(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013501
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】クルミ殻開装置
(51)【国際特許分類】
A23N 5/00 20060101AFI20220111BHJP
A23L 19/00 20160101ALI20220111BHJP
【FI】
A23N5/00 Z
A23L19/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020127777
(22)【出願日】2020-07-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-02-10
(31)【優先権主張番号】202010632762.9
(32)【優先日】2020-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520281435
【氏名又は名称】按鈕科技(杭州)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】董浩南
【テーマコード(参考)】
4B016
4B061
【Fターム(参考)】
4B016LT08
4B061AA01
4B061BA15
4B061BB07
4B061CB02
4B061CB11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】クルミの種実を押し潰してしまうなどを避けることができ、クルミ種実の完全性を確保するクルミ殻開装置を提供する。
【解決手段】クルミ殻開装置は、底座1と底座の頂面に設けられる立柱12とを含むクルミ殻開装置であって、立柱の頂端に横移動手段2が設けられ、横移動手段の中部に押下手段3が設けられ、押下手段の底端に個の押上ブロック4が設けられており、かつ押下手段により押上ブロックを下向きに移動させると、横移動手段により押上ブロックを横方向に移動させることができるように構成されており、底座の頂面に下凹溝11が開設され、押上ブロックの底面に上凹溝が開設され、上凹溝の中間に開放用先端が設けられており、かつ押上ブロックを横方向に移動させると、開放用先端によりクルミの頂端を開放することができるとともに、上凹溝と下凹溝の相互押圧によりクルミを押し割れることができるように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底座1と、底座1の頂面に設けられる立柱12と、を含むクルミ殻開装置であって、
立柱12の頂端に横移動手段2が設けられ、横移動手段2の中部に押下手段3が設けられ
、押下手段3の底端に2個の押上ブロック4が設けられており、押下手段3により押上ブ
ロック4を下向きに移動させると、横移動手段2により押上ブロック4を横方向に移動さ
せることができるように構成されており、
底座1の頂面に下凹溝11が開設され、押上ブロック4の底面に上凹溝43が開設され
、上凹溝43の中間に開放用先端432が設けられており、かつ押上ブロック4を横方向
に移動させると、2個の開放用先端432によりクルミの頂端を開放することができると
ともに、上凹溝43と下凹溝11の相互押圧によりクルミを押し割れることができるよう
に構成されていることを特徴とするクルミ殻開装置。
【請求項2】
横移動手段2は横移動ホルダー21とスライダー23を含み、横移動ホルダー21は立柱
12の頂端に固定設置され、横移動ホルダー21内に長手方向に沿って横移動溝22が設
けられ、スライダー23は横移動溝22内に摺動自在に設置され、スライダー23と横移
動溝22の側壁の間、及び両スライダー23の間にそれぞれ横方向復位部材24が設けら
れ、スライダー23内に案内孔が開設され、かつ案内孔内を押下手段3の底端が貫通して
いる、ことを特徴とする請求項1に記載のクルミ殻開装置。
【請求項3】
押下手段3は横押棒31と接続部材33を含み、押上ブロック4の頂端に取付棒41が設
けられ、取付棒41はスライダー23内の案内孔を貫通しており、取付棒41の外側に縦
方向復位部材42が套設され、且つ縦方向復位部材42が接続部材33とスライダー23
