(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013492
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】建築工事用コンクリート清浄設備
(51)【国際特許分類】
E04G 23/02 20060101AFI20220111BHJP
B62D 55/02 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
E04G23/02 Z
B62D55/02
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127011
(22)【出願日】2020-07-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-01-13
(31)【優先権主張番号】202010610804.9
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520280335
【氏名又は名称】杭州雷力信息科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】陳琳玲
【テーマコード(参考)】
2E176
【Fターム(参考)】
2E176BB36
2E176DD64
(57)【要約】 (修正有)
【課題】工事現場の地面に落ちたコンクリートの分離が徹底的で、コンクリートブロックの清掃効率が高い建築工事用コンクリート清浄設備を提供する。
【解決手段】車台1と、車台1の底部に設けられるクローラシャーシ11と、クローラシャーシ11にヒンジ接続されるホルダー12と、ホルダー12に固定設置されるフレーム13と、フレーム13に設けられる処理装置と、処理装置に設けられる収集装置7とを含み、さらに、フレーム13に設けられるノック装置2と、ノック装置2の両側に対称的に設けられる集合ユニットと、ホルダー12に設けられる駆動部材と、ホルダー12の下方に設けられる調整部材5とを含む。床上に積結されたコンクリートを叩き割り、コンクリートを床から完全的に分離させて、収集したコンクリートブロックを後続の処理装置に移し渡すことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車台1と、前記車台1の底部に設けられるクローラシャーシ11と、前記クローラシャー
シ11にヒンジ接続されるホルダー12と、前記ホルダー12に固定設置されるフレーム
13と、前記フレーム13に設けられる処理装置6と、前記処理装置6に設けられる収集
装置7とを含む建築工事用コンクリート清浄設備であって、前記建築工事用コンクリート
清浄設備は、さらに、前記フレーム13に設けられるノック装置2と、前記ノック装置2
の両側に対称的に設けられる集合ユニット3と、前記ホルダー12に設けられる駆動部材
4と、前記ホルダー12の下方に設けられる調整部材5とを含み、前記ノック装置2は、
前記フレーム13に設けられるノック部材21と前記ノック部材21を駆動する伝動ユニ
ット22とを含み、前記ノック部材21は、第1スライダ227に固定設置される第2支
持フレーム211と、前記第2支持フレーム211に固定設置される第2モータ212と
、前記第2モータ212の出力軸に固定接続される偏心軸213と、前記偏心軸213に
回動可能に套設されるクランク214と、前記クランク214にヒンジ接続される案内ロ
ッド215と、前記案内ロッド215に滑動可能に套設される案内スリーブ216と、案
内ロッド215の他端に固定接続される3組のヒットユニット217とを含み、前記案内
スリーブ216はナット226に固定されており、前記ヒットユニット217は、前記案
内ロッド215に固定設置される接続スリーブ2171と、前記接続スリーブ2171に
設けられる第1バネ2172と、前記第1バネ2172に接触する接続ロッド2173と
、前記接続ロッド2173に螺続されるノックブロック2174と、前記接続スリーブ2
171に掘設される螺旋溝2175と、前記螺旋溝2175に滑動可能に穿設されるピン
軸2176とを含み、前記ノックブロック2174の底部に十字状開口が開設されており
