(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133262
(43)【公開日】2022-09-13
(54)【発明の名称】自転車でけん引する台車連結体であって、両車に渡し架ける弾性体に働きかける落下重力体から走行力を得るバネ付勢車。
(51)【国際特許分類】
F03G 1/00 20060101AFI20220906BHJP
F03G 3/00 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
F03G1/00 A
F03G3/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022052555
(22)【出願日】2022-02-15
(31)【優先権主張番号】P 2021066141
(32)【優先日】2021-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021215569
(32)【優先日】2021-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】592237840
【氏名又は名称】山口 憲章
(72)【発明者】
【氏名】山口 憲章
(57)【要約】 (修正有)
【課題】化石燃料を全く使わない積載車を提供する。
【解決手段】伸縮機能のついた連結器でけん引する自転車において、圧縮バネ7に、前後移動と上下移動する重量錘り2、3を繋げて二輪台車上に設けた動滑車1で吊り上げ、その吊り上げ紐の先端を二輪台車からけん引自転車に持たせかけた前上がりの左右二本の釣り竿5の先端に結んでこれらの重量錘りを常に浮かせた状態にして該二種の錘を前後動、或いは上下動させ、該前後動する錘が連結部の上部にけん引自転車後部に結えた竹製の圧縮バネに突き当てることで、その収縮時にはけん引自転車の前進力として、又その逆の開脚時には上下動錘を上に押し上げ、走行慣性を強めたバネ付勢合体車である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車の後部に繋がれた二輪台車上に動滑車に吊り下げられた前後動と上下動する二個の錘りが連結して繋がれており、これらが両車の連結器とは別に自転車の後部に結束された弾性バネに突き当ることで両車の走行慣性を生むところの合体車であるが、該弾性バネの収縮時にはけん引自転車のけん引走行力となり、又同弾性バネの開脚時には、前後動する錘りを後方に押しやるのであるが前後動錘りの両脇には伸縮バネが結束されており、又その伸縮バネの他端は二輪台車の後方上部に繋がれておることから、この前後動する錘りは、バネの開脚の衝激と同時に、それに繋がれた上下動する錘りを上方に押し上げて、両車の走行慣性を増すようにしたところのバネ付勢合体車
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来横車輪二輪車として、牛車、車リキ、リヤカー、人力車がある。
【背景技術】
【0002】
牛車における牛、車リキにおける馬、人力車における人、これらの牛、馬、人を自転車にした。
【先行技術文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
化石燃料を動力源とするところの二輪車、四輪車は、今日卓越したフォルムから若者の心をつかんでいる、狹少な住宅事情もある。
その巾広い普及によって、地球温暖化、大気汚染、騒音そしてその周辺事情は多大の幣害を地上にもたらしている。
道路整備、衝突事故、山火事、氷山の崩壊、地盤沈下、多雨水害そして何より、エンジンを抱くこれらの大層な乗り物は、造っては壊すというサイクルの繰り返しであって、その効用に比して多大の人の労力を必要とするのであり、そのサイクル課程は国の経済に多大の損失をもたらしている。その効用の僅かの使用はジリ貧であり、そのような代物は即刻使用を中止すべきである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)ある辞典によれば、U字状の窪みがあって、この窪みの右上から車を降下させると、この窪みの底を通過して、窪みの左上までその車は登りつめることが記されていた。
