IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 秋田 相互の特許一覧

特開2022-134363美容および疾病症状改善用のサプリメント
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022134363
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】美容および疾病症状改善用のサプリメント
(51)【国際特許分類】
   A23L 33/10 20160101AFI20220908BHJP
   A61K 35/644 20150101ALI20220908BHJP
   A61K 31/198 20060101ALI20220908BHJP
   A61K 31/4188 20060101ALI20220908BHJP
   A61P 3/02 20060101ALI20220908BHJP
   A61K 8/98 20060101ALI20220908BHJP
   A61K 8/44 20060101ALI20220908BHJP
   A61K 8/67 20060101ALI20220908BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20220908BHJP
   A61Q 19/02 20060101ALI20220908BHJP
   A61Q 19/08 20060101ALI20220908BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20220908BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220908BHJP
   A23L 33/17 20160101ALI20220908BHJP
   A23L 33/15 20160101ALI20220908BHJP
【FI】
A23L33/10
A61K35/644
A61K31/198
A61K31/4188
A61P3/02
A61K8/98
A61K8/44
A61K8/67
A61Q19/00
A61Q19/02
A61Q19/08
A61P17/00
A61P43/00 121
A23L33/17
A23L33/15
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021033439
(22)【出願日】2021-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】596174019
【氏名又は名称】秋田 相互
(74)【代理人】
【識別番号】100124419
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 敬也
(74)【代理人】
【識別番号】100162293
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷 久生
(72)【発明者】
【氏名】秋田 相互
【テーマコード(参考)】
4B018
4C083
4C086
4C087
4C206
【Fターム(参考)】
4B018LB10
4B018LE01
4B018MD09
4B018MD19
4B018MD23
4B018MD32
4B018MD33
4B018MD76
4B018ME14
4B018MF02
4B018MF08
4C083AA081
4C083AA082
4C083AC132
4C083AC302
4C083AC581
4C083AC582
4C083AC851
4C083AC852
4C083AD212
4C083BB41
4C083CC02
4C083DD15
4C083EE12
4C083EE16
4C086AA02
4C086CB28
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA35
4C086MA52
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA89
4C086ZC21
4C086ZC22
4C086ZC52
4C086ZC75
4C087AA02
4C087CA03
4C087MA02
4C087MA35
4C087MA52
4C087NA05
4C087NA14
4C087ZA89
4C087ZC21
4C087ZC22
4C087ZC52
4C087ZC75
4C206AA02
4C206FA53
4C206MA03
4C206MA04
4C206MA10
4C206MA55
4C206MA72
4C206NA05
4C206NA14
4C206ZA89
4C206ZC21
4C206ZC22
4C206ZC52
4C206ZC75
(57)【要約】
【課題】経口で摂取することが可能で、安全性が高く、副作用を誘発する虞れがない上、シワ・シミ取り効果、美白効果、アトピー性皮膚炎の改善効果、および、風邪症状の改善効果に優れており、安価かつ容易に製造可能なサプリメントを提供する。