、前記ピン軸2176と前記接続ロッド2173が固定接続されていることを特徴とする
前記建築工事用コンクリート清浄設備。
【請求項2】
前記伝動ユニット22は、前記フレーム13に固定される第1支持フレーム221と、第
1支持フレーム221に固定設置される第1モータ220と、第1モータ220の出力軸
に固定接続される第1スプロケット222と、前記第1スプロケット222に套設される
チェーン223と、前記チェーン223に噛合される第2スプロケット224と、それぞ
れ前記第1スプロケット222および第2スプロケット224に穿設される2本のネジロ
ッド225と、それぞれ前記2本のネジロッド225に套設されるナット226と、前記
ナット226に固定設置される第1スライダ227と、前記第1スライダ227に滑動自
在に接続される滑軌道228と、前記滑軌道228に固定接続される第1支持板229と
を含み、前記第1支持板229の両端はそれぞれ前記フレーム13に固定されており、前
記集合ユニット3は、前記ノックユニット217に対称的に設けられる套筒31と、前記
套筒31に滑動可能に設けられる滑動ブロック32と、前記滑動ブロック32に設けられ
る第2バネ33と、前記套筒31に掘設される第1滑溝34と、前記滑動ブロック32に
固定接続されるスキージ35と、前記滑動ブロック32に固定設置される鋼線ロープ36
と、前記鋼線ロープ36を巻き付ける巻き筒37と、巻き筒37を回動駆動する第3モー
タ38と、前記第3モータ38に固定接続される第3支持フレーム39とを含むことを特
徴とする請求項1に記載の建築工事用コンクリート清浄設備。
【請求項3】
前記バケット駆動部材4は、前記クローラシャーシ11の内部に対称的に設けられる第2
支持板42と、前記第2支持板42に掘設される第2滑溝43と、前記第2滑溝43に滑
動可能に設けられる第2スライダ44と、前記第2スライダ44に設けられる第3バネ4
5と、前記第2スライダ44に固定設置される接続軸46と、前記第2滑溝43の下方に
掘設される第3滑溝47と、前記第3滑溝47に滑動可能に設けられる滑動軸48と、そ
れぞれ前記接続軸46および滑動軸48に固定接続されるバケット40と、前記バケット
40にヒンジ接続される第1電動押ロッド41と、前記第1電動押ロッド41の下方に設
けられる止めブロック49とを含み、前記第2支持板42と前記ホルダー12が固定接続
されており、前記第3滑溝47は真直溝と円弧溝を含み、前記調整部材5は第2電動押ロ
ッド51と、前記クローラシャーシ11にヒンジ接続される第3電動押ロッド52とを含
み、前記第2電動押ロッド51は前記第2支持板42に対称的に設けられており、該第2
電動押ロッド51はその一端が前記ホルダー12にヒンジ接続され、その他端が前記クロ
ーラシャーシ11にヒンジ接続されていることを特徴とする請求項1に記載の建築工事用
コンクリート清浄設備。
【請求項4】
前記収集装置7は、前記収集通路63の排出口の下方に設けられる収集籠71と、前記収
集籠71にヒンジ接続される籠蓋72と、接続板73と、第4電動押ロッド74とを含み
、前記収集籠71は前記ホルダー12にヒンジ接続されており、前記接続板73はその一
端が前記籠蓋72にヒンジ接続され、その他端が前記ホルダー12にヒンジ接続されてお
り、前記第4電動押ロッド74はその一端が前記収集籠71にヒンジ接続され、その他端
が前記第2支持板42にヒンジ接続されていることを特徴とする請求項1に記載の建築工
事用コンクリート清浄設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築施工技術分野に属し、特に建築工事用コンクリート清浄設備に関する。
【背景技術】
【0002】
建築工事において、コンクリートが工事現場の地面に落ちて、地面の平地度と美観に影響
する。既存の掃除方法は凝結したコンクリートを直接叩いて砕いてから掃除する。しかし
ながら、この方式では叩く面積と力は比較的小さく、地面と完全に分離できず、かつ、ブ
ロックの清掃効率が低い。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、従来技術の不足を克服するために、分離が徹底的で、便利な建築工事用コンク
