(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133703
(43)【公開日】2022-09-14
(54)【発明の名称】情報提供方法、プログラム、および情報提供装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220907BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220907BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021032548
(22)【出願日】2021-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】太田 雅士
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】商品の購入者であるユーザにおいて、購入された商品および/またはその生産者に対する興味を持続させるための技術を提供することである。
【解決手段】サーバ150は、ユーザ300が操作するユーザ端末100から、商品を特定する商品情報と、当該商品に関するリマインド設定とを取得する。リマンインド設定は、リマインドのタイミングを規定するリマインド設定日を含む。そして、サーバ150は、ユーザ端末100へ、リマインド設定日の到来に応じてリマインド情報を送信するとともに、リマインド設定日より前に、上記商品に関する関連情報を送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実行される情報提供方法であって、
ユーザから、購入された商品を特定する商品情報と、当該購入された商品に関するリマインドのタイミングを規定する期限情報とを取得するステップと、
前記期限情報に対応するタイミングが到来した場合に、前記ユーザへ、前記商品の購入を促すリマインド情報を送信するステップと、
前記期限情報に対応するタイミングより前に、前記ユーザへ、前記商品に関する関連情報を送信するステップと、
を含む、情報提供方法。
【請求項2】
前記関連情報を送信するステップは、前記商品情報および前記期限情報の取得から一定期間の経過に応じて、および、前記商品に関連付けられた日付の到来に応じて、前記関連情報を送信することを含む、請求項1に記載の情報提供方法。
【請求項3】
前記関連情報を送信するステップは、前記商品情報に対応する商品の属性に基づく態様で実行される、請求項1または請求項2に記載の情報提供方法。
【請求項4】
前記属性は、前記商品の量を含み、
前記量に基づいて、前記関連情報を送信するステップの実行時期を特定するステップをさらに含む、請求項3に記載の情報提供方法。
【請求項5】
前記実行時期を特定するステップは、前記商品の単位期間における使用量の基準値にさらに基づいて、前記関連情報を送信するステップの実行時期を特定することを含む、請求項4に記載の情報提供方法。
【請求項6】
前記属性は、前記商品の分類を含み、
前記商品情報の無効化を受け付けるステップと、
前記分類と同じ分類を有する他の商品の、前記商品情報の取得から前記商品情報の無効化までの時間の長さに基づいて、前記関連情報を送信するステップの実行時期を特定するステップと、をさらに含む、請求項3に記載の情報提供方法。
【請求項7】
前記属性は、前記商品の提供者を含み、
前記関連情報を送信するステップは、前記提供者から指定されたタイミングで前記関連情報を送信することを含む、請求項3に記載の情報提供方法。
【請求項8】
前記ユーザの属性を取得するステップをさらに含み、
前記関連情報は前記属性に基づく、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の情報提供方法。
【請求項9】
前記ユーザの属性を取得するステップをさらに含み、
前記関連情報を送信するステップは、前記属性に基づくタイミングで前記関連情報を送信することを含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の情報提供方法。
【請求項10】
コンピュータのプロセッサによって実行されることにより、前記コンピュータに請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の情報提供方法を実施させる、プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを格納する記憶装置と、
前記記憶装置に格納されたプログラムを実行するプロセッサと、を備える、情報提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、商品に関する情報の提供に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品に関する情報を提供するための技術が種々提案されている。たとえば、特許第6636904号公報(特許文献1)は、備蓄品(物品)の有効期限を基準として設定されたタイミングで、ユーザに、備蓄品交換を促すリマインド情報を通知する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品の生産者は、当該生産者の商品を購入したユーザに対して、商品の交換のリマインドだけでなく、商品を継続して購入してもらうようつなぎとめておくための技術を必要としている。
【0005】
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、商品の購入者であるユーザにおいて、購入された商品および/またはその生産者に対する興味を持続させるための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に従うと、コンピュータによって実行される情報提供方法であって、ユーザから、購入された商品を特定する商品情報と、当該購入された商品に関するリマインドのタイミングを規定する期限情報とを取得するステップと、期限情報に対応するタイミングが到来した場合に、ユーザへ、商品の購入を促すリマインド情報を送信するステップと、期限情報に対応するタイミングより前に、ユーザへ、商品に関する関連情報を送信するステップと、を含む、情報提供方法が提供される。
【0007】
