(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133210
(43)【公開日】2022-09-13
(54)【発明の名称】使い捨て弁当箱
(51)【国際特許分類】
B65D 55/02 20060101AFI20220906BHJP
B65D 85/50 20060101ALI20220906BHJP
B65D 43/06 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
B65D55/02
B65D85/50 100
B65D43/06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021054957
(22)【出願日】2021-03-29
(31)【優先権主張番号】202110223443.7
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519158584
【氏名又は名称】江門市新会恒隆家居創新用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002103
【氏名又は名称】特許業務法人にじいろ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】聶華耀
【テーマコード(参考)】
3E035
3E084
【Fターム(参考)】
3E035AA20
3E035BA01
3E035BA02
3E035BB10
3E035BC02
3E035CA01
3E084AA05
3E084AA14
3E084AB10
3E084BA01
3E084CA03
3E084DA03
3E084DB01
3E084DB05
3E084DB06
3E084DB14
3E084FA09
3E084FC12
3E084GA08
3E084GB08
3E084GB12
3E084KA12
3E084LA05
3E084LD30
(57)【要約】 (修正有)
【課題】出前の配達中に弁当箱が他の人に開けられるのを防止するとともに、食事前に自分で開けることを容易にすることができる使い捨て弁当箱を実現する。
【解決手段】使い捨て弁当箱は、上部蓋と底部箱とを含み、前記上部蓋は蓋本体120と前記蓋本体120につながった第一係接部とを含み、前記底部箱は箱本体140と前記箱本体140につながった第二係接部とを含み、前記第一係接部と前記第二係接部は前記上部蓋と前記底部箱とを一つとして組み立てるための構造であり、前記蓋本体120と前記第一係接部との間には切りやすいリブが設けられ、前記箱本体140と前記第二係接部との間には折りやすい縁部が設けられており、或いは、前記蓋本体120と前記第一係接部との間には折りやすい縁部が設けられ、前記箱本体140と前記第二係接部との間には切りやすいリブが設けられている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部蓋(100)と底部箱(110)とを含む使い捨て弁当箱であって、前記上部蓋(100)は蓋本体(120)と前記蓋本体(120)につながった第一係接部(130)とを含み、
前記底部箱(110)は箱本体(140)と前記箱本体(140)につながった第二係接部(150)とを含み、
前記第一係接部(130)と前記第二係接部(150)は前記上部蓋(100)と前記底部箱(110)とを一つとして組み立てるための構造であり、
前記蓋本体(120)と前記第一係接部(130)との間には切りやすいリブ(160)が設けられ、前記箱本体(140)と前記第二係接部(150)との間には折りやすい縁部(170)が設けられており、或いは、前記蓋本体(120)と前記第一係接部(130)との間には折りやすい縁部(170)が設けられ、前記箱本体(140)と前記第二係接部(150)との間には切りやすいリブ(160)が設けられていることを特徴とする使い捨て弁当箱。
【請求項2】
前記蓋本体(120)には、前記第一係接部(130)を収容する第一切り欠き(180)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項3】
前記蓋本体(120)は、前記蓋本体(120)の外郭に沿って延びて、前記第一切り欠き(180)を共同して形成する邪魔板(190)を有することを特徴とする請求項2に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項4】
前記第一係接部(130)は第一基板(200)と、前記第一基板(200)につながった第一立板(210)とを有し、前記第一基板(200)は前記第二係接部(150)と嵌合及び係接されることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項5】
前記第一基板(200)及び/又は前記第一立板(210)と前記蓋本体(120)との間に前記切りやすいリブ(160)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項6】
前記第一基板(200)にはバックル(220)が設けられ、前記第二係接部(150)には前記バックル(220)と嵌合される係着口(230)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項7】
前記箱本体(140)には、前記第二係接部(150)を収容する第二切り欠き(240)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項8】
前記第二係接部(150)と前記第二切り欠き(240)の、前記箱本体(140)の中央に近い縁部に前記折りやすい縁部(170)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項9】