リート清浄設備を提供する。
【0004】
上記の目的を達成するために、以下の技術方案を採用する。車台と、前記車台の底部に設
けられるクローラシャーシと、前記クローラシャーシにヒンジ接続されるホルダーと、前
記ホルダーに固定設置されるフレームと、前記フレームに設けられる処理装置と、前記処
理装置に設けられる収集装置とを含む建築工事用コンクリート清浄設備であって、前記建
築工事用コンクリート清浄設備は、さらに、前記フレームに設けられるノック装置と、前
記ノック装置の両側に対称的に設けられる集合ユニットと、前記ホルダーに設けられる駆
動部材と、前記ホルダーの下方に設けられる調整部材とを含み、前記ノック装置は、前記
フレームに設けられるノック部材と前記ノック部材を駆動する伝動ユニットとを含み、前
記ノック部材は、第1スライダに固定設置される第2支持フレームと、前記第2支持フレ
ームに固定設置される第2モータと、前記第2モータの出力軸に固定接続される偏心軸と
、前記偏心軸に回動可能に套設されるクランクと、前記クランクにヒンジ接続される案内
ロッドと、前記案内ロッドに滑動可能に套設される案内スリーブと、案内ロッドの他端に
固定接続される3組のヒットユニットとを含み、前記案内スリーブはナットに固定されて
おり、前記ヒットユニットは、前記案内ロッドに固定設置される接続スリーブと、前記接
続スリーブに設けられる第1バネと、前記第1バネに接触する接続ロッドと、前記接続ロ
ッドに螺続されるノックブロックと、前記接続スリーブに掘設される螺旋溝と、前記螺旋
溝に滑動可能に穿設されるピン軸とを含み、前記ノックブロックの底部に十字状開口が開
設されており、前記ピン軸と前記接続ロッドが固定接続されていることを特徴とする前記
建築工事用コンクリート清浄設備である。
【0005】
本発明においては、ノック装置を設けることにより、床上に積結されたコンクリートを叩
き割れ、床から分離させることができる。集合装置を設けることにより、両側のコンクリ
ートの砕石を中心へ集中させて、以降の収集に寄与することができる。駆動部材を設ける
ことにより、移動方向におけるコンクリートブロックを収集するとともに、収集したコン
クリートブロックを後続の処理装置へ受け渡すことができる。調整部材を設けることによ
り、本設備の階段適用場合は、自動的調整によりホルダーに固定した各装置を水平的に維
持することができる。クローラシャーシを設けることにより、本設備を平坦床および階段
の両方にも適用可能であり、広範囲で利用でき、またより強力な掴みを持ち、移動をさら
に安定的にさせることができる。処理装置を設けることにより、収集したコンクリートブ
ロックを破砕処理するもので、保存に必要なスペースが小さく、収集装置がより多くのコ
ンクリートブロックを収集できるようにさせる。収集装置を設けることにより、コンクリ
ートブロックを保存して、それに満たすと、コンクリートブロックを自動的に排出する。
【0006】
案内ロッドの下部はそれぞれヒットユニットに接続する3つの分岐を備えている。これに
より、車台の幅方向全体上のコンクリートブロックへのノックを実施することができる。
その動作幅は広く、効率は高い。該ヒットユニットは案内ロッドにより床を間欠的にノッ
クするようにする。ノックブロックが床に当たると、接続ロッドにより第1バネを圧縮さ
せる。これによ理、第1バネによって床へのノック力を減少するだけでなく、緩和の機能
も発揮でき、床を壊してしまうのを避ける。接続ロッドが接続スリーブより上向きに移動
すると、ピン軸が螺旋溝に沿って滑動する。それにより、接続ロッドが回動する。床に積
もっているコンクリートの砕石はノックブロックの底部の十字状開口を介して突き動くこ
とができ、それらを離させてその遠くに分散させる。これにより、多量のコンクリートの
砕石が一所に積もってしまうことを効果的に防止することができ、清浄を維持することが
できる。
【0007】
前記伝動ユニットは、前記フレームに固定される第1支持フレームと、第1支持フレーム
に固定設置される第1モータと、第1モータの出力軸に固定接続される第1スプロケット
と、前記第1スプロケットに套設されるチェーンと、前記チェーンに噛合される第2スプ