好ましくは、関連情報を送信するステップは、商品情報および期限情報の取得から一定期間の経過に応じて、および、商品に関連付けられた日付の到来に応じて、関連情報を送信することを含む。
【0008】
好ましくは、関連情報を送信するステップは、商品情報に対応する商品の属性に基づく態様で実行される。
【0009】
好ましくは、属性は、商品の量を含み、情報提供方法は、量に基づいて、関連情報を送信するステップの実行時期を特定するステップをさらに含む。
【0010】
好ましくは、実行時期を特定するステップは、商品の単位期間における使用量の基準値にさらに基づいて、関連情報を送信するステップの実行時期を特定することを含む。
【0011】
好ましくは、属性は、商品の分類を含み、情報提供方法は、商品情報の無効化を受け付けるステップと、分類と同じ分類を有する他の商品の、商品情報の取得から商品情報の無効化までの時間の長さに基づいて、関連情報を送信するステップの実行時期を特定するステップと、をさらに含む。
【0012】
好ましくは、属性は、商品の提供者を含み、関連情報を送信するステップは、提供者から指定されたタイミングで関連情報を送信することを含む。
【0013】
好ましくは、情報提供方法は、ユーザの属性を取得するステップをさらに含み、関連情報は属性に基づく。
【0014】
好ましくは、情報提供方法は、ユーザの属性を取得するステップをさらに含み、関連情報を送信するステップは、属性に基づくタイミングで関連情報を送信することを含む。
【0015】
本開示の他の局面に従うと、コンピュータのプロセッサによって実行されることにより、コンピュータに上記情報提供方法を実施させる、プログラムが提供される。
【0016】
本開示のさらに他の局面に従うと、上記プログラムを格納する記憶装置と、記憶装置に格納されたプログラムを実行するプロセッサと、を備える、情報提供装置が提供される。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、商品の期限情報に対応するタイミングが到来した場合に、ユーザへ、当該商品の購入を促すリマインド情報が送信されるとともに、上記期限情報に対応するタイミングより前に、当該商品に関する関連情報が送信される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示に係る情報提供システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】ユーザ端末100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【
図3】サーバ150のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【
図4】サーバ150に格納されるデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】リマインド設定の登録におけるデータの流れを模式的に示す図である。
【
図6】ユーザ端末100への各種の通知(リマインド情報および関連情報)のおけるデータの流れを模式的に示す図である。
【
図7】ユーザが、ユーザ端末100を利用して、サーバ150に、リマインド設定の削除を指示したときのデータの流れを模式的に示す図である。
【
図8】ユーザ登録のためにサーバ150において実行される処理のフローチャートである。
【
図10】リマインド設定の登録のためにサーバ150において実行される処理のフローチャートである。
【
図11】リマインド設定の登録画面の一例を示す図である。
【
図12】リマインド設定の登録画面の他の例を示す図である。
【
図13】サーバ150において、ユーザ端末100への各種の通知を実施するための処理のフローチャートである。
【
図14】リマインド情報を表示する画面の一例を示す図である。
【
図15】ステップS400のサブルーチンのフローチャートである。
【
図16】登録完了通知用の画面の一例を示す図である。
【
図17】経過日数に応じた情報を表示する画面の一例を示す図である。
【
図18】季節に応じた情報を表示する画面の一例を示す図である。
【
図19】残量に言及する情報を表示する画面の一例を示す図である。
【
図20】メーカ配信情報を表示する画面の一例を示す図である。
【
図21】関連情報を表示する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面を参照しつつ、情報提供装置を含む情報提供システムの一実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
【0020】
[1.情報提供システムの構成]
図1は、本開示に係る情報提供システムの構成を概略的に示す図である。情報提供システム10は、ユーザ端末100およびサーバ150を含む。
【0021】
ユーザ300は、ユーザ端末100を利用して、サーバ150に、(1)ユーザ情報、(2)商品情報、および、(3)リマインド設定を送信する。
【0022】
(1)ユーザ情報は、ユーザ300に関する情報であり、たとえば、ユーザ300に向けたメッセージの送信先(メールアドレス、SNS(social networking service)のアカウント、など)を特定する情報を含む。
【0023】
(2)商品情報は、ユーザ300がリマインド情報を必要とする商品を特定する情報である。この商品は、ユーザ300が、購入した商品であってもよいし、知人から譲り受けるなどの購入以外の方法で取得した商品であってもよいし、取得はしていないが興味を持った商品であってもよい。ユーザ300は、たとえば、商品200に付与されたコード210から商品200の識別情報を取得し、当該識別情報を商品情報としてサーバ150に送信してもよい。
【0024】
本実施の形態では、コード210の一例としてQR(Quick Response)コード(登録商標)が採用されているが、商品の識別情報に利用されるコードはQRコードに限定されず、バーコードなどの他の種類のコードであってもよい。
【0025】
(3)リマインド設定は、ユーザ300が商品200に関するリマインドを希望する日(リマインド設定日)を含む。
【0026】
サーバ150は、商品200の生産者(メーカ)によって運営されてもよいし、ユーザ300に情報を提供する第三者によって運営されてもよい。
【0027】
