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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133228
(43)【公開日】2022-09-13
(54)【発明の名称】システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220906BHJP
【FI】
G06Q30/02 332
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021169324
(22)【出願日】2021-10-15
(62)【分割の表示】P 2021031877の分割
【原出願日】2021-03-01
(71)【出願人】
【識別番号】500521522
【氏名又は名称】株式会社オプティム
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 俊二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】利用者への負担を避けながら、商品を購入するきっかけとなったサイトに報酬を付与すること。
【解決手段】商品と関連付けてウェブサイトを管理する手段と、実店舗に設置される装置により、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報を、ユーザが所持する端末装置から取得する手段と、実店舗に設置される装置により、ユーザが選択した商品の決済を行う手段と、決済が終了すると、実店舗に設置される装置から、端末装置から取得した履歴情報と、商品の購買情報とを関連付けて送信する手段と、関連付けられた履歴情報と、購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する手段と、特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与する手段とを具備するシステム。
【選択図】図9

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品と関連付けてウェブサイトを管理する手段と、
実店舗に設置される装置により、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報を、前記ユーザが所持する端末装置から取得する手段と、
前記実店舗に設置される装置により、前記ユーザが選択した商品の決済を行う手段と、
前記決済が終了すると、前記実店舗に設置される装置から、前記端末装置から取得した履歴情報と、前記商品の購買情報とを関連付けて送信する手段と、
関連付けられた前記履歴情報と、前記購買情報とに基づき、前記管理しているウェブサイトから、前記ユーザが前記商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する手段と、
前記特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与する手段と
を具備するシステム。
【請求項2】
ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴を表すトラッキング情報を記憶する手段を具備し、
前記取得する手段は、実店舗に設置される装置により、前記ユーザのトラッキング情報を特定可能な第1情報を前記履歴情報として取得し、
前記送信する手段は、前記第1情報と、前記商品の購買情報とを関連付けて送信し、
前記購買情報と関連付けられている第1情報に基づき、前記記憶しているトラッキング情報から、商品を購入したユーザのトラッキング情報を前記履歴情報として取得する手段を具備し、
前記特定する手段は、取得した前記トラッキング情報と、前記購買情報とに基づき、前記管理しているウェブサイトから、前記ユーザが前記商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記送信する手段から送信された情報を記憶する手段を具備し、
前記特定する手段は、前記記憶する手段に記憶されている情報を読み出して前記ウェブサイトを特定する請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
商品と関連付けてウェブサイトを管理する手段と、
実店舗に設置される装置により、ユーザが選択した商品の決済を行う手段と、
前記決済が終了すると、前記商品の購買情報を特定するための第2情報を、前記ユーザが所持する端末装置へ提供する手段と、
前記決済が終了すると、前記実店舗に設置される装置から、前記商品の購買情報を送信する手段と、
前記第2情報と、前記第2情報と関連付けられた、前記ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報とを、前記端末装置から受信する手段と、
関連付けられた前記履歴情報と、前記第2情報によって特定される購買情報とに基づき、前記管理しているウェブサイトから、前記ユーザが前記商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する手段と、
前記特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与する手段と
を具備するシステム。
【請求項5】
ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴を表すトラッキング情報を記憶する手段を具備し、
前記受信する手段は、前記第2情報と、前記第2情報と関連付けられた、前記ユーザのトラッキング情報を特定可能な、前記履歴情報としての第1情報とを、前記端末装置から受信し、
前記第2情報と関連付けられている第1情報に基づき、前記記憶しているトラッキング情報から、商品を購入したユーザのトラッキング情報を前記履歴情報として取得する手段を具備し、
前記特定する手段は、取得した前記トラッキング情報と、前記第2情報によって特定される購買情報とに基づき、前記管理しているウェブサイトから、前記ユーザが前記商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記受信する手段で受信された情報を記憶する手段を具備し、
前記特定する手段は、前記記憶する手段に記憶されている情報を読み出して前記ウェブサイトを特定する請求項4又は5に記載のシステム。
【請求項7】
前記特定する手段は、参照したウェブサイトが複数ある場合、前記ユーザがアクセスした日時、ウェブサイトの更新日時、他ユーザからの評価、付与された報酬、ウェブサイトの容量、及び、前記ユーザの評価の少なくともいずれかに基づいてウェブサイトを特定する請求項1乃至6のいずれかに記載のシステム。
【請求項8】
前記付与する手段は、ウェブサイトのユーザに視認可能に前記報酬を付与する請求項1乃至7のいずれかに記載のシステム。
【請求項9】
前記ユーザにより購入された商品の提供元へ費用を請求する手段を具備する請求項1乃至8のいずれかに記載のシステム。
【請求項10】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータが実行する方法であって、
商品と関連付けてウェブサイトを管理するステップと、
実店舗に設置される装置により、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報を、前記ユーザが所持する端末装置から取得するステップと、
前記実店舗に設置される装置により、前記ユーザが選択した商品の決済を行うステップと、
前記決済が終了すると、前記実店舗に設置される装置から、前記端末装置から取得した履歴情報と、前記商品の購買情報とを関連付けて送信するステップと、
関連付けられた前記履歴情報と、前記購買情報とに基づき、前記管理しているウェブサイトから、前記ユーザが前記商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定するステップと、
前記特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与するステップと
を実行する方法。
【請求項11】
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータが実行する方法であって、
商品と関連付けてウェブサイトを管理するステップと、
実店舗に設置される装置により、ユーザが選択した商品の決済を行うステップと、
前記決済が終了すると、前記商品の購買情報を特定するための第2情報を、前記ユーザが所持する端末装置へ提供するステップと、
前記決済が終了すると、前記実店舗に設置される装置から、前記商品の購買情報を送信するステップと、
前記第2情報と、前記第2情報と関連付けられた、前記ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報とを、前記端末装置から受信するステップと、
関連付けられた前記履歴情報と、前記第2情報によって特定される購買情報とに基づき、前記管理しているウェブサイトから、前記ユーザが前記商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定するステップと、
前記特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与するステップと
を実行する方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、システム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット広告では、アフィリエイトと呼ばれる成功報酬型の広告が普及している。アフィリエイトでは、例えば、個人がブログ等の広告媒体サイトを開設し、広告媒体サイト内に広告バナーを設置する。広告バナーは、例えば、インターネット上のEC(Electronic Commerce)サイトとリンク付けられている。ユーザが端末装置を操作して広告媒体サイト内の広告バナーをクリックし、リンク先のECサイトで購買、登録等の所定のアクションを実行すると、広告媒体サイトに報酬(広告料)が与えられる。
【0003】
ところで、インターネット広告の効果は、ECサイトでの購買行動だけではなく、ネット外の実店舗での購買行動にも表れる。例えば、商品が紹介される広告媒体サイトに訪れたユーザが、広告媒体サイトで紹介される内容を信頼し、該当する商品を実店舗である小売店で購入する場合もある。
【0004】
