(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133708
(43)【公開日】2022-09-14
(54)【発明の名称】児童保育施設
(51)【国際特許分類】
E04H 3/08 20060101AFI20220907BHJP
【FI】
E04H3/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021032554
(22)【出願日】2021-03-02
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(72)【発明者】
【氏名】小泉 しをり
(72)【発明者】
【氏名】板橋 茂
(72)【発明者】
【氏名】土屋 貴輝
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 亜希
(72)【発明者】
【氏名】水野 彩香
(57)【要約】
【課題】学年やクラスの垣根を越えて児童の交流の活性化を図ることができ、一つの居室内で児童の活動を分けながら見守りができる住まいのような居心地をもつ児童保育所を提供することにある。
【解決手段】複数の児童保育ユニット2と、児童保育ユニット2に繋がる交流土間廊下3と、を有し、児童保育ユニット2は、第1区画2aと、第2区画2bと、第3区画2cと、第4区画2dと、を備えており、第1区画2aと、第3区画2cと、第2区画2bと、は順に連続して平面視L字型に形成された児童保育室6であって、第4区画2dは、第1区画2aと、第2区画2bと、に隣接する中庭7であり、第1区画2aと、第3区画2cと、が交流土間廊下3に面するように配置されていることを特徴としたことにある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の児童保育ユニットと、
前記児童保育ユニットに繋がる交流土間廊下と、を有し、
前記児童保育ユニットは、第1区画と、第2区画と、第3区画と、第4区画と、を備えており、
前記第1区画と、前記第3区画と、前記第2区画と、は順に連続して平面視L字型に形成された児童保育室であって、
前記第4区画は、前記第1区画と、前記第2区画と、に隣接する中庭であり、
前記第1区画と、前記第3区画と、が前記交流土間廊下に面するように配置されていることを特徴とする児童保育施設。
【請求項2】
前記第1区画は、前記中庭に接続する第1掃き出し窓を備えており、
前記第2区画は、前記中庭に接続する第2掃き出し窓を備えており、
施設利用者が、前記第1区画内から前記第1掃き出し窓および前記第2掃き出し窓越しで前記第2区画内を目視可能であり、且つ、前記第2区画内から前記第2掃き出し窓および前記第1掃き出し窓越しで前記第1区画内を目視可能であることを特徴とする請求項1に記載の児童保育施設。
【請求項3】
前記第3区画は、前記交流土間廊下と接続されており、前記交流土間廊下と面一な低床部と、前記低床部に繋がり前記低床部よりも高い高床部と、前記高床部に設けられたトイレ室と、を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の児童保育施設。
【請求項4】
前記交流土間廊下の天井の少なくとも一部は、前記児童保育室の天井よりも高い位置に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の児童保育施設。
【請求項5】
前記交流土間廊下の幅は2m以上であり、前記交流土間廊下の長さは前記児童保育ユニットの面する長さ以上であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の児童保育施設。
【請求項6】
前記交流土間廊下の床はタイル張りで形成され、前記交流土間廊下の幅方向の中央が最も高くなるように山型に勾配が設けられた切妻天井部に天窓が形成され、前記交流土間廊下の壁面に黒板が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の児童保育施設。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、児童達の交流を図り、住まいのような居心地をもつ児童保育施設に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、日中保護者が家庭にいない小学生児童(以下、児童という。)に対して、授業の終了後に適切な遊びや生活の場を与えて、児童の健全な育成を図る保育事業が行われている。学童保育は共働き・一人親の小学生の放課後の生活を継続的に保障することで、親が安心して働くことができ、児童の生活を保護するという役割をもっている。
【0003】
また、学童保育は働く親を持つ小学生の家庭に代わる毎日の生活の場を提供するため、「ただいま」「おかえり」で始まるような安全で安心感のある学童保育生活が求められ、児童と指導員との信頼関係はもちろんだが、児童同士の信頼関係も必要となる。
【0004】
また、授業終了後に児童が安心して学童保育に向えるようにするためには、児童にとって住まいのような居心地をもつ児童保育施設とすることが望まれる。
