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特開2022-134307訪問者身元確認装置、訪問者端末、滞在者端末、非対面型身元確認システム装置、訪問者身元確認方法、情報処理方法、非対面型身元確認方法、プログラム及び記録媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022134307
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】訪問者身元確認装置、訪問者端末、滞在者端末、非対面型身元確認システム装置、訪問者身元確認方法、情報処理方法、非対面型身元確認方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20220908BHJP
   G06Q 50/26 20120101ALI20220908BHJP
【FI】
G06Q50/00
G06Q50/26 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021033356
(22)【出願日】2021-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】管田 隆浩
(72)【発明者】
【氏名】山田 千寿
(72)【発明者】
【氏名】柴田 英明
(72)【発明者】
【氏名】原田 裕也
(72)【発明者】
【氏名】宍倉 健司
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 仁哉
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L049CC22
5L049CC36
(57)【要約】      (修正有)
【課題】訪問者の身元確認が可能な訪問者身元確認装置を提供する。
【解決手段】訪問者身元確認装置10において、訪問者情報を含むマスター情報を登録する登録部11、発行要求を受け付けた場合に、発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行するキー発行部12、キー情報が発行された要求者以外の訪問者及び滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得する取得部13、マスター情報と身元情報とに基づき、訪問者の身元を確認する身元確認部14及び確認の結果を訪問者及び滞在者の少なくとも一方の端末に送信する送信部15を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録部、キー発行部、取得部、身元確認部、及び送信部を含み、
前記登録部は、マスター情報を登録し、
前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含み、
前記キー発行部は、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行し、
前記要求者は、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方であり、
前記取得部は、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得し、
前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報であり、
前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報であり、
前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、
前記身元確認部は、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認し、
前記送信部は、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信する、訪問者身元確認装置。
【請求項2】
記憶部、取得部、及び送信部を含み、
前記取得部は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得し、
前記直接に取得する場合は、前記送信部により、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得し、
前記記憶部は、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶し、
前記送信部は、前記キー情報を取得した場合、前記記憶部に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し、
前記間接的に送信する場合は、前記滞在者の端末に前記身元情報を送信する、訪問者端末。
【請求項3】
取得部、送信部、及び表示処理部を含み、
前記取得部は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を取得すること、及び前記キー情報を取得した訪問者の端末から身元情報を取得すること、の少なくとも一方を実行し、
前記キー情報を取得する場合、前記送信部は、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記身元情報を取得した場合、前記送信部は、前記身元情報を前記訪問者身元確認装置に送信し、
前記取得部は、前記訪問者身元確認装置から前記訪問者の身元確認の結果を取得し、
前記表示処理部は、前記身元確認の結果を表示する処理を実行する、滞在者端末。
【請求項4】
請求項1記載の訪問者身元確認装置と、請求項2記載の訪問者端末と、請求項3記載の滞在者端末と、を含み、
前記訪問者身元確認装置は、前記訪問者端末及び前記滞在者端末と通信回線網を介して通信可能である、非対面型身元確認システム装置。
【請求項5】
登録工程、キー発行工程、取得工程、身元確認工程、及び送信工程を含み、
前記登録工程は、マスター情報を登録し、
前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含み、
前記キー発行工程は、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行し、
前記要求者は、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方であり、
前記取得工程は、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得し、
前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報であり、
前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報であり、
前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、
前記身元確認工程は、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認し、
前記送信工程は、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信する、訪問者身元確認方法。
【請求項6】
訪問者端末における情報処理方法であって、
記憶工程、取得工程、及び送信工程を含み、
前記取得工程は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得し、
前記直接に取得する場合は、前記送信工程により、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得し、
前記記憶工程は、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶し、
前記送信工程は、前記キー情報を取得した場合、前記記憶工程に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し、
前記間接的に送信する場合は、前記滞在者の端末に前記身元情報を送信する、情報処理方法。
【請求項7】
滞在者端末における情報処理方法であって、
取得工程、送信工程、及び表示処理工程を含み、
前記取得工程は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を取得すること、及び前記キー情報を取得した訪問者の端末から身元情報を取得すること、の少なくとも一方を実行し、
前記キー情報を取得する場合、前記送信工程は、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記身元情報を取得した場合、前記送信工程は、前記身元情報を前記訪問者身元確認装置に送信し、
前記取得工程は、前記訪問者身元確認装置から前記訪問者の身元確認の結果を取得し、
前記表示処理工程は、前記身元確認の結果を表示する処理を実行する、情報処理方法。
【請求項8】
請求項5記載の訪問者身元確認方法と、請求項6記載の第1の情報処理方法と、請求項7記載の第2の情報処理方法と、を含み、
前記訪問者身元確認方法、前記第1の情報処理方法、及び前記第2の情報処理方法において、
前記訪問者端末は、前記第1の情報処理方法を実行し、
前記滞在者端末は、前記第2の情報処理方法を実行し、
前記訪問者身元確認装置は、前記訪問者身元確認方法を実行する、非対面型身元確認方法。
【請求項9】
コンピュータに、登録手順、キー発行手順、取得手順、身元確認手順、及び送信手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記登録手順は、マスター情報を登録し、
前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含み、
前記キー発行手順は、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行し、
前記要求者は、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方であり、
前記取得手順は、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得し、
前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報であり、
前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報であり、
前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、
前記身元確認手順は、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認し、
前記送信手順は、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信する。
【請求項10】
訪問者端末におけるプログラムであって、
コンピュータに、記憶手順、取得手順、及び送信手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記取得手順は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得し、