特許文献1では、ユーザがインターネット広告に基づいて、その広告で紹介する指定商品をネット外の実店舗で購入した場合に、その購入の直接のきっかけとなったインターネット広告の媒体サイトを特定し、特定した媒体サイトに対するアフィリエイト報酬評価を実際の広告効果に即して行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010-250752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に係る発明では、商品のシリアルIDと、商品購入確認ページURLとを記述した情報が、商品のパッケージ等に印刷される。購入者は、商品を購入すると、商品に印刷されている情報から商品購入確認ページにアクセスし、アクセスした商品購入確認ページにおいて所定の入力フォームにシリアルIDを入力する。サーバは、購入者から入力されたシリアルIDの照合・検査結果に基づき、購入者に購入のきっかけを作った広告媒体サイトを特定する。
【0007】
このように、特許文献1に係る仕様では、シリアルIDと、商品購入確認ページURLとを記述した情報を商品に印刷する必要がある。また、購入者は、商品の購入後に商品購入確認ページへアクセスし、商品購入確認ページの入力フォームにシリアルIDを入力する必要がある。このため、商品の生産者及び購入者に負担がかかる仕様となっている。
【0008】
そこで、本開示の目的は、利用者への負担を避けながら、商品を購入するきっかけとなったサイトに報酬を付与することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、システムは、商品と関連付けてウェブサイトを管理する手段と、実店舗に設置される装置により、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報を、ユーザが所持する端末装置から取得する手段と、実店舗に設置される装置により、ユーザが選択した商品の決済を行う手段と、決済が終了すると、実店舗に設置される装置から、端末装置から取得した履歴情報と、商品の購買情報とを関連付けて送信する手段と、関連付けられた履歴情報と、購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する手段と、特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与する手段とを具備する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、利用者への負担を避けながら、商品を購入するきっかけとなったサイトに報酬を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。
図2】本実施形態のシステムに含まれる端末装置の構成を表すブロック図である。
図3】第1サーバの機能的な構成を表すブロック図である。
図4】POS端末の構成を表すブロック図である。
図5】ウェブサイト情報DBのデータ構造を示す図である。
図6】商品情報DBのデータ構造を示す図である。
図7】トラッキング情報DBのデータ構造を示す図である。
図8】販売情報DBのデータ構造を示す図である。
図9】本実施形態の第1サーバがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の概念図である。
図10】本実施形態の第1サーバがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置、第1サーバ、POS端末、及び第2サーバの動作を説明する図である。
図11図10においてPOS端末が会計に関する処理を実施する際の制御部の動作を表すフローチャートである。
図12図10において第1サーバがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の制御部の動作を表すフローチャートである。
図13】通信装置が購買情報及び第1情報を第1サーバへ送信する際のシステムの概念図である。
図14】端末装置が第1情報及び第2情報を第1サーバへ送信する際のシステムの概念図である。
図15】第1サーバがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置、第1サーバ、POS端末、及び第2サーバの動作を説明する図である。
図16】POS端末が購買情報と登録情報とを第1サーバへ送信する際のシステムの概念図である。
図17】第1サーバがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置、第1サーバ、POS端末、及び第2サーバの動作を説明する図である。
図18】DMPとして機能する第1サーバがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の概念図である。
図19】第1サーバがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置、第1サーバ、POS端末、第2サーバ、及び第3サーバの動作を説明する図である。
図20】通信装置が購買情報及び第1情報を第3サーバへ送信する際のシステムの概念図である。
図21】端末装置が第1情報及び第2情報を第3サーバへ送信する際のシステムの概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、実施の形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。
【0013】
<概要>
本実施形態に係るシステム1は、商品を紹介するブログ等のウェブサイトを管理する。また、システム1は、ユーザがインターネット上のウェブサイトを訪れた履歴を管理する。システム1は、例えば、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴を表すトラッキング情報を用いて閲覧履歴を管理する。システム1は、ウェブサイトで商品を参照したユーザが、参照した商品を実店舗で購入した場合、参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する。
【0014】
<1 全体構成>
図1は、本実施形態に係るシステム1の全体構成の例を示す図である。図1に示すように、システム1は、端末装置10と、第1サーバ20と、POS(Point of Sales)端末30と、第2サーバ40とを備えている。端末装置10と、第1サーバ20と、POS端末30と、第2サーバ40とは、有線又は無線の通信規格を用い、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、例えば、インターネット、及び/又は通信事業者が提供する通信網等により実現される。
【0015】
図1の例では、1台の端末装置10がシステム1に含まれているが、含まれる端末装置10の数は1台に限定されない。また、図1の例では、1台のPOS端末30がシステム1に含まれているが、含まれるPOS端末30の数は1台に限定されない。また、図1の例では、第1サーバ20が1台のコンピュータにより実現される場合を示しているが、第1サーバ20は、複数台のコンピュータが組み合わされて実現されてもよい。また、図1の例では、第2サーバ40が1台のコンピュータにより実現される場合を示しているが、第2サーバ40は、複数台のコンピュータが組み合わされて実現されてもよい。
【0016】
端末装置10は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、端末装置10を操作し、例えば、商品が紹介されているウェブサイトに訪れ、商品の紹介文を読む。また、ユーザは、実店舗において商品を購入する際に、端末装置10を操作し、POS端末30へ所定の情報を提供する。端末装置10は、例えば、スマートフォン、又はタブレット端末等の携行性を備えた端末により実現される。また、端末装置10は、ラップトップPC(Personal Computer)、ヘッドマウントディスプレイ等により実現されてもよい。
【0017】
図1に示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、ストレージ16と、プロセッサ19とを備える。通信IF12、入力装置13、出力装置14、メモリ15、ストレージ16、及びプロセッサ19は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
【0018】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0019】
メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ16は、データを保存するためのものであり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)等である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0020】
第1サーバ20は、商品を紹介、又は解説するウェブサイトを管理する。商品を紹介、又は解説するウェブサイトは、例えば、インターネットを利用する一般のユーザにより、第2サーバ40で開設される。商品を紹介、又は解説するウェブサイトは、商品の提供元が開設する電子商取引のためのウェブサイト(ECサイト)、及び、商品の提供元が提供するウェブページ等は含まない。また、第1サーバ20は、例えば、ECサイト、又は商品の提供元が提供するウェブページへユーザを誘導するウェブサイト、例えば、広告媒体サイト(アフィリエイトサイト)を管理する。つまり、第1サーバ20は、ウェブサイトを、商品と関連付けて管理する。以下の説明において、ウェブサイトは、商品を紹介、又は解説するウェブサイトと、広告媒体サイトを含むものとする。
【0021】
また、第1サーバ20は、ウェブサイトで紹介、又は解説される商品を管理する。また、第1サーバ20は、ユーザがインターネット上のウェブサイトを訪れた閲覧履歴を管理する。第1サーバ20は、例えば、ユーザがアクセスしたウェブサイトを記憶するトラッキング情報を用いて閲覧履歴を管理する。第1サーバ20は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。
【0022】
図1に示すように、第1サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。通信IF22、入出力IF23、メモリ25、ストレージ26、及びプロセッサ29は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
【0023】
通信IF22は、第1サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を送受信するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性のメモリにより実現される。
