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特開2022-133376熱構成要素を備えたボールローラアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133376
(43)【公開日】2022-09-13
(54)【発明の名称】熱構成要素を備えたボールローラアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20220906BHJP
【FI】
A61H15/00 320A
A61H15/00 320Z
A61H15/00 320C
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022107834
(22)【出願日】2022-07-04
(62)【分割の表示】P 2020529117の分割
【原出願日】2018-08-06
(31)【優先権主張番号】62/541,740
(32)【優先日】2017-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/055,126
(32)【優先日】2018-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514084819
【氏名又は名称】ケイティー ヘルス, エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】KT HEALTH, LLC
【住所又は居所原語表記】584 East 1100 South,Suite 4 American Fork,Utah 84003,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】ニューンズ,ジェレミー・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ハーン,グレッグ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】熱構成要素を備えたボールローラアセンブリを提供する。
【解決手段】熱感受性材料から構成された内側球と、熱伝導性材料から構成された外側球102を含み。内側球は、外側球内に配置され、熱移動が、内側球、外側球、使用者の間で生じ、さらに、外側球および内側球はハウジング106内に配置される断熱材料から構成されたハウジングを含む構成とし、内側球は、外側球から選択的に取外し可能であってもよく、外側球は、ハウジングから選択的に取外し可能であってもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェルおよび2次空洞を含む外側球と、
前記外側球の前記2次空洞内に配置されるように構成された内側球であって、前記内側球が、熱状態の変化に合わせて構成され、前記内側球が前記外側球内に位置決めされたときに前記内側球と前記外側球との間で熱移動が可能である内側球と、
前記外側球を保持するように構成されたハウジングであって、前記外側球が前記ハウジング内で回転可能であるようになされたハウジングと
を含む、ボールローラアセンブリ。
【請求項2】
前記外側球の前記シェルが第1の部分を含み、前記第1の部分が、機械的接続を介して前記シェルの第2の部分に選択的に取着されている、請求項1に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項3】
前記シェルの前記第1の部分が第1の半球を含み、前記シェルの前記第2の部分が第2の半球を含む、請求項2に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項4】
前記外側球が金属から構成される、請求項2に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項5】
前記機械的接続がネジ接続を含む、請求項2に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項6】
前記2次空洞が、前記内側球の容積に実質的に類似した容積を含み、前記内側球が前記2次空洞内に位置決めされたときに前記内側球の外面が前記外側球の内面に接触するようになされている、請求項1に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項7】
前記ハウジングが、前記外側球の一部を保持するように構成された1次空洞を画定し、
前記ハウジングが、カラー、ハンドル、および前記カラーと前記ハンドルとの間の選択的連結を可能にする連結器を含み、
前記カラーが、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含み、
前記カラーの前記第1の端部が、前記外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定し、前記外側球が前記1次空洞内に位置決めされたときに前記外側球の一部が前記ハウジングから突出するようになされており、
前記カラーの前記第2の端部が、前記ハンドルに取着されるように構成され、
前記ハンドルが、前記外側球を支持し、前記カラーの前記円形開口に抗して前記外側球を保持するように構成された少なくとも1つの構造を含む、
請求項1に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項8】
前記内側球が、高い比熱容量を有する熱感受性材料から構成されまたは前記熱感受性材料を含む、請求項1に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項9】
前記熱感受性材料が、前記外側球と前記内側球との間で熱を可能にするために、冷却された熱状態に変化するように構成されたゲルを含む、請求項8に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項10】
前記熱感受性材料が、前記内側球と前記外側球との間で熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成されたゲルを含む、請求項8に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項11】
前記熱感受性材料が、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニ
ウムカルシウム、パラフィン、または尿素を含む、請求項8に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項12】
内側球の熱状態を変化させるステップと、
前記内側球を、外側球のシェルの2次空洞内に位置決めするステップと、
前記シェルの第1の部分を前記シェルの第2の部分に連結し、前記内側球が前記シェルの前記2次空洞内に配置されるようになされたステップと、
前記外側球を、ハウジングの1次空洞に配置するステップと、
前記ハウジングのカラーを、前記外側球が前記ハウジング内に配置されるように前記ハウジングのハンドルに連結するステップと
を含む、筋肉マッサージの方法。
【請求項13】
前記シェルの前記第1の部分が、機械的接続を介して、前記シェルの前記第2の部分に選択的に連結され、
前記シェルの前記第1の部分が第1の半球を含み、前記シェルの前記第2の部分が第2の半球を含み、
前記外側球が金属から構成され、
前記2次空洞が、前記内側球の容積に実質的に類似した容積を含み、前記内側球が前記2次空洞に位置決めされたときに、前記内側球の外面が前記外側球の内面に接触するようになされている、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ハウジングが、前記外側球の一部を保持するように構成された1次空洞を画定し、
前記ハウジングが、カラー、ハンドル、および前記カラーと前記ハンドルとの間の選択的連結を可能にする連結器を含み、
前記カラーが、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含み、
前記カラーの前記第1の端部が、前記外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定し、前記外側球が前記1次空洞内に位置決めされたときに前記外側球の一部が前記ハウジングから突出するようになされており、
前記カラーの前記第2の端部が、前記ハンドルに取着されるように構成され、
前記ハンドルが、前記外側球を支持し、前記カラーの前記円形開口に抗して前記外側球を保持するように構成された少なくとも1つの構造を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記内側球が、高い比熱容量を有する熱感受性材料から構成されまたは前記熱感受性材料を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記熱感受性材料が、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、または尿素を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記熱感受性材料が、前記外側球と前記内側球との間で熱移動を可能にするために、冷却された熱状態に変化するように構成されたゲルを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記熱感受性材料が、前記内側球と前記外側球との間で熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成されたゲルを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