そこでこの窪みの右上から最下部までの右半分の下降部分を切り取って、車の下降する底までの力を、自転車に連結した二輪車の上に造作して、この連結部分に、弾性バネを設置して、バネ付勢車の動力源とすることとした。
そのバネとしてはサヤ管の中に収めたスプリングセンマイバネがふさわしいが、ここでは割り竹の弾性を利用したところのものを該バネとした。(図面参照)
(2)被けん引台車上に前記窪みの右半分に当るところの
前後に往き来させるための前下がりになった溝と、緩急の傾斜をつけた二種類を設置して、この溝の中を前記二種類の連結した錘りが、上下前後に往き来するようにした。
(3)これらの二個の連結した錘りは、けん引自転車と、被けん引台車の間に設置したところの前記割り竹で加工したところの弾性体に当てることで(この弾性体はけん引自転車の後部に結束されている。)、けん引自転車を後ろから前に押す力として働く。
次にこの弾性体が開く時は、連結錘りを後部に つまり上に押し上げる力として働く。
(4)そしてこの上下、前後動するところの連結した二個の錘りは上下動のできる丈上の方にハネ上ったほうが走行力に及ぼす力が増すのであるから、ここで紐で連結したところの前下がりの傾斜の溝の中を前後動する錘りの両脇に伸縮引張りバネを取りつけて、このバネの他端を被けん引台車の後部の上方に結束することで、けん引、被けん引台車の上の圧縮弾性体の開脚バネを発端とする押し上げ弾性をより強くすることができるし、又この前後動する錘りに更に錘りを付加すれば、この重さに見合う引張りバネを使用することとする。勿論引張りバネはそれに応じた強さが必要となる。
(5)これらの連結した二個の錘りは被けん引台車の後部上方に取り付けられた動滑車に吊り下げられており、この動滑車を通った吊り下げ紐は更に前に倒した左右両脇の釣り竿から引っ張られる力が常に仂いている。
(6)けん引自転車、被けん引台車の間にけん引自転車に結束された竹製の弾性バネ、そして、前後動する錘りを後方に引き上げる引張りバネ、そして連結した二個の錘を常に引き上げる力として働く釣り竿バネの三つのバネがあるのであるが、主にこれらの連結車の前進力として仂くのは連結錘りの落下力である。
(7)この連結錘りの落下力もさることながら、前後動する錘りに結束された引っ張りゴムバネも、この前後動する錘りを引き上げる際にはこのゴム紐が被けん引台車を前方に押すところの前進走行力としても働く
つまりけん引自転車と被けん引台車との間に、けん引自転車に固定された弾性バネは収縮時にはけん引自転車を押す力として又拡張時には被けん引台車を前方へ引張る力として働いている。又被けん引台車の走行力が確かになる。
く左右両輪の車軸に集中して掛かるようにする。
つまり両輪の中に仕込まれたボールベアリングに真上から掛ける。造作、積み荷は車軸を中心として片荷は不可である。
(9)これら造作の接合部は、接合部分を平らにした後、両面
強固に接合できる。
車の方向変換や、その時の車体の右傾、左傾に対応するために多少前後をあけて余裕を持って連結する。
又前傾した左右二本の釣り竿に結束した動滑車からの紐によっても自転車と台車は結ばれている。
【発明の効果】
【0005】
なる。
ニュートンの運動の法則「作用、反作用の第二則」」によって地上の運動はその正、反が釣り合っている。
本願はU字状の窪みにおける左右対称の構造をその中央で分断して、右の落下力を左の上昇力と同じであるというある辞典の記述から、その左半分の上昇力を本願のバネ付勢合体車の前進力に替へようとした。
前願の特願2021-215569において、釣竿と動滑車を使ってその上昇力の強化を試みたのであるが、それでも充分な上昇力が得られないとの思いから、動滑車で釣り上げる錘りだけでは充分な前進力が得られないとの思いから今回の再々出願となった。