ロケットと、それぞれ前記第1スプロケットおよび第2スプロケットに穿設される2本の
ネジロッドと、それぞれ前記2本のネジロッドに套設されるナットと、前記ナットに固定
設置される第1スライダと、前記第1スライダに滑動自在に接続される滑軌道と、前記滑
軌道に固定接続される第1支持板とを含み、ネジの水平配置は、両端がそれぞれ回転可能
にフレームに設置される。前記第1支持板は滑軌道に上下対称的に配置される。前記第1
支持板の両端はそれぞれ前記フレームに固定されている。チェーン伝動を採用することに
より、正確的な平均伝動比を得られる。また、組立精度への要求が低い。そして、湿っぽ
く、埃などの厳しい環境で工作しても構わない。両ネジロッド軸を同期に回動駆動し、ナ
ットペアの伝動によってノック部材を左右移動可能にさせ、移動方向上のコンクリートブ
ロックを全面的に清浄することができる。
【0008】
前記ノックユニットに対称的に設けられる套筒と、前記套筒滑動可能に設けられる滑動ブ
ロックと、前記滑動ブロックに設けられる第2バネと、前記套筒に掘設される第1滑溝と
、前記滑動ブロックに固定接続されるスキージと、前記滑動ブロックに固定設置される鋼
線ロープと、前記鋼線ロープを巻き付ける巻き筒と、巻き筒を回動駆動する第3モータと
、前記第3モータに固定接続される第3支持フレームとを含む。前記套筒の両端は封閉状
とされ、かつ前記ホルダーに固定接続される。前記第2バネは套筒の内部に設けられ、そ
の先端が套筒の端部に接触する。前記第3支持フレームは前記ホルダーに固定される。巻
き筒は上下の両段があり、各段に一本の鋼線ロープを巻きつけている。これにより、2つ
の鋼線ロープを同期に巻き付けることができる。第3モータは巻き筒を正反方向に回動駆
動することにより、巻き筒上の鋼線ロープを巻き付けるか緩み下げる(巻き取る)ことが
できる。鋼線ロープを巻き付けると、滑動ブロックが互いに向かって移動することにより
、スキージにより両側のコンクリートの砕石を中心に集中させて、以降の収集に寄与する
。鋼線ロープを巻き取ると、滑動ブロックを第2バネにより両側へ押すことにより、スキ
ージを両側の開始位置へまで移動させる。滑動ブロックが套筒内で滑動してスキージが移
動することによって、スキージの移動をさらに安定的にさせる。
【0009】
前記バケット駆動部材は、前記クローラシャーシの内部に対称的に設けられる第2支持板
と、前記第2支持板に掘設される第2滑溝と、前記第2滑溝に滑動可能に設けられる第2
スライダと、前記第2スライダに設けられる第3バネと、前記第2スライダに固定設置さ
れる接続軸と、前記第2滑溝の下方に掘設される第3滑溝と、前記第3滑溝に滑動可能に
設けられる滑動軸と、それぞれ前記接続軸および滑動軸に固定接続されるバケットと、前
記バケットにヒンジ接続される第1電動押ロッドと、前記第1電動押ロッドの下方に設け
られる止めブロックとを含む。前記第2支持板は前記ホルダーの内側に固定接続される。
前記第3滑溝の後段は水平直線上の真直溝であり、前段は上向き湾曲の円弧溝である。前
記バケットの底板上面にストライプが備えられ、後壁の中間が後方向へ凹んでいる。前記
第1電動押ロッドはバケットの両側に対称的に設けられ、その他端が第2支持板にヒンジ
接続される。前記止めブロックはバケットに対して前記第2支持板の内側壁に対称的に固
定される。第2スライダが第2滑溝内で滑動するが、滑動軸が第3滑溝内で滑動すること
により、バケットを直線的移動に確保させる。バケットがすくいとる時に、第1電動押ロ
ッドがバケットを押動して前後方向に往復移動させて、破砕したコンクリートブロックを
動かせて収集する。バケットに収集したコンクリートブロックが多すぎると、第1電動押
ロッドによりバケットを前方向へ向かせて、バケットに接続する第2スライダを前方にあ
る停止位置に移動させてから、第1電動押ロッドがさらに伸びて、滑動軸を第3滑溝の円
弧溝に進入させて、バケットの下方から滑動軸に従動して上方向に回動させることにより
、バケットを後方向に反転させ、バケット内のコンクリートブロックを倒す。第1電動押
ロッドの伸縮ストロークをコントロールすることで、自動的にバケットの往復直線移動と
