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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022133841
(43)【公開日】2022-09-14
(54)【発明の名称】薬液供給装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/16 20060101AFI20220907BHJP
   B67D 7/02 20100101ALN20220907BHJP
【FI】
A61M1/16 161
B67D7/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021032756
(22)【出願日】2021-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】591083299
【氏名又は名称】東レ・メディカル株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】391015111
【氏名又は名称】クリーンケミカル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091384
【弁理士】
【氏名又は名称】伴 俊光
(74)【代理人】
【識別番号】100125760
【弁理士】
【氏名又は名称】細田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】内山 俊之
(72)【発明者】
【氏名】原田 陽滋
(72)【発明者】
【氏名】藤田 敏
【テーマコード(参考)】
3E083
4C077
【Fターム(参考)】
3E083AA20
3E083AE01
4C077AA05
4C077BB01
4C077CC02
4C077EE03
4C077GG08
4C077JJ02
4C077KK25
(57)【要約】
【課題】薬液の補充作業の負荷が軽減され、残量の管理が容易で、薬液混合の危険が無い、安全で衛生的な薬液供給装置を提供する。
【解決手段】薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる一対のバッグインボックスと、前記一対のバッグインボックスを、高低差を設けつつ搭載可能な薬液ラックと、前記薬液注出口に嵌合してナットで固定される蓋部材と、前記蓋部材を通して前記一対のバッグインボックスの内袋同士を連通する吸出しラインと、前記吸出しラインから分岐して薬液供給ポンプの吸入側に接続する吸入ラインと、を有する薬液供給装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる一対のバッグインボックスと、
前記一対のバッグインボックスを、高低差を設けつつ搭載可能な薬液ラックと、
前記薬液注出口に嵌合してナットで固定される蓋部材と、
前記蓋部材を通して前記一対のバッグインボックスの内袋同士を連通する吸出しラインと、
前記吸出しラインから分岐して薬液供給ポンプの吸入側に接続する吸入ラインと、
を有する薬液供給装置。
【請求項2】
前記薬液ラックが、バッグインボックスの底面を傾斜させつつ前記一対のバッグインボックスを搭載可能である、請求項1に記載の薬液供給装置。
【請求項3】
前記吸出しラインの先端に、吸出し口を備えた錘部が設けられている、請求項1または2に記載の薬液供給装置。
【請求項4】
前記薬液供給ポンプの稼働履歴情報に基づいてバッグインボックスの交換を促す報知手段が設けられている、請求項1~3のいずれかに記載の薬液供給装置。
【請求項5】
前記内袋に薬液と気体とが充填されており、前記気体が前記吸出しラインに設けられた穴を通して前記薬液に混入する、請求項1~4のいずれかに記載の薬液供給装置。
【請求項6】
透析システムに透析装置洗浄用薬液を供給する、請求項1~5のいずれかに記載の薬液供給装置。
【請求項7】
第一の薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる第一のバッグインボックスと、第一の薬液注出口にのみ嵌合可能な第一の蓋部材と、
第二の薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる第二のバッグインボックスと、第二の薬液注出口にのみ嵌合可能な第二の蓋部材と、
を有する、請求項1~6のいずれかに記載の薬液供給装置。
【請求項8】
第一の薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる第一のバッグインボックスと、第一のバッグインボックスの内袋同士を連通する第一の吸出しラインの先端にのみ取付け可能な第一の錘部と、
第二の薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる第二のバッグインボックスと、第二のバッグインボックスの内袋同士を連通する第二の吸出しラインの先端にのみ取付け可能な第二の錘部と、
