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▶ 株式会社エコ・フライヤーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022134065
(43)【公開日】2022-09-14
(54)【発明の名称】フライヤー
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/12 20060101AFI20220907BHJP
【FI】
A47J37/12 391
A47J37/12 321
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021073671
(22)【出願日】2021-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】521175403
【氏名又は名称】株式会社エコ・フライヤー
(72)【発明者】
【氏名】和合 秀典
【テーマコード(参考)】
4B059
【Fターム(参考)】
4B059AA01
4B059AB02
4B059AD14
4B059AE13
4B059BA17
4B059BF04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】揚げ物用の油の過熱された熱エネルギーが水槽へ流出するのを効率よく阻止するとともに、揚げカスを排出可能なフライヤーを提供すること。
【解決手段】フライヤー1は底面の四隅部にキャスター2が取付られた台座3と、この台座3上に固定された水と揚げ物用の油が収納される貯槽4と、この貯槽4の油が位置する油槽5を過熱することが出来る、電熱ヒーター8と、貯槽4の油槽5と水が位置する水槽9とを仕切る筒状の仕切り体12とを備えるとともに、底板15の中央部に集まった揚げカスや水や油を外部へ排出する開閉弁16が設けられた排出管17とで構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部が開口した四角筒状ですくなくとも油層部に位置する部位が耐熱材で形成された水と揚げ物用の油が収納される貯槽と、この貯槽の油槽と水が位置する水槽との境界面に位置する上面が山形形状で下部がほぼ四角形状の揚げカスを前記水槽へ落下させる複数個の前記貯槽の左右の側壁の両端部に形成されたように透孔と連通するように設けられた筒状の仕切り体と、前記貯槽の底部に固定された前記水槽内を落下してくる揚げカスと一方に集める前後左右方向が傾斜面の傾斜底板と、この傾斜底板に集まった揚げカスを前記水槽より外部へ排出する開閉弁を備えた排出管とを備えた事を特徴とするフライヤ。ー
【請求項2】
貯槽は油層部と水槽部が一体あるいは水槽部の貯槽の内側に油層部の内側に油層部の貯槽が形成されている事を特徴とする請求項1記載のフライヤー。
【請求項3】
油層部と仕切り体が設けられた油層部の貯槽は金属材で形成され、水槽部の貯槽は透明な合成樹脂材で形成されている事を特徴とする請求項1記載のフライヤー。
【発明の詳細な説明】
【技術の分解】
【0001】
本発明は天ぷら、フライドポテト、コロッケ等を揚げる油槽と水槽を備える貯槽を設けたフライヤーに関する。
【0002】
従来油槽と水槽を設けたフライヤーは油槽での揚げカスを水槽部分へ落下させて油の劣化を防止して油の寿命の長期化を図れるようにしている。
しかしながら油槽と水槽とが境界面で接触しているため、油槽の過熱された熱エネルギーが水槽へ流出して熱エネルギーの損失となり、揚げ物の製造コストが高くなるという欠点があるとともに、油槽と水槽の境界面に配置した筒状の仕切体は貯槽の前面壁から背面に貫通するように配置されているため、作業服でふさいだり、前面から仕切体の貫通孔が見えて見苦しくなるという欠点があり、さらに貯槽の底部に落下した揚げカスが効率よく外部に排出できないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開 2010-172677号公報
【特許文献2】特開 2010-183971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、揚げ物用の油の劣化を効率よく阻止する事が出来るとともに、揚げ物用の油の過熱された熱エネルギーが水槽へ流出するのを効率よく阻止して、水槽の温度が高くなるのを阻止し、かつ経済的にフライを揚げることが出来、かつ正面に仕切体の貫通孔が位置せず、使い勝手がよく、美観の向上を図ることが出来るフライヤーを提供する事を目的としている。
