(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022134064
(43)【公開日】2022-09-14
(54)【発明の名称】スマートフォン用プレート
(51)【国際特許分類】
H04M 1/11 20060101AFI20220907BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072929
(22)【出願日】2021-04-22
(62)【分割の表示】P 2021033011の分割
【原出願日】2021-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】520177677
【氏名又は名称】安岡 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100170449
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 英彦
(72)【発明者】
【氏名】安岡 裕介
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023DD06
5K023MM03
5K023PP05
5K023PP12
(57)【要約】
【課題】本発明は、シンプルな構造で、かつ手軽に取り替えが出来るスマートフォン用プレートの提供を目的とした。
【解決手段】本発明のスマートフォン用プレート10は、スマートフォン1に装着可能なものであって、プレート材により構成されるプレート体20と、マグネット体30と、を有し、プレート体20の表裏をなす面のうち、スマートフォン1に対して装着される面を装着面21aとし、他方の面を意匠面21bとした場合、マグネット体30が、プレート体20の装着面21aに嵌め込まれている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートフォンに装着可能なものであって、
プレート材により構成されるプレート体と、
マグネット体と、を有し、
前記マグネット体が、前記プレート体の内部に埋め込まれ、または前記プレート体の表裏をなす面のうち、前記スマートフォンに対して装着される装着面に嵌め込まれている、スマートフォン用プレート。
【請求項2】
前記スマートフォンの背面からカメラレンズ部の端面までの距離をレンズ突出高さとした場合、
前記プレート体の厚みが、前記レンズ突出高さ以上である、請求項1に記載のスマートフォン用プレート。
【請求項3】
前記プレート体には、前記スマートフォンのカメラレンズ部を露出させる貫通孔としてレンズ孔が複数設けられており、
複数の前記レンズ孔の周辺部分には、他の部分よりも前記プレート体の厚みを減じるように形成されたレンズ位置凹部が設けられている、1又は2に記載のスマートフォン用プレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォンに着脱可能なプレートに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンの普及に伴い、スマートフォンを保護するため、あるいはスマートフォンを装飾するためなど、多様な種類のカバーが提供されている。このようなスマートフォン用のカバーとして、例えば、下記特許文献1には、スマートフォンに着脱可能なスマートフォンケースが開示されている。特許文献1のスマートフォンケースでは、意匠パネルを取り替えることで、スマートフォンの背面意匠をユーザの好みに応じたものとすることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のスマートフォンケースのように、従来のスマートフォンケースでは、スマートフォンの背面及び側面をカバーする形状のものとされていた。そのため、従来のスマートフォンケースは、スマートフォンよりも一回り大きい外形となるため、嵩張るといった問題があった。また、多数のケースの中からユーザがその日の気分でケースを選ぶとすると、多数のケースを保管するためのスペースを要するほか、着脱が面倒といった問題があった。そのため、より手軽にスマートフォンの意匠の取り替えをしたい(着せ替えをしたい)との要望があった。
【0005】
そこで本発明は、シンプルな構造で、かつ手軽に取り替えが出来るスマートフォン用プレートの提供を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで、昨今では、スマートフォンをワイヤレスで充電するための充電器やワイヤレス充電に対応するスマートフォンが提供されている。また、ワイヤレス充電器とスマートフォンとの位置ズレを抑制するために、磁石が設けられたスマートフォンが提供されている。
【0007】
本発明の発明者が検討したところ、スマートフォンの背面を覆うプレート状の部材にマグネットを設ければ、より手軽にスマートフォンの着せ替えを行うことができるとともに、プレート材をしっかりとスマートフォンに装着することができるとの知見に至った。