熱感受性材料から構成された内側球と、
熱伝導性材料から構成された外側球であって、前記内側球が前記外側球内に配置され、前記外側球が、前記内側球、前記外側球、および前記ボールローラアセンブリの使用者の
間で熱移動を可能にするように構成された、外側球と、
断熱材料から構成されたハウジングであって、前記外側球および前記内側球が前記ハウジウング内に配置されている、ハウジングと
を含む、ボールローラアセンブリ。
【請求項20】
前記内側球が、前記外側球から選択的に取外し可能であり、
前記外側球が、前記ハウジングから選択的に取外し可能である、
請求項19に記載のボールローラアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2017年8月6日に出願されたBALL ROLLER ASSEMBLIES WITH THERMAL COMPONENTSという名称の、米国仮特許出願第62/541,740号の優先権および利益を主張するものであり、その全体を参照により本明細書に組み込む。本出願は、2018年8月5日に出願されたBALL
ROLLER ASSEMBLIES WITH THERMAL COMPONENTSという名称の、米国特許出願第16/055,126号の優先権および利益も主張するものであり、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
[0002]本出願は、一般にボールローラアセンブリを対象とし、詳細には熱構成要素を備えたボールローラアセンブリを対象とする。
【背景技術】
【0003】
[0003]運動の期間の後またはけがをした後、個人はマッサージの恩恵を受けることができる。マッサージは、炎症を低減させ、筋肉痛を低減させ、柔軟性を支援し、またはその他の利益を与えることができる。個人は、より効果的なマッサージが受けられるようにデバイスを使用してもよい。例えば、デバイスは、筋肉の特定の部分に圧力を集中させることができてもよい。デバイスの例は、ボールローラアセンブリである。
【0004】
[0004]現行のボールローラアセンブリは、丸いまたは実質的に丸いボールを含んでいてもよい。ボールは、ハンドルで保有されてもよい。個人は、ハンドルを保持し、ボールを身体部分に押し込んでもよい。次いで個人は、ボールローラアセンブリを身体部分に対して動かして、身体部分をマッサージしてもよい。したがって、ボールローラアセンブリの利点は、個人が身体部分に抗して圧力をかけることができることである。
【0005】
[0005]本明細書で特許請求される主題は、任意の欠点を解決しまたは上述のような環境においてのみ動作する実施形態に、限定するものではない。むしろこの背景は、本明細書に記述されるいくつかの実施形態を実施し得る1つの例示的な技術分野を例示するために、提供されるだけである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[0006]したがって、上述の欠点および問題を排除するボールローラアセンブリに関して、その必要性が存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0007]一態様は、外側球、内側球、およびハウジングを含んでいてもよいボールローラアセンブリを、含み得る。外側球は、2次空洞が内部に画定され得るシェルを含んでいてもよい。より詳細には、シェルは第1の部分を含んでいてもよく、この部分は機械的接続などの接続を介して第2の部分に選択的に取着されるものである。例えば、第1の部分は第1の半球シェルを含んでいてもよく、第2の部分は第2の半球シェルを含んでいてもよい。さらに、外側球は金属から構成されてもよく、かつ/または機械的接続はネジ接続を含んでいてもよい。さらに、2次空洞は、内側球が2次空洞内に位置決めされたときに内側球の外面が外側球の内面に接触し得るように、内側球の容積に実質的に類似した容積を含んでいてもよい。内側球は、外側球の2次空洞内に位置決めされるように構成されてもよい。内側球は、熱状態の変化に合わせて構成されてもよい。内側球が外側球内に位置決
めされると、外側球と内側球との間の熱移動が可能になり得る。内側球は、熱感受性材料から構成されてもよくまたはこの材料を含んでいてもよく、材料は、高い比熱容量を有していてもよい。例えば、熱感受性材料は、外側球と内側球との間で熱移動が可能になるように、冷却された熱状態に変化するように構成され得るゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、内側球と外側球との間で熱移動が可能になるように、加熱された熱状態に変化するように構成され得るゲルを含んでいてもよい。詳細には、熱感受性材料は、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、尿素、または同様のものを含んでいてもよい。熱感受性材料は、冷却された熱状態、加熱された熱状態、および/または加熱されかつ冷却された熱状態になるように、特に構成されてもよい。ハウジングは、外側球がハウジング内で回転可能であるように外側球を保持するように構成されてもよい。ハウジングは、外側球の一部を保持するように構成され得る1次空洞を画定してもよい。ハウジングは、カラー、ハンドル、およびカラーとハンドルとの間の選択的連結を可能にする機械的連結器などの連結器を、含んでいてもよい。カラーは、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含んでいてもよい。カラーの第1の端部は、外側球が1次空洞内に位置決めされたときに外側球の一部がハウジングから突出し得るように、外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定してもよい。カラーの第2の端部は、ハンドルに取着されるように構成されてもよい。ハンドルは、外側球を支持しかつ外側球をカラーの円形開口に抗して保持するように構成された、少なくとも1つの構造を含んでいてもよい。
【0008】
[0008]別の態様は、外側球およびハウジングを含み得るボールカラーアセンブリを含んでいてもよい。外側球は、金属、プラスチック、複合体、および同様のものなどの材料から構成されてもよい。外側球は、熱感受性材料から構成されてもよくまたはこの材料を含んでいてもよく、材料は、高い比熱容量を有していてもよい。熱感受性材料は、外側球からの熱移動を可能にするために、冷却された熱状態に変化するように構成され得るゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、外側球からの熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成され得るゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、冷却された熱状態、加熱された熱状態、および/または加熱されかつ冷却された熱状態になるように特に構成されてもよい。詳細には、熱感受性材料は、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、尿素、または同様のものを含んでいてもよい。ハウジングは、外側球がハウジング内で回転可能であるように外側球を保持するように構成されてもよい。ハウジングは、外側球の一部を保持するように構成され得る1次空洞を画定してもよい。ハウジングは、カラー、ハンドル、およびカラーとハンドルとの間の選択的連結を可能にする機械的連結器などの連結器を、含んでいてもよい。カラーは、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含んでいてもよい。カラーの第1の端部は、外側球が1次空洞内に位置決めされたときに外側球の一部がハウジングから突出し得るように、外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定してもよい。カラーの第2の端部は、ハンドルに取着されるように構成されてもよい。ハンドルは、外側球を支持するように構成されかつカラーの円形開口に抗して外側球を保持するように構成された、少なくとも1つの構造を含んでいてもよい。
【0009】
[0009]さらに別の態様は、筋肉マッサージの方法を含んでいてもよい。方法は、内側球の熱状態を変更するステップを含んでいてもよい。内側球の熱状態を変更するステップは、内側球を、炉、マイクロ波加熱炉、または沸騰水の平鍋内に配置するなどの、内側球を加熱するステップを含んでいてもよい。内側球の熱状態を変化させるステップは、内側球を冷凍庫、冷蔵庫、氷、または別の適切な冷却環境内に配置するなどの、内側球を冷却するステップを含んでいてもよい。方法は、内側球を、外側球のシェルによって画定された2次空洞内に位置決めするステップを含んでいてもよい。方法は、シェルの第1の部分を
