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特開2022-134295サービス管理装置、サービス管理方法及びサービス管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022134295
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】サービス管理装置、サービス管理方法及びサービス管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220908BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021033341
(22)【出願日】2021-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】592052416
【氏名又は名称】株式会社 みずほ銀行
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】高梨 昇
(72)【発明者】
【氏名】阿字地 澄
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザに対して資産の取得を支援するサービス管理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】システムにおいて、支援装置20は、ユーザによって指定されたスコアリング対象、スコア付与条件に関する情報を記録するスコア対象記憶部23、スコア付与条件によって付与されたスコアを記録するスコア情報記憶部26及びユーザ端末10に接続され、ユーザ端末10から、ユーザの希望に応じてスコアリング対象を取得して、スコア対象記憶部23に記録し、ユーザに関連する資産情報を取得し、資産情報において、スコア対象記憶部23に記録されたスコアリング対象を特定した場合、資産情報に対して、スコア付与条件に応じてスコアをスコア情報記憶部26に記録し、スコア情報記憶部26に記録されたスコアの変化に関する情報を定期的に、ユーザ端末10に出力する制御部21を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって指定されたスコアリング対象、スコア付与条件に関する情報を記録するスコア対象記憶部と、
前記スコア付与条件によって付与されたスコアを記録するスコア情報記憶部と、
ユーザ端末に接続される制御部とを備えたサービス管理装置であって、
前記制御部が、
前記ユーザ端末から、ユーザの希望に応じてスコアリング対象を取得して、前記スコア対象記憶部に記録し、
前記ユーザに関連する資産情報を取得し、
前記資産情報において、前記スコア対象記憶部に記録されたスコアリング対象を特定した場合、前記資産情報に対して、前記スコア付与条件に応じてスコアを前記スコア情報記憶部に記録し、
前記スコア情報記憶部に記録されたスコアの変化に関する情報を定期的に、前記ユーザ端末に出力することを特徴とするサービス管理装置。
【請求項2】
前記制御部が、
予め定められた準備期間において、前記ユーザに関連する資産情報を取得し、
前記資産情報において、スコアリング対象候補を特定し、
前記スコアリング対象候補において、前記スコアリング対象を取得することを特徴とする請求項1に記載のサービス管理装置。
【請求項3】
前記制御部が、複数のスコアリング対象におけるスコアの相関関係を特定して、前記相関関係を前記ユーザ端末に出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のサービス管理装置。
【請求項4】
前記制御部が、
前記資産情報として、前記ユーザのアクセス情報を取得し、
前記アクセス情報を用いて、前記スコアリング対象を特定することを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のサービス管理装置。
【請求項5】
前記制御部が、
前記資産情報として、前記ユーザの資産の変動情報を取得し、
前記変動情報を用いて、前記スコアリング対象を特定することを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のサービス管理装置。
【請求項6】
前記制御部が、
前記スコアの変化において伸び率を算出し、
前記伸び率が基準値未満のスコアリング対象を出力し、
前記スコアリング対象のスコアの伸び率が前記基準値以上になった場合、スコア算出方法を変更することを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載のサービス管理装置。
【請求項7】
前記制御部が、
前記ユーザ端末から取得した各スコアリング対象が属するカテゴリを特定し、
前記スコアリング対象のスコアを、前記特定したカテゴリに分配し、
前記カテゴリ毎に、前記分配したスコアの合計を算出することを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載のサービス管理装置。
【請求項8】
ユーザによって指定されたスコアリング対象、スコア付与条件に関する情報を記録するスコア対象記憶部と、
前記スコア付与条件によって付与されたスコアを記録するスコア情報記憶部と、
ユーザ端末に接続される制御部とを備えたサービス管理装置を用いて、ユーザを支援する方法であって、
前記制御部が、
前記ユーザ端末から、ユーザの希望に応じてスコアリング対象を取得して、前記スコア対象記憶部に記録し、
前記ユーザに関連する資産情報を取得し、
前記資産情報において、前記スコア対象記憶部に記録されたスコアリング対象を特定した場合、前記資産情報に対して、前記スコア付与条件に応じてスコアを前記スコア情報記憶部に記録し、
前記スコア情報記憶部に記録されたスコアの変化に関する情報を定期的に、前記ユーザ端末に出力することを特徴とするサービス管理方法。
【請求項9】
ユーザによって指定されたスコアリング対象、スコア付与条件に関する情報を記録するスコア対象記憶部と、
前記スコア付与条件によって付与されたスコアを記録するスコア情報記憶部と、
ユーザ端末に接続される制御部とを備えたサービス管理装置を用いて、ユーザを支援するためのプログラムであって、
前記制御部を、
前記ユーザ端末から、ユーザの希望に応じてスコアリング対象を取得して、前記スコア対象記憶部に記録し、