前記直接に取得する場合は、前記送信手順により、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得し、
前記記憶手順は、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶し、
前記送信手順は、前記キー情報を取得した場合、前記記憶手順に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し、
前記間接的に送信する場合は、前記滞在者の端末に前記身元情報を送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、訪問者身元確認装置、訪問者端末、滞在者端末、非対面型身元確認システム装置、訪問者身元確認方法、情報処理方法、非対面型身元確認方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
訪問者の身元を確認する技術として、例えば、特許文献1には、訪問者の生体情報を用いて訪問者の身元を確認する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-243345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、訪問者の身元を確認する新たな技術が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、訪問者の身元確認が可能な訪問者身元確認装置、訪問者端末、滞在者端末、非対面型身元確認システム装置、訪問者身元確認方法、情報処理方法、非対面型身元確認方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の訪問者身元確認装置は、
登録部、キー発行部、取得部、身元確認部、及び送信部を含み、
前記登録部は、マスター情報を登録し、
前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含み、
前記キー発行部は、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行し、
前記要求者は、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方であり、
前記取得部は、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得し、
前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報であり、
前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報であり、
前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、
前記身元確認部は、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認し、
前記送信部は、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信する、装置である。
【0007】
本発明の訪問者端末は、
記憶部、取得部、及び送信部を含み、
前記取得部は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得し、
前記直接に取得する場合は、前記送信部により、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得し、
前記記憶部は、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶し、
前記送信部は、前記キー情報を取得した場合、前記記憶部に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し、
前記間接的に送信する場合は、前記滞在者の端末に前記身元情報を送信する、装置である。
【0008】
本発明の滞在者端末は、
取得部、送信部、及び表示処理部を含み、
前記取得部は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を取得すること、及び前記キー情報を取得した訪問者の端末から身元情報を取得すること、の少なくとも一方を実行し、
前記キー情報を取得する場合、前記送信部は、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記身元情報を取得した場合、前記送信部は、前記身元情報を前記訪問者身元確認装置に送信し、
前記取得部は、前記訪問者身元確認装置から前記訪問者の身元確認の結果を取得し、
前記表示処理部は、前記身元確認の結果を表示する処理を実行する、装置である。
【0009】
本発明の非対面型身元確認システム装置は、
本発明の訪問者身元確認装置と、本発明の訪問者端末と、本発明の滞在者端末と、を含み、
前記訪問者身元確認装置は、前記訪問者端末及び前記滞在者端末と通信回線網を介して通信可能である、装置である。
【0010】
本発明の訪問者身元確認方法は、
登録工程、キー発行工程、取得工程、身元確認工程、及び送信工程を含み、
前記登録工程は、マスター情報を登録し、
前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含み、
前記キー発行工程は、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行し、
前記要求者は、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方であり、
前記取得工程は、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得し、
前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報であり、
前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報であり、
前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、
前記身元確認工程は、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認し、
前記送信工程は、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信する、方法である。
【0011】
本発明の第1の情報処理方法は、
訪問者端末における情報処理方法であって、
記憶工程、取得工程、及び送信工程を含み、
前記取得工程は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得し、
前記直接に取得する場合は、前記送信工程により、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得し、
前記記憶工程は、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶し、
前記送信工程は、前記キー情報を取得した場合、前記記憶工程に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し、
前記間接的に送信する場合は、前記滞在者の端末に前記身元情報を送信する、方法である。
【0012】
本発明の第2の情報処理方法は、
滞在者端末における情報処理方法であって、
取得工程、送信工程、及び表示処理工程を含み、
前記取得工程は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を取得すること、及び前記キー情報を取得した訪問者の端末から身元情報を取得すること、の少なくとも一方を実行し、
前記キー情報を取得する場合、前記送信工程は、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記身元情報を取得した場合、前記送信工程は、前記身元情報を前記訪問者身元確認装置に送信し、
前記取得工程は、前記訪問者身元確認装置から前記訪問者の身元確認の結果を取得し、
前記表示処理工程は、前記身元確認の結果を表示する処理を実行する、方法である。
【0013】
本発明の非対面型身元確認方法は、
本発明の訪問者身元確認方法と、本発明の第1の情報処理方法と、本発明の第2の情報処理方法と、を含み、
前記訪問者身元確認方法、前記第1の情報処理方法、及び前記第2の情報処理方法において、
前記訪問者端末は、前記第1の情報処理方法を実行し、
前記滞在者端末は、前記第2の情報処理方法を実行し、
前記訪問者身元確認装置は、前記訪問者身元確認方法を実行する、方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、訪問者と滞在者とが対面することなく、訪問者の身元を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態1の訪問者身元確認装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の訪問者身元確認装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の訪問者身元確認装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2の訪問者端末の一例の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2の訪問者端末のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態2の訪問者端末における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態3の滞在者端末の一例の構成を示すブロック図である。
図8図8は、実施形態3の滞在者端末のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図9図9は、実施形態3の滞在者端末における処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態4の非対面型身元確認システム装置の一例の構成を示すブロック図である。
図11図11は、訪問者端末と滞在者端末との通信に無線通信を使用した非対面型身元確認システム装置の一例を示す模式図である。
図12A図12Aは、滞在者端末におけるアプリケーションの画面遷移の一例を示す模式図である。
図12B図12Bは、訪問者端末におけるアプリケーションの画面遷移の一例を示す模式図である。
図13A図13Aは、玄関とインターフォンとが近い場合であって、滞在者端末がスマートフォンである場合における訪問時のフローの一例を示す模式図である。
図13B図13Bは、玄関とインターフォンとが近い場合であって、滞在者端末がインターフォンである場合における訪問時のフローの一例を示す模式図である。
