置し、それぞれの生成機から演出空間の気温よりも高い温度で、生成機ごとに25度、30度、35度、40度、45度の5種類の温度に分けて一斉に生成したシャボン玉をそれぞれ異なるスピードで上昇させる演出を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るシャボン玉を用いた演出方法及びシャボン玉演出装置の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態におけるシャボン玉演出装置の構成図である。本発明のシャボン玉演出装置は、複数のシャボン玉生成機1にて構成される。図1に示すように、本実施形態に係るシャボン玉演出装置は、シャボン玉生成機(シャボン玉生成放出手段)1、温度調整器(温度調節手段)2、制御部(制御手段)3、ファン(送風部)4を有している。
【0013】
シャボン玉生成機1は、シャボン液容器1x、複数のシャボン玉生成リング1yを有する。シャボン玉生成リング1yを回転させることで、シャボン玉生成リング1yがシャボン液容器1x内でシャボン液に含浸され、シャボン玉生成リング1yにシャボン液の膜が形成される。
【0014】
ファン4は、シャボン玉生成機1に設けられ、ファン4が回転することで外部(演出空間)から温度調整器2へ空気(気体)が吸引される。ファン4により吸引された気体は、温度調整器2により、加熱、又は冷却されて、温度調整される。温度調整された気体は、ファン4により、シャボン液の膜が形成されたシャボン玉生成リング1yに送風され、シャボン玉Bを形成し、シャボン玉Bを外部(演出空間)へ放出する。
【0015】
制御部3は、シャボン玉生成リング1yの回転速度、ファン4の回転速度(吸引する気体の速度)、温度調整器(温度調節手段)2の温度(調整される気体の温度)を制御し、シャボン玉を放出するタイミングを制御している。なお、制御部3は、1つに限定されるものではなく、温度調整器(温度調節手段)2の温度(調整される気体の温度)を制御する制御部と、シャボン玉生成機1を制御する制御部と、別々に設けてもよい。
【0016】
本発明のシャボン玉を用いた演出方法は、上述のシャボン玉演出装置を用いた演出方法である。すなわち、複数のシャボン玉生成機1を複数個所に設置し、複数のシャボン玉生成機1から複数のシャボン玉Bを生成して演出空間内に放出し、空間を演出する演出方法であって、温度調整器2を用いてシャボン玉Bを生成する気体の温度を調整するステップと、温度調整した気体を用いてシャボン玉Bを生成して演出空間へ放出するステップと、を有する。以下の図2図8を用いて、本発明のシャボン玉を用いた演出方法の演出例(実施例)を具体的に説明する。なお、本発明のシャボン玉を用いた演出方法は、図2図8に示す演出例に限定されるものではなく、シャボン玉を用いた様々な演出に用いることができる。
【0017】
図2は複数のシャボン玉生成機1を演出空間下部に設置し、演出空間の気温(室温)20℃よりも高い温度の気体で生成したシャボン玉を上昇させる演出を示す図である。図2に示すように、10台のシャボン玉生成機1(1a~1j)を、演出空間下部に一列に並べ、それぞれのシャボン玉生成機1の温度調整器(温度調節手段)2で、シャボン玉を生成する気体の温度を20℃以上(例えば、40℃)に加熱し、各シャボン玉生成機1からシャボン玉B(B1~B10)を生成、放出する。放出されたシャボン玉Bは、空間の気温より高いため、同じ速度で上昇する。
【0018】
図3は複数のシャボン玉生成機1を演出空間上部に設置し、演出空間の気温(室温)20℃よりも低い温度の気体で生成したシャボン玉を下降させる演出を示す図である。図3に示すように、10台のシャボン玉生成機1(1a~1j)を、演出空間上部に一列に並べ、それぞれのシャボン玉生成機1の温度調整器(温度調節手段)2で、シャボン玉を生成する気体の温度を20℃以下(例えば、10℃)に冷却し、各シャボン玉生成機1からシャボン玉B(B1~B10)を生成、放出する。放出されたシャボン玉Bは、空間の気温より低いため、同じ速度で下降する。
【0019】