前記ユーザに関連する資産情報を取得し、
前記資産情報において、前記スコア対象記憶部に記録されたスコアリング対象を特定した場合、前記資産情報に対して、前記スコア付与条件に応じてスコアを前記スコア情報記憶部に記録し、
前記スコア情報記憶部に記録されたスコアの変化に関する情報を定期的に、前記ユーザ端末に出力する手段として機能させることを特徴とするサービス管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザにおいて資産の取得を支援するためのサービス管理装置、サービス管理方法及びサービス管理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
よりよい生活を行なうために、ユーザが自分の目標を設定することがある。そして、目標を達成するためには、目標に応じた行動を実行する必要がある。そこで、ユーザの行動支援のための情報をより受け入れやすい状況を生成する情報提供装置も検討されている(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載された技術においては、情報提供装置は、ユーザに係る事物又は事象についてのユーザにとっての目標を取得し、ユーザに係る事物又は事象に係る情報を取得し、目標の達成度を決定する。そして、この情報提供装置は、ユーザ情報に基づいて、ユーザが目標を達成するための行動をとる心理状態になることを促すポジティブ情報を決定し、目標に向けてのユーザによる行動に係る行動情報を決定する。そして、ポジティブ情報を提供し、それと同時期に又はその後に、行動情報を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-170217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この目標には、ユーザ自身が豊かになるための資産の取得も含まれる。この豊かさは、金融等の資産に限られるものではなく、スキル等を含む無形の資産も含まれる。このような資産は、ユーザによって多様であるため、資産取得のための画一的な行動促進は困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためのサービス管理装置は、ユーザによって指定されたスコアリング対象、スコア付与条件に関する情報を記録するスコア対象記憶部と、前記スコア付与条件によって付与されたスコアを記録するスコア情報記憶部と、ユーザ端末に接続される制御部とを備える。そして、前記制御部が、前記ユーザ端末から、ユーザの希望に応じてスコアリング対象を取得して、前記スコア対象記憶部に記録し、前記ユーザに関連する資産情報を取得し、前記資産情報において、前記スコア対象記憶部に記録されたスコアリング対象を特定した場合、前記資産情報に対して、前記スコア付与条件に応じてスコアを前記スコア情報記憶部に記録し、前記スコア情報記憶部に記録されたスコアの変化に関する情報を定期的に、前記ユーザ端末に出力する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザに対して、資産の取得を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態のシステム概略図。
図2】実施形態のハードウェア構成の説明図。
図3】実施形態の情報記憶部の説明図であって、(a)はユーザ情報記憶部、(b)はスコア対象記憶部、(c)は有形資産情報記憶部、(d)は無形資産情報記憶部、(e)はスコア情報記憶部の説明図。
図4】実施形態の処理手順の説明図。
図5】実施形態の処理手順の説明図。
図6】実施形態の処理手順の説明図。
図7】実施形態の処理手順の説明図。
図8】他の実施形態の処理手順の説明図。
図9】他の実施形態の処理手順の説明図。
図10】他の実施形態の処理手順の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図7を用いて、サービス管理装置、サービス管理方法及びサービス管理プログラムを具体化した実施形態を説明する。本実施形態では、ユーザに対して、資産の取得を促進するサービスを提供する。この資産は、ユーザが取得できる広義の取得物を示す。この資産には、市場において価値を算出可能な有形資産や、市場価値の算出が困難な無形資産が含まれる。有形資産には、例えば、ユーザが保有する不動産、動産、金融資産等が含まれる。また、無形資産には、例えば、ユーザが取得した経験、感情、行動、活動範囲、知識、雰囲気、信頼、家族、人脈、趣味、健康、睡眠、情報、知力、体力、気力、運等が含まれる。
図1に示すように、ネットワークにより接続されるユーザ端末10、情報提供サイト15、支援装置20を用いる。
【0009】
(ハードウェア構成例)
図2は、ユーザ端末10、情報提供サイト15、支援装置20として機能する情報処理装置H10のハードウェア構成例である。
【0010】
情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶装置H14、プロセッサH15を有する。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアを有していてもよい。
【0011】
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースカードや無線インタフェース等である。
【0012】
入力装置H12は、利用者等からの入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイやタッチパネル等である。
【0013】
記憶装置H14は、ユーザ端末10、情報提供サイト15、支援装置20の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶装置H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
【0014】
プロセッサH15は、記憶装置H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、ユーザ端末10、情報提供サイト15、支援装置20における各処理(例えば、後述する制御部21における処理)を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各種処理に対応する各種プロセスを実行する。例えば、プロセッサH15は、ユーザ端末10、情報提供サイト15、支援装置20のアプリケーションプログラムが起動された場合、後述する各処理を実行するプロセスを動作させる。