前記第二係接部(150)と前記第二切り欠き(240)との間にはさらに第一リブ(250)が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項10】
前記折りやすい縁部(170)の横断面はU形であることを特徴とする請求項8に記載の使い捨て弁当箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品包装箱の分野に関し、特に使い捨て弁当箱に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活リズムの加速とフードデリバリー業界の発展に伴い、出前を取ることが常態化し、使い捨て弁当箱の使用も極めて一般的になっている。しかし、出前用の使い捨て弁当箱は、配達中に他の人に開けられる可能性があり、消費者には気づきにくい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、出前の配達中に弁当箱が他の人に開けられるのを防止するとともに、食事前に自分で開けることを容易にすることができる使い捨て弁当箱を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態による使い捨て弁当箱は、上部蓋と底部箱とを含み、前記上部蓋は蓋本体と前記蓋本体につながった第一係接部とを含み、前記底部箱は箱本体と前記箱本体につながった第二係接部とを含み、前記第一係接部と前記第二係接部は前記上部蓋と前記底部箱とを一つとして組み立てるための構造であり、前記蓋本体と前記第一係接部との間には切りやすいリブが設けられ、前記箱本体と前記第二係接部との間には折りやすい縁部が設けられており、或いは、前記蓋本体と前記第一係接部との間には折りやすい縁部が設けられ、前記箱本体と前記第二係接部との間には切りやすいリブが設けられている。
【0005】
本発明の実施形態による使い捨て弁当箱は、少なくとも以下のような有益な効果を有する。上部蓋と底部箱とを第一係接部と第二係接部により組み立てて閉じた後に、第一係接部又は第二係接部を押して、切りやすいリブを強く切ることでしか弁当箱を開けることができないため、食事をする前に、弁当箱が一度開けられたかどうかを、判断することができ、消費者に注意を促して、食事の安全を確保することができる。また折りやすい縁部の存在により、切りやすいリブが切れると同時に、第一係接部又は第二係接部が相手側に折り返されてかつ相手側の上に残り、開け易くなると共に余分なゴミが発生することはない。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記蓋本体には、前記第一係接部を収容する第一切り欠きが設けられている。
【0007】
有益な効果は以下になる。第一係接部を収容するために箱本体に第一切り欠きを設けることで、第一係接部を保護し、不慮の接触による切りやすいリブの切断を回避しつつ、全体として体積を小さくすることが可能である。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記蓋本体は、前記蓋本体の外郭に沿って延びて、前記第一切り欠きを共同して形成する邪魔板を有する。
【0009】
有益な効果を以下になる。蓋本体の外郭に邪魔板を設けるとともに、邪魔板で第一切り欠きを共同して形成することで、第一切り欠きの強度を向上させることができる。こうして、第一係接部を蓋本体から分離させても或いは折り返しても、蓋本体の他の位置の完全性に影響することはない。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第一係接部は第一基板と、前記第一基板につながった第一立板とを有し、前記第一基板は前記第二係接部と嵌合及び係接される。
【0011】
有益な効果は以下になる。第二係接部との嵌合及び係接のために第一係接部に第一基板を設けて、第一立板を設けることで、係接部を蓋本体から分離させる或いは折り返す場合に、手の力の発揮に有利であり、操作を簡単にすることが可能である。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態によれば、第一基板及び/又は第一立板と前記蓋本体との間に前記切りやすいリブが設けられている。
【0013】
有益な効果は以下になる。切りやすいリブを第一係接部の第一基板に設けることで、食事の前に、第一係接部を押して切りやすいリブを強く割ることだけで、蓋本体を取り出すことができ、使用が便利である。一方、第一立板に切りやすいリブを設けることで、第一係接部と蓋本体との接続強度を向上させて、不意な切断を避けることができる。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第一基板にはバックルが設けられ、前記第二係接部には前記バックルと嵌合される係着口が設けられている。
【0015】
有益な効果は以下になる。第一基板のバックルと第二係接部の係着口との嵌合により、弁当箱を閉じた後に再び開けられず、切りやすいリブを破壊することでしか開けられないようにすることで、出前の配達中に他の人に開けられるのを防ぎ、消費者に注意を促して、食事の安全を確保する。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記箱本体には、前記第二係接部を収容する第二切り欠きが設けられている。
【0017】
有益な効果は以下になる。第二係接部を収容するために箱本体に第二切り欠きを設けることで、空間を節約するとともに、美観にも貢献できる。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第二係接部と前記第二切り欠きの、前記箱本体の中央に近い縁部に前記折りやすい縁部が設けられている。