上述のごとく、シャボン玉生成機1(1a~1j)から放出されるシャボン玉B1~B10の気体の温度を調整して、シャボン玉自体に進行方向をもたせることで、舞台演出やイベント、家庭で使用されるシャボン玉の進行方向を制御することができる。これにより、送風機などを使用する必要がなく、シャボン玉が放射状に散ることを抑制できる。また、また風によってシャボン玉が破裂することも抑制できる。このため、舞台演出やイベント、家庭で使用されるシャボン玉の演出効果を高めることができる。
【0020】
図4は10台のシャボン玉生成機1(1a~1j)を演出空間下部に設置し、それぞれのシャボン玉生成機1(1a~1j)から演出空間の気温(室温)20℃よりも高い温度の気体で生成した複数のシャボン玉B(B1~B10)を、意図するタイミングで生成・放出し、上昇する前記複数のシャボン玉Bによって数字の12を表現した状態を示す図である。
【0021】
数字の12を表現するために、図4中の左から3番目、6~9番目のシャボン玉生成機1c、1f~1iを使い、シャボン玉生成機1c、1f~1iから放出される複数のシャボン玉B(B3、B6~B9)の発生放出のタイミングも制御している。具体的には、最初の5秒間は、シャボン玉生成機1c、1f~1iからシャボン玉B3、B6~B9を発生させて、数字の上側の部分を生成する。次の5秒は、シャボン玉生成機1c、1hからシャボン玉B3、B8を発生させて、数字の1の続きと、数字の2の右側部分を生成する。同様にして、次の5秒間は、シャボン玉生成機1c、1gからシャボン玉B3、B7を発生させる。最後の5秒間は、シャボン玉生成機1c、1f~1iからシャボン玉B3、B6~B9を発生さえて数字の下側の部分を生成し、数字の12を表現する。
【0022】
なお、図8を用いて詳細に説明するが、演出空間の気温(室温)と、シャボン玉生成機1から放出するシャボン玉Bの温度差を変えることで、シャボン玉の上昇スピードを調整できる。そこで、例えば、シャボン玉Bの温度を25℃など、室温に近い温度に調整することで、表現したい数字12を長い時間、演出空間に表現できる。一方、シャボン玉Bの温度を45℃など、室温との温度差が大きくなる温度に調整することで、シャボン玉Bで表現したい数字12の上昇スピードを上げて、スピード感のある演出ができる。
【0023】
上述のごとく、空気中を浮遊するだけであり、進行方向を制御することができなかったシャボン玉自体に進行方向を持たせ、放出するタイミングを制御することで、シャボン玉によって数字や形などを表すなど、多彩な空間演出が可能となった。
【0024】
図5は10台のシャボン玉生成機1(1a~1j)を演出空間下部に設置し、それぞれのシャボン玉生成機1(1a~1j)から演出空間の気温(室温)20℃よりも高い温度30℃の気体で生成したシャボン玉B1~B10を室内上部のファンによって室外に排出させ、演出空間にシャボン玉を落下させないように演出した状態を示す図である。
【0025】
図5に示すように、ファンを演出空間の上部に配置することで、上昇途中のシャボン玉Bがファン側に流れないように、気流をコントロールし、ある程度上昇した後にシャボン玉Bを室外へ排出している。なお、図5では、図中左側からシャボン玉生成機1a~1jの順に、シャボン玉B1~B10を上昇させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記の図4のように数字を表現した後に、排出しても良い。
【0026】
上述のごとく、シャボン玉Bの気体の温度を調整してシャボン玉の進行方向を制御するとともに、室外へ排出するファンを設けることで、意図する人や物などにシャボン玉を落下させないなどの措置を講ずることができる。コンサートなどのイベント会場では浮遊したシャボン玉が観客や電子機器などに落下することを抑制でき、演出上或いは衛生上も好ましい演出が可能となる。
【0027】
なお、[online],[令和3年2月6日検索],インターネットなどに、天然石けん成分の「オレイン酸カリウム」が新型コロナウイルスを99.99%以上不活化させることや、インフルエンザウイルスに対しても高い抗ウイルス効果ある旨の研究結果が発表されているため、抗ウイルス効果を狙って、排出用のファンの強さを制御してシャボン玉を所望の位置に落とすこともできる。
