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  • 特開-飲料バッグ用のタグ及び飲料バッグ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022134321
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】飲料バッグ用のタグ及び飲料バッグ
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/06 20060101AFI20220908BHJP
   A47J 31/18 20060101ALI20220908BHJP
   B65D 77/00 20060101ALI20220908BHJP
【FI】
A47J31/06 130
A47J31/18
B65D77/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021033382
(22)【出願日】2021-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000205306
【氏名又は名称】大阪シーリング印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 昌子
【テーマコード(参考)】
3E067
4B104
【Fターム(参考)】
3E067AB24
3E067BA12A
3E067BB14A
3E067CA08
3E067DA06
3E067EE15
3E067FB17
4B104AA10
4B104BA43
4B104BA45
4B104BA46
4B104BA77
4B104BA90
4B104EA19
(57)【要約】      (修正有)
【課題】カップ内に湯を注ぐ際に、カップの持ち手に容易に取り付けることができ、誤ってカップ内に入ってしまうことを防止することができる飲料バッグ用のタグを提供することを目的とする。
【解決手段】飲料バッグ1のタグ5は、カップの持ち手にタグ5を取り付けるための取り付け部6と、持ち手にタグ5を係止させるための複数の切り込み部7,8とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料をカップ内に抽出する際に用いられる飲料バッグのタグであって、
前記カップの持ち手に前記タグを取り付けるための取り付け部と、前記持ち手に前記タグを係止させるための複数の切り込み部とを備えることを特徴とする飲料バッグ用のタグ。
【請求項2】
ボール紙により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料バッグ用のタグ。
【請求項3】
前記取り付け部に連結された切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の飲料バッグ用のタグ。
【請求項4】
メッセージ欄が設けられていることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の飲料バッグ用のタグ。
【請求項5】
飲料をカップ内に抽出する際に用いられる飲料バッグであって、
透水性の材料により構成され、抽出用の原料を内包した袋状の飲料バッグ本体と、
前記飲料バッグ本体に一端部が連結された吊り紐と、
前記吊り紐の他端部に連結されたタグと
を備え、
前記タグが、前記カップの持ち手に該タグを取り付けるための切り欠き部と、前記持ち手に前記タグを係止させるための複数の切り込み部とを備えることを特徴とする飲料バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料バッグ用のタグ及び飲料バッグに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紅茶や緑茶等の飲料をカップ内に抽出する際に、抽出用の原料を内包した袋に吊り紐を連結させた飲料バッグが使用されている。
【0003】
例えば、抽出原料を内包した袋体と、この袋体と一体的に形成されたループ状の吊り片とを備えた飲料バッグが提案されている。そして、この吊り片をカップの持ち手に係止させておくことにより、カップ内に湯を注ぐ際に、吊り片全体がカップ内に入ってしまうことを防止できると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、例えば、抽出原料を内包した袋体と、この袋体と一体的に形成され、カップの持ち手に結びつけるための2つの自由端部とを備えた飲料バッグが提案されている。そして、この2つの自由端部をカップの持ち手に結びつけることにより、閉鎖した環状の持ち手を有するカップに飲料バッグを固定することができると記載されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-247752号公報
【特許文献2】特開2010-143601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載の飲料バッグにおいては、吊り片がループ状に形成されているため、カップ内に湯を注ぐ際に、誤って吊り片がカップ内に入ってしまう場合があるという問題があった。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の飲料バッグにおいては、2つの自由端部は、細長い紐状の部材であるため、カップの持ち手に結び付ける必要があるとともに、使用後に結び目を解いて取り外す必要があるため、非常に煩わしく、利便性が低下するという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、カップ内に湯を注ぐ際に、カップの持ち手に容易に取り付けることができ、誤ってカップ内に入ってしまうことを防止することができる飲料バッグ用のタグ及び飲料バッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、第1の発明は、飲料をカップ内に抽出する際に用いられる飲料バッグのタグであって、カップの持ち手にタグを取り付けるための取り付け部と、持ち手にタグを係止させるための複数の切り込み部とを備えることを特徴とする。
【0010】
上記構成によると、カップ内に湯を注ぐ際に、カップの持ち手に容易に取り付けることができ、誤ってカップ内に入ってしまうことを防止することができる飲料バッグ用のタグを提供することができる。
【0011】
また、第2の発明は、第1の発明において、ボール紙により形成されていることを特徴とする。
【0012】
上記構成によると、タグの耐久性を向上させることができる。
【0013】