【0008】
(1)上述の知見に基づき提供される本発明のスマートフォン用プレートは、スマートフォンに装着可能なものであって、プレート材により構成されるプレート体と、マグネット体と、を有し、前記マグネット体が、前記プレート体の内部に埋め込まれ、または前記プレート体の表裏をなす面のうち、前記スマートフォンに対して装着される装着面に嵌め込まれているものである。
【0009】
また、スマートフォン用プレートにおいて、前記プレート体の表裏をなす面のうち、前記スマートフォンに対して装着される面を装着面とし、他方の面を意匠面としてもよい。
【0010】
本発明のスマートフォン用プレートをスマートフォンの背面に装着すると、スマートフォンに設けられた磁石の磁力及びマグネット体の磁力により、プレート体がしっかりとスマートフォンに装着される。言い換えれば、スマートフォン用プレートはスマートフォンの背面に貼り付くように装着される。
【0011】
これにより、スマートフォン用プレートをスマートフォンに容易に着脱することができる。その結果、本発明のスマートフォン用プレートは、より手軽にスマートフォンの着せ替えを行うことができるとともに、しっかりとスマートフォンに装着することができる。
【0012】
本発明のスマートフォン用プレートは、前記プレート体には、前記スマートフォンのカメラレンズ部を露出させる貫通孔としてレンズ孔が設けられているものであるとよい。
【0013】
本発明のスマートフォン用プレートをスマートフォンに装着させると、スマートフォンのカメラレンズ部をレンズ孔に嵌め込まれた状態となる。言い方を換えれば、カメラレンズ部の凸形状とレンズ孔の凹形状とが位置決めとして機能する。これにより、スマートフォンに対してプレート体をズレ難くすることができる。
【0014】
(2)本発明のスマートフォン用プレートは、前記スマートフォンの背面からカメラレンズ部の端面までの距離をレンズ突出高さとした場合、前記プレート体の厚みが、前記レンズ突出高さ以上であるとよい。
【0015】
上述の構成によれば、カメラレンズ部の周縁が、プレート体により取り囲まれた状態となる。言い方を換えれば、カメラレンズの突出距離(背面に対するカメラレンズ部の端面の高さ)を埋めるようにプレート体が配置される。これにより、本発明のスマートフォン用プレートは、スマートフォンのカメラレンズを保護することができる。
【0016】
(3)本発明のスマートフォン用プレートは、前記プレート体には、前記スマートフォンのカメラレンズ部を露出させる円形の貫通孔としてレンズ孔が複数設けられており、複数の前記レンズ孔の周辺部分には、他の部分よりも前記プレート体の厚みを減じるように形成されたレンズ位置凹部が設けられているものであるとよい。
【0017】
本発明のスマートフォン用プレートをスマートフォンに装着させると、スマートフォンのカメラレンズ部がレンズ孔に嵌め込まれるとともに、スマートフォンの段差部分がレンズ位置凹部に嵌め込まれた状態となる。言い方を換えれば、カメラレンズ部の凸形状とレンズ孔の凹形状とが位置決めとして機能するとともに、段差部分の凸形状とレンズ位置凹部の凹形状とが位置決めとして機能する。これにより、スマートフォンに対してプレート体をズレ難くすることができる。
【0018】
本発明のスマートフォン用プレートは、前記マグネット体が、所定の厚み以下のネオジム磁石であるとよい。
【0019】
上述の構成によれば、プレート体の厚みが大きくなることを抑制することができる。
【0020】
本発明のスマートフォン用プレートは、前記プレート体には、前記マグネット体を嵌め込むためのマグネット凹部が形成されており、前記マグネット凹部の深さが、前記マグネット体の厚み以上であるとよい。
【0021】
上述の構成によれば、マグネット凹部の深さを埋めるようにマグネット体を嵌め込んで略面一とし、見栄えを向上させることができる。
【0022】
本発明のスマートフォン用プレートは、前記マグネット体が、環状に配置されているものであるとよい。
【0023】
上述の構成によれば、マグネット体が設けられる領域を最小限に抑制することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、シンプルな構造で、かつ手軽に取り替えが出来るスマートフォン用プレートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施形態に係るスマートフォン用プレート及びスマートフォン用プレートの装着対象となるスマートフォンを示す斜視図である。(a)はスマートフォン用プレートをスマートフォンに装着する前の状態、(b)は装着状態を示している。
【
図2】
図1のスマートフォン用プレートの装着面を示す斜視図である。
【
図3】
図1のスマートフォン用プレートの分解斜視図である。
【
図4】