【0019】
有益な効果は以下になる。折りやすい縁部を、第二係接部と第二切り欠きの、箱本体の中央に近い縁部に設けることで、第二係接部を弁当箱の外側から内側へ折り返されるようにして、手の習慣に合わせつつ、折り返された後に第二係接部が箱本体の側面に密着するので、食事に影響することはない。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第二係接部と前記第二切り欠きとの間にはさらに第一リブが設けられている。
【0021】
有益な効果は以下になる。第一リブを設けることは、第二係接部を補助的に固定する役割を果たし、蓋を閉じる過程で第二係合部が折り返されるのを防止することに有利であり、第一係接部の切りやすいリブが切れてかつ第一リブを一緒に切れるように動かす場合にのみ、第二係接部は折りやすい縁部に沿って折り返される。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記折りやすい縁部の横断面はU形である。
【0023】
有益な効果は以下になる。横断面がU形である折りやすい縁部は、第二係接部を折り返す過程において案内として機能するとともに、折り返しの力を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の上記及び/又は更なる局面及び利点は、以下の添付図面と組み合わせた実施形態に対する説明により、明瞭に且つ理解しやすくなる。
【
図1】本発明の実施形態の使い捨て弁当箱の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では、本発明の実施形態を詳しく説明する。前記実施形態の例示は添付図面に示されており、その中、同一或いは類似の符号は同一或いは類似の素子、又は同一或いは類似の機能を有する素子を示す。以下での添付図面を参考して説明される実施形態は例示的で、本発明を説明するためのものだけであって、本発明への制限として理解すべきではない。
【0026】
本発明の説明において、方位に関する説明、例えば「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」などが指す方位或いは位置関係は、図面に基づいて示す方位或いは位置関係であり、本発明の説明の便宜及び説明の簡略化のためのものだけであって、その指す装置或いは素子が必ず特定の方位を持ち、特定の方位で構成或いは操作されなければならないとは提示或いは暗示するわけではないので、本発明に対する制限として理解すべきではないことは、理解しておく必要がある。
本発明の説明において、「いくつか」は一つ又は複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味し、「~より大きい」、「~より小さい」、「~を超える」などは基準となる数を含まないと理解し、「以上」、「以下」、「以内」などは基準となる数を含むと理解すべきである。「第一」、「第二」と言及した場合、技術的特徴を区分するためだけであって、相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定する、或いは技術的特徴の前後関係を暗示的に指定するように理解すべきではない。
【0027】
本発明の説明において、別途明確な規定や限定がない限り、「取り付け」、「繋がる」、「接続」といった用語は、広義に理解すべきであることは、説明しておく必要がある。例えば、固定的な接続でもよく、取り外し可能な接続でもよく、或いは一体とした接続でもよい。機械的な接続でもよく、電気的な接続でもよい。直接につながってもよく、中間にある媒介によって間接的につながってもよく、二つの素子内部の連通でもよい。当業者にとって、具体的な状況により上記用語の本発明における具体的な意味を理解できる。
【0028】
以下では、図面を組み合わせて、本発明の実施形態に係る使い捨て弁当箱を説明する。
【0029】
図1~
図5を参照し、本発明の実施形態に係る使い捨て弁当箱は上部蓋100と底部箱110とを含む。
【0030】
上部蓋100は蓋本体120と蓋本体120につながった第一係接部130とを含み、底部箱110は箱本体140と箱本体140につながった第二係接部150とを含み、第一係接部130と第二係接部150は上部蓋100と底部箱110とを一つとして組み立てるための構造であり、蓋本体120と第一係接部130との間には切りやすいリブ160が設けられ、箱本体140と第二係接部150との間には折りやすい縁部170が設けられており、或いは、蓋本体120と第一係接部130との間には折りやすい縁部170が設けられ、箱本体140と第二係接部150との間には切りやすいリブ160が設けられている。もちろん、折りやすい縁部170を設けたからといって、切りやすいリブ160を設けてはいけないわけではなく、第一係接部130又は第二係接部150の中の一方に折りやすい縁部170を設けてから、同時に切りやすいリブ160を設けることは可能である。なお、「切りやすい」とは「人の手で切り取り、分断可能な」と定義され、具体的構造としては、ミシン目のように断続的に列状に設けられた貫通孔により提供される。「折りやすい」とは「人の手でへし折り、分断可能な」と定義され、具体的構造としては、縁に沿って形成された線状の窪み(切れ込み)により提供される。
【0031】
上部蓋100と底部箱110とを第一係接部130と第二係接部150により組み立てて閉じた後に、第一係接部130又は第二係接部150を押して、切りやすいリブ160を強く割ることでしか弁当箱を開けることができないため、食事をする前に、弁当箱が一度開けられたかどうかを、判断することができ、消費者に注意を促して、食事の安全を確保することができる。また折りやすい縁部170の存在により、切りやすいリブ160が切れると同時に、第一係接部130又は第二係接部150が相手側に折り返されてかつ相手側の上に残り、開け易くなると共に余分なゴミが発生することはない。