反転移動の間の切換を済ませる。止めブロックは第1電動押ロッドの下方向回転を防止す
ることができる。バケットの底板に設けられるストライプにより、バケットの前向き動作
時に収集したコンクリートブロックが滑り出してしまうことを防止する。バケットの後壁
の中間が後方向へ凹んでいることにより、バケットが反転する時にコンクリートの砕けた
ブロックは凹んだ箇所を経て集中的に滑出することができる。第3バネはバケットの移動
をさらに安定的にさせるとともに、緩和機能も発揮でき、過大な衝撃を避ける。
【0010】
前記調整部材は、両端がそれぞれ前記ホルダー及び前記クローラシャーシにヒンジ接続さ
れる第2電動押ロッドと、前記クローラシャーシの後側にヒンジ接続される第3電動押ロ
ッドとを含む。前記第2電動押ロッドは前記第2支持板の外側に対称的に設けられ、かつ
ホルダーの下方に位置される。前記第3電動押ロッドはクローラシャーシの幅方向に対称
的に設置され、その動作端が床を向いている。階段箇所にあるコンクリートブロックを清
浄する場合は、本設備は全体が傾斜するようにできる。そうすると、第2電動押ロッドが
延伸することにより、ホルダーを押動してクローラシャーシとの回転点を回って上向きに
回転させる。これにより、ホルダーに固定された各装置は依然として水平状を保持するよ
うにできる。第3電動押ロッドは、設備動作際は後方の床に抵触することにより、クロー
ラの不安定な床掴みによる後向きの転覆を防止することができる。
【0011】
前記収集装置は、前記収集通路の排出口の下方に設けられる収集籠と、前記収集籠にヒン
ジ接続される籠蓋と、接続板と、第4電動押ロッドとを含み、前記収集籠は前記ホルダー
にヒンジ接続されており、前記接続板はその一端が前記籠蓋にヒンジ接続され、その他端
が前記ホルダーにヒンジ接続されており、前記第4電動押ロッドはその一端が前記収集籠
にヒンジ接続され、その他端が前記第2支持板にヒンジ接続されている。前記収集籠の後
側がホルダーにヒンジ接続され、前記接続板の他端が前記ホルダーにヒンジ接続される。
収集籠は砕けたコンクリートブロックを収集する。収集籠を満たすと、第4電動押ロッド
が伸びて、収集籠がホルダーとの回転点(ヒンジ回転点)を回って回転して、これにより
接続板を上方向へ回動させる。これにより、籠蓋を自動的に開いて、コンクリートの砕石
(砕けたブロック)を倒すことができる。
【0012】
以上によれば、本発明は、床上に積結されたコンクリートを叩き割れ、コンクリートを床
から完全的に分離させて、収集したコンクリートブロックを後続の処理装置に移し渡すこ
とができる、また階段上のコンクリートブロックをも清浄することができ、広範囲で利用
できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1-10に示されるように、建築工事用コンクリート清浄設備は、車台1、クローラシ
ャーシ11、ホルダー12、フレーム13、処理装置6、収集装置7、ノック装置2、集
合ユニット3、駆動部材4および調整部材5を備えている。前記クローラシャーシ11は
前記車台1の底部に設けられる。該クローラシャーシ11は市販されるものとしてもよい
。前記ホルダー12は前記クローラシャーシ11の前側にヒンジ接続される。前記フレー
ム13は前記ホルダー12の前側に固定設置される。前記処理装置6は前記フレーム13
の後側に設けられる。前記収集装置7は前記処理装置6の後側に設けられる。前記ノック
装置2は前記フレーム13に設けられる。前記集合ユニット3は前記ノック装置2の両側
に対称的に設けられ、前記ホルダー12に固定される。前記駆動部材4は前記ホルダー1
2の内側に設けられる。前記調整部材5は前記ホルダー12の下方に設けられる。前記ノ
ック装置2はノック部材21と伝動ユニット22を含む。前記ノック部材21はフレーム
13の底部に設けられる。前記伝動ユニット22はノック部材21を左右方向へ直線上に
移動駆動する。
【0015】
図1、4に示されるように、前記伝動ユニット22は第1支持フレーム221、第1モー
タ220、第1スプロケット222、チェーン223、第2スプロケット224、ネジロ
ッド225、ナット226、第1スライダ227、滑軌道228および第1支持板229
