(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133384
(43)【公開日】2022-09-13
(54)【発明の名称】保管システムからユニットを回収するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20220906BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022108258
(22)【出願日】2022-07-05
(62)【分割の表示】P 2019517842の分割
【原出願日】2017-10-02
(31)【優先権主張番号】1616597.9
(32)【優先日】2016-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】515134368
【氏名又は名称】オカド・イノベーション・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ラース・スバーカー・トゥーレ・リンボ
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュウ・ジョン・イングラム-テッド
(72)【発明者】
【氏名】パウエル・カロリンクザク
(57)【要約】 (修正有)
【課題】物品がフレーム構造体部内のスタック可能なコンテナ内に保管される、保管システムにおいて使用するための荷積み取り扱い装置を提供する。
【解決手段】本発明の1つの実施形態によると、荷積み取り扱い装置(100)は、複数のコンテナ(106)が持ち上げられるコンテナ受け入れ空間を含む。コンテナ受け入れ空間は、持ち上げられるべきコンテナ(106)と対応する数の車両モジュールの真下に配置され、電力コンポーネント、制御コンポーネント、駆動コンポーネント、および持ち上げコンポーネントなどのコンポーネントが収容される。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保管システムにおいてスタックされた持ち上げおよび移動コンテナ106のための荷積み取り扱い装置100であって、前記保管システムは、コンテナ106の前記スタック12上の格子パターン中に配置された複数のレールまたはトラックを備え、前記格子パターンは、複数の格子空間と、単一の格子空間のみのフットプリント内に位置する各スタック12とを備え、前記荷積み取り扱い装置100は、前記スタック12の上方の前記レールまたはトラック上で横方向に移動するように構成され、前記荷積み取り扱い装置100は、使用の際に前記レールまたはトラックの上方に位置するコンテナ受け入れ空間120を備え、前記荷積み取り扱い装置は、複数の車両モジュール103をさらに備え、前記モジュール103は、前記コンテナ受け入れ空間120の中に、車両モジュール103と対応する数のコンテナ106を持ち上げるように配置されたコンテナ持ち上げ手段110を備える、荷積み取り扱い装置。
【請求項2】
前記車両モジュール103は、前記コンテナ受け入れ空間120の上方で移動可能であり、前記モジュール103の前記移動は、前記車両モジュール103の移動がコンテナ106に、異なるフットプリントを有するロケーションから回収されかつ異なるフットプリントを有するロケーションに下ろすことを可能にさせるように、前記スタック12の前記フットプリントに関連する、請求項1に記載の荷積み取り扱い装置100。
【請求項3】
前記車両は、上部112と下部114とを備え、前記上部112は、電源コンポーネント、制御コンポーネント、駆動コンポーネント、および/または持ち上げおよび下降コンポーネントなどのコンポーネントを収容し、前記下部114は、前記コンテナ受け入れ凹部120を備え、ここにおいて、前記下部114は、上部112の直下に配置される、請求項1または2に記載の荷積み取り扱い装置100。
【請求項4】
前記装置100は、前記コンテナ受け入れ凹部120を実質的に取り囲む外部ハウジングをさらに備える、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置100。
【請求項5】
前記ハウジングは、実質的に立方形として形成される、請求項4に記載の荷積み取り扱い装置100。
【請求項6】
前記荷積み取り扱い装置100は、レールまたはトラックの第1のセットに沿って第1の方向に、およびレールまたはトラックの第2のセットに沿って第2の方向に移動するように構成され、ここにおいて、前記第2の方向は、実質的に前記第2の方向に直角である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置100。
【請求項7】
前記荷積み取り扱い装置は、レールまたはトラックの前記第1のセットに係合するためのホイールの第1のセットと、第2の方向に前記装置100の移動を誘導するためにレールまたはトラックの前記第2のセットに係合するためのホイールの第2のセットとを備えるホイールアセンブリを備える、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置100。
【請求項8】
レールまたはトラックの前記第1のセットとホイールの前記第1のセットとを選択的に係合および係合解除するための手段と、レールまたはトラックの前記第2のセットとホイールの前記第2のセットとを選択的に係合および係合解除するための手段とをさらに備える、請求項7に記載の荷積み取り扱い装置100。
【請求項9】
保管システムであって、複数の格子空間を備える格子を形成するために、レールまたはトラックの前記第1のセットに実質的に直角に拡張する、平行なレールまたはトラックの第1のセットおよび平行なレールまたはトラックの第2のセットと、前記レールまたはトラックの真下に位置し、かつ各スタック12が単一の格子空間のフットプリントを占有するように配置されたコンテナ106の複数のスタック12と、請求項1乃至8のいずれか一項に記載されるような前記レール上の前記スタック12の上方で横方向に移動するように配置された荷積み取り扱い装置と、を備え、前記荷積み取り扱い装置100は、前記レールの上方に位置するコンテナ受け入れ凹部120および複数の車両モジュールを備え、前記車両モジュールは、持ち上げ手段を備え、前記持ち上げ手段は、前記コンテナ受け入れ空間の中に、複数のスタック12から複数のコンテナ106を持ち上げるように配置される、保管システム。
【請求項10】
前記荷積み取り扱い装置100は、複数の車両モジュール103をさらに備え、前記車両モジュール103の前記数は、前記荷積み取り扱い装置100による単一のアクションにおいて持ち上げられるかまたは下降されるべきコンテナ106の前記数に対応する、請求項9に記載の保管システム。
【請求項11】
ポートロケーションをさらに備え、前記ポートロケーションは、コンテナ受け入れ手段198を備え、前記コンテナ受け入れ手段は、プラットフォーム手段198と移送手段200とを備え、前記プラットフォーム手段198および前記移送手段は、コンテナ106を配送した複数の装置を受け入れ、前記コンテナ106を輸送手段202に移送するように互いに適合化される、請求項9に記載の保管システム。
【請求項12】
前記移送手段は、プッシュプレートまたは持ち上げ機構を備える、請求項11に記載の保管システム。
【請求項13】
前記プラットフォーム手段198は、前記コンテナ受け入れプラットフォーム198が前記スタック12および輸送トロリ202の前記フットプリントのピッチにおける差異を補正するように適合化されるように、少なくとも1つの移動可能な部分を備える、請求項11または12のいずれか一項に記載の保管システム。
【請求項14】
前記保管システムから輸送トロリ202に保管システム中の複数の隣接するスタック内に位置する複数のコンテナ106を移送する方法であって、前記方法は、
a.対応して番号付けされた複数のスタック12から複数のコンテナ106を回収することと、
b.請求項1乃至13のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置中の前記コンテナ106を移送することと、ここで、前記荷積み取り扱い装置は、複数の車両モジュール103を備え、
c.前記コンテナ106をポートロケーションに配送することと、
d.前記コンテナ106をコンテナ受け入れプラットフォーム198の上に下降させることと、
e.調節手段を使用して、コンテナ106の間隔を調整することと、
f.前記コンテナを前記輸送トロリ202の上に積載することと
のステップを備える、方法。
【請求項15】
前記コンテナ106の前記間隔は、前記荷積み取り扱い装置100中に存在する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記コンテナ106の前記間隔は、前記コンテナ受け入れプラットフォーム198に存在する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
添付の図面の
図5乃至26を参照して上記で説明されるような、保管システムおよび荷積み取り扱い装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保管システムからユニットを回収するための装置に関する。限定はされないが、より具体的には、本発明は、スタックされたユニットの格子を備えた保管庫において保管コンテナまたは容器(bin)を処理するためのロボット装置に関する。
【0002】
本願は、参照により組み込まれた、2016年9月30日に出願された英国特許出願第1616597.9号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの商用および工業用の活動は、多数の異なる製品の保管および回収を可能にするシステムを必要としている。複数の生産ラインにおけるアイテムの保管および回収ための1つの既知のシステムは、通路側に配置された棚の列上に保管容器またはコンテナを配置することを含む。各容器またはコンテナは、1つの製品種類の複数の製品を保持している。要求された製品がその通路を巡回する作業員またはロボットによって回収されることができるように、それら通路が棚の列間のアクセスを提供する。しかしながら、製品にアクセスするための通路空間を提供する必要性は、このようなシステムの保管密度が比較的低いことを意味することが理解されるだろう。言い換えると、実際に製品の保管に使用される空間の大きさは、保管システム全体が必要とする空間の大きさと比較すると、比較的小さくなる。
【0004】
保管密度の大幅な改善を提供する代替的なアプローチでは、コンテナが互いの頂部にスタックされ、それらスタックが列状態に配置される。列の間の通路に対する必要性を取り除き、より多くのコンテナを所与の空間に保管することができるように、コンテナは上方からアクセスされる。