の間に位置し、縦方向復位部材42は矩形のコイルバネとし、接続部材33は取付棒41
の頂端に設置され、横押棒31は2つの接続部材33内を貫通して設置され、横押棒31
の端部に手柄32が設けられる、ことを特徴とする請求項2に記載のクルミ殻開装置。
【請求項4】
横方向復位部材24及び縦方向復位部材42はともに矩形のコイルバネである、ことを特
徴とする請求項3に記載のクルミ殻開装置。
【請求項5】
接続部材33内に案内ローラ34が回転自在に設置され、案内ローラ34は周方向に沿っ
て環形凹溝を備え、且つ横押棒31が前記環形凹溝に設置される、ことを特徴とする請求
項3に記載のクルミ殻開装置。
【請求項6】
下凹溝11の内壁に均一に刺先端111が設けられ、刺先端111は錐形状とし、刺先端
111はクルミの底端を突き破るためのものである、ことを特徴とする請求項1に記載の
クルミ殻開装置。
【請求項7】
下凹溝11の中間位置に下定位溝112が設けられ、上凹溝43の中間位置に上定位溝4
31が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のクルミ殻開装置。
【請求項8】
下定位溝112と上定位溝431はともに半環形状とし、上定位溝431は2つの定位半
溝を組み合わせて形成される、ことを特徴とする請求項7に記載のクルミ殻開装置。
【請求項9】
底座1内の底部にイジェクト手段が設けられ、イジェクト手段は殻開済みのクルミをイジ
ェクトするためのものである、ことを特徴とする請求項1に記載のクルミ殻開装置。
【請求項10】
イジェクト手段はイジェクト板113と弾性部材114を含み、弾性部材114は底座1
内の底部の挿溝内に設置され、イジェクト板113は下凹溝11の底部に設置され、弾性
部材114の頂端とイジェクト板113の底端とが接続される、ことを特徴とする請求項
9に記載のクルミ殻開装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クルミ殻開の技術領域に関し、具体的にはクルミ殻開装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ナッツはカシューナッツの一種で、ナッツには一粒または複数の種が含まれており、栗、
アーモンド、クルミなどがある。ナッツは植物の核の部分で、蛋白質、油脂、鉱物質など
の多種のビタミンを含んでおり、高い栄養価を有する。クルミはよくあるナッツで、クル
ミの栄養価は高いが、殻は特に硬く、開けて食べることは不便である。
【0003】
伝統的なクルミの開け方はハンマーで叩いたり、ドアで押したりするので、このような作
業はとても不便である。しかし、このクルミの開き方には以下のような欠点がある。力を
入れるとクルミの実がつぶれやすくなり、クルミの完成度に影響を与えてしまう。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、クルミ殻開装置を提供する。使用際は、手で押下手段を握りながら下向きに圧
力を作用して、押下手段により(押下手段に連動して)押上ブロックを下向きに移動させ
るとともに、横移動手段により(横移動手段に連動して)押上ブロックを横方向に移動さ
せる。これにより、2個の押上ブロック内の開放用先端によりクルミの頂端を開放すると
ともに、上凹溝と下凹溝の相互押圧によりまず下凹溝内の刺でクルミの底端を突き破って
、さらにクルミの全体を殻開く(割れる)ことができる。これによって、クルミの種実を
押し潰してしまうなどを避けることができ、クルミ種実の完全性を確保する。
【0005】
上記の発明の目的を達成するために、下記の技術方案を採用する。
底座と前記底座の頂面に設けられる立柱とを含むクルミ殻開装置であって,
前記立柱の頂端に横移動手段が設けられ、前記横移動手段の中部に押下手段が設けられ、
前記押下手段の底端に個の押上ブロックが設けられており、かつ前記押下手段により押上
ブロックを下向きに移動させると、前記横移動手段により押上ブロックを横方向に移動さ
せることができるように構成されており、
前記底座の頂面に下凹溝が開設され、前記押上ブロックの底面に上凹溝が開設され、前
記上凹溝の中間に開放用先端が設けられており、かつ前記押上ブロックを横方向に移動さ
せると、前記個の開放用先端によりクルミの頂端を開放することができるとともに、前記