を含む。前記第1支持フレーム221はフレーム13の一側に固定される。前記第1モー
タ220は第1支持フレーム221に固定設置される。前記第1スプロケット222と第
1モータ220の出力軸が固定接続される。前記チェーン223は第1スプロケット22
2の表面に套設される。前記第2スプロケット224とチェーン223とが噛合する。前
記ネジロッド225は水平的に2本備えられ、第1スプロケット222と第2スプロケッ
ト224にそれぞれ穿設され、その両端がそれぞれ回動可能にフレーム13に穿設される
。前記ナット226は2つ備えられ、それぞれ前記ネジロッド225に套設される。前記
第1スライダ227は前記ナット226に固定設置される。前記滑軌道228は2本備え
られ、上下対称に配置され、第1スライダ227に滑動自在に接続される。前記第1支持
板229と滑軌道228は固定接続され、両滑軌道228の間に設けられ、その両端がそ
れぞれフレーム13に固定される。
【0016】
図1、4、5、9に示されるように、前記ノック部材21は第2支持フレーム211、第
2モータ212、偏心軸213、クランク214、案内ロッド215、案内スリーブ21
6およびヒットユニット217を含む。前記第2支持フレーム211は前記上方の第1ス
ライダ227に固定設置される。前記第2モータ212は前記第2支持フレーム211に
固定設置される。前記偏心軸213と前記第2モータ212の出力軸が固定接続される。
前記クランク214は前記偏心軸213に回動可能に套設される。前記案内ロッド215
と前記クランク214がヒンジ接続され、その下部が3つの分岐を備える。前記案内スリ
ーブ216は前記案内ロッド215に套設される。案内ロッド215に対して滑動可能で
、前記下方のナット226に固定される。前記ヒットユニット217は3組備えられ、案
内ロッド215の他端に固定接続される。
【0017】
図4、5に示されるように、前記ヒットユニット217は接続スリーブ2171、第1バ
ネ2172、接続ロッド2173、ノックブロック2174および螺旋溝2175を含む
。前記接続スリーブ2171は前記案内ロッド215の端部に固定設置される。前記第1
バネ2172は前記接続スリーブ2171の内部に設けられる。前記接続ロッド2173
は前記接続スリーブ2171内で滑動可能であり、その一端が前記第1バネ2172の他
端に接触され、その他端にネジが備えられる。前記ノックブロック2174は前記接続ロ
ッド2173の他端に螺続され、その底部に十字状開口が開設される。前記螺旋溝217
5は前記接続スリーブ2171の側壁に掘設される。前記ピン軸2176の一端は前記接
続ロッド2173に固定接続され、前記螺旋溝2175に滑動可能に穿設される。
【0018】
図8、9に示されるように、前記集合ユニット3は套筒31、滑動ブロック32、第2バ
ネ33、第1滑溝34、スキージ35、鋼線ロープ36、巻き筒37、第3モータ38お
よび第3支持フレーム39を含む。前記套筒31は前記ヒットユニット217に対称的に
設けられる。前記套筒31の両端は封閉されるもので、前記ホルダー12に固定接続され
る。前記滑動ブロック32は前記套筒31内部に滑動可能に設けられる。前記第2バネ3
3は套筒31の内部に設けられ、前記滑動ブロック32側に位置され、その他端が套筒3
1の端部に接触する。前記第1滑溝34は前記套筒31の底部と側方に掘設される。前記
スキージ35と前記滑動ブロック32の側面が固定接続される。前記鋼線ロープ36の一
端は前記滑動ブロック32の端面に固定設置される。前記巻き筒37は前記鋼線ロープ3
6を巻き付けるものである。前記第3モータ38は巻き筒37を正反方向に回動駆動する
ものであり、巻き筒37上の鋼線ロープ36を巻き付けるか巻き取るかを制御する。前記
第3支持フレーム39は第3モータ38に固定接続され、前記ホルダー12に固定される
。
【0019】
図4、6に示されるように、前記バケット駆動部材4は第2支持板42、第2滑溝43、
第2スライダ44、第3バネ45、接続軸46、第3滑溝47、滑動軸48、バケット4
0、第1電動押ロッド41および止めブロック49を含む。前記第2支持板42は前記ク
ローラシャーシ11の内部に対称的に設けられ、前記ホルダー12の内側に固定接続され