を有する、請求項1~7のいずれかに記載の薬液供給装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全で衛生的に使用可能な薬液供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人手で搬送可能な5~20L程度の液体の容器としては「バッグインボックス」が主流となっている。バッグインボックスは、注出口を備えた軟質合成樹脂製の内袋を、段ボール製の外箱に収納した複合容器であり、内袋に液体を充填することで、軽くて丈夫で扱いやすく、外気との接触による充填液の変質や腐敗が防止でき、保管・運搬・廃棄のコストが抑えられ、更に外箱に自由に印刷できるなどの利点から、一斗缶やガラス瓶やプラスチックボトルなどに替わり、現在は様々な用途・分野で採用されている。
【0003】
バッグインボックスに充填された液を取出す際は、外箱に施されたミシン目などに沿って外箱の一部を切り取って注出口を外箱の外側に引き出し、注出口のキャップを外してバッグインボックス用のコックを取付け、バッグインボックスを傾けたり、横倒しの状態で台に置いてからコックを開けて他の容器に液を移し替えて使用する。
【0004】
例えば、血液浄化治療を行う透析施設において、人工透析システム内の装置の配管やチューブの洗浄・消毒に用いる洗浄用の薬液も、このバッグインボックスに充填された状態のものが多く採用されている。
【0005】
人工透析システム内の装置の配管やチューブには、患者の血液から透析した蛋白成分や尿素毒素などが治療のたびに付着するが、これらの付着物を十分に除去しない場合、次に同じ透析装置で治療を行う患者に、発熱やアナフィラキシーショックや感染症などの重篤な症状をもたらす虞がある。透析施設では一般的に午前・午後・さらに夜間にと、一日に同じ装置を異なる患者で複数回使用するのが一般的だが、ひとりの患者の治療が終了してから次の患者の治療が開始するまでの間に、さらに一日の全ての治療が終了した後で、システム内の装置の配管やチューブをRO水や次亜塩素酸ナトリウム等の薬液を用いて洗浄・消毒を行う。加えて、毎治療ごとにではないが、透析液由来の炭酸カルシウム等の沈殿物を、RO水と酢酸等の薬液を用いて定期的に除去することも行っている。
【0006】
これらの洗浄・消毒の動作は、予め設定したスケジュールと工程で自動的に実施されるものの、薬液の残量確認や補充は医療スタッフが行わなければならない。薬液の補充は、装置と配管接続された据え置き式のタンクや容器に、バッグインボックス内の薬液を移し替えることで行うが、決して軽量とは言えないバッグインボックスを、薬液の全量を移し替えるまでの間支えていなければならず、医療スタッフに体力的な負担を強いる作業となっている。
【0007】
さらに、複数の種類の薬液を使用する場合、薬液の補充先を間違えると薬液同士が反応して毒性のガスが発生することもあるため、十分な注意が必要となる。
【0008】
また、移し替えの際の液こぼれや人体への飛沫付着、大気中の浮遊菌の混入、薬液の刺激臭など、安全面や衛生面でも課題が残る作業であり、さらに、洗浄中や消毒中に薬液が不足しないよう、常に残量を管理する必要もある。品質面に於いてはバッグインボックスから据え置き式タンクへの移し替え時に空気に触れることや、タンクが露光している場合は組成が不安定となる。
【0009】
特許文献1では、これらの作業の軽減が期待される、バッグインボックスから他の容器への液の移し替えを必要としないバッグインボックスの収納装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2004-352301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、特許文献1の収納装置は、他の容器への移し替え作業を不要とする利点はあるものの、バッグインボックスの注出口を上側にした状態でバッグインボックス用のコックを取り付けた後、横倒しの状態にしてからさらに持ち上げなければならず、体力的負荷が格段に軽減されるとはいえず、横倒しにすることによる液漏れの危険も残る。
【0012】
ウォーターサーバーのように利用者がそれぞれのバッグインボックスの残量を確認して使用するのであれば、残量の管理はそれほど厳密である必要はないが、先に述べた人工透析システムの洗浄用薬液の場合、洗浄・消毒工程が中断する残量不足は許されない。
【0013】
また、複数のバッグインボックスを収納するのであれば、先に収納したものから使い切るのが、品質保持の面から望ましい。
【0014】
薬液の補充作業の負荷が軽減され、残量の管理が容易で、薬液混合の危険が無い、安全で衛生的な薬液供給装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る薬液供給装置は、薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる一対のバッグインボックスと、前記一対のバッグインボックスを、高低差を設けつつ搭載可能な薬液ラックと、前記薬液注出口に嵌合してナットで固定される蓋部材と、前記蓋部材を通して前記一対のバッグインボックスの内袋同士を連通する吸出しラインと、前記吸出しラインから分岐して薬液供給ポンプの吸入側に接続する吸入ラインと、を有する。