シェルの第2の部分に連結して、内側球がシェルの2次空洞内に保持されるようにするステップを含んでいてもよい。方法は、外側球をハウジングの1次空洞内にさらに位置決めするステップを含んでいてもよい。方法は、ハウジングのカラーをハウジングのハンドルにさらに連結させて、外側球がハウジング内に保持されるようにするステップを含んでいてもよい。方法は、外側球の外面を表面に抗して配置して、熱エネルギーが表面と内側球との間で移動するようにするステップを含んでいてもよい。詳細には、シェルは、機械的接続などの接続を介して第2の部分に選択的に取着される第1の部分を含んでいてもよい。第1の部分は第1の半球シェルを含んでいてもよく、第2の部分は第2の半球シェルを含んでいてもよい。さらに外側球は金属から構成されてもよく、かつ/または機械的接続はネジ接続を含んでいてもよい。さらに2次空洞は、内側球が2次空洞内に位置決めされたときに内側球の外面が外側球の内面に接触し得るように、内側球の容積に実質的に類似した容積を含んでいてもよい。ハウジングは、外側球の一部を保持するように構成され得る1次空洞を画定してもよい。ハウジングは、カラー、ハンドル、およびカラーとハンドルとの間での選択的連結を可能にする機械的連結器などの連結器を、含んでいてもよい。カラーは、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含んでいてもよい。カラーの第1の端部は、外側球が1次空洞内に位置決めされたときに外側球の一部がハウジングから突出するように、外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定してもよい。カラーの第2の端部は、ハンドルに取着されるように構成されてもよい。ハンドルは、外側球を支持し、外側球をカラーの円形開口に抗して保持するように構成された、少なくとも1つの構造を含んでいてもよい。内側球は、熱感受性材料で構成されてもよくまたはこの材料を含んでいてもよく、材料は、高い比熱容量を有していてもよい。熱感受性材料は、外側球と内側球との間での熱移動を可能にするために、冷却された熱状態に変化するように構成され得るゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、内側球と外側球との間での熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成され得るゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、冷却された熱状態、加熱された熱状態、および/または加熱され冷却された熱状態になるように、特に構成されてもよい。詳細には、熱感受性材料は、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、尿素、および同様のものを含んでいてもよい。
【0010】
[0010]他の態様は、筋肉マッサージの方法を含んでいてもよい。方法は、外側球の熱状態を変化させるステップを含んでいてもよい。外側球の熱状態を変化させるステップは、外側球を、炉、マイクロ波加熱炉、または沸騰水の平鍋内に配置するなどの、外側球を加熱するステップを含んでいてもよい。外側球の熱状態を変化させるステップは、外側球を冷凍庫内に配置するなどの、外側球を冷却するステップを含んでいてもよい。方法は、外側球をハウジングの1次空洞内に位置決めするステップを含んでいてもよい。方法は、ハウジングのカラーをハウジングのハンドルにさらに連結して、外側球がハウジング内に保持されるようにするステップを含んでいてもよい。方法は、表面と外側球との間で熱エネルギーを移動させるように、外側球の外面を表面に抗して配置するステップを含んでいてもよい。詳細には、ハウジングは、外側球の一部を保持するように構成され得る1次空洞を画定してもよい。ハウジングは、カラー、ハンドル、およびカラーとハンドルとの間での選択的連結を可能にする機械的連結器などの連結器を、含んでいてもよい。カラーは、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含んでいてもよい。カラーの第1の端部は、外側球が1次空洞内に位置決めされたときに外側球の一部がハウジングから突出し得るように、外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定してもよい。カラーの第2の端部は、ハンドルに取着されるように構成されてもよい。ハンドルは、外側球を支持し、外側球をカラーの円形開口に抗して保持するように構成された、少なくとも1つの構造を含んでいてもよい。外側球はソリッドであってもよく、または液体中心を有していてもよい。外側球は、熱感受性材料で構成されてもよくまたはこの材料を含んでいてもよく、材料は、高い比熱容量を有していてもよい。熱感受性材料は、外側球からの熱移動を可能に
するために、冷却された熱状態に変化するように構成され得るゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、外側球からの熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成され得るゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、冷却された熱状態、加熱された熱状態、および/または加熱され冷却された熱状態になるように、特に構成されてもよい。詳細には、熱感受性材料は、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、尿素、および同様のものを含んでいてもよい。
【0011】
[0011]別の態様は、シェルおよび2次空洞を備えた外側球を含んでいてもよい、ボールローラアセンブリである。内側球は、外側球の2次空洞内に配置されるように構成されてもよく、内側球は熱状態の変化に合わせて構成されてもよい。内側球と外側球との間の熱移動は、内側球が外側球内に位置決めされたときに可能になり得る。ハウジングは、外側球がハウジング内で回転可能にまたは移動可能であるように、外側球を保持するように構成されてもよい。外側球のシェルは、機械的接続を介してシェルの第2の部分に選択的に取着される第1の部分を含んでいてもよい。シェルの第1の部分は、第1の半球を含んでいてもよく、シェルの第2の部分は第2の半球を含んでいてもよい。望む場合には、外側球は金属で構成されてもよく、機械的接続は、ネジ接続を含んでいてもよい。2次空洞は、内側球が2次空洞内に位置決めされたときに内側球の外面が外側球の内面に接触し得るように、内側球の容積に実質的に類似した容積を含んでいてもよい。例示的な実施形態では、ハウジングは、外側球の一部を保持するように構成された1次空洞を画定してもよく、ハウジングは、カラー、ハンドル、およびカラーとハンドルとの間の選択的連結を可能にする連結器を含んでいてもよく、カラーは、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含んでいてもよく、カラーの第1の端部は、外側球が1次空洞内に位置決めされたときに外側球の一部がハウジングから突出し得るように、外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定してもよく、カラーの第2の端部は、ハンドルに取着されるように構成されてもよく、ハンドルは、外側球を支持し、カラーの円形開口に抗して外側球を保持するように構成された、少なくとも1つの構造を含んでいてもよい。内側球は、高い比熱容量を有する熱感受性材料で構成されてもよくまたはこの材料を含んでいてもよい。熱感受性材料は、外側球と内側球との間での熱を可能にするために、冷却された熱状態に変化させるように構成されたゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、内側球と外側球との間での熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成された、ゲルも含んでいてもよい。熱感受性材料は、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、または尿素を含んでいてもよい。
【0012】
[0012]さらに別の態様は、筋肉マッサージの方法である。方法は、内側球の熱状態を変化させるステップと、内側球を、外側球のシェルの2次空洞内に位置決めするステップと、シェルの第1の部分をシェルの第2の部分に連結して、内側球がシェルの2次空洞内に配置されるようにするステップと、外側球を、ハウジングの1次空洞に配置するステップと、ハウジングのカラーをハウジングのハンドルに連結して、外側球がハウジング内に配置されるようにするステップとを含んでいてもよい。シェルの第1の部分は、機械的接続を介してシェルの第2の部分に選択的に連結されてもよく、シェルの第1の部分は第1の半球を含んでいてもよく、シェルの第2の部分は第2の半球を含んでいてもよく、外側球は金属で構成されていてもよく、2次空洞は、内側球が2次空洞内に位置決めされたときに内側球の外面が外側球の内面に接触し得るように、内側球の容積に実質的に類似した容積を含んでいてもよい。ハウジングは、外側球の一部を保持するように構成された1次空洞を画定してもよく、ハウジングは、カラー、ハンドル、カラーとハンドルとの間で選択的連結を可能にする連結器を含んでいてもよく、カラーは、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含んでいてもよく、カラーの第1の端部は、外側球が1次空洞内に位