サーバ150は、ユーザ300へ、ユーザ300が設定したリマインド設定日の到来に応じて商品200に関するリマインド情報を送信するとともに、当該リマインド設定日の到来前の所与のタイミングで商品200に関する関連情報を送信する。ユーザ300は、ユーザ端末100を利用して、リマインド情報および関連情報を受信する。
【0028】
本明細書では、「~へ送信する」は、「~に向けて送信する」と同義で使用される場合がある。すなわち、「サーバ150がデータをユーザ端末100へ送信する」との記述は、サーバ150が、ネットワークを介して、または、pia to pia通信によって、ユーザ端末100へデータを送信することを意味し得る。
【0029】
[2.ユーザ端末100のハードウェア構成]
図2は、ユーザ端末100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0030】
ユーザ端末100は、CPU(Central Processing Unit)20と、アンテナ23と、通信装置24と、入力スイッチ25と、カメラ26と、フラッシュメモリ27と、RAM(Random Access Memory)28と、ROM(Read-Only Memory)29と、メモリカード駆動装置30と、マイク32と、スピーカ33と、音声信号処理回路34と、モニタ35と、LED(Light Emitting Diode)36と、通信インターフェイス37と、バイブレータ38と、GPS(Global Positioning System)アンテナ39と、GPSモジュール40と、加速度センサ41と、地磁気センサ42とを備える。メモリカード駆動装置30には、メモリカード31が装着され得る。
【0031】
アンテナ23は、基地局によって発信される信号を受信し、または、基地局を介して他の通信装置と通信するための信号を送信する。アンテナ23によって受信された信号は、通信装置24によってフロントエンド処理が行なわれ、処理後の信号は、CPU20に送られる。
【0032】
CPU20は、ユーザ端末100に対して与えられる命令に基づいてユーザ端末100の動作を制御するための処理を実行する。ユーザ端末100が信号を受信すると、CPU20は、通信装置24から送られた信号に基づいて予め規定された処理を実行し、処理後の信号を音声信号処理回路34に送出する。音声信号処理回路34は、その信号に対して予め規定された信号処理を実行し、処理後の信号をスピーカ33に送出する。スピーカ33は、その信号に基づいて音声を出力する。
【0033】
入力スイッチ25は、ユーザ端末100に対する命令の入力を受け付ける。入力スイッチ25は、タッチセンサ、ユーザ端末100の筐体に設けられたボタン等により実現される。入力された命令に応じた信号は、CPU20に入力される。
【0034】
マイク32は、ユーザ端末100に対する発話を受け付けて、発話された音声に対応する信号を音声信号処理回路34に対して送出する。音声信号処理回路34は、その信号に基づいて通話のために予め規定された処理を実行し、処理後の信号をCPU20に対して送出する。
【0035】
フラッシュメモリ27は、CPU20から送られるデータを格納する。また、CPU20は、フラッシュメモリ27に格納されているデータを読み出し、そのデータを用いて予め規定された処理を実行する。
【0036】
RAM28は、入力スイッチ25に対して行なわれた操作に基づいてCPU20によって生成されるデータを一時的に保持する。ROM29は、ユーザ端末100に予め定められた動作を実行させるためのプログラムあるいはデータを格納している。CPU20は、ROM29から当該プログラムまたはデータを読み出し、ユーザ端末100の動作を制御する。
【0037】
メモリカード駆動装置30は、メモリカード31に格納されているデータを読み出し、CPU20に送出する。メモリカード駆動装置30は、CPU20によって出力されるデータを、メモリカード31の記憶領域に書き込む。
【0038】
モニタ35は、タッチ操作式のモニタであるが、タッチ操作を受け付ける機構は特に限られない。モニタ35は、CPU20から取得されるデータに基づいて、当該データによって規定される画面を表示する。
【0039】
LED(Light Emitting Diode)36は、CPU20から出力される信号に基づいて発光する。通信インターフェイス37は、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等により実現される。別の局面において、通信インターフェイス37は、データ通信用のケーブルの装着を受け付ける。通信インターフェイス37は、CPU20から出力される信号を発信する。あるいは、通信インターフェイス37は、ユーザ端末100の外部から受信した信号に含まれるデータを、CPU20に対して送信する。
【0040】
バイブレータ38は、CPU20から出力される信号に基づいて、予め定められた周波数で発振動作を実行する。
【0041】
GPSアンテナ39は、4つ以上の衛星からそれぞれ送信されるGPS信号を受信する。受信された各GPS信号は、GPSモジュール40に入力される。GPSモジュール40は、各GPS信号と公知の技術とを用いて測位処理を実行し、ユーザ端末100の位置情報を取得する。
【0042】
加速度センサ41は、ユーザ端末100に作用する加速度を検出し、たとえば3軸加速度センサとして実現される。検出された加速度は、CPU20に入力される。CPU20は、この加速度に基づいて、ユーザ端末100の動きや姿勢(傾き)を検出する。
【0043】
地磁気センサ42は、ユーザ端末100が向いている方角を検出する。この検出により取得された情報は、CPU20に入力される。
【0044】
[3.サーバ150のハードウェア構成]
図3は、サーバ150のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0045】
サーバ150は、例えば、
図1に示された情報提供システム10を提供する事業者によって管理される。
【0046】