【解決手段】プロポリス粉末、アミノ酸(L-シスチンパウダー、L-アルギニン、L-トリプトファン等)、ビオチン粉末、マルチトール、クエン酸、香料、プルラン等の各成分を、所定の配合比率となるように計量して混合した。しかる後、その混合組成物を所定量になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、錠剤型のサプリメントを作製した。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、プロポリス、アミノ酸およびビオチンを含有することを特徴とするサプリメント。
【請求項2】
前記アミノ酸が、L-シスチン、L-アルギニンおよびL-トリプトファンを含有したものであることを特徴とする請求項1に記載のサプリメント。
【請求項3】
前記プロポリスに対するビオチンの配合量が0.1%以上0.2%未満であることを特徴とする請求項1、または2に記載のサプリメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、経口摂取でき、皮膚のシワ・シミ取り効果、美白効果および風邪症状の改善効果等を奏するサプリメント(健康食品)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
顔面の皮膚老化を防いで、シワ・シミ取り効果や美白効果を発現させるためのスキンケア用ローションとして、ビタミンC、ビタミンE、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、カタラーゼ等の抗酸化剤、グリチルリチン酸等の抗炎症剤、各種の紫外線吸収剤、α-ヒドロキシカルボン酸、胎盤抽出液、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸等の細胞賦活成分、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸等の細胞外マトリックス成分、尿素等の保湿剤等を含有したものや、特許文献1の如く、生理活性成分を含有したもの等が提案されている。
【0003】
一方、皮膚のシミ、そばかす、シワ、アトピー性皮膚炎等の皮膚病の治療、改良等の薬効を有する健康食品として、ニホントウキ、ミヤマトウキ、アシタバ、キダチアロエ、オトギリソウ、ドクダミ、クワ,ホウセンカ、セキショウ、ビワ等の植物のアルコール抽出物からなるものが開発されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-120521号公報
【特許文献2】特開平10-295325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のスキンケア用ローションは、シワ・シミ取り効果や美白効果が必ずしも十分ではなく、十分なシワ・シミ取り効果や美白効果を発現させるために使用量を多くすると、皮膚への刺激が強くなり、場合によっては、皮膚が炎症を起こしてしまうこともある。一方、上記特許文献2の如き従来の健康食品は、皮膚のシミ、シワ、アトピー性皮膚炎等の皮膚病の治療に対する効果が十分であるとは言い難い。
【0006】
本発明の目的は、上記従来のスキンケア用ローション、サプリメントの問題点を解消し、経口で摂取することが可能で、安全性が高く、副作用を誘発する虞れがない上、シワ・シミ取り効果、美白効果、アトピー性皮膚炎の改善効果、および、風邪症状の改善効果に優れており、安価かつ容易に製造可能なサプリメントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる本発明の内、請求項1に記載された発明は、少なくとも、プロポリス、アミノ酸およびビオチンを含有することを特徴とするサプリメントである。
【0008】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記アミノ酸が、L-シスチン、L-アルギニンおよびL-トリプトファンを含有したものであることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、前記プロポリスに対するビオチンの配合量が0.1%以上0.2%未満であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るサプリメントは、安価かつ容易に製造することができる上、性別を問わず幅広い年齢層の人に対して、皮膚のシミの低減、シワ取り、美白化、アトピー性皮膚炎の症状改善の効果を奏する。また、本発明に係るサプリメントは、性別を問わず幅広い年齢層の人に対して、風邪やインフルエンザの症状の改善の効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係るサプリメントの一実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、各成分の含有量、添加量に関する“~”は、原則的に、左側の数値以上右側の数値未満を意味するものとする。