る。前記第2滑溝43は前記第2支持板42内に掘設される。前記第2スライダ44は第
2滑溝43内に滑動可能に設けられる。前記第3バネ45は第2スライダ44の前後両側
に設けられる。前記接続軸46は第2スライダ44の側端に固定設置される。前記第3滑
溝47は前記第2滑溝43の下方に掘設され、その後段が水平直線状の真直溝であり、前
段が上向きに曲がれる円弧溝である。滑動軸48は第3滑溝47に滑動可能に設けられる
。前記バケット40の両端側板はともに接続軸46および滑動軸48のどっちにも固定接
続され、その底板上面にストライプが備えられ、その後壁の中間が後向きに凹んでいる。
前記第1電動押ロッド41はその一端がバケット40の後壁にヒンジ接続され、その他端
が第2支持板42にヒンジ接続され、バケット40の両側に対称的に設けられる。第1電
動押ロッド41はバケット40を押動しながら、滑動軸48が水平の真直溝内で移動する
と、バケット40が床上のコンクリートブロックを収集し始め、滑動軸48が円弧溝まで
移動すると、バケット40が反転してコンクリートブロックを倒す。前記止めブロック4
9は第1電動押ロッド41の下方に設けられ、バケット40に対して前記第2支持板42
の内側壁に対称的に固定され、第1電動押ロッド41を限定する。
【0020】
図1、2に示されるように、前記調整部材5は第2電動押ロッド51および第3電動押ロ
ッド52を含む。前記第2電動押ロッド51の両端はそれぞれ前記ホルダー12および前
記クローラシャーシ11にヒンジ接続され、前記第2支持板42の外側に対称的に設けら
れ、ホルダー12の下方に位置する。前記第3電動押ロッド52と前記クローラシャーシ
11の後側はヒンジ接続され、クローラシャーシ11の幅方向に対称的に設置され、その
動作端が床を向いている。
【0021】
図4に示されるように、前記処理装置6は、ホッパー66、第3支持板64、螺旋上昇機
61、破枠機62、収集通路63および第4支持板65を含み、前記ホッパー66は前記
バケット40の後側に設けられる。前記第3支持板64は前記ホッパー66の下方に固定
設置され、その両端がそれぞれ第2支持板42の内側壁に固定される。前記螺旋上昇機6
1はその供給口が前記ホッパー66に連通し、かつ第3支持板64に固定される。前記破
枠機62は前記螺旋上昇機61の排出口下方に設けられる。前記収集通路63は前記破枠
機62の下方に設けられる。前記第4支持板65は前記収集通路63の下側に対称的に固
定設置される。螺旋上昇機61と破枠機62は公知のものとしてもよい。
【0022】
図1、4に示されるように、前記収集装置7は、収集籠71、籠蓋72、接続板73およ
び第4電動押ロッド74を含む。収集籠71は前記収集通路63の排出口下方に設けられ
、その後側がホルダー12にヒンジ接続される。籠蓋72は前記収集籠71にヒンジ接続
される。接続板73はその一端が前記籠蓋72にヒンジ接続され、その他端が前記ホルダ
ー12にヒンジ接続される。第4電動押ロッド74の両端はそれぞれ収集籠71の底部及
び第2支持板42にヒンジ接続される。
【0023】
前記第1モータ220、第2モータ212および第3モータ38はいずれも、市販されて
いるモータとしてもよく、第1電動押ロッド41、第2電動押ロッド51、第3電動押ロ
ッド52、第4電動押ロッド74はいずれも市販されている電動押ロッドとしてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2020-10-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車台1と、前記車台1の底部に設けられるクローラシャーシ11と、前記クローラシャー
シ11にヒンジ接続されるホルダー12と、前記ホルダー12に固定設置されるフレーム
13と、前記フレーム13に設けられる処理装置6と、前記処理装置6に設けられる収集
装置7とを含む建築工事用コンクリート清浄設備であって、前記建築工事用コンクリート
清浄設備は、さらに、前記フレーム13に設けられるノック装置2と、前記ノック装置2
の両側に対称的に設けられる集合ユニット3と、前記ホルダー12に設けられるバケット