【0005】
列状態にスタックされたコンテナを取り扱う方法は、長年にわたり周知のものである。例えば、米国特許第2,701,065号に記載されるようないくつかのこのようなシステムは、このようなコンテナを保管することに関連付けられた保管容積を削減する一方で、必要に応じて特定のコンテナへのアクセスを提供するために、自立型コンテナのスタックが列状態に構成される。所与のコンテナへのアクセスは、コンテナをスタックしスタックから所与のコンテナを取り出すために使用され得る比較的複雑な巻上げ機構を提供することによって行われる。しかしながら、このようなシステムのコストは、多くの状況において現実的ではなく、それらは、大型輸送コンテナの保管および取り扱い用に主として商業化されている。
【0006】
例えば欧州特許第0767113(B)号(Cimcorp)に記載されるような、自立型コンテナのスタックを使用し特定のコンテナを回収および保管するための機構を用意するコンセプトが、さらに展開されてきた。Cimcorpは、コンテナのスタックの周辺に下ろされ、かつスタックにおける任意のレベルでコンテナをグリップすることができるように構成された、矩形チューブの形態のロボット荷積みハンドラを使用して、複数のスタックされたコンテナを取り出すための機構を開示している。この方法では、いくつかのコンテナが、スタックから一度に持ち上げられることができる。可動チューブは、あるスタックの頂部から別のスタックの頂部にいくつかのコンテナを移動させるために、またはスタックから外部ロケーションにコンテナを移動させるおよびその逆を行うために使用され得る。このようなシステムは、単一スタック中のコンテナの全てが同一製品を収容する(単一品種スタックとして知られる)場合に特に有用であり得る。荷積みハンドラは、例えば、保管庫に単一種類の製品を収容する複数のコンテナを追加するように、および、多品種の取り出しスタックを生成するために2つ以上の単一品種スタックから1つ以上のコンテナをピックアップするように、単一品種スタック間でコンテナを移動させるために使用される。この例は、小売店への配送に関する多品種のオーダを作成するための、中央倉庫における野菜クレートのピッキングである。
【0007】
欧州特許第0767113(B)号に記載のシステムでは、チューブの高さは、少なくとも最大のコンテナのスタックの高さと同じでなければならず、それによって最も高いコンテナのスタックは、単一動作で抽出されることができる。したがって、倉庫などの閉鎖空間内で使用されるとき、スタックの最大高さは、荷積みハンドラのチューブを収容する必要があることによって制約を受ける。さらに、システムは、多品種スタックからの単一のコンテナの選択に十分に適合していない。
【0008】
オンライン食料雑貨店およびスーパーマーケットなどの複数の製品種目を販売するオンライン小売りビジネスは、何十あるいは何百何千もの異なる製品種目を保管することができるシステムを必要とする。このようなケースでは、要求されるスタックの全てを収容するための非常に広いフロアが必要とされ得るため、単一の製品スタックの使用は非効率的であり得る。さらに、それは生鮮食品または注文頻度の低い商品などのいくつかのアイテムのごく少量の保管に対してのみ望ましく、単一の製品スタックは十分な解決法にはならないだろう。
【0009】
したがって、いくつかの用途に関しては、コンテナが各スタックを形成している多品種スタックの使用は、異なる製品を保持してよく、システムの保管密度を最大化するために好ましいものである。要求されたアイテムのうちのいくつかが、スタックの下位レベル、すなわちいくつかの他のコンテナの下にあったとしても、保管されたアイテムは、顧客の注文を実現するために、要求された複数の異なるアイテムを効率的な方法で保管システムから取り出すことができるように、適度に迅速かつ容易にアクセス可能な状態でなければならない。
【0010】
参照によりその内容が本明細書に組み込まれる国際特許出願第98/049075(A)号(Autostore)は、コンテナの多品種スタックがフレーム構造体内に配置されるシステムを説明している。このタイプのシステムは、添付の図面の
図1~
図4に概略的に示されている。
【0011】
図1および
図2に示されるように、容器10として知られる積み重ね可能なコンテナは、スタック12を形成するように、互いの頂部に積み重ねられている。スタック12は、倉庫環境または製造環境における格子フレーム構造体14内に構成される。
図1は、フレーム構造体14の概略斜視図であり、
図2は、フレーム構造体14内に配置されている容器10のスタック12を示しているトップダウン図である。各容器10は通常、複数の製品アイテム(図示せず)を保持しており、容器10内の製品アイテムは、同じであってもよく、または用途によって異なる製品種類のものであってもよい。
【0012】
フレーム構造体14は、水平部材18、20を支持する複数の垂直部材16を備える。垂直部材16によって支持されている複数の水平の格子構造を形成するために、平行な水平部材18の第1のセットは、平行な水平部材20の第2のセットに直角に構成されている。部材16、18、20は通常、金属から製造される。容器10は、フレーム構造体14が容器10のスタック12の水平移動に対してガードし、容器10の垂直の移動を誘導するように、フレーム構造体14の部材16、18、20の間にスタックされている
フレーム構造体14の頂部レベルは、スタック12の頂部にわたって格子パターンで配置されたレール22を含む。さらに、
図3および
図4を参照すると、レール22が複数のロボットの荷積み取り扱い装置30を支持している。平行なレール22の第1のセット22aが、フレーム構造体14の頂部にわたって第1の方向(X)への荷積み取り扱い装置30の移動を誘導し、第1のセット22aに対して直角に配置された平行レール22の第2のセット22bは、第1の方向に対して直角な第2の方向(Y)への荷積み取り扱い装置30の移動を誘導する。この方法では、レール22は、荷積み取り扱い装置30が任意のスタック12の上方の位置へと移動できるように、水平なX-Y面内の二次元において横方向の荷積み取り扱い装置30の移動を可能にする。
【0013】
荷積み取り扱い装置30は、ノルウェー特許出願第317366号にさらに説明されており、その内容が、参照により本明細書に組み込まれている。
図3(a)および
図3(b)は、それぞれ、後方および正面30からの荷積み取り扱い装置30の概略斜視図であり、
図3(c)は、容器10を持ち上げる荷積み取り扱い装置30の概略正面斜視図である。
【0014】
各荷積み取り扱い装置30は、スタック12の上方のフレーム構造体14のレール22上でX方向およびY方向に移動するように配置された車両32を備える。車両32の前方の一対のホイール34および車両32の後方の一対のホイール34からなるホイールの第1のセット34が、レール22の第1のセット22aの2つの隣接するレールに係合するように配置される。同様に、車両32の各側の一対のホイール36からなるホイールの第2のセット36が、レール22の第2のセット22bの2つの隣接するレールに係合するように構成される。各ホイールのセット34、36は、ホイールの第1のセット34またはホイールの第2のセット36のいずれかがどの時点においてもレールのそれぞれのセット22a、22bに係合されるように、持ち上げられかつ下ろされることができる。
【0015】
ホイールの第1のセット34がレール22aの第1のセットに係合され、ホイールの第2のセット36がレール22から離れて持ち上げられるとき、ホイール34は、車両32内に収容された駆動機構(図示せず)を経由して、X方向に荷積み取り扱い装置30を移動させるように駆動できる。Y方向に荷積み取り扱い装置30を移動させるためには、ホイールの第1のセット34は、レール22から離れて持ち上げられ、ホイールの第2のセット36は、レール22aの第2のセットと係合するように下ろされる。次いで、駆動機構は、Y方向への移動を達成するために、ホイールの第2のセット36を駆動するように使用される。
【0016】
荷積み取り扱い装置30は、クレーン装置40を装備する。クレーン装置40は、車両32の頂部から横方向に拡張する片持ちアーム42を備える。グリッパプレート44は、4つのケーブル46によって片持ちアーム42から吊り下げられている。ケーブル46は、車両32内に収容された巻き取り機構(図示せず)に結合される。ケーブル46は、車両32に関連するグリッパプレート44の位置がZ方向に調整されることができるように、片持ちアーム42にまたは片持ちアーム42から巻き取られることができる。
【0017】
グリッパプレート44は、容器10の頂部に係合するように適合化される。例えば、グリッパプレート44は、容器10の最表面を形成する端部における対応するホール(図示せず)と対になるピン(図示せず)と、容器10をグリップするためにその端部と係合可能なスライドクリップ(図示せず)とを含み得る。クリップは、グリッパプレート44内に収容された適切な駆動機構によって容器10に係合するように駆動され、それは、ケーブル46自体を通してまたは別個の制御ケーブル(図示せず)を通して搬送される信号によって電源供給および制御される。
【0018】
スタック12の頂部から容器10を取り外すために、荷積み取り扱い装置30は、グリッパプレート44がスタック12の上方に置かれるように、XおよびY方向に必要に応じて移動する。グリッパプレート44は次いで、
図3(c)に示されるように、スタック12の頂部において容器10に係合するようにZ方向に垂直に下ろされる。グリッパプレート44は、容器10をグリップし、次いで、取り付けられた容器10とともにケーブル46を上向きに引っ張る。その垂直移動の頂部において、容器10は、片持ちアーム42の真下に収容され、レール22より高い位置で保持される。このようにして、荷積み取り扱い装置30は、X-Y面において異なる位置に移動され、容器10を別のロケーションへと輸送するために、それに沿って容器10を搬送することができる。ケーブル46は、荷積み取り扱い装置30が床面レベルを含むスタック12のいずれの高さからも容器を回収しかつ置くことが可能な程度に、十分な長さである。車両32は、容器10の重さと平衡しかつ持ち上げ処理中に安定したままの状態を保つ程度に、十分な重さである。車両32の重さは、ホイール34、36に関する駆動機構に電源供給するために使用されるバッテリの一部で構成され得る。
【0019】
図4に示されるように、各荷積み取り扱い装置30がシステムの処理能力を高めるために同時に動作することができるように、複数の同一の荷積み取り扱い装置30が提供される。