置決めされたときに外側球の一部がハウジングから突出するように、外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定してもよく、カラーの第2の端部は、ハンドルに取着されるように構成されてもよく、かつハンドルは、外側球を支持し、カラーの円形開口に抗して外側球を保持するように構成された少なくとも1つの構造を含んでいてもよい。内側球は、高い比熱容量を有する熱感受性材料で構成されてもよくまたはこの材料を含んでいてもよい。熱感受性材料は、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、または尿素を含んでいてもよい。熱感受性材料は、外側球と内側球との間の熱移動を可能にするために、冷却された熱状態に変化するように構成されたゲルを含んでいてもよい。熱感受性材料は、内側球と外側球との間で熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成されたゲルを含む。
【0013】
[0013]他の態様は、熱感受性材料から構成された内側球および熱伝導性材料から構成された外側球を含んでいてもよい、ボールローラアセンブリである。内側球は外側球内に配置されてもよく、外側球は、内側球、外側球、およびボールローラアセンブリの使用者の間で熱移動させるように構成されてもよい。ボールローラアセンブリは、断熱材料から構成されたハウジングを含んでいてもよく、外側球および内側球は、ハウジング内に配置されてもよい。内側球は、外側球から選択的に取外し可能であってもよく、外側球は、ハウジングから選択的に取外し可能であってもよい。熱感受性材料は、加熱および/または冷却されることが意図される材料であってもよい。例えば、熱感受性材料は、冷凍庫、冷蔵庫、氷、または別の適切な冷却環境に配置することが意図されてもよい。熱感受性材料は、炉、ストーブ、またはその他の適切な加熱環境に配置することが意図されてもよい。熱感受性材料は、長期間にわたり、熱または低熱源を供給することが意図されてもよい。熱伝導性材料は、熱を伝導することが意図される材料であってもよい。熱伝導材料は、熱感受性材料とボールローラアセンブリの使用者との間で熱を容易に移動させるよう、高い熱伝導度を有していてもよい。断熱材料は、熱を伝導することが意図されない材料であってもよい。断熱材料は、内側球または外側球の温度に比較してハウジングが比較的冷えたまたは温まった状態になり得るので、熱伝導性材料よりも著しく少ない熱を伝導させてもよく、ボールローラアセンブリの使用を容易にしてもよい。例えば、使用者に冷却環境を提供するために内側球が冷却される場合、ハウジングは、断熱材料から構成され得るので著しく冷却されなくてもよい。内側球が、使用者に加熱環境を提供するために加熱される場合、ハウジングは、断熱材料から構成され得るので著しく加熱されなくてもよい。
【0014】
[0014]有利には、上述の1つまたは複数の態様は、使用者への熱状態または熱勾配の適用を可能にしてもよい。使用者は、温感または冷感を経験してもよい。温または冷感は、利益を提供し得る。例えば、使用者の身体のけがをした部分を冷却すると、炎症を低減させることができる。さらに、身体のけがをした部分を温めると、損傷した筋肉を弛緩させるのを助けることができる。したがって、ボールローラの有効性を改善することができる。
【0015】
[0015]これらおよびその他の態様、特徴、および利点は、下記の図面の簡単な説明、図面、例示的な実施形態の詳細な説明、および添付される特許請求の範囲から、より完全に理解されよう。
【0016】
[0016]前述の概略的な記述および以下の詳細な記述の両方は、例示的でありかつ説明的であり、特許請求の範囲のように本発明を制限するものではないことを、理解されたい。
【0017】
[0017]添付される図面は、本発明の上記およびその他の態様、利点、および特徴をさらに例示し明らかにするために、例示的な実施形態の図を含有する。これらの図面は、本発明の単なる例示的な実施形態を示し、その範囲を限定するものではないことを理解された
い。さらに、図面は本発明の好ましいサイズ、規模、関係、および構成を例示し得るが、図面は、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものではないことが理解されよう。本発明について、添付図面の使用を通してさらなる具体性および詳細をもって記述し説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】[0018]例示的なボールローラアセンブリを示す図である。
図2A】[0019]例示的な、分離可能なボールローラアセンブリの、分解側断面図である。
図2B】[0020]図2Aに示される分離可能なボールローラアセンブリの、拡大側断面図である。
図3A】[0021]例示的なソリッドボールローラアセンブリの、分解側断面図である。
図3B】[0022]図3Aのソリッドボールローラアセンブリの、拡大側断面図である。
図4】[0023]図1のボールローラアセンブリ、図2Aの分離可能なボールローラアセンブリ、および/または図3Aのソリッドボールローラアセンブリに実装することができる、例示的なハウジングの斜視図である。
図5】[0024]図4のハウジングに実装することができる、例示的なハンドルの斜視図である。
図6】[0025]図4のハウジングに実装することができる、例示的なカラーの斜視図である。
図7】[0026]筋肉マッサージの例示的な方法のフローチャートである。
図8】[0027]分離可能なボールローラアセンブリの例示的な実施形態の側面図、および多数の内側球を備えた分離可能なボールローラアセンブリの例示的な実施形態の分解側面図である。
図9】[0028]ボールローラアセンブリの例示的な実施形態の、第1の斜視図である。
図10】[0029]図9のボールローラアセンブリの、第2の斜視図である。
図11】[0030]図9のボールローラアセンブリの、正面図である。
図12】[0031]図9のボールローラアセンブリの、背面図である。
図13】[0032]図9のボールローラアセンブリの、右側面図である。
図14】[0033]図9のボールローラアセンブリの、左側面図である。
図15】[0034]図9のボールローラアセンブリの、上面図である。
図16】[0035]図9のボールローラアセンブリの、底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0036]本発明は一般に、熱構成要素を備えたボールローラアセンブリを対象とする。しかし本発明の原理は、明示的に記述されまたは図示されるボールローラアセンブリに限定されない。本開示に照らして、本明細書に開示されるボールローラアセンブリは、様々な形状、サイズ、構成、および配置構成を有していてもよいことが理解されよう。ボールローラアセンブリは、特徴、構成要素、態様、および同様のものの任意の適切な数および組合せを含んでいてもよいことが理解されよう。さらに、添付される図に示されるボールローラアセンブリは特定のスタイルを有するように示されるが、ボールローラアセンブリは、任意の適切なスタイルまたは構成を有していてもよいことが理解されよう。
【0020】
[0037]さらに、ボールローラアセンブリの様々な例示的な実施形態の記述を補助するために、上、下、前、後ろ、側面、右、および左などの単語は、縮尺に合わせて描かれ得るが必ずしもそうでなくてもよい添付される図について、記述するのに使用される。ボールローラアセンブリは、様々な所望の位置または向きで配置されてもよく、数多くの場所、
環境、および配置構成で使用されてもよいことが、さらに理解されよう。次に備品の例示的な実施形態の詳細な記述は、下記の通りである。
【0021】
[0038]図1は、例示的なボールローラアセンブリ100を示す。図1は、ボールローラアセンブリ100の、組み立てられた斜視図を示す。図1のボールローラアセンブリ100は、マッサージまたは圧力をベースにした処置を行うために使用者によって実現され得る。例えば、けがをした後または運動期間の後、使用者はボールローラアセンブリ100を身体部分に抗して配置してもよい(例えば、使用者の皮膚に抗して、身体部分を覆う衣服に抗してしてボールローラアセンブリ100を位置決めする)。次いで使用者は、ボールローラアセンブリ100を、使用者に対して円形パターン、横向きパターン、または別のパターンに移動させながら、ボールローラアセンブリ100を自らの身体に向けて押圧してもよい。ボールローラアセンブリ100は、それが押圧される筋肉をマッサージしてもよく、そのようにすることで、痛みを低減させかつ/または筋肉の柔軟性もしくは回復を促進させ得る。ボールローラアセンブリは使用者によって使用されることが記述され得るが、第三者がボールローラを使用してもよいことが理解されよう。
【0022】
[0039]図1で、ボールローラアセンブリ100は、外側球102およびハウジング106を含んでいてもよい。一部の状況では、外側球102は、図1に示されるようにハウジング106内に位置決めされてもよい。ハウジング106は外側球102を保持してもよく、外側球102をハウジング106内で回転可能にしてもよい。例えば、ボールローラアセンブリ100は、ハウジング106によって保持されてもよい。ボールローラアセンブリ100を、外側球102を使用者に接触させながら、使用者に対して移動させてもよい。ボールローラアセンブリ100を移動させるとき、ハウジング106は、使用者の手に対して固定されたまたは実質的に固定された向きで保持されてもよい。外側球102は、使用者との接触を維持し、ハウジング106内で回転してもよい。図1で、矢印108は、ハウジング106に対する外側球102の相対回転運動を示し得る。