【0012】
本発明に係るサプリメントは、少なくとも、プロポリス、アミノ酸およびビオチンを含有することを特徴としている。本発明に係るサプリメントに含有させるアミノ酸としては、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン(リジン)、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、ギャバ(γ-アミノ酪酸)の21種類のアミノ酸の内のLタイプのもの、あるいはそれらの塩酸塩、硫酸塩等の誘導体等を好適に用いることができる。
【0013】
また、それらのアミノ酸の中でも、シスチン、アルギニン、トリプトファン、あるいはそれらの誘導体の内の1種、または2種以上を混合してなるものを用いると、少ない分量で、高いシワ・シミ取り効果、美肌化・美白化効果等が得られるので好ましい。さらに、シスチン、アルギニン、トリプトファンを混合して用いると、非常に高いシワ・シミ取り効果、美肌化・美白化効果が得られるのでより好ましく、シスチン、アルギニン、トリプトファン、リシン(L-リシン)あるいはそれらの塩酸塩、トレオニンおよびメチオニンを混合して用いると、きわめて高いシワ・シミ取り効果、美肌化・美白化効果等が得られるので特に好ましい。
【0014】
本発明に係るサプリメントには、上記したアミノ酸(および/またはそれらの誘導体)を、全体として、かつ、一日当たりの摂取量相当分として、1,000~7,000mg配合させるのが好ましく、2,000~6,000mg配合させるのがより好ましく、2,500~4,000mg配合させるのが特に好ましい。アミノ酸の配合量(一日当たりの摂取量相当分)が1,000mgを下回ると、プロポリスおよびビオチンとの相乗作用が得られず、十分なシワ・シミ取り効果、美肌化・美白化効果等が得られないので好ましくなく、アミノ酸の配合量(一日当たりの摂取量相当分)が7,000mgの配合量を上回ると、不経済である上、肌への刺激を強くしてしまう虞れが生じるので好ましくない。
【0015】
また、本発明に係るサプリメントに含有させるプロポリス(Propolis)とは、植物が分泌した種々の物質をミツバチが採集して営巣に用いる粘着性の物質のことであり、所謂、蜂ヤニのことである。本発明に係るサプリメントには、プロポリスを、一日当たりの摂取量相当分として、固形分換算で、80~900mg配合させるのが好ましく、150~500mg配合させるのがより好ましい。また、かかるプロポリスとして固形分濃度が40質量%~60質量%の粉末(エタノール抽出溶液を乾燥固化させたもの)を用いると、圧力を加えて錠剤化する際の成形が容易になるので好ましい。
【0016】
また、本発明に係るサプリメントには、ビオチンを含有させることが必要である。ビオチンとは、ビタミンB群に分類される水溶性ビタミンの一種であるビタミンB のことであり、豆類、卵黄や酵母等から抽出したものを好適に用いることができる。本発明に係るサプリメントは、かかるビオチンと上記したプロポリスとの相互的な作用によって、きわめて良好な皮膚のシミ・シワ取り効果、美白化効果、アトピー性皮膚炎の症状の改善効果、風邪症状の改善効果を奏するものと考えられる。
【0017】
本発明に係るサプリメントには、ビオチンを、一日当たりの摂取量相当分として、固形分換算で、0.1~0.5mg配合させるのが好ましく、0.3~0.5mg配合させるのがより好ましい。また、かかるビオチンとして、濃度が1~3質量%の抽出物(乳糖水和物、デンプン、セルロース等との混合物)の粉末を用いると、圧力を加えて錠剤化する際の成形が容易になるので好ましい。
【0018】
一方、本発明に係るサプリメントにおけるプロポリス(純成分)に対するビオチンの配合比率は、特に限定されないが、当該配合比率が0.07~0.35質量%になるように調整すると、プロポリスとビオチンとの相互的な作用が著しいものとなり、より高い皮膚のシミ・シワ取り効果、美白化効果、アトピー性皮膚炎の症状の改善効果、風邪症状の改善効果が得られるので好ましく、0.10~0.20質量%であるとより好ましい。
【0019】
さらに、本発明に係るサプリメントには、必須成分であるプロポリス、アミノ酸およびビオチンの他に、通常のサプリメントに用いられる成分、たとえば、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、甘味料、香料等を、必要に応じて適宜配合することができる。
【実施例0020】
以下、実施例によって本発明に係るサプリメントについてより詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例の態様に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することが可能である。また、実施例における物性、特性の評価方法は以下の通りである。
【0021】
<シワ取り・シミ取り効果>