上凹溝と下凹溝の相互押圧によりクルミを押し割れることができるように構成されている
ことを特徴とするクルミ殻開装置である。
【0006】
好ましくは、クルミ殻開装置は、底座と底座の頂面に設置されう立柱とを含み、立柱の頂
端に横移動手段が設けられ、横移動手段は横移動ホルダーとスライダーを含み、横移動ホ
ルダーは立柱の頂端に固定設置され、横移動ホルダー内に長手方向に沿って横移動溝が設
けられ、スライダーは横移動溝内に摺動自在に設置され、スライダーと横移動溝の側壁の
間、及び両スライダーの間にそれぞれ横方向復位部材が設けられ、スライダー内に案内孔
が開設され、かつ前記案内孔内に押下手段の底端が貫通している。
【0007】
好ましくは、押下手段は横押棒と接続部材を含み、押上ブロックの頂端に取付棒が設けら
れ、取付棒はスライダー内の案内孔を貫通しており、取付棒の外側に縦方向復位部材が套
設され、且つ縦方向復位部材が接続部材とスライダーの間に位置し、縦方向復位部材は矩
形のコイルバネとし、接続部材は取付棒の頂端に設置され、横押棒はつの接続部材内に貫
通して設置され、横押棒31の端部に手柄32が設けられる。
【0008】
好ましくは、横方向復位部材は矩形のコイルバネとする。
【0009】
好ましくは、接続部材内に案内ローラが回転自在に設置され、案内ローラは周方向に沿っ
て環形凹溝を備え、且つ横押棒が環形凹溝に設置される。
【0010】
好ましくは、底座の頂面に下凹溝が開設され、下凹溝の内壁に均一に刺先端が設けられ、
刺先端は錐形状とし、刺先端はクルミの底端を突き破るためのものである。
【0011】
好ましくは、下凹溝の中間位置に下定位溝が設けられ、押上ブロックの底面に上凹溝が開
設され、上凹溝の中間位置に上定位溝が設けられる。
【0012】
好ましくは、下定位溝と上定位溝はともに半環形状とし、上定位溝はつの定位半溝を組み
合わせて形成される。
【0013】
好ましくは、底座内の底部にイジェクト手段(eject)(取り外すための突き出し(エジ
ェクタ)機構)が設けられ、イジェクト手段は殻開済みのクルミをイジェクトするための
ものである。
【0014】
好ましくは、イジェクト手段はイジェクト板と弾性部材を含み、弾性部材は底座内の底部
の挿溝内に設置され、イジェクト板は下凹溝の底部に設置され、弾性部材の頂端とイジェ
クト板の底端とが接続される。
【0015】
従来の技術と比較して、本発明に係るクルミ殻開装置は、下記の有利な効果がある。
使用際は、手で押下手段を握りながら下向きに圧力を作用して、押下手段により(押下手
段に連動して)押上ブロックを下向きに移動させるとともに、横移動手段により(横移動
手段に連動して)押上ブロックを横方向に移動させる。これにより、2個の押上ブロック
内の開放用先端によりクルミの頂端を開放するとともに、上凹溝と下凹溝の相互押圧によ
りまず下凹溝内の刺でクルミの底端を突き破って、さらにクルミの全体を殻開く(割れる
)ことができる。これによって、クルミの種実を押し潰してしまうなどを避けることがで
き、クルミ種実の完全性を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図5】実施形態に係る正面図(押上ブロックが下に押す状態)である。
【
図6】実施形態に係る押上ブロックと底座の断面図である。
【0017】
[符号の説明]
1 底座
11 下凹溝
111 刺先端
112 下定位溝
113 イジェクト板
114 弾性部材
12 立柱
2 横移動手段
21 横移動ホルダー
22 横移動溝
23 スライダー
24 横方向復位部材
3 押下手段
31 横押棒
32 手柄
33 接続部材
34 案内ローラ
4 押上ブロック
41 取付棒
42 縦方向復位部材
43 上凹溝
431 上定位溝
432 開放用先端
50 止めスライダー
51 止め摺動溝
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を用いて、本発明を詳細に説明する。
図1~4および7に示されるクルミ殻開装置は、底座1と底座1の頂面に設置されう立柱12と
を含む。立柱12の頂端に横移動手段2が設けられる。横移動手段2は横移動ホルダー21とス
ライダー23を含む。横移動ホルダー21は立柱12の頂端に固定設置される。横移動ホルダー
