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▶ 杉内 博之の特許一覧

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  • 特開-イカまたはタコを釣る釣り針 図1
  • 特開-イカまたはタコを釣る釣り針 図2
  • 特開-イカまたはタコを釣る釣り針 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133603
(43)【公開日】2022-09-14
(54)【発明の名称】イカまたはタコを釣る釣り針
(51)【国際特許分類】
   A01K 83/00 20060101AFI20220907BHJP
   A01K 91/06 20060101ALI20220907BHJP
   A01K 85/00 20060101ALI20220907BHJP
【FI】
A01K83/00 Z
A01K91/06 B
A01K85/00 L
A01K85/00 301B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021032368
(22)【出願日】2021-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】520037566
【氏名又は名称】杉内 博之
(72)【発明者】
【氏名】杉内 博之
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307AB02
2B307AB27
2B307BA12
2B307BA55
2B307GA11
(57)【要約】
【課題】イカ及びタコは餌を足で捉えて食べるが、釣り針の複数の針の向きは概ね同一方向であり、針に対して逆方向へ逃げやすいので針が刺さりにくい課題がある。
【解決手段】本発明の釣り針は、針の針先1が6本あり、対向するように配置されている。さらにその針先1を内向きにすることでイカの足が6本の針先1の間に入りやすく、抜こうとすれば刺さりやすくなっている。よって、逃げやすいイカやタコを釣り上げることが出来る。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イカまたはタコを釣るための複数の針を有する釣り針であって、前記複数の針は針先の向きが対向する状態に配置されていることを特徴とする釣り針。
【請求項2】
前記複数の針は3本~80本であり、うち少なくとも3本以上は前記針先の向きが対向する状態に配置されていることを特徴とする請求項1の釣り針。
【請求項3】
前記複数の針は、前記針先の向きが対向しており且つ内向きであることを特徴とする請求項1乃至2の釣り針。
【請求項4】
前記釣り針は、餌に装着するための装着針を有することを特徴とする請求項1乃至3の釣り針。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
餌または疑似餌に装着され、イカまたはタコを釣る釣り針に関する。
【背景技術】
【0002】
イカ及びタコの餌の捕食の方法は魚とは異なり、軟体動物であるので自在に動く足で餌を捉えて食する。危険を察知すると餌から足を外し逃げる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-228703
【特許文献2】特開2006-180732
【特許文献3】特開2003-304785
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
イカ及びタコは餌を足で捉えて食べるが、釣り針の複数の針の向きは概ね同一方向または放射状であり、針に対して逆方向へ逃げやすいので針が刺さりにくい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、イカまたはタコを釣るための複数の針を有する釣り針であって、前記複数の針は針先の向きが対向する状態に配置されていることを特徴とする釣り針である。
【0006】
本発明は、前記複数の針は3本~80本であり、うち少なくとも3本以上は前記針先の向きが対向する状態に配置されていることを特徴とする請求項1の釣り針である。
【0007】
本発明は、前記複数の針は、前記針先の向きが対向しており且つ内向きであることを特徴とする請求項1乃至2の釣り針である。
【0008】
本発明は、前記釣り針は、餌に装着するための装着針を有することを特徴とする請求項1乃至3の釣り針である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の釣り針は、複数の針は針先の向きが対向する状態に配置されているので、針先が対向している間にイカまたはタコの足が入り、両側から挟まれた位置になるため逃げる際に刺さりやすくなる。
【0010】
本発明の釣り針は、3本以上の針が対向する状態に配置されているので、イカまたはタコの足を抜いて逃げる方向が制限され針が刺さりやすい。
【0011】
本発明の釣り針は、針先の向きが対向しており且つ内向きであるので、針先間に足が入りやすく、釣り針に対して上方向へ足が抜けようとすると抜く方向と針先の方向が鋭角になるので針が刺さりやすい。
【0012】
本発明の釣り針は、餌に装着するための装着針を有するので容易に餌に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は本発明の釣り針101の説明図である。(実施例1)
図2図2は本発明の釣り針102の説明図である。(実施例2)
図3図3は 釣り針102を餌に装着した説明図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0014】
下記の実施例をもって発明を実施するための形態を説明する。
【実施例0015】
図1は、本発明の釣り針101の説明図である。針は針の軸2と針先1からなり、6本を備えた実施例である。6本の針先はそれぞれが対向するように向けられて釣り針101を形成している。また餌の魚に装着するための装着針4を有し、装着針4には餌から脱落することがないように返し5がある。リング3はハリスを結束するためのものである。この構造とすることで、餌を捕食しようと足が針先間に入り、針先に触れて逃げようと逆に足を動かせば逆側の針が刺さる構造になっている。針先1には返しがないが、返しがあっても構わない。またこの6本の針の他に、餌を捕食する大型の魚を釣るための返しのある針が向きの異なる状態で加えられる実施例も考えられるが、図での説明は省略する。
【実施例0016】
図2は、本発明の釣り針102の説明図である。実施例1との違いは針先1が内向き(軸2の方を向いており、水平方向を0度とすれば-5~-90度の範囲)になっている。外向きにすることは針が外れやすくなるのでありえない。内向きの度合いは釣りの対象が変われば適切に変える必要がある。また針先1同士の間隔は釣りの対象の大きさによっても適切に変えねばならないが3~100mmとするのが適切である。内向きにする最大の効果は、針先間に足が入りやすく、釣り針に対して上方向へ足が抜けようとすると抜く方向と針先の方向が鋭角になるので針が刺さりやすいことにある。
【実施例0017】
図3は、釣り針101を餌の魚7に装着し、イカが捕食しようとする説明図である。釣り針101のリング3にハリス6が結束されており、装着針が魚7に差し込まれている。イカ8が足9で魚7を捉えれば釣り針101に掛かることになる。掛かった後にはハリス6を引き上げることでイカを釣り上げることが出来る。
【0018】
1 針の針先
2 針の軸
3 ハリスを結束するリング
4 装着針
5 装着針の返し
6 ハリス
7 餌である魚
8 イカ
9 イカの足
101 釣り針(実施例1)
102 釣り針(実施例2)
図1
図2
図3