(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133610
(43)【公開日】2022-09-14
(54)【発明の名称】健康管理システム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20220907BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021032380
(22)【出願日】2021-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】519294295
【氏名又は名称】株式会社エフアンドエフ
(74)【代理人】
【識別番号】100129056
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 信雄
(72)【発明者】
【氏名】藤川 欣洋
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】 個人ごとに、重要度が高く、且つ、必要性が高い項目について、アドバイスする健康管理システムを提供する。
【解決手段】 健康に関する項目ごとに測定を行い、測定した測定値から評価値を算出し、評価値は、標準評価、プラス評価、マイナス評価の評価区分に区分けされ、測定項目ごとに検査結果に対する重要度を設定し、重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目を一定の数選択し、選択した項目の評価区分の内容から検査結果を生成し、検査結果に応じてアドバイス内容を決定して通知し、通知は、印刷物又は携帯端末の画面で行うという構成を採用した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
項目の重要度に応じてアドバイス内容を決定及び通知する健康管理システムであって、
健康に関する項目ごとに測定を行い、
測定した測定値から評価値を算出し、
該評価値は、標準評価、プラス評価、マイナス評価の評価区分に区分けされ、
測定項目ごとに検査結果に対する重要度を設定し、
該重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目を一定の数選択し、
選択した該項目の評価区分の内容から検査結果を生成し、
該検査結果に応じてアドバイス内容を決定して通知し、
該通知は、印刷物又は携帯端末の画面で行うことを特徴とする健康管理システム。
【請求項2】
前記検査結果に応じてパターンを決定し、
該パターンに応じたアドバイス内容を決定して通知し、
少なくとも2つの異なる内容の評価結果に対して1つのパターンを決定することを特徴とする請求項1に記載の健康チェックシステム。
【請求項3】
利用者の性別、年齢、既往症に応じて前記重要度のウエイトを変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康管理システム。
【請求項4】
前記アドバイス内容に応じたサイト、動画のURL又はマトリックス型二次元コードを付与することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の健康管理システム。
【請求項5】
過去の検査結果の履歴、変化内容に応じて前記重要度のウエイトを変更することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の健康管理システム。
【請求項6】
前記利用者の個体認証を行って個人を特定し、測定値、評価値は、個人ごとに収集、保存することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の健康管理システム。
【請求項7】
前記重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目が一定の数に達しない場合には、標準評価、プラス評価の評価区分の項目を含め前記検査結果を生成し、前記検査結果に応じて前記アドバイス内容を決定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の健康管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康管理システムに関し、詳しくは、利用者にわかりやすく、的確な情報を提供できる健康管理システムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、個人の健康状態を把握し、指導する方法として、各測定器の値と指標とから個別のアドバイス及び全体としてのアドバイスの内容を通知するシステムが開発されている。また、測定機器の結果にポイントを設定して、その合計値により、どのアドバイスに誘導するかを振り分ける方法も行われている。
【0003】
しかしながら、合計値の数値が同じであっても、血管年齢のアドバイスが必要な人もいればAGEsのアドバイスが必要な人もいる。また、個人の属性によっては、重要でない測定項目もあるし、個人の健康への影響の少ない項目もある。これらの項目も含めて、アドバイスされてしまうと、アドバイス内容が煩雑で分かりにくいものとなる場合もあった。
