(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013451
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】広告効果確認システム、および、広告効果確認方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220111BHJP
【FI】
G06Q30/02 382
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020116015
(22)【出願日】2020-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】520246294
【氏名又は名称】株式会社SAI
(74)【代理人】
【識別番号】100111349
【弁理士】
【氏名又は名称】久留 徹
(72)【発明者】
【氏名】中川 典也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】売上の観点から広告の効果を客観的に確認できるようにした広告効果確認システムを提供する。
【解決手段】広告を行ったタイミングを受け付ける広告日受付手段4と、店舗に設けられ、当該店舗を利用した顧客の人数を把握する利用者数計測手段2と、当該利用者数計測手段2によって把握された顧客の人数に基づき、前記広告日受付手段4によって受け付けたタイミングの前後における所定期間内の人数の差を算出する差分算出手段5とを備え、その人数の差に、一人あたりの平均の売上金額を掛け合わせて、広告によって伸びた売上金額と推定する。そして、その推定された金額に一定の割合を掛け合わせて、広告を行った者に成功報酬のインセンティブとして提供する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告を行ったタイミングを受け付ける広告日受付手段と、
店舗に設けられ、当該店舗を利用した顧客の人数を把握する利用者数計測手段と、
当該利用者数計測手段によって把握された顧客の人数に基づき、前記広告日受付手段によって受け付けたタイミングの前後における所定期間内の人数の差を算出する差分算出手段と、
を備えたことを特徴とする広告効果確認システム。
【請求項2】
前記利用者数計測手段が、カメラで撮影された人物から顧客の数を計測するものである請求項1に記載の広告効果確認システム。
【請求項3】
前記利用者数計測手段が、前記カメラで人間の特徴を抽出し、前記広告日受付手段で受け付けた日よりも前に前記カメラで取得された人間と、前記広告日受付手段で受け付けた日よりも後に前記カメラで取得された人間とが一致している場合に、前記差分算出手段の人数の差にカウントしないようにしたものである請求項2に記載の広告効果確認システム。
【請求項4】
請求項1に記載の広告効果確認システムにおいて、
一人当たりの平均売上金額と、前記差分算出手段によって算出された人数とを掛け合わせることによって広告効果金額を算出する広告効果金額算出手段を備えた請求項1に記載の広告効果確認手段。
【請求項5】
前記差分算出手段で算出された人数の差に加えて、他に行われた広告の数を出力する出力手段を備えた請求項1に記載の広告効果確認システム。
【請求項6】
広告を行ったタイミングを受け付けるステップと、
店舗に設けられ、当該店舗を利用した顧客の人数を把握するステップと、
当該把握された顧客の人数から、前記受け付けたタイミングの前後における所定期間内の人数の差を算出するステップと、
を備えたことを特徴とする広告効果確認システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告の効果を確認できるようにした広告効果確認システムに関するものであって、より詳しくは、広告の効果を売上面から確認できるようにした広告効果確認システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、商品を販売する店舗や、サービスを提供する店舗などは、自社で独自に自社商品やサービスの広告を行う他、広告専門業者などの第三者に広告を依頼して広告を行うことが多い。
【0003】
しかしながら、広告専門業者に広告を依頼したとしても、どれくらいの広告効果があったのかを客観的に知ることができない。
【0004】
そこで、広告による効果を確認できるようにシステムなどが提案されている。
【0005】
例えば、下記の特許文献1には、看板などの広告表示装置にカメラを取り付けておき、そのカメラによって、看板側を向いている通行人と、周辺を素通りしている通行人の人数を把握し、これによって、看板側を向いている人間の割合を計算して、広告による効果を確認できるようにしたものである。
【0006】
このようなシステムによれば、どれくらいの割合の歩行者が広告を見ているかを把握することができ、広告の効果を把握することができるというメリットがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このようなシステムは、広告の出来栄えを把握するものに過ぎず、実際に、その広告によって売上を伸ばしたのかを把握することができない。具体的には、そのようなシステムでは、歩行者がその広告を見たとしても、実際にその店舗に出向いて商品を購入したり、サービスの提供を受けたりするとは限らず、売上に対する広告の指標とはならない。