また、第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、取り付け部に連結された切り欠き部が設けられていることを特徴とする。
【0014】
上記構成によると、指を切り欠き部に挿入することにより、タグを容易に把持することが可能になる。また、カップ内に湯を注ぐ際に、取り付け部に挿入されたカップの持ち手を切り欠き部に収納することができるため、カップの持ち手に対するタグの取り付け作業が容易になる。
【0015】
また、第4の発明は、第1~第3の発明のいずれか1つの発明において、メッセージ欄が設けられていることを特徴とする。
【0016】
上記構成によると、飲料バッグ1を使用して飲料を飲む人に対して、メッセージを伝達することが可能になる。
【0017】
また、第5の発明は、飲料をカップ内に抽出する際に用いられる飲料バッグであって、透水性の材料により構成され、抽出用の原料を内包した袋状の飲料バッグ本体と、飲料バッグ本体に一端部が連結された吊り紐と、吊り紐の他端部に連結されたタグとを備え、タグが、カップの持ち手にタグを取り付けるための切り欠き部と、持ち手にタグを係止させるための複数の切り込み部とを備えることを特徴とする。
【0018】
上記構成によると、カップ内に湯を注ぐ際に、カップの持ち手に容易に取り付けることができ、誤ってカップ内に入ってしまうことを防止することができる飲料バッグ用のタグを備えた飲料バッグを提供することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、カップ内に湯を注ぐ際に、カップの持ち手に容易に取り付けることができ、誤ってカップ内に入ってしまうことを防止することができる飲料バッグ用のタグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係る飲料バッグを示す平面図である。
図2】本発明の実施形態に係る飲料バッグのタグをカップの持ち手に取り付けた状態を示す図である。
図3】本発明の変形例に係る飲料バッグのタグを示す平面図である。
図4】本発明の変形例に係る飲料バッグのタグを示す平面図である。
図5】本発明の変形例に係る飲料バッグのタグを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではない。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る飲料バッグを示す平面図であり、図2は、本発明の実施形態に係る飲料バッグのタグをカップの持ち手に取り付けた状態を示す図である。
【0023】
本実施形態の飲料バッグ1は、飲料をカップ内に抽出する際に用いられるものであり、図1に示すように、紅茶や緑茶等の抽出用の原料2を内包した袋状の飲料バッグ本体3と、飲料バッグ本体3に一端部4aが連結された吊り紐4と、吊り紐4の他端部4bに連結されたタグ5とを備えている。
【0024】
飲料バッグ本体3は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ナイロン等の合成繊維であって透水性の材料により形成されたメッシュ状のシート部材により構成されており、70℃以上の湯に対して軟化することのない耐熱性を有するものが使用される。
【0025】
また、飲料バッグ本体3の上部には、吊り紐4の一端部4aが連結されている。この吊り紐4は、例えば、綿、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の合成繊維により形成されており、70℃以上の湯に対して軟化することのない耐熱性を有するものが使用される。
【0026】
タグ5は、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、クラフト紙、及び耐水紙等の紙類で形成されている。なお、タグ5の耐久性を向上させるとの観点から、ボール紙により形成してもよい。
【0027】
また、タグ5を形成する紙類の厚みは、例えば、0.1~1mm程度である。
【0028】
ここで、図1に示すように、本実施形態のタグ5においては、カップの持ち手が挿入され、当該持ち手にタグ5を取り付けるための切り込みである取り付け部6(すなわち、タグ5における実線部分)と、持ち手にタグ5を係止させるための複数(本実施形態においては2個)の切り込み部7~8(ずなわち、タグ5における破線部分)とが形成されている点に特徴がある。
【0029】
そして、カップ内に湯を注ぐ際には、図2に示すように、まず、タグ5の取り付け部6に、カップ9の持ち手10を挿入し、持ち手10が取り付け部6に挿入された状態で、タグ5の切り込み部7に切り込み部8を係合させる。そうすると、タグ5が持ち手10に取り付けられるとともに、カップ9内に移動できなくなるため、この状態で、カップ9内に湯を注いだ場合であっても、タグ5が誤ってカップ9内に入ることがない。
【0030】
このように、本実施形態の飲料バッグ1は、カップ9の持ち手10に容易に取り付けることができるとともに、タグ5が誤ってカップ9内に入ってしまうことを防止することができる。
【0031】
また、使用後においては、切り込み部7と切り込み部8との係合状態を容易に解除することができるため、使用後の飲料バッグ1を容易に廃棄することができ、利便性に優れていると言える。
【0032】
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
【0033】
図3に示すように、タグ5において、取り付け部6に連結された切り欠き部11を形成する構成としてもよい。このような切り欠き部11を設けることにより、指を切り欠き部11に挿入することができるため、タグ5を容易に把持することが可能になる。また、カップ9内に湯を注ぐ際に、取り付け部6に挿入されたカップ9の持ち手10を切り欠き部11に収納することができるため、カップ9の持ち手10に対するタグ5の取り付け作業が容易になる。
【0034】
また、図4に示すように、タグ5においてメッセージ欄12を設ける構成としてもよい。このような構成により、飲料バッグ1を使用して飲料を飲む人に対して、メッセージを伝達することが可能になる。
【0035】
また、上記実施形態においては、略矩形状のタグ5を例に挙げて説明したが、タグ5の形状は特に限定されず、例えば、図5に示すように、ハート型としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
以上に説明したように、本発明は、紅茶や緑茶等の飲料をカップ内に抽出する際に使用される飲料バッグのタグに、特に有用である。
【符号の説明】
【0037】
1 飲料バッグ
2 原料
3 飲料バッグ本体
4 吊り紐
4a 吊り紐の一端部
4b 吊り紐の他端部
5 タグ
6 取り付け部
7 切り込み部
8 切り込み部
9 カップ
10 持ち手
11 切り欠き部
12 メッセージ欄
図1
図2
図3
図4
図5