【0032】
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、蓋本体120には、第一係接部130を収容する第一切り欠き180が設けられている。第一係接部130を収容するために箱本体140に第一切り欠き180を設けることで、第一係接部130を保護し、不慮の接触による切りやすいリブ160の切断を回避しつつ、全体として体積を小さくすることが可能である。
【0033】
また、蓋本体120は、蓋本体120の外郭に沿って延びて、第一切り欠き180を共同して形成する邪魔板190を有する。蓋本体120の外郭に邪魔板190を設けるとともに、邪魔板190で第一切り欠き180を共同して形成することで、第一切り欠き180の強度を向上させることができる。こうして、第一係接部130を蓋本体120から分離させても或いは折り返しても、蓋本体120の他の位置の完全性に影響することはない。
【0034】
具体的に、第一係接部130は第一基板200と、第一基板200に繋がった第一立板210とを有し、第一基板200は第二係接部150と嵌合及び係接される。第二係接部150との嵌合及び係接のために第一係接部130に第一基板200を設けて、第一立板210を設けることで、係接部を蓋本体120から分離させる或いは折り返す場合に、手の力の発揮に有利であり、操作を簡単にすることが可能である。
【0035】
さらに、第一基板200及び/又は第一立板210と蓋本体120との間に切りやすいリブ160が設けられている。切りやすいリブ160を第一係接部130の第一基板200に設けることで、食事の前に、第一係接部130を押して切りやすいリブ160を強く割ることだけで、蓋本体120を取り出すことができ、使用が便利である。一方、第一立板210に切りやすいリブ160を設けることで、第一係接部130と蓋本体120との接続強度を向上させて、不意な切断を避けることができる。
【0036】
また、第一基板200にはバックル220が設けられ、第二係接部150にはバックル220と嵌合される係着口230が設けられている。第一基板200のバックル220と第二係接部150の係着口230との嵌合により、弁当箱を閉じた後に再び開けられず、切りやすいリブ160を破壊することでしか開けられないようにすることで、出前の配達中に他の人に開けられるのを防ぎ、消費者に注意を促して、食事の安全を確保する。
【0037】
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、箱本体140には、第二係接部150を収容する第二切り欠き240が設けられている。第二係接部150を収容するために箱本体140に第二切り欠き240を設けることで、空間を節約するとともに、美観にも貢献できる。
【0038】
また、第二係接部150と第二切り欠き240の、箱本体140中央に近い縁部に折りやすい縁部170が設けられている。折りやすい縁部170を、第二係接部150と第二切り欠き240の、箱本体140の中央に近い縁部に設けることで、第二係接部150を弁当箱の外側から内側へ折り返されるようにして、手の習慣に合わせつつ、折り返された後に第二係接部150が箱本体140の側面に密着するので、食事に影響することはない。
【0039】
さらに、第二係接部150と第二切り欠き240との間にはさらに第一リブ250が設けられている。第一リブ250を設けることは、第二係接部150を補助的に固定する役割を果たし、蓋を閉じる過程で第二係接部150が折り返されるのを防止することに有利であり、第一係接部130の切りやすいリブ160が切れてかつ第一リブ250を一緒に切れるように動かす場合にのみ、第二係接部150は折りやすい縁部170に沿って折り返される。
【0040】
具体的に、折りやすい縁部170の横断面はU形である。横断面がU形である折りやすい縁部170は、第二係接部150を折り返す過程において案内として機能するとともに、折り返しの力を小さくすることができる。
【0041】
本願明細書の説明において、「一つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例示」、「具体的な例示」、又は「いくつかの例示」等の参考用語の説明は、当該実施形態或いは例示を組み合わせて説明した具体的な特徴、構造、材料或いは特性は本発明の少なくとも一つの実施形態或いは例示の中に含まれていることを意味する。本明細書の中で、上記用語に対する模式的表現は必ずしも同じ実施形態或いは例示を指すとは限らない。しかも、説明された具体的な特徴、構造、材料或いは特性は何れか一つ或いは複数の実施形態或いは例示の中で適切な方式で組み合わせることが可能である。
【0042】
以上、添付図面を組み合わせて本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者が有する知識の範囲内で、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
【符号の説明】
【0043】
100 上部蓋
110 底部箱
120 蓋本体
130 第一係接部
140 箱本体
150 第二係接部
160 切りやすいリブ
170 折りやすい縁部
180 第一切り欠き
190 邪魔板
200 第一基板
210 第一立板
220 バックル
230 係着口
240 第二切り欠き
250 第一リブ
【手続補正書】
【提出日】2022-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部蓋(100)と底部箱(110)とを含む使い捨て弁当箱であって、前記上部蓋(100)は蓋本体(120)と前記蓋本体(120)につながった第一係接部(130)とを含み、