【0009】
また、一般に、専門の広告業者に広告を依頼する場合、非常に高額になることが多いが、広告効果によって伸びた売上額を把握することができれば、初期費用を安く抑えることができ、伸びた売上額に応じて成功報酬を広告業者に支払うことも可能となる。
【0010】
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、広告の効果を売上の観点から客観的に確認できるようにした広告効果確認システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、広告を行ったタイミングを受け付ける広告日受付手段と、店舗に設けられ、当該店舗を利用した顧客の人数を把握する利用者数計測手段と、当該利用者数計測手段によって把握された顧客の人数に基づき、前記広告日受付手段によって受け付けたタイミングの前後における所定期間内の人数の差を算出する差分算出手段とを備えるようにしたものである。
【0012】
このように構成すれば、実際に店舗を利用した顧客の数の差によって、客観的に売上に直結する広告の効果を把握することができるようになる。
【0013】
また、このような発明において、前記利用者数計測手段を、カメラで撮影された人物から顧客の数を計測するように構成する。
【0014】
このように構成すれば、カメラによって顧客の人数だけでなく、その顧客の年齢層や男女比率なども把握できるため、どのような客層にターゲットを当てて広告を行えばよいのかが分かるようになる。
【0015】
さらに、前記カメラで人間の特徴を抽出し、前記広告日受付手段で受け付けた日よりも前に前記カメラで取得された顧客と、前記広告日受付手段で受け付けた日よりも後に前記カメラで取得された顧客とが一致している場合に、前記差分算出手段の人数の差にカウントしないようにする。
【0016】
このように構成すれば、常連客を広告の効果の対象に含めることがなくなるため、新規顧客を広告の効果として把握することができるようになる。
【0017】
また、一人当たりの平均売上金額と、前記差分算出手段によって算出された人数とを掛け合わせることによって広告効果金額を算出する広告効果金額算出手段を備えるようにする。
【0018】
このように構成すれば、広告効果を売上面から把握することができるとともに、その売上に対応した金額を広告を行った者に支払うことで、インセンティブを与えることができるようになる。
【0019】
また、このように差分算出手段で算出された人数の差に加えて、所定期間内に他に行われた広告の数も出力できるようにする。
【0020】
このように構成すれば、同時期に複数人に広告を依頼して広告を出しているような場合に、その広告の数に応じた効果として、一人当たりの広告の効果を把握することができるようになる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、広告を行ったタイミングを受け付ける広告日受付手段と、店舗に設けられ、当該店舗を利用した顧客の人数を把握する利用者数計測手段と、当該利用者数計測手段によって把握された顧客の人数に基づき、前記広告日受付手段によって受け付けたタイミングの前後における所定期間内の人数の差を算出する差分算出手段とを備えるようにしたので、実際に店舗を利用した顧客の数の差によって、客観的に売上に直結する広告の効果を把握することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施の形態を示す広告効果確認システムの機能ブロック図
【
図2】同形態における記憶部のメモリマップを示す図
【
図3】同形態における広告の効果を示す人数の差分を示す図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
この実施の形態における広告効果確認システム1は、
図1に示すように、店舗を利用した利用者数計測手段2と、広告を行ったタイミングの前後における所定期間内の人数の差を算出する差分算出手段5などを備え、これによって広告の効果を売上面から把握できるようにしたものである。以下、本実施の形態について詳細に説明する。なお、ここで「店舗」とは、商品を販売する店舗や、サービスを提供する店舗などの他、無人販売の自動販売機なども含むものとして説明する。
【0025】
まず、利用者数計測手段2は、店舗を利用した顧客の人数を計測するものであって、実際にその店舗を訪れ、商品の購入やサービスの提供などを受けた顧客の数を計測する。
【0026】
このような利用者数計測手段2で顧客の数を計測する場合、種々の方法が考えられるが、例えば、レジの担当者が人数や年齢層などをPOSシステムに打ち込む方法や、レジ近傍や店舗の出入口近傍にセンサーを設けておき、そこを通過した人間を顧客としてカウントする方法、精算している顧客の顔をカメラ21で撮影し、その撮影された顧客の数によって利用者数をカウントする方法などを用いることができる。ただし、レジで人数を入力する方法では、POSシステムを導入していない小規模店舗などでは利用することができず、また、仮にPOSシステムを導入していたとしても、部外者がPOSシステム内の情報にアクセスすることができない。一方、センサーを通過する人間をカウントする方法では、POSシステムに比べると、比較的容易に人数をカウントすることができるものの、店員や無関係な通行人が何度もセンサーを通過してカウント数が多くなる可能性もある。そこで、この実施の形態では、カメラ21を精算地点(レジやカウンターなど)に設置し、そのカメラ21で撮影された情報によって顧客の数などをカウントする。