図4に図示されるシステムは、容器10がシステムにまたはシステムから移送されることができるポート24として知られる、2つの特定のロケーションを含む。荷積み取り扱い装置30によってポート24に輸送された容器10が、コンベアシステムによって別のロケーションに、例えば、ピッキングステーション(図示せず)に移送されることができるように、さらなるコンベアシステム(図示せず)が各ポート24に関連付けられる。同様に、容器10は、コンベアシステムによって、外部ロケーションからポート24に、例えば、容器フィリングステーション(bin-filling station)(図示せず)に移動され、荷積み取り扱い装置30によって、システム中のストックを補給するためにスタック12に輸送されることができる。
【0020】
各荷積み取り扱い装置30は、一度に1つの容器10を持ち上げかつ移動させることができる。スタック12の頂部に位置していない容器10(「ターゲット容器」)を回収することが必要である場合、重なっている容器10(「非ターゲット容器」)は、ターゲット容器10にアクセスすることが可能となるように最初に移動されなければならない。
【0021】
荷積み取り扱い装置30の各々は、中央コンピュータの制御下にある。適切な容器10が必要に応じて回収、輸送、および置き換えられるように、システム中の各個々の容器10が追跡される。
【0022】
図1~
図4を参照して説明されるシステムは、多くの利点を有し、幅広い範囲の保管および回収動作に適切である。具体的には、それは非常に密集した製品の保管を可能にし、非常に幅広い範囲の異なるアイテムを容器10に保管する非常にむだのない方法を提供する一方、ピッキングが必要であるとき、全ての容器10への合理的でむだのないアクセスを可能にする。
【0023】
動作の速度が重要な多くシステムについて、動作の速度、バッテリ寿命、信頼性、持ち上げ容量、安定性などに関して、荷積み取り扱い装置の各々のパフォーマンスを最大化させることが重要である。したがって、これらのエリアの1つ以上において、改善されたパフォーマンスを提供する荷積み取り扱い装置を提供することが望ましいだろう。
【0024】
保管システムからアイテムを回収することができる速度を上げること可能にするために、どの時点において使用する際にも、荷積み取り扱い装置の数を増加させることもまた望ましいだろう。例えば、その内容が参照により本明細書に組み込まれている、出願人の同時係属国際出願PCT/GB2013/051215は、荷積み取り扱い装置の複数の2つの異なるタイプの各々が提供される保管システムを説明している。荷積み取り扱い装置の1つのタイプは、スタック中のターゲット容器が第2のタイプの単一容器荷積み取り扱い装置によってアクセスされることを可能にするために、1つの動作でスタックから複数の容器を持ち上げるように適合化される。このようなケースでは、1つの装置に関する最適移動経路が他の装置の存在によって妨げられる事例を最小限に抑えるために、荷積み取り扱い装置のサイズを低減することが望ましいだろう。
【0025】
上述されたタイプの荷積み取り扱い装置は高額であり、複数のコンテナを持ち上げるおよび搬送することが可能な単一の荷積み取り扱い装置を提供することによって、電気的なおよび制御機構を低減することが、本発明の目的である。
【0026】
このような背景の下、本発明が考案された。
【発明の概要】
【0027】
本発明によると、コンテナのスタックの上方の格子パターンに配置された複数のレールまたはトラックを備える保管システムにおいてスタックされたコンテナを持ち上げかつ移動させるための荷積み取り扱い装置が存在し、格子パターンは、複数の格子空間と、単一の格子空間のみのフットプリント内に位置する各スタックとを備え、荷積み取り扱い装置は、スタックの上方のレールまたはトラック上で横方向に移動するように構成され、荷積み取り扱い装置は、使用の際にレールまたはトラックの上方に位置するコンテナ受け入れ空間と、複数の車両モジュールをと備え、モジュールは、コンテナ受け入れ空間の中に、車両モジュールと対応する数のコンテナを持ち上げるように配置されたコンテナ持ち上げ手段を備える。
【0028】
本発明によると、複数の格子空間を備える格子を形成するために、レールまたはトラックの第1のセットに実質的に直角に拡張する、平行なレールまたはトラックの第1のセットおよび平行なレールまたはトラックの第2のセットと、レールまたはトラックの真下に位置し、かつ各スタックが単一の格子空間のフットプリントを占有するように配置されたコンテナの複数のスタックと、レール上のスタックの上方で横方向に移動するように配置されるような荷積み取り扱い装置と、を備える保管システムがさらに存在し、荷積み取り扱い装置は、レールの上方に位置するコンテナ受け入れ凹部および複数の車両モジュールを備え、車両モジュールは、持ち上げ手段を備え、持ち上げ手段は、コンテナ受け入れ空間の中に、複数のスタックから複数のコンテナを持ち上げるように配置される。
【0029】
本発明によると、保管システムから輸送トロリに保管システム中の複数の隣接するスタック内に位置する複数のコンテナを移送する方法がさらに提供され、方法は、対応して番号付けされた複数のスタックから複数のコンテナを回収することと、荷積み取り扱い装置中のコンテナ106を移送することと、ここで、荷積み取り扱い装置は、複数の車両モジュール103を備え、コンテナをポートロケーションに配送することと、コンテナをコンテナ受け入れプラットフォーム198の上に下降させることと、調節手段を使用して、コンテナの間隔を調整することと、コンテナを輸送トロリの上に積載することと、のステップを備える。
【0030】
本発明の実施形態によると、荷積み取り扱い装置は、複数のコンテナがその中に持ち上げられるコンテナ受け入れ空間を含む。コンテナ受け入れ空間は、持ち上げられるべきコンテナと対応する数の車両モジュールの真下に配置され、電力コンポーネント、制御コンポーネント、駆動コンポーネント、および持ち上げコンポーネントなどのコンポーネントが収容される。
【0031】
コンテナ受け入れ空間の上方に荷積み取り扱い装置の大きいコンポーネントを配置することによって、荷積み取り扱い装置のフットプリントは、大きなコンポーネントがコンテナ受け入れ空間の片側に配設された車両モジュール内に収容された
図3(a)~3(c)に示され第317366号に記載された片持ち設計と比較して、低減される。有利なことに、本発明の荷積み取り扱い装置は、フレームにおいて、持ち上げられるべきコンテナおよび車両モジュールと対応する数のスタックの上方の空間を占有する。
【0032】
これは、荷積み取り扱い装置のフットプリントが、1つのコンテナのみを持ち上げることが可能な荷積み取り扱い装置よりもより多くのコンテナを単一の動作で持ち上げることを可能にするため、本願によって保管システムの動作の効率を改善できることを意味する。
【0033】
荷積み取り扱い装置は、好ましくは、スタックの上方の荷積み取り扱い装置を支持するホイールのセットを含む。例えば、荷積み取り扱い装置の側方への動作は、フレームの上方に配設されたレールによって誘導され得る。これらレールは、格子パターン中に配置され得、平面における荷積み取り扱い装置の二次元移動を可能にする。ホイールは、レールと係合し得る。第1の方向に第2の取り扱い装置の移動を誘導するためにレールの第1のセットに係合するように配置されている一方のセットと、第2の方向に第2の取り扱い装置の移動を誘導するためにレールの第2のセットに係合するように配置されているもう一方のセットとを有する、ホイールの2つのセットが提供される。
【0034】
本発明の実施形態では、ホイールは、コンテナ受け入れ空間の外縁に配置される。ホイールは、車両モジュールに収容された1つ以上のモータによって駆動され得る。駆動は、コンテナ受け入れ空間周辺に配設された駆動移送手段によって、車両モジュール中のモータからホイールへと移送され得る。例えば、駆動移送手段は、適切な配置の滑車および駆動ベルトを備え得る。
【0035】
ホイールの1つのまたは両方のセットは、ホイールの他方のセットに関連して上昇および下ろされるように構成される。1つ以上のホイール持ち上げモータまたは他のホイール持ち上げ装置が、この目的のために車両モジュール中に収容され得る。
【0036】
車両モジュールは、コンテナ受け入れ空間の中に、車両モジュールと対応する数のコンテナを持ち上げるための複数のウィンチまたはクレーン装置を収容し得る。クレーン装置は、コンテナを持ち上げるための1つ以上のモータを含み、クレーン装置のモータまたは各クレーン装置の各モータは、車両モジュールまたは各車両モジュールに収容され得る。
【0037】
各クレーン装置は、上方からコンテナをグリップするように構成されたグリッパ装置を含み得る。グリッパ装置は、グリッパ装置を垂直に移動させるために、車両から伸縮することができるケーブルからぶら下がり得る。
【0038】
別の実施形態では、荷積み取り扱い装置は、コンテナ受け入れ空間の中に、スタックからの複数のコンテナを持ち上げるように配置された持ち上げ装置を装備する。持ち上げ装置は、一対の持ち上げアームを備え、その場合には、持ち上げ装置または各持ち上げ装置は、アームの両端の間に取り付けられ、かつ上方からコンテナをグリップするように配置されたグリッパ装置を備える。
【0039】
別の実施形態では、持ち上げ装置または各持ち上げ装置は、コンテナの側面に形成された垂直チャネルに係合されるように配置されたロッドまたはケーブルを備える。それらチャネルは、各コンテナの頂面の開口部を介してアクセスされ得る。このような配置では、保管システムにおける垂直方向の拡張空間は必要ではない。
【0040】
ロッドまたはケーブルは、コンテナと解放可能に係合されるよう配置されたアンカー機構を搬送し得る。例えば、アンカー機構は、コンテナの表面と係合するための、1つ以上の横方向に拡張可能なアームを備え得る。アンカー機構は、例えば、ロッドまたはケーブルのチューブ状の穴を通じて拡張するワイヤによって、遠隔で操作され得る。
【0041】
本発明の別の実施形態によると、荷積み取り扱い装置は、上部と、コンテナ受け入れ空間を含む下部と、コンテナ受け入れ空間の中にコンテナを持ち上げるための複数のウィンチ手段とを備える。ウィンチ手段は、コンテナ受け入れ空間の上方で、上部に収容されたウィンチモータを備える。下部は、フレームに関連して荷積み取り扱い装置の側方への移動を容易にするためのホイールアセンブリを含み、上部もまた、ホイールアセンブリの1つ以上のホイールを駆動するための少なくとも1つのモータを含む。
【0042】