【0015】
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、(1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、(2)各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは(3)それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
【0016】
(本実施形態のシステムの機能)
図1に示すユーザ端末10は、各ユーザが用いるコンピュータ端末である。このユーザ端末10は、モバイル端末等を用いることができる。
【0017】
ユーザ端末10は、サービス利用アプリケーションを実行することにより、ユーザの行動や状況に関する情報を取得する。例えば、ユーザ端末10は、ネットワークを介して、ユーザが入手したアクセスしたアクセス情報、メッセージアプリを用いて送受信したメッセージ等を取得する。また、ユーザ端末10は、ユーザ端末10のカメラ(撮像手段)を用いて撮影された画像を取得する。また、ユーザ端末10は、ウェアラブル端末から心身情報(例えば心拍数、覚醒状態等)を取得する。また、ユーザ端末10の位置情報取得手段(例えば、GPS:Global Positioning System)等により、ユーザの所在地を特定する。また、マイク等を用いて、ユーザの音声を取得するようにしてもよい。
【0018】
情報提供サイト15は、各ユーザに対して情報を提供するコンピュータシステムである。この情報提供サイト15には、ユーザの有形資産を管理する金融機関、不動産や動産の管理会社等の資産管理サイト等も含まれる。
【0019】
支援装置20は、ユーザにおける資産の取得状況を評価するコンピュータシステムである。支援装置20は、制御部21、ユーザ情報記憶部22、スコア対象記憶部23、有形資産情報記憶部24、無形資産情報記憶部25、スコア情報記憶部26を備える。
【0020】
制御部21は、後述する処理(登録処理、取得処理、分析処理等を含む処理)を実行する。このためのサービス管理プログラムを実行することにより、制御部21は、登録部211、取得部212、分析部213として機能する。
【0021】
登録部211は、ユーザが設定したスコア項目(スコアリング対象)を登録する処理を実行する。
取得部212は、ユーザ端末10、情報提供サイト15から、ユーザ状況を取得する処理を実行する。
【0022】
分析部213は、取得部212が取得したユーザ状況(ユーザの有形資産の状態やユーザが取得した無形資産)に応じて、スコアリング処理を実行する。このため、分析部213は、スコアを付与する条件に基づいて、条件の満足状況に応じてスコアを付与する。分析部213は、ユーザが保有する資産全体(絶対値情報)を用いて分析してもよいし、新たに資産を取得したことによる変動情報を用いて分析してもよい。
【0023】
有形資産について、スコアを付与する条件としては、預金残高、投資先の評価額、ローン残高、新たな金融資産、動産、不動産を取得した場合等がある。
このため、分析部213は、情報提供サイト15から取得した資産情報に基づいて、ユーザが保有する有形資産の状態を判定する。例えば、ローン返済の完了を判定する。また、分析部213は、ユーザ端末10を用いた取引情報に基づいて、取引を行なった商品情報を取得し、この商品情報に基づいて、新たに取得した有形資産を判定してもよい。また、分析部213は、ユーザ端末10から撮影画像を取得し、撮影画像に含まれる被写体画像に基づいて、ユーザが保有する動産を予測し、新たに取得した有形資産を判定してもよい。
【0024】
無形資産について、スコアを付与する条件としては、例えば、所定時間の読書を行なった場合、新たな知識を習得した場合、イベントに参加した場合、知人が増えた場合、意気投合した場合、綺麗な景色を見た場合、起床時に気分がよかった場合、仕事に集中した場合、商品購入時に満足した場合等がある。
【0025】
このため、分析部213は、ユーザ端末10から取得した情報に基づいて、ユーザが取得した有形資産を判定する。
例えば、分析部213は、ユーザが保有する知識や経験に関する情報を記録するメモリ、アクセス情報を入力して知識や経験を出力する予測モデルを備える。そして、分析部213は、ユーザ端末10を用いたアクセス情報を予測モデルに入力して、ユーザが取得した知識や経験、知力を予測し、新たに取得した知識や経験に応じてスコアリングを行なう。
【0026】
また、分析部213は、ウェアラブル端末から取得したウェアラブル情報(心拍、体温数)等により、ユーザにおける心身状態(感情、気分、健康、睡眠等)を予測し、無形資産としての心身状態に応じてスコアリングを行なってもよい。このため、分析部213は、ウェアラブル情報を入力して、心身状態を出力する予測モデルを備える。
【0027】
また、分析部213は、メッセージアプリにより送受信したメッセージ等により、ユーザにおける心身状態を予測し、無形資産としての心身状態に応じてスコアリングを行なってもよい。このため、分析部213は、メッセージを入力して、心身状態を出力する予測モデルを備える。
【0028】
また、タイミングに応じて、心身状態のスコアリングを行なってもよい。例えば、分析部213は、ウェアラブル情報により、体力、気力を判定する。また、分析部213は、ウェアラブル情報によりユーザの起床時を特定し、この時の気分をウェアラブル情報により判定する。また、分析部213は、ユーザ端末10の操作情報により、ユーザの仕事状態を特定し、この時の集中度をウェアラブル情報により判定する。また、分析部213は、ユーザ端末10の操作情報により、ユーザの商品購入時を特定し、この時の満足度をウェアラブル情報により判定する。
【0029】
また、分析部213は、ユーザ端末10を用いたユーザの位置情報や操作情報等により、ユーザの行動内容や行動範囲を予測し、無形資産としての行動内容や行動範囲や経験に応じてスコアリングを行なってもよい。このため、分析部213は、位置情報や操作情報を入力して、行動内容や行動範囲を出力する予測モデルを備える。例えば、分析部213は、ユーザ端末10の操作情報により、電子書籍の閲覧時間を取得して、行動内容として所定時間の読書状況を予測する。また、分析部213は、ユーザの滞在位置を検知して、情報提供サイト15を用いて、この滞在位置でのイベントを特定して、行動内容としてイベント参加状況を予測する。