前記底部箱(110)は箱本体(140)と前記箱本体(140)につながった第二係接部(150)とを含み、
前記第一係接部(130)と前記第二係接部(150)は、前記上部蓋(100)と前記底部箱(110)とを一つとして組み立てるように、互いに係接され、
前記蓋本体(120)と前記第一係接部(130)との間には切りやすいリブ(160)が設けられ、前記第一係接部(130)は、前記切りやすいリブ(160)を介して前記蓋本体(120)と連結され、前記第一係接部(130)が押された場合、前記第一係接部(130)は、前記蓋本体(120)に対して前記切りやすいリブ(160)の箇所で折られ、且つ前記第一係接部(130)は、折られた状態で、前記第二係接部(150)との係接状態を維持して、
前記箱本体(140)と前記第二係接部(150)との間には折りやすい縁部(170)が設けられ、前記第二係接部(150)は、前記折りやすい縁部(170)を介して前記箱本体(140)と連結され、前記第二係接部(150)が押された場合、前記第二係接部(150)は、前記第一係接部(130)との係接状態を維持して、前記折りやすい縁部(170)を回転中心として、前記箱本体(140)に対して折り返され、或いは、
前記箱本体(140)と前記第二係接部(150)との間には切りやすいリブ(160)が設けられ、前記第二係接部(150)は、前記切りやすいリブ(160)を介して前記箱本体(140)と連結され、前記第二係接部(150)が押された場合、前記第二係接部(150)は、前記箱本体(140)に対して前記切りやすいリブ(160)の箇所で折られ、且つ前記第二係接部(150)は、折られた状態で、前記第一係接部(130)との係接状態を維持して、
前記蓋本体(120)と前記第一係接部(130)との間には折りやすい縁部(170)が設けられ、前記第一係接部(130)は、前記折りやすい縁部(170)を介して前記蓋本体(120)と連結され、前記第一係接部(130)が押された場合、前記第一係接部(130)は、前記第二係接部(150)との係接を維持して、前記折りやすい縁部(170)を回転中心として、前記蓋本体(120)に対して折り返されることを特徴とする使い捨て弁当箱。
【請求項2】
前記蓋本体(120)には、前記第一係接部(130)を収容する第一切り欠き(180)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項3】
前記蓋本体(120)は、前記蓋本体(120)の外郭に沿って延びて、前記第一切り欠き(180)を共同して形成する邪魔板(190)を有することを特徴とする請求項2に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項4】
前記第一係接部(130)は第一基板(200)、前記第一基板(200)につながった第一立板(210)とを有し、前記第一基板(200)は前記第二係接部(150)と嵌合及び係接されることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項5】
第一基板(200)及び/又は第一立板(210)と前記蓋本体(120)との間に前記切りやすいリブ(160)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項6】
前記第一基板(200)にはバックル(220)が設けられ、前記第二係接部(150)には前記バックル(220)と嵌合される係着口(230)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項7】
前記箱本体(140)には、前記第二係接部(150)を収容する第二切り欠き(240)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項8】
前記第二係接部(150)と前記第二切り欠き(240)の、前記箱本体(140)の中央に近い縁部に前記折りやすい縁部(170)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項9】
前記第二係接部(150)と前記第二切り欠き(240)との間にはさらに第一リブ(250)が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の使い捨て弁当箱。
【請求項10】
前記折りやすい縁部(170)の横断面はU形であることを特徴とする請求項8に記載の使い捨て弁当箱。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品包装箱の分野に関し、特に使い捨て弁当箱に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活リズムの加速とフードデリバリー業界の発展に伴い、出前を取ることが常態化し、使い捨て弁当箱の使用も極めて一般的になっている。