21内に長手方向に沿って横移動溝22が設けられる。スライダー23は横移動溝22内に摺動自
在に設置される。スライダー23と横移動溝22の側壁の間、及び両スライダー23の間にそれ
ぞれ横方向復位部材24が設けられる。横方向復位部材24は矩形のコイルバネとする。スラ
イダー23内に案内孔が開設され、かつ前記案内孔内に押下手段3の底端が貫通している。
底座1は立柱12を介して横移動手段2を固定支持している。スライダー23は横移動溝22内で
横方向に移動可能である。押下手段3の底端がスライダー23内の案内孔内に貫通している
ことにより、スライダー23に連動して押下手段3を横方向に移動させることができる。ま
た、スライダー23により横方向復位部材24を圧縮することができる。押下手段3を解放す
ると、スライダー23が横方向復位部材24により復位するので、連続作業に寄与している。
ここで、横方向復位部材24は矩形のコイルバネとするので、復位強度を向上することがで
き、スライダー23の安定的復位を確保することができる。また、スライダー23の横移動ホ
ルダー21に対する上下移動を阻止するために、スライダー23はエ字状の構成としてもよく
、横移動ホルダー21はエ字状の構成によりスライダー23を支持している。
【0019】
ブロック4の横方向移動を理想的にするために、本実施形態では、底座1の背面に止め板52
が設けられる。止め板52に2本の止め摺動溝51が設けられる。2本の止め摺動溝51はハ字状
を呈する。押上ブロック4の背部に止めスライダー50が設けられる。該止めスライダー50
は止め摺動溝51中に設置されている。押上ブロック4が受圧されて下向きに移動すると、
止めスライダー50が止め摺動溝51に沿って下向きに移動して、こうすると、押上ブロック
4は左右両側に移動させられる。したがって、押上ブロック4がクルミに押圧する時に、左
右両側への開放力を働かせる。
【0020】
図1~5および8に示されるように、横移動手段2内に押下手段3が設けられる。押下手段3は
横押棒31と接続部材33を含む。押上ブロック4の頂端に取付棒41が設けられる。取付棒41
はスライダー23内の案内孔を貫通している。取付棒41の外側に縦方向復位部材42が套設さ
れ、且つ縦方向復位部材42が接続部材33とスライダー23の間に位置する。縦方向復位部材
42は矩形のコイルバネとする。接続部材33は取付棒41の頂端に設置される。横押棒31は2
つの接続部材33内に貫通して設置される。接続部材33内に案内ローラ34が回転自在に設置
される。案内ローラ34は周方向に沿って環形凹溝を備え、且つ横押棒31が環形凹溝にその
接線方向に設置される。横押棒31の端部に手柄32が設けられる。押下手段3の底端に2個の
押上ブロック4が設けられる。押下手段3に連動して押上ブロック4を下向きに移動させる
と、横移動手段2に連動して押上ブロック4を横方向に移動させることができる。使用際は
、手で手柄32を握りながら下向きに圧力を作用して、手柄32に連動して横押棒31を下向き
に移動させて、横押棒31に連動して取付棒41をスライダー23内の案内孔内で下向きに移動
させる。スライダー23により取付棒41の移動を案内することができる。また、押下手段3
が下向きに移動すると、縦方向復位部材42が圧縮される。クルミを殻開した後、両手を手
柄32から解放して、押下手段3が縦方向復位部材42の弾力により元位置に回復する。これ
は連続作業に寄与している。押下手段3に連動して両押上ブロック4を下向きに移動させる
とともに、横移動手段2に連動して押上ブロック4を横方向に移動させる。取付棒41を介し
て押上ブロック4に連動して接続部材33を横方向に移動させる。接続部材33に連動して案
内ローラ34を横押棒31に対して回転させる。それによって押上ブロック4の横方向移動に
合わせる。案内ローラ34はさらに横押棒31を支持することもできる。最後に、押上ブロッ
ク4の下向き移動と横方向移動は復合して斜下向き移動となっている。クルミの頂端に斜
下向きの力を作用する。
図6に示されるように、底座1の頂面に下凹溝11が開設される。下凹溝11の内壁に均一に刺
先端111が設けられる。刺先端111は錐形状とする。刺先端111はクルミの底端を突き破る
ものである。下凹溝11の中間位置に下定位溝112が設けられる。押上ブロック4の底面に上