各実施例および比較例で調製されたサプリメントを一定期間に亘って被験者(3名)に服用してもらい(1回/日×14日間)、その後の各被験者の顔面の皮膚の状態を、下記の4段階で官能評価した(被験者3名の各評価結果の平均的な段階(◎,○,△,×)を最終的な評価結果とした)。
○:目尻や額のシワや皮膚のシミに十分な軽減効果が見られる。
△:目尻や額のシワや皮膚のシミに僅かな軽減効果が見られる。
×:目尻や額のシワや皮膚のシミにほとんど軽減効果が見られない。
【0022】
<美白効果>
上記の如くサプリメントを一定期間に亘って服用した後の被験者(3名)の顔面の皮膚の色の変化を、下記の4段階で官能評価した(被験者3名の各評価結果の平均的な段階(○,△,×)を最終的な評価結果とした)。
○:顔全体の皮膚に十分な白色化が認められる。
△:顔全体の皮膚に僅かな白色化が認められる。
×:顔全体の皮膚に白色化が認められない。
【0023】
<アトピー性皮膚炎の改善効果>
各実施例および各比較例のサプリメントをアトピー性皮膚炎の被験者(10名)に一定期間に亘って服用してもらい(1回/日×14日間)、その後に、アトピー性皮膚炎の症状の改善効果があったか否かをアンケートし、改善効果があったと回答した被験者の数により下記の4段階で評価した。
◎:6名以上の被験者が改善効果ありと回答
○:4名あるいは5名の被験者が改善効果ありと回答
△:2名あるいは3名の被験者が改善効果ありと回答
×:改善効果ありと回答した被験者が1名あるいは0名
【0024】
<風邪症状の改善効果>
各実施例および各比較例のサプリメントを風邪の症状が現れた被験者(10名)に服用してもらい(1回/日)、回復後に、風邪症状の改善効果があったか否かをアンケートし、改善効果があったと回答した被験者の数により下記の4段階で評価した。
◎:6名以上の被験者が改善効果ありと回答
○:4名あるいは5名の被験者が改善効果ありと回答
△:2名あるいは3名の被験者が改善効果ありと回答
×:改善効果ありと回答した被験者が1名あるいは0名
【0025】
[実施例1]
<サプリメントの調製>
下記の各成分を十分に混合して乾燥させることによって混合組成物を得た。
【0026】
<サプリメントの成分>
・プロポリス粉末(固形分濃度50質量%):11.1質量部
・アミノ酸
・L-シスチンパウダー(固形分濃度 100質量部):18.5質量部
・L-アルギニン(固形分濃度 100質量部): 18.5質量部
・L-トリプトファン(固形分濃度 100質量部):18.5質量部
・ビオチン粉末(固形分濃度 約1.0質量部、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース等との混合物):0.89質量部
・マルチトール:9.63質量部
・クエン酸:15.6質量部
・香料:4.4質量部
・プルラン:1.1質量部
・その他の甘味料:1.7質量部
【0027】
しかる後、その混合組成物を一定量(5.4g)になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、実施例1のサプリメントの錠剤を作製した。得られたサプリメントの各成分の配合量(一日当たりの摂取量相当分)は、以下の通りである。
・プロポリス粉末:600mg(プロポリス固形分:300mg)
・アミノ酸
・L-シスチン:1,000mg
・L-アルギニン:1,000mg
・L-トリプトファン:1,000mg
・ビオチン粉末:48mg(ビオチン固形分:0.48mg)
・マルチトール:520mg
・クエン酸:840mg
・香料:240mg
・プルラン:60mg
・その他の甘味料(アスパルテーム等)等:92mg
【0028】
そして、得られた実施例1のサプリメントを用いて、上記した方法で、「シワ取り・シミ取り効果」、「美白効果」、「アトピー性皮膚炎の改善効果」および「風邪症状の改善効果」について評価した。評価結果をサプリメントの組成とともに表1に示す。
【0029】
[実施例2]
<サプリメントの調製>
アミノ酸成分の配合比率を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、混合組成物を得た。
・アミノ酸
・L-シスチンパウダー(固形分濃度 100質量部):18.5質量部
・L-アルギニン(固形分濃度 100質量部): 13.0質量部
・L-トリプトファン(固形分濃度 100質量部):5.6質量部
・L-メチオニン(固形分濃度 100質量部):18.5質量部
【0030】
そして、その混合組成物を一定量(5.4g)になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、実施例2のサプリメントの錠剤を作製した。得られたサプリメントの各成分の配合量(一日当たりの摂取量相当分)は、以下の通りである。
・プロポリス粉末:600mg(プロポリス固形分:300mg)
・アミノ酸
・L-シスチン:1,000mg
・L-アルギニン:700mg
・L-トリプトファン:300mg
・L-メチオニン:1,000mg
・ビオチン粉末:48mg(ビオチン固形分:0.48mg)
・マルチトール:520mg