サーバ150は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU1と、サーバ150のユーザによる指示の入力を受けるマウス2およびキーボード3と、CPU1によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス2若しくはキーボード3を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM4と、データを不揮発的に格納するハードディスク5と、光ディスク駆動装置6と、モニタ8と、通信インターフェイス7とを備える。各構成要素は、相互にバスによって接続されている。光ディスク駆動装置6には、CD-ROM9その他の光ディスクが装着される。通信インターフェイス7は、USB(Universal Serial Bus)インターフェイス、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)インターフェイス等を含むが、これらに限られない。
【0047】
サーバ150における処理は、各ハードウェアおよびCPU1により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク5に予め格納されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD-ROM9その他のコンピュータ読み取り可能な不揮発性のデータ記録媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、当該ソフトウェアは、インターネット(登録商標)その他のネットワークに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置6その他のデータ読取装置によってデータ記録媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス7を介してダウンロードされた後、ハードディスク5に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU1によってハードディスク5から読み出され、RAM4に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU1は、そのプログラムを実行する。
【0048】
ここでいうプログラムとは、CPU1により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含み得る。
【0049】
図3に示されるサーバ150を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本実施の形態に係る最も本質的な部分は、サーバ150に格納されたプログラムであるともいえる。サーバ150の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0050】
[4.データ構造(商品DB)]
図4は、サーバ150に格納されるデータ構成の一例を示す図である。サーバ150には、商品データベース(DB)151、ユーザDB152、および配信管理DB153として、各種のデータが格納されている。
【0051】
より具体的には、商品DB151は、1以上の商品のそれぞれに関する情報を含む。商品DB151には、4種類の項目「商品情報」「期限」「販売」「プロモーション」のそれぞれに関する情報が登録されている。
【0052】
「商品情報」は、商品識別情報、製品画像、メーカ、カテゴリ、容量、入り数、および、使用目安を含む。
【0053】
商品識別情報は、商品を識別する情報であり、たとえばJAN(Japanese Article Number)コードによって構成される。
【0054】
製品画像は、商品の外観を表す画像である。
メーカは、商品の生産者を特定する情報である。
【0055】
カテゴリは、商品の分類を特定する情報であり、一種類の分類のみを含んでいてもよく、複数種類(複数階層)の分類を含んで居ても良い。たとえば、商品が「Aチョコ」という商品名を有するチョコレートである場合に、「カテゴリ」は、「食品」という情報のみを含んでいてもよいし、大分類としての「食品」と中分類としての「菓子」と小分類としての「チョコレート」という3種類の情報を含んでいてもよい。
【0056】
容量は、商品に関する販売単位の量を規定する。たとえば、50gの板チョコの容量は「50g」であり、800gの洗剤の容量は「800g」である。
【0057】
入り数は、商品に関する販売単位の個数を規定する。たとえば、1缶ずつ販売されているビールの入り数は「1缶」であるのに対し、半ダースのセットで販売されているビールの入り数は「6缶」である。
【0058】
使用目安は、単位期間において商品が使用される量の目安を規定する。たとえば、1回の洗濯に50gの洗剤が使用され、かつ、洗濯が1日1回実施されることが想定される場合、1週間において商品「洗剤」が使用される量の目安は「350g」である。
【0059】
「期限」は、商品の品質が保証される標準的な期限(標準期限)を含む。
「販売」は、ネットワーク上で商品を販売するサイトを特定する情報(販売サイト)と、商品を販売する実体店舗を特定する情報(販売店舗)とを含む。商品のメーカは、サーバ150上の「販売サイト」および/または「販売店舗」を登録および更新してもよい。
【0060】
「プロモーション」は、商品の利用方法および/または保管方法などの、商品に直接的な関連情報(プロモ情報)を含む。本実施の形態において、関連情報は、直接的な関連情報と間接的な関連情報とを含む。間接的な関連情報は、商品と同じメーカの他の商品の情報を含む。
【0061】
ユーザDB152は、各ユーザに関する情報を含む。ユーザDB152に登録される情報の種類については、後述する。
【0062】
配信管理DB153は、ユーザへのリマインド情報および/または関連情報の配信時期を規定する情報を含む。配信管理DB153に登録される情報は、「挨拶」「使い方/ガイド」「取り換え目安」および「販促」に分類される。
【0063】
「挨拶」は、ユーザがサーバ150に初めて当該ユーザの情報を登録したタイミングを規定する。すなわち、サーバ150は、ユーザの情報がサーバ150に登録されたことに応じて、当該ユーザへ、挨拶に関連した情報を送信する。
【0064】
「使い方/ガイド」は、商品の使い方や保管の仕方などのガイド情報を送信するタイミングを規定する。より具体的には、サーバ150は、ガイド情報を、サーバ150へのリマインド設定の登録からの所与の日数が経過したときに送信してもよい(登録からの経過日数)。サーバ150は、ガイド情報を、各季節(春夏秋冬)のそれぞれについて設定された日、および、その他の予め定められた日に、送信してもよい(月日/季節)。