図14図14は、玄関とインターフォンとが離れている場合における訪問時のフローの一例を示す模式図である。
図15図15は、訪問者身元確認装置10からパスワード情報が発行される場合における訪問時のフローの一例を示す模式図である。
図16図16は、キー情報がコード形式のアクセス情報である場合における訪問時のフローの一例を示す模式図である。
図17図17は、訪問者の身元確認後、訪問者端末20と滞在者端末30とが通話する場合に訪問時のフローの一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の訪問者身元確認装置において、例えば、
前記要求者は、前記訪問者であり、
前記キー発行部は、前記訪問者に対して、前記マスター情報に対応するキー情報を発行し、
前記取得部は、前記滞在者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記訪問者の端末から取得した身元情報である、という態様であってもよい。
【0017】
本発明の訪問者身元確認装置において、例えば、
前記キー発行部は、さらに、前記訪問者に対して、前記キー情報と紐づけたパスワード情報を発行し、
前記取得部は、さらに、前記滞在者の端末からパスワード情報を取得し、
前記身元確認部は、さらに、発行した前記パスワード情報と取得した前記パスワード情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認する、という態様であってもよい。
【0018】
本発明の訪問者身元確認装置において、例えば、
前記要求者は、前記滞在者であり、
前記キー発行部は、前記滞在者に対して、前記訪問者身元確認装置にアクセスするためのアクセス情報である前記キー情報を発行し、
前記取得部は、前記キー情報を読み取った前記訪問者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報である、という態様であってもよい。
【0019】
本発明の訪問者身元確認装置は、例えば、
さらに、通話処理部を含み、
前記通話処理部は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末と前記訪問者の端末との通話処理を行う、という態様であってもよい。
【0020】
本発明の訪問者身元確認装置において、例えば、
前記送信部は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末に前記訪問者情報を送信する、という態様であってもよい。
【0021】
本発明の訪問者身元確認装置において、例えば、
前記送信部は、さらに、前記確認の結果を、前記確認の結果に応じて点灯形式を変更する点灯装置に送信する、という態様であってもよい。
【0022】
本発明の訪問者身元確認方法において、例えば、
前記要求者は、前記訪問者であり、
前記キー発行工程は、前記訪問者に対して、前記マスター情報に対応するキー情報を発行し、
前記取得工程は、前記滞在者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記訪問者の端末から取得した身元情報である、という態様であってもよい。
【0023】
本発明の訪問者身元確認方法において、例えば、
前記キー発行工程は、さらに、前記訪問者に対して、前記キー情報と紐づけたパスワード情報を発行し、
前記取得工程は、さらに、前記滞在者の端末からパスワード情報を取得し、
前記身元確認工程は、さらに、発行した前記パスワード情報と取得した前記パスワード情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認する、という態様であってもよい。
【0024】
本発明の訪問者身元確認方法において、例えば、
前記要求者は、前記滞在者であり、
前記キー発行工程は、前記滞在者に対して、前記訪問者身元確認装置にアクセスするためのアクセス情報である前記キー情報を発行し、
前記取得工程は、前記キー情報を読み取った前記訪問者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報である、という態様であってもよい。
【0025】
本発明の訪問者身元確認方法は、例えば、
さらに、通話処理工程を含み、
前記通話処理工程は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末と前記訪問者の端末との通話処理を行う、という態様であってもよい。
【0026】
本発明の訪問者身元確認方法において、例えば、
前記送信工程は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末に前記訪問者情報を送信する、という態様であってもよい。
【0027】
本発明の訪問者身元確認方法において、例えば、
前記送信工程は、さらに、前記確認の結果を、前記確認の結果に応じて点灯形式を変更する点灯装置に送信する、という態様であってもよい。
【0028】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0029】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0030】
本発明において、「訪問者」とは、任意の場所に訪れた人を意味する。本発明において、「滞在者」とは、前記任意の場所に滞在している人を意味する。前記任意の場所によって、前記訪問者は、例えば、営業者、顧客、点検者、等ともいえ、前記滞在者は、例えば、居住者、受付担当者、顧客等ともいえる。しかし、前記訪問者及び前記滞在者は、これらの用語に限定されるものではなく、上記例示を含めて最も広義に解釈されるべきであり、如何なる意味においても限定されない。前記任意の場所は、特に制限されず、例えば、住宅、企業、学校、商業施設、公共施設等を含めて最も広義に解釈されるべきであり、如何なる意味においても限定されない。
【0031】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0032】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の訪問者身元確認装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、登録部11、キー発行部12、取得部13、身元確認部14、及び送信部15を含む。また、本装置10は、任意の構成として、さらに、通話処理部16等を含んでもよい。
【0033】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0034】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107、撮像装置108、音入出力装置109等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0035】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、登録部11、キー発行部12、取得部13、身元確認部14、送信部15、及び通話処理部16等として機能する。
【0036】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0037】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0038】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0039】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。メモリ102及び記憶装置104は、例えば、登録部11により登録される各情報を記憶してもよい。
【0040】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、表示装置106、撮像装置108、及び音入出力装置109を含んでもよい。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等が挙げられる。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。撮像装置108は、例えば、2Dカメラ、3Dカメラ、赤外線カメラ等が挙げられる。音入出力装置109は、例えば、マイク、スピーカー等が挙げられる。
【0041】
つぎに、本実施形態の訪問者身元確認方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の訪問者身元確認方法は、例えば、図1の訪問者身元確認装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の訪問者身元確認方法は、図1の訪問者身元確認装置10の使用には限定されない。また、図3においてかっこで示した工程は、任意の工程である。
【0042】
まず、登録部11により、マスター情報を登録する(S11、登録工程)。前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含む。登録部11は、メモリ102及び記憶装置104に前記マスター情報を記憶させることで登録してもよいし、外部の記憶装置や外部のデータベース等に前記マスター情報を記憶させることで登録してもよい。前記訪問者情報としては、例えば、氏名、所属、電話番号、生体情報(顔、指紋、虹彩、声紋等)等が挙げられる。
【0043】
次に、キー発行部12により、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行する(S12、キー発行工程)。前記発行要求とは、前記キー情報の発行に関する要求である。前記要求者は、例えば、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方である。前記キー情報は、例えば、予めメモリ102及び記憶装置104に記憶されていてもよいし、前記発行要求を受け付ける都度、キー発行部12により生成されてもよい。後述するように、前記キー情報は、例えば、前記マスター情報に対応するキー情報であってもよいし、サーバやクラウド等の形態の本装置10にアクセスするための情報(アクセス情報)が記録されたキー情報であってもよい。また、前記キー情報は、例えば、前記マスター情報の前記訪問者情報そのものであってもよい。
【0044】
次に、取得部13により、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得する(S13、取得工程)。以下、前記訪問者の端末を訪問者端末ともいい、前記滞在者の端末を滞在者端末ともいう。前記訪問者端末は、特に制限されず、例えば、PC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等がある。前記滞在者端末は、特に制限されず、例えば、PC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、インターフォンシステム装置(屋外に設置する子機と、室内に設置する親機とを含む。以下、インターフォンともいう。)、スマートロック等がある。前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、具体的には、例えば、例えば、氏名、所属、電話番号、生体情報(顔、指紋、虹彩、声紋等)等が挙げられる。前記キー情報は、例えば、前記マスター情報に対応するキー情報そのものであってもよいし、前記マスター情報に対応する前記キー情報と紐づけられている情報であってもよいし、前記キー情報と独立した情報であってもよい。前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者端末に記憶されている身元情報である。一方で、前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報である。すなわち、前記訪問者端末と前記滞在者端末とは、通信可能であってもよい。前記通信の形式は、特に制限されないが、例えば、無線通信である。