【0024】
ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD等の不揮発性のメモリにより実現される。ストレージ26は、必ずしも単独の回路により実現されなくてもよい。ストレージ26は、例えば、複数の記憶回路により実現されてもよい。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0025】
POS端末30は、例えば、店舗の店員が会計の際に操作する装置である。POS端末30は、会計用の専用端末であってもよいし、会計アプリケーションがインストールされた情報処理装置であってもよい。情報処理装置は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC、ラップトップPCであってもよい。
【0026】
図1に示すように、POS端末30は、通信IF32と、入力装置33と、出力装置34と、メモリ35と、ストレージ36と、プロセッサ39とを備える。通信IF32、入力装置33、出力装置34、メモリ35、ストレージ36、及びプロセッサ39は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
【0027】
通信IF32は、POS端末30が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置33は、店員からの入力操作を受け付けるための装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。また、入力装置33は、商品についての情報を読み取るためのリーダーである。出力装置34は、店員に対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0028】
メモリ35は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性のメモリである。ストレージ36は、データを保存するためのものであり、例えばフラッシュメモリ、HDD等である。プロセッサ39は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0029】
第2サーバ40は、ウェブサイトが開設されているサーバである。第2サーバ40は、例えば、ネットワーク80に接続されたコンピュータにより実現される。第2サーバ40の構成は、第1サーバ20と同様である。なお、第2サーバ40は、第1サーバ20に組み込まれていてもよい。
【0030】
第2サーバ40は、ユーザが端末装置10を操作してウェブサイトにアクセスすると、ウェブサイトにアクセスしたことを表すトラッキング情報を端末装置10へ送信する。また、第2サーバ40は、端末装置10へ送信したトラッキング情報を第1サーバ20へ送信する。
【0031】
<1.1 端末装置の構成>
図2は、本実施形態のシステム1に含まれる端末装置10の構成例を表すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、通信部121と、入力装置13と、出力装置14と、カメラ160と、記憶部170と、制御部180とを備える。
【0032】
通信部121は、端末装置10が他の装置と通信するための処理を行う。通信部121は、制御部180で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、第1サーバ20)へ送信する。通信部121は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部180へ出力する。
【0033】
入力装置13は、端末装置10を所有するユーザが情報を入力するための装置である。入力装置13は、例えば、マウス131、キーボード132、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス133等により実現される。また、入力装置13は、マイク134により実現される。入力装置13は、ユーザから入力される指示又は音声を電気信号へ変換し、電気信号を制御部180へ出力する。なお、入力装置13は、マウス131、及びキーボード132等の物理的な操作デバイスに限定されない。入力装置13には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0034】
出力装置14は、端末装置10を所有するユーザへ情報を提示するための装置である。出力装置14は、例えば、ディスプレイ141、スピーカ142等により実現される。ディスプレイ141は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ141は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。スピーカ142は、制御部180の制御に応じて、音声を出力する。
【0035】
カメラ160は、受光素子により光を受光し、撮影信号として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、光を受光するレンズがディスプレイ141と並べて設置されている。これにより、カメラ160は、ディスプレイ141を視認するユーザを撮影可能となっている。
【0036】
記憶部170は、例えば、メモリ15、及びストレージ16等により実現され、端末装置10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。具体的には、記憶部170は、例えば、トラッキング情報171を記憶する。
【0037】
トラッキング情報171は、ユーザが端末装置10を操作して訪れたウェブサイトについての情報が含まれる。つまり、トラッキング情報171は、例えば、ユーザが端末装置10を操作して訪れたウェブサイトの履歴を表す。トラッキング情報171は、例えば、第2サーバ40上にあるHTML(Hyper Text Markup Language)等のファイルから呼び出されているコンテンツから、端末装置10のブラウザに対して送信される第3者クッキーにより実現される。第3者クッキーは、所謂、トラッキングクッキーと称してもよい。
【0038】
本実施形態において、第3者クッキーは、第1サーバ20においても参照可能な形式となっている。例えば、第2サーバ40に開設されるウェブサイトが、第1サーバ20により提供されるサービスに含まれる等、第2サーバ40に開設されるウェブサイトと、第1サーバ20により提供されるサービスとが共通のドメインを有している。
【0039】
制御部180は、プロセッサ19が記憶部170に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部180は、端末装置10の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部180は、操作受付部181、通信制御部182、会計処理部183、及び表示制御部184としての機能を発揮する。
【0040】
操作受付部181は、入力装置13から入力されるユーザの操作を受け付けるための処理を行う。
【0041】
通信制御部182は、他の装置との通信するため、通信部121を制御する処理を行う。例えば、通信制御部182は、第2サーバ40へアクセスし、第2サーバ40で開設されるウェブサイトへ訪れる。通信制御部182は、訪れたウェブサイト上のコンテンツを読み出す。
【0042】
会計処理部183は、会計時の処理を行う。具体的には、例えば、会計処理部183は、会計時に必要な情報をディスプレイ141に表示させる。会計時に必要な情報は、例えば、ユーザのトラッキング情報を特定するための第1情報である。会計処理部183は、例えば、第1情報を、画像解析、又は光学式リーダーにより読み取り可能なコードとしてディスプレイ141に表示させる。画像解析、又は光学式リーダーにより読み取り可能なコードとは、例えば、バーコード、1次元画素コード、2次元画素コード(QRコード(登録商標))等である。
【0043】
表示制御部184は、ユーザに対して種々の情報を提示するため、出力装置14を制御する。具体的には、例えば、表示制御部184は、通信制御部182により、所定のウェブサイト上のコンテンツが読み出されると、読み出されたコンテンツに関する情報をディスプレイ141に表示させる。
【0044】
<1.2 第1サーバの機能的な構成>
図3は、第1サーバ20の機能的な構成例を表すブロック図である。図3に示すように、第1サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0045】
通信部201は、第1サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0046】
記憶部202は、会計に関するデータが蓄積されたデータベース、例えば、ウェブサイト情報データベース(DB)2021と、商品情報データベース(DB)2022と、トラッキング情報データベース(DB)2023と、販売情報データベース(DB)2024等とを有する。
【0047】
ウェブサイト情報DB2021は、ウェブサイトについての情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0048】
商品情報DB2022は、ウェブサイトで紹介等される商品についての情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0049】
トラッキング情報DB2023は、ユーザについてのトラッキング情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0050】
販売情報DB2024は、販売された商品についての情報と、購入者についての情報とを保持するためのデータベースである。
【0051】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムに従って動作することにより、送受信部2031、管理部2032、第1特定部2033、第2特定部2034、付与部2035、請求部2036として示す機能を発揮する。
【0052】
送受信部2031は、第1サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。送受信部2031は、第1サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0053】
管理部2032は、記憶部202に記憶されているウェブサイト情報DB2021、商品情報DB2022、トラッキング情報DB2023、又は販売情報DB2024を管理する。
【0054】