【0065】
「取り換え目安」は、商品の取り換え(または、買い換え)を促すリマインド情報を送信するタイミングを規定する。より具体的には、サーバ150は、リマインド情報を、ユーザ300によって設定されたリマインド設定日の到来に応じて送信してもよい(リマインド設定日)。サーバ150は、リマインド情報を、登録された商品の容量、入り数、および/または使用目安に従って特定されるタイミングで送信してもよい(容量、入り数、使用目安)。サーバ150は、リマインド情報を、登録された商品と同じカテゴリの他の商品について、サーバ150にリマインド設定が登録されてから当該登録が無効化されるまでの期間の長さに従ったタイミングで送信してもよい(登録~削除期間)。
【0066】
本明細書では、ユーザがサーバ150に登録したリマインド設定を「無効化」することを、登録を「削除」するとも言う。サーバ150は、ユーザからリマインド設定の登録の「削除」を指示された場合、当該リマインド設定に係るデータをサーバ150から削除してもよいし、サーバ150から削除することなく、リマインド情報および関連情報の送信を行わないようにするための新たなデータをリマインド設定に追加してもよい。
【0067】
「販促」は、商品のメーカからの他の商品の情報などの販促情報(間接的な関連情報の一例)を送信するタイミングを規定する。より具体的には、サーバ150は、販促情報を、商品のメーカから指定されたタイミングで送信してもよい(購入メーカ)。サーバ150は、販促情報を、商品のカテゴリについて設定されたタイミング(たとえば、カテゴリ「お菓子」について、ハロウィーンの一定期間前)で送信してもよい(購入カテゴリ)。サーバ150は、販促情報を、ユーザが設定したエリアについて設定されたタイミングで送信してもよい(エリア)。
【0068】
[5.ユーザ登録]
図4を参照して、ユーザ情報の登録について説明する。
【0069】
ユーザ300は、ユーザ端末100を利用して、サーバ150へ、ユーザ情報(ユーザ300のユーザ名、ユーザ300のメールアドレス、ユーザ300の性別、ユーザ300の年代、および、ユーザ300のエリア)を送信する。送信された情報は、ユーザの属性として、ユーザDB152に登録される。
【0070】
[6.リマインド設定の登録]
図5は、リマインド設定の登録におけるデータの流れを模式的に示す図である。
【0071】
ユーザ300は、ユーザ端末100を利用して、サーバ150へ、商品を特定する情報とともに、リマインド設定を送信する。
図5の例では、商品を特定する情報の一例として、商品200に付与されたQRコード210の画像から読み取られた、QRコードが示されている。
【0072】
リマインド設定は、リマインド設定日(ユーザがリマインドされることを希望する日)と、関連情報の配信を許諾するか否かを規定する情報(配信許諾の有無)とを含む。商品を特定する情報、および、リマインド設定は、ユーザDB152に登録される。
図5の例では、サーバ150は、QRコードを、所与のデータベースを参照することにより取得された当該QRコードに対応する商品識別情報として、ユーザDB152に登録している。サーバ150は、さらに、ユーザDB152に、リマインド設定がユーザDB152に登録された日時を登録情報の一部(登録日時)として登録している。
【0073】
ユーザDB152では、データが、商品ごとに格納されてもよい。すなわち、サーバ150は、同一のユーザから複数の商品についてリマインド設定の登録を受け付けた場合、複数の商品のそれぞれについて、ユーザDB152に、
図5においてユーザDB152の記憶内容として示されたデータのセットを登録してもよい。
【0074】
[7.各種の通知]
図6は、ユーザ端末100への各種の通知(リマインド情報および関連情報)のおけるデータの流れを模式的に示す図である。
【0075】
サーバ150は、配信管理DB153において規定されるタイミングが到来したことに応じて、ユーザ端末100へリマインド情報または関連情報を送信する。
【0076】
サーバ150は、商品DB151において、ユーザDB152に登録された商品識別情報と同じ商品識別情報を有する商品を、リマインド情報および関連情報の対象となる商品として特定する。
【0077】
たとえば、サーバ150は、リマインド情報および/または関連情報として商品の画像を含める場合、商品DB151において、ユーザDB152に登録された商品識別情報と同じ商品識別情報を有する商品を特定する。そして、サーバ150は、特定された商品の製品画像を、上記商品の画像として利用する。
【0078】
[8.リマインド設定の削除]
図7は、ユーザが、ユーザ端末100を利用して、サーバ150に、リマインド設定の削除を指示したときのデータの流れを模式的に示す図である。
【0079】
ユーザからの削除のための操作に応じて、ユーザ端末100は、サーバ150へ、リマインド設定の削除を指示する。サーバ150は、当該指示に応じて、ユーザDB152の管理情報に、当該指示を受けた日時(削除日時)を追加する。
【0080】
サーバ150は、削除日時の登録以降は、削除日時に関連付けられたリマインド設定について、リマインド情報および関連情報を送信しない。
【0081】
[9.情報の流れ(ユーザ登録)]
図8は、ユーザ登録のためにサーバ150において実行される処理のフローチャートである。サーバ150では、たとえばCPU1が所与のプログラムを実行することによって、当該処理が実施される。
【0082】
ステップS10にて、サーバ150は、ユーザ端末100からユーザ登録の要求を受け付けたか否かを判断する。ユーザ端末100は、たとえば所与のウェブページにアクセスすることにより、サーバ150へユーザ登録の要求を送信する。
【0083】
サーバ150は、ユーザ登録の要求を受け付けたと判断するまでステップS10に制御を留め(ステップS10にてNO)、当該要求を受け付けたと判断すると(ステップS10にてYES)、ステップS12へ制御を進める。
【0084】
ステップS12にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、ユーザ登録画面を提供する。
【0085】
図9は、ユーザ登録画面の一例を示す図である。