【0023】
[0040]他の状況において、外側球102は、ハウジング106から取り外してもよい。これらの状況において、外側球102は、使用者に接触させて配置されてもよい。次いで外側球102は、ハウジング106を使用することなく上述のように使用者に抗して押圧されてもよい。使用後、外側球102をハウジング106内に再度位置決めしてもよい。
【0024】
[0041]ボールローラアセンブリ100は、ボールローラアセンブリ100の少なくとも一部と使用者との間での熱エネルギーの移動など、熱エネルギーの移動を可能にするように構成されてもよい。例えば、ボールローラアセンブリ100は、使用者と外側球102との間での熱エネルギーの移動を可能にするように構成されてもよい。一部の実施形態では、外側球102はソリッド構造であってもよい。これらおよびその他の実施形態では、外側球102は、熱状態が変化し得る環境に配置されてもよい。例えば、使用前に、外側球102を冷凍庫、冷蔵庫、または氷水に配置して外側球102を冷却してもよい。次いでボールローラアセンブリ100は、使用者に抗して配置されてもよい。次いで熱エネルギーは、使用者とボールローラアセンブリ100との間で移動してもよく、その結果、使用者は冷却効果を体験することができる。さらにまたは代替として、外側球102を加熱するために、外側球102を炉または加熱された水の中に配置してもよい。次いでボールローラアセンブリ100を使用者に抗して配置してもよい。熱エネルギーは、ボールローラアセンブリ100と使用者との間で移動してもよく、その結果、使用者は加熱効果を感じることができる。
【0025】
[0042]一部の実施形態では、外側球102は、分離可能な構造を含んでいてもよい。これらおよびその他の実施形態では、ボールローラアセンブリ100は、内側球を含んでいてもよい(以下に図示し記述する)。内側球は、外側球102内に位置決めされるように
構成されてもよい。内側球は加熱されても冷却されてもよく、次いで外側球102内に位置決めされてもよい。次いで熱エネルギーを、外側球102、使用者、および内側球の間で移動させてもよい。例えば内側球は、外側球102内で冷却され位置決めされてもよい。次いで外側球102は、使用者に接触させて配置されてもよい。次いで熱エネルギーは、使用者、外側球102、および内側球の間を通ってもよい。したがって使用者は、冷たい感覚を体験することができる。同様に内側球は、外側球102内で加熱され位置決めされてもよい。次いで外側球102を、使用者に接触させて配置してもよい。次いで熱エネルギーを、内側球、外側球102、および使用者の間に通してもよい。したがって使用者は、熱い感覚を体験することができる。本開示を検討後、熱エネルギーの移動は、伝導、対流、および/または放射によるものであってもよいことが理解されよう。これらの例示的な実施形態のいくつかの追加の詳細を、以下に提示する。
【0026】
[0043]本出願の全体を通し、いくつかの構成要素は、便宜上および読み易さのために、球と呼んでもよい。本開示の利益により、球と呼ばれる構成要素は実質的に球、円形、ボール、回転楕円体、グローブ、および同様のものであってもよいことが理解されよう。一部の実施形態で、本開示に記述される球は、厳密な球形を含まなくてもよい。例えば、球は、楕円、長円、卵形、ナシ形、および同様のものなどのその他の形状を有していてもよい。本開示を検討後、これらの構成要素は、例えばボールローラアセンブリ100の意図される使用に応じて、その他の適切な形状、サイズ、構成、および/または配置構成を有していてもよいことが理解されよう。
【0027】
[0044]図2Aおよび2Bは、例示的な分離可能なボールローラアセンブリ200を示す。分離可能なボールローラアセンブリ200は、図1のボールローラアセンブリ100の実施形態であってもよい。図2Aは、分離可能なボールローラアセンブリ200の分解断面図を示す。図2Bは、表面202に接触している分離可能なボールローラアセンブリ200の組立て断面図を示す。
【0028】
[0045]図2Aおよび2Bの分離可能なボールローラアセンブリ200は、分離可能な外側球204、内側球208、および図1のハウジング106を含んでいてもよい。分離可能な外側球204は、図1の外側球102に実質的に類似していてもよくかつ対応してもよい。
【0029】
[0046]分離可能な外側球204は、2次空洞206が内部に配置および/または画定されていてもよいシェルで、構成されてもよい。例えば、分離可能な外側球204のシェルは、機械的接続212などの接続を介して第2の部分210Bに選択的に取着される第1の部分210Aを含んでいてもよい。機械的接続212は、ネジ接続、圧入接続、磁気接続、これらの組合せ、または別の適切な接続を含んでいてもよい。第1の部分210Aの第2の部分210Bからの分離は、2次空洞206へのアクセスを可能にし得る。例えば、第1の部分210Aが第2の部分210Bから分離されたとき、内側球208は、第1の部分210Aまたは第2の部分210Bによって画定された2次空洞206の一部に位置決めされてもよい。第1の部分210Aまたは第2の部分210Bの他方は、第1の部分210Aまたは第2の部分210Bに、機械的連結などで連結されてもよく、そのようにすることで、内側球208を、分離可能な外側球204の2次空洞206内に閉じ込めてもよい。
【0030】
[0047]このおよびその他の例示的な実施形態では、第1の部分210Aが第1の半球シェルを含んでいてもよい。さらに第2の部分210Bは、第2の半球シェルを含んでいてもよい。第1の半球シェルは、機械的接続212の第1の部分を含んでいてもよい(例えば、雄ネジ)。第2の半球シェルは、機械的接続212の第2の部分を含んでいてもよい(例えば、雌ネジ)。第1の半球シェルおよび第2の半球シェルは、分離可能な外側球2
04を構成するため機械的接続するように構成されてもよい。
【0031】
[0048]一部の実施形態では、分離可能な外側球204は、3つ以上の部分を含んでいてもよい。例えば、分離可能な外側球204は、2つの端部を備えた中心環を含んでいてもよい。さらにまたは代替として、分離可能な外側球204は、半球シェルではない2つの部分を含んでいてもよい。例えば、2つの部分の1つは、半球にとどまらないものを含んでいてもよい。
【0032】
[0049]図2Aおよび2Bに示される例示的な実施形態では、分離可能な外側球204は、実質的に滑らかであってもよいまたは滑らかであってもよいソリッド外面214を含んでいてもよい。一部の実施形態では、分離可能な外側球204は、1つまたは複数の穴によって画定されまたはそのような穴を含んでいてもよく、かつ/またはパターン(例えば、小さい突出または畝)が表面に画定されている外面を含んでいてもよい。外面214は、例えばボールローラアセンブリ100の意図される使用に応じて、1つまたは複数の突起および/または凹部も含んでいてもよい。
【0033】
[0050]分離可能な外側球204は、熱エネルギーの移動を伝えまたは容易にする材料で構成されてもよい。例えば、分離可能な外側球204は、アルミニウム、銅、鋼などの金属または金属合金で構成されてもよい。一部の実施形態では、分離可能な外側球204は、プラスチック(例えば、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)など)、セラミック、または同様のものなどの別の材料で構成されてもよい。
【0034】
[0051]一部の実施形態では、2次空洞206は、内側球208の容積に実質的に類似した容積を含んでいてもよい。例えば、2次空洞206は、内側球208が2次空洞206内に位置決めされたときに、内側球208の外面216が、分離可能な外側球204の内面218に接触し得るように画定されてもよい。一部の実施形態では、2次空洞206は、内側球208の一部に接触するように構成された容積を含んでいてもよい。例えば2次空洞206の容積は、内側球208よりもいくらか大きくてもよく、そのようにすることで、温度変化による内側球208の容積の変化を補償することができる。
【0035】
[0052]内側球208は、熱状態を変化させるために構成されてもよい。例えば内側球208は、熱感受性材料で構成されてもよくまたはこのような材料を含んでいてもよい。熱感受性材料の例は、水の場合よりも高い比熱容量を有する材料を含んでいてもよい。例えば、熱感受性材料は、冷蔵ゲルなどのゲルを含んでいてもよい。冷蔵ゲルなどのゲルは、分離可能な外側球204から内側球208への熱移動を可能にするために、冷却された熱状態に変化するように構成されてもよい。さらに熱感受性材料は、内側球208から分離可能な外側球204への熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成された冷蔵ゲルなどのゲルを含んでいてもよい。本開示に記述される実施形態では、熱感受性材料は、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、尿素、これらの組合せ、または別の適切な材料を含んでいてもよい。
【0036】