下部は、ホイールアセンブリのホイールを支持するためのフレーム構造体を備える。フレーム構造体は、コンテナ受け入れ空間の周辺に配置され得る。例えば、コンテナ受け入れ空間は、フレーム構造体によって4つの側面に囲まれ得る。フレーム構造体の1つ以上のエレメントは、ホイールの第2のセットに関連してホイールの第1のセットを上昇および下降させるように移動可能であり、それによって、それぞれ、レールまたはトラックの第1のセットまたは第2のセットを有する、ホイールの第1のセットまたはホイールの第2のセットのいずれかの係合を容易にする。フレーム構造体の移動可能なエレメントは、荷積み取り扱い装置の上部に収容されたモータによって駆動され得る。
【0043】
本発明の荷積み取り扱い装置は、好ましくは、自己推進型ロボット車両である。
【0044】
別の態様から、本発明は、上述されるような複数のコンテナのスタックを含むフレームと、1つ以上の荷積み取り扱い装置とを備える保管システム中に存在する。各荷積み取り扱い装置は、複数の格子空間を占有し、複数のコンテナのスタックによって占有されるエリアに対応する。
【0045】
別の態様では、本発明は、複数のコンテナのスタックを含むフレームと、単一動作において複数のスタックから複数のコンテナを持ち上げることが可能な第1の取り扱い装置と、単一のコンテナを持ち上げかつコンテナを横方向に移動させることが可能な第2の取り扱い装置と、を備える。第1および第2の取り扱い装置は、フレームの上方に配設され、異なるスタックにアクセスするために独立して移動可能である。第2の取り扱い装置は、上述されるタイプのものであるが、コンテナの1つのスタックのみに対応する空間を占有する。
【0046】
この態様では、単一のコンテナを持ち上げかつコンテナを横方向に移動させることが可能な第2の取り扱い装置に沿った単一の動作において、複数スタックから複数のコンテナを持ち上げることが可能な第1の取り扱い装置を提供することは、多数のコンテナを回収および移動しようとしたときに、最適な解決法を提供する。このようなケースでは、単一の持ち上げ動作のみで複数のターゲットコンテナを回収するように実行されることが必要であり、それは、1つのコンテナのみが一度に持ち上げられ得る従来技術の配置と比較して、回収処理の速度および効率を飛躍的に上昇させる。
【0047】
保管システムは、コンテナが保管システムから取り出されるおよび/または保管システムに追加される1つ以上のポートロケーションをさらに備える。本発明の荷積み取り扱い装置は、複数のスタックからポートロケーションにターゲットコンテナを輸送することを可能にし得る。それら複数のコンテナは、上部が開口した容器を備える。コンテナは、スタック中に形成されたとき、垂直方向において互いに係合またはインターロックするように配置され得る。
【0048】
典型的な用途では、複数の取り扱い装置は、システム中でおよびシステムの周辺で多数のコンテナが同時に持ち上げられかつ移動されることができるように、用いられ得る。取り扱い装置は、異なるタイプのものであり得、動作の速度および柔軟性とともに、システムのコストとエネルギ消費のバランスをとるように選択され得る。本願の1つの利点は、荷積み取り扱い装置が複数のスタックの上方の空間を占有するため、単一のコンテナを持ち上げるために2つ以上のスタック空間を占有する従来技術の荷積み取り扱い装置設計と比較して、複数装置システムの効率が改善され得ることである。効率の上昇は、所与のシステムにおいてより多くの荷積み取り扱い装置を収容することができること、装置の経路選択を最適化すること、またはこれらの要因の組み合わせに起因する。
【0049】
好ましくは、本発明の荷積み取り扱い装置は、2×2の格子空間を占有し、単一の動作では4つのコンテナを回収することが可能である。好ましくは、荷積み取り扱い装置は、荷積み取り扱い装置のコンテナ回収空間の上方の2×2の配置に配置される4つの車両モジュールを備える。好ましくは、各車両モジュールは、荷積み取り扱い装置が置かれるスタックの頂部においてコンテナと係合するためのウィンチまたはクレーン持ち上げ装置を備える。
【0050】
好ましくは、コンテナ受け入れ空間中の複数のコンテナを搬送する荷積み取り扱い装置は、通信および制御システムの制御下にあるポートロケーションの上方の位置に輸送され得る。ポートロケーションの上方の時点で、それらウィンチまたはクレーン持ち上げ手段は、コンテナ受け入れプラットフォームの上に複数のコンテナを下降させ、プラットフォームは、実質的に単一の移動において、一連の棚を備えるコンテナ輸送トロリの上に下ろされたコンテナを移送するための手段を備える。前方への輸送のために車両の上に積載される準備をするために、コンテナ輸送トロリが一度で棚を満たすよう、処理が繰り返される。
【0051】
本発明の各態様の好ましいおよび/または任意の特徴は、単独で、または適切な組み合わせで、本発明の他の態様にも使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】
図1は、既知の保管システム中に容器の複数のスタックを収容するためのフレーム構造体の概略斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のフレーム構造体の一部の概略平面図である。
【
図3(a)】
図3(a)は、
図1および
図2のフレーム構造体を用いた使用のための既知の荷積み取り扱い装置の、後方からの概略斜視図である。
【
図3(b)】
図3(b)は、
図1および
図2のフレーム構造体を用いた使用のための既知の荷積み取り扱い装置の、正面からの概略斜視図である。
【
図3(c)】
図3(c)は、容器を持ち上げる際に使用する、既知の荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1および
図2のフレーム構造体上に取り付けられた
図3(a)、
図3(b)、および
図3(c)に示されるタイプの複数の荷積み取り扱い装置を備える既知の保管システムの概略斜視図である。本発明の実施形態は、一例に過ぎないが、添付の図面の記載を参照して以下に説明され、同様の参照番号は、同様の特徴に関して使用される。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態にしたがった荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図6】
図6は、荷積み取り扱い装置内の4つの車両モジュールの配置を示す、
図5の荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図7】
図7は、荷積み取り扱い装置内の4つの車両モジュールの配置を示す、
図5の荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図8】
図8は、
図1および2のフレーム構造体上に取り付けられた、
図5にしたがった荷積み取り扱い装置の概略斜視図であり、荷積み取り扱い装置は、回収されるべき種類の4つのコンテナのスタックの上方の本来の位置にある。
【
図9】
図9は、各スタック中の頂部コンテナに係合する各車両モジュールに関連付けられたコンテナ持ち上げ手段を示す、
図6および
図7の保管システムおよび荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図10】
図10は、各スタック中の頂部コンテナに係合する各車両モジュールに関連付けられたコンテナ持ち上げ手段を示す、
図6および
図7の保管システムおよび荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図11】
図11は、
図9および
図10の荷積み取り扱い装置およびスタックの側面図であり、持ち上げ手段は、コンテナに係合される。
【
図12】
図12は、
図9および
図10の荷積み取り扱い装置およびスタックの側面図であり、持ち上げ手段は、コンテナに係合される。
【
図13】
図13は、配送されたコンテナを輸送トロリ上へ移送するための移送機構および受け入れプラットフォームを示す保管システム中のポートロケーションの1つの形式の概略斜視図である。
【
図14】
図14は、荷積み取り扱い装置によるコンテナ受け入れプラットフォームの上に下ろされている2つのコンテナを示す、
図13のポートロケーションの概略斜視図である。
【
図15】
図15は、配送されたコンテナをコンテナ移送機構が輸送トロリに置き換えることが可能となる位置において、コンテナがコンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されることを可能にするための2つの車両モジュールの移動を示す、荷積み取り扱い装置内の車両モジュールの概略斜視図である。
【
図16】
図16は、配送されたコンテナをコンテナ移送機構が輸送トロリに置き換えることが可能となる位置において、コンテナがコンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されることを可能にするための2つの車両モジュールの移動を示す、荷積み取り扱い装置内の車両モジュールの概略斜視図である。
【
図17】
図17は、コンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されたコンテナから係合解除するコンテナ持ち上げ手段を示す、本発明の一形態にしたがったポートロケーションの上方の位置における荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図18】
図18は、コンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されたコンテナから係合解除するコンテナ持ち上げ手段を示す、本発明の一形態にしたがったポートロケーションの上方の位置における荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図19】
図19は、配送されたコンテナから完全に係合解除にされた荷積み取り扱い装置の概略斜視図であり、コンテナは、配送プラットフォーム上に位置している。
【
図20】
図20は、本願の一形態の荷積み取り扱い装置によって配送された、コンテナ受け入れプラットフォームの本来の位置における配送されたコンテナの概略斜視図であり、配送されたコンテナは、移送手段を介して輸送トロリ上に移送される。
【
図21】
図21は、本願の一形態の荷積み取り扱い装置によって配送された、コンテナ受け入れプラットフォームの本来の位置における配送されたコンテナの概略斜視図であり、配送されたコンテナは、移送手段を介して輸送トロリの上に移送される。
【
図22】
図22は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【
図23】
図23は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【