【0045】
次に、身元確認部14により、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認する(S14、身元確認工程)。具体的には、例えば、前記マスター情報と前記身元情報とが一致するか否かを確認し、一致する場合に、前記訪問者の身元が確認できたとする。一方で、前記一致に限らず、身元確認部14は、例えば、前記マスター情報と前記身元情報とが対応する情報であるか否かを確認し、対応する情報である場合に、前記訪問者の身元が確認できたとする。
【0046】
そして、送信部15により、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信し(S15、送信工程)、終了する(END)。送信部15は、例えば、前記身元情報を取得した端末ではない前記訪問者端末及び前記滞在者端末に前記確認の結果を送信してもよい。前記確認の結果として、前記訪問者の身元が確認できたことを示す成功情報、前記訪問者の身元が確認できないことを示す失敗情報等がある。送信部15は、例えば、前記成功情報として前記訪問者情報を前記滞在者端末に送信してもよい。また、送信部15は、例えば、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末に前記マスター情報の前記訪問者情報を送信してもよい。さらに、送信部15は、例えば、前記各端末に加えて/又は代えて、前記確認の結果を、点灯装置に送信してもよい。前記点灯装置は、前記確認の結果に応じて点灯形式を変更する装置であり、具体的には、例えば、ランプ、パトランプ等がある。前記点灯形式の変更は、特に制限されず、例えば、色の変化、点灯から点滅に変化、点滅から点灯に変化、等がある。
【0047】
本装置10は、例えば、前述のように、さらに、通話処理部16を含んでもよい。通話処理部16は、例えば、前記工程(S15)の後に、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末と前記訪問者の端末との通話処理を行う(S16、通話処理工程)。前記通話処理は、例えば、音声通話に関する処理であってもよいし、テレビ通話に関する処理であってもよい。
【0048】
(変形例1)
本変形例では、前記要求者が前記訪問者である場合について説明する。
【0049】
前記要求者が前記訪問者である場合、前記工程(S12)において、キー発行部12は、前記訪問者に対して、前記マスター情報に対応するキー情報を発行する。本変形例における前記キー情報は、例えば、前記マスター情報の前記訪問者情報毎に固有の情報である。「前記マスター情報に対応するキー情報」とは、前記キー情報に前記訪問者情報を追加したことを意味してもよいし、前記訪問者情報と前記キー情報とを紐づけたことを意味するものであってもよい。
【0050】
次に、前記工程(S13)において、取得部13は、前記滞在者の端末から身元情報を取得する。本変形例において、前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記訪問者の端末から取得した身元情報である。前記身元情報の取得の形式は、特に制限されず、例えば、前記無線通信を介して取得する形式でもよいし、前記訪問者の端末上にコード形式にて表示された身元情報を前記滞在者の端末の撮像装置により読み取ることで取得する形式でもよい。
【0051】
また、前記工程(S12)において、キー発行部12は、例えば、さらに、前記訪問者に対して、前記キー情報と紐づけたパスワード情報を発行してもよい。前記パスワード情報は、例えば、文字、数字、記号、及びこれらのうち任意の2つ以上の組み合わせ等である。前記パスワード情報は、例えば、前記キー情報毎に固有である。前記パスワード情報は、例えば、予めメモリ102及び記憶装置104に記憶されていてもよいし、発行する都度、キー発行部12により新たなパスワード情報を生成されてもよい。
【0052】
前記パスワード情報を発行した場合、次に、前記工程(S13)において、取得部13は、例えば、さらに、前記滞在者端末からパスワード情報を取得する。前記パスワード情報を発行された訪問者端末は、例えば、前記通信回線網を介して、前記滞在者端末に前記パスワード情報を送信してもよいし、前記訪問者が口頭で前記滞在者に前記パスワード情報を伝達してもよい。次に、前記工程(S14)において、身元確認部14は、例えば、さらに、発行した前記パスワード情報と取得した前記パスワード情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認する。具体的には、例えば、発行したパスワード情報と取得したパスワード情報とが一致するか否かを確認し、一致する場合に、前記訪問者の身元が確認できたとする。
【0053】
(変形例2)
本変形例では、前記要求者が前記滞在者である場合について説明する。
【0054】
前記要求者が前記滞在者である場合、前記工程(S12)において、キー発行部12は、前記滞在者に対して前記キー情報を発行する。変形例における前記キー情報は、本装置10にアクセスするためのアクセス情報である。具体的に、前記キー情報は、例えば、バーコード等の一次元コード、QRコード(登録商標)等の二次元コード等のコードの形式であってもよい。前記滞在者に対して発行された前記キー情報は、例えば、前記滞在者によって、前記滞在者が滞在している前記任意の場所であって、且つ屋外に提示される。そして、訪問者は、前記訪問者端末を用いて、前記キー情報を読み取る。
【0055】
次に、前記工程(S13)において、取得部13は、前記キー情報を読み取った前記訪問者の端末から身元情報を取得する。本変形例において、前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報である。
【0056】
本実施形態及び各変形例によれば、前記マスター情報と前記身元情報とを照合することで、訪問者と滞在者とが対面することなく(例えば、訪問者と滞在者とがドア越しで)、訪問者の身元を確認することができる。具体的に、変形例1によれば、例えば、前記滞在者端末と前記訪問者端末とが無線通信で通信すること、及び前記訪問者端末が提示したコード形式の前記身元情報を前記滞在者端末が読み取ること等によって、訪問者の身元を確認することができる。変形例2によれば、前記訪問者端末が前記キー情報(コードの形式のアクセス情報)を読み取ることで、訪問者の身元を確認することができる。また、非対面で訪問者の身元が確認できるため、例えば、訪問者のなりすまし等の犯罪を防止することができ、滞在者に訪問者を信用してもらうことができる。さらに、前記失敗情報を送信したり、前記点灯装置に前記確認の結果を送信したりすることで、身元が確認できない訪問者に対して注意喚起を行うことができる。
【0057】
[実施形態2]
図4は、本実施形態の訪問者端末20の一例の構成を示すブロック図である。図4に示すように、訪問者端末20(以下、本装置20ともいう)は、記憶部21、取得部22、及び送信部23を含む。本装置20は、例えば、任意の構成として、さらに、表示処理部24、通話処理部25、撮像部26等を含んでもよい。本装置20は、例えば、前記実施形態1記載の訪問者身元確認装置10と併用される装置である。
【0058】
本装置20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置20は、前記通信回線網を介して、前述した外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、例えば、前述と同様である。また、本装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0059】
図5に、本装置20のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置20は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107、撮像装置108、音入出力装置109等を含む。本装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。特に記載しない限り、前記各部の説明は、図2に示す訪問者身元確認装置10のハードウエア構成の記載を援用できる。
【0060】
中央処理装置101は、例えば、取得部22、送信部23、表示処理部24、及び通話処理部25等として機能する。
【0061】
メモリ102及び記憶装置104は、例えば、記憶部21として機能する。
【0062】
撮像装置108は、例えば、撮像部26として機能する。
【0063】
つぎに、本実施形態の情報処理方法の一例を、図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報処理方法(第1の情報処理方法ともいう)は、例えば、図4の訪問者端末20を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報処理方法は、図4の訪問者端末20の使用には限定されない。また、図6においてかっこで示した工程は、任意の工程である。
【0064】
予め、記憶部21により、例えば、前記身元情報を記憶してもよい(S21a、記憶工程)。
【0065】
まず、取得部22により、訪問者身元確認装置10が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得する(S22a、取得工程)。前記キー情報を直接的に取得する場合は、図6に示すように、前記工程(S22a)の前に、送信部23により、訪問者身元確認装置10に対して、キー情報の発行に関する要求を送信する(S23a、送信工程)。すなわち、直接的に取得する場合の前記キー情報は、前記通信回線網により送受信が可能なデジタル情報である。一方で、前記キー情報を間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得する。すなわち、間接的に取得する場合の前記キー情報は、前記滞在者に対して発行されたキー情報であって、前述のように、コード形式にて屋外に提示されている。間接的な前記キー情報の取得は、例えば、撮像部26により、前記提示されている前記キー情報(コード形式)を撮像して読み込むことで取得してもよい。
【0066】
