(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022013507
(43)【公開日】2022-01-18
(54)【発明の名称】コイン精米機用外部設置型 糠収納タンク
(51)【国際特許分類】
B02B 7/00 20060101AFI20220111BHJP
【FI】
B02B7/00 105
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020128693
(22)【出願日】2020-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】515257737
【氏名又は名称】大西 剛
(72)【発明者】
【氏名】大西 剛
【テーマコード(参考)】
4D043
【Fターム(参考)】
4D043AA03
4D043AA04
4D043JC09
4D043JC10
4D043JD01
4D043JD02
4D043JF02
4D043JF07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コイン精米機(機械室内袋受け取り方式)において、外部糠収納タンクを設置する事により、メンテナンスと糠取り出し等の作業性を向上させる事を目的とする。
【解決手段】コイン精米機の機械室内に糠取り出し用の開口部と、本体取り付け用のボルト12用の穴を開け、機械室外部に取り付けた糠収納タンク1とコイン精米機とを固定する。糠送り用送風機から糠送りホースを糠収納タンク1の糠収納口9に接続する。糠収納タンク10の排気口よりサイクロン排気口に接続する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイン精米機機械室内に糠取り出し用の開口部を設け機械室外部に取り付けた糠収納タンクとコイン精米機本体とを接続し、糠送り用送風機からの糠送りホースを糠収納タンクの糠回収口に接続し、糠収納タンクの排気口よりサイクロン排気口に接続したことを特徴とするコイン精米機用外部設置型糠収納タンク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイン精米機の外部糠収納タンクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コイン精米機において、糠の収納方法は1.大型糠タンク(軽トラック等ユニックにて積み込み)2.ヌカハウス(物置タイプ・お客様持ち帰り用)3.機械室内袋受け方式(糠袋)
3の機械室内糠袋収納式においての糠の取り出し方法は、糠袋上部の取り出し口より、ボールやスコップ等ですくって取り出していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-188311号公報
【特許文献2】実登3056285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コイン精米機(機械室内袋受け取り方式)において従来の糠収納袋では、機械室内が狭く機械の掃除・点検・修理等のメンテナンスの作業性が悪い。又、糠収納袋からの糠取り出しは糠袋上部の取り出し口よりボール・スコップ等で行う為、重労働で肩こり・腕の痛み・腰痛等身体への負担が大きいうえに、糠で全身が汚れていた。
しかも、糠収納袋からの糠取り出しでは、米袋(30kg)に糠が約15kg入るが、糠を1袋取り出すのにおよそ3~5分もかかる。本発明は以上の問題を解決するものである。
【課題を解決しようとする手段】
【0005】
コイン精米機の機械室に糠取り出し用の開口部を設け、機械室外部に取り付けた糠収納タンクとコイン精米機本体とを固定する。
糠送り用送風機から糠送りホースを糠収納タンクの糠回収口に接続する。
糠収納タンクの排気口よりサイクロン排気口に接続する。
【発明の効果】
【0006】
従来の糠袋収納型では、糠収納袋・サイクロンが機械室内に固定されいる為、機械室内が狭くメンテナンス作業等がしずらかった。又、従来の糠袋収納型では雨の日等は糠を回収した米袋の置き場所にも困り、雨に濡れて作業性が悪かった。しかし、この糠収納タンクは糠タンク本体が外部に設置されていますので、機械室内で糠の取り出しが出来、取り出した糠袋を置く場所も十分に確保出来る為作業性は、各段に向上する。
従来の糠収納袋からの糠の取り出しでは、ボールやスコップ等で行う為肩こり・腕の痛み・腰痛等身体への負担も大きかったが、この糠収納タンクは掻き出し用の鍬(ホー)等で掻き出し下に据えた米袋等に落とし入れるだけなので、身体への負担が軽くなる。
従来の糠収納袋からの糠取り出しでは、米袋(30k用)に糠が約15kg入るので、糠を一袋取り出すのにおよそ3~5分かかっていたのに対して、この糠収納タンクでは一袋およそ20~40秒で糠を取り出せるので時間の節約にもなる。又、天候の良い日は本体外部の糠取出し口より、外部からも糠取り出しが出来る。
従来の糠収納袋の収納量380Lに対して、糠収納タンクは収納量が少ないタイプで660L収納出来ますので、糠の取り出し作業の回数を減らす事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図4】従来型機械室内袋受け取り方式(全体斜視図)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ) 四角形の立方体の糠収納タンク(1)を支える荷台(2)と荷台の下についた高さ調節用アジャスター(3)を設ける。
(ロ) 糠収納タンク(1)の正面に設けた糠取り出し口(4)と裏面に取り付けた糠取り出し口(5)に外部取り出し口用の、ロックバー(6)を設け糠取り出し口(4)(5)に上下スライド式シャッター(フタ・扉)(7)と回転式掻き出し鍬(ホー)置き具(8)
(ハ) 糠タンク上部に設置された、糠収納口(9)と排気口(10)と屋根(11)を設ける。コイン精米機2台から糠を収納する場合は、糠収納口(9)を2ヶ所設ける。
(ニ) 糠タンク本体正面4ヶ所に取り付けたコイン精米機接続用ボルト(12)を設ける。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用する時は、精米時玄米から剥離された米糠を送風機(13)によって糠収納タンク(1)に送られ貯蔵され、同時に糠タンク排気口(10)より排出される微量の糠はサイクロン(14)を通して糠予備袋(15)に収納される。又、浄化された排気はサイクロン(14)より外部に排出される。糠収納タンク(1)に貯まった糠を取る出すときはコイン精米機停止時糠収納タンクの糠取り出し口(4)・(5)の上下スライド式シャッター(7)を上にスライドさせ糠取り出し口(4)・(5)を開き、掻き出し鍬(ホー)等で掻き出し糠取り出し口(4)・(5)の下に据えた米袋等に落とし入れる。又、取り出した袋を交換する際掻き出しようの鍬(ホー)等を置く回転式鍬(ホー)等置き具を使用する。
【符号の説明】
【0009】
(1) 糠収納タンク
(2) 荷台
(3) 高さ調整用アジャスター
(4) 糠取り出し口(機械室内部)
(5) 糠取り出し口(機械室外部)
(6) 外取り出し口用のロックバー
(7) 上下スライド式シャッター(フタ・扉)
(8) 回転式掻き出し鍬(ホー)置き具
(9) 糠収納口
(10) 排気口
(11) 屋根
(12) コイン精米機接続用ボルト
(13) 送風機
(14) サイクロン
(15) 糠予備袋
【手続補正書】
【提出日】2020-08-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
【
図4】従来型機械室内袋受け取り方式(全体斜視図)
【
図5】外部設置型糠収納タンクとコイン精米機接続図