図24】
図24は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【
図25】
図25は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【
図26】
図26は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【発明の詳細な説明】
【0053】
図5は、本発明の実施形態にしたがった荷積み取り扱い装置100を示す。荷積み取り扱い装置100は、複数の車両モジュール103を装備した車両102を備え、各モジュール103は、上方から、トート(tote)としても知られる、保管コンテナまたは容器106を持ち上げるためのウィンチまたはクレーン機構104を備える。クレーン機構104は、ウィンチケーブル108とグラバプレート110とを含む。グラバプレート110は、
図1および
図2に示されるタイプの保管システムにおいて、コンテナ106のスタック12からコンテナ106の頂部を持ち上げるために、それらをグリップするように構成される。
【0054】
図6および
図7も参照すると、車両102は、上部112と下部114とを備える。
【0055】
下部114は、2つのホイールのセット116、118にはめ込まれ、保管システムのフレームの頂部において提供されたレール上を走る。少なくとも1つのホイールの各セット116、118は、レールに沿って、それぞれX方向およびY方向に車両102の動きを可能にするように駆動される。下記で説明されるように、一方または両方のホイールのセット116、118は、各ホイールのセットを持ち上げるためにそれぞれのレールから離れて垂直に移動され得、それにより車両102が所望の方向に移動することが可能となる。
【0056】
ホイール116、118は、下部114において、コンテナ受け入れ凹部として知られる、空洞部または凹部120の外縁の周辺に配置される。凹部120は、
図11および
図12に示されるように、それがクレーン機構104によって持ち上げられたときに、容器または各容器106を収容するための大きさのものである。凹部120において、容器106は、異なるロケーションへと車両102が横方向に移動することができるように、真下のレールから離れて持ち上げられる。ターゲットロケーション、例えば、別のスタック12、保管システム中のアクセスポイント、またはコンベアベルトに到達すると、容器106は、凹部120から下ろされ、グラバプレート110からリリースされることができる。
【0057】
車両102の上部112は、
図6および7に示されるような、荷積み取り扱い装置の極めて大きいコンポーネントの全てを収容する。上部112は、バッテリおよび関連する電子機器、コントローラおよび通信装置、ホイール116、118を駆動するためのモータ、クレーン機構104を駆動するためのモータ、並びに、他のセンサおよびシステムを収容する。
【0058】
この方法では、車両102のフットプリントは、凹部120のいずれかの側のホイール116、118のみを収容する(accommodate)のに十分な凹部120内に収容される、容器106のサイズよりも大きい。言い換えると、車両102は、荷積み取り扱い装置100内に収容される車両モジュールの数のみに相当する、保管システム中の複数の格子空間を占有する。
【0059】
本発明の荷積み取り扱い装置100はまた、本発明において、車両の各側の一対のホイール間でコンテナの荷積みが停止されるため、片持ちタイプの従来技術の荷積み取り扱い装置30と比較して、荷積み取り扱い容量が増加させかつ重さを低減し、改善された安定性も提供することができる。対称的に、従来技術装置30は、片持ち構成において荷積みを平衡させるため、比較的重い車両モジュールを有していなければならない。
【0060】
図5~
図21は、本発明の1つの実施形態を示す。車両102の上部112は、4つの車両モジュール103を収容しており、各モジュール103は、車両102の反対側に位置付けられたドライブシフト上に装着されたスプールを巻き取る、ウィンチケーブル108を上昇および下降させるために使用されるZ駆動モータ150と、ホイールの第1のセット116を駆動するX駆動モータと、ホイールの第2のセット118を駆動するY駆動モータと、の3つの主要モータを有している。車両の上部112はまた、モータに電力供給するためのバッテリ156、コントローラ、センサ、および
図6および
図7を参照して上述されるような他のコンポーネントも収容する。
【0061】
駆動は、ベルトドライブ機構を使用して、XおよびY駆動モータからそれぞれのホイールのセット116、118に移送される。X駆動モータまたはモータドライブは、車両本体にわたって拡張する短いドライブシャフトに結合された滑車を駆動する。駆動は、X駆動ベルトによって、ショートドライブシャフトからホイールの第1のセット116中の各ホイールに移送される。Y駆動モータは、ショートドライブシャフトと直角な方向に車両本体にわたって拡張する長いドライブシャフトに結合された滑車170を駆動する。ドライブは、長いドライブシャフトから、Y駆動ベルトによってホイールの第2のセット118中の各ホイールに移送される。
【0062】
ベルト駆動ホイール116、118は、車両102の下部114の底部に装着される。モータからホイールに駆動を移送するための駆動ベルトの使用は、モータが車両の上部112に装着されることを可能にする。
【0063】
本実施形態では、単に例であるが、ホイールの第1のセット116は、車両位置付け機構を用いてレールから離れて上昇されるか、またはレール上に下ろされることができる。機構の1つの形態は、以下のように動作し得る。ホイール116は、その外端に枢要可能に装着されたアームに装着されるように動作し得る。各アームの内端は、それぞれの連携部の下端に結合される。両方の連携部の上端は、共通の連携部の下端に結合される。順に、共通連携部の上端が、モータによって動かされるレバーアームに結合される。共通連携部の上へ引き上げるためにモータを動作することによって、ホイールの第1のセット116は、ホイールの第2のセット118のみがレールに係合され、Y方向への車両102の移動を可能にするように、上昇されることができる。共有連携部を下方へと押すためのモータを動作することによって、ホイールの第1のセット116は、ホイールの第2のセット118がレールから離れて持ち上げられるように、レールに係合するためにおよび車両を持ち上げるために、下方へと移動する。車両102は、次いで、X方向に移動することができる。
【0064】
第2のセットのホイール118は、車両102の下部114のいずれかの端部に配設されたT型ピースを固定するように取り付けられ得る。
【0065】
空洞部または凹部の外縁の周囲にホイールが位置付けられる必要がないことが理解されるだろう。実際、ホイールの複数のセットは、コンテナまたは容器10のスタックのフットプリントを定義するトラックまたはレールを活かすために提供され得る。
【0066】
図8、9、および12は、凹部120の中に持ち上げられている容器106を有する荷積み取り扱い装置100を示す。
図11は、1つのターゲット容器106とまさに係合しようとしている、装置100の真下の容器106および1つのグラバプレート110を有する荷積み取り扱い装置100を示す。ホイール116、118および関連する支持ピース、連携部、駆動ベルトは、車両102の上部112が強固に支持されるように、凹部120の端部の周囲に配置される。
【0067】
荷積み取り扱い装置100のホイール116、118のうちの1つとして使用するために適切なホイールは、駆動ベルトと協働するための滑車を形成する歯付き中央チャネルを備え得る。チャネルは、2つのゴム製タイヤによって囲まれ、レール上での使用に耐える。ホイールは、ホイール中の軸状ホールを通して拡張する軸(図示せず)を経由してアームに装着される。ホイール設計は、コンパクトかつ安定性があり、摩耗を最小化するために、使用の際の調整において駆動ベルトをタイヤが維持する役割を果たす。
【0068】
図13は、配送されたコンテナを輸送トロリ202の上に移送するための移送機構200およびコンテナ受け入れプラットフォーム198を示す保管システム中のポートロケーションの1つの形式の概略斜視図である。
【0069】
図14は、荷積み取り扱い装置100の車両モジュール103によってコンテナ受け入れプラットフォーム198に下ろされる2つのコンテナ106を示す、
図13のポートロケーションの概略斜視図である。
図14からわかるように、コンテナ受け入れ凹部120におけるコンテナ106の間隔は、コンテナ輸送トロリ202のコンテナ受け入れ棚の形状にマッチしない。
【0070】
図15および
図16は、配送されたコンテナ106をコンテナ移送機構200が輸送トロリ202に置き換えることが可能となる位置において、コンテナ106がコンテナ受け入れプラットフォーム198の上に配送されることを可能にするための車両モジュール103の2つの移動を示す、荷積み取り扱い装置100内の車両モジュール103の概略斜視図である。
【0071】
図17および
図18は、コンテナ受け入れプラットフォーム198の上に配送されたコンテナ106から係合解除するコンテナ持ち上げ手段110を示す、本発明の一形態にしたがったポートロケーションの上方の位置における荷積み取り扱い装置100の概略斜視図である。
【0072】
図19は、配送されたコンテナ106から完全に係合解除にされた荷積み取り扱い装置の概略斜視図であり、コンテナ106は、配送プラットフォーム198上に位置している。
【0073】
図20および
図21は、本願の一形態の荷積み取り扱い装置100によって配送された、コンテナ受け入れプラットフォーム198の本来の位置における配送されたコンテナの概略斜視図であり、配送されたコンテナ106は、移送手段を介して輸送トロリ202の上に移送される。
【0074】
使用の際、2つの車両モジュール103は、コンテナ受け入れプラットフォーム198の一部分の上に第1の2つのコンテナ106を下降させる。一旦、第1の2つのコンテナ106がプラットフォームの上に下ろされると、対向する2つの車両モジュール103は、コンテナ受け入れプラットフォーム198上の第2の部分の上方の位置へと、荷積み取り扱い装置の本端内に移動する。車両モジュール103は、プラットフォーム198の第2の部分上にコンテナ持ち上げ手段の上の2つのコンテナ106を下降させる。一旦、全ての4つのコンテナ106がコンテナ受け入れプラットフォーム198上の正しい位置につくと、グリッパ110は、荷積み取り扱い装置100の中に巻き上げられ、車両モジュール再配置および荷積み取り扱い装置100は、通信および制御システムの制御下で、異なるロケーションに自由に移動される。