次に、記憶部21により、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶する(S21b)。具体的には、例えば、前記キー情報を前記身元情報として記憶してもよいし、予め記憶した前記身元情報と前記キー情報とを紐づけて記憶してもよいし、前記身元情報と独立して前記キー情報を記憶してもよい。一方で、前記キー情報を間接的に取得した場合も、例えば、直接的に取得した場合と同様に、前記キー情報を記憶してもよい。
【0067】
次に、送信部23により、前記キー情報を取得した場合、記憶部21に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し(S23b)、終了する(END)。前記身元情報は、前述のように、予め記憶されている情報であってもよいし、前記キー情報であってもよいし、前記キー情報と紐づけられている情報であってもよい。前記身元情報を間接的に送信する場合は、例えば、無線通信を介して通信している前記滞在者の端末に前記身元情報を送信してもよい。前記無線通信は、特に制限されず、例えば、前述と同様である。また、前記身元情報を間接的に送信する場合は、例えば、ディスプレイ(表示装置106)上に前記身元情報を表示して、前記滞在者端末の撮像装置に撮像及び読み込みをさせることで、前記身元情報を送信してもよい。ディスプレイ(表示装置106)上に表示される前記身元情報は、例えば、送信部23により、バーコード等の一次元コード及びQRコード(登録商標)等の二次元コード等のコード形式に変換されていてもよい。
【0068】
例えば、前記工程(S23b)の後に、取得部22により、訪問者身元確認装置10から前記訪問者の身元確認の結果を取得してもよい(S22b)。次に、表示処理部24により、例えば、前記身元確認の結果を表示する処理を実行してもよい(S24a、表示処理工程)。前記処理は、表示装置106に対する処理でもよいし、外部表示装置に対する処理であってもよい。
【0069】
また、例えば、取得部22は、前記工程(S22a)において、訪問者身元確認装置10が発行したパスワード情報を取得してもよい。前記パスワード情報は、前述と同様である。前記パスワード情報を取得した場合、例えば、図6に示すように、前記工程(S22a)の後、表示処理部24により、前記パスワード情報を表示する処理を実行してもよい(S24b)。前記処理は、表示装置106に対する処理でもよいし、外部表示装置に対する処理であってもよい。そして、前記訪問者は、例えば、前記滞在者に、前記パスワード情報を口頭で伝達してもよい。記憶部21は、例えば、前記パスワード情報を記憶してもよい。前記パスワード情報を用いることで、例えば、前記身元情報の送信対象である滞在者端末を限定することができ、前記身元情報の漏洩を防止することができる。
【0070】
一方で、前記パスワード情報を取得した場合、送信部23により、例えば、前記工程(S23b)において、前記滞在者の端末に、前記身元情報とあわせて前記パスワード情報を送信してもよい。
【0071】
本装置20は、例えば、前述のように、さらに、通話処理部25を含んでもよい。通話処理部25は、例えば、前記工程(S22b)において、前記訪問者の身元が確認できたことを示す成功情報を取得した場合、前記工程(S22b)の後に、前記滞在者の端末と前記訪問者の端末との通話処理を行う(S25、通話処理工程)。前記通話処理は、例えば、音声通話に関する処理であってもよいし、テレビ通話に関する処理であってもよい。
【0072】
本実施形態によれば、前記キー情報を取得した後に前記身元情報を送信することで、訪問者身元確認装置10において訪問者の身元確認が実行される。また、非対面で訪問者の身元が確認されるため、例えば、訪問者のなりすまし等の犯罪を防止することができる。また、滞在者に訪問者を信用してもらうことができる。
【0073】
[実施形態3]
図7は、本実施形態の滞在者端末30の一例の構成を示すブロック図である。図7に示すように、滞在者端末30(以下、本装置30ともいう)は、取得部32、送信部33、及び表示処理部34を含む。本装置30は、例えば、任意の構成として、さらに、記憶部31、通話処理部35、撮像部36等を含んでもよい。本装置30は、例えば、前記実施形態1記載の訪問者身元確認装置10と併用される装置である。
【0074】
本装置30は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置30は、前記通信回線網を介して、前述した外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、例えば、前述と同様である。また、本装置30は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末、インターフォン、スマートロック等であってもよい。さらに、本装置30は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0075】
図8に、本装置30のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置30は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107、撮像装置108、音入出力装置109等を含む。本装置30の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。特に記載しない限り、前記各部の説明は、図2に示す訪問者身元確認装置10のハードウエア構成の記載を援用できる。
【0076】
中央処理装置101は、例えば、取得部32、送信部33、表示処理部34、及び通話処理部35等として機能する。
【0077】
メモリ102及び記憶装置104は、例えば、記憶部31として機能する。
【0078】
撮像装置108は、例えば、撮像部36として機能する。
【0079】
つぎに、本実施形態の情報処理方法の一例を、図9のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の情報処理方法(第2の情報処理方法ともいう)は、例えば、図7の滞在者端末30を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の情報処理方法は、図7の滞在者端末30の使用には限定されない。また、図9においてかっこで示した工程は、任意の工程である。
【0080】
まず、取得部32により、訪問者身元確認装置10が発行したキー情報を取得すること(S32a)、及び前記キー情報を取得した訪問者の端末から身元情報を取得すること(S32b)の少なくとも一方を実行する(取得工程)。前記キー情報を取得する場合は、図9に示すように、前記工程(S32a)の前に、送信部33により、訪問者身元確認装置10に対して、キー情報の発行に関する要求を送信する(S33a、送信工程)。すなわち、前記キー情報は、前述のように、訪問者身元確認装置10にアクセスするための情報(アクセス情報)が記録されたキー情報であって、例えば、前述したように、コードの形式であってもよい。前記滞在者は、例えば、前述のように、取得した前記キー情報を屋外に提示する。前記身元情報を取得する場合、その取得形の式は、特に制限されず、例えば、前記無線通信を介して取得する形式でもよいし、前記訪問者の端末上にコード形式にて表示された身元情報を滞在者端末30の撮像部36により撮像及び読み取ることで取得する形式でもよい。
【0081】
前記身元情報の取得は、例えば、撮像部36により、前記訪問者端末上に表示されている前記身元情報を撮像して読み込むことで取得してもよい。前記身元情報は、例えば、バーコード等の一次元コード及びQRコード(登録商標)等の二次元コード等のコードの形式に変換されていてもよい。前記身元情報を取得した場合、前記工程(S32b)の後に、送信部33により、前記身元情報を訪問者身元確認装置10に送信する(S33b)。
【0082】
次に、前記工程(S32a)の後又は前記工程(S33b)の後に、取得部32により、訪問者身元確認装置10から前記訪問者の身元確認の結果を取得する(S32c)。
【0083】
次に、表示処理部34により、例えば、前記身元確認の結果を表示する処理を実行し(S34a、表示処理工程)、終了する(END)。前記処理は、表示装置106に対する処理でもよいし、外部表示装置に対する処理であってもよい。
【0084】
記憶部31は、例えば、前記キー情報及び前記身元確認情報等を記憶してもよい。
【0085】
取得部32は、例えば、図9に示すように、前記工程(S32a)の後に、前記訪問者端末からパスワード情報を取得してもよい。前記パスワード情報は、前述と同様である。一方で、取得部32は、例えば、前記訪問者から口頭で伝えられた前記パスワード情報を入力装置105により入力することで、前記パスワード情報を取得してもよい。次に、送信部33により、前記パスワード情報を訪問者身元確認装置10に送信してもよい(S33c)。
【0086】
本装置30は、例えば、前述のように、さらに、通話処理部35を含んでもよい。通話処理部35は、例えば、前記工程(S32c)において、前記訪問者の身元が確認できたことを示す成功情報を取得した場合、前記工程(S32c)の後に、前記訪問者の端末と前記訪問者の端末との通話処理を行う(S35、通話処理工程)。前記通話処理は、例えば、音声通話に関する処理であってもよいし、テレビ通話に関する処理であってもよい。
【0087】
本実施形態によれば、前記アクセス情報であるキー情報を取得すること、及び前記身元情報を取得することの少なくとも一方を実行することで、訪問者身元確認装置10において訪問者の身元確認が実行される。また、非対面で訪問者の身元が確認されるため、例えば、訪問者のなりすまし等の犯罪を防止することができる。
【0088】
[実施形態4]
図10は、本実施形態の非対面型身元確認システム装置100の一例の構成を示すブロック図である。図10に示すように、本装置100は、前記実施形態1記載の訪問者身元確認装置10と、前記実施形態2記載の訪問者端末20と、前記実施形態3記載の滞在者端末30と、を含む。訪問者身元確認装置10は、訪問者端末20及び滞在者端末30と前記通信回線網を介して通信可能である。また、訪問者端末20と滞在者端末30とは、前記通信回線網を介して通信可能であってもよいし、通信しなくともよい。
【0089】
本実施形態の非対面型身元確認方法は、図3に示す訪問者身元確認方法と、図6に示す第1の情報処理方法と、図9に示す第2の情報処理方法とを含む。
【0090】
図11に、訪問者端末20と滞在者端末30との通信に無線通信を使用した本システム装置100の一例を示す。図11において、訪問者身元確認装置10は、サーバである。事前準備として、予め、訪問者端末20は、例えば、訪問者身元確認装置10に訪問者情報を送信する(図中(1))。そして、訪問者身元確認装置10は、前記訪問者情報を登録する。前記訪問者情報が示す訪問者は、例えば、信用調査を行った事業者に所属する訪問者である。訪問者の訪問時に、訪問者端末20は、例えば、訪問者身元確認装置10に前記キー情報の発行を要求し、訪問者身元確認装置10から前記キー情報を取得する(図中(2))。次に、訪問者端末20は、ドア越しに、無線通信(例えば、Bluetooth)を介して滞在者端末30と通信し、滞在者端末30に前記キー情報(前記身元情報)を送信する(キー連携ともいう、図中(3))。次に、前記キー情報(前記身元情報)を取得した滞在者端末30は、前記キー情報(前記身元情報)を訪問者身元確認装置10に送信し、訪問者身元確認装置10において前記訪問者の身元確認が実行される(キー照会ともいう。図中(4))そして、滞在者端末30は、訪問者身元確認装置10から前記身元情報の結果を取得する(図中(5))。