【0030】
また、分析部213は、ユーザ端末10のカメラやマイクにより取得した画像や音(音声や環境音)等により、ユーザが置かれた雰囲気を予測し、無形資産としての雰囲気に応じてスコアリングを行なってもよい。このため、分析部213は、撮影画像や集音を入力して、雰囲気等の状況を出力する予測モデルを備える。例えば、分析部213は、撮影画像により、ユーザが見ている被写体を特定し、被写体の状況(綺麗な景色)を判定する。
【0031】
また、分析部213は、ユーザ端末10のカメラやマイクにより取得した画像(表情)や音(会話)等により、ユーザに対する信頼度を予測し、信頼度に応じてスコアリングを行なってもよい。このため、分析部213は、画像(相手の表情)や音(会話)を入力して、信頼度状況を出力する予測モデルを備える。
【0032】
また、分析部213は、ユーザ端末10のメッセージアプリにより送受信したメッセージ等により、ユーザの家族状況、人脈を予測し、無形資産としての家族状況、人脈に応じてスコアリングを行なってもよい。このため、分析部213は、メッセージを入力して、家族状況、人脈状況を出力する予測モデルを備える。
【0033】
また、分析部213は、ユーザ端末10を用いたアクセス情報等により、ユーザの趣味を予測し、無形資産としての新しい趣味に応じてスコアリングを行なってもよい。このため、分析部213は、ユーザの趣味に関する情報を記録するメモリ、アクセス情報を入力して趣味状況を出力する予測モデルを備える。
また、分析部213は、ユーザ端末10を用いたアクセス情報や、受信したメッセージ等により、運等を評価してスコアリングを行なってもよい。この場合には、例えば、アクセス情報やメッセージに含まれる文言に応じて、運状況のスコアリングを行なう予測モデルを用いる。
【0034】
図3(a)に示すように、ユーザ情報記憶部22には、ユーザ管理レコード220が記録される。このユーザ管理レコード220は、ユーザ登録が行なわれた場合に記録される。ユーザ管理レコード220には、ユーザID、アプリID、氏名、属性に関するデータが記録される。
【0035】
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
アプリIDデータ領域には、このユーザが使用するアプリケーションを特定するための識別子に関するデータが記録される。
氏名、属性の各データ領域には、このユーザの氏名や属性に関するデータが記録される。
【0036】
図3(b)に示すように、スコア対象記憶部23には、スコア対象管理レコード230が記録される。このスコア対象管理レコード230は、ユーザによってスコア項目の登録が行なわれた場合に記録される。スコア対象管理レコード230には、ユーザID、項目ID、内容、カテゴリ、スコア付与条件に関するデータが記録される。
【0037】
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
項目IDデータ領域には、スコアを算出する項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
内容データ領域には、この項目に関する資産の内容に関するデータが記録される。
【0038】
カテゴリデータ領域には、スコアを設定するカテゴリを特定するための識別子に関するデータが記録される。
スコア付与条件データ領域には、スコアを付与する条件、及び条件を満足した場合に付与するスコアに関するデータが記録される。例えば、無形資産に対するスコアについては、ユーザ端末10から取得した情報に基づいてスコアを付与する条件を設定する。また、有形資産に対するスコアについては、有形資産に関する情報を取得する情報提供サイト15のアクセス先やログイン認証情報等、資産情報の取得に必要な情報を設定する。なお、条件を満足した場合に付与されるスコアには、プラスだけではなくマイナスを設定できる。
【0039】
図3(c)に示すように、有形資産情報記憶部24には、有形資産管理レコード240が記録される。この有形資産管理レコード240は、ユーザの有形資産に関する情報を取得した場合に記録される。有形資産管理レコード240には、ユーザID、取得日時、内容、時価、項目ID及びスコアに関するデータが記録される。
【0040】
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
取得日時データ領域には、有形資産に関する情報を取得した年月日及び時刻に関するデータが記録される。
内容データ領域には、取得した有形資産の内容に関するデータが記録される。
時価データ領域には、有形資産の評価額に関するデータが記録される。
項目IDデータ領域には、取得した有形資産を特定するための識別子に関するデータが記録される。
スコアデータ領域には、有形資産に対するスコアに関するデータが記録される。
【0041】
図3(d)に示すように、無形資産情報記憶部25には、無形資産管理レコード250が記録される。この無形資産管理レコード250は、ユーザの無形資産に関する情報を取得した場合に記録される。無形資産管理レコード250には、ユーザID、取得日時、内容、項目ID、スコアに関するデータが記録される。
【0042】
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
取得日時データ領域には、無形資産に関する情報を取得した年月日及び時刻に関するデータが記録される。
内容データ領域には、取得した無形資産の内容に関するデータが記録される。
【0043】
項目IDデータ領域には、取得した無形資産を特定するための識別子に関するデータが記録される。
スコアデータ領域には、無形資産に対するスコアに関するデータが記録される。
【0044】
図3(e)に示すように、スコア情報記憶部26には、スコア管理レコード260が記録される。このスコア管理レコード260は、スコアリング処理が行なわれた場合に記録される。スコア管理レコード260には、ユーザID、集計期間、有形資産スコア、無形資産スコア、総合スコアに関するデータが記録される。
【0045】
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