そこで、個人ごとに、重要度が高く、且つ、アドバイスの必要性が高い項目について、アドバイスするシステムが求められていた。
【0004】
このような問題に対して、従来からも様々な技術が提案されている。例えば、個人の健康状態をセンサ等によって取り込みコントローラに入力し、各個人の健康を管理するシステムが記載されている(特許文献1参照)。また、利用者の健康関連情報を取得する健康管理装置と、利用者が運動を行う際の運動メニューと健康管理のためのアドバイスを作成するサーバを連携することによって、利用者に応じたメニュー、アドバイスを提供するシステムが記載されている(特許文献2参照)。
しかしながら、上記いずれの文献記載の技術提案も、個人の各検査項目の重要度、必要性について考慮されておらず、本課題を解決していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許3144030号公報
【特許文献2】WO2002/051308公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、健康に関するアドバイス内容が煩雑で分かりにくいという問題点に鑑み、個人ごとに重要度が高く且つ必要性が高い項目についてアドバイスする健康管理システムを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る健康管理システムは、項目の重要度に応じてアドバイス内容を決定及び通知する健康管理システムであって、健康に関する項目ごとに測定を行い、測定した測定値から評価値を算出し、評価値は、標準評価、プラス評価、マイナス評価の評価区分に区分けされ、測定項目ごとに検査結果に対する重要度を設定し、重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目を一定の数選択し、選択した項目の評価区分の内容から検査結果を生成し、検査結果に応じてアドバイス内容を決定して通知し、通知は、印刷物又は携帯端末の画面で行うことを手段とする。
【0008】
また、本発明は、評価結果に応じてパターンを決定し、パターンに応じたアドバイス内容を決定して通知し、少なくとも2つの異なる内容の評価結果に対して1つのパターンを決定することを手段とする。
【0009】
さらに、本発明は、利用者の性別、年齢、既往症に応じて重要度のウエイトを変更することを手段とする。
【0010】
またさらに、本発明は、アドバイス内容に応じたコンテンツ、動画のURL又はマトリックス型二次元コードを付与することを手段とする。
【0011】
さらにまた、本発明は、過去の検査結果の履歴、変化内容に応じて重要度のウエイトを変更することを手段とする。
【0012】
そしてまた、本発明は、利用者の個体認証を行って個人を特定し、測定値、評価値は、個人ごとに収集、保存することを手段とする。
【0013】
そしてさらに、本発明は、重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目が一定の数に達しない場合には、標準評価、プラス評価の評価区分の項目を含め検査結果を生成し、検査結果に応じてアドバイス内容を決定することを手段とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る健康管理システムによれば、測定の項目数の多さに関わらず、個人ごとに重要度が高く且つ必要性が高い項目についてアドバイスを通知することができるので、個人のニーズに合った的確なアドバイスを行い得ると共に、効率的・効果的な医療指導を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る健康管理システムの実施例のシステム図である。
【
図2】本発明に係る健康管理システムの個人別ウエイト設定テーブルである。
【
図3】本発明に係る健康管理システムの測定値と評価の関係テーブルである。
【
図4】本発明に係る健康管理システムの評価文字列の選択例を説明するテーブルである。
【
図5】本発明に係る健康管理システムの評価文字列とパターン番号の関係テーブルである。
【
図6】本発明に係る健康管理システムのパターン番号と動画、サイトの関係テーブルである。
【
図7】本発明に係る健康管理システムの健康チェック結果出力例である。
【
図8】本発明に係る健康管理システムのウエイト再設定のフローチャートである。
【
図9】本発明に係る健康管理システムの評価文字列とパターン番号の関係テーブルの変形例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る健康管理システムは、個人ごと重要度が高く且つ必要性が高い項目について、個人ごとにアドバイス内容を決定し、通知することを最大の特徴とする。
以下、本発明に係る健康管理システムの実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0017】