図9の画面910は、ユーザ情報を構成する情報を入力するための5つの入力欄911~915と、登録ボタン916とを含む。入力欄911,912,913,914,915のそれぞれは、ユーザ名、メールアドレス、性別、年代(ユーザが属する年齢層)、エリアのそれぞれを入力するための欄である。なお、ユーザ端末100は、ユーザからの入力操作を受け付けること以外の方法で各欄に入力される情報を取得してもよい。たとえば、ユーザ端末100は、GPSモジュール40によって取得される位置情報に基づいてユーザに対応するエリアを特定し、特定されたエリアを入力欄519に入力してもよい。
【0086】
登録ボタン916を操作されると、ユーザ端末100は、入力欄911~915に入力された情報(ユーザ情報)をサーバ150に送信する。
【0087】
ステップS14にて、サーバ150は、ユーザ端末100からのユーザ情報を受信したか否かを判断する。サーバ150は、ユーザ情報を受信したと判断するまでステップS14に制御を留め(ステップS14にてNO)、ユーザ情報を受信したと判断すると(ステップS14にてYES)、ステップS16へ制御を進める。
【0088】
ステップS16にて、サーバ150は、ユーザDB152にユーザ情報を登録する。その後、サーバ150は、
図8の処理を終了させる。
【0089】
[10.情報の流れ(リマインド設定の登録)]
図10は、リマインド設定の登録のためにサーバ150において実行される処理のフローチャートである。サーバ150では、たとえばCPU1が所与のプログラムを実行することによって、当該処理が実施される。
【0090】
ステップS20にて、サーバ150は、ユーザ端末100からリマインド設定の登録の要求を受け付けたか否かを判断する。ユーザ端末100は、たとえば所与のウェブページにアクセスすることにより、サーバ150へリマインド設定の登録の要求を送信する。
【0091】
サーバ150は、リマインド設定の登録の要求を受け付けたと判断するまでステップS20に制御を留め(ステップS20にてNO)、当該要求を受け付けたと判断すると(ステップS20にてYES)、ステップS22へ制御を進める。
【0092】
ステップS22にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、リマインド設定の登録画面を提供する。
【0093】
図11は、リマインド設定の登録画面の一例を示す図である。
図11の画面920のメッセージ表示領域921には、以下のメッセージが表示される。
【0094】
「商品選択方法を選択してください。(1)QRコードを撮影する。(2)商品識別情報を入力する。」
このメッセージは、商品を特定する情報の入力方法の2つの候補を含む。ユーザは、(1)または(2)を選択した上で選択ボタン922を操作することにより、商品を特定する情報の入力方法を選択する。
【0095】
図12は、リマインド設定の登録画面の他の例を示す図である。
図12の画面930は、
図11の画面に従った方法の選択の後、ユーザ端末100に提供される。
【0096】
図12の画面930は、3つの表示領域931,932,933を含む。表示領域931は、特定された商品の情報を含み、
図12の例では、商品名(トッパンビスケット)と商品のメーカ(A社)とを表す。
【0097】
表示領域932は、リマインド設定日を入力するための領域である。表示領域933は、配信許諾の有無を入力するための領域である。
【0098】
画面930は、送信ボタン934を含む。送信ボタン934を操作されることにより、ユーザ端末100は、画面930に入力された情報をサーバ150へ送信する。
【0099】
図10に戻って、ステップS24にて、サーバ150は、ユーザ端末100からリマインド設定を受信したか否かを判断する。サーバ150は、リマインド設定を受信したと判断するまでステップS24に制御を留め(ステップS24にてNO)、リマインド設定を受信したと判断すると(ステップS24にてYES)、ステップS26へ制御を進める。
【0100】
ステップS26にて、サーバ150は、ユーザDB152にリマインド設定を登録する。その後、サーバ150は、
図12の処理を終了させる。
【0101】
[11.情報の流れ(通知)]
図13は、サーバ150において、ユーザ端末100への各種の通知を実施するための処理のフローチャートである。サーバ150では、ユーザDB152に登録されている商品ごとに当該処理が実行され、また、たとえばCPU1が所与のプログラムを実行することによって当該処理が実施される。
【0102】
ステップS30にて、サーバ150は、ユーザDB152において、処理対処の商品について、削除日時(
図7)が登録されているか否かを判断する。サーバ150は、削除日時が登録されていないと判断すると(ステップS30にてNO)、ステップS32へ制御を進め、削除日時が登録されていると判断すると(ステップS30にてYES)、
図13の処理を終了させる。
【0103】
ステップS32にて、サーバ150は、処理対象の商品について登録されているリマインド設定日が到来しているか否かを判断する。より具体的には、サーバ150は、リマインド設定日が現在の日以前である場合、リマインド設定日が到来していると判断し、リマインド設定日が現在の日より後である場合、リマインド設定日が到来していないと判断する。サーバ150は、リマインド設定日が到来していると判断すると(ステップS32にてYES)、ステップS40へ制御を進め、そうでなければ(ステップS32にてNO)、ステップS34へ制御を進める。
【0104】
ステップS40にて、サーバ150は、ユーザへリマインド情報を送信する。ユーザは、ユーザ端末100で、リマインド情報を受信する。
【0105】
図14は、リマインド情報を表示する画面の一例を示す図である。画面940は、3つの表示領域941,942,943を含む。表示領域941は、購入を促すメッセージを表す。表示領域942は、対象商品の情報を表し、より具体的には、商品名と商品のメーカを表す。表示領域943は、対象商品の購入方法を表し、より具体的には、ネットワーク上の対象商品を購入できるサイトの紹介文と当該サイトのURL(universal resource locator)とを含む。
【0106】