[0053]図2Bを参照すると、内側球208は、分離可能な外側球204内に位置決めされる前に、加熱されても冷却されてもよい。次いで熱エネルギーを、分離可能な外側球204と内側球208との間で移動させてもよい。例えば、内側球208は、冷凍庫、冷蔵庫、氷水浴、または別の適切な冷却環境に内側球208を配置することによって、冷却されてもよい。ある期間の後(例えば、10分または別の適切な期間)、内側球208の熱状態が変化し得る。例えば、内側球208の温度は低減され得る。
【0037】
[0054]次いで内側球208を、分離可能な外側球204の2次空洞206内に位置決めしてもよい。次いで分離可能な外側球204を、表面202に接続させて配置してもよい。ついでより詳細には、分離可能な外側球204の外面214を、表面202に接触させて配置してもよい。表面202は、使用者の四肢(例えば、腕または足)または使用者の別の身体部分(例えば、背中または首)に接触してもよい。次いで熱エネルギーは、表面202、分離可能な外側球204、および内側球208の間を通ってもよい。熱エネルギーの例示的な移動を、矢印220によって図2に表す。したがって分離可能なボールローラアセンブリ200は、表面202を冷却し得る。
【0038】
[0055]同様に、内側球208は、内側球208を炉、マイクロ波加熱炉、温水などに入れることによって加熱されてもよい。ある期間(例えば、10分または別の適切な期間)の後、内側球208の熱状態が変化してもよい。例えば、内側球208の温度は上昇してもよい。次いで内側球208は、分離可能な外側球204の2次空洞206に位置決めされてもよい。次いで分離可能な外側球204は、表面202に接続されて配置されてもよい。次いでより詳細には、分離可能な外側球204の外面214は、表面202に接触して配置されてもよい。次いで熱エネルギーを、内側球208、表面202、および分離可能な外側球204の間で移動させてもよい。熱エネルギーの例示的な移動は、矢印222によって図2Bに表される。したがって分離可能なボールローラアセンブリ200は、表面202を加熱することができる。
【0039】
[0056]図2Aおよび2Bの実施形態では、分離可能なボールローラアセンブリ200が内側球208を含んでいてもよい。他の実施形態では、分離可能なボールローラアセンブリ200は、2つ以上の内側球208を含んでいてもよい。これらおよびその他の実施形態では、2つ以上の内側球208のそれぞれは、熱状態での特定の変化に合わせて構成されてもよい。例えば、分離可能なボールローラアセンブリ200は、冷却のために第1の内側球をおよび加熱のために第2の内側球を、含んでいてもよい。内側球208は、球として図示されかつ/または記述され得るが、本開示を検討後、球は任意の適切なサイズ、形状、構成、および/または配置構成を有することができることが理解されよう。さらに内側球208は、非晶質、柔軟性、順応性、変化可能、および/または不規則な外面を有することができる。
【0040】
[0057]図3Aおよび3Bは、例示的なソリッドボールローラアセンブリ300を示す。ソリッドボールローラアセンブリ300は、図1のボールローラアセンブリ100の実施形態であってもよい。図3Aは、ソリッドボールローラアセンブリ300の分解断面図を示す。図3Bは、表面302に接触しているソリッドボールローラアセンブリ300の組立て断面図を示す。図3Aおよび3Bのソリッドボールローラアセンブリ300は、ソリッド外側球304および図1のハウジング106を含んでいてもよい。ソリッド外側球304は、図1の外側球102に実質的に類似していてもよく、また、この外側球102に対応していてもよい。ソリッドボールローラについて記述するのに共に使用される「ソリッド」という用語は、外側球304が、1つまたは複数の部分に分離されるように構成されておらずまたはそのように分離されることが意図されないことを示す(例えば、2つの半球シェル)。ソリッドボールローラは、一体化された1片の構造であってもよく、ソリッドボールローラは任意の適切な数の構成要素を含んでいてもよい。
【0041】
[0058]より詳細には、ソリッド外側球304は、単一材料311で形成されてもよく、または多数の材料313および315で形成されてもよい。例えば、ソリッド外側球304が単一材料311を含む実施形態では、ソリッド外側球304は、全体が金属または金属合金、例えば鋼、アルミニウムなどで構成されてもよい。あるいは、ソリッド外側球304は、全体が非金属材料で構成されてもよい。例えばソリッド外側球304は、全体が
セラミックまたはポリマー(例えば、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)など)で構成されてもよい。ソリッド外側球304の単一材料311は、上述の熱感受性材料を含んでいてもよい。
【0042】
[0059]ソリッド外側球304が多数の材料313および315を含む実施形態では、ソリッド外側球304が、第1の材料313の外側シェルを含んでいてもよい。内部材料315は、外側シェル内に配置されてもよい。外側シェルは、金属もしくは金属合金、ポリマー、またはセラミックで構成されてもよい。内部材料315および/または外側シェルの材料313は、少なくとも部分的に、熱感受性材料で構成されてもよい。
【0043】
[0060]内部材料315は、外側シェル内に保持されてもよい。例えば、内部材料315は、ソリッド外側球304から取外し可能でなくてもよくまたは容易に取外し可能であってもよい(例えば、外側シェルを損傷することなく)。一部の実施形態では、内部材料315は、液体を含んでいてもよい。
【0044】
[0061]ソリッド外側球304は、熱状態の変化に合わせて構成されてもよい。例えばソリッド外側球304は、ソリッド外側球304への熱移動を可能にするために、冷却された熱状態に変化するように構成されてもよく、またはソリッド外側球304からの熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成されてもよい。
【0045】
[0062]図3Aおよび3Bの実施形態では、ソリッド外側球304は、実質的に滑らかであってもよくまたは滑らかであってもよいソリッド外面314を含んでいてもよい。一部の実施形態では、ソリッド外側球304は、1つまたは複数の穴によって画定されてもよくまたはそのような穴を含んでいてもよく、かつ/またはパターンが表面に画定されている外面を含んでいてもよい。外面314は、例えばボールローラアセンブリ100の意図される使用に応じて、1つまたは複数の突起および/または凹部を含んでいてもよい。
【0046】
[0063]図3Bを参照すると、ソリッド外側球302は、表面302に接触して位置決めされる前に加熱されても冷却されてもよい。次いで熱エネルギーを、ソリッド外側球304と表面302との間で移動させてもよい。例えば、ソリッド外側球304は、ソリッド外側球304を冷凍庫、冷蔵庫、氷水浴、または別の適切な冷却環境に配置することによって、冷却されてもよい。いくらかの期間(例えば、10分または別の適切な期間)の後、ソリッド外側球304の熱状態は変化してもよい。例えばソリッド外側球304の温度は低減させてもよい。特に、ソリッド外側球304の単一材料は冷却されてもよい。あるいは、外側シェルおよび/または内部材料は冷却されてもよい。
【0047】
[0064]次いでソリッド外側球304は、ハウジング106によって画定された1次空洞401内に位置決めされてもよい。次いでソリッド外側球304またはその外面314は、表面302に接触して配置されてもよい。表面302は、使用者の四肢(例えば、腕または足)または別の身体部分(例えば、背中または首)を含んでいてもよい。次いで熱エネルギーは、表面302とソリッド外側球304との間を通ってもよい。熱エネルギーの例示的な移動は、矢印320によって図3Bで表される。したがってソリッドボールローラアセンブリ300は、表面302を冷却することができる。
【0048】
[0065]同様に、ソリッド外側球304は、ソリッド外側球304を炉、マイクロ波加熱炉、温水などに配置することによって、加熱されてもよい。いくらかの期間(例えば、10分または別の適切な期間)の後、ソリッド外側球304の熱状態は変化してもよい。例えば、ソリッド外側球304の温度は上昇してもよい。特に、ソリッド外側球304の単一材料は、加熱されてもよい。あるいは、外側シェルおよび/または内部材料は、加熱されてもよい。
【0049】
[0066]次いでソリッド外側球304は、ハウジング106によって画定された1次空洞401内に位置決めされてもよい。次いでソリッド外側球304またはその外面314は、表面302に接触して配置されてもよい。次いで熱エネルギーは、ソリッド外側球304と表面302との間を通ってもよい。熱エネルギーの例示的な移動は、矢印322によって図3Bで表される。したがってソリッドボールローラアセンブリ300は、表面302を加熱することができる。
【0050】
[0067]図4は、1つまたは複数の例示的な実施形態と併せて記述され得る少なくとも1つの実施形態によるハウジング106を示す。例えば図4に示されるハウジング106は、ハウジング106の分解図を示す図3Aに示される例示的な実施形態と併せて記述される。ハウジング106は、外側球102などの外側球、分離可能な外側球204、ソリッド外側球304、および同様のものを保持するように構成されてもよい。ハウジング106は、外側球がハウジング106内で回転可能にまたは移動可能であるように、外側球を保持するために構成されてもよい。例えば、使用者がボールローラアセンブリを移動させるとき、ハウジング106の向きは実質的に一貫した向きを保持してもよく、外側球は、ハウジング106内で回転または移動してもよい。