なお、以下に示される本発明に係る健康管理システムは、下記に述べる実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる装置や媒体、その他の構成態様の範囲内で適宜変更することができるものである。
【0018】
図1から
図9に従って、本発明を説明する。
図1は、本発明に係る健康管理システムの実施例のシステム図である。
図2は、本発明に係る健康管理システムの個人別ウエイト設定テーブルである。
図3は、本発明に係る健康管理システムの測定値と評価の関係テーブルである。
図4は、本発明に係る健康管理システムの評価文字列の選択例を説明するテーブルである。
図5は、本発明に係る健康管理システムの評価文字列とパターン番号の関係テーブルである。
図6は、本発明に係る健康管理システムのパターン番号と動画、サイトの関係テーブルである。
図7は、本発明に係る健康管理システムの健康チェック結果出力例であり、(a)は紙に印字した場合の例、(b)はスマホ等の画面に出力した場合の例である。
図8は、本発明に係る健康管理システムのウエイト再設定のフローチャートである。
図9は、本発明に係る健康管理システムの評価文字列とパターン番号の関係テーブルの変形例である。
【0019】
本発明に係る健康管理システム1は、薬局等で、利用者の健康にかかわる測定を行い、値を評価し、その場で、利用者に適切なアドバイスを与えるシステムである。
該健康管理システム1は、測定機器10、スキャナ11、制御部20、データベース30、個人情報入力部70及び評価結果出力部60から構成されている。
【0020】
測定機器10は、人体の健康状態を測定する測定機器である。測定機器は、人体の測定を行った後、制御部20に対して、有線、無線で電子データとして、送信する。あるいは、測定結果を紙等に出力する。電子データの形式としては、例えば、CSV形式が好適である。一般的な形式であり、多くの機器が採用しているからである。測定機器10としては、例えば、血管年齢測定器、骨密度測定器、AGEs(最終糖化産物)測定器、体組成分析機、もの忘れ相談、肌年齢測定器等がある。もの忘れ相談等は、担当者が口頭で検査する場合もある。
【0021】
スキャナ11は、測定機器10のうち、測定結果が直接制御部20に送信できないものについて、結果を画像データ化するものである。例えば、血圧測定器において、結果が感熱紙への印刷である場合も多い。印刷された結果を光学的に読み取り、画像データとすることができる。画像データは、制御部20に送られる。
【0022】
制御部20は、本システム全体を制御する部分である。測定機器10の測定結果を受信し、データベース30に保存する。スキャナ11からの画像データをOCRライブラリで数値化し、データベース30に保存する。
個人情報入力部70から入力される個人データ40をデータベース30に保存する。個人情報入力部70で入力されたID等とデータベース30のデータを照合、処理する。
個人データ40、測定・アドバイス用データ50を用いて、健康チェック通知データ44を生成し、評価結果出力部60にて出力する。出力健康チェック結果は、紙媒体として、あるいは、インターネットIを介して携帯端末80の画面として、個人に通知される。
【0023】
データベース30は、本発明の要部となる部分である。データベース30は、クラウドサーバである。クラウドサーバであるので、利用者が複数の薬局で、本システムを利用しても、一括してデータを管理できる。
データベース30は、大きく分けて、個人データ40と測定・アドバイス用データ50とから成る。個人データ40は、健康チェックを受診する個人に関するデータであり、登録データ41、測定、評価データ42、ウエイトデータ43、健康チェック通知データ44から成る。
【0024】
登録データ41は、個人の登録データである。ID、パスワード、氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、年齢、既往症等からなる。データは、初回の健康チェック時に入力される。データは、必要に応じて修正される。
測定、評価データ42は、検査での測定値と測定値から求められる評価データである。評価データの値に従って、健康状態を判断される。過去のデータも履歴として、保存される。
ウエイトデータ43は、検査項目についての個人ごとの優先順位を決めるデータである。ウエイトが高いほど優先順位が高い。ウエイトは、年齢、性別、既往症等に応じた値となっている。健康チェック結果では、ウエイトの高い方の項目に応じたアドバイスがなされる。
健康チェック通知データ44は、評価結果に基づいたアドバイス等である。各項目の評価結果、主要な検査項目についてのアドバイス、関連する動画、Webサイト、医療機関の紹介等からなっている。
各項目の評価にはグラフやレーダーチャートを用いてもよい。
【0025】
測定・アドバイス用データ50は、検査での測定時の評価基準や結果に対するアドバイス指標等のデータ群である。測定値と評価の関係データ51、評価文字列とパターン番号の関係データ52、パターン番号と動画、サイト等の関係データ53等からなり、基本的に固定値である。
測定値と評価の関係データ51は、測定値と評価の関係を示すデータである(