集計期間データ領域には、スコアを算出した期間(日次、週次、月次、年次等)に関するデータが記録される。具体的には、「〇年〇月〇日」、「〇年〇月第〇週」、「〇年〇月」、「〇年」のように、スコアを集計した時期に関するデータが記録される。
【0046】
有形資産スコア、無形資産スコアの各データ領域には、有形資産、無形資産についての各スコアに関するデータが記録される。
総合スコアデータ領域には、ユーザが集計期間を振り返って、ユーザ自身が設定したスコア(満足度)に関するデータが記録される。
【0047】
(処理の概要)
まず、図4を用いて、処理の概要を説明する。
ここでは、支援装置20の制御部21は、ユーザ登録処理を実行する(ステップS101)。具体的には、本サービスの利用希望のユーザはサービス利用アプリをダウンロードする。そして、サービス利用アプリが起動された場合、ユーザ端末10は、アプリIDを含めた起動情報を支援装置20に送信する。この場合、支援装置20の制御部21の登録部211は、ユーザ端末10の表示装置H13に登録画面を出力する。この登録画面には、氏名や属性等の入力欄が含まれる。登録画面への入力完了を検知した場合、制御部21の登録部211は、登録画面に入力された各種情報を取得する。そして、登録部211は、ユーザIDを付与したユーザ管理レコード220を生成し、アプリID、氏名、属性を記録し、ユーザ情報記憶部22に登録する。
【0048】
次に、支援装置20の制御部21は、有形資産のスコア設計処理を実行する(ステップS102)。具体的には、制御部21の登録部211は、ユーザ端末10の表示装置H13に、有形資産スコア設計画面を出力する。この有形資産スコア設計画面には、資産内容、アクセス情報、スコア付与条件の設定欄が含まれる。アクセス情報には、有形資産に関する情報を取得可能な情報提供サイト15のアドレスやログイン認証情報を設定する。そして、有形資産スコア設計画面への入力完了を検知した場合、支援装置20の制御部21の登録部211は、有形資産スコア設計画面に入力された各種情報を取得する。次に、登録部211は、項目IDを付与し、カテゴリとして有形資産を特定する。そして、登録部211は、ユーザID、項目ID、カテゴリ、スコア付与条件を記録したスコア対象管理レコード230を生成し、スコア対象記憶部23に登録する。
【0049】
次に、支援装置20の制御部21は、無形資産のスコア設計処理を実行する(ステップS103)。具体的には、制御部21の登録部211は、ユーザ端末10の表示装置H13に、無形資産スコア設計画面を出力する。この無形資産スコア設計画面には、資産内容、スコア付与条件の設定欄が含まれる。そして、無形資産スコア設計画面への入力完了を検知した場合、支援装置20の制御部21の登録部211は、無形資産スコア設計画面に入力された各種情報を取得する。そして、登録部211は、項目IDを付与し、カテゴリとして無形資産を特定する。そして、登録部211は、ユーザID、内容、項目ID、カテゴリ、スコア付与条件を記録したスコア対象管理レコード230を生成し、スコア対象記憶部23に登録する。
【0050】
次に、支援装置20の制御部21は、スコアリング処理を実行する(ステップS104)。具体的には、制御部21の取得部212は、有形資産や無形資産に関する情報を取得する。そして、制御部21の分析部213は、スコア付与条件に応じてスコアリング処理を行なう。この処理については、図5図6を用いて後述する。
【0051】
次に、支援装置20の制御部21は、分析処理を実行する(ステップS105)。具体的には、制御部21の取得部212は、取得した資産情報を用いて、ユーザの資産状況を評価する。この処理については、図7を用いて後述する。
【0052】
(有形資産スコアリング処理)
図5を用いて、有形資産スコアリング処理を説明する。この処理は、定期的に実行される。
【0053】
まず、支援装置20の制御部21は、有形資産情報の取得処理を実行する(ステップS201)。具体的には、制御部21の取得部212は、ユーザ端末10から有形資産に関する情報を取得する。また、取得部212は、スコア対象記憶部23のスコア付与条件において設定されたアクセス情報を用いて、情報提供サイト15にアクセスし、ユーザの資産情報を取得する。
【0054】
次に、支援装置20の制御部21は、資産の更新処理を実行する(ステップS202)。具体的には、制御部21の取得部212は、取得した有形資産が有形資産情報記憶部24に記録されているかどうかを確認する。有形資産情報記憶部24に記録されている場合には、有形資産の時価を算出する。例えば、金融資産の場合には、金融機関の情報提供サイト15から時価情報を取得する。また、不動産情報の場合には、不動産会社の情報提供サイト15から取引価格情報(例えば路線価格)を取得し、保有している有形資産の評価額を算出する。また、動産の場合には、取引サイトの情報提供サイト15から取引価格情報を取得し、保有している有形資産の評価額を算出する。そして、取得部212は、有形資産情報記憶部24の有形資産管理レコード240に記録されている時価を更新する。一方、有形資産情報記憶部24に記録されていない場合には、取得部212は、新たな有形資産管理レコード240を生成し、有形資産情報記憶部24に記録する。
【0055】
次に、支援装置20の制御部21は、スコア対象かどうかについての判定処理を実行する(ステップS203)。具体的には、制御部21の取得部212は、新たに更新又は登録された有形資産管理レコード240の内容や時価と、スコア対象記憶部23のスコア対象管理レコード230に記録されたスコア付与条件とを比較する。資産内容に応じたスコア付与条件が設定されている場合にはスコア対象と判定する。
【0056】
資産内容に応じたスコア付与条件が設定されておらず、スコア対象でないと判定した場合(ステップS203において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、有形資産スコアリング処理を終了する。
【0057】
一方、スコア対象と判定した場合(ステップS203において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、スコア算出処理を実行する(ステップS204)。具体的には、制御部21の取得部212は、スコア付与条件を用いてスコアを算出する。そして、取得部212は、算出したスコアを、有形資産管理レコード240に記録する。
【0058】
(無形資産スコアリング処理)