【0027】
このカメラ21は、撮影方向が顧客側に向くように設けられるものであって、可能であれば、精算地点の近くに立っている複数人の顧客を撮影できるようにして設けられる。このようにすれば、グループ客の一人が精算地点で精算しているような場合であっても、全体の人数を把握することができるようになる。
【0028】
このようにカメラ21で撮影された映像は、特徴抽出部22に出力され、顔の形状を有する部分の数によって人数が把握される。また、その顔の特徴部分から性別、年齢層、顔の特徴情報なども抽出できるようにしている。この特徴情報を抽出する場合、顔の目や鼻、口、しわなどにおける特徴点の位置やそれぞれの距離などによって、同一人物を特定できるようにする。このとき、マスクなどによって鼻や口部分が覆われている場合もあるため、目近傍の情報に基づいて精度良く認証できるようにしておくとよい。そして、このような特徴抽出部22で抽出された顧客の人数だけでなく、それぞれの顧客の特徴情報を日付や時刻とともに記憶部3に記憶させておく。
【0029】
この記憶部3に記憶される情報を
図2に示す。この記憶部3には、精算されたタイミング(日時)ごとに、その顧客の性別や年齢層、特徴情報などが記憶される。このとき、記憶部3にその顧客の顔画像そのものを記憶させておいてもよいが、このようにすれば、データ量が膨大になってしまう。この実施の形態では、その顧客の特徴情報を記憶させておくようにする。また、同じ顧客が再びその店舗を利用する場合もあるため、このような場合は、その顧客の特徴情報に過去の利用日の履歴を「常連情報」として記憶させ、同じ特徴情報のデータを増やさないようにしておく。そして、このように顧客の情報を逐次更新していき、その情報を所定期間保存しておく。ここで、所定期間としては、記憶装置の要領に依存するものであるが、好ましくは、リピート客が来店する頻度を超える期間として、一週間以上、好ましくは1年としておく。ただし、所定期間内に複数回利用した顧客に対しては、再びその店舗を利用する可能性があるため、所定期間後にその特徴情報などを消去させるのではなく、保持させておいておく。
【0030】
広告日受付手段4は、店舗の依頼によって第三者が広告を行った日時などの入力を受け付ける。ここで、広告を行う第三者とは、専門業者である広告業者のみならず、個人なども含む。近年においては、フォロワーの多いフェイスブック(登録商標)やインスタグラム(登録商標)、ツイッター(登録商標)などのユーザーが、商品や料理などを投稿することよって広告効果が高められ、新規顧客を獲得することが多い。そこで、このような個人による投稿に対しても「広告」と位置づけ、その広告を行った日時などの入力を受け付けるようにする。なお、このようなSNSでは、同時期に複数人によって投稿がされることが多いが、ここでは、店舗としてまだ投稿数のない店舗や、ほとんど投稿されていない店舗を想定するものとする。また、このような個人に投稿を依頼する場合は、事後的にインセンティブを支払うことができるように、その個人を特定する情報(氏名、連絡先、金融機関口座など)なども記憶させておくようにする。
【0031】
そして、差分算出手段5は、この広告日受付手段4によって受け付けたタイミングの前後における所定期間内の顧客の人数の差を算出する。ここで、最も簡単な例として、
図3に示すように、いまだ広告が行われていない状態における所定期間内の顧客数をB1(Before1)とし、広告が行われ後における同じ所定期間内の顧客数をA1(After1)とした場合、「A1-B1」を計算し、これを広告による人数の効果と推定する。ここで「所定期間」としては、広告による効果が薄れる期間としておき、例えば、1日から1週間程度としておくのが好ましいが、この期間については、商品やサービスの種類によって決められる。また、ここでは、広告による人数効果として「A1-B1」としているが、ここには、「所定期間」よりも前に訪れた常連客や、広告を見ないような客(例えば、スマートフォンやパソコンを利用しない客)なども含まれる可能性もあるため、このような顧客が含まれている場合は、除外しておく。具体的には、顔認証によって、B1の期間内に訪れていなかった顧客がA1の期間内に訪れても、これを差分に含まれないようにし、また、情報端末を利用しないような利用者が含まれている場合についても、これを差分に含まれないようにする。そして、このような修正処理を行うことで、広告効果による人数の差分の精度を高めるようにする。
【0032】
このように算出された差分は、そのまま人数の差として出力されるか、あるいは、広告による効果が分かるように、公告日前後の人数を対比できるように、そのまま出力される。
【0033】
そして、広告効果金額算出手段6では、この所定期間内における人数の差に基づく売上を推定して算出する。ここでは、顔認証で顧客の人数を把握しているため、実際の売上額の変化を算出することができない。そこで、あらかじめ店舗側から一人当たりの平均の売上額をヒアリングしておき、その金額に差分の人数を掛け合わせて広告による売上額と推定する。なお、店舗によっては、客層によって一人当たりの平均売上額が異なる場合もあるため、性別や年齢層などを把握し、その性別や年齢層に該当する一人当たりの平均売上額を積算するようにしてもよい。