図3、T20)。各評価の閾値、初期値、区分値を決定するためのものである。評価は、マイナス評価、標準、プラス評価に分けられる。
【0026】
評価文字列とパターン番号の関係データ52は、評価のうち、ウエイトの大きい順で、且つ、区分がマイナス評価である項目を一定数選択して生成された文字列とアドバイスの指標のパターンの関係を示すデータである(
図5、T30)。検査した項目のうち、重要度が高く、マイナス評価のものに限定して、アドバイスの指標となるパターン番号を決定するためのものである。アドバイスの指標が決定することにより、利用者への指導の指針も一意に決定する。
【0027】
パターン番号と動画、サイト等の関係データ53は、アドバイスの指標であるパターン番号に対応するアドバイス、コメント、動画、サイト等を関連させるデータである(
図6、T40)。アドバイスは、パターン番号に対応して自動的に生成される。コメントは、管理栄養士、薬剤師によって入力するものである。また、利用者からの質問に対する内容も含まれる。動画としては、例えば、運動療法の動画や、食事療法の動画や、薬物の開設動画を設定する。サイトとしては、食事療法により改善に結びつくサイトや運動療法によって改善に導くサイトや利用者の住んでいる近くの専門医療機関を紹介するサイトを設定する。
また、健康食品や健康グッズを紹介するサイトを設定してもよい。
【0028】
評価結果出力部60は、利用者への健康チェック結果出力61を出力する部分である。出力内容は、測定値、評価値、アドバイス、動画等の欄から成る。利用者の希望に応じて、紙面に印刷する方法と、スマホ等の携帯端末80に情報を送り利用者が携帯端末80で確認する方法とが、選択できる。
【0029】
個人情報入力部70は、利用者が情報を入力する部分である。健康チェックの初回は、利用者が、氏名、住所、電話番号、年齢、性別、既往症等を入力し、ユーザ登録及びユーザのアクセス用のID、パスワードを発行する。次回以降は、ID、パスワードにて、個人が特定され。健康チェックの検査結果がデータベース30の個人データ40に記録される。この点、各種個人情報が登録されたICカードや携帯端末等を用い、読取装置にて当該個人情報を読み取ることで、初回登録や次回以降の個人認証を行う手法を採用することも可能である。あるいは、初回登録時に生体認証登録を行い、次回以降は生体認証により個人の特定を行う手段も採用し得る。
【0030】
携帯端末80は、利用者個人が使用する端末であり、主にスマートフォンが考えられる。インターネットIを介して、評価結果出力部60と接続され、各情報を受け取る。また、図示していないが、携帯端末80からシステムに、薬局への質問等を送信することもできる。
【0031】
(健康チェック測定の流れ)
健康チェック測定の大まかな流れを説明する。
ます、利用者は、入力端末70から、利用者自身の氏名等を入力し、ID、パスワードを取得する。
次に、利用者が各測定を行い、測定結果はデータ化され、データベース30に取り込まれる。データベース30内の所定の基準データと比較される。この際、グラフ化しても良い。各健康測定機器から出たデータを各個人に対応して、現在の自分のデータが基準に比べて、どの位置にいるかを把握させることができる。
【0032】
次に、標準の値を下回った場合に、健康チェック結果出力61によって、各情報を提供する。利用者に対して、標準値を下回ったことを通知するのみでも良いが、そうすると、利用者が改善するための具体的な方法がわからない場合も多いからである。
例えば、利用者に対して、食事療法による改善に導くサイト等に誘導したり、運動療法による改善へ導くサイトへ誘導したりすることで、利用者は具体的なアクションが取りやすくなる。また、薬物療法の紹介サイトに誘導することも考えられる。また、健康食品、健康グッズを紹介するサイトに誘導することもできる。
【0033】
また、医療機関を紹介する。専門医による治療等によって、改善することができるからである。スマホ等の位置情報の活用で、自身が住んでいる近くの専門医療機関を紹介するサイトに誘導することができる。
このように、測定から治療までワンストップで行うサービスを提供することができる。
【0034】
(各データの説明)
各データについて説明する。T10は、個人のウエイトを設定するためのテーブルである(
図2)。ウエイト値は、合計で100%となるように設定されている。ウエイト値が大きい項目ほど、利用者にとって重要な項目として処理される。利用者自身に設定させる方法もあるが、専門的な知識が無いと簡単には設定できない。そこで、利用者の年齢、性別、既往症等によって、各項目のウエイトを変えることで、利用者に適したウエイトを設定する。例えば、骨密度については、男性よりも女性の方が低下しやすい。また、年齢が高くなるほど低下しやすい。また、肌年齢については、男性よりも女性の方が気にするので、女性の方が重要度は高くなる。
【0035】
例えば、50代の男性の場合であれば、T11行のように設定する。中高年であるので、動脈硬化に関連する血管年齢のウエイトを高め、30%。次に骨密度のウエイトを高め、25%。AGEs(最終糖化産物)、体組成分析を20%とし、物忘れ、肌年齢については5%とし、ウエイトを最も小さくしている。