【0051】
[0068]ハウジング106は、外側球の一部を保持するように構成された1次空洞401の少なくとも一部を画定してもよい。1次空洞401は、ハウジング106の最上部で開放していてもよく、外側球の一部をハウジング106から突出させるようにサイズが決められてもよい。
【0052】
[0069]ハウジング106は、カラー600、ハンドル500、およびカラー600とハンドル500との間の選択的連結を可能にする機械的連結器などの連結器を、含んでいてもよい。機械的連結器は、2つ以上の要素を含んでいてもよい。要素の1つまたは複数はカラー600上に画定されていてもよく、要素の1つまたは複数はハンドル500上に画定されていてもよい。
【0053】
[0070]図3Aで最も良く見られるように、カラー600は、カバー403および上方ハウジング405を含んでいてもよい。カバー403は、上方ハウジング405に接着されてもよくまたはその他の手法で上方ハウジング405上に配置されてもよい。カバー403は、上方ハウジング405の表面を滑らかにしてもよく、使用者がカラー600を把持できるようにするテクスチャを備えた表面を提供してもよい。
【0054】
[0071]ハンドル500は、ハンドルカバー407および下方ハウジング409を含んでいてもよい。ハンドルカバー407は、下方ハウジング409に接着されてもよくまたは他の手法で下方ハウジング409上に配置されてもよい。ハンドルカバー407は、下方ハウジング409の表面を滑らかにしてもよく、使用者がハンドル500を把持できるようにするテクスチャを備えた表面を提供してもよい。
【0055】
[0072]図5は、ハウジング106で実現され得る例示的なハンドル500を例示する。例示的なハンドル500は、図2A~3Bおよび4にも示される。ハンドル500は、図4の1次空洞401の一部を画定してもよい。ハンドル500は、1つまたは複数の構造502を含んでいてもよい。構造502は、内面504から1次空洞401に突出してもよい。構造502は、外側球(例えば、外側球102、分離可能な外側球204、またはソリッド外側球304)を支持するように構成されてもよい。示される実施形態では、構造502は、環形状の突起506を含んでいてもよい。環形状の突起506は、外側球の形状に対応するように構成されてもよい。また、環形状の突起506は、内面504から特定の高さ508だけ延びていてもよい。特定の高さ508は、外側球が、本開示の他の
箇所に記述されるカラー600などのカラーに抗して保持されるように、サイズが決められてもよい。
【0056】
[0073]例えば、図3Bおよび5を参照すると、構造502は、内面504から1次空洞401に突出していてもよい。構造502は、ソリッド外側球304を支持するように構成されてもよい。環形状の突起506は、ソリッド外側球304がカラー600に抗して保持されるように、内面504から特定の高さ508だけ延びていてもよい。特に、環形状の突起506は、開口606に抗してソリッド外側球304を保持してもよい。
【0057】
[0074]元の図5を参照すると、ハンドル500は第1の端部505を含んでいてもよい。第1の端部505は、ほぼ円筒状の構造507を含んでいてもよい。円筒状構造507は、丸みの付いた三角形部分509から延びてもよい。機械的連結器の第1の要素511は、円筒状構造507から延びてもよい。
【0058】
[0075]図6は、ハウジング106で実現され得る例示的なカラー600を示す。カラー600は、図2A~3Bおよび4にも示される。カラー600は、一般に材料の環を含んでいてもよい。材料の環は、第1の端部602および第2の端部604を有していてもよい。カラー600の第1の端部602は、円形または実質的に円形の開口606を画定してもよい。開口606は、外側球102、分離可能な外側球204、またはソリッド外側球304などの外側球の直径未満の直径608を有していてもよい。直径608は、ハウジング106に画定された1次空洞内に外側球が位置決めされたとき、外側球の一部がハウジング106から突出し得るように画定されてもよい。
【0059】
[0076]例えば、図3Bおよび6を参照すると、開口606の直径608は、ソリッド外側球304の直径303より小さくてもよい。直径608は、ハウジング106に画定された1次空洞401にソリッド外側球304が位置決めされたとき、ソリッド外側球304の一部307がハウジング106から突出し得るように、定められてもよい。
【0060】
[0077]図4~6を併せて参照すると、ハウジング106は、接続または連結、例えば機械的連結器を含んでいてもよい。機械的連結器は、第1の要素511および第2の要素610を含んでいてもよい。第2の要素610は、第1の要素511とインターフェースをとるように構成されてもよい。第2の要素610は、カラー600の第2の端部604上に位置決めされてもよい。例えばカラー600は、カラー600の第2の端部604がハンドル500の上面515に接触するように、ハンドル500上に配置されてもよい。カラー600は、ハンドル500に対して回転されてもよく、そのようにすることで、ハンドル500の第1の要素511にカラー600の第2の要素610を係合させることができる。
【0061】
[0078]図7は、少なくとも1つの例示的な実施形態による、筋肉マッサージの例示的な方法700のフローチャートである。個別のブロックとして例示されるが、所望の実現例に応じて、様々なブロックを追加のブロックに分割してもよく、より少ないブロックに組み合わせてもよく、または排除してもよい。望む場合には、追加のブロックを、例えばボールローラアセンブリ100の意図される使用に応じて付加してもよい。
【0062】
[0079]方法700は、ブロック702で開始してもよく、そこでは内側球の熱状態が変化してもよい。内側球の熱状態が変化するステップは、内側球を炉、マイクロ波加熱炉、または沸騰水の平鍋に入れること、または内側球を冷凍庫、冷水、または氷に入れることを含んでもよい。本開示を検討後、ボールローラアセンブリ100の1つまたは複数の構成要素の熱状態は、任意の適切な手段または方法によって変化し得ることが理解されよう。
【0063】
[0080]ブロック704で、例示的な方法は、外側球102のシェルによって画定された2次空洞内に位置決めされた内側球を、含んでいてもよい。内側球は、上述の高い比熱容量を備えた熱感受性材料などの熱感受性材料で構成されてもよく、またはそのような熱感受性材料を含んでいてもよい。外側球は金属で構成されてもよく、かつ/または機械的接続はネジ接続を含んでいてもよい。さらに2次空洞は、内側球が2次空洞内に位置決めされたときに内側球の外面が外側球の内面に接触し得るように、内側球の容積に実質的に類似した容積を含んでいてもよい。
【0064】
[0081]ブロック706で、例示的な方法は、シェルの第1の部分であってこれがシェルの第2の部分に連結されているものを含んでいてもよい。例えば、シェルの第1の部分は、内側球がシェルの2次空洞内に保持されるように、シェルの第2の部分に連結されてもよい。シェルは、機械的接続などの接続を介して第2の部分に選択的に取着された第1の部分を含んでいてもよい。第1の部分は、第1の半球シェルを含んでいてもよく、第2の部分は第2の半球シェルを含んでいてもよい。
【0065】
[0082]ブロック708で、例示的な方法は、外側球102をハウジングの1次空洞内に位置決めするステップを含んでいてもよい。ハウジングは、外側球の一部を保持するように構成され得る1次空洞を画定してもよい。ハウジングは、カラー、ハンドル、およびカラーとハンドルとの間で選択的連結を可能にする機械的連結器などの連結器を含んでいてもよい。カラーは、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含んでいてもよい。カラーの第1の端部は、外側球が1次空洞内に位置決めされたときに外側球の一部がハウジングから突出し得るように、外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定してもよい。カラーの第2の端部は、ハンドルに取着されるように構成されてもよい。ハンドルは、外側球を支持し、外側球をカラーの円形開口に抗して保持するように構成された、少なくとも1つの構造を含んでいてもよい。
【0066】
[0083]ブロック710で、例示的な方法は、外側球がハウジング内に保持されるように、ハウジングのカラーをハウジングのハンドルに連結するステップを含んでいてもよい。ブロック712で、例示的な方法は、表面に抗して配置された外側球の外面を含んでいてもよい。例えば、外側球の外面は、熱エネルギーが表面と内側球との間で移動するように、表面に抗して配置されてもよい。
【0067】
[0084]図8は、分離可能なボールローラアセンブリの例示的な実施形態の組立て図の画像、および多数の内側球を備えた分離可能なボールローラアセンブリの分解図の画像を含む。
【0068】
[0085]図9~16は、ボールローラアセンブリの例示的な実施形態の図を示す。
【0069】