【0005】
特許文献1の
図4に記載の児童保育施設は、遊戯室や複数の保育室を有した保育所及び園庭が示されている。園庭は地上階の屋上を利用した開放スペースで、遊戯施設や小山、広場、池等を造設し、児童が太陽光や自然風に触れながら遊べるように設計がされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の
図4に記載の児童保育施設は、他の保育室の児童同士との交流を促すスペースを有しておらず、また家に帰ってきたような居心地を有するような工夫はされていなかった。
【0008】
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主目的は、学年やクラスの垣根を越えて児童の交流の活性化を図ることができ、一つの居室内で児童の活動を分けながら見守りができる住まいのような居心地をもつ児童保育所を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、複数の児童保育ユニットと、児童保育ユニットに繋がる交流土間廊下と、を有し、児童保育ユニットは、第1区画と、第2区画と、第3区画と、第4区画と、を備えており、第1区画と、第3区画と、第2区画と、は順に連続して平面視L字型に形成された児童保育室であって、第4区画は、第1区画と、第2区画と、に隣接する中庭であり、第1区画と、第3区画と、が交流土間廊下に面するように配置されていることを特徴としたことにある。
【0010】
好ましくは、第1区画は、中庭に接続する第1掃き出し窓を備えており、第2区画は、中庭に接続する第2掃き出し窓を備えており、施設利用者が、第1区画内から第1掃き出し窓および第2掃き出し窓越しで第2区画内を目視可能であり、且つ、第2区画内から第2掃き出し窓および第1掃き出し窓越しで第1区画内を目視可能であることを特徴としたことにある。
【0011】
好ましくは、第3区画は、交流土間廊下と接続されており、交流土間廊下と面一な低床部と、低床部に繋がり低床部よりも高い高床部と、高床部に設けられたトイレ室と、を備えていることを特徴としたことにある。
【0012】
好ましくは、交流土間廊下の天井は、児童保育室の天井よりも高い位置に設けられていることを特徴としたことにある。
【0013】
好ましくは、交流土間廊下の幅は3m以上であり、交流土間廊下の長さは児童保育ユニットの面する長さ以上であることを特徴としたことにある。
【0014】
好ましくは、交流土間廊下の床はタイル張りで形成され、交流土間廊下の幅方向の中央が最も高くなるように山型に勾配が設けられた切妻天井部に天窓が形成され、交流土間廊下の壁面に黒板が形成されていることを特徴としたことにある。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る児童保育施設によれば、複数の児童保育ユニットと児童保育ユニットに面する交流土間廊下を有しており、交流土間廊下で各児童保育ユニット内のクラスの児童がクラスの垣根を越えて交流することができる。また、児童保育ユニットは第1区画、第2区画、第3区画及び第4区画を備えており、第1区画、第2区画、第3区画は平面視L字型に形成された児童保育室であって、平面視L字型に形成することで各区画を区別している。児童保育室を平面視L字型にすることで、第3区画から指導員が第1区画
及び第2区画で遊んでいる児童達の安全を確認することができる。また、第4区画に中庭を備えることで、室内では行いにくい遊びや作業を行うことができる。
【0016】
本発明に係る児童保育所によれば、第1区画および第2区画は、中庭に接続する第1掃き出し窓および第2掃き出し窓を備えており、第1区画内から第1掃き出し窓および第2掃き出し窓越しで第2区画内を目視可能であり、また第2区画内から第2掃き出し窓および第1掃き出し窓越しで第1区画内を目視可能とすることで、一方の区画内から他方の区画内の児童の安全を確認することができる。
【0017】
本発明に係る住宅によれば、第3区画は交流土間廊下に接続されており、交流土間廊下と面一な低床部を有しているため施設利用者は第3区画内で靴を履き替えることができる。第3区画内で靴を履き替えることで交流土間廊下に施設利用者の靴が散乱せず、児童たちが交流土間廊下で遊ぶスペースを確保することができる。また、各児童保育室内にトイレを設置することで、児童たちは自身でトイレ掃除を行い、トイレを掃除する習慣を身に着けることができる。また、トイレ室が第1区画と第2区画との間仕切りとしても機能するため、広い児童保育室であっても、部屋を分割することができ、児童たちは居心地よく過ごすことができる。
【0018】
本発明に係る児童保育所によれば、交流土間廊下の天井は、児童保育室の天井よりも高くすることで、交流土間廊下に出ると屋外にいるような感覚になることができる。
【0019】
本発明に係る児童保育所によれば、交流土間廊下の幅を2m以上にすることで、雨天時であっても児童が遊ぶスペースとして活用され、学年やクラスの垣根を超えた交流を促すことができる。
【0020】