画面940は、さらに2つのボタン944,945を含む。ボタン944は、画面940の表示の終了を指示するために操作される。ボタン945は、画面940の表示の終了に加えて、サーバ150に対象商品のリマインド設定の削除を指示するために操作される。
【0107】
図13に戻って、ステップS40においてリマインド通知を提供した後、サーバ150は、ステップS42にて、ユーザ端末100からリマインド設定を削除する指示を受信したか否かを判断する。サーバ150は、リマインド設定の削除の指示を受信したと判断すると(ステップS42にてYES)、ステップS44へ制御を進め、そうでなければ(ステップS42にてNO)、ステップS32へ制御を戻す。
【0108】
ステップS44にて、サーバ150は、ユーザDB152において、対象商品のリマインド設定について「削除日時」を登録して、
図13の処理を終了させる。「削除日時」としては、ステップS44が実行された日時が登録されてもよい。
【0109】
ステップS34にて、サーバ150は、処理対象の商品のリマインド設定において「許諾設定あり」が登録されているか否かを判断する。サーバ150は、「許諾設定あり」が登録されていると判断すると(ステップS34にてYES)、ステップS400へ制御を進め、「許諾設定なし」が登録されている(または、「許諾設定あり」が登録されていない)と判断すると(ステップS34にてNO)、ステップS36へ制御を進める。
【0110】
ステップS400にて、サーバ150は、ユーザに関連情報を通知する。
図15は、ステップS400のサブルーチンのフローチャートである。
図15を参照して、ステップS400の制御の内容を説明する。
【0111】
ステップS402にて、サーバ150は、現時点が、ユーザがサーバ150にリマインド設定を登録したタイミングであるか否かを判断する。サーバ150は、現時点がリマインド設定が登録されたタイミングであると判断すると(ステップS402にてYES)、ステップS404へ制御を進め、そうでなければ(ステップS402にてNO)、ステップS406へ制御を進める。
【0112】
ステップS404にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、登録完了通知用の通知画面を提供して、
図13に制御をリターンさせる。
【0113】
図16は、登録完了通知用の画面の一例を示す図である。画面950は、3つの領域951,952,953を含む。領域951は、登録に対する御礼のメッセージを含む。領域952は、対象商品の情報を含む。領域953は、リマインド設定日を含む。
【0114】
図15に戻って、ステップS406にて、サーバ150は、リマインド設定が登録された日時(
図5の登録日時)から一定期間が経過しているか否かを判断する。サーバ150は、登録日時から一定期間が経過していると判断すると(ステップS406にてYES)、ステップS408へ制御を進め、そうでなければ(ステップS406にてNO)、ステップS410へ制御を進める。なお、サーバ150は、ステップS406にて、リマインド設定が登録された日時から対象商品について予め定められた期間(たとえば、標準期限(
図4))が経過したことに応じて、ステップS408へ制御を進めてもよい。
【0115】
ステップS408にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、経過日数に応じた情報を表示する画面を提供して、
図13に制御をリターンさせる。
【0116】
ステップS406における一定期間は、商品ごとに設定されていてもよいし、商品のカテゴリごとに設定されていてもよいし、情報提供システム10の管理者によって任意に設定されてもよい。情報提供システム10において設定される「一定期間」の種類は、1種類であってもよいし、複数種類であってもよい。
【0117】
図17は、経過日数に応じた情報を表示する画面の一例を示す図である。画面960は、3つの領域961,962,963を含む。領域961は、対象商品の使い心地をたずねるメッセージを含む。領域962は、対象商品の情報を含む。領域963は、対象商品についてのコメントを口コミサイトまたは対象商品のメーカのサイトに登録するためのリンク情報を含む。
【0118】
図15に戻って、ステップS410にて、サーバ150は、季節の情報を送信するために設定された日(季節情報送信日)が到来しているか否かを判断する。サーバ150は、季節情報送信日を、ユーザDB152に登録された「エリア」に基づいて調整してもよい。たとえば、サーバ150は、季節「春」の情報を送信する日を、エリアAより北に位置するエリアBのユーザには、エリアAのユーザより遅い時期に送信されるように、季節情報送信日を調整してもよい。
【0119】
サーバ150は、季節情報送信日が到来していると判断すると(ステップS410にてYES)、ステップS412へ制御を進め、そうでなければ(ステップS410にてNO)、ステップS414へ制御を進める。
【0120】
ステップS412にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、季節に応じた情報を表示する画面を提供して、
図13に制御をリターンさせる。
【0121】
図18は、季節に応じた情報を表示する画面の一例を示す図である。画面970は、3つの領域971,972,973を含む。領域971は、季節の挨拶とともに対象商品に関連する商品の情報を提示するメッセージを含む。領域972は、領域971に提示された情報によって特定される商品の画像を含む。領域973は、領域972に表示された商品を購入できるサイトのリンク情報を含む。
【0122】
図15に戻って、ステップS414にて、サーバ150は、対象商品の残量が予め定められた残量以下の量に到達することが予定される日(到達予定日)が到来しているか否かを判断する。サーバ150は、到達予定日が到来していると判断すると(ステップS414にてYES)、ステップS416へ制御を進め、そうでなければ(ステップS414にてNO)、ステップS418へ制御を進める。
【0123】
サーバ150は、上記到達予定日を、対象商品の容量または入り数と、使用目安と、に基づいて算出してもよい。たとえば、対象商品が「洗剤」である場合であって、使用目安が1日50gであり、対象商品の容量が800gであるとする。予め定められた残量が容量の10%であるとする。この場合、対象商品の残量は、登録日から15日後に、容量の10%(80g)を下回る50gに到達することが予測される。したがって、この場合、サーバ150は、登録日から15日後以降に、ステップS416へ制御を進める。