このテーブルでは、既往症について加味していないが、糖尿病や肥満等の有無によって、調整したテーブルも用意する。
【0036】
次に、測定値と評価の関係テーブルについて説明する(
図3、T20)。
検査する各項目について、測定値に対する評価値を設定している。テーブルの最も左が検査項目である。次の列が、検査項目特定記号である。検査項目ごとに一意に決められた記号であり、パターン番号を決める際に判別される。
次の列が、検査毎のウエイトであり、利用者にとって重要な項目ほど高くなる。次の列が、評価の内容を示す。次の配点 対応文字列の列が、測定値に対する評価ととれに対応する文字列を決定する部分である。評価は、概ね、マイナス評価を3レベル、標準を1レベル、プラス評価を2レベルで設定している。検査項目の内容によっては、適宜、増減しても構わない。
ここで設定される文字列は、検査項目特定記号と合成されて、パターン番号を決める際に用いられる。
【0037】
一例として、血管年齢の項目について説明する。50代の男性の例としている。測定機器特定記号は、◆であり、ウエイトは、T10のT11行によって設定されたウエイトであり、30%となっている。判断項目は100点満点での点数であり、40点未満であれば、マイナス評価である。マイナス評価は、19点以下、20点から29点、30点から39点の3区分に分かれている。標準評価は、40点から59点の1区分である。プラス評価は、60点から79点、80点から100点の2区分に分かれている。
それぞれの区分に対応した文字列が割り当てられている。例えば、19点以下であれば、aである。もし、血管年齢の検査結果が19点以下の場合は、結果として、◆aを生成する。
他の検査結果についても、同様に、検査項目特定記号と評価区分によって、予定の文字列が生成される。
【0038】
すべての検査項目に対して文字列を生成し、それに沿ったアドバイスを行うこともできるが、アドバイスの量が膨大になる可能性があり、且つ、利用者にとって、重要で無いアドバイスの割合が増える結果となる場合が多い。
そこで、利用者に対して、重要な項目について、アドバイス等を行うために、ウエイトの大きい順で、且つ、区分がマイナス評価である項目を一定数選択する方法を説明する。ここでは、一定数を3として説明する。
【0039】
図4を用い、具体的な例で説明する。評価で、太枠で囲んだ部分が、評価結果である。ウエイトは、仮に、上の行からウエイトの高い項目としている。
図4(a)の場合、ウエイトの大きい順でマイナス評価となる3項目を選ぶと、血管年齢、骨密度、AGEsとなる。この場合の評価結果としての文字列は◆a●g▼mとなる。
図4(b)の場合、同様に、ウエイトの大きい順でマイナス評価となる3項目を選ぶと、AGEsは、評価が標準であるので、該当せず、血管年齢、骨密度、体組成分析となる。この場合の評価結果としての文字列は◆a●i◇sとなる。
【0040】
次に、アドバイスパターン設定テーブルについて説明する(
図5、T30)。
評価結果の文字列◆a●g▼m等は、上述のようにT20の評価結果について所定の条件を付けて生成された文字列である。パターンの数字は、評価結果に対応した番号であり、このパターンの番号に従って、アドバイス内容を決定する。
例えば、T31行の場合、評価結果の文字列◆a●g▼mに対応するパターンの番号は1であり、アドバイス内容は、血管年齢要注意、骨密度要注意、AGEs要注意の内容となる。
【0041】
基本的には、評価結果の文字列とパターンは一対一の関係にある。しかしながら、比較的重要度の低い要素についてはパターンをまとめても、アドバイス自体に大きな影響がない場合もある。例えば、T32の行とT33の行では、▼で示すAGEsのマイナス評価が中度か軽度の違いである。アドバイスの内容は、血管年齢、骨密度について重点的な内容となる。そこで、AGEsが中度、軽度についてアドバイスの内容をまとめることで、アドバイスの内容を簡略化でき、利用者への説明内容も明確にすることができる。
そのため、T30では、比較的軽度の項目をまとめることで、27の文字列に対して、12のパターン番号で対応している。
【0042】
また、ウエイトの大きい順でマイナス評価となる3項目を選ぶとした場合、検索結果によっては、マイナス評価となる項目が3項目未満の場合もある。その場合は、条件を変更して、標準又はプラス評価の項目を入れても良い。
例えば、マイナス評価が、血管年齢のみであった場合のアドバイスパターン設定テーブルを
図9にT50として示す。血管年齢の評価が◆a、◆b、◆cのいずれかのマイナス評価であり、骨密度の評価が標準の●j、プラス評価の●k、●lのいずれかであり、AGEsの評価が標準の▼p、プラス評価の▼q、▼rのいずれかである場合である。
例えば、評価文字列が、◆a●j▼pであれば、T51行に該当し、パターンは101となる。この場合のアドバイスは、血管年齢についての要注意であり、骨密度については、標準的数値であることから、骨密度標準に対応するアドバイスとなる。例えば、「骨密度は、年齢に準じた値です。引き続き、カルシウムを意識した食生活、軽い運動に心がけてください」等のアドバイスとなる。