【0091】
訪問者端末20及び滞在者端末30は、例えば、各端末にインストールされたアプリケーションを起動することで、サーバである訪問者身元確認装置10と通信可能である。図12Aに、滞在者端末30における前記アプリケーションの画面遷移の一例を示す。なお、これは一例であって、これに限定されない。「ホーム画面」において、前記滞在者が「訪問者チェック」のボタンを押下した後、「チェック画面」に移行する。そして、前記身元確認の結果として前記成功情報を取得した場合、「訪問者情報確認画面」に移行する。一方で、前記身元確認の結果として前記失敗情報を取得した場合や訪問者端末20との無線通信に失敗した場合等は、「チェック画面」から「失敗画面」に移行する。また、ホーム画面」において、前記滞在者が「訪問者履歴」のボタンを押下した後、「訪問者履歴画面」に移行する。「訪問者履歴画面」には、例えば、記憶部31により記憶した履歴データが表示される。前記履歴データは、例えば、前記身元情報と前記身元確認の結果とを紐づけたデータである。また、例えば、「訪問者チェック」のボタンを押下した後、前記パスワード情報を入力する画面が表示されてもよい。
【0092】
図12Bに、訪問者端末20における前記アプリケーションの画面遷移の一例を示す。なお、これは一例であって、これに限定されない。「ログイン画面」において、前記訪問者は、例えば、入力装置105を介して、ログイン情報(例えば、アカウント名、パスワード等)を入力し、ログインする。ログインした後、「ホーム画面」に移行する。「ホーム画面」には、例えば、前記訪問者の訪問者情報が表示される。また、「ホーム画面」の「身元情報通知設定」において、例えば、前記身元情報を送信するか否かを設定することができる。さらに、「ホーム画面」の「設定」ボタンを押下することで、「身元情報設定画面」に移行する。「身元情報設定画面」では、例えば、入力装置105を介して、前記身元情報を設定可能である。「身元情報設定画面」から、例えば、「ログイン情報設定画面」に移行可能である。「ログイン情報設定画面」では、例えば、入力装置105を介して、前記ログイン情報を設定可能である。「ホーム画面」には、例えば、「訪問」ボタンがあってもよい。「訪問」ボタンが押下されると、例えば、訪問者身元確認装置10により前記パスワード情報が発行され、前記パスワード情報が表示される。
【0093】
本システム装置100を用いた以下の各場合における訪問時のフローの一例について説明する。以下の場合において、滞在者は、在宅者であり、訪問者は、例えば、前記在宅者(顧客)の自宅に訪れる点検等の作業を行う作業者であるとする。また、以下の場合において、訪問者端末20及び滞在者端末30は、各端末にインストールされたアプリケーション(以下、訪問者身元確認アプリやアプリともいう)を起動することで、サーバである訪問者身元確認装置10と通信可能であるとするが、例示であって、これに限定されない。
【0094】
(玄関とインターフォン(親機)とが近い場合)
図13Aに、玄関とインターフォン(親機)とが近い場合における訪問時のフローの一例を示す。本場合において、滞在者端末30は、滞在者のスマートフォンとする。訪問者の訪問から、滞在者がドアを開けて訪問者が点検作業を開始するまでの一連の流れは、例えば、訪問者側のフローである下記(V1)~(V4)、及び滞在者側のフローである下記(H1)~(H5)の順に沿って行われる。なお、下記(V1)~(V4)及び(H1)~(H5)は、図中の(V1)~(V4)及び(H1)~(H5)に対応する。
(V1)訪問者は、訪問者端末20内の訪問者身元確認アプリを起動させる。なお、訪問者端末20は、訪問者身元確認装置10から前記キー情報を予め取得している。
(V2)訪問者は、前記訪問者身元確認アプリを操作して前記身元情報を滞在者端末30に送信可能なように設定する。言い換えれば、前記身元情報の送信を伴う無線通信の信号を発信するともいえる。
(V3)訪問者が滞在者の自宅に訪れ、インターフォン(子機)を鳴らす。
(H1)インターフォン(子機及び親機)が鳴った後、滞在者は、滞在者端末30内の訪問者身元確認アプリを起動させる。
(H2)滞在者は、前記訪問者身元確認アプリを操作して「訪問者チェック」のボタンを押下する。
(H3)訪問者端末20が発信する前記無線通信(Bluetooth(登録商標)等)の信号を滞在者端末30が検知した後、訪問者端末20から身元情報を取得し、前記身元情報を訪問者身元確認装置10に送信する。その後、滞在者端末30は、訪問者身元確認装置10から前記成功情報として前記身元情報を取得し、前記訪問者情報が前記訪問者身元確認アプリに表示される。
(H4)滞在者は、インターフォン(親機)にて訪問者の訪問対応をする。
(H5)滞在者は、自宅のドアを開ける。
(V4)訪問者は、作業を開始する。
【0095】
図13Bに、玄関とインターフォン(親機)とが近い場合における訪問時のフローの一例を示す。本場合において、滞在者端末30が、滞在者の自宅のインターフォン(子機及び親機)であること以外は、図13Aと同様である。なお、滞在者端末30であるインターフォンは、前述のように、例えば、屋外に設置する子機と、室内に設置する親機とを含む。前記親機のモニターには、表示処理部34によって前記身元確認の結果等が表示される。訪問者の訪問から、滞在者がドアを開けて訪問者が点検作業を開始するまでの一連の流れは、例えば、訪問者側のフローである下記(V1)~(V4)、及び滞在者側のフローである下記(H1)~(H5)の順に沿って行われる。なお、下記(V1)~(V4)及び(H1)~(H5)は、図中の(V1)~(V4)及び(H1)~(H5)に対応する。
(V1)訪問者は、訪問者端末20内の訪問者身元確認アプリを起動させる。なお、訪問者端末20は、訪問者身元確認装置10から前記キー情報を予め取得している。
(V2)訪問者は、前記訪問者身元確認アプリを操作して前記身元情報を滞在者端末30に送信可能なように設定する。言い換えれば、前記身元情報の送信を伴う無線通信の信号を発信するともいえる。
(V3)訪問者が滞在者の自宅に訪れ、滞在者端末30の前記子機(インターフォン)を鳴らす。
(H1)滞在者端末30の前記子機及び前記親機(インターフォン)が鳴った後、滞在者端末30の前記子機は、訪問者端末20が発信する前記無線通信(Bluetooth(登録商標)等)の信号を検知する。
(H2)訪問者端末20から身元情報を取得し、前記身元情報を訪問者身元確認装置10に送信する。その後、滞在者端末30の前記親機(インターフォン)は、訪問者身元確認装置10から前記成功情報として訪問者情報を取得する。
(H3)滞在者端末30の前記親機(インターフォン)は、前記訪問者情報をモニターに表示する。
(H4)滞在者は、滞在者端末30の前記親機(インターフォン)にて訪問者の訪問対応をする。
(H5)滞在者は、自宅のドアを開ける。
(V4)訪問者は、作業を開始する。
図13Bに示す一例は、玄関とインターフォン(滞在者端末30)の親機とが近い場合に限らず、例えば、玄関とインターフォン(滞在者端末30)の親機とが離れている場合においても、同様に処理可能である。
【0096】
(玄関とインターフォン(親機)とが離れている場合)
図14に、玄関とインターフォン(親機)とが離れている場合における訪問時のフローの一例を示す。本場合において、滞在者端末30は、滞在者のスマートフォンとする。訪問者の訪問から、滞在者がドアを開けて訪問者が点検作業を開始するまでの一連の流れは、例えば、訪問者側のフローである下記(V1)~(V4)、及び滞在者側のフローである下記(H1)~(H5)の順に沿って行われる。なお、下記(V1)~(V4)及び(H1)~(H5)は、図中の(V1)~(V4)及び(H1)~(H5)に対応する。
(V1)訪問者は、訪問者端末20内の訪問者身元確認アプリを起動させる。なお、訪問者端末20は、訪問者身元確認装置10から前記キー情報を予め取得している。
(V2)訪問者は、前記訪問者身元確認アプリを操作して前記身元情報を滞在者端末30に送信可能なように設定する。言い換えれば、前記身元情報の送信を伴う無線通信の信号を発信するともいえる。
(V3)訪問者が滞在者の自宅に訪れ、インターフォン(子機)を鳴らす。
(H1)滞在者は、インターフォン(親機)にて訪問者の訪問対応をする。インターフォン(親機)での対応後、玄関まで移動する。
(H2)滞在者が玄関まで移動した後、滞在者は、滞在者端末30内の訪問者身元確認アプリを起動させる。
(H3)滞在者は、前記訪問者身元確認アプリを操作して「訪問者チェック」のボタンを押下する。
(H4)訪問者端末20が発信する前記無線通信(Bluetooth(登録商標)等)の信号を滞在者端末30が検知した後、訪問者端末20から身元情報を取得し、前記身元情報を訪問者身元確認装置10に送信する。その後、滞在者端末30は、訪問者身元確認装置10から前記成功情報として前記訪問者情報を取得し、前記訪問者情報が前記訪問者身元確認アプリに表示される。
(H5)滞在者は、自宅のドアを開ける。
(V4)訪問者は、作業を開始する。
【0097】
(パスワード情報が発行される場合)
図15に、訪問者身元確認装置10からパスワード情報が発行される場合における訪問時のフローの一例を示す。本場合において、滞在者端末30は、滞在者のスマートフォンとする。訪問者の訪問から、滞在者がドアを開けて訪問者が点検作業を開始するまでの一連の流れは、例えば、訪問者側のフローである下記(V1)~(V6)、及び滞在者側のフローである下記(H1)~(H7)の順に沿って行われる。なお、下記(V1)~(V6)及び(H1)~(H7)は、図中の(V1)~(V6)及び(H1)~(H7)に対応する。
(V1)訪問者が滞在者の自宅に訪れ、インターフォン(子機)を鳴らす。
(H1)滞在者は、インターフォン(親機)にて訪問者の訪問対応をする。
(V2)訪問者身元確認アプリの利用有無を確認する。滞在者側が訪問者身元確認アプリを利用していない場合、訪問者は、例えば、従来通りの対応をする。
(H2)訪問者身元確認アプリの利用有無を確認する。訪問者側が訪問者身元確認アプリを利用していない場合、滞在者は、例えば、訪問者の身元が信用できなければ訪問を断る。
(V3)訪問者は、訪問者端末20内の訪問者身元確認アプリを起動させる。なお、訪問者端末20は、訪問者身元確認装置10から前記キー情報を予め取得している。訪問者は、前記訪問者身元確認アプリを操作して前記身元情報を滞在者端末30に送信可能なように設定する。言い換えれば、前記身元情報の送信を伴う無線通信の信号を発信するともいえる。
(H3)滞在者は、滞在者端末30内の訪問者身元確認アプリを起動させる。
(V4)訪問者は、前記訪問者身元確認アプリを操作して「訪問」ボタンを押下する。その後、訪問者身元確認装置10から発行されたパスワード情報(例えば、数字3桁の暗証番号等)がディスプレイ上に表示される。訪問者は、前記パスワード情報を口頭にて滞在者に伝える。
(H4)滞在者は、前記パスワード情報を訪問者身元確認アプリに入力する。
(H5)滞在者は、訪問者身元確認アプリを起動したまま、玄関に移動する。