【0124】
ステップS416にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、残量に言及する情報を表示する画面を提供して、
図13に制御をリターンさせる。
【0125】
図19は、残量に言及する情報を表示する画面の一例を示す図である。画面980は、4つの領域981,982,983,984を含む。領域981は、残量が少なくなったことを言及するメッセージを含む。領域982は、対象商品の情報を含む。領域983は、領域982に表示された対象商品を購入できる店舗の情報(たとえば、商品DB151に登録された販売店舗)であって、ユーザDB152に登録されたエリアによって特定される地域内の店舗の情報を含む。領域984は、対象商品を購入できるサイトのリンク情報を含む。
【0126】
図15に戻って、ステップS418にて、サーバ150は、対象商品のリマインド設定の削除が予定される日(削除予定日)が到来しているか否かを判断する。サーバ150は、削除予定日が到来していると判断すると(ステップS418にてYES)、ステップS420へ制御を進め、そうでなければ(ステップS418にてNO)、ステップS422へ制御を進める。
【0127】
サーバ150は、たとえば、上記削除予定日を、ユーザDB152における複数のリマインド設定の登録の履歴から、対象商品と同じカテゴリの商品(または、同一の商品)のリマインド設定の登録から削除までの平均日数に基づいて特定してもよい。
【0128】
ステップS420にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、残量に言及する情報を表示する画面(たとえば、
図19)を提供して、
図13に制御をリターンさせる。
【0129】
図15に戻って、ステップS422にて、サーバ150は、対象商品のメーカによって設定された情報の配信日(配信設定日)が到来しているか否かを判断する。サーバ150は、配信設定日が到来していると判断すると(ステップS422にてYES)、ステップS424へ制御を進め、そうでなければ(ステップS422にてNO)、ステップS426へ制御を進める。配信設定日は、たとえば、配信管理DB153において、購入メーカおよび/または購入カテゴリとして登録される。
【0130】
ステップS424にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、対象商品のメーカによって登録された配信情報(メーカ配信情報)を表示する画面を提供して、
図13に制御をリターンさせる。
【0131】
図20は、メーカ配信情報を表示する画面の一例を示す図である。画面990は、2つの領域991,992を含む。領域991は、対象商品と関連する商品についての、紹介文と購入サイトのリンク情報とを含む。領域992は、画面990が対象商品に関連する商品の情報であることを言及するメッセージを含む。
【0132】
図15に戻って、ステップS426にて、サーバ150は、ユーザDB152に登録されたエリアについて設定された情報の配信日(エリア配信日)が到来しているか否かを判断する。サーバ150は、エリア配信日が到来していると判断すると(ステップS426にてYES)、ステップS428へ制御を進め、そうでなければ(ステップS426にてNO)、
図13に制御をリターンさせる。
【0133】
ステップS428にて、サーバ150は、ユーザ端末100に、登録されたエリアに関連する情報(エリア関連情報)を表示する画面を提供して、
図13に制御をリターンさせる。エリア関連情報は、たとえば、登録されたエリアで開催される祭りなどのイベントに関する情報である。エリア関連情報は、当該イベントに関連した商品の情報であって、対象商品のメーカの商品の情報を含んでいてもよい。その後、サーバ150は、
図13に制御をリターンさせる。
【0134】
図13に戻って、制御が
図13にリターンされると、サーバ150は、制御をステップS36へ進める。
【0135】
ステップS36にて、サーバ150は、ユーザ端末100からリマインド設定を削除する指示を受信したか否かを判断する。サーバ150は、
図15を参照して説明された各種の通知画面において、ユーザ端末末100から、リマインド設定を削除する指示を受け付けても良い。サーバ150は、リマインド設定の削除の指示を受信したと判断すると(ステップS36にてYES)、ステップS38へ制御を進め、そうでなければ(ステップS36にてNO)、ステップS30へ制御を戻す。
【0136】
ステップS38にて、サーバ150は、ユーザDB152において、対象商品のリマインド設定について「削除日時」を登録して、ステップS30へ制御を戻す。
【0137】
以上、
図15~
図20を参照して説明された関連情報の通知によれば、リマインド設定日が到来するより前のタイミングで、対象商品の関連情報が送信される。
【0138】
関連情報は、対象商品または対象商品に関連する商品(たとえば、同じメーカの他の商品)の購入を促す情報に限定されず、対象商品の使用方法や管理方法などのお役立ち情報であってもよい。
【0139】
図21は、関連情報を表示する画面の一例を示す図である。画面994は、2つの領域995,996を含む。領域995は、対象商品の保管方法に関するメッセージを含む。領域996は、画面994がユーザ端末100に送信された理由が、ユーザ端末100のユーザがサーバ150に対象商品のリマインド設定を登録していることであることの説明を含む。
【0140】
図15の処理において、ステップS404,S408,S412,S416,S420,S424,S428のそれぞれでの画面の提供は、同じタイミングで実行されてもよい。すなわち、たとえば、ステップS408での画面の提供とステップS412での画面の提供が同じ日に実行されてもよい。この場合、サーバ150は、ステップS408の制御を実行した後、ステップS410へ制御を進める。
【0141】
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
【符号の説明】
【0142】
10 情報提供システム、100 ユーザ端末、150 サーバ、200 商品、210 コード、300 ユーザ。