本発明に係る児童保育所によれば、交流土間廊下の床はタイル張りで形成され、交流土間廊下の天井に天窓が形成され、交流土間廊下の壁面に黒板が形成されていることで、外にいるような感覚とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図4】第2出入口から見た児童保育室内を示す概略斜視図である。
【
図5】児童保育ユニットの第4区画である中庭を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
児童保育施設1は、小学校の児童が授業終了後に適切な遊びや生活の場を与えて、児童の健全な育成を図る保育事業が行われるようにする施設である。
図1に示すように、児童保育施設1は、複数の児童保育ユニット2と、児童保育ユニット2に面した交流土間廊下3とを備えている。児童保育ユニット2同士は隣り合っていてもよいし、交流土間廊下3を介して向かい合うようにして設けられていてもよい。各児童保育ユニット2は、児童がおよそ40人単位で過ごすスペースを有している。
【0023】
(交流土間廊下3について)
図2に示す交流土間廊下3は、授業を行っていた教室から児童保育ユニット2までを繋ぐ通過動線として用いられる。交流土間廊下3の幅は児童が遊ぶ場所を確保するために幅は2m~5mと広く、4mが好適に用いられる。一般的な廊下より幅を広くして児童が遊ぶスペースを有することで、雨天時には児童が遊んで交流する場所としても用いられる。したがって、児童は別の児童保育ユニット2の児童と顔を合わせる機会を増やすことができクラスや学年の垣根を越えて交流を図ることができる。また、交流土間廊下3の長さは、少なくとも児童保育ユニット2の面する長さ以上の長さを有する必要がある。
【0024】
交流土間廊下3の床面Dはタイル張りで形成されており、児童や指導員は外履き用の靴で交流土間廊下3を利用するため、外にいるような感覚として認識されやすい。また壁面Wには、黒板4が設けられており、黒板4を用いて児童が交流を深めるきっかけや、掲示板としても利用される。
【0025】
交流土間廊下3の天井Cの一部は、切妻天井部C1が形成されている。切妻天井部C1は、交流土間廊下3の幅方向の中央が最も高くなるように山型に勾配が設けられている。切妻天井部C1が児童保育ユニット2の天井よりも高くなるように設計されているので、児童は交流土間廊下3に出ることで外にいるような開放感を得ることができる。また、切妻天井部C1には、天窓5が設けられていてもよく、上から日光を取り入れることができると同時に、見上げると天窓5から空を見ることができるため、さらに外にいるような感覚とすることができる。このように、児童は雨天時等により屋外で遊ぶことができなくても、交流土間廊下3で遊ぶことにより屋外で遊んでいるかのような感覚を得ることができる。
【0026】
本実施形態では、交流土間廊下3は直線状であったが、湾曲状、環状に形成されていてもよい。また、交流土間廊下3の切妻天井部C1でない天井Cを、仕上げ天井を張らずに柱や梁などの構造材が見える現し梁としてもよいし、構造上可能であれば、天井Cの一部のみを切妻天井部C1としなくとも、全面を切妻天井部C1としてもよいし、片流れ型の天井Cとしてもよい。また、日光を取り入れることができれば、天窓5だけでなく高窓を用いてもよい。
【0027】
(児童保育ユニット2について)
図3に示すように、児童保育ユニット2は、第1区画2aと、第2区画2bと、第3区画2cと、第4区画2dとを備えた略正方形の形状である。第1区画2aと、第3区画2cと、第2区画2bとは、順に連続して平面視L字型に形成された児童保育室6であり、第4区画2dは、第1区画2aと、第2区画2bと、に隣接する中庭7である。児童保育ユニット2は、第1区画2aと、第3区画2cとが、交流土間廊下3に面するように配置されている。第1区画2aはリビング的機能を有した空間であり、第2区画2bはダイニング的機能を有した空間であり、第3区画2c及び第4区画2dは衛生目的や室外といった空間である。本実施形態においては、各区画は略正方形の形状であり、各区画の一辺は6mである。
【0028】
通常、40人の児童が使う部屋の広さは少なくとも66m2以上とする必要があるが、66m2の広さを一般的な一つの長方形型の部屋の間取りにすると、部屋が広くなりすぎてしまい児童は身の置き場に困り居心地よく感じない。そこでL字型の間取り配置にして児童保育室6を各区間に分割することで、各区画が適度な広さになると同時に、各区画が家の間取りのようなリビング的機能またはダイニング的機能といった機能を有し、各区画によって活動の使い分けができる。その結果、児童は家に帰ってきたような感覚になり、住まいのような居心地を感じることができる。
【0029】
第1区画2aは、交流土間廊下3に繋がる第1出入口8と、中庭7に繋がる第1掃き出し窓9と、台所10とを備えた居住空間である。児童は、授業終了後、児童保育ユニット2に入ると、まずは第1区画2aに滞在する。第1区画2aは、おやつや軽食を食べながらお喋りをするといったダイニング的機能を有し、中央付近にはダイニングテーブル11が配置されている。
【0030】
図3に示すように、児童の指導者や高学年の児童は、第1区画2a内から第2区画2b内へと視線Sを向けることで、第1掃き出し窓9および第2掃き出し窓12越しで第2区画2b内を目視することができ、第1区画2aから第2区画2bにいる低学年の児童の安全を確認することができる。