(H6)訪問者端末20が発信する前記無線通信(Bluetooth(登録商標)等)の信号を滞在者端末30が検知した後、訪問者端末20から身元情報を取得し、前記身元情報を訪問者身元確認装置10に送信する。その後、滞在者端末30は、訪問者身元確認装置10から前記成功情報として前記訪問者情報を取得し、前記訪問者情報が前記訪問者身元確認アプリに表示される。
(V5)訪問者端末20の訪問者身元確認アプリに、訪問者の身元が確認できたことを示す成功情報が表示される。
(H7)滞在者は、訪問者情報を確認し、自宅のドアを開ける。
(V6)訪問者は、作業を開始する。
【0098】
(キー情報が訪問者身元確認装置10にアクセスするためのコード形式のアクセス情報である場合)
図16に、キー情報がコード形式のアクセス情報である場合における訪問時のフローの一例を示す。本場合において、滞在者端末30は、滞在者のスマートフォンとする。訪問者の訪問から、滞在者がドアを開けて訪問者が点検作業を開始するまでの一連の流れは、例えば、訪問者側のフローである下記(V1)~(V4)、及び滞在者側のフローである下記(H1)~(H7)の順に沿って行われる。なお、下記(V1)~(V4)及び(H1)~(H7)は、図中の(V1)~(V4)及び(H1)~(H7)に対応する。
(H1)滞在者は、滞在者端末30内の訪問者身元確認アプリを起動させる。
(H2)滞在者は、訪問者身元確認装置10にキー情報(コード形式のアクセス情報)の発行を要求する。
(H3)滞在者は、訪問者身元確認装置10から発行されたキー情報(コード形式のアクセス情報)を印刷する。
(H4)滞在者は、屋外に、印刷したキー情報(コード形式のアクセス情報)を提示する。
(V1)訪問者は、訪問者端末20内の訪問者身元確認アプリを起動させる。なお、訪問者端末20は、予め、身元情報を記憶している。
(V2)訪問者は、訪問者端末20を用いて、提示されているキー情報(コード形式のアクセス情報)を読み取る。訪問者端末20は、前記キー情報に基づき、訪問者身元確認装置10にアクセスして、前記身元情報を送信する。
(H5)滞在者端末30は、訪問者身元確認装置10から前記成功情報として前記訪問者情報を取得し、前記訪問者情報が前記訪問者身元確認アプリに表示される。
(V3)訪問者が滞在者の自宅のインターフォン(子機)を鳴らす。
(H6)滞在者は、インターフォン(親機)にて訪問者の訪問対応をする。
(H7)滞在者は、自宅のドアを開ける。
(V4)訪問者は、作業を開始する。
【0099】
(訪問者の身元確認後、滞在者と訪問者とが通話する場合)
図17に、訪問者の身元確認後、訪問者端末20と滞在者端末30とが通話する場合に訪問時のフローの一例を示す。本場合において、滞在者端末30は、滞在者のスマートフォンとする。また、本場合において、キー情報がコード形式のアクセス情報であるとする。訪問者の訪問から、滞在者がドアを開けて訪問者が点検作業を開始するまでの一連の流れは、例えば、訪問者側のフローである下記(V1)~(V3)、及び滞在者側のフローである下記(H1)~(H7)の順に沿って行われる。なお、下記(V1)~(V3)及び(H1)~(H7)は、図中の(V1)~(V3)及び(H1)~(H7)に対応する。
(H1)滞在者は、滞在者端末30内の訪問者身元確認アプリを起動させる。
(H2)滞在者は、訪問者身元確認装置10にキー情報(コード形式のアクセス情報)の発行を要求する。
(H3)滞在者は、訪問者身元確認装置10から発行されたキー情報(コード形式のアクセス情報)を印刷する。
(H4)滞在者は、屋外に、印刷したキー情報(コード形式のアクセス情報)を提示する。
(V1)訪問者は、訪問者端末20内の訪問者身元確認アプリを起動させる。なお、訪問者端末20は、予め、身元情報を記憶している。
(V2)訪問者は、訪問者端末20を用いて、提示されているキー情報(コード形式のアクセス情報)を読み取る。訪問者端末20は、前記キー情報に基づき、訪問者身元確認装置10にアクセスして、前記身元情報を送信する。訪問者身元確認装置10により訪問者の身元が確認できた場合、訪問者端末20は、滞在者端末30に電話をかけ通話処理を実行する。前記通話処理は、例えば、訪問者身元確認アプリの通話機能によって行われる。
(H5)滞在者端末30は、訪問者身元確認装置10から前記成功情報として前記訪問者情報を取得し、前記訪問者情報が前記訪問者身元確認アプリに表示される。
(H6)滞在者は、滞在者端末30にて訪問対応をする。滞在者端末30は、訪問者端末20との通話処理を実行する。前記通話処理は、例えば、訪問者身元確認アプリの通話機能によって行われる。
(H7)滞在者は、自宅のドアを開ける。
(V3)訪問者は、作業を開始する。
【0100】
[実施形態5]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0101】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0102】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
登録部、キー発行部、取得部、身元確認部、及び送信部を含み、
前記登録部は、マスター情報を登録し、
前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含み、
前記キー発行部は、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行し、
前記要求者は、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方であり、
前記取得部は、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得し、
前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報であり、
前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報であり、
前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、
前記身元確認部は、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認し、
前記送信部は、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信する、訪問者身元確認装置。
(付記2)
前記要求者は、前記訪問者であり、
前記キー発行部は、前記訪問者に対して、前記マスター情報に対応するキー情報を発行し、
前記取得部は、前記滞在者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記訪問者の端末から取得した身元情報である、付記1記載の訪問者身元確認装置。
(付記3)
前記キー発行部は、さらに、前記訪問者に対して、前記キー情報と紐づけたパスワード情報を発行し、
前記取得部は、さらに、前記滞在者の端末からパスワード情報を取得し、
前記身元確認部は、さらに、発行した前記パスワード情報と取得した前記パスワード情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認する、付記1又は2記載の訪問者身元確認装置。
(付記4)
前記要求者は、前記滞在者であり、
前記キー発行部は、前記滞在者に対して、前記訪問者身元確認装置にアクセスするためのアクセス情報である前記キー情報を発行し、
前記取得部は、前記キー情報を読み取った前記訪問者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報である、付記1記載の訪問者身元確認装置。
(付記5)
さらに、通話処理部を含み、
前記通話処理部は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末と前記訪問者の端末との通話処理を行う、付記1から4のいずれかに記載の訪問者身元確認装置。
(付記6)
前記送信部は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末に前記訪問者情報を送信する、付記1から5のいずれかに記載の訪問者身元確認装置。
(付記7)
前記送信部は、さらに、前記確認の結果を、前記確認の結果に応じて点灯形式を変更する点灯装置に送信する、付記1から6のいずれかに記載の訪問者身元確認装置。
(付記8)
記憶部、取得部、及び送信部を含み、
前記取得部は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得し、
前記直接に取得する場合は、前記送信部により、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得し、
前記記憶部は、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶し、
前記送信部は、前記キー情報を取得した場合、前記記憶部に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し、
前記間接的に送信する場合は、前記滞在者の端末に前記身元情報を送信する、訪問者端末。
(付記9)
取得部、送信部、及び表示処理部を含み、
前記取得部は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を取得すること、及び前記キー情報を取得した訪問者の端末から身元情報を取得すること、の少なくとも一方を実行し、
前記キー情報を取得する場合、前記送信部は、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記身元情報を取得した場合、前記送信部は、前記身元情報を前記訪問者身元確認装置に送信し、
前記取得部は、前記訪問者身元確認装置から前記訪問者の身元確認の結果を取得し、
前記表示処理部は、前記身元確認の結果を表示する処理を実行する、滞在者端末。
(付記10)
付記1から7のいずれかに記載の訪問者身元確認装置と、付記8記載の訪問者端末と、付記9記載の滞在者端末と、を含み、
前記訪問者身元確認装置は、前記訪問者端末及び前記滞在者端末と通信回線網を介して通信可能である、非対面型身元確認システム装置。
(付記11)
登録工程、キー発行工程、取得工程、身元確認工程、及び送信工程を含み、
前記登録工程は、マスター情報を登録し、
前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含み、
前記キー発行工程は、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行し、
前記要求者は、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方であり、
前記取得工程は、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得し、
前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報であり、
前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報であり、
前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、