AGEsについては、標準的数値であることから、AGEs標準に対応するアドバイスとなる。例えば、「AGEsは標準的な値です。引き続き、バランスの取れた食事、適度な運動に心がけましょう。」等のアドバイスとなる。
【0043】
次に、パターン番号に対応する動画、サイトの関係テーブルについて説明する(
図6、T40)。
利用者の検査結果に応じてパターン番号を振り分けているので、パターン番号に対応した動画、サイトを設定し、利用者にアドバイスすることで、利用者の健康状態に沿ったアドバイスとすることができる。
例えば、骨密度低下に対しては、骨密度を維持するエクササイズの動画が考えられる。
また、食事療法については、測定結果の段階に応じて管理栄養士によるビデオ解説およびメッセージの動画が考えられる。その際、段階として、良好、やや注意、注意、即治療等に分けて、動画に誘導してもよい。
また、薬剤師による薬物解説の動画に誘導しても良い。
一例としては、T41行は、パターン1であり、検査結果は、血管年齢要注意、骨密度要注意、AGEs要注意であるので、動画は、生活全般の指導、サイトは、全体的な食事療法サイトの紹介を設定する。
このように、健康状態に応じた動画、サイトを紹介することで、利用者の指導の内容の確認を容易にすることができる。
また、同様にして、検査結果に応じた医療機関の紹介を設定してもよい。
【0044】
利用者への健康チェック結果の通知方法について説明する(
図7)。
検査結果は、評価結果出力部60から利用者に通知される。通知の方法は、検査結果等を紙面に印字し利用者に手渡す方法と、インターネットIを介して利用者の携帯端末80にデータを送信し、利用者が携帯端末80の表示画面81で内容を確認する方法とがある。
【0045】
図7(a)に沿って、紙面での通知例を説明する。
健康チェック結果出力61には、健康チェック評価結果欄62、アドバイス欄63、動画等導入欄64が記載されている。健康チェック評価結果欄62は、検査項目ごとに、各検査項目名と検査結果と評価結果を利用者にわかりやすい形で記載している。
単なる数値表記であっても良いし、必要に応じて、標準値と測定結果の比較するグラフ、優良モデルと本人数値のレーターチャートによる比較、体組成分析による筋肉量のレーダーチャートによる評価、測定結果の変化を時系列で表示等行っても良い。
アドバイス欄63は、検査結果に対するアドバイスを記載している。パターン番号に応じたアドバイス内容であり、利用者に対して項目の重要度に応じたアドバイス内容となっている。また、管理栄養士、薬剤師によるコメント、利用者からの事前の質問に対する回答も含まれる。
アドバイス欄63によって、利用者は、検査結果のうち、重要度が高く、且つ、アドバイスの必要性が高い項目について、アドバイスを受けることができる。
【0046】
動画等導入欄64は、検査結果から利用者が参考とすべき動画やWebサイトを紹介する部分である。動画、サイトは、パターン番号と動画、サイトの関係テーブルによって指定されたものであるので、利用者の検査結果に対応した的確な動画、サイトとすることができる。例えば、運動療法(スポーツジム、理学療法士、作業療法士)、食事療法(管理栄養士)、薬物療法(薬剤師)、医療機関への受診勧奨等につなげる動画、及びサイトが有効である。
動画、サイトの簡単な紹介とURL、QRコード(登録商標)に代表されるマトリックス型二次元コード等を載せることで、利用者は手軽に、参考動画、サイトを確認することができる。
また、同様に、関連した医療機関のURL、マトリックス型二次元コードを載せても良い。
【0047】
図7(b)に沿って、携帯端末80に通知した例を説明する。
携帯端末80の表示画面81に健康チェック結果が表示される。健康チェック評価結果欄82、アドバイス欄83は紙面の場合とほぼ同じである。画面の大きさ等によってアレンジしても良い。動画等導入欄84については、携帯端末80上で、動画、サイトが表示可能であることから、そのURLを画面に貼り付け、利用者が、URLをクリックすることで、目的に動画、サイトを閲覧可能とする。
このようにすることで、利用者は、参考動画等を容易に確認することができる。
【0048】
(ウエイトの調整)
利用者の検査上の重要度を示すウエイトは、ウエイトデータ43によって決定され、ウエイトデータ43は、個人別ウエイト設定テーブルに沿って決定される。しかしながら、健康チェックの検査を繰り返す中で、特定の検査項目について徐々に悪化している項目があれば、利用者に注意喚起する意味で、ウエイトを大きくすべきである。
検査の履歴からウエイトを変更する方法としては、個別の項目を比較的簡単なプログラムによってチェックし、ウエイトを変える方法や、多くの人の検査データをもとにAI学習を行い、ウエイトを変える方法がある。
【0049】
比較的簡単なプログラムによるウエイトの変更方法を
図8に沿って説明する。ここでは、過去に2回以上健康チェックを行っている場合とする。
健康チェックの測定を行う(S101)。各測定、評価は所定の方法で行い、測定結果と評価結果は、データベース30に保存される。