【0075】
コンテナプラットフォーム198上の4つのコンテナ106は、輸送トロリ202の上に適切な移送手段200によって移送される。移送手段は、プッシュプレート機構、コンベア機構、または輸送トロリ202の上にコンテナ106を移動させるための移送機構の任意の他の適切な形式を備え得る。
【0076】
上述される本発明の実施形態において、荷積み取り扱い装置が2×2の配置で4つのコンテナ106を回収するように適合化されるが、コンテナ106および車両モジュール103の任意の他の配置が使用されてよく、例えば、1×2、1×3、2×3、および3×3、またはそれ以上が想定され得ることが理解されるだろう。異なる数のコンテナ106が想定されるケースでは、コンテナ受け入れプラットフォームはまた、対応する数のコンテナ106を受け入れるように適合化されることもまたは必要であり得る。
【0077】
これらの異なるコンテナ車両モジュール配置において、それは、空洞部または凹部の外縁の周辺に配置されていないホイールについて特に有利であり得る。実際、コンテナまたは容器10のスタックのフットプリントを定義するトラックまたはレールを活かすために提供されるべき複数のホイールのセットが必要であり得る。
【0078】
図22~
図26は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置100、車両モジュール103、および輸送トロリ202荷積みシステム200を示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置100内の車両モジュール103の間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォーム198は、2つの部分を備え、プラットフォーム198の第1の部分は、使用の際に、固定された位置の車両モジュールが、コンテナ持ち上げ装置およびグリッパ機構を用いて、プラットフォーム198の位置上にコンテナ10を下降させるように、プラットフォーム198の第2の部分に関連して動作可能である。プラットフォーム198の位置は、配送されたコンテナ106が輸送トロリ202に移送されることを可能にするために移動する。
【0079】
荷積み取り扱い装置100およびコンテナ受け入れプラットフォーム198がコンテナのスタック12のピッチと輸送トロリコンテナピッチ110との間の不一致を使用可能にするために、コンテナ106のピッチまたは間隔を調整するように動作することが理解されるだろう。しかしながら、同様の方法および装置が処理またはシステムは、処理またはシステム中の他の点において間隔またはピッチにおける不一致を補正するために使用され得ることが理解されるだろう。
【0080】
多くの異なる変形例および修正があり得ることが理解されるだろう。例えば、両方のホイールのセットは、適切なホイールのセットに電力を方向付けるために適切な移送配置を用いて、単一のモータによって電力供給され得る。モータの代わりに、ホイールを持ち上げるために使用される機構は、リニアモータまたは油圧ラムなどのリニアアクチュエータを使用し得る。
【0081】
コンテナ受け入れ空間の中にコンテナを持ち上げるために使用される機構は、任意の適切な形式をとる。安定性および荷積み容量を最大化するために、装置の各々の角付近に配設された1つのケーブルとともに、4つの持ち上げケーブルを提供することが望ましいが、例えば、所望された場合、少ない数のケーブルを用いて、異なる配置が使用される。都合の良いことに、全てのケーブルは、単一のモータを使用して巻かれかつ伸ばされるが、所望された場合、1より多いモータが使用されてもよい。
【0082】
個々の持ち上げ機構がより大きいコンテナを持ち上げるように構成されてよく、そのより大きいコンテナは、整数の数のコンテナに相当するフットプリントであることが理解されるだろう。
【0083】
明確に上述されてはいない他の変形例および修正もまた、当業者には容易に明らかであるだろう。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
格子ベースの保管システム上で動作する使用のための荷積み取り扱い装置(100)であって、前記荷積み取り扱い装置(100)は、移送および配送コンテナ(106)を回収するように適合され、
前記保管システムは、平行なレールまたはトラックの第1のセットおよび複数の格子空間を備える格子を形成するために、レールまたはトラックの前記第1のセットに実質的に直角に延びる、平行なレールまたはトラックの第2のセットと、前記レールまたはトラックの下方に位置し、かつ各スタック(12)が単一の格子空間のフットプリントを占有するように配置されるコンテナ(106)の複数のスタック(12)と、
前記荷積み取り扱い装置(100)は、前記スタック(12)の上方の前記レールまたはトラック上で横方向に移動するように適合され、前記荷積み取り扱い装置(100)は、少なくとも1つの車両(102)を備え、各車両(102)は、ホイールアセンブリを備え、前記ホイールアセンブリは、第1の方向に前記荷積み取り扱い装置の移動を誘導するためにレールまたはトラックの第1のセット(22a)に係合するためのホイールの第1のセット(116)と、第2の方向に前記荷積み取り扱い装置の移動を誘導するためにレールまたはトラックの前記第2のセット(22b)に係合するためのホイールの第2のセット(118)と、を備え、
前記荷積み取り扱い装置(100)は、使用の際に前記レールまたはトラックの上方に位置するコンテナ受け入れ空間(120)をさらに備え、
前記荷積み取り扱い装置は、複数の車両モジュール(103)をさらに備え、前記車両モジュール(103)は、前記コンテナ受け入れ空間(120)の中に、車両モジュール(103)と対応する数のコンテナ(106)を持ち上げるように配置されたコンテナ持ち上げ手段を備え、
前記車両モジュールは、前記荷積み取り扱い装置内でコンテナの間隔を調整するように移動可能である、荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項2】
前記車両モジュール(103)は、前記荷積み取り扱い装置のコンテナの空間を調節するために互いに向けておよび/または互いから離れて軸方向に移動可能である、請求項1に記載の荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項3】
前記持ち上げ手段は、より大きいコンテナを持ち上げるように構成され、前記より大きいコンテナは、整数の数のコンテナに相当するフットプリントである、請求項1または2に記載の荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項4】
前記ホイールは、前記荷積み取り扱い装置のいずれかの端部に配設されたT型ピースを固定するように取り付けられる、請求項1または2に記載の荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項5】
少なくとも前記ホイールの第1のセットまたは前記ホイールの第2のセットは、駆動ベルトと協働するための滑車を形成する歯付き中央チャネルを備える、請求項1または2に記載の荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項6】
前記歯付き中央チャネルは、使用の際の調整において前記駆動ベルトを維持するように、レール上での使用に耐えるように構成されている2つのゴム製タイヤによって囲まれている、請求項5に記載の荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項7】
前記歯付き中央チャネルを備える、少なくとも前記ホイールの第1のセットまたは前記ホイールの第2のセットは、前記ホイール中の軸状ホールを通して拡張する軸によってアームに装着される、請求項6に記載の荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項8】
前記車両は、上部(112)と下部(114)とを備え、前記上部(112)は、電源コンポーネント、制御コンポーネント、駆動コンポーネント、および/または持ち上げおよび下降コンポーネントを収容し、前記下部(114)は、前記コンテナ受け入れ空間(120)を備え、ここにおいて、前記下部(114)は、前記上部112の直下に配置される、請求項1または2に記載の荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項9】
前記ホイールおよび、関連する支持ピース、連携部、駆動ベルトは、前記車両の上部が強固に支持されるように、前記コンテナ受け入れ空間の端部の周囲に配置される、請求項8に記載の荷積み取り扱い装置(100)。
【請求項10】
保管システムであって、複数の格子空間を備える格子を形成するために、レールまたはトラックの第1のセットに実質的に直角に拡張する、平行なレールまたはトラックの第1のセットおよび平行なレールまたはトラックの第2のセットと、前記レールまたはトラックの真下に位置し、かつ各スタック12が単一の格子空間のフットプリントを占有するように配置されたコンテナ(106)の複数のスタック(12)と、請求項1乃至9のいずれか一項に記載された荷積み取り扱い装置と、を備える、保管システム。
【請求項11】
ポートロケーションをさらに備え、前記ポートロケーションは、コンテナ受け入れ手段を備え、前記コンテナ受け入れ手段は、コンテナ受け入れプラットフォーム(198)と移送手段200とを備え、前記コンテナ受け入れプラットフォーム(198)および前記移送手段は、前記荷積み取り扱い装置によって配送した複数のコンテナ(106)を受け入れ、前記コンテナ(106)を輸送トロリ(202)に移送するように互いに適合される、請求項10に記載の保管システム。
【請求項12】
前記車両モジュールは、前記配送されたコンテナを移送手段が前記輸送トロリに置き換えることが可能となる位置において、前記コンテナがコンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されることを可能にするように移動可能である、請求項11に記載の保管システム。
【請求項13】
前記荷積み取り扱い装置のコンテナの空間が前記輸送トロリのコンテナ受け入れ棚の空間にマッチするように、前記車両モジュールは、移動可能である、請求項11または12に記載の保管システム。
【請求項14】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置を介して、前記保管システムから輸送トロリ(202)に保管システム中の複数の隣接するスタック内に位置する複数のコンテナ(106)を移送する方法であって、前記方法は、