具体的には、例えば、管理部2032は、商品を紹介、又は解説するウェブサイトが新たに開設されると、ウェブサイト情報DB2021のレコードを更新する。管理部2032は、商品を紹介、又は解説するウェブサイトが新たに登録されると、ウェブサイト情報DB2021のレコードを更新するようにしてもよい。
【0055】
また、例えば、管理部2032は、既設のウェブサイトにおいて、新たな商品が紹介されると、ウェブサイト情報DB2021における既設のウェブサイトについての情報に、新たな商品の紹介記事についてのレコードを追加する。管理部2032は、既設のウェブサイトにおいて、新たな商品の紹介記事が新たに登録されると、ウェブサイト情報DB2021における既設のウェブサイトについての情報に、新たな商品の紹介記事についてのレコードを追加してもよい。
【0056】
また、管理部2032は、ウェブサイトへの報酬対象として新たな商品が加えられると、商品情報DB2022のレコードを更新する。管理部2032は、ウェブサイトへの報酬対象として新たな商品が登録されると、商品情報DB2022のレコードを更新してもよい。
【0057】
また、管理部2032は、第2サーバ40からトラッキング情報が送信されると、トラッキング情報DB2023を更新する。
【0058】
また、管理部2032は、購入された商品についての購買情報をPOS端末30から受信すると、販売情報DB2024を更新する。商品の購買情報には、例えば、決済を識別するための決済ID、商品が販売された日時、販売された商品の商品ID、商品名、及び値段、並びに、商品が販売された店舗等の情報が含まれる。
【0059】
第1特定部2033は、商品の購買情報と、購入者の閲覧履歴とに基づき、購入者が商品を購入する前に閲覧したウェブサイトを特定する。具体的には、例えば、第1特定部2033は、商品の購買情報と、購入者のトラッキング情報を特定するための第1情報とを、例えば、POS端末30から取得する。第1特定部2033は、第1情報に基づき、トラッキング情報DB2023から購入者のトラッキング情報を取得する。第1特定部2033は、購買情報に含まれる商品ID、購入日時、及びウェブサイト情報DB2021に基づき、トラッキング情報に含まれるウェブサイトから、購入者が商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する。
【0060】
第2特定部2034は、商品の購買情報と、購入者の閲覧履歴とに基づき、購入者により購入された商品の提供元を特定する。
【0061】
付与部2035は、第1特定部2033により特定されたウェブサイトと関係する主体に対して報酬を付与する。ウェブサイトと関係する主体は例えば、以下である。
・ウェブサイトの開設者
・ウェブサイトの運営者
・ウェブサイトそのもの
【0062】
付与部2035が付与する報酬は、例えば、以下である。
・お金
・ポイント
・トークン
【0063】
付与部2035は、ウェブサイトそのものへ報酬を付与する場合、付与した報酬の量を、ウェブサイトを訪れるユーザに視認可能に表示してもよい。これにより、ウェブサイトを訪れるユーザは、当該ウェブサイトが商品を選択する上でどれだけ役に立つかを客観的に判断することが可能となる。
【0064】
請求部2036は、第2特定部2034により特定された提供元に対し、付与部2035により付与した報酬についての費用を請求する。本実施形態における費用の請求は、例えば、費用を計上すること、又は計上した費用に基づいて請求書を作成すること等を含む。なお、商品の提供元へ費用が請求されなくてもよい。
【0065】
<1.3 POS端末の構成>
図4は、POS端末30の構成例を表すブロック図である。図4に示すように、POS端末30は、通信部321と、入力装置33と、出力装置34と、記憶部370と、制御部380とを備える。POS端末30に含まれる各ブロックは、例えば、バス等により電気的に接続される。
【0066】
通信部321は、POS端末30が他の装置と通信するための処理を行う。通信部321は、制御部380で生成された信号に送信処理を施し、外部(例えば、第1サーバ20)へ送信する。通信部321は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部380へ出力する。
【0067】
入力装置33は、POS端末30を操作する店員が指示、又は情報を入力するための装置である。入力装置33は、例えば、リーダー331、キーボード332、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチ・センシティブ・デバイス333等により実現される。また、入力装置33は、マイク334により実現される。入力装置33は、店員から入力される指示、又は情報を電気信号へ変換し、電気信号を制御部380へ出力する。なお、入力装置33には、例えば、外部の入力機器から入力される電気信号を受け付ける受信ポートが含まれてもよい。
【0068】
リーダー331は、コードを読み取るための装置である。リーダー331は、例えば、光学式リーダーにより実現される。リーダー331は、例えば、商品に付されたバーコードを光学的に読み取る。商品に付されたバーコードには、例えば、商品の識別情報が書き込まれている。また、リーダー331は、例えば、端末装置10のディスプレイ141に表示されるコードを読み取る。ディスプレイ141に表示されるコードには、例えば、端末装置10を所有するユーザのトラッキング情報を特定するための第1情報が書き込まれている。
【0069】
出力装置34は、POS端末30を操作する店員へ情報を提示するための装置である。出力装置34は、例えば、ディスプレイ341、スピーカ342等により実現される。ディスプレイ341は、制御部380の制御に応じて、決済処理に関するデータを表示する。ディスプレイ341は、例えば、LCD、又は有機ELディスプレイ等によって実現される。スピーカ342は、制御部380の制御に応じて、音声を出力する。
【0070】
記憶部370は、例えば、メモリ35、及びストレージ36等により実現され、POS端末30が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。記憶部370は、例えば、商品情報371を記憶する。
【0071】
商品情報371は、店舗で販売される商品についての情報である。商品についての情報には、例えば、商品を識別する情報、商品の名称、商品の値段、商品の発売日、次回の入荷予定日、在庫数等が含まれる。
【0072】
制御部380は、プロセッサ39が記憶部370に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部380は、POS端末30の動作を制御する。制御部380は、プログラムに従って動作することにより、操作受付部381と、通信制御部382と、会計処理部383と、関連付け部384と、表示制御部385ととしての機能を発揮する。
【0073】
操作受付部381は、入力装置33から入力される指示、又は情報を受け付けるための処理を行う。具体的には、例えば、操作受付部381は、キーボード332又はタッチ・センシティブ・デバイス333等から入力される指示に基づく情報を受け付ける。キーボード332又はタッチ・センシティブ・デバイス333等を介して入力される指示は、例えば、商品に関する情報、決済処理に関する情報、又は客に関する情報等である。また、操作受付部381は、リーダー331により商品から読み出される情報、又はリーダー331により端末装置10から読み出される情報を受け付ける。
【0074】
通信制御部382は、他の装置との通信するため、通信部321を制御する処理を行う。例えば、通信制御部382は、第1サーバ20へ情報を送信する。
【0075】
会計処理部383は、店員から入力される指示に応じ、会計に関する処理を行う。例えば、会計処理部383は、操作受付部381から受け付けた商品についての情報を、商品情報371から取得する。操作受付部381から受け付けた商品についての情報は、例えば、キーボード332又はタッチ・センシティブ・デバイス333等から入力された情報、又はリーダー331により読み取られた情報である。
【0076】
会計処理部383は、購入者のトラッキング情報を特定するための第1情報を取得する。端末装置10は、第1情報を、例えば、コード化し、ディスプレイ141に表示させる。会計処理部383は、第1情報を、リーダー331により、端末装置10に表示されたコードを読み取ることにより取得する。
【0077】
会計処理部383は、取得した商品の代金の支払方式の指定をユーザから受け付ける。支払方式は、例えば、以下である。
・現金による支払い
・クレジットカードによる支払い
・暗号資産による支払い
・スマートフォンを用いたキャッシュレスでの支払い
【0078】
会計処理部383は、指定された方式で商品の代金の支払いを受け付ける。
【0079】
関連付け部384は、第1情報と、購入された商品についての情報とを関連付ける。関連付け部384は、関連付けた情報を、第1サーバ20へ送信する。
【0080】
表示制御部385は、店員、又は購入者に対して会計に関する情報を提示するため、出力装置34を制御する。具体的には、例えば、表示制御部385は、会計処理部383により商品情報371から読み出された商品についての情報をディスプレイ141に表示させる。また、表示制御部385は、会計処理部383により実施される決済処理に関する情報をディスプレイ141に表示させる。
【0081】
<2 データ構造>
図5図8は、第1サーバ20が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、図5図8は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
【0082】
図5は、ウェブサイト情報DB2021のデータ構造を示す図である。図5で情報が保持されるウェブサイトは、例えば、第2サーバ40、又はその他のサーバ(図示せず)上のコンテンツである。図5で情報が保持されるウェブサイトには、商品を紹介、又は解説するウェブサイト、又は広告媒体サイトが含まれる。図5に示すように、ウェブサイト情報DB2021のレコードの各々は、項目「ウェブサイトID」と、項目「ウェブサイト名」、項目「更新年月日」と、項目「URL」と、項目「商品ID」と、項目「商品名」と、項目「報酬方式」等とを含む。
【0083】
項目「ウェブサイトID」は、商品を紹介、又は商品を解説するウェブサイトを識別する情報を記憶する。また、項目「ウェブサイトID」は、広告媒体サイトを識別する情報を記憶する。ウェブサイトIDは、例えば、登録されたウェブサイトに対して設定される。
【0084】
項目「ウェブサイト名」は、ウェブサイトの名称を記憶する。
【0085】
項目「更新年月日」は、ウェブサイトが更新された年月日を記憶する。