駆動部材44と、前記ホルダー12の下方に設けられる調整部材5とを含み、前記ノック
装置2は、前記フレーム13に設けられるノック部材21と前記ノック部材21を駆動す
る伝動ユニット22とを含み、前記ノック部材21は、第1スライダ227に固定設置さ
れる第2支持フレーム211と、前記第2支持フレーム211に固定設置される第2モー
タ212と、前記第2モータ212の出力軸に固定接続される偏心軸213と、前記偏心
軸213に回動可能に套設されるクランク214と、前記クランク214にヒンジ接続さ
れる案内ロッド215と、前記案内ロッド215に滑動可能に套設される案内スリーブ2
16と、案内ロッド215の他端に固定接続される3組のヒットユニット217とを含み
、前記案内スリーブ216はナット226に固定されており、前記ヒットユニット217
は、前記案内ロッド215に固定設置される接続スリーブ2171と、前記接続スリーブ
2171に設けられる第1バネ2172と、前記第1バネ2172に接触する接続ロッド
2173と、前記接続ロッド2173に螺続されるノックブロック2174と、前記接続
スリーブ2171に掘設される螺旋溝2175と、前記螺旋溝2175に滑動可能に穿設
されるピン軸2176とを含み、前記ノックブロック2174の底部に十字状開口が開設
されており、前記ピン軸2176と前記接続ロッド2173が固定接続されていることを
特徴とする前記建築工事用コンクリート清浄設備。
【請求項2】
前記伝動ユニット22は、前記フレーム13に固定される第1支持フレーム221と、第
1支持フレーム221に固定設置される第1モータ220と、第1モータ220の出力軸
に固定接続される第1スプロケット222と、前記第1スプロケット222に套設される
チェーン223と、前記チェーン223に噛合される第2スプロケット224と、それぞ
れ前記第1スプロケット222および第2スプロケット224に穿設される2本のネジロ
ッド225と、それぞれ前記2本のネジロッド225に套設されるナット226と、前記
ナット226に固定設置される第1スライダ227と、前記第1スライダ227に滑動自
在に接続される滑軌道228と、前記滑軌道228に固定接続される第1支持板229と
を含み、前記第1支持板229の両端はそれぞれ前記フレーム13に固定されており、前
記集合ユニット3は、前記ヒットユニット217に対称的に設けられる套筒31と、前記
套筒31に滑動可能に設けられる滑動ブロック32と、前記滑動ブロック32に設けられ
る第2バネ33と、前記套筒31に掘設される第1滑溝34と、前記滑動ブロック32に
固定接続されるスキージ35と、前記滑動ブロック32に固定設置される鋼線ロープ36
と、前記鋼線ロープ36を巻き付ける巻き筒37と、巻き筒37を回動駆動する第3モー
タ38と、前記第3モータ38に固定接続される第3支持フレーム39とを含むことを特
徴とする請求項1に記載の建築工事用コンクリート清浄設備。
【請求項3】
前記バケット駆動部材4は、前記クローラシャーシ11の内部に対称的に設けられる第2
支持板42と、前記第2支持板42に掘設される第2滑溝43と、前記第2滑溝43に滑
動可能に設けられる第2スライダ44と、前記第2スライダ44に設けられる第3バネ4
5と、前記第2スライダ44に固定設置される接続軸46と、前記第2滑溝43の下方に
掘設される第3滑溝47と、前記第3滑溝47に滑動可能に設けられる滑動軸48と、そ
れぞれ前記接続軸46および滑動軸48に固定接続されるバケット40と、前記バケット
40にヒンジ接続される第1電動押ロッド41と、前記第1電動押ロッド41の下方に設
けられる止めブロック49とを含み、前記第2支持板42と前記ホルダー12が固定接続
されており、前記第3滑溝47は真直溝と円弧溝を含み、前記調整部材5は第2電動押ロ
ッド51と、前記クローラシャーシ11にヒンジ接続される第3電動押ロッド52とを含
み、前記第2電動押ロッド51は前記第2支持板42に対称的に設けられており、該第2
電動押ロッド51はその一端が前記ホルダー12にヒンジ接続され、その他端が前記クロ
ーラシャーシ11にヒンジ接続されていることを特徴とする請求項1に記載の建築工事用
コンクリート清浄設備。