【0016】
本発明の薬液供給装置によれば、バッグインボックスごと交換して薬液を補充することができるので、薬液をタンクに補充する手間がなくなる上に、誤った薬液をタンクに補充してしまうなどの人為的ミスを排除でき、安全で衛生的に使用可能な薬液供給装置の提供が可能となる。また、バッグインボックスの交換作業をしやすくするために、薬液ラックの脚にキャスターを設けるなどして薬液供給装置を移動可能に構成してもよい。
【0017】
本発明の薬液供給装置において、前記薬液ラックが、バッグインボックスの底面を傾斜させつつ前記一対のバッグインボックスを搭載可能であるように構成されていることが好ましい。このような構成を採用することにより、バックインボックスを薬液ラックに載置した際の最下底部の面積を小さくすることができるので、バッグインボックス交換時に内袋内に残る薬液の量を低減可能となる。また、前記吸出しラインの先端に、吸出し口を備えた錘部が設けられているように構成すれば、チューブ等で構成される吸出しラインの先端がバッグインボックスの内袋内の最下底部付近に安定して配置されるので、吸出しラインを介して内袋内の薬液を余すことなく吸い出すことが可能となる。
【0018】
本発明の薬液供給装置において、前記薬液供給ポンプの稼働履歴情報に基づいてバッグインボックスの交換を促す報知手段が設けられていることが好ましい。例えば、薬液供給ポンプが定量ポンプであって、薬液供給ポンプの稼働履歴情報に基づいて算出した薬液の残量が所定量以下となった時に報知手段が光や音で交換時期を知らせるように薬液供給装置を構成することができる。
【0019】
本発明の薬液供給装置において、前記内袋に薬液と気体とが充填されており、前記気体が前記吸出しラインに設けられた穴を通して前記薬液に混入することが好ましい。このような構成を採用することにより、バッグインボックスの内袋上部に当初から入っている空気を薬液供給中に吸出しラインを介して徐々に抜くことが可能になるので、上側のバッグインボックスが空になる寸前に内部に残っていた空気が一気に吸い出されて薬液が供給されなくなるなどの不具合を防止することができる。
【0020】
本発明の薬液供給装置は安全で衛生的に使用可能であるので、透析システムに透析装置洗浄用薬液を供給する用途において好適に用いられる。
【0021】
本発明の薬液供給装置は、第一の薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる第一のバッグインボックスと、第一の薬液注出口にのみ嵌合可能な第一の蓋部材と、第二の薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる第二のバッグインボックスと、第二の薬液注出口にのみ嵌合可能な第二の蓋部材と、を有するように構成されていることが好ましい。また、本発明の薬液供給装置は、第一の薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる第一のバッグインボックスと、第一のバッグインボックスの内袋同士を連通する第一の吸出しラインの先端にのみ取付け可能な第一の錘部と、第二の薬液注出口を備える内袋を収容する外箱からなる第二のバッグインボックスと、第二のバッグインボックスの内袋同士を連通する第二の吸出しラインの先端にのみ取付け可能な第二の錘部と、を有するように構成されていることが好ましい。薬液供給装置が複数の系列で構成され、2種類以上の異なる薬液を供給できる場合には、バッグインボックス交換時に複数種類あるバッグインボックスを複数種類ある吸出しラインに正しく接続する必要があるが、それぞれの蓋部材が特定の薬液注出口にのみ嵌合可能に構成され、あるいはそれぞれの錘部が特定の吸出しラインの先端にのみ取付け可能に構成されることにより、人為的な接続ミスを防止することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る薬液供給装置によれば、薬液の入った内袋を収容する外箱からなるバッグインボックスの交換を安全かつ容易な作業で実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の薬液供給装置の一実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は右側面図である。
図2図1の薬液供給装置の左側面を示す部分断面図である。
図3図1の薬液供給装置に設置されたバッグインボックスの、薬液注出口の装着状態を示す縦断面図である。
図4】本発明の薬液供給装置の他の実施形態に設置されたバッグインボックスの、内蓋を備えた薬液注出口の装着状態を示す縦断面図である。
図5】薬液ごとに異なる形状の開口部が設けられた、薬液注出口(A)~(B)に嵌合した内蓋(a)~(b)と、それに適合する嵌合部(c)~(d)を有する蓋部材(C)~(D)を示し、(A)~(C)は縦断面図、(D)は正面図、(a)~(d)は平面図である。
図6】薬液注出口(A)~(B)に嵌合した内蓋(a)~(b)の例を示し、(A)~(B)は縦断面図、(a)~(b)は平面図である。