【0086】
項目「商品ID」は、ウェブサイト内で紹介、又は解説される商品を識別する情報を記憶する。また、項目「商品ID」は、広告媒体サイトで広告バナーの対象となる商品を識別する情報を記憶する。項目「商品ID」は、商品を特定する際にキーとなる情報を記憶する。項目「商品ID」は、例えば、同一種類の商品毎に付けられる品番により表される。
【0087】
項目「商品名」は、ウェブサイト内で紹介、又は解説される商品の名称を記憶する。また、項目「商品ID」は、広告媒体サイトで広告バナーの対象となる商品の名称を記憶する。
【0088】
項目「更新年月日」、項目「URL」、項目「商品ID」、項目「商品名」は、一つのウェブサイトのレコードに複数記憶されていてもよい。例えば、所定のウェブサイトに属する別々のウェブページで異なる商品が紹介されている場合、ウェブページが更新された年月日が項目「更新年月日」に記憶され、ウェブページのURLが項目「URL」に記憶され、ウェブページで紹介される商品の品番が項目「商品ID」に記憶され、ウェブページで紹介される商品の名称が項目「商品名」に記憶される。
【0089】
項目「報酬方式」は、ウェブサイトと関係する主体へ付与する報酬についての取り決めを記憶する。報酬についての取り決めには、例えば、報酬の方式が含まれる。項目「報酬方式」では、例えば、現金振込、ポイント付与、又はトークン付与等、種々の方式が設定され得る。
【0090】
図6は、商品情報DB2022のデータ構造を示す図である。図6に示すように、商品情報DB2022のレコードの各々は、項目「商品ID」と、項目「商品名」と、項目「URL」と、項目「値段」と、項目「報酬」と、項目「提供元」等とを含む。
【0091】
項目「商品ID」は、商品を識別する情報を記憶する。
【0092】
項目「商品名」は、商品の名称を記憶する。
【0093】
項目「URL」は、商品の提供元が提供するウェブページのURLを記憶する。また、項目「URL」は、商品のECサイトのURLを記憶してもよい。
【0094】
項目「値段」は、商品の値段を記憶する。項目「値段」は、例えば、報酬が値段に対する割合である場合等に利用される。
【0095】
項目「報酬」は、ウェブサイトと関係する主体へ支払う報酬を記憶する。
【0096】
項目「提供元」は、商品の提供元を記憶する。商品の提供元は、例えば、以下である。
・商品の製造者
・商品の販売を代理する者
・商品の輸入者
【0097】
図7は、トラッキング情報DB2023のデータ構造を示す図である。図7に示すように、トラッキング情報DB2023のレコードの各々は、項目「ユーザID」と、項目「更新日」と、項目「内容」等とを含む。
【0098】
項目「ユーザID」は、ユーザを識別する情報を記憶する。
【0099】
項目「更新日時」は、トラッキング情報が更新された日時を記憶する。
【0100】
項目「内容」は、トラッキング情報の内容を記憶する。具体的には、例えば、項目「内容」は、ユーザが閲覧したウェブサイトを表す情報を記憶する。ユーザが閲覧したウェブサイトを表す情報には、例えば、ユーザがウェブサイトを閲覧した時間がタイムスタンプとして含まれてもよい。
【0101】
図8は、販売情報DB2024のデータ構造を示す図である。図8に示すように、販売情報DB2024のレコードの各々は、項目「決済ID」と、項目「販売日時」と、項目「商品ID」と、項目「商品名」と、項目「値段」と、項目「販売店舗」等とを含む。
【0102】
項目「決済ID」は、決済を識別する情報を記憶する。
【0103】
項目「販売日時」は、ユーザへ商品が販売された日時を記憶する。具体的には、例えば、項目「販売日時」は、商品の決済が完了した日時を記憶する。
【0104】
項目「商品ID」は、ユーザへ販売された商品を識別する情報を記憶する。
【0105】
項目「商品名」は、ユーザへ販売された商品の名称を記憶する。
【0106】
項目「値段」は、商品が販売された値段を記憶する。
【0107】
項目「販売店舗」は、商品を販売した店舗を識別する情報を記憶する。
【0108】
<3.動作>
第1サーバ20がウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置10、第1サーバ20、POS端末30、及び第2サーバ40の動作について説明する。
【0109】
図9は、本実施形態の第1サーバ20がウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の概念図である。図10は、本実施形態の第1サーバ20がウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置10、第1サーバ20、POS端末30、及び第2サーバ40の動作を説明する図である。なお、図9図10の説明では、ユーザが商品を紹介、又は解説するウェブサイトを参照し、商品を選択する場合を例に説明する。
【0110】
まず、端末装置10を操作するユーザは、所望の商品を探すため、商品を紹介するウェブサイトを閲覧する。端末装置10は、インターネットを介して第2サーバ40にアクセスし、第2サーバ40で開設されるウェブサイトのコンテンツを読み出す(ステップS11)。端末装置10は、読み出したコンテンツをディスプレイ141に表示させる。
【0111】
第2サーバ40は、端末装置10によりウェブサイトのコンテンツが閲覧されると、第3者クッキーをトラッキング情報として生成する。第2サーバ40は、第3者クッキーに、端末装置10(端末装置10のユーザ)を識別可能な情報を付し、情報を付した第3者クッキーを、端末装置10のブラウザへ送信する(ステップS12)。第2サーバ40は、情報を付した第3者クッキーを、第1サーバ20へも送信する(ステップS13)。
【0112】
第1サーバ20は、管理部2032により、第2サーバ40から送信されるトラッキング情報に基づき、トラッキング情報DB2023を更新する。
【0113】
ユーザは、ウェブサイトでの解説に共感し、商品を購入することを決めると、商品を購入するため、所定の店舗へ行く。ユーザは、店舗において、事前にウェブサイトを見て購入を決めていた商品を選択する。ユーザは、選択した商品を持って、例えば、店舗内の会計エリアへ移動する。ユーザは、会計エリアにおいて、POS端末30が設置されているレジカウンターに、持ってきた商品を置く。
【0114】
POS端末30は、店舗の店員の操作に従い、会計に関する処理を実施する(ステップS14)。
【0115】
図11は、図10においてPOS端末30が会計に関する処理を実施する際の制御部380の動作の例を表すフローチャートである。
【0116】
POS端末30の制御部380は、レジカウンターに置かれている商品の情報を取得する(ステップS141)。具体的には、例えば、リーダー331は、レジカウンターに置かれている商品に付されているバーコードから商品の識別情報を読み取る。制御部380は、操作受付部381により、リーダー331により読み取った識別情報を取得する。制御部380は、会計処理部383により、識別情報を参照し、商品情報371から、商品の情報を取得する。会計処理部383は、取得した情報に基づき、商品の値段等を、ディスプレイ341に表示させる。
【0117】
店員は、商品情報を取得すると、ユーザに対し、トラッキング情報を特定するための第1情報の提示を要求する。
【0118】
ユーザは、端末装置10を操作し、第1情報をディスプレイ141に表示させる。具体的には、例えば、端末装置10は、第3者クッキーに付されて受信された、端末装置10を識別可能な情報を、第1情報としてディスプレイ141に表示させる。端末装置10は、第1情報を、例えば、コード化してディスプレイ141に表示させる。
【0119】
制御部380は、端末装置10についての第1情報を取得する(ステップS142)。具体的には、例えば、リーダー331は、端末装置10のディスプレイ141に表示されているコードから第1情報を読み取る。制御部380は、操作受付部381により、リーダー331により読み取った第1情報を取得する。
【0120】
制御部380は、商品の決済処理を実施する(ステップS143)。具体的には、例えば、店員は、ディスプレイ341に表示される代金の支払方式をユーザに尋ねる。ユーザは、例えば、
・現金による支払い
・クレジットカードによる支払い
・暗号資産による支払い
・スマートフォンを用いたキャッシュレスでの支払い
のうち、いずれかを選択し、店員に伝える。制御部380は、会計処理部383により、代金の支払方式の指定を受け付け、受け付けた支払い方式を設定する。会計処理部383は、設定した支払い方式での代金の支払いを受け付ける。
【0121】
制御部380は、会計処理部383により、例えば、決済を識別するための決済ID、商品が販売された日時、販売された商品の商品ID、商品名、及び値段、並びに、商品が販売された店舗等の情報を購買情報とする。制御部380は、関連付け部384により、購買情報と、商品を購入した購入者の第1情報とを関連付ける(ステップS144)。
【0122】
図10において、POS端末30は、関連付けた購買情報と、第1情報とを第1サーバ20へ送信する(ステップS15)。
【0123】
第1サーバ20は、購買情報及び第1情報に基づき、ユーザが商品を購入する際に参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する(ステップS16)。
【0124】
図12は、図10において第1サーバ20がウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の制御部203の動作の例を表すフローチャートである。
【0125】
第1サーバ20の制御部203は、POS端末30から送信される購買情報及び第1情報を取得する(ステップS161)。制御部203は、購買情報を取得すると、管理部2032により、販売情報DB2024にレコードを追加する。
【0126】
制御部203は、第1情報に基づき、購入者のトラッキング情報を取得する(ステップS162)。具体的には、例えば、制御部203は、第1特定部2033により、第1情報をキーとしてトラッキング情報DB2023を検索することで、トラッキング情報DB2023から購入者のトラッキング情報を取得する。
【0127】
制御部203は、購買情報と、第1情報とに基づき、購入者が商品を購入する前に閲覧したウェブサイトを特定する(ステップS163)。具体的には、制御部203は、第1特定部2033により、購買情報に含まれる購入日時から、ユーザが商品を購入した日時を取得する。第1特定部2033は、トラッキング情報に含まれるウェブサイトのうち、購入日時から遡って所定期間内に閲覧したウェブサイトを抽出する。第1特定部2033は、ウェブサイト情報DB2021を参照し、抽出したウェブサイトのうち、購買情報に含まれる商品IDと関連付けられているウェブサイトを特定する。