【0034】
そして、広告を行った前後における所定期間内の売上額の差に、所定の割合を掛け合わせ、広告を行った者に対して、成功報酬によるインセンティブとして支払えるようにする。
【0035】
なお、このような広告を行う場合、同時期に、複数人に広告を依頼している場合もあり、必ずしも一人の広告による影響を受けるとは限らない。そこで、同じ期間内もしくは近い期間内に、複数人に広告を依頼している場合は、その広告を依頼した依頼数を出力し、その依頼数によって売上額の差を按分して支払うようにしておく。さらに、直近に他者に広告を依頼していた場合は、その広告による影響が最新の広告に含まれる場合もある。そこで、例えば、広告を行っていない状態で一つの広告を行い、経時的な人数の減少に対する推移統計をとって、その推移に基づく減少の割合を、次回以降の広告による人数の差分から差し引くようにしてもよい。
【0036】
次に、このように構成された広告効果確認システム1のフローについて、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
まず、前提として、広告を行っていない店舗を想定し、その店舗の精算地点にカメラ21が顧客側に向けて設置されているものとする。
【0038】
このような状況のもと、店舗側では、顧客が店舗を利用して精算を行う場合、その都度、その顧客の顔を撮影して(ステップS1)、その情報を特徴抽出部22に出力し、そこで、顔の輪郭形状から人数をカウントするとともに、その顧客の性別や年齢層、特徴情報などを抽出する(ステップS2)。
【0039】
そして、その抽出された情報を、日付や時刻とともに記憶部3に記憶させ(ステップS3)、順次、顧客の顔画像の撮影や顧客人数、性別、年齢層、特徴情報を記憶部3に蓄積させていく。
【0040】
次に、その店舗が、第三者に広告を依頼した場合、その広告が行われた日時を記憶部3に記憶させる(ステップS4)。
【0041】
このような広告がされた後、その店舗に顧客が来店した場合、カメラ21によってその顧客の顔を撮影し(ステップS5)、特徴情報を抽出するとともに、すでに記憶部3に記憶されている過去の顧客の特徴と一致するか否かを判断する(ステップS6)。このとき、すでに記憶部3に記憶されている顧客の情報と一致している場合、その顧客情報に現在の来店日を記憶させる(ステップS7)。一方、新規の顧客であると判断された場合は、その顧客の性別や年齢層、特徴情報などを来店日とともに記憶部3に記憶させる(ステップS8)。
【0042】
そして、その広告日から所定期間が経過した場合(ステップS9)、広告日前における所定期間内の顧客人数と、広告日後における所定期間の顧客人数の差を計算し、その際、常連客や広告を見ないような顧客をその差分の人数から除外するなどの修正を行う(ステップS10)。
【0043】
そして、このように人数の差分を計算した後、顧客当たりの平均の売上額をその差分に掛け合わせて、広告によって伸びた売上額を算出する(ステップS11)。
【0044】
次に、このように伸びた売上額に対して、所定の割合額を計算し(ステップS12)、それを広告による成功報酬のインセンティブとして広告を行った者に支払えるようにする。なお、このとき、複数人に広告を依頼している場合は、その人数によって按分して広告費を支払うようにする。
【0045】
このように上記実施の形態によれば、広告を行ったタイミングを受け付ける広告日受付手段4と、店舗に設けられ、当該店舗を利用した顧客の人数を把握する利用者数計測手段2と、当該利用者数計測手段2によって把握された顧客の人数に基づき、前記広告日受付手段4によって受け付けたタイミングの前後における所定期間内の人数の差を算出する差分算出手段5とを備えるようにしたので、実際に店舗を利用した顧客の数の差によって、客観的に広告の効果を把握することができるようになる。
【0046】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0047】
例えば、上述のように広告を行った者にインセンティブを支払うようにした場合、店舗側としては、広告後にカメラ21を覆うなどの不正を働いて、インセンティブを少なくしたいと考える可能性もある。そのため、このような不正を防止するために、カメラ21によって映像内の動きを常に検知しておき、動きが一定時間以上検出できていない場合に「不正」であると判断したり、あるいは、映像の輝度を判断しておき、人間を撮影できない状態(例えば、真っ暗な状態など)が判断された場合は、「不正」と判断するようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施の形態では、カメラ21で顧客の数を計測するようにしたが、これに加えてセンサーを利用して顧客の数を計測するようにしてもよい。このようにすれば、店舗を利用する者と精算をする者とが一致しない場合であっても、実際の利用者に近い数にカウントすることができるようになる。
【符号の説明】
【0049】
1・・・広告効果確認システム
2・・・利用者数計測手段
21・・・カメラ
22・・・特徴抽出部
3・・・記憶部
4・・・広告日受付手段
5・・・差分算出手段
6・・・広告効果金額算出手段