・クエン酸:840mg
・香料:240mg
・プルラン:60mg
・その他の甘味料等:92mg
【0031】
そして、得られた実施例2のサプリメントを用いて、上記した方法で、「シワ取り・シミ取り効果」、「美白効果」、「アトピー性皮膚炎の改善効果」および「風邪症状の改善効果」について評価した。評価結果をサプリメントの組成とともに表1に示す。
【0032】
[実施例3]
<サプリメントの調製>
アミノ酸成分の配合比率を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、混合組成物を得た。
・アミノ酸
・L-シスチンパウダー(固形分濃度 100質量部):18.5質量部
・L-アルギニン(固形分濃度 100質量部): 13.0質量部
・L-トリプトファン(固形分濃度 100質量部):5.6質量部
・L-メチオニン(固形分濃度 100質量部):14.8質量部
・L-リジン塩酸塩(固形分濃度 100質量部):1.9質量部
・L-トレオニン(固形分濃度 100質量部):1.9質量部
【0033】
そして、その混合組成物を一定量(5.4g)になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、実施例3のサプリメントの錠剤を作製した。得られたサプリメントの各成分の配合量(一日当たりの摂取量相当分)は、以下の通りである。
・プロポリス粉末:600mg(プロポリス固形分:300mg)
・アミノ酸
・L-シスチン:1,000mg
・L-アルギニン:700mg
・L-トリプトファン:300mg
・L-メチオニン:1,000mg
・L-リジン塩酸塩:100mg
・L-トレオニン:100mg
・ビオチン粉末:48mg(ビオチン固形分:0.48mg)
・マルチトール:520mg
・クエン酸:840mg
・香料:240mg
・プルラン:60mg
・その他の甘味料等:92mg
【0034】
そして、得られた実施例3のサプリメントを用いて、上記した方法で、「シワ取り・シミ取り効果」、「美白効果」、「アトピー性皮膚炎の改善効果」および「風邪症状の改善効果」について評価した。評価結果をサプリメントの組成とともに表1に示す。
【0035】
[実施例4]
<サプリメントの調製>
アミノ酸成分の配合比率を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、混合組成物を得た。
・アミノ酸
・L-シスチンパウダー(固形分濃度 100質量部):18.5質量部
・L-アルギニン(固形分濃度 100質量部): 13.0質量部
・L-トリプトファン(固形分濃度 100質量部):5.6質量部
・L-メチオニン(固形分濃度 100質量部):9.3質量部
・L-リジン塩酸塩(固形分濃度 100質量部):4.6質量部
・L-トレオニン(固形分濃度 100質量部):4.6質量部
【0036】
そして、その混合組成物を一定量(5.4g)になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、実施例4のサプリメントの錠剤を作製した。得られたサプリメントの各成分の配合量(一日当たりの摂取量相当分)は、以下の通りである。
・プロポリス粉末:600mg(プロポリス固形分:300mg)
・アミノ酸
・L-シスチン:1,000mg
・L-アルギニン:700mg
・L-トリプトファン:300mg
・L-メチオニン:500mg
・L-リジン塩酸塩:250mg
・L-トレオニン:250mg
・ビオチン粉末:48mg(ビオチン固形分:0.48mg)
・マルチトール:520mg
・クエン酸:840mg
・香料:240mg
・プルラン:60mg
・その他の甘味料等:92mg
【0037】
そして、得られた実施例4のサプリメントを用いて、上記した方法で、「シワ取り・シミ取り効果」、「美白効果」、「アトピー性皮膚炎の改善効果」および「風邪症状の改善効果」について評価した。評価結果をサプリメントの組成とともに表1に示す。
【0038】
[実施例5]
<サプリメントの調製>
ビオチン粉末の配合比率を以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、混合組成物を得た。
・ビオチン粉末(固形分濃度 約1.0質量部、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース等との混合物):0.45質量部
【0039】
そして、その混合組成物を一定量(5.4g)になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、実施例5のサプリメントの錠剤を作製した。得られたサプリメントの各成分の配合量(一日当たりの摂取量相当分)は、以下の通りである。
・プロポリス粉末:600mg(プロポリス固形分:300mg)
・アミノ酸
・L-シスチン:1,000mg
・L-アルギニン:700mg
・L-トリプトファン:300mg
・L-メチオニン:500mg
・L-リジン塩酸塩:250mg
・L-トレオニン:250mg