【0128】
購入日時から遡って所定期間内に閲覧したウェブサイトに、購買情報に含まれる商品IDを紹介しているウェブサイトが複数ある場合、第1特定部2033は、例えば、以下により、いずれかのウェブサイトを特定する。なお、組み合わせてもよい。
・アクセスした日時が新しいウェブサイト
・更新年月日が新しいウェブサイト
・他のユーザからの評価の高いウェブサイト
・付与されている報酬が高いウェブサイト
・文量が多い(容量が大きい)ウェブサイト
・自身が評価しているウェブサイト
【0129】
なお、購入日時から遡って所定期間内に閲覧したウェブサイトに、購買情報に含まれる商品IDを紹介しているウェブサイトが複数ある場合、第1特定部2033は、必ずしも1つのウェブサイトを特定する必要はない。例えば、第1特定部2033は、複数のウェブサイトを特定してもよい。また、第1特定部2033は、複数のウェブサイトを、順位を付けて特定してもよい。第1特定部2033は、例えば、上記の要素を参照し、抽出したウェブサイトに順位を付ける。
【0130】
制御部203は、特定したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する(ステップS163)。具体的には、例えば、制御部203は、付与部2035により、商品情報DB2022に基づき、購入された商品について設定された報酬を決定する。付与部2035は、特定したウェブサイトと関係する主体に、ウェブサイト情報DB2021で記憶されている報酬方式に応じた方式で、決定した報酬を付与する。
【0131】
複数のウェブサイトが特定されている場合、付与部2035は、それぞれのウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する。また、ウェブサイトに順位が付けられている場合、付与部2035は、順位に従った量の報酬を付与する。
【0132】
制御部203は、商品の提供元へ費用を請求する(ステップS164)。具体的には、例えば、制御部203は、第2特定部2034により、商品情報DB2022に基づき、購入された商品の提供元を特定する。制御部203は、請求部2036により、付与した報酬に応じた費用を、特定した提供元に請求する。
【0133】
図12では、報酬を付与するフローにおいて商品の提供元に報酬に応じた費用を請求する例を説明している。しかしながら、商品の提供元に報酬に応じた費用を請求するタイミングは、報酬を付与するフロー内に限定されない。制御部203は、第2特定部2034により、以下のタイミングで費用を請求してもよい。
・所定の周期
・予め設定された回数の報酬付与
・予め設定された額への報酬額の到達
【0134】
以上のように、上記実施形態では、第1サーバ20は、管理部2032により、商品と関連付けてウェブサイトを管理する。POS端末30は、操作受付部381により、実店舗に設置され、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴を特定するための第1情報を、端末装置10から取得する。POS端末30は、会計処理部383により、ユーザが選択した商品の決済を行う。決済が終了すると、POS端末30は、関連付け部384により、第1情報と、商品の購買情報とを関連付ける。POS端末30は、通信制御部382により、関連付けた第1情報と購買情報とを送信する。第1サーバ20は、第1特定部2033により、関連付けられた第1情報と、購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する。そして、第1サーバ20は、付与部2035により、特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与するようにしている。これにより、ユーザが商品を購入すると、ウェブサイトと関係する主体へ自動的に報酬が付与されることになる。
【0135】
したがって、本実施形態に係るシステム1によれば、利用者への負担を避けながら、商品を購入するきっかけとなったサイトに報酬を付与できる。
【0136】
また、上記実施形態では、第1サーバ20は、記憶部202に、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴を表すトラッキング情報を記憶する。第1サーバ20は、第1特定部2033により、購買情報と関連付けられている第1情報に基づき、記憶しているトラッキング情報から、商品を購入したユーザのトラッキング情報を取得する。そして、第1特定部2033は、取得したトラッキング情報と、購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する。これにより、トラッキング情報というプライベートな情報をPOS端末30へ提供しなくても、ユーザのトラッキング情報を第1サーバ20と共有することが可能となる。このため、プライベート情報が漏れることを防ぐことが可能となる。
【0137】
また、本実施形態では、第1サーバ20は、第1特定部2033により、ユーザが商品の購買前に参照したウェブサイトが複数ある場合、ユーザがアクセスした日時、ウェブサイトの更新日時、他ユーザからの評価、付与された報酬、ウェブサイトの容量、及び、ユーザの評価の少なくともいずれかに基づいてウェブサイトを特定するようにしている。これにより、ウェブサイトに対して適切に報酬を付与することが可能となる。
【0138】
また、本実施形態では、第1サーバ20は、付与部2035により、ウェブサイトのユーザに視認可能に報酬を付与するようにしている。これにより、ユーザはウェブサイトの実績を報酬の量で判断することが可能となり、参照となるウェブサイトを探しやすくなる。
【0139】
また、本実施形態では、第1サーバ20は、請求部2036により、ユーザにより購入された商品の提供元へ費用を請求するようにしている。これにより、商品の提供元へ請求するべき費用が自動的に算出されるため、管理者の労力が軽減されることになる。
【0140】
(その他の実施形態)
(近距離無線通信による情報の読み取り)
上記実施形態では、POS端末30が、光学式リーダーにより実現されるリーダー331を用い、端末装置10にコードとして表示される第1情報を読み出す場合を例に説明した。しかしながら、POS端末30は、端末装置10にコードとして表示される第1情報を読み出すことに限定されない。リーダー331は、近距離無線通信により、端末装置10から情報を読み取ってもよい。例えば、リーダー331は、近距離無線通信により、端末装置10から、第1情報、又は、トラッキング情報を読み取る。
【0141】
POS端末30は、リーダー331により、端末装置10からトラッキング情報を読み取った場合、関連付け部384により、購買情報と、トラッキング情報とを関連付ける。POS端末30は、関連付けた購買情報と、トラッキング情報とを第1サーバ20へ送信する。
【0142】
第1サーバ20は、購買情報と、トラッキング情報とに基づき、購入者が商品を購入する前に閲覧したウェブサイトを特定する。
【0143】
このように、本実施形態では、POS端末30は、第1サーバ20へ、購買情報と、トラッキング情報とを送信するようにしている。これにより、第1サーバ20では、商品を購入したユーザのトラッキング情報を検索しなくてもよくなる。このため、第1サーバ20での処理負担が軽減されることとなる。
【0144】
(通信装置31による第1サーバ20への情報送信)
上記実施形態では、POS端末30が、第1サーバ20へ、購買情報と第1情報とを送信する場合を例に説明した。第1サーバ20へ購買情報と第1情報とを送信するのはPOS端末30に限定されない。POS端末30aは、通信装置31により、購買情報及び第1情報を第1サーバ20へ送信してもよい。
【0145】
図13は、通信装置31が購買情報及び第1情報を第1サーバ20へ送信する際のシステム1の概念図である。
【0146】
図13において、通信装置31は、例えば、光学式リーダーの機能を有する。通信装置31は、端末装置10から第1情報を取得する。
【0147】
POS端末30aは、商品の代金の決済処理が完了すると、購買情報を通信装置31へ送信する。
【0148】
通信装置31は、購買情報と第1情報とを関連付ける。通信装置31は、関連付けた購買情報と第1情報とを第1サーバ20へ送信する。
【0149】
通信装置31は、近距離無線通信のリーダーの機能を有していてもよい。通信装置31は、近距離無線通信により、端末装置10から、第1情報、又は、トラッキング情報を読み取る。通信装置31は、購買情報とトラッキング情報とを関連付ける。通信装置31は、関連付けた購買情報とトラッキング情報とを第1サーバ20へ送信する。
【0150】
このように、通信装置31により、情報を第1サーバ20へ送信することで、POS端末30aに通信機能がない場合であっても、第1サーバ20は、ユーザが商品購入の際に参照したウェブサイトと関係する主体へ、報酬を付与することが可能となる。
【0151】
(端末装置10bによる第1情報の第1サーバ20bへの送信)
上記実施形態では、POS端末30が、第1サーバ20へ、購買情報と第1情報とを送信する場合を例に説明した。第1情報を第1サーバ20へ送信するのはPOS端末30に限定されない。端末装置10bは、第1情報を第1サーバ20bへ送信してもよい。
【0152】
図14は、端末装置10bが第1情報を第1サーバ20bへ送信する際のシステム1の概念図である。図15は、第1サーバ20bがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置10b、第1サーバ20b、POS端末30b、及び第2サーバ40の動作を説明する図である。
【0153】
図14において、POS端末30bは、会計処理(ステップS14)が完了すると、購買情報を生成する。POS端末30bは、購買情報を特定するための第2情報を端末装置10bへ与える(ステップS17)。具体的には、例えば、POS端末30bは、決済を識別するための決済IDを、第2情報として端末装置10bに与える。POS端末30bは、表示制御部385により、第2情報を、例えば、コード化してディスプレイ341に表示させ、端末装置10bに読み取らせる。POS端末30bは、第2情報を近距離無線通信により端末装置10bへ送信してもよい。
【0154】
また、POS端末30bは、購買情報を第1サーバ20bへ送信する(ステップS18)。
【0155】
端末装置10bは、第2情報を取得すると、第1サーバ20bへ情報を送信することの承諾をユーザに求める(ステップS19)。具体的には、例えば、端末装置10bは、第1サーバ20bへ情報を送信することの承諾を受け付ける操作オブジェクトを、ディスプレイ141に表示させる。ユーザが操作オブジェクトを押下することで、第1サーバ20bへの情報の送信を承諾すると、端末装置10bは、第1情報と第2情報とを関連付ける。端末装置10bは、関連付けた第1情報と第2情報とを第1サーバ20bへ送信する(ステップS110)。