【0005】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴はつぎの説明を添付図面と照らし合わせて読むとより完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は上部が開口した四角筒状ですくなくとも油層部に位置する部位が耐熱材で形成された水と揚げ物用の油が収納される貯槽と、この貯槽の油槽と水が位置する水層との境界面に位置する上面が山形形状で下部が四角形状の揚げカスを前記水槽へ落下させる複数個の前記貯槽の左右の側壁の両端部に形成された透孔と連通するように設けられた筒状の仕切体と、前記貯槽の底部に固定された前記水槽内を落下してくる揚げカスを一方に集める前後左右方向が傾斜面の傾斜底板と、この傾斜底板に集まった揚げカスを前記貯槽より外部へ排出する開閉弁を備えた排出管とでフライヤーを構成している。
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0007】
(1)請求項1により、上部が山形形状で下部がほぼ四角形状の複数個の筒状の仕切体によって、油槽と水槽との境界面の位置調整が下部のほぼ四角形状部分ででき、らくに出来る。
【0008】
(2)前記(1)により、仕切り体の端部の透孔は貯槽の左右側壁に位置しているため、正面で作業する作業中に、作業服で透孔を塞いだりする不具合を阻止できるとともに、フライヤーの正面がきれいに見せることができる。
【0009】
(3)前記(1)によって、前後左右方向に傾斜する傾斜底板を用いて、開閉弁備えた排出管より、外部へ排出出来るので、スムースに仕切り体より、落下した揚げカスを外部に排出することができる。このため、揚げカス排出時の水槽の水分の排出を低減して、補充作業をらくにできる。
【0010】
(4)請求項2も前記(1)から(3)と同様な効果が得られるとともに、貯槽を容易で自由に製造することができる。
【0011】
(5)請求項3も前記(1)から(3)と同様な効果が得られるとともに、貯槽の水槽部は透明な合成樹脂材で形成しているので、水槽部に金魚などの魚を入れて楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明を実施するための第1の形態の正面図。
図2】本発明を実施するための第1の形態の平面図。
図3】本発明を実施するための第1の形態の側面図。
図4図2の4-4線に沿う断面図。
図5】本発明を実施するための第1の形態の揚げ物をしている時の説明図。
図6】本発明を実施するための第2の形態の右側面図。
図7】本発明を実施するための第2の形態の左側面図。
図8】本発明を実施するための第2の形態の平面図。
図9図8の9-9線に沿う断面図。
図10】本発明を実施するための第3の形態の側面図。
図11】本発明を実施するための第3の形態の平面図。
図12図11の12-12線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0014】
図1ないし図5に示す本発明を実施するための第1形態において、1は本発明のフライヤーで、このフライヤー1は底面の四隅部にキャスター2、2、2、2が取付られた台座3と、この台座3上に固定された水と揚げ物用の油が収納される貯槽4と、この貯槽4の油が位置する油槽5を過熱することが出来る、該貯槽4に着脱可能に取り付けられる過熱部6の上部に金網7が配置された電熱ヒーター8と、前記貯槽4の油槽5と水が位置する水槽9との境界面の面積を小さくなるように貯槽4の油槽5と水が位置する水槽9との境界面の面積を小さくなるように、貯槽4の側壁面4b、4bに両端部が固定された上面が山形形状の水や、揚げカスを前記水槽9へ落下させる傾斜面11、11を有する少なくとも1個以上、本発明の形態では所定間隔で配置された3個の野球のホームベース輪部形状の筒状の仕切り体12、12、12と、この仕切り体12、12、12の両端部が取り付けられ側壁面4b、4bに形成された、該仕切り体12、12、12の内部に空気が流入、流出して冷却することができる透孔13、13、13、13、13と、前記貯槽4の下面に固定されたシューターとなる前面中央部が下部に位置する前後左右が傾斜面14の底板15と、この底板15の下方に位置する前面中央部の前記貯槽4の前壁面4aに取り付けられた前記底板15の底板15の中央部に集まった揚げカスや水や油を外部へ排出する開閉弁16が設けられた排出管17とで構成されている。
【0015】
前記貯槽4は、例えば700度の温度に耐える耐熱接着剤18を用いて透明な耐熱ガラスを壁面材19、19、19、19、および前記底板15を用いて底部が閉塞された筒状に形成されたものが使用されている。