・ビオチン粉末:24mg(ビオチン固形分:0.24mg)
・マルチトール:520mg
・クエン酸:840mg
・香料:240mg
・プルラン:60mg
・その他の甘味料等:116mg
【0040】
そして、得られた実施例5のサプリメントを用いて、上記した方法で、「シワ取り・シミ取り効果」、「美白効果」、「アトピー性皮膚炎の改善効果」および「風邪症状の改善効果」について評価した。評価結果をサプリメントの組成とともに表1に示す。
【0041】
[実施例6]
<サプリメントの調製>
プロポリス粉末の配合比率を、それぞれ以下のように変更した以外は実施例1と同様にして、混合組成物を得た。
・プロポリス粉末(固形分濃度50質量部):7.4質量部
【0042】
そして、その混合組成物を一定量(5.4g)になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、実施例6のサプリメントの錠剤を作製した。得られたサプリメントの各成分の配合量(一日当たりの摂取量相当分)は、以下の通りである。
・プロポリス粉末:400mg(プロポリス固形分:200mg)
・アミノ酸
・L-シスチン:1,000mg
・L-アルギニン:700mg
・L-トリプトファン:300mg
・L-メチオニン:500mg
・L-リジン塩酸塩:250mg
・L-トレオニン:250mg
・ビオチン粉末:48mg(ビオチン固形分:0.48mg)
・マルチトール:520mg
・クエン酸:840mg
・香料:240mg
・プルラン:60mg
・その他の甘味料等:292mg
【0043】
そして、得られた実施例6のサプリメントを用いて、上記した方法で、「シワ取り・シミ取り効果」、「美白効果」、「アトピー性皮膚炎の改善効果」および「風邪症状の改善効果」について評価した。評価結果をサプリメントの組成とともに表1に示す。
【0044】
<比較例1>
<サプリメントの調製>
各成分を混合する際にプロポリス粉末を添加しなかったこと以外は実施例2と同様にして混合組成物を得た。そして、その混合組成物を一定量(5.4g)になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、比較例1のサプリメントの錠剤を作製した。得られたサプリメントの各成分の配合量(一日当たりの摂取量相当分)は、以下の通りである。
・アミノ酸
・L-シスチン:1,000mg
・L-アルギニン:700mg
・L-トリプトファン:300mg
・L-メチオニン:1,000mg
・ビオチン粉末:48mg(ビオチン固形分:0.48mg)
・マルチトール:520mg
・クエン酸:840mg
・香料:240mg
・プルラン:60mg
・その他の甘味料等:92mg
【0045】
そして、得られた比較例1のサプリメントを用いて、上記した方法で、「シワ取り・シミ取り効果」、「美白効果」、「アトピー性皮膚炎の改善効果」および「風邪症状の改善効果」について評価した。評価結果をサプリメントの組成とともに表1に示す。
【0046】
<比較例1>
<サプリメントの調製>
各成分を混合する際にビオチン粉末を添加しなかったこと以外は実施例2と同様にして混合組成物を得た。そして、その混合組成物を一定量(5.4g)になるように計量し、圧力を加えて固めることによって、比較例2のサプリメントの錠剤を作製した。得られたサプリメントの各成分の配合量(一日当たりの摂取量相当分)は、以下の通りである。
・プロポリス粉末:600mg(プロポリス固形分:300mg)
・アミノ酸
・L-シスチン:1,000mg
・L-アルギニン:700mg
・L-トリプトファン:300mg
・L-メチオニン:1,000mg
・マルチトール:520mg
・クエン酸:840mg
・香料:240mg
・プルラン:60mg
・その他の甘味料等:92mg
【0047】
そして、得られた比較例2のサプリメントを用いて、上記した方法で、「シワ取り・シミ取り効果」、「美白効果」、「アトピー性皮膚炎の改善効果」および「風邪症状の改善効果」について評価した。評価結果をサプリメントの組成とともに表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
表1から、プロポリス、アミノ酸およびビオチンを含有する実施例1?6のサプリメントは、皮膚のシミ・シワ取り効果、美白効果、アトピー性皮膚炎の改善効果ともに良好であることが分かる。また、実施例1?6のサプリメントは、風邪症状の改善効果も良好であることが分かる。これに対して、プロポリスを含有していない比較例1のサプリメントや、ビオチンを含有していない比較例2のサプリメントでは、良好な皮膚のシミ・シワ取り効果、美白効果、アトピー性皮膚炎の改善効果、風邪症状の改善効果が得られなかったことが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明に係るサプリメントは、上記の如く優れた効果を奏するものであるので、皮膚のシワ・シミの低減、美白化、アトピー性皮膚炎の改善、風邪症状の改善等のための補助食品として好適に用いることができる。