保存された項目の1つを選択する(S102)。その項目について、今回と前回の評価結果を比較する(S103)。今回の方が前回よりも悪いか判断する(S104)。悪い場合は、S105に進む。次に、前回と前々回の評価結果を比較する(S105)。前回の方が前々回よりも悪いか判断する(S106)。悪い場合は、S107に進む。この項目について、前々回、前回、今回と評価結果が連続して悪くなっていることになる。そこで、ウエイトを上げ、重要度を上げ、利用者へのアドバイスの優先順位を上げる(S107)。
すべての項目について確認したかチェックする(S108)。まだであれば、次の項目を選択し(S109)、S103に戻り、悪化の状態を確認する。
検査ごとに、この処理を行うことで、利用者の健康状態の継続的な変化に応じたアドバイス等を行うことができる。
【0050】
AI学習でウエイトを調整する方法を説明する。まず、AIに、多くの被験者の継続的に検査された検査項目、その測定結果、評価結果、ウエイト、被験者の年齢、性別、既往症を学習させる。そのデータをもとに、利用者の個人の特徴、検査結果に近いモデルを推定する。それに応じて、推奨されるウエイトを算出し、利用者のウエイトを変更する。AI学習を適切に行うことによって、検査内容の変動に対して、年齢、性別、既往症によって異なる判断ができ、より利用者の健康状態に適したウエイトを設定することができる。
【0051】
このように、本発明に係る健康管理システムによれば、測定の項目数の多さに関わらず、個人ごとに、重要度が高く、且つ、アドバイスの必要性が高い項目について、アドバイスを通知することができるので、効率的に、医療指導を行うことができる。
【0052】
また、数値ではなく文字列の並びによって、どのアドバイスに誘導するかを振り分けるので、より的確なアドバイスを行うことができる。
【0053】
総じて、本発明に係る健康管理システムは、単に健康チェック結果を利用者に通知するだけでなく、かかる健康チェック結果に基づき、薬剤師や管理栄養士によるアドバイスや、スポーツジムと連携して症状改善に有効なエクササイズの紹介、理学療法士や作業療法士と連携した肩こり・腰痛対策、薬剤師や管理栄養士によるOTCや健康食品の紹介といった種々コンテンツを付随させることで、個人ごとに重要度・必要性が高い項目に対し、的確なアドバイスと指導を提供し得るものである。
【0054】
また、お薬手帳との連動機能(服薬情報の確認)や、基礎疾患のある方へのアドバイス機能(基礎疾患情報の登録)、見守りサポート機能(測定結果を遠隔地にいる家族と共有する)、医療機関の紹介(携帯端末のGPS機能により、症状に応じた近隣専門医療機関の案内)、レーダーチャートによる平均値との比較、リマインド機能(測定から一定期間経過したら再度の測定を促す)、医薬品の添付文書をもとにした薬の使用方法に関するQ&A(自動応答)など、各種フォロー機能を付随させることも可能であって、これにより利用者を多面的にフォローアップし得ることとなる。
【0055】
その他の機能として、OTCの紹介や割引クーポン、スポンサー商品の広告、OTCのマッチング(病状、既往症を入力し適切なOTCを案内する機能)、配置薬の注文(アプリ上で注文、利用者の自宅にお届け)といった機能を付随させることも可能であり、さらには、薬局の混雑状況や在庫状況の確認ツール、エコバッグその他のエコ活動との連携によるポイントを付与、脳トレーニングツール(ナンプレ、クロスワード等)、日々のトピック提供(「○月○日は19××年、△△の日でした」等、過去を遡ってその日は何があったか話題を提供)、ダイエット目標の方向けのコンテンツ(課題の提供,目標達成に対するポイント付与,利用者間でのランキング機能等)などといったコンテンツを付随させることで、本システムの利用促進につながる態様とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明に係る健康管理システムは、健康チェックシステムの利便性を向上させる方法として、産業上の利用可能性は大きいと解する。
【符号の説明】
【0057】
1 健康管理システム
10 測定機器
11 スキャナ
20 制御部
30 データベース
40 個人データ
41 登録データ
42 測定、評価データ
43 ウエイトデータ
44 健康チェック通知データ
50 測定・アドバイス用データ
51 測定値と評価の関係データ
52 評価文字列とパターン番号の関係データ
53 パターン番号と動画、サイト等の関係データ
60 評価結果出力部
61 健康チェック結果出力
62 健康チェック評価結果欄
63 アドバイス欄
64 動画等導入欄
70 個人情報入力部
80 携帯端末
81 表示画面
82 健康チェック評価結果欄
83 アドバイス欄
84 動画等導入欄
I インターネット
【手続補正書】
【提出日】2022-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
項目の重要度に応じてアドバイス内容を決定及び通知する健康管理システムであって、
データベースと、制御部と、出力部と、測定機器と、を備え、
該測定機器は、利用者の健康に関するデータを検査項目ごとに測定してその測定値を制御部に送信し、