【0156】
第1サーバ20bは、第1情報、第2情報、及び購買情報に基づき、ユーザが商品を購入する際に参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する(ステップS111)。
【0157】
具体的には、第1サーバ20bは、第1情報と第2情報とを端末装置10bから受信する。第1サーバ20bは、購買情報をPOS端末30bから受信する。第1サーバ20bは、第2情報に基づき、第2情報と関連付けられている第1情報と対応する購買情報を特定する。第1サーバ20bは、第1情報と、特定した購買情報とに基づき、ユーザが商品を購入する際に参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する。第1サーバ20bは、主体に報酬を付与すると、商品の提供元へ費用を請求してもよい。
【0158】
端末装置10bは、第1情報ではなく、トラッキング情報を、第1サーバ20bへ送信してもよい。具体的には、例えば、端末装置10bは、ユーザが第1サーバ20bへの情報の送信を承諾すると、トラッキング情報と第2情報とを関連付ける。端末装置10bは、関連付けたトラッキング情報と第2情報とを第1サーバ20bへ送信する。
【0159】
第1サーバ20bは、第2情報に基づき、第2情報と関連付けられているトラッキング情報と対応する購買情報を特定する。第1サーバ20bは、トラッキング情報と、特定した購買情報とに基づき、ユーザが商品を購入する際に参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する。
【0160】
このように、本実施形態では、第1サーバ20bは、管理部2032により、商品と関連付けてウェブサイトを管理する。POS端末30bは、会計処理部383により、ユーザが選択した商品の決済を行う。決済が終了すると、POS端末30bは、通信制御部382又は表示制御部385により、商品の購買情報を特定するための第2情報を、端末装置10bへ提供する。決済が終了すると、POS端末30bは、商品の購買情報を第1サーバ20bへ送信する。第1サーバ20bは、第2情報と、第2情報と関連付けられた、第1情報とを、端末装置10bから受信する。第1サーバ20bは、第1特定部2033により、関連付けられた第1情報と、第2情報によって特定される購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する。そして、第1サーバ20bは、付与部2035により、特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与するようにしている。これにより、履歴に関する情報を端末装置10bから読み出す機能がPOS端末30bにない場合であっても、第1サーバ20bは、ユーザが商品購入の際に参照したウェブサイトと関係する主体へ、報酬を付与することが可能となる。
【0161】
また、POS端末30bから端末装置10bへ提供されるのは、購買情報そのものではなく、購買情報を特定可能な情報となっているため、情報の流出を抑えることが可能となる。
【0162】
(所定のブラウザ又はウェブサービスの登録情報)
上記実施形態では、トラッキング情報が、第3者クッキーにより実現される場合を例に説明した。しかしながら、トラッキング情報は、第3者クッキーによるものに限定されない。端末装置10cは、例えば、所定のブラウザ又はウェブサービスの登録情報の一部として、ウェブサイトの閲覧履歴を記憶することがある。端末装置10cは、トラッキング情報として、閲覧履歴を含む登録情報を用いてもよい。
【0163】
図16は、POS端末30cが購買情報と登録情報とを第1サーバ20cへ送信する際のシステム1の概念図である。図17は、第1サーバ20cがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置10c、第1サーバ20c、POS端末30c、及び第2サーバ40の動作を説明する図である。
【0164】
図17において、端末装置10cは、インターネットを介して第2サーバ40に開設されるウェブサイトにアクセスすると(ステップS11)、このウェブサイトを閲覧したことを自身の登録情報と紐づけて記憶する(ステップS112)。端末装置10cは、登録情報を第1サーバ20cへ送信する(ステップS113)。
【0165】
第1サーバ20cは、端末装置10cから送信される登録情報を記憶部202に記憶する。端末装置10cの登録情報を記憶する場合、第1サーバ20cは、トラッキング情報DB2023を記憶していなくてもよい。
【0166】
ユーザは、ウェブサイトでの解説に共感し、商品を購入することを決めると、商品を購入するため、所定の店舗へ行く。ユーザは、店舗において、事前にウェブサイトを見て購入を決めていた商品を選択する。ユーザは、選択した商品を持って、例えば、店舗内の会計エリアへ移動する。ユーザは、会計エリアにおいて、POS端末30cが設置されているレジカウンターに、持ってきた商品を置く。
【0167】
POS端末30cは、店舗の店員の操作に従い、会計に関する処理を実施する(ステップS14)。
【0168】
具体的には、POS端末30cは、レジカウンターに置かれている商品の情報を取得する。店員は、商品情報を取得すると、ユーザに対し、登録情報の提供を要求する。ユーザは、例えば、端末装置10cを操作し、登録情報をPOS端末30cへ送信可能な状態とする。
【0169】
POS端末30cのリーダー331は、近距離無線通信により情報を読み出す機能を有している。POS端末30cは、リーダー331により、端末装置10cから、登録情報を読み取る。POS端末30cは、商品の決済処理を実施する。POS端末30cは、例えば、決済を識別するための決済ID、商品が販売された日時、販売された商品の商品ID、商品名、及び値段、並びに、商品が販売された店舗等の情報を購買情報とする。POS端末30cは、購買情報と、商品を購入した購入者の登録情報とを関連付ける。
【0170】
POS端末30cは、関連付けた購買情報と、登録情報とを第1サーバ20cへ送信する(ステップS114)。
【0171】
第1サーバ20cは、購買情報及び登録情報に基づき、ユーザが商品を購入する際に参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する(ステップS115)。
【0172】
具体的には、第1サーバ20cは、POS端末30cから送信される購買情報及び登録情報を取得する。第1サーバ20cは、購買情報を取得すると、販売情報DB2024にレコードを追加する。
【0173】
第1サーバ20cは、購買情報と、登録情報とに基づき、購入者が商品を購入する前に閲覧したウェブサイトを特定する。具体的には、例えば、第1サーバ20cは、登録情報に含まれる閲覧履歴に含まれるウェブサイトのうち、購買情報に含まれる購入日時から遡って所定期間内に閲覧したウェブサイトを抽出する。第1サーバ20cは、抽出したウェブサイトのうち、購買情報に含まれる商品IDを紹介しているウェブサイトを特定する。
【0174】
第1サーバ20cは、特定したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する。第1サーバ20cは、主体に報酬を付与すると、商品の提供元へ費用を請求してもよい。
【0175】
このように、本実施形態では、POS端末30cは、第1サーバ20cへ、購買情報と、登録情報とを送信するようにしている。これにより、第1サーバ20cは、登録情報を利用して、閲覧履歴を取得することが可能となる。このため、第1サーバ20cでの処理負担が軽減されることとなる。
【0176】
なお、POS端末30cは、登録情報ではなく、登録情報を特定可能な情報、例えば、ユーザIDを取得してもよい。端末装置10cは、例えば、登録情報を特定可能な情報をコード化してディスプレイ141に表示させる。POS端末30cは、例えば、光学式リーダーにより実現されるリーダー331によりコードから情報を読み取る。POS端末30cは、読み取った情報と購買情報とを関連付けて第1サーバ20cへ送信する。
【0177】
第1サーバ20cは、購買情報と関連付けられる情報に基づき、購買者の登録情報を取得する。第1サーバ20cは、取得した登録情報と、購買情報とに基づき、ユーザが商品を購入する際に参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する。
【0178】
また、端末装置10cが、トラッキング情報として、閲覧履歴を含む登録情報を用いる場合であっても、例えば、図13で示すように、通信装置31は、購買情報と登録情報とを第1サーバ20cへ送信してもよい。
【0179】
また、端末装置10cが、トラッキング情報として、閲覧履歴を含む登録情報を用いる場合であっても、例えば、図14で示すように、端末装置10cは、購買情報を特定するための第2情報と登録情報とを第1サーバ20cへ送信してもよい。
【0180】
(DMP:Data Management Platform)
上記実施形態では、POS端末30が第1情報及び購買情報を第1サーバ20へ送信する場合を例に説明した。しかしながら、POS端末30dは、POS端末30dを管理する第3サーバ50へ、第1情報及び購買情報を送信してもよい。第1サーバ20dは、例えば、DMP(Data Management Platform)として動作してもよい。
【0181】
図18は、DMPとして機能する第1サーバ20dがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の概念図である。図19は、第1サーバ20dがウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する際の端末装置10、第1サーバ20d、POS端末30d、第2サーバ40、及び第3サーバ50の動作を説明する図である。
【0182】
POS端末30dは、会計処理(ステップS14)が終了すると、購買情報と第1情報とを関連付け、関連付けた購買情報と、第1情報とを第3サーバ50へ送信する(ステップS116)。
【0183】
第3サーバ50は、購買情報及び第1情報を、内部の記憶部に記憶する(ステップS117)。
【0184】
第1サーバ20dは、所定のタイミングで、第3サーバ50へ購買情報及び第1情報を要求する(ステップS118)。所定のタイミングとは、例えば、以下である。
・第3サーバ50から所定情報が通知されたとき(例えば、第3サーバ50の記憶部に新たな購買情報及び第1情報が記憶された旨の通知、第3サーバ50の記憶部に所定数の購買情報及び第1情報が記憶された旨の通知等)