a.対応して番号付けされた複数のスタック(12)から複数のコンテナ(106)を回収することと、
b.前記荷積み取り扱い装置中の前記コンテナ(106)を移送することと、ここで、前記荷積み取り扱い装置は、複数の車両モジュール(103)を備え、それぞれはコンテナを持ち上げるように構成されたコンテナ持ち上げ手段を有し、前記荷積み取り扱い装置は、対応する数のスタックからコンテナ受け入れ空間の中に、車両モジュールと対応する数のコンテナを持ち上げるように構成され、前記荷積み取り扱い装置は、単一の動作で複数のスタックから複数のコンテナを持ち上げるように構成され、
c.前記コンテナ(106)をポートロケーションに配送することと、
d.前記コンテナ(106)をコンテナ受け入れプラットフォーム(198)の上に下降させることと、
のステップを備える、方法。
【請求項15】
請求項10乃至13のいずれか一項に記載の保管システムと、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置とを備える、組み合わせ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
荷積み取り扱い装置30は、ノルウェー特許出願第317366号にさらに説明されており、その内容が、参照により本明細書に組み込まれている。
図3(a
)は、荷積み取り扱い装置30の概略斜視図であり、図
3(b)、3(c)は
、荷積み取り扱い装置30の
内部を示すために切断されている状態の概略斜視図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
荷積み取り扱い装置30は、クレーン装置40を装備する。グリッパプレート39は、4つのケーブル38によって車両32から吊り下げられている。ケーブル38は、車両32内に収容された巻き取り機構(図示せず)に結合される。ケーブル38は、車両32に関連するグリッパプレート39の位置がZ方向に調整されることができるように、巻き取られることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
グリッパプレート39は、容器10の頂部に係合するように適合化される。例えば、グリッパプレート39は、容器10の最表面を形成する端部における対応するホール(図示せず)と対になるピン(図示せず)と、容器10をグリップするためにその端部と係合可能なスライドクリップ(図示せず)とを含み得る。クリップは、グリッパプレート39内に収容された適切な駆動機構によって容器10に係合するように駆動され、それは、ケーブル38自体を通してまたは別個の制御ケーブル(図示せず)を通して搬送される信号によって電源供給および制御される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
スタック12の頂部から容器10を取り外すために、荷積み取り扱い装置30は、グリッパプレート
39がスタック12の上方に置かれるように、XおよびY方向に必要に応じて移動する。グリッパプレート
39は次いで、
図3(c)に示されるように、スタック12の頂部において容器10に係合するようにZ方向に垂直に下ろされる。グリッパプレート
39は、容器10をグリップし、次いで、取り付けられた容器10とともにケーブル
38を上向きに引っ張る。その垂直移動の頂部において、容器10は、
車両32の真下に収容され、レール22より高い位置で保持される。このようにして、荷積み取り扱い装置30は、X-Y面において異なる位置に移動され、容器10を別のロケーションへと輸送するために、それに沿って容器10を搬送することができる。ケーブル
38は、荷積み取り扱い装置30が床面レベルを含むスタック12のいずれの高さからも容器を回収しかつ置くことが可能な程度に、十分な長さである。車両32は、容器10の重さと平衡しかつ持ち上げ処理中に安定したままの状態を保つ程度に、十分な重さである。車両32の重さは、ホイール34、36に関する駆動機構に電源供給するために使用されるバッテリの一部で構成され得る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
図4に示されるように、各荷積み取り扱い装置30がシステムの処理能力を高めるために同時に動作することができるように、複数の同一の荷積み取り扱い装置30が提供される。
図4に図示されるシステムは、容器10がシステムにまたはシステムから移送されることができるポー
トとして知られる、2つの特定のロケーションを含む。荷積み取り扱い装置30によってポー
トに輸送された容器10が、コンベアシステムによって別のロケーションに、例えば、ピッキングステーション(図示せず)に移送されることができるように、さらなるコンベアシステム(図示せず)が各ポー
トに関連付けられる。同様に、容器10は、コンベアシステムによって、外部ロケーションからポー
トに、例えば、容器フィリングステーション(bin-filling station)(図示せず)に移動され、荷積み取り扱い装置30によって、システム中のストックを補給するためにスタック12に輸送されることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
コンテナ受け入れ空間の上方に荷積み取り扱い装置の大きいコンポーネントを配置することによって、荷積み取り扱い装置のフットプリントは、大きなコンポーネントがコンテナ受け入れ空間の片側に配設された車両モジュール内に収容された第317366号に記載された片持ち設計と比較して、低減される。有利なことに、本発明の荷積み取り扱い装置は、フレームにおいて、持ち上げられるべきコンテナおよび車両モジュールと対応する数のスタックの上方の空間を占有する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
【
図1】
図1は、既知の保管システム中に容器の複数のスタックを収容するためのフレーム構造体の概略斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のフレーム構造体の一部の概略平面図である。
【
図3(a)】
図3(a)は、
図1および
図2のフレーム構造体を用いた使用のための既知の荷積み取り扱い装置
の概略斜視図である。
【
図3(b)】
図3(b)は、
図1および
図2のフレーム構造体を用いた使用のための既知の荷積み取り扱い装置の
内部を示すために切断されている状態の概略斜視図である。
【
図3(c)】
図3(c)は、
図1および図2のフレーム構造体を用いた使用のための既知の荷積み取り扱い装置の
内部を示すために切断されている状態の概略斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1および
図2のフレーム構造体上に取り付けられた
図3(a)、
図3(b)、および
図3(c)に示されるタイプの複数の荷積み取り扱い装置を備える既知の保管システムの概略斜視図である。本発明の実施形態は、一例に過ぎないが、添付の図面の記載を参照して以下に説明され、同様の参照番号は、同様の特徴に関して使用される。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態にしたがった荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図6】
図6は、荷積み取り扱い装置内の4つの車両モジュールの配置を示す、
図5の荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図7】
図7は、荷積み取り扱い装置内の4つの車両モジュールの配置を示す、
図5の荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図8】
図8は、
図1および2のフレーム構造体上に取り付けられた、
図5にしたがった荷積み取り扱い装置の概略斜視図であり、荷積み取り扱い装置は、回収されるべき種類の4つのコンテナのスタックの上方の本来の位置にある。
【
図9】
図9は、各スタック中の頂部コンテナに係合する各車両モジュールに関連付けられたコンテナ持ち上げ手段を示す、
図6および
図7の保管システムおよび荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図10】
図10は、各スタック中の頂部コンテナに係合する各車両モジュールに関連付けられたコンテナ持ち上げ手段を示す、
図6および
図7の保管システムおよび荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図11】
図11は、
図9および
図10の荷積み取り扱い装置およびスタックの側面図であり、持ち上げ手段は、コンテナに係合される。
【
図12】
図12は、
図9および
図10の荷積み取り扱い装置およびスタックの側面図であり、持ち上げ手段は、コンテナに係合される。
【
図13】
図13は、配送されたコンテナを輸送トロリ上へ移送するための移送機構および受け入れプラットフォームを示す保管システム中のポートロケーションの1つの形式の概略斜視図である。
【
図14】
図14は、荷積み取り扱い装置によるコンテナ受け入れプラットフォームの上に下ろされている2つのコンテナを示す、
図13のポートロケーションの概略斜視図である。
【
図15】
図15は、配送されたコンテナをコンテナ移送機構が輸送トロリに置き換えることが可能となる位置において、コンテナがコンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されることを可能にするための2つの車両モジュールの移動を示す、荷積み取り扱い装置内の車両モジュールの概略斜視図である。
【
図16】
図16は、配送されたコンテナをコンテナ移送機構が輸送トロリに置き換えることが可能となる位置において、コンテナがコンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されることを可能にするための2つの車両モジュールの移動を示す、荷積み取り扱い装置内の車両モジュールの概略斜視図である。
【
図17】
図17は、コンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されたコンテナから係合解除するコンテナ持ち上げ手段を示す、本発明の一形態にしたがったポートロケーションの上方の位置における荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図18】
図18は、コンテナ受け入れプラットフォームの上に配送されたコンテナから係合解除するコンテナ持ち上げ手段を示す、本発明の一形態にしたがったポートロケーションの上方の位置における荷積み取り扱い装置の概略斜視図である。