図6を用いて、無形資産スコアリング処理を説明する。この処理は、定期的に実行される。
【0059】
まず、支援装置20の制御部21は、ライフログの取得処理を実行する(ステップS301)。具体的には、制御部21の取得部212は、ユーザ端末10からライフログを取得する。このライフログには、ユーザ端末10におけるアクセス情報、位置履歴情報、メッセージ情報、ウェアラブル端末から取得したウェアラブル情報等が含まれる。
【0060】
次に、支援装置20の制御部21は、ライフログの評価処理を実行する(ステップS302)。具体的には、制御部21の取得部212は、取得したライフログの内容をスコア付与条件に応じた形式に変換する。例えば、ライフログを用いてユーザの行動状況を予測する。また、ライフログを用いて、ユーザの心身状況を予測する。また、ライフログを用いて、ユーザの人間関係状況を予測する。
【0061】
次に、支援装置20の制御部21は、スコア対象かどうかについての判定処理を実行する(ステップS303)。具体的には、制御部21の取得部212は、新たに取得したライフログと、スコア対象記憶部23のスコア対象管理レコード230に記録されたスコア付与条件とを比較する。ライフログに応じたスコア付与条件が設定されている場合にはスコア対象と判定する。
【0062】
ライフログに応じたスコア付与条件が設定されておらず、スコア対象でないと判定した場合(ステップS303において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、無形資産スコアリング処理を終了する。
【0063】
一方、スコア対象と判定した場合(ステップS303において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、スコア算出処理を実行する(ステップS304)。具体的には、制御部21の取得部212は、スコア付与条件を用いてスコアを算出する。そして、取得部212は、算出したスコアを、無形資産管理レコード250に記録する。
【0064】
(分析処理)
次に、図7を用いて、分析処理を説明する。ここでは、他の事象に影響を与える事象を特定する。
【0065】
まず、支援装置20の制御部21は、資産スコアの算出処理を実行する(ステップS401)。具体的には、制御部21の分析部213は、有形資産情報記憶部24から、項目ID毎に、日次、週次、月次、年次に対応する所定期間の有形資産管理レコード240を抽出する。次に、分析部213は、スコア項目毎、集計期間(日次、週次、月次、年次)毎にスコアを集計して、有形資産スコアを算出する。
また、分析部213は、無形資産情報記憶部25から、項目ID毎に、日次、週次、月次、年次に対応する所定期間の無形資産管理レコード250を抽出する。次に、分析部213は、スコア項目毎、集計期間(日次、週次、月次、年次)毎にスコアを集計して、無形資産スコアを算出する。
そして、分析部213は、算出した有形資産スコア、無形資産スコアを、集計期間に関連付けて、スコア管理レコード260に記録する。
更に、分析部213は、ユーザ端末10の表示装置H13に、総合スコア入力画面を出力する。総合スコア入力画面には、ユーザが集計期間を振り返って評価した満足度の入力欄が含まれる。そして、分析部213は、総合スコア入力画面において、ユーザ自身による満足度(総合スコア)の入力を検知した場合、入力された総合スコアをスコア管理レコード260に記録する。
【0066】
次に、支援装置20の制御部21は、スコアの出力処理を実行する(ステップS402)。具体的には、制御部21の分析部213は、スコア情報記憶部26から、過去の所定期間の集計期間(日次、週次、月次、年次)のスコア管理レコード260を抽出し、有形資産スコア、無形資産スコア、総合スコアを取得する。そして、分析部213は、ユーザ端末10の表示装置H13に、スコア画面を出力する。このスコア画面には、過去から集計期間(日次、週次、月次、年次)毎の有形資産スコア、無形資産スコア、総合スコアの履歴に関する情報が含まれる。
【0067】
次に、支援装置20の制御部21は、スコア分析処理を実行する(ステップS403)。具体的には、制御部21の分析部213は、スコア情報記憶部26から、集計期間(日次、週次、月次、年次)において、有形資産、無形資産毎に、項目ID毎のスコアについて、それぞれ、有形資産スコア、無形資産スコアにおける割合を算出する。これにより、割合の高さに応じて、有形資産スコア、無形資産スコアに影響を与えている主要資産スコア(有形資産スコアまたは無形資産スコア)を特定する。
【0068】
次に、支援装置20の制御部21は、各スコアの相関関係の算出処理を実行する(ステップS404)。具体的には、制御部21の分析部213は、各スコア(有形資産スコア、無形資産スコア、総合スコア)を時系列に比較し、それぞれの相関係数を算出する。これにより、特定のスコアと、他のスコアとの関係性を評価する。
【0069】
次に、支援装置20の制御部21は、アドバイス情報の生成処理を実行する(ステップS405)。具体的には、制御部21の分析部213は、ユーザ端末10の表示装置H13に、アドバイス画面を出力する。このアドバイス画面には、各スコアに影響を与えている主要資産スコア、相互に関係性がある資産関連性に関する情報を含める。
【0070】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、有形資産のスコア設計処理を実行する(ステップS102)。これにより、ユーザ自身が設計したスコアにより、市場価値がある有形資産による蓄財を促進させることができる。ユーザ自身が設計するため、個人独自の基準を設定することで、取り組みやすい。
【0071】
(2)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、無形資産のスコア設計処理を実行する(ステップS103)。これにより、ユーザ自身が設計したスコアにより、ユーザが望む無形資産の取得状況を把握することができる。有形資産と異なり、無形資産は日々の活動の中で取得できるため、変化への期待を拡張できる。
【0072】
(3)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、有形資産スコアリング処理を実行する。これにより、ユーザの有形資産の状況を、ユーザ独自の基準で評価できる。
【0073】