【0016】
上記構成のフライヤー(1)は貯槽4内に上部より仕切体12、12、12の垂直部材12a、12a、12a、12a、12a、12aのほぼ中央部に位置するように水を入れて水槽9を形成するとともに、水の中へ金魚20等の魚を入れて泳がせる。
【0017】
次に貯槽4内に上部より、揚げ物用の油を揚げ物の作業が効率よく出来るまで入れ、油槽5を形成する。
この状態で電熱ヒーター8で油槽5の油を過熱して、揚げ物を行なう最適な温度に油を加熱する。
【0018】
この油槽5の温度が揚げ物を行なう最適な温度になっても、油槽5と水槽9との境界面10の面積が複数個の仕切り体12、12、12によって、小さくなっているので、水槽9の水温が上昇しずらく、水槽9内の水の温度が上昇しずらく、金魚20等の魚を泳がせることが出来る。
【0019】
油槽5が揚げ物を行なう最適な温度になったところで、コロッケ、天ぷら、フライドポテト等にする揚げ物用の食材を油槽5内に投入して揚げ物を行なう。
この時の作業は前記貯槽4の前壁面4a側で行うので、側壁面4b、4bの壁面材19、19に透孔13、13、13、13、13が形成されているため、作業者が作業服で透孔13、13、13、13、13、13、塞いだりするのを確実に防止する事が出来る。
また、この時の揚げ物を行っている時に生ずる、揚げカスは、油槽15より複数個の仕切り体12,12、12の傾斜面11、11、11、11、11、11より水槽9内へ大多数が落下して、水槽9より回収できるため、油槽5の油の劣化を効率よく阻止出来る。
【0020】
さらに、油槽5内の油の高温時に、シャワー水を油に噴射する事により、油により、油の粒子に付着した塵埃を水槽9部分へ落下させて、油の再生を図る事が出来る。
この時、水は油より重いので、水が蒸発するまでに水槽9内へ落下するために、ハネタリすることがなく、安全にシャワー水を噴射させる作業行なう事ができる。
【発明を実施するための異なる形態】
【0021】
次に図6ないし図12に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なをこれらの本発明を実施するための異なる異なる形態の説明にあたって、前記本発明の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0022】
図6ないし図9に示す本発明を実施するための第2形態において前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、金属材料で形成した貯槽4Aに円部にガスで油槽5Aを過熱するヒーター8Aガスコンロ21を設置し山形状の上面を除く部位断熱材22で断熱された金属材料の仕切り体12Aを取り付けるとともに、該仕切り体12A取り付けられた側面部位の貯槽4Aの側壁面4B、4Bに油槽5を水槽9の境界面10を確認する事が出来るように透孔23aを形成し、該透孔23a部分を耐熱ガラスで覆って覗部24を設置した点で、このように構成したフライヤー1Aにしても前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なを、仕切り体12Aの下部位置の貯槽4Aに水槽9内を冷却する風洞25を設置してよい。
【0023】
図10ないし図12に示す本発明を実施するための第3の形態において前記本発明を実施するための第1の実施の形態と主に異なる点は、貯槽4内に上面が弧状の傾斜面11Aに形成された1個の仕切り体12Bを設けた点で、このように形成されたフライヤー1Bにしても前記本体発明を実施するための第1の形状と同様な作用効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は油槽と水槽が設けられたフライヤーを製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【0025】
1,1A、1B、:フライヤー、
2:キャスター、
3:台座、
4,4A貯槽、
4a;前後壁面、
4b;側壁面、
5;油槽、
6;過熱部、
7;金網、
8,8A;発熱ヒーター、
9;水槽、
10;境界面、
11,11A;傾斜面、
12,12A,12B:仕切り体、
13;透孔、
14;傾斜面、
15;底板、
16;開閉弁、
17;排出管、
18;耐熱接着剤、
20;金魚、
21;ガスコンロ、
22;断熱材、
23;耐熱ガラス、
24;覗き孔、
25;風洞、
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12