凹溝43が開設される。上凹溝43の中間位置に上定位溝431が設けられる。下定位溝112と上
定位溝431はともに半環形状とする。上定位溝431は2つの定位半溝を組み合わせて形成さ
れる。上凹溝43の中間に開放用先端432が設けられる。押上ブロック4を横方向に移動させ
ると、両開放用先端432がクルミの頂端を開放することができる。上凹溝43と下凹溝11の
相互押圧によりクルミを押し割れることができる。クルミを下凹溝11内に配置する場合に
、クルミの縦筋を下定位溝112に配置する。これにより、クルミを位置付けることができ
、その転がることを避ける。下定位溝112と上定位溝431の両方によりクルミの位置付けを
完成する。これにより、開放用先端432はクルミの縦筋間に挿入することができる。2個の
開放用先端432をクルミ縦筋間に挿入すると、押上ブロック4の斜下向き移動によって開放
用先端432によりクルミの頂端を開放することができる。また、押上ブロック4に連動して
上凹溝43が漸次的に下凹溝11内のクルミを押圧していく。上凹溝43と下凹溝11が協働して
クルミを押し割れる。それとともに、下凹溝11内の刺先端111はクルミの底端を突き破る
こともできる。クルミの頂端開放とクルミの底端突き破りとの組み合わせによってクルミ
を殻開する形態を採用すれば、従来においてクルミの種実を押しつぶす不都合を回避する
ことができ、クルミ種実の完全性を確保する。
【0021】
図6に示されるように、底座1内の底部にイジェクト手段が設けられる。イジェクト手段は
殻開済みのクルミをイジェクトするものである。イジェクト手段はイジェクト板113と弾
性部材114を含む。弾性部材114は底座1内の底部の挿溝内に設置される。イジェクト板113
は下凹溝11の底部に設置される。弾性部材114の頂端とイジェクト板113の底端とが接続さ
れる。クルミを殻開した後、押上ブロック4が元位置に復位して、そしてイジェクト板113
が弾性部材114の弾力により上向きに移動して下凹溝11内のクルミをイジェクトする。具
体的には、弾性部材114はイジェクトバネや他のイジェクト力を有する部材としてもよく
、ここで、イジェクト板113の頂面は球面構成とし、かつ球面構成を下凹溝11の球面と一
致させることにより、刺先端111がクルミの底端を突き破ることを保証する。
【0022】
図9に示されるように、止めスライダー50と止め摺動溝51の間に隙間が残られている。止
めスライダー50の押下過程では、該隙間をわずかに調整することにより、異なる寸法や外
形のクルミに適合できる。また、押下してクルミを開放する時に、たとえクルミの殻を崩
したとしても、止めスライダー50が内外側へわずかに移動することができ、押上ブロック
4によりクルミを割れることを確保する。
【0023】
上記は、本発明の好適な実施形態であり、当業者にとって本発明の原理を逸脱しないこと
を前提に、いくつかの変形および改良がなされてもよく、これらは本発明の保護範囲内と
しても扱われるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2020-11-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底座1と、底座1の頂面に設けられる立柱12と、を含むクルミ殻開装置であって、
立柱12の頂端に横移動手段2が設けられ、横移動手段2の中部に押下手段3が設けられ
、押下手段3の底端に2個の押上ブロック4が設けられており、押下手段3により押上ブ
ロック4を下向きに移動させると、横移動手段2により押上ブロック4を横方向に移動さ
せることができるように構成されており、
底座1の頂面に下凹溝11が開設され、押上ブロック4の底面に上凹溝43が開設され
、上凹溝43の中間に開放用先端432が設けられており、かつ押上ブロック4を横方向
に移動させると、2個の開放用先端432によりクルミの頂端を開放することができると
ともに、上凹溝43と下凹溝11の相互押圧によりクルミを押し割れることができるよう
に構成されており、
下凹溝11の内壁に均一に刺先端111が設けられ、刺先端111は錐形状とし、刺先端
111はクルミの底端を突き破るためのものである、
ことを特徴とするクルミ殻開装置。