(4)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、無形資産スコアリング処理を実行する。これにより、ユーザの無形資産の状況を、日常的なユーザ情報により取得し、独自の基準で評価できる。
【0074】
(5)本実施形態においては、支援装置20の制御部21は、分析処理を実行する。これにより、ユーザ独自の基準で評価した結果を取得できる。また、有形資産のスコア向上に向けて、金融資産形成サービスを提供できる。また、有形資産及び無形資産のスコアリングに基づいて、ユーザの評価基準の重み付けを把握することができる。更に、各スコアの相関関係を算出することにより、各スコア対象の相乗効果により、各スコアを伸ばす要因を把握することができる。
更に、支援装置20の制御部21は、集計期間毎の有形資産スコア、無形資産スコア、総合スコアの履歴に関する情報を含めたスコア画面を出力する。これにより、有形・無形の資産スコアと、ユーザの感覚的な総合スコアとを比較することができる。
【0075】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、スコア対象記憶部23には、スコア対象管理レコード230が記録される。例えば、本サービスに用いるアプリケーションの利用回数を、スコア項目に設定する。これにより、アプリケーションの利用を促進することができる。
・上記実施形態では、支援装置20の制御部21は、無形資産のスコア設計処理を実行する(ステップS103)。ここで、支援装置20が、無形資産のスコア設計を支援するようにしてもよい。この場合、支援装置20にライフログ記憶部を設ける。このライフログ記憶部には、ユーザ端末10から取得したライフログを記録する。更に、登録部211には、ユーザ属性に応じたユーザの各行動の統計値を記録した推奨評価テーブルを保持させておく。
【0076】
図8に示すスコア情報登録処理を実行する。
まず、支援装置20の制御部21は、試用期間の設定処理を実行する(ステップS501)。具体的には、制御部21の登録部211は、ユーザ登録日から所定の日数からなる試用期間(準備期間)を設定し、終了日を算出する。そして、登録部211は、ユーザ情報記憶部22のユーザ管理レコード220に試用期間の終了日を記録する。
【0077】
そして、支援装置20の制御部21は、ライフログの取得処理を実行する(ステップS502)。具体的には、制御部21の登録部211は、ユーザ端末10からライフログを取得し、ライフログ記憶部に記録する。
【0078】
次に、支援装置20の制御部21は、試用期間の終了かどうかについての判定処理を実行する(ステップS503)。具体的には、制御部21の登録部211は、現在日付が、ユーザ管理レコード220に記録された終了日に到達したかどうかを判定する。
【0079】
現在日付が終了日に到達しておらず、試用期間の終了でないと判定した場合(ステップS503において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、ライフログの取得処理(ステップS502)を継続する。
【0080】
現在日付が終了日に到達し、試用期間の終了と判定した場合(ステップS503において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、ステップS302と同様に、ライフログの評価処理を実行する(ステップS504)。
【0081】
次に、支援装置20の制御部21は、スコア候補の特定処理を実行する(ステップS505)。具体的には、制御部21の登録部211は、ライフログの評価によって特定したユーザの行動と、推奨評価テーブルの行動の統計値と比較する。そして、登録部211は、比較結果に応じてスコア候補(スコアリング対象候補)を特定する。例えば、弱みを克服する場合には、統計値より低いユーザ行動をスコア候補として特定し、強みを伸張する場合には、統計値より高いユーザ行動をスコア候補として特定する。
【0082】
次に、支援装置20の制御部21は、スコア対象の出力処理を実行する(ステップS506)。具体的には、制御部21の登録部211は、ユーザ端末10の表示装置H13に、スコア候補画面を出力する。このスコア候補画面には、特定したスコア候補に関する情報が含まれる。ユーザは、スコア候補を確認して、無形資産のスコア設計を行なう。
【0083】
・上記実施形態では、支援装置20の制御部21は、分析処理を実行する。ここでは、各資産スコアに影響を与えている主要資産スコア、相互に関係性がある資産関連性に関する情報を提供する。分析処理は、これらに限定されるものではない。例えば、スコアの伸びを評価するようにしてもよい。
【0084】
図9を用いて、分析処理を説明する。
ここでは、支援装置20の制御部21は、スコア対象記憶部23に記録されたスコア対象管理レコード230を、順次特定し、スコア対象毎に以下の処理を繰り返す。以下では、無形資産のスコア対象を用いて説明するが、有形資産のスコア対象においても同様の処理を行なう。
【0085】
まず、支援装置20の制御部21は、スコアの伸び率の算出処理を実行する(ステップS601)。具体的には、制御部21の分析部213は、無形資産情報記憶部25から、直近所定期間の無形資産管理レコード250を取得する。そして、分析部213は、直近所定期間における無形資産管理レコード250のスコアの伸び率を算出する。
【0086】
次に、支援装置20の制御部21は、伸び率が第1基準値以上かどうかについての判定処理を実行する(ステップS602)。具体的には、制御部21の分析部213は、直近所定期間の伸び率と第1基準値とを比較する。
【0087】
直近所定期間の伸び率が第1基準値未満の場合(ステップS602において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、伸び率が第2基準値未満かどうかについての判定処理を実行する(ステップS603)。具体的には、制御部21の分析部213は、直近所定期間の伸び率と第2基準値とを比較する。
【0088】
直近所定期間の伸び率が第2基準値未満の場合(ステップS603において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、監視項目として登録処理を実行する(ステップS604)。具体的には、制御部21の分析部213は、スコア対象を監視項目として特定して、監視項目フラグをスコア対象管理レコード230に記録する。
【0089】