【
図19】
図19は、配送されたコンテナから完全に係合解除にされた荷積み取り扱い装置の概略斜視図であり、コンテナは、配送プラットフォーム上に位置している。
【
図20】
図20は、本願の一形態の荷積み取り扱い装置によって配送された、コンテナ受け入れプラットフォームの本来の位置における配送されたコンテナの概略斜視図であり、配送されたコンテナは、移送手段を介して輸送トロリ上に移送される。
【
図21】
図21は、本願の一形態の荷積み取り扱い装置によって配送された、コンテナ受け入れプラットフォームの本来の位置における配送されたコンテナの概略斜視図であり、配送されたコンテナは、移送手段を介して輸送トロリの上に移送される。
【
図22】
図22は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【
図23】
図23は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【
図24】
図24は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【
図25】
図25は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【
図26】
図26は、本発明のさらなる形態にしたがった荷積み取り扱い装置、車両モジュール、および輸送トロリ荷積みシステムを示す概略斜視図であり、ここで、荷積み取り扱い装置内の車両モジュール間隔は、一定のままであり、コンテナ受け入れプラットフォームは、2つの部分を備え、第1の部分は、使用の際に車両モジュールがプラットフォームの上にコンテナを下降させるように、第2の部分に関連して動作可能であり、プラットフォームの一部分は、配送されたコンテナが輸送トロリに移送されることを可能にするように移動する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
図5~
図21は、本発明の1つの実施形態を示す。車両102の上部112は、4つの車両モジュール103を収容しており、各モジュール103は、車両102の反対側に位置付けられたドライブシフト上に装着されたスプールを巻き取る、ウィンチケーブル108を上昇および下降させるために使用されるZ駆動モー
タと、ホイールの第1のセット116を駆動するX駆動モータと、ホイールの第2のセット118を駆動するY駆動モータと、の3つの主要モータを有している。車両の上部112はまた、モータに電力供給するためのバッテ
リ、コントローラ、センサ、および
図6および
図7を参照して上述されるような他のコンポーネントも収容する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
駆動は、ベルトドライブ機構を使用して、XおよびY駆動モータからそれぞれのホイールのセット116、118に移送される。X駆動モータまたはモータドライブは、車両本体にわたって拡張する短いドライブシャフトに結合された滑車を駆動する。駆動は、X駆動ベルトによって、ショートドライブシャフトからホイールの第1のセット116中の各ホイールに移送される。Y駆動モータは、ショートドライブシャフトと直角な方向に車両本体にわたって拡張する長いドライブシャフトに結合された滑車を駆動する。ドライブは、長いドライブシャフトから、Y駆動ベルトによってホイールの第2のセット118中の各ホイールに移送される。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0083】
明確に上述されてはいない他の変形例および修正もまた、当業者には容易に明らかであるだろう。
ここに、出願当初の特許請求の範囲の記載事項を付記する。
[1] 保管システムにおいてスタックされた持ち上げおよび移動コンテナ106のための荷積み取り扱い装置100であって、前記保管システムは、コンテナ106の前記スタック12上の格子パターン中に配置された複数のレールまたはトラックを備え、前記格子パターンは、複数の格子空間と、単一の格子空間のみのフットプリント内に位置する各スタック12とを備え、前記荷積み取り扱い装置100は、前記スタック12の上方の前記レールまたはトラック上で横方向に移動するように構成され、前記荷積み取り扱い装置100は、使用の際に前記レールまたはトラックの上方に位置するコンテナ受け入れ空間120を備え、前記荷積み取り扱い装置は、複数の車両モジュール103をさらに備え、前記モジュール103は、前記コンテナ受け入れ空間120の中に、車両モジュール103と対応する数のコンテナ106を持ち上げるように配置されたコンテナ持ち上げ手段110を備える、荷積み取り扱い装置。
[2] 前記車両モジュール103は、前記コンテナ受け入れ空間120の上方で移動可能であり、前記モジュール103の前記移動は、前記車両モジュール103の移動がコンテナ106に、異なるフットプリントを有するロケーションから回収されかつ異なるフットプリントを有するロケーションに下ろすことを可能にさせるように、前記スタック12の前記フットプリントに関連する、[1]に記載の荷積み取り扱い装置100。
[3] 前記車両は、上部112と下部114とを備え、前記上部112は、電源コンポーネント、制御コンポーネント、駆動コンポーネント、および/または持ち上げおよび下降コンポーネントなどのコンポーネントを収容し、前記下部114は、前記コンテナ受け入れ凹部120を備え、ここにおいて、前記下部114は、上部112の直下に配置される、[1]または[2]に記載の荷積み取り扱い装置100。
[4] 前記装置100は、前記コンテナ受け入れ凹部120を実質的に取り囲む外部ハウジングをさらに備える、[1]乃至[3]のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置100。
[5] 前記ハウジングは、実質的に立方形として形成される、[4]に記載の荷積み取り扱い装置100。
[6] 前記荷積み取り扱い装置100は、レールまたはトラックの第1のセットに沿って第1の方向に、およびレールまたはトラックの第2のセットに沿って第2の方向に移動するように構成され、ここにおいて、前記第2の方向は、実質的に前記第2の方向に直角である、[1]乃至[5]のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置100。
[7] 前記荷積み取り扱い装置は、レールまたはトラックの前記第1のセットに係合するためのホイールの第1のセットと、第2の方向に前記装置100の移動を誘導するためにレールまたはトラックの前記第2のセットに係合するためのホイールの第2のセットとを備えるホイールアセンブリを備える、[1]乃至[6]のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置100。
[8] レールまたはトラックの前記第1のセットとホイールの前記第1のセットとを選択的に係合および係合解除するための手段と、レールまたはトラックの前記第2のセットとホイールの前記第2のセットとを選択的に係合および係合解除するための手段とをさらに備える、[7]に記載の荷積み取り扱い装置100。
[9] 保管システムであって、複数の格子空間を備える格子を形成するために、レールまたはトラックの前記第1のセットに実質的に直角に拡張する、平行なレールまたはトラックの第1のセットおよび平行なレールまたはトラックの第2のセットと、前記レールまたはトラックの真下に位置し、かつ各スタック12が単一の格子空間のフットプリントを占有するように配置されたコンテナ106の複数のスタック12と、[1]乃至[8]のいずれか一項に記載されるような前記レール上の前記スタック12の上方で横方向に移動するように配置された荷積み取り扱い装置と、を備え、前記荷積み取り扱い装置100は、前記レールの上方に位置するコンテナ受け入れ凹部120および複数の車両モジュールを備え、前記車両モジュールは、持ち上げ手段を備え、前記持ち上げ手段は、前記コンテナ受け入れ空間の中に、複数のスタック12から複数のコンテナ106を持ち上げるように配置される、保管システム。
[10] 前記荷積み取り扱い装置100は、複数の車両モジュール103をさらに備え、前記車両モジュール103の前記数は、前記荷積み取り扱い装置100による単一のアクションにおいて持ち上げられるかまたは下降されるべきコンテナ106の前記数に対応する、[9]に記載の保管システム。
[11] ポートロケーションをさらに備え、前記ポートロケーションは、コンテナ受け入れ手段198を備え、前記コンテナ受け入れ手段は、プラットフォーム手段198と移送手段200とを備え、前記プラットフォーム手段198および前記移送手段は、コンテナ106を配送した複数の装置を受け入れ、前記コンテナ106を輸送手段202に移送するように互いに適合化される、[9]に記載の保管システム。
[12] 前記移送手段は、プッシュプレートまたは持ち上げ機構を備える、[11]に記載の保管システム。
[13] 前記プラットフォーム手段198は、前記コンテナ受け入れプラットフォーム198が前記スタック12および輸送トロリ202の前記フットプリントのピッチにおける差異を補正するように適合化されるように、少なくとも1つの移動可能な部分を備える、[11]または[12]のいずれか一項に記載の保管システム。
[14] 前記保管システムから輸送トロリ202に保管システム中の複数の隣接するスタック内に位置する複数のコンテナ106を移送する方法であって、前記方法は、
a.対応して番号付けされた複数のスタック12から複数のコンテナ106を回収することと、
b.[1]乃至[13]のいずれか一項に記載の荷積み取り扱い装置中の前記コンテナ106を移送することと、ここで、前記荷積み取り扱い装置は、複数の車両モジュール103を備え、
c.前記コンテナ106をポートロケーションに配送することと、
d.前記コンテナ106をコンテナ受け入れプラットフォーム198の上に下降させることと、
e.調節手段を使用して、コンテナ106の間隔を調整することと、
f.前記コンテナを前記輸送トロリ202の上に積載することと
のステップを備える、方法。
[15] 前記コンテナ106の前記間隔は、前記荷積み取り扱い装置100中に存在する、[14]に記載の方法。
[16] 前記コンテナ106の前記間隔は、前記コンテナ受け入れプラットフォーム198に存在する、[14]に記載の方法。
[17] 添付の図面の図5乃至26を参照して上記で説明されるような、保管システムおよび荷積み取り扱い装置。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【外国語明細書】