図7】薬液ごとに異なる形状を有する錘部材の例を示し、(A)~(B)は縦断面図、(a)~(b)は正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は本発明の薬液供給装置の一実施形態であって、二種類の薬液のバッグインボックスを搭載して、下流の装置などに供給する薬液供給装置1を表す。
【0025】
バッグインボックス4Aは、同一の薬液が入ったバッグインボックスであり、バッグインボックス4Bにはこれとは異なる薬液が入っており、同じ薬液の入ったバッグインボックス同士は高低差をつけた状態で薬液ラック2に搭載される。
【0026】
バッグインボックスの薬液注出口のキャップを外して開封してから、錘部材10が先端に取り付けられた吸出しチューブ6aを図2に示すようにバッグインボックス4A(4B)に差し込み、薬液注出口にフランジ形状の蓋部材13A(13B)を嵌合させてから固定ナット12を螺合させて図3に示すように固定する。
【0027】
図1(B)に示すように、薬液供給装置1には、同一の薬液の入ったバッグインボックス同士を連通する吸出しライン6の途中から分岐して薬液供給ポンプ3の吸入側に接続される吸入ライン7が設けられる。
【0028】
薬液供給ポンプ3の吐出側下流の装置への薬液の送液が開始すると、高い位置に載置されたバッグインボックス4内の薬液は次第に減少する。この間、吸出しライン6には外気が取り込まれないので、軟質樹脂製の内袋は徐々に潰れて変形し、内袋に充填されていた不活性ガスや空気が吸い出される。
【0029】
高い位置に載置されたバッグインボックスが空になり、低い位置に載置されたバッグインボックスからの薬液の吸出しが開始した後は、医療スタッフによってバッグインボックスが交換される。
【0030】
バッグインボックス4を交換する手順は、まず新しいバッグインボックス4を薬液供給装置1の近くまで運んでから開封し、高い位置に載置されたバッグインボックスの固定ナット12を緩めて吸出しチューブ6aを抜き、それを新しいバッグインボックス4の薬液注出口に差し込む。このとき、吸出しチューブ6aからの液だれを防ぐために、吸出しライン6に逆止弁を設けることができる。この逆止弁は送液中には、高い位置に載置されたバッグインボックスの薬液が、低い位置に載置されたバッグインボックス内に逆流することを防ぐ効果も期待できる。
【0031】
空になった古いバッグインボックス4を薬液ラック2の高い位置から取り除いて廃棄した後、薬液の吸出しが行われている低い位置のバッグインボックス4を高い位置に載置し直した後に、吸出しチューブ6aの接続を終えた新しいバッグインボックスを薬液ラック2の低い位置に載置することで交換作業が完了する。
【0032】
このような交換作業は薬液の供給を停止せずに完了させることが可能であり、交換作業の間は薬液の刺激臭の室内への拡散を最小限に抑え、医療スタッフの体力的負荷を軽減することができる。従って、高い位置に載置されたバッグインボックス4が空になってから、低い位置に載置されたバッグインボックス4が空になるまでの間に、余裕を持って交換作業を行うことができる。
【0033】
また、図4~6に示すように、薬液の種類ごとに異なる形状の開口部を有する内蓋14を、あらかじめバッグインボックス4の薬液注出口に嵌合させておき、図5図7に示すように錘部材10や蓋部材13の一部の形状を内蓋14の開口部の形状に合わせておくことで、異なる薬液のバッグインボックス4への誤接続を防止でき、薬液混合による毒性ガス発生のリスクを大幅に軽減することができる。
【0034】
また、薬液供給ポンプ3の稼働履歴情報から、薬液の残量を算出したり交換作業を行うべき時刻などを予測することも可能である。従って、例えばバッグインボックス4の交換を促す報知手段を設けることにより、内袋5内の薬液の枯渇による洗浄工程中断を防止することができる。
【0035】
また、バッグインボックス4の内袋5の運搬中の破損を防ぐため、あらかじめ内袋5に少量の不活性ガスや空気などを充填することがあるが、高い位置に載置されたバッグインボックス4の液が無くなり、内袋5が完全に潰れる直前にこの不活性ガスや空気が一気に抜けると、この間、液の送液が止まってしまう。そこで、蓋部材部材13の一部に空気穴を設けることにより、薬液供給中に少しずつ、内袋5の上部の気体を薬液に混入させながら減らしていくことで、不活性ガスや空気などが一度に抜けて薬液供給が停止する問題を解消することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明に係る薬液供給装置は、人工透析システムの洗浄用薬液などの供給に広く利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 薬液供給装置
2 薬液ラック
3 薬液供給ポンプ
4、4A、4B バッグインボックス
5 内袋
6 吸出しライン
6a 吸出しチューブ
7 吸入ライン
10、10A、10B 錘部材
12 固定ナット
13、13A、13B、13C、13D 蓋部材
14、14A、14B、14C、14D 内蓋
15A、15B、15C、15D 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7