図1のスマートフォン用プレートのプレート体を示している。(a)は装着面、(b)は意匠面を示している。
【
図6】(a)は
図4のL2-L2’線断面図、(b)はスマートフォンのカメラレンズ部周辺を示す断面図である。
【
図7】
図1のスマートフォン用プレートをスマートフォンに装着した状態におけるカメラレンズ部周辺を示す断面図である。
【
図8】
図1のスマートフォン用プレートの変形例を示している。(a)は装着面、(b)は意匠面を示している。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態に係るスマートフォン用プレート10について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、スマートフォン用プレート10の説明に先立って、スマートフォン用プレート10の装着対象となるスマートフォン1の外形について説明する。
<スマートフォンについて>
図1(a)に示すとおり、スマートフォン1には、背面1aに二つのカメラレンズ部2、フラッシュ部3が設けられている。また、カメラレンズ部2やフラッシュ部3の周囲は、背面1aに対して段差となるように形成された段差部4(凸状に形成された領域)が設けられている。
【0027】
さらに、スマートフォン1には、ワイヤレス充電器を位置決めするためのマグネット5が設けられている。
図1(a)に示すとおり、スマートフォン1のマグネット5には、環状に配置されている部分(第1マグネット部5a)と、第1マグネット部5aの近傍に設けられた第2マグネット部5bとが含まれている。
【0028】
図6(b)に示すとおり、段差部4は、背面1aに対して所定の高さDx3(0.5ミリ程度)とされている。また、
図6(b)に示すとおり、カメラレンズ部2は、スマートフォン1の背面1aからカメラレンズ部2の端面2aまでの距離(レンズ突出高さDx1)は、1.3ミリ程度となっている。
<スマートフォン用プレートについて>
続いて、スマートフォン用プレート10について説明する。
図1に示すとおり、スマートフォン用プレート10は、スマートフォン1の背面1aに着脱可能とされており、スマートフォン1の背面1aのデザインをユーザの好みに応じたものに変更するため(着せ替え)に用いられる。
【0029】
図3に示すとおり、スマートフォン用プレート10は、プレート体20、及びマグネット体30を備えている。
図2に示すとおり、スマートフォン用プレート10は、プレート体20にマグネット体30が嵌め込まれた構成とされている。
【0030】
なお、以下の説明では、プレート体20の表裏をなす面のうち、スマートフォン1に対して装着される面を単に「装着面21a」と、他方の面を単に「意匠面21b」と記載して説明する場合がある。
【0031】
図3に示すとおり、プレート体20は、板状の素材(プレート材)により構成されている。本実施形態のスマートフォン用プレート10は、樹脂素材のプレート材により構成されている。なお、本発明のスマートフォン用プレートは本実施形態に限定されず、プレート材は他の樹脂素材(カーボン樹脂など)を用いてもよいし、木材、金属製の板材等、種々選択可能である。
【0032】
図6(a)に示すとおり、プレート体20は、厚みD1(本実施形態では2.0ミリ)のプレート体が用いられている。すなわち、プレート体20の厚みD1(2.0ミリ)は、スマートフォン1のレンズ突出高さDx1(1.3ミリ程度)以上となっている。また、プレート体20は、平面視において略矩形の外形とされており、スマートフォン1の大きさ(平面視における大きさ)と略一致する大きさとされている(
図1(b)参照)。
【0033】
図4に示すとおり、プレート体20には、複数の貫通孔や、厚みを減じるように形成された複数の凹部が設けられている。より具体的には、
図4(b)に示すとおり、プレート体20には、貫通孔として、レンズ孔22、及びフラッシュ孔23が設けられている。また、
図4(a)に示すとおり、プレート体20には、厚みを減じるように形成され、所定の深さを有する凹部として、レンズ位置凹部26、及びマグネット凹部27が設けられている。レンズ位置凹部26、及びマグネット凹部27は、プレート体20の装着面21aに設けられている。
【0034】
レンズ孔22は、スマートフォン1のカメラレンズ部2を露出させるために設けられている(
図1(b)参照)。
図4(a)に示すとおり、レンズ孔22は、円形の貫通孔とされている。本実施形態のスマートフォン用プレート10には、二つのレンズ孔22が設けられている。
図6(a)及び
図6(b)に示すとおり、二つのレンズ孔22の直径D4はカメラレンズ部2の直径Dx4と略一致する大きさとなっている。
【0035】
フラッシュ孔23は、スマートフォン1のフラッシュ部3を露出させるために設けられている。フラッシュ孔23は、円形の貫通孔とされている。
【0036】