しかし、出前用の使い捨て弁当箱は、配達中に他の人に開けられる可能性があり、消費者には気づきにくい(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国実用新案登録第202006904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、出前の配達中に弁当箱が他の人に開けられるのを防止するとともに、食事前に自分で開けることを容易にすることができる使い捨て弁当箱を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態による使い捨て弁当箱は、上部蓋(100)と底部箱(110)とを含む使い捨て弁当箱であって、前記上部蓋(100)は蓋本体(120)と前記蓋本体(120)につながった第一係接部(130)とを含み、前記底部箱(110)は箱本体(140)と前記箱本体(140)につながった第二係接部(150)とを含み、前記第一係接部(130)と前記第二係接部(150)は、前記上部蓋(100)と前記底部箱(110)とを一つとして組み立てるように、互いに係接され、前記蓋本体(120)と前記第一係接部(130)との間には切りやすいリブ(160)が設けられ、前記第一係接部(130)は、前記切りやすいリブ(160)を介して前記蓋本体(120)と連結され、前記第一係接部(130)が押された場合、前記第一係接部(130)は、前記蓋本体(120)に対して前記切りやすいリブ(160)の箇所で折られ、且つ前記第一係接部(130)は、折られた状態で、前記第二係接部(150)との係接状態を維持して、前記箱本体(140)と前記第二係接部(150)との間には折りやすい縁部(170)が設けられ、前記第二係接部(150)は、前記折りやすい縁部(170)を介して前記箱本体(140)と連結され、前記第二係接部(150)が押された場合、前記第二係接部(150)は、前記第一係接部(130)との係接状態を維持して、前記折りやすい縁部(170)を回転中心として、前記箱本体(140)に対して折り返され、或いは、前記箱本体(140)と前記第二係接部(150)との間には切りやすいリブ(160)が設けられ、前記第二係接部(150)は、前記切りやすいリブ(160)を介して前記箱本体(140)と連結され、前記第二係接部(150)が押された場合、前記第二係接部(150)は、前記箱本体(140)に対して前記切りやすいリブ(160)の箇所で折られ、且つ前記第二係接部(150)は、折られた状態で、前記第一係接部(130)との係接状態を維持して、前記蓋本体(120)と前記第一係接部(130)との間には折りやすい縁部(170)が設けられ、前記第一係接部(130)は、前記折りやすい縁部(170)を介して前記蓋本体(120)と連結され、前記第一係接部(130)が押された場合、前記第一係接部(130)は、前記第二係接部(150)との係接を維持して、前記折りやすい縁部(170)を回転中心として、前記蓋本体(120)に対して折り返される。
【0006】
本発明の実施形態による使い捨て弁当箱は、少なくとも以下のような有益な効果を有する。上部蓋と底部箱とを第一係接部と第二係接部により組み立てて閉じた後に、第一係接部又は第二係接部を押して、切りやすいリブを強く切ることでしか弁当箱を開けることができないため、食事をする前に、弁当箱が一度開けられたかどうかを、判断することができ、消費者に注意を促して、食事の安全を確保することができる。また折りやすい縁部の存在により、切りやすいリブが切れると同時に、第一係接部又は第二係接部が相手側に折り返されてかつ相手側の上に残り、開け易くなると共に余分なゴミが発生することはない。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記蓋本体には、前記第一係接部を収容する第一切り欠きが設けられている。
【0008】
有益な効果は以下になる。第一係接部を収容するために箱本体に第一切り欠きを設けることで、第一係接部を保護し、不慮の接触による切りやすいリブの切断を回避しつつ、全体として体積を小さくすることが可能である。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記蓋本体は、前記蓋本体の外郭に沿って延びて、前記第一切り欠きを共同して形成する邪魔板を有する。
【0010】
有益な効果を以下になる。蓋本体の外郭に邪魔板を設けるとともに、邪魔板で第一切り欠きを共同して形成することで、第一切り欠きの強度を向上させることができる。こうして、第一係接部を蓋本体から分離させても或いは折り返しても、蓋本体の他の位置の完全性に影響することはない。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第一係接部は第一基板と、前記第一基板につながった第一立板とを有し、前記第一基板は前記第二係接部と嵌合及び係接される。
【0012】
有益な効果は以下になる。第二係接部との嵌合及び係接のために第一係接部に第一基板を設けて、第一立板を設けることで、係接部を蓋本体から分離させる或いは折り返す場合に、手の力の発揮に有利であり、操作を簡単にすることが可能である。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態によれば、第一基板及び/又は第一立板と前記蓋本体との間に前記切りやすいリブが設けられている。
【0014】
有益な効果は以下になる。切りやすいリブを第一係接部の第一基板に設けることで、食事の前に、第一係接部を押して切りやすいリブを強く割ることだけで、蓋本体を取り出すことができ、使用が便利である。一方、第一立板に切りやすいリブを設けることで、第一係接部と蓋本体との接続強度を向上させて、不意な切断を避けることができる。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第一基板にはバックルが設けられ、前記第二係接部には前記バックルと嵌合される係着口が設けられている。
【0016】
有益な効果は以下になる。第一基板のバックルと第二係接部の係着口との嵌合により、弁当箱を閉じた後に再び開けられず、切りやすいリブを破壊することでしか開けられないようにすることで、出前の配達中に他の人に開けられるのを防ぎ、消費者に注意を促して、食事の安全を確保する。
【0017】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記箱本体には、前記第二係接部を収容する第二切り欠きが設けられている。
【0018】