一方、直近所定期間の伸び率が第2基準値以上の場合(ステップS603において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、監視項目として登録処理(ステップS604)をスキップする。
【0090】
また、直近所定期間の伸び率が第1基準値以上の場合(ステップS602において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、監視項目かどうかについての判定処理を実行する(ステップS605)。具体的には、制御部21の分析部213は、スコア対象管理レコード230に監視項目フラグが記録されているかどうかを確認する。
【0091】
スコア対象管理レコード230に監視項目フラグが記録されており、監視項目と判定した場合(ステップS605において「YES」の場合)、支援装置20の制御部21は、ボーナススコアの付与処理を実行する(ステップS606)。具体的には、制御部21の分析部213は、ボーナススコアを無形資産管理レコード250に記録する。
【0092】
一方、スコア対象管理レコード230に監視項目フラグが記録されておらず、監視項目でないと判定した場合(ステップS605において「NO」の場合)、支援装置20の制御部21は、ボーナススコアの付与処理(ステップS606)をスキップする。この場合は、通常のスコアが付与されることになる。
以上の処理をすべてのスコア対象について終了するまで繰り返す。
【0093】
これにより、伸び率が悪い項目を監視項目として注意喚起することができる。また、伸び率が悪かったスコア対象(監視項目)が改善された場合には、スコア算出方法を変更して、ボーナスを付与することにより、資産取得を促進することができる。なお、第1基準値と第2基準値との関係は、上記に限定されるものではなく、同じ値でもよい。
【0094】
・上記実施形態では、支援装置20の制御部21は、分析処理を実行する。ここでは、有形資産スコア、無形資産スコアを算出する。スコアの算出方法はこれに限定されるものではない。資産のカテゴリ毎にスコアを算出するようにしてもよい。
【0095】
この場合には、スコア対象毎に、スコア対象が属する1又は複数のカテゴリを登録しておく。
そして、図10に示すスコア分析処理を実行する。
【0096】
ここでは、支援装置20の制御部21は、ユーザ情報記憶部22に記録されたユーザ管理レコード220を、順次特定し、ユーザ毎に以下の処理を繰り返す。更に、支援装置20の制御部21は、スコア対象記憶部23に記録されたスコア対象管理レコード230を、順次特定し、スコア対象毎に以下の処理を繰り返す。以下では、無形資産のスコア対象を用いて説明するが、有形資産のスコア対象においても同様の処理を行なう。
【0097】
支援装置20の制御部21は、スコア対象が属するカテゴリの特定処理を実行する(ステップS701)。具体的には、制御部21の分析部213は、無形資産管理レコード250を用いて、スコア対象が属する1又は複数のカテゴリを特定する。
【0098】
次に、支援装置20の制御部21は、特定したカテゴリへのスコアの分配処理を実行する(ステップS702)。具体的には、制御部21の分析部213は、このスコア対象のスコアを、無形資産管理レコード250を、特定したカテゴリ毎に分割する。そして、分析部213は、カテゴリに関連付けられたスコア合計値に対して、分割したスコアを加算する。
以上の処理を、このユーザのすべてのスコア対象について終了するまで繰り返す。
【0099】
次に、支援装置20の制御部21は、カテゴリ毎にスコアの出力処理を実行する(ステップS703)。具体的には、制御部21の分析部213は、ユーザ端末10の表示装置H13に、アドバイス画面を出力する。このアドバイス画面には、カテゴリ毎のスコアに関する情報を含める。
【0100】
・上記実施形態では、支援装置20の制御部21は、分析処理を実行する。ここで、スコア対象毎に最終目標に対して、進捗状況を出力するようにしてもよい。この場合、スコア対象記憶部23に、項目IDに関連付けて最終目標スコアを記録する。そして、支援装置20の制御部21は、この項目の合計スコアを算出し、最終目標スコアに対する割合(達成度)を、スコア画面に含めて出力する。
【0101】
また、最終目標に対して、マイルストーンを設けてもよい。この場合、スコア対象記憶部23に、最終目標スコアに対して、マイルストーンとなる途中目標スコアを記録する。支援装置20の制御部21は、この項目の合計スコアを算出し、途中目標スコアに対する達成度を、スコア画面に含めて出力する。
【0102】
・上記実施形態では、ユーザに対して、資産の取得を促進するサービスを提供する。これに加えて、ユーザの同意の下に、ユーザのスコア対象や、有形・無形資産に関する情報を、第三者に提供するようにしてもよい。
【0103】
この場合、提供の対価をユーザに付与するようにしてもよい。
また、所定の条件下で、スコア対象やスコアを第三者にユーザのアイデンティティとして開示するようにしてもよい。例えば、就活・婚活において、ユーザによって指定された開示先に、スコア情報を提供する。
【0104】
また、スコア対象やスコアを公開して、閲覧者からコメントをもらうようにしてもよい。そして、コメントに応じてスコアを付与するようにしてもよい。この場合には、スコア対象記憶部23には、コメントに応じて加算するスコアを記録しておく。
【0105】
・上記実施形態では、スコア対象記憶部23には、スコア対象管理レコード230が記録される。このスコア対象管理レコード230には、ユーザID、項目ID、カテゴリ、スコア付与条件に関するデータが記録される。無形資産については、例えばユーザの行動に応じてスコアを付与する条件が設定されている。ここで、行動の連続性に応じて加算するスコアを設定してもよい。この場合には、支援装置20の制御部21は、日毎にスコアが付与されたスコア対象を特定する。そして、支援装置20の制御部21は、連続してスコアが付与されたスコア対象に対して、予め設定されたボーナススコアを付与する。このボーナススコアは、連続日数の長さに応じて、大きくしてもよい。
【符号の説明】
【0106】
10…ユーザ端末、20…支援装置、21…制御部、211…登録部、212…取得部、213…分析部、22…ユーザ情報記憶部、23…スコア対象記憶部、24…有形資産情報記憶部、25…無形資産情報記憶部、26…スコア情報記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10