[0086]当業者なら、本明細書に開示されるこのおよびその他の手順および方法に関し、プロセスおよび方法で発揮される機能が異なる順序で実現され得ることが理解されよう。さらに、概説したステップおよび操作は、単なる例として提示され、ステップおよび操作のいくつかは、開示される実施形態を損なうことなく、任意選択であってもよく、より少ないステップおよび操作になるよう組み合わせてもよく、または追加のステップおよび操作に拡張してもよい。
【0070】
[0087]当業者なら、本開示の検討後、ボールローラアセンブリは、例えばボールローラアセンブリの意図される使用に応じて、その他の適切な形状、サイズ、構成、および配置構成を有していてもよいことが理解されよう。当業者なら、ボールローラアセンブリの種々の構成要素は、例えばボールローラアセンブリの意図される使用に応じて、様々な形状
、サイズ、構成、および配置構成を有していてもよいことも理解されよう。さらに当業者なら、ボールローラアセンブリは、特徴または態様の任意の適切な数または組合せを含んでいてもよいことが理解されよう。
【0071】
[0088]本発明を、ある特定の例示的な実施形態に関して記述してきたが、当業者に明らかなその他の実施形態も、本発明の範囲内にある。したがって本発明の範囲は、以下に続く特許請求の範囲によってのみ定義されるものとする。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2022-08-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェル(210)および2次空洞(206)を含む外側球(204)と、
冷却のための第1可変熱状態を有する、前記外側球の前記2次空洞内に配置可能かつ前記2次空洞から除去可能に構成された第1内側球(208)と、
加熱のための第2可変熱状態を有する、前記外側球の前記2次空洞内に配置可能かつ前記2次空洞から除去可能に構成された第2内側球(208)と、
前記外側球を保持するハウジング(106)であって、前記外側球が前記ハウジング内で回転可能であるようになされたハウジングと
を含む、
ボールローラアセンブリ。
【請求項2】
前記外側球の前記シェルが第1の部分を含み、前記第1の部分が、機械的接続を介して前記シェルの第2の部分に可逆的に連結可能である、
請求項1に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項3】
前記シェルの前記第1の部分が第1の半球を含み、
前記シェルの前記第2の部分が第2の半球を含む、
請求項2に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項4】
前記外側球が金属から構成される、
請求項2に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項5】
前記機械的接続がネジ接続を含む、
請求項2に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項6】
前記2次空洞が、前記内側球の容積に類似した容積を含み、
前記内側球が前記2次空洞内に位置決めされたときに前記内側球の外面が前記外側球の内面に接触するようになされている、
請求項1に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項7】
前記ハウジングが、前記外側球の一部を保持するように構成された1次空洞を画定し、
前記ハウジングが、カラー、ハンドル、および前記カラーと前記ハンドルとの間の選択的連結を可能にする連結器を含み、
前記カラーが、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含み、
前記カラーの前記第1の端部が、前記外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定し、
前記外側球が前記1次空洞内に位置決めされたときに前記外側球の一部が前記ハウジングから突出するようになされており、
前記カラーの前記第2の端部が、前記ハンドルに取着されるように構成され、
前記ハンドルが、前記外側球を支持し、前記カラーの前記円形開口に抗して前記外側球を保持するように構成された少なくとも1つの構造を含む、
請求項1に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項8】
前記第1内側球が、水の比熱容量よりも高い比熱容量を有する第1熱感受性材料から構成されまたは前記第1熱感受性材料を含
前記第2内側球が、水の比熱容量よりも高い比熱容量を有する第2熱感受性材料から構成されまたは前記第2熱感受性材料を含む、
請求項1に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項9】
前記第1熱感受性材料が、前記外側球と前記第1内側球との間で熱を可能にするために、冷却された熱状態に変化するように構成されたゲルを含む、
請求項8に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項10】
前記第2熱感受性材料が、前記第2内側球と前記外側球との間で熱移動を可能にするために、加熱された熱状態に変化するように構成されたゲルを含む、
請求項8に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項11】
前記熱感受性材料が、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、または尿素を含む、
請求項8に記載のボールローラアセンブリ。
【請求項12】
冷却のための熱状態の第1変化のために構成された第1内側球と、加熱のための熱状態の第2変化のために構成された第2内側球とから、内側球(208を選択することと、
前記内側球の熱状態を変化させることと、
前記内側球(208)を、外側球(204)のシェル(210)の2次空洞(206)内に位置決めすることと、
前記シェルの第1の部分(210A)を前記シェルの第2の部分(210B)に連結し、前記内側球が前記シェル(210)の前記2次空洞(206)内に配置されるようにすることと、
前記外側球(204)を、ハウジング(106)の1次空洞(401)に配置することと、
前記ハウジング(106)のカラー(600)を、前記外側球(204)が前記ハウジング(106)内に配置されるように前記ハウジング(106)のハンドル(500)に連結する
を含む、
肉マッサージのためのシステムを準備する方法。
【請求項13】
前記シェルの前記第1の部分が、機械的接続を介して、前記シェルの前記第2の部分に選択的に連結され、
前記シェルの前記第1の部分が第1の半球を含み、前記シェルの前記第2の部分が第2の半球を含み、
前記外側球が金属から構成され、
前記2次空洞が、前記内側球の容積に類似した容積を含み、前記内側球が前記2次空洞に位置決めされたときに、前記内側球の外面が前記外側球の内面に接触するようになされている、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ハウジングが、前記外側球の一部を保持するように構成された1次空洞を画定し、
前記ハウジングが、カラー、ハンドル、および前記カラーと前記ハンドルとの間の選択的連結を可能にする連結器を含み、
前記カラーが、第1の端部および第2の端部を有する材料の環を含み、
前記カラーの前記第1の端部が、前記外側球の直径未満の直径を有する円形開口を画定し、前記外側球が前記1次空洞内に位置決めされたときに前記外側球の一部が前記ハウジングから突出するようになされており、
前記カラーの前記第2の端部が、前記ハンドルに取着されるように構成され、
前記ハンドルが、前記外側球を支持し、前記カラーの前記円形開口に抗して前記外側球を保持するように構成された少なくとも1つの構造を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記内側球が、水の比熱容量よりも高い比熱容量を有する熱感受性材料から構成されまたは前記熱感受性材料を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記熱感受性材料が、酢酸ナトリウムの過飽和水溶液、ポリアクリル酸ナトリウム、塩水和物、ジエチレングリコール、エチレングリコール、硝酸アンモニウム、硝酸アンモニウムカルシウム、パラフィン、または尿素を含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
冷却のための熱状態の第1変化のために構成された熱感受性材料から構成された第1内側球(208)と、
加熱のための熱状態の第2変化のために構成された熱感受性材料から構成された第2内側球(208)と、
熱伝導性材料から構成された外側球(204)であって、前記第1内側球(208)および前記第2内側球(208)が前記外側球(204)内に交換可能に配置可能であり、前記外側球(204)が、前記第1内側球(208)と前記第2内側球(208)と、前記外側球(204)と、ボールローラアセンブリの使用者の間で熱移動を可能にするように構成された、外側球と、
断熱材料から構成されたハウジング(106)であって、前記外側球(204)が前記ハウジング内において回転可能である、ハウジングと
を含む、
マッサージのためのシステム。
【請求項18】
記外側球が、前記ハウジングから選択的に取外し可能である、
請求項17に記載のシステム。
【外国語明細書】