有益な効果は以下になる。第二係接部を収容するために箱本体に第二切り欠きを設けることで、空間を節約するとともに、美観にも貢献できる。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第二係接部と前記第二切り欠きの、前記箱本体の中央に近い縁部に前記折りやすい縁部が設けられている。
【0020】
有益な効果は以下になる。折りやすい縁部を、第二係接部と第二切り欠きの、箱本体の中央に近い縁部に設けることで、第二係接部を弁当箱の外側から内側へ折り返されるようにして、手の習慣に合わせつつ、折り返された後に第二係接部が箱本体の側面に密着するので、食事に影響することはない。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記第二係接部と前記第二切り欠きとの間にはさらに第一リブが設けられている。
【0022】
有益な効果は以下になる。第一リブを設けることは、第二係接部を補助的に固定する役割を果たし、蓋を閉じる過程で第二係合部が折り返されるのを防止することに有利であり、第一係接部の切りやすいリブが切れてかつ第一リブを一緒に切れるように動かす場合にのみ、第二係接部は折りやすい縁部に沿って折り返される。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態によれば、前記折りやすい縁部の横断面はU形である。
【0024】
有益な効果は以下になる。横断面がU形である折りやすい縁部は、第二係接部を折り返す過程において案内として機能するとともに、折り返しの力を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明の上記及び/又は更なる局面及び利点は、以下の添付図面と組み合わせた実施形態に対する説明により、明瞭に且つ理解しやすくなる。
【
図1】本発明の実施形態の使い捨て弁当箱の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下では、本発明の実施形態を詳しく説明する。前記実施形態の例示は添付図面に示されており、その中、同一或いは類似の符号は同一或いは類似の素子、又は同一或いは類似の機能を有する素子を示す。以下での添付図面を参考して説明される実施形態は例示的で、本発明を説明するためのものだけであって、本発明への制限として理解すべきではない。
【0027】
本発明の説明において、方位に関する説明、例えば「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」などが指す方位或いは位置関係は、図面に基づいて示す方位或いは位置関係であり、本発明の説明の便宜及び説明の簡略化のためのものだけであって、その指す装置或いは素子が必ず特定の方位を持ち、特定の方位で構成或いは操作されなければならないとは提示或いは暗示するわけではないので、本発明に対する制限として理解すべきではないことは、理解しておく必要がある。
本発明の説明において、「いくつか」は一つ又は複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味し、「~より大きい」、「~より小さい」、「~を超える」などは基準となる数を含まないと理解し、「以上」、「以下」、「以内」などは基準となる数を含むと理解すべきである。「第一」、「第二」と言及した場合、技術的特徴を区分するためだけであって、相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定する、或いは技術的特徴の前後関係を暗示的に指定するように理解すべきではない。
【0028】
本発明の説明において、別途明確な規定や限定がない限り、「取り付け」、「繋がる」、「接続」といった用語は、広義に理解すべきであることは、説明しておく必要がある。例えば、固定的な接続でもよく、取り外し可能な接続でもよく、或いは一体とした接続でもよい。機械的な接続でもよく、電気的な接続でもよい。直接につながってもよく、中間にある媒介によって間接的につながってもよく、二つの素子内部の連通でもよい。当業者にとって、具体的な状況により上記用語の本発明における具体的な意味を理解できる。
【0029】
以下では、図面を組み合わせて、本発明の実施形態に係る使い捨て弁当箱を説明する。
【0030】
図1~
図5を参照し、本発明の実施形態に係る使い捨て弁当箱は上部蓋100と底部箱110とを含む。
【0031】
上部蓋100は蓋本体120と蓋本体120につながった第一係接部130とを含み、底部箱110は箱本体140と箱本体140につながった第二係接部150とを含み、第一係接部130と第二係接部150は上部蓋100と底部箱110とを一つとして組み立てるための構造であり、蓋本体120と第一係接部130との間には切りやすいリブ160が設けられ、箱本体140と第二係接部150との間には折りやすい縁部170が設けられており、或いは、蓋本体120と第一係接部130との間には折りやすい縁部170が設けられ、箱本体140と第二係接部150との間には切りやすいリブ160が設けられている。もちろん、折りやすい縁部170を設けたからといって、切りやすいリブ160を設けてはいけないわけではなく、第一係接部130又は第二係接部150の中の一方に折りやすい縁部170を設けてから、同時に切りやすいリブ160を設けることは可能である。なお、「切りやすい」とは「人の手で切り取り、分断可能な」と定義され、具体的構造としては、ミシン目のように断続的に列状に設けられた貫通孔により提供される。「折りやすい」とは「人の手でへし折り、分断可能な」と定義され、具体的構造としては、縁に沿って形成された線状の窪み(切れ込み)により提供される。
【0032】