・所定の周期
・所定の日付
・第1サーバ20dの管理者から指示されたとき
【0185】
第3サーバ50は、第1サーバ20dからの要求を受けると、まだ第1サーバ20dへ送信していない購買情報及び第1情報を第1サーバ20dへ送信する(ステップS119)。
【0186】
第1サーバ20dは、購買情報及び第1情報に基づき、ユーザが商品を購入する際に参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する(ステップS16)。
【0187】
このように、上記実施形態では、第3サーバ50は、POS端末30dから送信される情報を記憶する。そして、第1サーバ20dは、第3サーバ50に記憶される情報を読み出し、読み出した情報に基づき、ウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与するようにしている。これにより、第1サーバ20dは、異なるサーバに記憶されている情報を用い、ウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与することが可能となる。
【0188】
なお、POS端末30dは、第1情報ではなく、トラッキング情報を第3サーバ50へ送信してもよい。第3サーバ50は、購買情報及びトラッキング情報を、内部の記憶部に記憶する。第3サーバ50は、第1サーバ20dからの要求を受けると、まだ第1サーバ20dへ送信していない購買情報及びトラッキング情報を第1サーバ20dへ送信する。
【0189】
第1サーバ20dは、購買情報と、トラッキング情報とに基づき、ユーザが商品を購入する際に参照したウェブサイトと関係する主体に報酬を付与する。
【0190】
また、第1サーバ20dがDMPとして動作する場合であっても、例えば、図20で示すように、通信装置31は、購買情報と第1情報とを第3サーバ50へ送信してもよい。
【0191】
また、第1サーバ20dがDMPとして動作する場合であっても、例えば、図21で示すように、端末装置10eは、購買情報を特定するための第2情報と、第1情報とを第3サーバ50へ送信してもよい。なお、図21において、端末装置10eは、第2情報と第1情報とを第1サーバ20dへ送信してもよい。
【0192】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0193】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0194】
(付記1)
商品と関連付けてウェブサイトを管理する手段(2032)と、実店舗に設置される装置(30又は31)により、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報を、ユーザが所持する端末装置10から取得する手段(381)と、実店舗に設置される装置により、ユーザが選択した商品の決済を行う手段(383)と、決済が終了すると、実店舗に設置される装置から、端末装置から取得した履歴情報と、商品の購買情報とを関連付けて送信する手段(382)と、関連付けられた履歴情報と、購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する手段(2033)と、特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与する手段(2035)とを具備するシステム。
【0195】
(付記2)
ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴を表すトラッキング情報を記憶する手段(2023)を具備し、取得する手段は、実店舗に設置される装置により、ユーザのトラッキング情報を特定可能な第1情報を履歴情報として取得し、送信する手段は、第1情報と、商品の購買情報とを関連付けて送信し、購買情報と関連付けられている第1情報に基づき、記憶しているトラッキング情報から、商品を購入したユーザのトラッキング情報を履歴情報として取得する手段(2033)を具備し、特定する手段は、取得したトラッキング情報と、購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する(付記1)に記載のシステム。
【0196】
(付記3)
送信する手段から送信された情報を記憶する手段(50)を具備し、特定する手段は、記憶する手段に記憶されている情報を読み出してウェブサイトを特定する(付記1)又は(付記2)に記載のシステム。
【0197】
(付記4)
商品と関連付けてウェブサイトを管理する手段と、実店舗に設置される装置により、ユーザが選択した商品の決済を行う手段と、決済が終了すると、商品の購買情報を特定するための第2情報を、ユーザが所持する端末装置へ提供する手段と、決済が終了すると、実店舗に設置される装置から、商品の購買情報を送信する手段と、第2情報と、第2情報と関連付けられた、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報とを、端末装置から受信する手段と、関連付けられた履歴情報と、第2情報によって特定される購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する手段と、特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与する手段とを具備するシステム。
【0198】
(付記5)
ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴を表すトラッキング情報を記憶する手段を具備し、受信する手段は、第2情報と、第2情報と関連付けられた、ユーザのトラッキング情報を特定可能な、履歴情報としての第1情報とを、端末装置から受信し、第2情報と関連付けられている第1情報に基づき、記憶しているトラッキング情報から、商品を購入したユーザのトラッキング情報を履歴情報として取得する手段を具備し、特定する手段は、取得したトラッキング情報と、第2情報によって特定される購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定する(付記4)に記載のシステム。
【0199】
(付記6)
受信する手段で受信された情報を記憶する手段を具備し、特定する手段は、記憶する手段に記憶されている情報を読み出してウェブサイトを特定する(付記4)又は(付記5)に記載のシステム。
【0200】
(付記7)
特定する手段は、参照したウェブサイトが複数ある場合、ユーザがアクセスした日時、ウェブサイトの更新日時、他ユーザからの評価、付与された報酬、ウェブサイトの容量、及び、ユーザの評価の少なくともいずれかに基づいてウェブサイトを特定する(付記1)乃至(付記6)のいずれかに記載のシステム。
【0201】
(付記8)
付与する手段は、ウェブサイトのユーザに視認可能に報酬を付与する(付記1)乃至(付記7)のいずれかに記載のシステム。
【0202】
(付記9)
ユーザにより購入された商品の提供元へ費用を請求する手段を具備する(付記1)乃至(付記8)のいずれかに記載のシステム。
【0203】
(付記10)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータが実行する方法であって、商品と関連付けてウェブサイトを管理するステップと、実店舗に設置される装置により、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報を、ユーザが所持する端末装置から取得するステップと、実店舗に設置される装置により、ユーザが選択した商品の決済を行うステップと、決済が終了すると、実店舗に設置される装置から、端末装置から取得した履歴情報と、商品の購買情報とを関連付けて送信するステップと、関連付けられた履歴情報と、購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定するステップと、特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与するステップとを実行する方法。
【0204】
(付記11)
プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータが実行する方法であって、商品と関連付けてウェブサイトを管理するステップと、実店舗に設置される装置により、ユーザが選択した商品の決済を行うステップと、決済が終了すると、商品の購買情報を特定するための第2情報を、ユーザが所持する端末装置へ提供するステップと、決済が終了すると、実店舗に設置される装置から、商品の購買情報を送信するステップと、第2情報と、第2情報と関連付けられた、ユーザがアクセスしたウェブサイトの履歴に関する履歴情報とを、端末装置から受信するステップと、関連付けられた履歴情報と、第2情報によって特定される購買情報とに基づき、管理しているウェブサイトから、ユーザが商品の購入の際に参照したウェブサイトを特定するステップと、特定したウェブサイトと関係する主体へ報酬を付与するステップとを実行する方法。
【符号の説明】
【0205】
1…システム
10~10e…端末装置
12…通信IF
121…通信部
13…入力装置
131…マウス
132…キーボード
133…タッチ・センシティブ・デバイス
134…マイク
14…出力装置
141…ディスプレイ
142…スピーカ
15…メモリ
16…ストレージ
160…カメラ
170…記憶部
171…トラッキング情報
180…制御部
181…操作受付部
182…通信制御部
183…会計処理部
184…表示制御部
19…プロセッサ
20~20d…第1サーバ
201…通信部
202…記憶部
2021…ウェブサイト情報DB
2022…商品情報DB
2023…トラッキング情報DB
2024…販売情報DB
203…制御部
2031…送受信部
2032…管理部
2033…第1特定部
2034…第2特定部
2035…付与部
2036…請求部
22…通信IF
23…入出力IF
25…メモリ
26…ストレージ
29…プロセッサ
30~30d…POS端末
31…通信装置
32…通信IF
321…通信部
33…入力装置
331…リーダー
332…キーボード
333…タッチ・センシティブ・デバイス
334…マイク
34…出力装置
341…ディスプレイ
342…スピーカ
35…メモリ
36…ストレージ
370…記憶部
371…商品情報
380…制御部
381…操作受付部
382…通信制御部
383…会計処理部
384…関連付け部
385…表示制御部
39…プロセッサ
40…第2サーバ
50…第3サーバ
80…ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21