該制御部は、測定値をデータベースに送信して保存すると共に、データベース内のテーブルを用いて測定値から評価値を算出し、該評価値を、標準評価、プラス評価、マイナス評価の評価区分に区分けし、測定項目ごとに検査結果に対する重要度を設定し、該重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目を一定の数選択し、選択した該項目の評価区分の内容から検査結果を生成し、該検査結果に応じてアドバイス内容を決定し、
該出力部は、該アドバイス内容を、紙面に印刷し又はインターネットを介して携帯端末へ送信することを特徴とする健康管理システム。
【請求項2】
前記制御部は、前記検査結果に応じてパターンを決定し、該パターンに応じたアドバイス内容を決定して通知し、少なくとも2つの異なる内容の評価結果に対して1つのパターンを決定することを特徴とする請求項1に記載の健康チェックシステム。
【請求項3】
前記制御部は、利用者の性別、年齢、既往症に応じて前記重要度のウエイトを変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康管理システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記アドバイス内容に応じたサイト、動画のURL又はマトリックス型二次元コードを付与することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の健康管理システム。
【請求項5】
前記制御部は、過去の検査結果の履歴、変化内容に応じて前記重要度のウエイトを変更することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の健康管理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記利用者の個体認証を行って個人を特定し、測定値、評価値は、個人ごとに収集、保存することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の健康管理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目が一定の数に達しない場合には、標準評価、プラス評価の評価区分の項目を含め前記検査結果を生成し、前記検査結果に応じて前記アドバイス内容を決定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の健康管理システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る健康管理システムは、項目の重要度に応じてアドバイス内容を決定及び通知する健康管理システムであって、データベースと、制御部と、出力部と、測定機器と、を備え、該測定機器は、利用者の健康に関するデータを検査項目ごとに測定してその測定値を制御部に送信し、該制御部は、測定値をデータベースに送信して保存すると共に、データベース内のテーブルを用いて測定値から評価値を算出し、該評価値を、標準評価、プラス評価、マイナス評価の評価区分に区分けし、測定項目ごとに検査結果に対する重要度を設定し、該重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目を一定の数選択し、選択した該項目の評価区分の内容から検査結果を生成し、該検査結果に応じてアドバイス内容を決定し、該出力部は、該アドバイス内容を、紙面に印刷し又はインターネットを介して携帯端末へ送信することを手段とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、本発明は、前記制御部が、検査結果に応じてパターンを決定し、パターンに応じたアドバイス内容を決定して通知し、少なくとも2つの異なる内容の評価結果に対して1つのパターンを決定することを手段とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
さらに、本発明は、前記制御部が、利用者の性別、年齢、既往症に応じて重要度のウエイトを変更することを手段とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
またさらに、本発明は、前記制御部が、アドバイス内容に応じたコンテンツ、動画のURL又はマトリックス型二次元コードを付与することを手段とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
さらにまた、本発明は、前記制御部が、過去の検査結果の履歴、変化内容に応じて重要度のウエイトを変更することを手段とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
そしてまた、本発明は、前記制御部が、利用者の個体認証を行って個人を特定し、測定値、評価値は、個人ごとに収集、保存することを手段とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
そしてさらに、本発明は、前記制御部が、重要度のウエイトの大きい順で且つ区分がマイナス評価である項目が一定の数に達しない場合には、標準評価、プラス評価の評価区分の項目を含め検査結果を生成し、検査結果に応じてアドバイス内容を決定することを手段とする。