【0031】
第2区画2bの床は、第1区画2aの床と面一なフローリングFの床であり、中庭7に繋がる第2掃き出し窓12を有した居住空間である。ここでは、児童が第1区画2aで過ごした後、宿題をしたり、寛いだりするリビング的機能を有し、長机13が配置されている。第2区画2bは、第3区画2cを介して第1区画2aと繋がっているため、第1区画2aとは異なる活動をすることができる。異なる学年の児童が一つの児童保育ユニット2で過ごす場合、低学年の児童は、一般的に高学年の児童よりも授業が早く終わることが多いため、高学年の児童がまだ児童に来ていない間に第1区画2aで過ごし、高学年の児童が来る頃には第2区画2bで過ごす。このように区画別に利用することで場所の使い分けをすることができる。
【0032】
児童の指導者や高学年の児童は、第2区画2b内から第1区画2a内へと視線Sを向けることで、第2掃き出し窓12および第1掃き出し窓9越しで第1区画2a内を目視することができ、第2区画2bから第1区画2aにいる低学年の児童の安全を確認することができる。
【0033】
第3区画2cは、トイレ室14や交流土間廊下3に繋がる第2出入口15を有した区画である。交流土間廊下3の床と面一な低床部LFである土間部16と交流土間廊下3とを繋ぐ第2出入口15が設けられている。土間部16は、幅方向に2.5m、奥行方向に2.0mとなるように形成されており、土間部16から50mm上がったところに、シート系床材である高床部HFを有している。高床部HFには、洗面所17が設けられている。また、高床部HFには、下駄箱18が設けられており、児童保育室6内に入るときは、交流土間廊下3に靴を並べるのではなく、児童保育室6内の下駄箱18に靴を収納する。したがって、交流土間廊下3に靴が散乱しないため、交流土間廊下3で遊ぶ児童にとって邪魔にならずに遊ぶことができる。また、児童では掃除当番を決めてトイレ掃除を行うことがある場合が多く、トイレ室14を各児童保育ユニット2に設けてトイレの掃除を各児童保育ユニット2の児童が掃除を行うことで、自分達のトイレは自分達で管理するという自立心を育てることができる。高床部HFとフローリングFとの間には、段差はなく見切り材が設けられている。また、児童の指導者は、第1区画2aと第2区画2bとの間の第3区画2cに身を置くことで、第1区画2aと第2区画2bとで遊んでいる児童の安全を確認しやすくなる。
【0034】
第4区画2dは、
図4に示すように、中庭7である。中庭7は各児童保育ユニット2に設けられており、交流土間廊下3とは面さず、また隣接する他の児童保育ユニット2の第2区画2bの高窓19を有した外壁20によって仕切られている。したがって、他の児童保育ユニット2や交流土間廊下3からは死角となっており、各児童保育ユニット2の児童内において各児童保育ユニット2の児童にとってプライベートな空間となっている。中庭7の用途は、砂場遊びや後始末が煩雑である工作といった児童保育室6内ではやりにくい遊びを行うために用いられる。児童保育室6内から中庭7へは、第1区画2aの第1掃き出し窓9または第2区画2bの第2掃き出し窓12から出入りすることができる。中庭7は、第1区画2aまたは第2区画2bの部屋から3~10cm程度下がってコンクリートで形成された土間部21が設けられており、中央付近には、シンボルツリー22が植えられている。シンボルツリー22は、児童保育ユニット2の外構が華やかになるといった効果や外から児童保育室6内の視界を遮る効果を有する。また他にも、春においては、シンボルツリー22が桜である場合、花見を楽しむことができる。夏においては、シンボルツリー22は、日差しから中庭7で遊ぶ児童を防ぐことができる。秋においては、シンボルツリー22が実のなる木である場合、木の実を採取して遊ぶことができる。冬においては、シンボルツリー22が落葉樹である場合、落ち葉は工作の材料として用いることができる。このように一年を通して、シンボルツリー22は、児童の保育活動に対して有意な効果をもつ。
【0035】
本実施形態において、各区画の間取り形状は全て略正方形であったが、第1区画2aと第2区画2bと、第3区画2cとがL字型に形成されており、第1区画2a内から第3区画2c内を目視することができ、かつ第3区画2cから第1区画2a内を目視することができれば、各区画の間取り形状は、それぞれ異なっていてもよいし略正方形に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明に係る児童保育施設1は、児童達の交流を図り、児童にとって住まいのような居心地を提供するために好適に用いられる。
【符号の説明】
【0037】
1 児童保育施設
2 児童保育ユニット
3 交流土間廊下
4 黒板
5 天窓
6 児童保育室
7 中庭
8 第1出入口
9 第1掃き出し窓
10 台所
11 ダイニングテーブル
12 第2掃き出し窓
13 長机
14 トイレ室
15 第2出入口
16 土間部
17 洗面所
18 下駄箱
19 高窓
20 外壁
21 土間部
22 シンボルツリー
C 天井
C1 切妻天井部
D 床面
F フローリング
S 視線
W 壁面
LF 低床部
HF 高床部