【0028】
図6は10台のシャボン玉生成機1(1a~1j)を演出空間下部に設置し、それぞれのシャボン玉生成機1(1a~1j)から演出空間の気温(室温)20℃よりも高い温度30℃の気体で生成したシャボン玉B1~B10を虹の形になるようなタイミングで生成・放出し、前記シャボン玉に照明装置を使用し黄、オレンジ、赤、紫、青、水色、緑の7色の光を照射し、虹を表現した状態を示す図である。
【0029】
図6に示すように、最初に、中央の2台のシャボン玉生成機1e、1fからシャボン玉B5、B6を放出する。次に少しずつ時間をずらしながら、中央から両側の順番に、シャボン玉を放出していく。すなわち、シャボン玉生成機1d、1c、1b、1aの順に、シャボン玉B4、B3、B2、B1と放出していく。同じタイミングで、シャボン玉生成機1g、1h、1i、1jの順に、シャボン玉B7、B8、B9、B10と放出していく。
【0030】
そして、シャボン玉B1~B10に虹色となるように異なる色のライトを照射して、虹を表現する。例えば、シャボン玉B1を黄色、シャボン玉B2をオレンジ色、シャボン玉B3、B4を赤色、シャボン玉B5、B6を紫色、シャボン玉B7、B8を青色、シャボン玉B9を水色、シャボン玉B10を緑色とする。なお、本発明の実施例として、虹を表現する演出について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カラフルなシャボン玉を用いて空間な演出するものであればよい。
【0031】
図7は10台のシャボン玉生成機1(1a~1j)を演出空間下部に設置し、それぞれのシャボン玉生成機1(1a~1j)から演出空間の気温(室温)20℃よりも高い温度の気体で生成したシャボン玉B1~B10を継続的に生成し、前記シャボン玉B1~B10によって一枚の平面を作り、これをスクリーンとして映像を照射した状態を示す図である。
【0032】
図7では、川と橋の映像を照射しているが、本発明はかかる映像に限定されるものではない。また、動画などを映し出しても良い。シャボン玉Bが消滅するまでの時間と、シャボン玉の上昇スピードを調整することで、最適なシャボン玉を用いたスクリーンとすることができる。
【0033】
図8は10台のシャボン玉生成機1(1a~1j)を演出空間下部に設置し、それぞれのシャボン玉生成機1(1a~1j)から演出空間の気温(室温)20℃よりも高い温度(左から25度、30度、35度、40度、45度の5種類の温度)で一斉に生成したシャボン玉Bをそれぞれ異なるスピードで上昇させる演出を示す図である。
【0034】
図8に示すように、シャボン玉生成機1a、1bのシャボン玉B1、B2は25℃、シャボン玉生成機1c、1dのシャボン玉B3、B4は30℃、シャボン玉生成機1e、1fのシャボン玉B5、B6は35℃、シャボン玉生成機1g、1hのシャボン玉B7、B8は40℃、シャボン玉生成機1i、1jのシャボン玉B9、B10は45℃とした。シャボン玉Bの気体の温度が高くなるほど、上昇速度が速くなり、図8に示すように、同じタイミングで放出しても温度の高いシャボン玉の方が演出空間上部へ早く到達する。なお、本発明は、上記の温度設定に限定されるものではなく、演出したい上昇速度に応じて、温度調整器2によりシャボン玉Bの気体の温度を調整することができる。なお、図8では上昇速度を調整する演出例について説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、下降速度を調整する演出であってもよい。
【符号の説明】
【0035】
B(B1~B10) …シャボン玉、
1(1a~1j) …シャボン玉生成機(シャボン玉生成放出手段)
1x …シャボン液容器
1y …シャボン玉生成リング
2 …温度調整器(温度調節手段)
3 …制御部(制御手段)
4 …ファン(送風部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8