図3に示すとおり、レンズ位置凹部26は、スマートフォン1の段差部4を嵌め込むために設けられている。レンズ位置凹部26は、複数のレンズ孔22やフラッシュ孔23が設けられた位置の周辺部分に形成されている。別の観点から説明すると、レンズ孔22、及びフラッシュ孔23は、レンズ位置凹部26に設けられている。レンズ位置凹部26は、略矩形の輪郭を備えている。また、
図6(a)及び
図6(b)に示すおり、レンズ位置凹部26は、スマートフォン1の段差部4の高さDx3よりも大きい深さD3(本実施形態では0.8ミリ)となっている。
【0037】
マグネット凹部27は、マグネット体30を嵌め込むために設けられている。
図3に示すとおり、本実施形態のスマートフォン用プレート10では、マグネット凹部27として、第1マグネット凹部27aと、第2マグネット凹部27bとが設けられている。
【0038】
図3及び
図4(a)に示すとおり、第1マグネット凹部27aは、プレート体20の略中央に形成されており、環状の形状を有する凹部となっている。また、
図3及び
図4(a)に示すとおり、第2マグネット凹部27bは、第1マグネット凹部27aから外れた位置に形成されている。
図5に示すとおり、マグネット凹部27(第1マグネット凹部27a及び第2マグネット凹部27b)は、所定の深さD2(本実施形態では1.0ミリ)となっている。なお、マグネット凹部27の深さD2(1.0ミリ)は、マグネット体30の厚み(本実施形態では0.8ミリ)以上となっている。
【0039】
マグネット体30は、所定の厚み(本実施形態では0.8ミリ)のネオジム磁石である。本実施形態のマグネット体30は、複数のネオジム磁石片により構成されており、プレート体20の装着面21aに形成されたマグネット凹部27に嵌め込まれている。より具体的に説明すると、マグネット体30は、複数のネオジム磁石片が第1マグネット凹部27aに環状を形成するように嵌め込まれており、一つのネオジム磁石片が第2マグネット凹部27bに嵌め込まれた構成とされている。
【0040】
なお、マグネット体30のネオジム磁石片は、マグネット凹部27の深さD2(1.0ミリ)よりもやや小さい厚み(0.8ミリ)とされている。そのため、プレート体20のマグネット凹部27にマグネット体30が嵌め込まれた状態では、マグネット凹部27を埋めるようにマグネット体30が配置されてマグネット体30が突出しないようになっており、装着面21aが略面一となる(
図2参照)。また、プレート体20は、装着面21aにシート部材を張り付け、マグネット凹部27に受けられたマグネット体30を覆ってもよい。
<スマートフォン用プレートの装着状態について>
続いて、スマートフォン用プレート10をスマートフォン1に装着させた状態(以下、単に「装着状態」と記載する場合がある)について説明する。
【0041】
上述のとおり、スマートフォン用プレート10には、マグネット体30が嵌め込まれている。そのため、スマートフォン用プレート10をスマートフォン1の背面1aに装着すると、スマートフォン1に設けられた磁石の磁力及びマグネット体30の磁力により、プレート体20がしっかりとスマートフォン1に装着される。言い換えれば、スマートフォン用プレート10はスマートフォン1の背面1aに貼り付くように装着される。
【0042】
このように、スマートフォン用プレート10は、スマートフォン1の側面を覆う部分がないため、スマートフォン1の背面1aに貼り付けるように装着することができ、スマートフォン1の背面1aから剥がすように取り外すことができる。
【0043】
これにより、スマートフォン用プレート10をスマートフォン1に容易に着脱することができる。その結果、より手軽にスマートフォン1の着せ替えを行うことができるとともに、しっかりとスマートフォン1に装着することができる。
【0044】
また、スマートフォン用プレート10は、板状の外形となっている。そのため、色違いや絵柄違い、素材違いなど多数のスマートフォン用プレート10を準備したとしても、嵩張らずにコンパクトに保管することができる。
【0045】
また、スマートフォン用プレート10をスマートフォン1に装着させると、スマートフォン1のカメラレンズ部2がレンズ孔22に嵌め込まれるとともに、スマートフォン1の段差部4がレンズ位置凹部26に嵌め込まれた状態となる(
図1(b)及び
図7参照)。言い方を換えれば、カメラレンズ部2の凸形状とレンズ孔22の凹形状とが位置決めとして機能するとともに、段差部4の凸形状とレンズ位置凹部26の凹形状とが位置決めとして機能する。これにより、スマートフォン1に対してプレート体20をズレ難くすることができる。
【0046】
また、本実施形態のスマートフォン用プレート10では、プレート体20の厚みD1が、レンズ突出高さDx1よりも大きい。そのため、スマートフォン用プレート10をスマートフォン1に装着させると、カメラレンズ部2の周縁が、プレート体20により取り囲まれた状態となる(
図1(b)及び