上部蓋100と底部箱110とを第一係接部130と第二係接部150により組み立てて閉じた後に、第一係接部130又は第二係接部150を押して、切りやすいリブ160を強く割ることでしか弁当箱を開けることができないため、食事をする前に、弁当箱が一度開けられたかどうかを、判断することができ、消費者に注意を促して、食事の安全を確保することができる。また折りやすい縁部170の存在により、切りやすいリブ160が切れると同時に、第一係接部130又は第二係接部150が相手側に折り返されてかつ相手側の上に残り、開け易くなると共に余分なゴミが発生することはない。
【0033】
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、蓋本体120には、第一係接部130を収容する第一切り欠き180が設けられている。第一係接部130を収容するために箱本体140に第一切り欠き180を設けることで、第一係接部130を保護し、不慮の接触による切りやすいリブ160の切断を回避しつつ、全体として体積を小さくすることが可能である。
【0034】
また、蓋本体120は、蓋本体120の外郭に沿って延びて、第一切り欠き180を共同して形成する邪魔板190を有する。蓋本体120の外郭に邪魔板190を設けるとともに、邪魔板190で第一切り欠き180を共同して形成することで、第一切り欠き180の強度を向上させることができる。こうして、第一係接部130を蓋本体120から分離させても或いは折り返しても、蓋本体120の他の位置の完全性に影響することはない。
【0035】
具体的に、第一係接部130は第一基板200と、第一基板200に繋がった第一立板210とを有し、第一基板200は第二係接部150と嵌合及び係接される。第二係接部150との嵌合及び係接のために第一係接部130に第一基板200を設けて、第一立板210を設けることで、係接部を蓋本体120から分離させる或いは折り返す場合に、手の力の発揮に有利であり、操作を簡単にすることが可能である。
【0036】
さらに、第一基板200及び/又は第一立板210と蓋本体120との間に切りやすいリブ160が設けられている。切りやすいリブ160を第一係接部130の第一基板200に設けることで、食事の前に、第一係接部130を押して切りやすいリブ160を強く割ることだけで、蓋本体120を取り出すことができ、使用が便利である。一方、第一立板210に切りやすいリブ160を設けることで、第一係接部130と蓋本体120との接続強度を向上させて、不意な切断を避けることができる。
【0037】
また、第一基板200にはバックル220が設けられ、第二係接部150にはバックル220と嵌合される係着口230が設けられている。第一基板200のバックル220と第二係接部150の係着口230との嵌合により、弁当箱を閉じた後に再び開けられず、切りやすいリブ160を破壊することでしか開けられないようにすることで、出前の配達中に他の人に開けられるのを防ぎ、消費者に注意を促して、食事の安全を確保する。
【0038】
本発明のいくつかの具体的な実施形態において、箱本体140には、第二係接部150を収容する第二切り欠き240が設けられている。第二係接部150を収容するために箱本体140に第二切り欠き240を設けることで、空間を節約するとともに、美観にも貢献できる。
【0039】
また、第二係接部150と第二切り欠き240の、箱本体140中央に近い縁部に折りやすい縁部170が設けられている。折りやすい縁部170を、第二係接部150と第二切り欠き240の、箱本体140の中央に近い縁部に設けることで、第二係接部150を弁当箱の外側から内側へ折り返されるようにして、手の習慣に合わせつつ、折り返された後に第二係接部150が箱本体140の側面に密着するので、食事に影響することはない。
【0040】
さらに、第二係接部150と第二切り欠き240との間にはさらに第一リブ250が設けられている。第一リブ250を設けることは、第二係接部150を補助的に固定する役割を果たし、蓋を閉じる過程で第二係接部150が折り返されるのを防止することに有利であり、第一係接部130の切りやすいリブ160が切れてかつ第一リブ250を一緒に切れるように動かす場合にのみ、第二係接部150は折りやすい縁部170に沿って折り返される。
【0041】
具体的に、折りやすい縁部170の横断面はU形である。横断面がU形である折りやすい縁部170は、第二係接部150を折り返す過程において案内として機能するとともに、折り返しの力を小さくすることができる。
【0042】
本願明細書の説明において、「一つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例示的な実施形態」、「例示」、「具体的な例示」、又は「いくつかの例示」等の参考用語の説明は、当該実施形態或いは例示を組み合わせて説明した具体的な特徴、構造、材料或いは特性は本発明の少なくとも一つの実施形態或いは例示の中に含まれていることを意味する。本明細書の中で、上記用語に対する模式的表現は必ずしも同じ実施形態或いは例示を指すとは限らない。しかも、説明された具体的な特徴、構造、材料或いは特性は何れか一つ或いは複数の実施形態或いは例示の中で適切な方式で組み合わせることが可能である。
【0043】
以上、添付図面を組み合わせて本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者が有する知識の範囲内で、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
【符号の説明】
【0044】
100 上部蓋
110 底部箱
120 蓋本体
130 第一係接部
140 箱本体
150 第二係接部
160 切りやすいリブ
170 折りやすい縁部
180 第一切り欠き
190 邪魔板
200 第一基板
210 第一立板
220 バックル
230 係着口
240 第二切り欠き
250 第一リブ