今回の出願では、前回出願の錘りに更に前に下った傾斜溝に更に、その錘りより重い錘りをこれに紐(ワイヤ)で連結させて、けん引自転車に固定した竹の弾性を利用した伸縮バネの拡張力に端を発する瞬発力を付加した錘り、(前回の錘りより多少重たい)に伸縮バネを両側に固定して、その他端を被けん引台車の後ろ上部に結束することで、該錘りが、垂直動する錘りを下から突き上げる力となり、この力を釣り竿の弾性につなげることで更なる上昇力を得ることにした。
この垂直錘りの上下動が本願のバネ付勢合体車にとって真の前進力となるので、この錘り重さの多少の調整が、該合体車の前進力に繋がるので、その軽重繰作が本願の前進力の軽重となり、繰作がやり易くなった。
このようにして、前後動、上下動の錘りの落下力が本願のバネ付勢合体車の前進力に生れ替えさせることができた。
本願のバネ付勢合体車における前進力の発端はけん引車に固定した竹製バネの開脚反発力であるが、それを発するためにはその前のU字窪みにおける右半分の落下力を該バネに作用させることが必要である。
これらの重量錘りの上下動を円滑につづけるためには、それから生じる合体車への前進力を、左右両輪の車軸の直上に該合体車の全重量を集中させる構造と積載方法が強く求められる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図4】圧縮バネの詳細図(竹の弾性を利用したもの)
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のバネ付勢合体車には、その造作と荷物の積載方法が殊の外注意が必要である。それは左右の車輪軸の直上にこれらの重量を集中させることで、該二輪車の走行慣性を高めることであって、この慣性に落下、前進重力を作用させて走行力を得る重要な要素であるからである。合体車に掛ける重量が車軸に対して片荷は不可。
反撥バネは先づ巾5cm、長さ90cmの割竹を弓状に曲げて、その中央部に曲げ負担が強力にかかるので、この部分にその曲げ曲線に応じた補強材を当ててここにシリコンボンドで接着することで該箇処の折れ負担を軽減する。
この弓状の曲げ竹の両端を合わせてボルト締めして、その中央部分の曲処の間が約40cm位離れた所に、縦の弓状の抱き合わせ体をはめ込むのであるが、該抱き合わせ体の背に更に厚さ2mm、巾2cmの鋼板を当てて弾性の補強をする。
かくて出来上った大小2個の十文字の抱き合わせ体の大抱き合わせ体の中央をけん引自転車に伸縮ゴムで固定し、他方の大弓の補強材に、落下、前進の二個の錘を衝激的に当てることで該バネの伸縮に応じた前後の補強材が、けん引自転車の前進、或いは被けん引二輪車の前進に仂くこととなる。
以上伸縮バネの製作、帰納方法である。又該竹製バネは二段重ねとなる。
以下該合体車の実施形態を順を追って述べる。
(1)連結した二個の錘にはそれぞれ直行キャスターが取り付けられており、これら二個の錘りは、前下がりに傾斜したところの直行溝内を、上下或いは前後に往復を繰り返して、けん引自転車の後部に固定された前記伸縮バネの伸縮を繰り返すことで、けん引自転車、被けん引二輪車の前進させその慣性を生む。
(2)次に該落下錘りを動滑車で吊り上げて、その上下動をさせるのであるが、この動滑車の吊り下げ紐を更に滑車を通して左右二手に別れさせて、その紐の両端のそれぞれを被けん引二輪車からけん引自転車に前傾して取り付けた釣り竿に結束する。そしてその釣竿の前部の曲部からハンドル軸に固定した左右両方のタルキの先に取りつけた錘りで該釣竿の常態引力を促して、動滑車による落下、前進錘りの常態吊り上げ力を、該錘りの前進力をみながら、それぞれの錘りを加減する。その際前進錘りの前後の動きが勝つことが、本願における最大の注意事項である。錘りをより上昇させるため。
これらの錘りの重量比は、ハンドル固定軸に固定したバタ角の左右の錘り、動滑車に吊り下げられた上下動錘り、そして竹伸縮バネに当てる前下がり傾斜溝を前後動する錘りは1:7:10くらいのものとする
のナットで締めつけ落下防止にそなえる。
【符号の説明】
【0009】
1、 動滑車
2、 上下動錘
3、 前後動錘
4、 伸縮バネ
5、 釣り竿
7、 圧縮バネ
8、 れん結紐
9、 割れ竹(長さ90cm)
10、ステンレス補強板(巾1.5cm、長さ45cm)
11、タルキ
12 錘り(500g)