前記身元確認工程は、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認し、
前記送信工程は、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信する、訪問者身元確認方法。
(付記12)
前記要求者は、前記訪問者であり、
前記キー発行工程は、前記訪問者に対して、前記マスター情報に対応するキー情報を発行し、
前記取得工程は、前記滞在者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記訪問者の端末から取得した身元情報である、付記11記載の訪問者身元確認方法。
(付記13)
前記キー発行工程は、さらに、前記訪問者に対して、前記キー情報と紐づけたパスワード情報を発行し、
前記取得工程は、さらに、前記滞在者の端末からパスワード情報を取得し、
前記身元確認工程は、さらに、発行した前記パスワード情報と取得した前記パスワード情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認する、付記11又は12記載の訪問者身元確認方法。
(付記14)
前記要求者は、前記滞在者であり、
前記キー発行工程は、前記滞在者に対して、前記訪問者身元確認装置にアクセスするためのアクセス情報である前記キー情報を発行し、
前記取得工程は、前記キー情報を読み取った前記訪問者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報である、付記11記載の訪問者身元確認方法。
(付記15)
さらに、通話処理工程を含み、
前記通話処理工程は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末と前記訪問者の端末との通話処理を行う、付記11から14のいずれかに記載の訪問者身元確認方法。
(付記16)
前記送信工程は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末に前記訪問者情報を送信する、付記11から15のいずれかに記載の訪問者身元確認方法。
(付記17)
前記送信工程は、さらに、前記確認の結果を、前記確認の結果に応じて点灯形式を変更する点灯装置に送信する、付記11から16のいずれかに記載の訪問者身元確認方法。
(付記18)
訪問者端末における情報処理方法であって、
記憶工程、取得工程、及び送信工程を含み、
前記取得工程は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得し、
前記直接に取得する場合は、前記送信工程により、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得し、
前記記憶工程は、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶し、
前記送信工程は、前記キー情報を取得した場合、前記記憶工程に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し、
前記間接的に送信する場合は、前記滞在者の端末に前記身元情報を送信する、情報処理方法。
(付記19)
滞在者端末における情報処理方法であって、
取得工程、送信工程、及び表示処理工程を含み、
前記取得工程は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を取得すること、及び前記キー情報を取得した訪問者の端末から身元情報を取得すること、の少なくとも一方を実行し、
前記キー情報を取得する場合、前記送信工程は、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記身元情報を取得した場合、前記送信工程は、前記身元情報を前記訪問者身元確認装置に送信し、
前記取得工程は、前記訪問者身元確認装置から前記訪問者の身元確認の結果を取得し、
前記表示処理工程は、前記身元確認の結果を表示する処理を実行する、情報処理方法。
(付記20)
付記11から17のいずれかに記載の訪問者身元確認方法と、付記18記載の第1の情報処理方法と、付記19記載の第2の情報処理方法と、を含み、
前記訪問者身元確認方法、前記第1の情報処理方法、及び前記第2の情報処理方法において、
前記訪問者端末は、前記第1の情報処理方法を実行し、
前記滞在者端末は、前記第2の情報処理方法を実行し、
前記訪問者身元確認装置は、前記訪問者身元確認方法を実行する、非対面型身元確認方法。
(付記21)
コンピュータに、登録手順、キー発行手順、取得手順、身元確認手順、及び送信手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記登録手順は、マスター情報を登録し、
前記マスター情報は、訪問者に関する訪問者情報を含み、
前記キー発行手順は、発行要求を受け付けた場合に、前記発行要求をした要求者に対して、キー情報を発行し、
前記要求者は、前記訪問者及び滞在者の少なくとも一方であり、
前記取得手順は、前記キー情報が発行された前記要求者以外の前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末から身元情報を取得し、
前記要求者以外の前記訪問者の端末から取得する前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報であり、
前記要求者以外の前記滞在者の端末から取得する前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記要求者である前記訪問者の端末から取得した身元情報であり、
前記身元情報は、前記訪問者の身元に関する情報であり、
前記身元確認手順は、前記マスター情報と前記身元情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認し、
前記送信手順は、前記確認の結果を前記訪問者及び前記滞在者の少なくとも一方の端末に送信する。
(付記22)
前記要求者は、前記訪問者であり、
前記キー発行手順は、前記訪問者に対して、前記マスター情報に対応するキー情報を発行し、
前記取得手順は、前記滞在者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記滞在者の端末が前記訪問者の端末から取得した身元情報である、付記21記載のプログラム。
(付記23)
前記キー発行手順は、さらに、前記訪問者に対して、前記キー情報と紐づけたパスワード情報を発行し、
前記取得手順は、さらに、前記滞在者の端末からパスワード情報を取得し、
前記身元確認手順は、さらに、発行した前記パスワード情報と取得した前記パスワード情報とに基づき、前記訪問者の身元を確認する、付記21又は22記載のプログラム。
(付記24)
前記要求者は、前記滞在者であり、
前記キー発行手順は、前記滞在者に対して、前記訪問者身元確認装置にアクセスするためのアクセス情報である前記キー情報を発行し、
前記取得手順は、前記キー情報を読み取った前記訪問者の端末から身元情報を取得し、
前記身元情報は、前記訪問者の端末に記憶されている身元情報である、付記21記載のプログラム。
(付記25)
さらに、通話処理手順を含み、
前記通話処理手順は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末と前記訪問者の端末との通話処理を行う、付記21から24のいずれかに記載のプログラム。
(付記26)
前記送信手順は、前記訪問者の身元が確認できた場合、前記滞在者の端末に前記訪問者情報を送信する、付記21から25のいずれかに記載のプログラム。
(付記27)
前記送信手順は、さらに、前記確認の結果を、前記確認の結果に応じて点灯形式を変更する点灯装置に送信する、付記21から26のいずれかに記載のプログラム。
(付記28)
訪問者端末におけるプログラムであって、
コンピュータに、記憶手順、取得手順、及び送信手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記取得手順は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を直接的又は間接的に取得し、
前記直接に取得する場合は、前記送信手順により、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記間接的に取得する場合は、提示されている前記キー情報を読み込むことで取得し、
前記記憶手順は、前記キー情報を直接に取得した場合、前記キー情報を記憶し、
前記送信手順は、前記キー情報を取得した場合、前記記憶手順に記憶している身元情報を前記訪問者身元確認装置に直接的又は間接的に送信し、
前記間接的に送信する場合は、前記滞在者の端末に前記身元情報を送信する。
(付記29)
滞在者端末におけるプログラムであって、
コンピュータに、取得手順、送信手順、及び表示処理手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記取得手順は、訪問者身元確認装置が発行したキー情報を取得すること、及び前記キー情報を取得した訪問者の端末から身元情報を取得すること、の少なくとも一方を実行し、
前記キー情報を取得する場合、前記送信手順は、前記訪問者身元確認装置に対して、キー情報の発行に関する要求を送信し、
前記身元情報を取得した場合、前記送信手順は、前記身元情報を前記訪問者身元確認装置に送信し、
前記取得手順は、前記訪問者身元確認装置から前記訪問者の身元確認の結果を取得し、
前記表示処理手順は、前記身元確認の結果を表示する処理を実行する。
(付記30)
付記21から27のいずれかに記載の第1のプログラムと、付記28記載の第2のプログラムと、付記29記載の第3のプログラムと、を含み、
前記第1のプログラムは、前記訪問者身元確認装置におけるプログラムであり、
前記第2のプログラムは、前記訪問者端末におけるプログラムであり、
前記第3のプログラムは、前記滞在者端末におけるプログラムである、複合プログラム。
(付記31)
付記21から30のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明によれば、訪問者の身元確認が可能である。このため、本発明は、例えば、滞在者と訪問者とが対面することなく、訪問者の身元を確認する場合において有用である。
【符号の説明】
【0104】
10 訪問者身元確認装置
11 登録部
12 キー発行部
13 取得部
14 身元確認部
15 送信部
16 通話処理部
20 訪問者端末
21 記憶部
22 取得部
23 送信部
24 表示処理部
25 通話処理部
26 撮像部
30 滞在者端末
31 記憶部
32 取得部
33 送信部
34 表示処理部
35 通話処理部
36 撮像部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス
108 撮像装置
109 音入出力装置
図1
図2
図3
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図13B
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