図7参照)。言い方を換えれば、レンズ突出高さDx1(背面1aに対するカメラレンズ部2の端面2aの高さ)を埋めるようにプレート体20が配置される。これにより、カメラレンズの周囲を覆い、カメラレンズを保護することができる。
【0047】
さらに、上述のとおり本実施形態のスマートフォン用プレート10では、マグネット体30は、所定の厚み以下のネオジム磁石とされている。そのため、本実施形態のスマートフォン用プレート10では、プレート体20の厚みが大きくなることを抑制することができる。
【0048】
さらに、上述のとおり本実施形態のスマートフォン用プレート10では、プレート体20のマグネット凹部27の深さD3は、マグネット体30の厚み以上とされている。これにより、マグネット凹部27の深さを埋めるようにマグネット体30を嵌め込んで略面一とし、見栄えを向上させることができる。
【0049】
さらに、上述のとおり本実施形態のスマートフォン用プレート10では、マグネット体30が、スマートフォン1の磁石の配置と略一致するように環状に配置されている。これにより、マグネット体30が設けられる領域を最小限に抑制することができる。
【0050】
以上、本発明の実施形態に係るスマートフォン用プレート10について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。
【0051】
例えば、
図8に示すスマートフォン用プレート40のように、本発明のスマートフォン用プレートは、プレート体20をカーボン樹脂により構成する場合には、電波通過孔44を設けるとよい。
【0052】
電波通過孔44は、スマートフォン1の電波を通過(出入り)させるための貫通孔である。
図8に一例として示す電波通過孔44は、略円形の貫通孔とされている。電波通過孔44は、プレート体20の略中央であって、マグネット凹部27に取り囲まれる位置に形成することができる。これにより、プレート体20の素材として電波を吸収するカーボン樹脂を採用しつつ、スマートフォン1の電波を通過させ、スマートフォン1がつながりにくくなるなどの不具合を抑制することができる。
【0053】
また、上述の実施形態に係るスマートフォン用プレート10では、レンズ孔22を二つ設けた例を示したが、本発明のスマートフォン用プレートは、レンズ孔が一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。また、レンズ孔やフラッシュ孔以外の貫通孔が設けられたものであってもよい。
【0054】
さらに、上述の実施形態に係るスマートフォン用プレート10では、プレート体20の厚みD1を2.0ミリとした例を示したが、プレート体の厚みは2.0ミリよりも小さくてもよいし、大きいものであってもよい。なお、プレート体の厚みは、破損抑制、あるいはコストなどの観点から、1.0ミリ以上であって、3.0ミリ以下のものであるとよい。
【0055】
さらに、上述の実施形態に係るスマートフォン用プレート10では、意匠面21bを無地のものとした例を示したが、意匠面には印刷などが施されたものであってもよい。
【0056】
さらに、上述の実施形態に係るスマートフォン用プレート10では、マグネット体30をネオジム磁石片により構成した例を示したが、マグネット体はネオジム磁石を所定の形状に形成したもの(例えば環状、扇状、略矩形など)であってもよい。
【0057】
さらに、上述の実施形態では、スマートフォン1に一枚のスマートフォン用プレート10を装着させた例を示したが、スマートフォン用プレートは複数枚を重ねてスマートフォンに装着させてもよい。
【0058】
本実施形態において、スマートフォン1のレンズ2に応じてレンズ穴22を設ける例を示したが、フラッシュ部3やマイク部などの形状に応じて他の穴を設けてもよい。
【0059】
本実施形態において、スマートフォン用プレート10は、プレート体20の装着面21a側にマグネット体30が嵌め込まれた構成とされている例を示したが、マグネット体30は、プレート体20の内部に埋め込まれて(内臓されて)いてもよい。プレート体20の内部に埋め込む場合、プレート体20は、装着面21aにシート部材を張り付け、マグネット凹部27に受けられたマグネット体30を覆ってもよいし、板状の素材(プレート材)を貼り合わせてマグネット体30を挟んでもよい。
【0060】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明は、スマートフォンの背面意匠をユーザの好みのデザインに変更させるプレートとして、好適に採用することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 スマートフォン
2 カメラレンズ部
2a 端面
10 スマートフォン用プレート
20 プレート体
21a 装着面
21b 意匠面
22 レンズ孔
26 レンズ位置凹部
27 マグネット凹部
27a 第1マグネット凹部(マグネット凹部)
27b 第2マグネット凹部(マグネット凹部)
30 マグネット体